<憑依>風とスカート②~欲望~(完) (Pixiv Fanbox)
Content
女子高生の琴音は、強風の中、
スカートを押えて、わざとらしく「きゃ~~~!」と
叫びながら興奮していたー
ゾクゾクゾクゾクー
”もっと、、もっと、、もっと、見て”
琴音は、激しく興奮しながらスカートを押えるー
ビル風の激しい場所にやってきてー
琴音はスカートをふわふわさせながら、快感を感じているー。
本来の彼女にー
そんな趣味はない。
琴音が”正気”であれば、顔を真っ赤にして恥ずかしがるだろうし、
わざとらしく注目を集めてしまうような悲鳴を上げたりはせずに、
ビル風の強い場所をすぐに離れるだろうー。
しかしー
今の琴音は、会社員の桜井 亮喜に憑依されているー
”風でスカートがめくれる”
それを体験したいがために、女子高生に憑依した物好きだー。
「--ふへっ…」
思わず口元から垂れてしまった涎を綺麗な手で吹きながら、
琴音は不気味な笑みを浮かべるー
さっきから、街行く人々の視線を感じるー
こんなに可愛い女子高生のスカートが
めくれそうになっているのだからー
当然と言えば当然かもしれないー。
「ふへへ…」
琴音は”そろそろサービスしてやるかぁ”などと
内心で思いながら、次の強風が吹くのを待つー。
それにしても、今日は風が強いー
琴音の綺麗な黒髪もふわふわしていて、
先程から自分の身体に当たるー
自分の身体にこの髪が当たるたびに、琴音の身体が
ゾクッとしてしまうー。
勿論、普段の琴音は、自分の髪が自分に当たるだけで
興奮したりはしないのだろうが、
今は違うー。
琴音の身体は、亮喜に完全に支配されているのだー。
「---」
ニヤッと笑う琴音ー
再び強風が吹き荒れるー
「きゃああああああああああ♡」
わざとらしく叫びー
スカートを押える手をわざと放すー
ぶわっ!とスカートを突き抜けて下着に強い風を感じるー
お尻のあたりがすーっとして、風が突き抜けるのを感じるー
琴音のスカートが完全にめくれて、
下着が丸見えになってしまったことを実感すると
琴音は激しく興奮して、顔を真っ赤にしながら
自分を抱きしめたー
”今、、絶対見えてる…♡”
琴音は、ゾクゾクが止まらず、表情を歪めるー
完全に、欲情した獣の表情だー。
スカートの中から入りこんでくる風ー。
男の身体では味わうことの出来ない、
未知の聖域ー。
こんなにすーっと、まるで、
露出狂になってしまったのではないか、と
不安になるぐらい、頼りない衣類ー
ズボンであれば、どんなに強風が吹こうが、
吹き飛ばされることはないー
ズボンが仮に吹き飛ばされるのだとすれば、
それは、ちゃんとズボンを履けていないやつだけだー。
だがー
スカートは違うー
「こんな…こんなに…♡」
琴音は顔を真っ赤にしてー
年頃の女子高生とは思えないような歪んだ表情で微笑んだー
「こんなに…頼りない洋服だなんて…♡」
でも、それがいいー
琴音は心臓をバクバクさせながらー
やがて、強風がひとまず落ち着き、スカートが元通りに
なったのを確認すると、
背後を振り返ったー
男たちが目を逸らすー。
”エロい男”だと思われたくないのだろうー。
「--ふふふ…サービスサービス」
琴音は満面の笑みで歩き出すー
自分の勤務先がある通りまでやってきて、
笑みを浮かべる琴音ー。
「--そういや、そろそろ終業時間だなぁ」
琴音は、そう言いながら、
自分の会社ー
亮喜がいつも務めている会社の方を見つめたー。
”みんな疲れてるだろうからなぁ”
と、亮喜は琴音の身体で”幸せのおすそ分け”をしてあげようと、
風が比較的強く吹き荒れる場所を探して、
琴音の鞄から、スマホを取り出したー
ピンク色の可愛らしいスマホだー。
スマホには控えめな感じに、男子の写真が貼られているー
「あ~彼氏持ちか?
それとも片思い?
へへ、悪いな
この子は今、俺のものだぜ」
琴音は、ゾクゾクしながらそう呟くと、
スマホで”電話しているふり”をしながら、
わざとらしくスカートをふわふわさせたー。
強風が吹くー
スカートがめくれるー
わざと恥ずかしそうにしながら周囲を見回すー
”でも、スマホを持っててスカート押さえられない”
みたいな風を装いながら、
下着を見せびらかす琴音ー。
「--きゃ~~~~~~♡」
だんだん快感になってきたー
いや、最初から快感だったというべきかー。
やがて、亮喜がいつも勤務している会社から、
社員たちが次々と出て来るー
「--くくくく…お疲れ、みんな」
風でふわふわするスカート。
それを”電話中”のふりをしながら、
片手でしかスカートを押えられない!みたいな
仕草をしながら、わざとらしく下着を見せびらかすー
”お~お~!部長、チラ見してるのバレバレっすよ~”
琴音がニヤァ…と笑いながら、スカートを片手で押さえつつ、
それとなく下着を見せていくー
「風さん頑張れ!頑張れ!」
「がんばれ!」
男子社員二人組がニヤニヤしながらそんな琴音を
少し離れた場所から見つめているー
”聞こえてるぞ~”
琴音は嬉しそうにそう思いながら、
”ほら、もっと風!この子のスカートをめくれ~”と
心の中で叫ぶー
それに応えるかのように、
ちょうど強風がさらに強くなり、
琴音のスカートを大きく揺らすー。
「ひゃっ」
スカートから入って来た風の感触で思わず
声を上げてしまう琴音ー。
「-ふへへへへへ」
スマホを鞄にしまうと、わざとらしく
「きゃ~~~~~~~~~~~~~♡」と叫ぶ琴音ー。
琴音に憑依した亮喜が普段務めている会社の社員たちが
次々と会社から出てきて、琴音を見つめるー
「--あの子、なんであんな風に強い場所にたってるんだろう?」
「なんか、わざとらしくない?」
女性社員二人が、苦笑いしながら琴音を見ているー
”へへ…せいか~い!
って、この子が痴女みたいじゃん
ま、俺の身体じゃないし、いっか”
琴音はゾクゾクしながら、スカートから手を離して
ぶわっ、と下着を露出させたー
「へへへ、まるで露出狂じゃん」
琴音は小声でニヤニヤしながらそう呟いたー
だがー
”風”のせいだー
この子が、捕まるようなことはないだろう。
ちょうど終業時間を迎えたオフィスから
次々と人が出てきてー
スカートがめくれている琴音を見て
驚いているー。
周囲の通行人は、必死にめくれないように
歩いていたりするのに、
琴音はわざとらしくスカートの中を見せつけるような感じだー。
「お」
琴音が、ある人物に気づいたー。
同僚の親友・嶋沢 浩司も、オフィスからちょうど出てきたのだー
「きゃ~~~~~~~~~~~♡
見えちゃう♡
見えちゃう~
きゃああああああああああ」
わざとらしく悲鳴をあげて、
スカートから手を離して、全てを晒す琴音ー
琴音はチラッと、浩司の方を見るもー
浩司は琴音の方を一瞬見ただけで、特に反応する様子は
見せなかったー
”くそっ!やっぱあいつ、堅物だなぁ、
もっとニヤニヤしろよ~!”
琴音はそんな風に思いながら、
スカートを押えたり、わざと手を離して
風でふわふわさせたりを続けるー
「はぁぁぁ…やっぱ頼りねぇな、スカートってのは」
散々、風で遊んだ琴音は
疲れ果てて、公園のベンチに足を組んで座りながら
自販機で購入したコーラを飲んでいたー
小さな子が、態度の悪い座り方でコーラを飲む
女子高生の琴音を見て、少し怯えた様子で
通り過ぎていくー
「はは…、怖いお姉ちゃんに見えたのか」
笑う琴音。
コーラを全て飲み干すと、琴音は伸びをしてから
コーラの空き缶を捨てて、
そのままベンチに座り込んだー
「--ふ~~~それにしても、やっぱ
スカートって頼りねぇ感じだな」
最後にスカートをひらひらさせてから、
琴音は、笑みを浮かべると
「そろそろ抜けるか」と、呟いてから、
そのままベンチでぐったりと意識を失ったー。
無防備な状態で、ベンチでぐったりしている琴音ー。
霊体になった亮喜は、笑みを浮かべながら
その様子を見つめるー
目を覚ました琴音ー。
琴音は悲鳴を上げるー。
「--わ、、わたし…わたし…え…?」
周囲を見渡す琴音ー
亮喜は、そんな琴音の様子を見つめながら、
静かにその場を立ち去り、
自分の身体へと戻ったー
・・・・・・・・・・・・・・・
だがー
亮喜は”やりすぎ”ていた。
乗っ取られている間の琴音は、
何人かに通報されていたー。
”明らかにわざとらしく下着を見せていた”
からだー。
「---え…わ、、わたし、、何も…?」
意識を取り戻した琴音に、声を掛けたのは警察官ー。
通報を受けて、パトロールしていた警察官が
琴音に話を聞いていたのだー
「--あんまり、そういうことしちゃ、だめよ?」
女性警官が呟くー。
琴音が”わざと”スカートをふわふわさせていた確証はないがー、
何件も通報があったため、女性警察官は
念のため、琴音から話を聞いていたー
「--あ、、あの、、わたし…記憶が…記憶が無くて…
友達と一緒に…帰っていた途中までしか…」
琴音が震えながら目から涙をこぼすー。
「--でもーーほら」
女性警察官が、ネットに出回っている琴音の映像を見せるー
琴音が風でスカートがめくられて、
嬉しそうに「きゃ~~!」と叫んでいるー。
「--そんな…わたし…」
唖然として、泣き出してしまう琴音ー
「--あの」
ーー!?
琴音と女性警察官が振り返ると、
そこには、男がいたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
翌日ー
「昨日は、最高だったな」
亮喜は、スーツを着て、仕事に向かう準備をしていたー
髪を整えて、歯を磨いているその最中のことだったー。
♪~~
「ん?はい」
亮喜が、玄関から顔を出すとー
そこには数名の警察官の姿ー
「は?な、なんでしょうか?」
亮喜が驚いて言うと、
警察官は口を開いたー
「-昨日、何をしていたか、詳しくお話を聞かせてもらえますか?」
とー。
「--!」
亮喜は一瞬、焦ったが”憑依”などということがバレるはずがない、と
平静さを取り戻して口を開いたー。
「---昨日は、家で1日ー」
「--憑依ー」
警官が呟くー。
「そういう、通報があったんだ。
少し家の中を見せてもらおう」
警察官の言葉に、亮喜は焦るー
憑依薬の容器と、納品書を置きっぱなしにしているー
「あっ!ちょ!?」
亮喜は”どうして”と考えてー
ハッとしたー。
「--あ~~あ、アニメとか漫画みたいに
他人の身体に憑依~~!みたいなことが出来たら
風の強い日に女子高生に憑依して
「きゃ~~~~!」って、できるのになぁ~…
たまにわざと見せちゃったりしてさ」
「---!!!」
憑依薬を見つける直前ー
亮喜は、同僚の浩司に、そう話してしまっていたー
そして、昨日、浩司の前で、
それをやってしまったー。
遠目だったとはいえ、妙に反応の薄かった浩司ー
まさかーー
亮喜は、そう思ったが、
その場で警察署に連行されることになり、
真相を確認することはできなかったー
・・・・・・・・・・・・・・・
「--まさかお前がホントに女の子を傷つけるようなことするなんて
がっかりだよ」
同僚・浩司は、オフィスで、亮喜のいない机を見て
そう呟いたー
昨日ー
浩司は、スカートをわざとらしくふわふわさせて
叫んでいる女子高生を見て、
すぐにピンときたー
”亮喜が会社を休んでいる”
”前に亮喜が言っていたことと同じことをしている女子高生”
そして、彼女をこっそりと尾行したところー
彼女は急に公園のベンチで気を失い、
正気を取り戻したときには”記憶がない”と
女性刑事に主張していたー
それを見て、浩司は
”亮喜がこの子(琴音)に憑依して好き勝手やったんだ”と
考えー、
それを女性刑事に伝えたー
「----……お前はそんなやつだったんだな」
そう呟く浩司はー
”今頃、警察署に連行されてるんだろうなぁ…”と
少しだけ悲しそうに、亮喜の机の方を見つめたー
おわり
・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
口は災いのもと!な憑依でした~!
同僚の浩司に、余計なことを口走ってなければ、
何もバレずに済んだのかもしれませんネ~
今日もお読み下さり、ありがとうございました!