<憑依>風とスカート①~強風~ (Pixiv Fanbox)
Content
「風の強い日ってさ~」
ニヤニヤしながら、学校付近の大通りの歩道に立つ会社員の男ー
「--スカートが急にめくれたりして、いいよな」
道行く女子高生を見つめながら、
男性会社員の男は、笑みを浮かべたー。
「--またか。桜井(さくらい)は本当に好きだなぁ」
同僚の嶋沢 浩司(しまざわ こうじ)が、苦笑いしながら言うー。
会社員の桜井 亮喜(さくらい りょうき)は、
エッチな話題が大好きな20代後半の会社員だったー。
勤務態度は普通で、仕事もそこそこ出来るー。
下心を隠しきれていない一面はあるものの、
社会的な分別はちゃんと出来ていて、
実際に痴漢行為を働いたり、犯罪行為を犯すことはないー。
亮喜は、そんな男だったー
強風が吹くー。
女子高生のスカートがめくれそうになるのを見て
亮喜は笑みを浮かべるー
「も~~!危なかった~!」
スカートを抑えながら、友達と一緒に苦笑いする女子高生ー
亮喜は、ひたすらニヤニヤしながらそれを見ているー
「--はは、俺には分からんな」
横にいた浩司は呆れ顔で笑うー
「--スカートの中なんて見て、何になるんだよ?
別にお腹がいっぱいになるわけじゃねぇし」
浩司の言葉に、亮喜は笑うー
「俺は、別にスカートの中身を見たいわけじゃないさ」
亮喜は、真顔で浩司の方を見つめながら、そう呟いたー。
「え?」
浩司が首を傾げるー。
「--俺自身が、JKになって、
きゃ~~~~~!ってやってみたいなぁ~ってさ、
まぁ…そんなことできっこねぇんだけど…
想像するだけで、こう~… 興奮するっていうか」
亮喜は笑みを浮かべながら浩司にそう言い放ったー。
「ますます訳が分からん」
浩司は、そう呟くと、首を振ったー。
腕時計を確認する浩司ー
「お、そろそろ、オフィスに戻らないとな」
その言葉に、亮喜も頷くー。
オフィスに戻るためのエレベーターを待ちながら、亮喜は笑うー。
「--あ~~あ、アニメとか漫画みたいに
他人の身体に憑依~~!みたいなことが出来たら
風の強い日に女子高生に憑依して
「きゃ~~~~!」って、できるのになぁ~…
たまにわざと見せちゃったりしてさ」
エレベーターが到着する。
エレベーターに乗り込む二人ー。
浩司は「お前に乗っ取られる女子高生、災難すぎだろ!」と
ツッコミを入れるー
それに、「いやいやいや、スカートめくれるのを体験するだけだから
むしろ優しいんじゃね?」と、反応する亮喜ー
「--変態に乗っ取られたら、イクまでしゃぶりつくされるぜ?」
「--はは、お前も変態だろ?」
笑いながら雑談を終えた二人は、オフィスに戻ると、
「今日はお互い、残業頑張ろうな」と、浩司が、亮喜の肩を
叩きながら呟いたー。
「おぅ、お前もな!」
何気ない日常ー
何気ない”叶うはずのない”夢ー
そのはずだったー。
しかしー
「へ?」
唖然とする亮喜ー。
帰宅後、家でネットを見つめているとー
”それ”はあったのだー。
他人の身体を乗っ取ることが出来る”憑依薬”がー。
「--マ、マジかー」
亮喜は唖然としながらも、
それを注文したー。
もちろん”絶対、嘘だろ”と、思いながらー。
だがー数日後に到着した憑依薬を1回分服用して
近所に住む一人暮らしの女子大生で”テスト”したところ
本物であることが分かったー
「すげぇ…マジで憑依できる…」
乗っ取った女子大生の身体で胸を触る亮喜ー。
「--ってことはー」
女子大生が笑みを浮かべるー。
”風でスカートがめくれるのを体験できる!”-
亮喜に支配された女子大生は、邪悪な笑みを浮かべたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
1週間後ー
「-今日が、勝負だな」
笑みを浮かべる亮喜ー
今日は”強風”の予報が出ているー。
何でも、午後から南風が強まり、沿岸部は
かなりの風が吹くのだとかー。
この地域にも、かなりの強風の予報が出ているー。
これほどの強風であれば、”風でスカートがめくれる”
という状況を女子高生の身体で身をもって
体験することが出来るはずだ。
「へへへ…待ちに待ったこの瞬間!!」
亮喜は、早速憑依薬を口にしたー。
”女子高生の身体を乗っ取って、
スカートと風で遊ぶためにー”
・・・・・・・・・・・・・・・・
強風吹き荒れる中ー
下校中の女子高生二人が、スカートを気にしながら歩いているー
「も~~!…絶対変な視線集まるし、最悪!」
気の強そうな女子高生が、風に対して怒りをあらわにしているー
「--こういうとき、男子は何も気にしなくていいから
いいよね~!
ってか、あたしもズボン履きたいんだけど!
絶対見てる男子いるし!」
一人、文句を言い続ける気の強さそうな女子を横目に、
控えめで、穏やかな感じの美少女ー…
という、雰囲気な女子高生が、苦笑いしているー
「ーーま、、まぁ…見られてるかは分からないけど…
確かに大変だよね…」
穏やかな雰囲気の女子生徒・琴音(ことね)は、
そう言いながら、スカートが風でめくれてしまわないように
気を付けていたー。
「--たまにさ~!強風のニュースとかでも
ヤバいの写ってるもんね。
もう少し配慮しろっての~!」
気の強い女子生徒が、怒りの形相で叫ぶー。
「ーーーあ、、あははは」
あまりの剣幕に、大人しそうな琴音は笑うー。
笑いつつもー
琴音も、強風の日は、さすがに走って帰るわけにもいかないし、
ノーガードというわけにもいかないから、
少し面倒なのは事実かな、と心の中で呟くー。
何も考えずに走ったりすれば確実に見えるし、
スカートを気にせず歩いていれば
やっぱり見えてしまうかもしれないー。
そういう意味では、隣にいる蘭子(らんこ)の言うようにー
ズボンの方がこういうときは楽かもしれないー
「----あっ!!!!」
蘭子がコンビニの方を見て叫ぶー。
「--えっ!?」
蘭子が急に叫んだので驚く琴音を余所に
蘭子は
「あ~~~!今日、わたしが読んでる漫画の発売日だった!
ちょっと待ってて!」と、
慌てた様子でコンビニに駆け込んでいったー
”コンビニに売ってる漫画なのかな…?”と
琴音は苦笑いしながらも、コンビニの前で
蘭子が戻って来るのを待つー。
その時ーーー
”異変”は起きたー
「---!?!?!?」
琴音は、”ゾクゥ”という、今まで感じたことのない
悪寒のようなものを感じたー
首筋に冷たい風のような感触がしたー
がー
”風”とも少し違うー
何とも形容しがたい感覚ー。
”君の身体、借りるよ”
亮喜だったー。
憑依薬を飲んで霊体になった亮喜が、
琴音の身体を乗っ取ろうと、やってきていたー
「---え」
”身体の中に何かが入って来る”
そんな感触を覚える琴音ー
「な、、な、、なに…?」
琴音が怯えた様子でそう呟くと、
亮喜は笑みを浮かべたー
”君は引っ込んでろー”
とー。
「---あぅっ…」
ぶるっと震える琴音ー。
ガクガクと恐怖を目に浮かべながら震えるー。
そしてー
しばらくすると、琴音は笑みを浮かべたー
「---ふふふふ…」
あいさつ代わりに胸を少しだけ触ったがー
すぐに琴音を乗っ取った亮喜は、笑みを浮かべながら
スカートから手を離したー。
「--さぁ…さぁ…さぁ…風さん…
この女のスカートをめくれ…♡」
琴音はイヤらしい笑みを浮かべながら、
そう呟くー
強風が吹き荒れる中ー
琴音のスカートがふわふわと揺れるー
「ふひっ…」
それだけでゾクゾクしてしまう琴音ー。
「---はぁぁぁぁ…こんな…こんな感じなのか…」
顔を真っ赤に染めながら、
”スカートが風に揺らされる”状況を
自ら体験して、興奮する亮喜ー
しかし、今は琴音の身体を乗っ取っている状態ー。
興奮するのは亮喜の身体ではなく
琴音の身体だー。
自分のスカートが風に揺らされているー
それだけで、興奮してしまう
危険な女子高生に、琴音はなってしまっていたー。
「--この強風の中、走ったらどうなっちゃうのかなぁ~」
琴音はそう呟きながら、
蘭子を置いて、コンビニの前から走り去ったー
「----あれ?」
数分後ー
コンビニから出て来た蘭子は、
首を傾げたー。
外で待っていたはずの琴音の姿が
無くなっていたからだー
「も~~~~!
琴音ってば、あたしを置いていくなんて!
薄情なやつ!」
蘭子は不貞腐れた様子でそう呟くと、
そのまま自分の家に向かって歩き出したー
・・・・・・・・・・・・・・・・
「きゃあああああああああああ~~~~」
わざとらしく叫びながらスカートを押えて琴音ー。
周囲の視線が集まっているのを感じるー
強風吹き荒れるビルの隙間ーーー
スカートを押えながら、琴音は激しく興奮していたー
「ふ、、、ふふふふ…たまんない…
今、見えたんじゃね?」
琴音はそう言うと、
スカートの中に風が入って来る感触を感じながら
笑みを浮かべたー
強風でスカートがー。
それを体験しながら、亮喜は、琴音の身体で
この上ない幸せを感じるー。
まさかー
本当にこんなことが出来てしまうなんてー。
ついこの間、冗談で同僚と会話していた時が懐かしいー。
「--あ~~あ、アニメとか漫画みたいに
他人の身体に憑依~~!みたいなことが出来たら
風の強い日に女子高生に憑依して
「きゃ~~~~!」って、できるのになぁ~…
たまにわざと見せちゃったりしてさ」
自分の言葉を思い出す亮喜ー。
「--ま、わざと見せるのは、後にしてー」
琴音は、そう呟きながら、
風の強そうな場所を探しては
スカートを押えて、笑みを浮かべたー
風が勝つかー
スカートが勝つかー。
なるほどー
これは風とスカートの戦争なのかー
と、琴音は笑みを浮かべるー。
「---ひゃっ!」
スカートがふわっと、一瞬めくれるー
今ー
絶対見えたー。
チラッと、後ろを振り返る琴音ー
何人かの通行人が目を逸らしたー
「ぐふふふ…いいぞ♡
恥ずかしそうにしちゃって♡」
琴音は、見られていることに興奮しながら、
わざとらしくスカートを押えて
笑みを浮かべるー
「--ふへへ…もっと…もっともっと見ろよ…
ほら、、ほら、、」
風が吹き荒れてー
スカートを必死に押える琴音ー
「ふへっ…ふへっ…♡ ふへへへへっ♡」
琴音の表情は、
いつもの”穏やかな琴音”の表情ではなくなりー
完全に変態のそれになってしまっていたー
今日は有給休暇を取得してあるー。
さすがに会社には
”スカートがめくれるのを体験するため”とは
説明できなかったがー
”風と戦ってくる”と、説明しておいたー
ノリの良い上司の男は、
「お、バイクで旅かー、いいねぇ」などと
勝手に勘違いしていたがー
そんなことよりも、亮喜はもっと、楽しいことをしているのだー
そうー
スカートを風にさらわせる旅だー。
「きゃ~~~~~♡」
だんだん楽しくなってきたー
見られる快感ー
女子の中には、わざと大袈裟にやってるやつも
いるんじゃね?などと
亮喜は思いながら、何度も何度も交差点の付近で
悲鳴を上げながらスカートを押えるー。
がー
さすがに、”あの女子高生、さっきからスカートばっか押えてね?”みたいな
視線を感じた琴音は、その場所から移動することにしたー
「ふ~~~たまらない…」
琴音は笑うー
「-それにしても俺ってば、優しいよなぁ~
他人の身体を乗っ取ったのに、
スカートめくれて喜んでるだけだし…
へへ…
幸せ者だなぁ、お前は」
琴音の頬を、琴音の手でつんつんとつつくと、
琴音は「ふふふ♡わたし、幸せ♡」と呟いてー…
亮喜は自分のひとり芝居に満足して、
そのまま琴音の身体で歩き始めたー
そろそろー
わざとスカートがめくれるようにしてー
周りのやつらにサービスしてやるかー
などと、笑いながらー
②へ続く
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コメント
強風でスカートが…!を
体験したい男性の憑依を描く作品デス!
強風の日は、色々な意味で注意してくださいネ~☆
今日もお読み下さりありがとうございました!