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女子高生の琴音は、強風の中、

スカートを押えて、わざとらしく「きゃ~~~!」と

叫びながら興奮していたー


ゾクゾクゾクゾクー


”もっと、、もっと、、もっと、見て”

琴音は、激しく興奮しながらスカートを押えるー


ビル風の激しい場所にやってきてー

琴音はスカートをふわふわさせながら、快感を感じているー。


本来の彼女にー

そんな趣味はない。

琴音が”正気”であれば、顔を真っ赤にして恥ずかしがるだろうし、

わざとらしく注目を集めてしまうような悲鳴を上げたりはせずに、

ビル風の強い場所をすぐに離れるだろうー。


しかしー

今の琴音は、会社員の桜井 亮喜に憑依されているー


”風でスカートがめくれる”

それを体験したいがために、女子高生に憑依した物好きだー。


「--ふへっ…」

思わず口元から垂れてしまった涎を綺麗な手で吹きながら、

琴音は不気味な笑みを浮かべるー


さっきから、街行く人々の視線を感じるー


こんなに可愛い女子高生のスカートが

めくれそうになっているのだからー

当然と言えば当然かもしれないー。


「ふへへ…」

琴音は”そろそろサービスしてやるかぁ”などと

内心で思いながら、次の強風が吹くのを待つー。


それにしても、今日は風が強いー

琴音の綺麗な黒髪もふわふわしていて、

先程から自分の身体に当たるー


自分の身体にこの髪が当たるたびに、琴音の身体が

ゾクッとしてしまうー。


勿論、普段の琴音は、自分の髪が自分に当たるだけで

興奮したりはしないのだろうが、

今は違うー。


琴音の身体は、亮喜に完全に支配されているのだー。


「---」

ニヤッと笑う琴音ー

再び強風が吹き荒れるー


「きゃああああああああああ♡」

わざとらしく叫びー

スカートを押える手をわざと放すー


ぶわっ!とスカートを突き抜けて下着に強い風を感じるー

お尻のあたりがすーっとして、風が突き抜けるのを感じるー


琴音のスカートが完全にめくれて、

下着が丸見えになってしまったことを実感すると

琴音は激しく興奮して、顔を真っ赤にしながら

自分を抱きしめたー


”今、、絶対見えてる…♡”

琴音は、ゾクゾクが止まらず、表情を歪めるー

完全に、欲情した獣の表情だー。


スカートの中から入りこんでくる風ー。

男の身体では味わうことの出来ない、

未知の聖域ー。


こんなにすーっと、まるで、

露出狂になってしまったのではないか、と

不安になるぐらい、頼りない衣類ー


ズボンであれば、どんなに強風が吹こうが、

吹き飛ばされることはないー

ズボンが仮に吹き飛ばされるのだとすれば、

それは、ちゃんとズボンを履けていないやつだけだー。


だがー

スカートは違うー


「こんな…こんなに…♡」

琴音は顔を真っ赤にしてー

年頃の女子高生とは思えないような歪んだ表情で微笑んだー


「こんなに…頼りない洋服だなんて…♡」


でも、それがいいー

琴音は心臓をバクバクさせながらー

やがて、強風がひとまず落ち着き、スカートが元通りに

なったのを確認すると、

背後を振り返ったー


男たちが目を逸らすー。

”エロい男”だと思われたくないのだろうー。


「--ふふふ…サービスサービス」

琴音は満面の笑みで歩き出すー


自分の勤務先がある通りまでやってきて、

笑みを浮かべる琴音ー。


「--そういや、そろそろ終業時間だなぁ」

琴音は、そう言いながら、

自分の会社ー

亮喜がいつも務めている会社の方を見つめたー。


”みんな疲れてるだろうからなぁ”

と、亮喜は琴音の身体で”幸せのおすそ分け”をしてあげようと、

風が比較的強く吹き荒れる場所を探して、

琴音の鞄から、スマホを取り出したー


ピンク色の可愛らしいスマホだー。


スマホには控えめな感じに、男子の写真が貼られているー


「あ~彼氏持ちか?

 それとも片思い?

 へへ、悪いな

 この子は今、俺のものだぜ」

琴音は、ゾクゾクしながらそう呟くと、

スマホで”電話しているふり”をしながら、

わざとらしくスカートをふわふわさせたー。


強風が吹くー

スカートがめくれるー


わざと恥ずかしそうにしながら周囲を見回すー


”でも、スマホを持っててスカート押さえられない”

みたいな風を装いながら、

下着を見せびらかす琴音ー。


「--きゃ~~~~~~♡」

だんだん快感になってきたー


いや、最初から快感だったというべきかー。


やがて、亮喜がいつも勤務している会社から、

社員たちが次々と出て来るー


「--くくくく…お疲れ、みんな」

風でふわふわするスカート。

それを”電話中”のふりをしながら、

片手でしかスカートを押えられない!みたいな

仕草をしながら、わざとらしく下着を見せびらかすー


”お~お~!部長、チラ見してるのバレバレっすよ~”

琴音がニヤァ…と笑いながら、スカートを片手で押さえつつ、

それとなく下着を見せていくー


「風さん頑張れ!頑張れ!」

「がんばれ!」

男子社員二人組がニヤニヤしながらそんな琴音を

少し離れた場所から見つめているー


”聞こえてるぞ~”

琴音は嬉しそうにそう思いながら、

”ほら、もっと風!この子のスカートをめくれ~”と

心の中で叫ぶー


それに応えるかのように、

ちょうど強風がさらに強くなり、

琴音のスカートを大きく揺らすー。


「ひゃっ」

スカートから入って来た風の感触で思わず

声を上げてしまう琴音ー。


「-ふへへへへへ」

スマホを鞄にしまうと、わざとらしく

「きゃ~~~~~~~~~~~~~♡」と叫ぶ琴音ー。


琴音に憑依した亮喜が普段務めている会社の社員たちが

次々と会社から出てきて、琴音を見つめるー


「--あの子、なんであんな風に強い場所にたってるんだろう?」

「なんか、わざとらしくない?」

女性社員二人が、苦笑いしながら琴音を見ているー


”へへ…せいか~い!

 って、この子が痴女みたいじゃん

 ま、俺の身体じゃないし、いっか”


琴音はゾクゾクしながら、スカートから手を離して

ぶわっ、と下着を露出させたー


「へへへ、まるで露出狂じゃん」

琴音は小声でニヤニヤしながらそう呟いたー


だがー

”風”のせいだー

この子が、捕まるようなことはないだろう。


ちょうど終業時間を迎えたオフィスから

次々と人が出てきてー

スカートがめくれている琴音を見て

驚いているー。


周囲の通行人は、必死にめくれないように

歩いていたりするのに、

琴音はわざとらしくスカートの中を見せつけるような感じだー。


「お」

琴音が、ある人物に気づいたー。


同僚の親友・嶋沢 浩司も、オフィスからちょうど出てきたのだー


「きゃ~~~~~~~~~~~♡

 見えちゃう♡

 見えちゃう~

 きゃああああああああああ」


わざとらしく悲鳴をあげて、

スカートから手を離して、全てを晒す琴音ー


琴音はチラッと、浩司の方を見るもー

浩司は琴音の方を一瞬見ただけで、特に反応する様子は

見せなかったー


”くそっ!やっぱあいつ、堅物だなぁ、

 もっとニヤニヤしろよ~!”


琴音はそんな風に思いながら、

スカートを押えたり、わざと手を離して

風でふわふわさせたりを続けるー


「はぁぁぁ…やっぱ頼りねぇな、スカートってのは」


散々、風で遊んだ琴音は

疲れ果てて、公園のベンチに足を組んで座りながら

自販機で購入したコーラを飲んでいたー


小さな子が、態度の悪い座り方でコーラを飲む

女子高生の琴音を見て、少し怯えた様子で

通り過ぎていくー


「はは…、怖いお姉ちゃんに見えたのか」

笑う琴音。


コーラを全て飲み干すと、琴音は伸びをしてから

コーラの空き缶を捨てて、

そのままベンチに座り込んだー


「--ふ~~~それにしても、やっぱ

 スカートって頼りねぇ感じだな」

最後にスカートをひらひらさせてから、

琴音は、笑みを浮かべると

「そろそろ抜けるか」と、呟いてから、

そのままベンチでぐったりと意識を失ったー。


無防備な状態で、ベンチでぐったりしている琴音ー。


霊体になった亮喜は、笑みを浮かべながら

その様子を見つめるー


目を覚ました琴音ー。


琴音は悲鳴を上げるー。

「--わ、、わたし…わたし…え…?」

周囲を見渡す琴音ー


亮喜は、そんな琴音の様子を見つめながら、

静かにその場を立ち去り、

自分の身体へと戻ったー


・・・・・・・・・・・・・・・


だがー

亮喜は”やりすぎ”ていた。


乗っ取られている間の琴音は、

何人かに通報されていたー。


”明らかにわざとらしく下着を見せていた”

からだー。


「---え…わ、、わたし、、何も…?」

意識を取り戻した琴音に、声を掛けたのは警察官ー。


通報を受けて、パトロールしていた警察官が

琴音に話を聞いていたのだー


「--あんまり、そういうことしちゃ、だめよ?」

女性警官が呟くー。

琴音が”わざと”スカートをふわふわさせていた確証はないがー、

何件も通報があったため、女性警察官は

念のため、琴音から話を聞いていたー


「--あ、、あの、、わたし…記憶が…記憶が無くて…

 友達と一緒に…帰っていた途中までしか…」

琴音が震えながら目から涙をこぼすー。


「--でもーーほら」

女性警察官が、ネットに出回っている琴音の映像を見せるー


琴音が風でスカートがめくられて、

嬉しそうに「きゃ~~!」と叫んでいるー。


「--そんな…わたし…」

唖然として、泣き出してしまう琴音ー


「--あの」

ーー!?


琴音と女性警察官が振り返ると、

そこには、男がいたー


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


翌日ー


「昨日は、最高だったな」

亮喜は、スーツを着て、仕事に向かう準備をしていたー


髪を整えて、歯を磨いているその最中のことだったー。


♪~~


「ん?はい」

亮喜が、玄関から顔を出すとー

そこには数名の警察官の姿ー


「は?な、なんでしょうか?」

亮喜が驚いて言うと、

警察官は口を開いたー


「-昨日、何をしていたか、詳しくお話を聞かせてもらえますか?」

とー。


「--!」

亮喜は一瞬、焦ったが”憑依”などということがバレるはずがない、と

平静さを取り戻して口を開いたー。


「---昨日は、家で1日ー」


「--憑依ー」

警官が呟くー。


「そういう、通報があったんだ。

 少し家の中を見せてもらおう」

警察官の言葉に、亮喜は焦るー


憑依薬の容器と、納品書を置きっぱなしにしているー


「あっ!ちょ!?」

亮喜は”どうして”と考えてー

ハッとしたー。


「--あ~~あ、アニメとか漫画みたいに

 他人の身体に憑依~~!みたいなことが出来たら

 風の強い日に女子高生に憑依して

 「きゃ~~~~!」って、できるのになぁ~…

 たまにわざと見せちゃったりしてさ」


「---!!!」

憑依薬を見つける直前ー

亮喜は、同僚の浩司に、そう話してしまっていたー


そして、昨日、浩司の前で、

それをやってしまったー。


遠目だったとはいえ、妙に反応の薄かった浩司ー


まさかーー

亮喜は、そう思ったが、

その場で警察署に連行されることになり、

真相を確認することはできなかったー


・・・・・・・・・・・・・・・


「--まさかお前がホントに女の子を傷つけるようなことするなんて

 がっかりだよ」


同僚・浩司は、オフィスで、亮喜のいない机を見て

そう呟いたー


昨日ー

浩司は、スカートをわざとらしくふわふわさせて

叫んでいる女子高生を見て、

すぐにピンときたー


”亮喜が会社を休んでいる”

”前に亮喜が言っていたことと同じことをしている女子高生”


そして、彼女をこっそりと尾行したところー

彼女は急に公園のベンチで気を失い、

正気を取り戻したときには”記憶がない”と

女性刑事に主張していたー


それを見て、浩司は

”亮喜がこの子(琴音)に憑依して好き勝手やったんだ”と

考えー、

それを女性刑事に伝えたー


「----……お前はそんなやつだったんだな」

そう呟く浩司はー

”今頃、警察署に連行されてるんだろうなぁ…”と

少しだけ悲しそうに、亮喜の机の方を見つめたー



おわり


・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


口は災いのもと!な憑依でした~!

同僚の浩司に、余計なことを口走ってなければ、

何もバレずに済んだのかもしれませんネ~


今日もお読み下さり、ありがとうございました!

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