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用務員・亮馬は、自宅の部屋で

静香の身体に憑依して、AVを鑑賞していたー


「--くひひひひひ…たまんねぇな…」

静香は、可愛らしい声で、汚らしい笑みを浮かべながら

そう呟いたー。


生徒会書記の大人しい子のボディで見るAVはたまらないー。


そう思いながら、静香は、部屋に置いてあるコーラと

ポテトチップスを口に運びながら、AVのエッチなシーンを見て

ニヤニヤと笑みを浮かべるー。


”憑依”

最高の力が手に入ったー。

亮馬は、”憑依”にこの上ない感謝の気持ちを、感じていたー。


「--へへへへっ…最高だよなぁ!」

隣ではランニングシャツにトランクス姿という

女子高生とは思えない格好の夏鈴が座っているー。

A組の生徒で、亮馬が憑依した際に亮馬の記憶を

”コピー”されてしまったため、亮馬そのものになってしまったのだー。


「--へへへ 女子高生にその格好はきついだろ~?

 しかも俺の体臭のするシャツだしな~!ははは」

亮馬がいつも着ているシャツとパンツを身に着けている夏鈴を見て、

亮馬が憑依している静香はゲラゲラと笑うー。


「--お前だって、体重が気になるお年頃の女子高生で

 さっきから、コーラがぶ飲み、ポテトチップスバカ食い…!

 どうしようもないやつだな~!ははは!」

夏鈴が笑うー。


身体は、静香と夏鈴ー。

なのに、まるで亮馬と亮馬が話しているようなー

そんな感覚に、静香に憑依している亮馬は陥ったー


「-この女がデブったらーーーー」

静香がニヤニヤしながら夏鈴の身体を見つめると、


2人そろって「ポイッ!」と叫んだー。


顔を見合わせてゲラゲラと笑う二人ー


「さすが俺!よく分かってるねぇ!」


そう叫ぶと、静香と夏鈴は抱き合って

激しいエッチを始めたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・


入れ替わってしまった生徒会会長の晴美と

生徒会副会長の雅史は、元に戻れない日々が続いていたー


「--う~ん」

雅史(晴美)がスマホを操作していると、

晴美(雅史)がスマホを覗き込んで来たー。


「--何、見てるんだよ?」

晴美(雅史)の言葉に、「あ、おはよう」と言いながら

振り返る雅史(晴美)-


「--って、髪型勝手に変えたの!?」

雅史(晴美)が言うと、

晴美(雅史)は「髪が長いとどうしても気になって…

でも、切るわけにもいかないだろ…?」と

ポニーテールにした髪を触りながら笑ったー


「--まぁ、それもそうだよね…

 そのぐらいなら、全然いいけど」

雅史(晴美)も、快くそれを許可すると、

晴美(雅史)が「で、何を見てたんだ?」と首を傾げるー


「あ、うん。天気予報を、ね…

 次、この前みたいな天気になるのはいつかなぁ~って」


雅史(晴美)が、スマホの画面の天気予報を見せるー


”もう一度”

同じ条件で神社の階段から転倒すれば、

もしかしたらー


「--あ~…まぁ、戻る方法も分からないし、それに賭けてみるしかないか」

晴美(雅史)がそう呟くと、雅史(晴美)も、頷いたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・


昼休みー


クラスが別々の晴美と雅史は合流すると、

雅史(晴美)は気になっていたことを口にしたー。


「あのさー…

 芽衣ちゃんから


 「--例の返事、そろそろ聞かせてねー」

 って言われたんだけど、

 どう返事をすればいい?」


雅史(晴美)の言葉に、

晴美(雅史)は、飲んでいたお茶を「ぶっ!」と吹き出したー


芽衣とは、例の神社の娘で、この高校の生徒だー。

先日、雅史の中身が晴美だと知らずに

意味深な言葉を口にしたー


「--そ、そ、それは…え~っと…」

晴美(雅史)が戸惑っているとー


「--今日も実演AV鑑賞会、やっちゃうかぁ~!」

と、嬉しそうにA組の夏鈴が叫びながらー、

生徒会の気の強い女子・久美子と一緒に歩いていたー

しかも久美子は「わたし、今日はバニーガールになる♡」と

嬉しそうに笑っているー。


「------なんか、最近、”急に変になる子”多くない?」

雅史(晴美)が表情を歪めながら言うと、

晴美(雅史)も「確かになぁ…なんか”俺”とか言ってる子よく見かけるし」と

表情を曇らせたー。


「--俺たちみたいに入れ替わってる、とか?」

晴美(雅史)が、自分と雅史(晴美)を指さしながら言うと

「まさか!?そうそう入れ替わりなんて起きるものじゃないでしょ?」と、

雅史(晴美)は反論するー。


「--でも、気にならないー?」

反論した直後に、雅史(晴美)は真顔になって言葉を口にしたー。


「---気づいてる?

 おかしくなった子に、”ある法則性”があることに…」

真顔の雅史(晴美)に対して晴美(雅史)は、首を傾げるー。


A組の夏鈴ー

生徒会書記の静香ー

生徒会の久美子ー

他、5、6名の女子生徒ー


順番にその名前を口にしていく雅史(晴美)-


「--みんな、女子だな」

晴美(雅史)が言うと、「違う、そうじゃないの」と、雅史(晴美)は

首を振ったー


「考えてみてー」

雅史(晴美)は言うー。


「--おかしくなった子ー

 みんな”可愛い”でしょ?」


「---え???あ、、、え??ま、、まぁ…確かにー」

晴美(雅史)はトンデモない推理だな、と思いながら苦笑いすると、

雅史(晴美)は言ったー。


「--だから、次におかしくなるとすれば、

 わたしだと思うの」


「--------」

「--------」

「--------」


「---HA?」

晴美(雅史)が思わず変な声を出したー


「--え???え???今、晴美、さりげなく自分が可愛いって言った?」

晴美(雅史)が言うと、

雅史(晴美)は”そういうつもり”じゃなかったのか、

顔を真っ赤にするとー


「ち、、ちがっ…つ、つまり、雅史がわたしの身体になってるわけだから

 何か起きるかもしれないから、気を付けてね!ってこと!」


雅史(晴美)はそれだけ言うと、足早に立ち去っていくー


立ち去っていく雅史(晴美)を見つめながら

晴美(雅史)は「--い、今、絶対自分を可愛いって言ったよな?」と

苦笑いしたー。


そしてー


「あーー”例の返事”のこと、説明できなかったけどいいのかな?

 …ま、いっか」

と、呟き、立ち上がったー


”まぁ、真面目な話

 可愛い系の女子ばっかおかしくなっているのは気になるな”


そんな風に思いながらー

晴美(雅史)は、静かに歩き出したー。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「----次はどっちにしようかなぁ~?

 うへへへへへへっ!」


メイド服姿の久美子が笑いながら言うと、

机の上に置かれている晴美と芽衣の写真を見つめたー


「---くふふふふふふ」

亮馬は今、気の強い生徒会メンバーの久美子に憑依しているー


気の強い久美子が、メイド服姿で自分に屈服していると

考えただけで興奮するー


「---へへへへへへ」

A組の夏鈴が笑いながら、写真を見つめているー


「ーーーまぁ”俺”なら、答えは決まってるよな」

ニヤニヤしながら、別の女子も言うー。

この女子は、最初に亮馬に、記憶を転写された子で、

今やすっかり亮馬そのものになってしまっているー。


静香は、その背後でAVを見ながら、ひとり、興奮しているようだー。

そして、そのAVの行為を真似しながら自分のスマホでそれを撮影して、

さらに興奮しているー


「--せーのっ!」

メイド服姿の久美子と憑依されて、記憶をコピーされた結果

亮馬そのものになってしまった夏鈴と女子生徒が、全員

同じ女子を指さしたー。


ターゲットは、晴美ー


「ぎゃはははは!さすが俺!」

三人が汚らしい笑みを浮かべながら笑うー。


メイド服姿の久美子が、隣にいた女子生徒にキスをすると、

亮馬は久美子からその女子生徒に乗り換えして笑みを浮かべたー


”声がいい”

という理由で乗り換えたー。


「うへへへへ…坂梨 晴美ー

 今度はお前をゲットしちゃうぞ♡」


亮馬お気に入りの”声”でそう囁くと、

ニヤリと笑みを浮かべたー。


「---おい!一人で楽しんでんじゃねぇよ!静香!俺も混ぜろ!」

亮馬になりきってしまっている夏鈴が、AVを見ている静香に声を掛けると、

そのままAVの実演エッチを始めてしまったー


・・・・・・・・・・・・・・・・


「ーーーあ、、あの」


翌日ー

晴美になった雅史が、実家が神社の女子生徒・芽衣を

呼び出していたー。


「--”例のお話”なんだけど、俺、、あ、いや、雅史の

 代わりに、返事を頼まれてー」


そう言うと、芽衣が、少しだけ表情を歪めたー。


晴美の親友でもある芽衣ー。

その芽衣から”告白”されたのは、半月前のことだったー。


”晴美と付き合ってるのは知ってるけどー

 でも、どうしても、、気持ちだけでも伝えたくてー”


芽衣に、そう言われたのだー。


だが、晴美と芽衣は親友ー。

晴美の気持ちを考えると、

晴美にこのことを言うことはできなかったー。


そしてー

雅史の返事は決まっているー。


”No”だー。

晴美のことが、とても大事な雅史にとって

浮気など、死んでも考えられないー。


けれどー

芽衣はその場で返事を聞こうとせずに

すぐに立ち去ってしまったためー

返事をする機会を失っていたのだー


そして、そのまま入れ替わってしまったー。


「--”ごめん 付き合えない”-ーー

 って、言ってたー」


晴美(雅史)が言うー。

晴美の身体で断るのは変だが、とにかく雅史は

事を荒立てたくなかったー


「----------」

芽衣はいつも浮かべている優しそうな笑顔を

消して、真顔で何かブツブツ呟き始めたー。


だがー

すぐに笑顔を浮かべてー


「そっかー。

 晴美の、大切な彼氏だもんねー


 か、彼氏を奪おうとして、ごめんね!

 晴美のこと、裏切るような真似して!」


芽衣の言葉に、

晴美(雅史)は

「このお話はもう、終わり!

 これからも友達として、よろしくね!」と、

笑顔で言い放ったー。


芽衣の前から立ち去る晴美(雅史)-


”この話をこれで終わり”にすれば、

晴美が”親友が、彼氏を奪おうとした”ということを

知ることはないまま、

元に戻ったあとも、晴美・芽衣のふたりは

”親友”でいることが出来るはずだー。


「---」

晴美(雅史)は廊下を歩くー。


彼女の”晴美”と、その親友の”芽衣”ー


”ふたりの友情を壊したくない”

という優しさー

”彼女の晴美に余計な負担を掛けたくない”

という優しさー


これが”仇”になることをー

晴美(雅史)は、まだ、知らなかったー。


そしてー


「---」

廊下の影から、生徒会書記の静香が、顔を出して

笑みを浮かべるー


前を歩く晴美(雅史)を見つめる静香ー


”3Kのパフェ”などと不名誉なあだ名をつけられた男・亮馬に

憑依されている静香は笑みを浮かべるー


「--キモイキモイ言われてきた俺が

 今や美少女だー

 クククー


 お気に入りの女子は、全部俺のものにしてやるぞ」


静香が低い声でそう呟くと、

晴美(雅史)のあとを尾行するようにして歩き出すー


晴美(雅史)が、あまり人通りのない廊下に向かうー。


「-------」

晴美(雅史)は”気づいて”いたー


最近様子のおかしい生徒会書記・静香が

ニヤニヤしながら後をついてきていることにー。


「--だから、次におかしくなるとすれば、

 わたしだと思うの」


雅史になった晴美の言葉を思い出すー


今、静香に尾行されているこの状況はー

”最近、様子がおかしくなっている女子生徒たち”に

関係ある、と晴美(雅史)は判断したー。


そしてー


”あえて”人通りのない廊下に来ていたー。


「-----な、なんでついてくるの!」

晴美(雅史)が、わざとらしく振り返るー。


静香がニヤニヤと笑みを浮かべながら、

晴美(雅史)を見ているー。


晴美(雅史)は、”あえて”すぐ近くの空き教室に逃げ込みー

追い詰められたフリをして、静香の方を見ると、

静香は、笑みを浮かべたー


「--俺さぁ、用務員の鎌田なんだよね」

静香は、自分が用務員の鎌田亮馬だと名乗るー。


「--へ?」

晴美(静香)が困惑しているとー

静香はニヤリと笑ったー


静香の背後からー

生徒会の気の強い女子・久美子やー

A組の夏鈴ー

他、2名の女子生徒が姿を現すー


「--”憑依”してー

 そいつの趣味趣向を歪めたりー

 AVを鑑賞させたりー

 ”俺”そのものにしたりー


 ククククー

 この学校に”俺の楽園”を作り上げるー


 坂梨さんー

 次は、君だー


 君は、、そうだなぁ…

 どうしようかなぁ…

 

 クククっ」


静香は汚らしく笑うとー

背後にいる夏鈴ら4人の女子も同じように笑ったー


「---さ、、最近女子がおかしくなってたのはーー

 お、、お前の仕業か!」


晴美(雅史)は、女子として振舞うことも忘れて、

そう叫んだー。



④へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


次回が最終回デス~!


憑依と入れ替わり…

それぞれの結末を、ぜひお楽しみくださいネ~!


今日もありがとうございました~!

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