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「触らせてくれよ!」

昼休みー

男子生徒が駆け寄ってきて

七雄の胸を触るー。


七雄は「男の触っても仕方ないだろ?」と、

可愛い声で笑いながら言うー。


七雄の胸を触って顔を真っ赤にする男子生徒ー


七雄はー

今朝、起きたら、いきなり”女”になっていたー

髪が伸び、肌が女性的になりー

体格も、声も、胸も、何もかも、女になったー


ベースとなっている顔は同じだが

元々中性的な顔立ちだった七雄は

”美少女”と呼べるような風貌になっていたー。


「--いくら身体が女っぽくなったからって、

 中身が男の身体なんか触って楽しいのか~?」

七雄は、呆れた様子で笑みを浮かべるー


「-っていうか」

親友の照也が、ズボンを指さすー


「--そこも、ついてないってことか?」

と、照也は朝から気になっていたことを、七雄に質問するー


「--ん?あぁ、ないけど…

 触ってみるか?」

七雄がズボンのアソコのあたりを触りながら言うと、

周囲の男子生徒が何人か顔を真っ赤にしているのが見えたー


「--ま、、マジで?いいのかよ!?」

驚く照也に対して

「この前だってお前、悪ふざけで、俺のズボンの上から

 触ったじゃないか」と、七雄が揶揄うようにして言うー。


高校生同士のおふざけ”で、時々、

おふざけて触ったり、触られたりすることがあるー


七雄からすれば”いつもと同じような”感覚だったー


”触ってみるか?”と言われた照也が戸惑いながら

女体化した七雄のズボンの上からアソコを触るー。

男子校のため、制服にスカートは存在しない。

そのため、女体化した七雄も、ズボンで登校しているー。


「--う、、うあ、、、うあああああああ!」

照也が顔を真っ赤にしながら、周囲の男子生徒たちの方を見つめて叫ぶー


「ねぇっ…マジでねぇよ!」

とー。


ズボンの上から、男子には必ずある”アレ”が

ついていないことを確認したー


「--お前…マジで女になっちまったんだな」

照也が顔を赤らめながら言うと

七雄は「ははは、まぁ、今日寝れば治ってるかもしれないし」と、

軽い気持ちで答えるー。


「---あ、ちょっとトイレ」

七雄はそう言いながら、教室から廊下に出るー。


教室に残された親友の照也は、周囲の男子生徒たちのほうを

見つめがらー


「あいつ、マジでかわいくなりすぎじゃね?」

と、笑いながら呟いたー


・・・・・・・・・・・・・・・・・


トイレに向かう七雄ー。


「---」

時折、長い黒髪を邪魔そうに払いのけるー。


「もし、明日も戻ってなかったら、髪、切るか…

 邪魔くさいし」

そんな風に呟きながらトイレの前で立ち止まるー


「-----」

昼休みまで、一度もトイレを使っていなかったがー


”男子トイレ”と

”女子トイレ”の扉を前に立ち尽くす七雄ー。


男子校ではあるものの、教職員や事務員などもいるため

女子トイレも、ある程度の数は存在していたー。


「------」

少し考えてから、”いや、普通に男子トイレだよな”と

考えて男子トイレに入る七雄ー。


確かに、身体は”女”になっているー

だが、中身は正真正銘の”男”だー。


と、あれば、身体は女でも男子トイレに入るべきだろう、と

七雄は考えたー。


「--女装してる人とかも、男子トイレだろうし…

 俺も男子トイレだよな、当然」


そんな風に思いながらズボンのチャックを開けてー

しばらく手を不自然に動かすー。


「--ん?」

七雄が戸惑った表情を浮かべながら、

ズボンのほうに視線を落とすー。


「あーー、そっか…ねぇんだった…」

”アレ”があると思い、いつもの癖で立ったまま

するところだったが、女体化している七雄には

アレは存在していないー


「--ってことは毎回個室か…!?

 面倒くせぇ…」


だが、女の身体で立ってするのは、さすがにきついー。

しかも、不慣れである七雄がすれば

確実に下着やズボンを汚してしまうー


ここは、個室でゆっくりするしかないー。


「---…う~ん、、朝もしたけど…

 こう、、、

 なんか、、こう、、、出て来る時の感じが

 男とは違うよなぁ…」


ようやくトイレを済ませた七雄ー

入って来た男子生徒が、七雄を見て顔を赤らめるー


あまり面識のない生徒だったが、

七雄は「あ、、お、、俺、男だから、気にしないで」と、

苦笑いしながらトイレから飛び出したー


「は~~ったく…面倒と言えば面倒だよな…」


色々な面倒ごとに巻き込まれつつもー

七雄は、なんとか女体化1日目を終えたのだったー


「---おかえり どうだった?」

父・功が言う。


「--ん?あ~、まぁ、なんとか問題なさそう」

七雄が言うと、

功は「そっか」と少しだけ安心した様子で呟いたー


「色々調べてみたけどー」

功がパソコンの画面を七雄の方に見せながら言うー。

父の功は平日2日間休みの職場のため、今日は1日中

家で七雄のために、女体化について調べていたのだー。


「--出て来るのは、こんなのばっかり」

功が苦笑いするー。


画面には、女体化ジャンルの漫画が表示されているー。


「--まぁ…そうだよな」

女体化した七雄は、戸惑いながらもそう呟いたー


現実で”朝、起きたら急に女になっていた”なんてことは

聞いたことがないー

ネットで検索すれば、女体化の漫画やノベルなどの

情報ばかり出て来るのは、目に見えていたー


「まぁでも、学校のみんなも理解してくれたし、

 なんとか大丈夫そうだから、気長に戻るのを待つよ」

七雄がそう言うと、

功は「そうだな。俺の方でも時間があるときは色々調べてみる」と

約束してくれたー。


部屋に戻る七雄ー


「--あ、そうだ…髪、切るか」

髪を触りながら、一瞬そんな風にも思った七雄だったがー

少し考えてからー


「いや…せっかくだし、このままにしておくか」

と、呟いたー。


どうせすぐに元に戻る。

元に戻れば、長い髪は似合わなくなるし、

学校の校則で、男子がこんなに長い髪にしていれば

きっと何かを言われるー。


「---普段は味わえない長さだし、邪魔だけど、いっか」

そう呟くと七雄は髪を切るのをやめて、

そのまま自分の服に着替え始めたー


・・・・・・・・・・・・・・・・・


晩御飯を終える七雄ー。

七雄は、ジャージ姿ー


「---胸と髪さえなければ、顔は自分じゃ見えないし、

 普段通りっぽい感じなんだけどな…」

と、七雄は心の中で考えながらお風呂に向かうー。


だがーー

お風呂に入った七雄は、急にドキドキしてきてしまったー


女の肌ー

胸ー


しかも、アソコには、アレがないー


「---…ちょ……ん…俺の身体なのに…なんだこの感覚…」

可愛い声で戸惑いを口にする七雄ー


自分の身体であるはずなのに

ドキドキしてしまうー。


いや、それだけではないー

女子のお風呂を覗いているような罪悪感すら感じてしまうー


「--お、、落ち着け…俺…俺の身体だぞ」


そう思いながら目を瞑って髪を洗うー。


髪が長いと、大変だな…と思いつつ、

そういえば、伸びてる部分の髪、どう洗うんだ?と

慣れない手つきで、肩のあたりまで伸びた髪を

洗っていくー。


やっとの思いで髪を洗い終えると、

今度は身体ー


胸を洗うために、胸に触れるだけで、ドキッとしてしまうー

なんだか興奮してドキドキゾクゾクしてきてしまうー


「っていうか…ここに何もついていないって…

 なんかこう、、、なんなんだ…」

語学力を失いながら、七雄がアソコを見つめるー


普段ついているはずのモノが、ここには存在しないー

それだけでーーー


顔を真っ赤にしながら、七雄がようやくお風呂を終えて、

ジャージを着て、リビングの方に向かうと、

父の功は「随分長かったな?もしかして…」と揶揄うようにして

呟いたー


「ば、、ちがっ!自分の身体に興奮なんかしないし!」

七雄はそう叫んで、慌てて自分の部屋にある2階へと

駆け上がって行ったー。


「----」

心配そうな表情で、そんな七雄の後ろ姿を見つめる母・丸江ー。


丸江の視線に気づいた功は、丸江を安心させようと呟いたー。


「---大丈夫さ。明日の朝になればたぶん元に戻ってるだろ」

とー。


「そうだといいけど…」

母・丸江の心配そうな表情ー。


七雄本人と、父・功は

それほど”女体化”のことを重くは考えていなかったー。


”一晩寝れば治るだろう”と、

そのぐらいにしか考えていなかった。


しかしー


「----え」


翌朝ー

七雄は、女のままだったー


「ない!!!!!!!!!!」

股間のあたりを触って叫ぶ七雄ー


七雄もてっきり、一晩寝れば元に戻ると

ある程度期待していたため、

想定外だったー。


「---くっそ~!俺はいつまで女の子でいればいいんだ?」

そんな風に思いながら、

学校にやってきた七雄は、

コンビニで買ってきた新発売の炭酸飲料を口にするー


「お!それ、新発売のやつ!」

照也が笑いながら話しかけて来るー


みんな、七雄が女体化しても、普通に接してくれているー

その点は、七雄にとってもありがたいことだったー


「--ん?飲むか?」

よく飲みまわしをする七雄は、いつものように照也に向かって

ペットボトルを差し出したー。


「---え」

照也が顔を真っ赤にしているー


「--え?飲みたいだろ?」

七雄が”いつもならすぐに飲むのに”と不思議そうにしながら

照也に向かってもう一度ペットボトルを差し出すー


すると、照也は申し訳なさそうに呟いたー


「あ、、あ、、、あのさ……

 ほら、、い、、一応、お前、、今、女子なんだし…

 その、、間接キス的な…?」


男子高校であるからか、女子慣れしていない男子は多かったー

照也も、その一人だー。


「--ははははははは!」

七雄は思わず可愛い声で笑ってしまうー。


「--んなこと気にするなよ!身体はこうでも、中身は俺だぜ?

 俺となんか、何度も間接キスしてるじゃないか」


七雄の言葉に、照也は「そ、そうだな」とそのまま

炭酸飲料を飲んだー


炭酸飲料を飲んだ照也は、感想も言わず、顔を赤らめながらー

ズボンのアソコのあたりをもっこりとさせて、

戸惑っていたー。


勃起しているー

七雄もそれに気づくー


「------…」

七雄は、親友が、勃起しているのを見て

戸惑ったー


”おいおい…俺は俺だろ?照也…”

そんな風に思ったが、口にはしなかったー。


そんな戸惑いを抱きながらも、体育の授業が始まるー


いつものように着替えだす七雄ー


しかしー

周囲が「おい!やめろ!」「ここで脱ぐな!」

「--や、、やべぇ」と、騒ぎ出すー


制服をいつものように脱いでー

しかも、ブラを持っていないため、ノーブラの状態でーー

胸を晒して、普通に着替えようとしていた七雄は、

「--え…」と、戸惑ったー


「い、、いいだろ?別に?どうせ俺なんだし」

と、七雄が言いながら体操着に着替えると、

他の男子生徒たちの一部が、顔を真っ赤にしていたー。


体育の授業が始まるー


だがー

そこでも七雄は”違和感”を抱くー


持久走ー

いつものように、走れないのだー

すぐに息が上がるー


他の男子に、追いつけないー


「はぁっ…はぁっ…」

汗を流しながら、"これが女子の体力なのか…?”と

戸惑う七雄ー


しかも、汗で胸が少し透けていたー。


「-----」

体育の授業を終えた七雄は、先生から別室に案内されたー


他の男子の一部から”同じ部屋で着替えにくい”という

申し出があった、とのことだったー。


男子校であるこの高校は、女子の着替えるスペースは

用意されていないー


そのため、七雄は体育準備室に案内されて、

そこで着替えることになったー。


「----」

着替えながら七雄は戸惑うー。


少しずつー

けれども確実に

”女体化したことによる壁”を七雄は感じ始めていたのだったー。


③へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


ポツポツと問題が出始めていますネ~☆

今日もお読み下さり、ありがとうございました~~!

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