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「風の強い日ってさ~」

ニヤニヤしながら、学校付近の大通りの歩道に立つ会社員の男ー


「--スカートが急にめくれたりして、いいよな」

道行く女子高生を見つめながら、

男性会社員の男は、笑みを浮かべたー。


「--またか。桜井(さくらい)は本当に好きだなぁ」

同僚の嶋沢 浩司(しまざわ こうじ)が、苦笑いしながら言うー。


会社員の桜井 亮喜(さくらい りょうき)は、

エッチな話題が大好きな20代後半の会社員だったー。

勤務態度は普通で、仕事もそこそこ出来るー。

下心を隠しきれていない一面はあるものの、

社会的な分別はちゃんと出来ていて、

実際に痴漢行為を働いたり、犯罪行為を犯すことはないー。


亮喜は、そんな男だったー


強風が吹くー。

女子高生のスカートがめくれそうになるのを見て

亮喜は笑みを浮かべるー


「も~~!危なかった~!」

スカートを抑えながら、友達と一緒に苦笑いする女子高生ー


亮喜は、ひたすらニヤニヤしながらそれを見ているー


「--はは、俺には分からんな」

横にいた浩司は呆れ顔で笑うー


「--スカートの中なんて見て、何になるんだよ?

 別にお腹がいっぱいになるわけじゃねぇし」

浩司の言葉に、亮喜は笑うー


「俺は、別にスカートの中身を見たいわけじゃないさ」

亮喜は、真顔で浩司の方を見つめながら、そう呟いたー。


「え?」

浩司が首を傾げるー。


「--俺自身が、JKになって、

 きゃ~~~~~!ってやってみたいなぁ~ってさ、


 まぁ…そんなことできっこねぇんだけど…

 想像するだけで、こう~… 興奮するっていうか」


亮喜は笑みを浮かべながら浩司にそう言い放ったー。


「ますます訳が分からん」

浩司は、そう呟くと、首を振ったー。


腕時計を確認する浩司ー


「お、そろそろ、オフィスに戻らないとな」


その言葉に、亮喜も頷くー。

オフィスに戻るためのエレベーターを待ちながら、亮喜は笑うー。


「--あ~~あ、アニメとか漫画みたいに

 他人の身体に憑依~~!みたいなことが出来たら

 風の強い日に女子高生に憑依して

 「きゃ~~~~!」って、できるのになぁ~…


 たまにわざと見せちゃったりしてさ」


エレベーターが到着する。

エレベーターに乗り込む二人ー。


浩司は「お前に乗っ取られる女子高生、災難すぎだろ!」と

ツッコミを入れるー


それに、「いやいやいや、スカートめくれるのを体験するだけだから

むしろ優しいんじゃね?」と、反応する亮喜ー


「--変態に乗っ取られたら、イクまでしゃぶりつくされるぜ?」


「--はは、お前も変態だろ?」


笑いながら雑談を終えた二人は、オフィスに戻ると、

「今日はお互い、残業頑張ろうな」と、浩司が、亮喜の肩を

叩きながら呟いたー。


「おぅ、お前もな!」


何気ない日常ー

何気ない”叶うはずのない”夢ー


そのはずだったー。


しかしー


「へ?」

唖然とする亮喜ー。


帰宅後、家でネットを見つめているとー

”それ”はあったのだー。


他人の身体を乗っ取ることが出来る”憑依薬”がー。


「--マ、マジかー」

亮喜は唖然としながらも、

それを注文したー。


もちろん”絶対、嘘だろ”と、思いながらー。


だがー数日後に到着した憑依薬を1回分服用して

近所に住む一人暮らしの女子大生で”テスト”したところ

本物であることが分かったー


「すげぇ…マジで憑依できる…」

乗っ取った女子大生の身体で胸を触る亮喜ー。


「--ってことはー」

女子大生が笑みを浮かべるー。


”風でスカートがめくれるのを体験できる!”-


亮喜に支配された女子大生は、邪悪な笑みを浮かべたー


・・・・・・・・・・・・・・・・・


1週間後ー


「-今日が、勝負だな」

笑みを浮かべる亮喜ー


今日は”強風”の予報が出ているー。


何でも、午後から南風が強まり、沿岸部は

かなりの風が吹くのだとかー。


この地域にも、かなりの強風の予報が出ているー。


これほどの強風であれば、”風でスカートがめくれる”

という状況を女子高生の身体で身をもって

体験することが出来るはずだ。


「へへへ…待ちに待ったこの瞬間!!」

亮喜は、早速憑依薬を口にしたー。


”女子高生の身体を乗っ取って、

 スカートと風で遊ぶためにー”


・・・・・・・・・・・・・・・・


強風吹き荒れる中ー

下校中の女子高生二人が、スカートを気にしながら歩いているー


「も~~!…絶対変な視線集まるし、最悪!」

気の強そうな女子高生が、風に対して怒りをあらわにしているー


「--こういうとき、男子は何も気にしなくていいから

 いいよね~!

 ってか、あたしもズボン履きたいんだけど!

 絶対見てる男子いるし!」

一人、文句を言い続ける気の強さそうな女子を横目に、

控えめで、穏やかな感じの美少女ー…

という、雰囲気な女子高生が、苦笑いしているー


「ーーま、、まぁ…見られてるかは分からないけど…

 確かに大変だよね…」

穏やかな雰囲気の女子生徒・琴音(ことね)は、

そう言いながら、スカートが風でめくれてしまわないように

気を付けていたー。


「--たまにさ~!強風のニュースとかでも

 ヤバいの写ってるもんね。

 もう少し配慮しろっての~!」

気の強い女子生徒が、怒りの形相で叫ぶー。


「ーーーあ、、あははは」

あまりの剣幕に、大人しそうな琴音は笑うー。


笑いつつもー

琴音も、強風の日は、さすがに走って帰るわけにもいかないし、

ノーガードというわけにもいかないから、

少し面倒なのは事実かな、と心の中で呟くー。


何も考えずに走ったりすれば確実に見えるし、

スカートを気にせず歩いていれば

やっぱり見えてしまうかもしれないー。


そういう意味では、隣にいる蘭子(らんこ)の言うようにー

ズボンの方がこういうときは楽かもしれないー


「----あっ!!!!」

蘭子がコンビニの方を見て叫ぶー。


「--えっ!?」

蘭子が急に叫んだので驚く琴音を余所に

蘭子は


「あ~~~!今日、わたしが読んでる漫画の発売日だった!

 ちょっと待ってて!」と、

慌てた様子でコンビニに駆け込んでいったー


”コンビニに売ってる漫画なのかな…?”と

琴音は苦笑いしながらも、コンビニの前で

蘭子が戻って来るのを待つー。


その時ーーー

”異変”は起きたー


「---!?!?!?」


琴音は、”ゾクゥ”という、今まで感じたことのない

悪寒のようなものを感じたー


首筋に冷たい風のような感触がしたー


がー

”風”とも少し違うー

何とも形容しがたい感覚ー。


”君の身体、借りるよ”

亮喜だったー。

憑依薬を飲んで霊体になった亮喜が、

琴音の身体を乗っ取ろうと、やってきていたー


「---え」

”身体の中に何かが入って来る”


そんな感触を覚える琴音ー


「な、、な、、なに…?」

琴音が怯えた様子でそう呟くと、

亮喜は笑みを浮かべたー


”君は引っ込んでろー”

とー。


「---あぅっ…」

ぶるっと震える琴音ー。


ガクガクと恐怖を目に浮かべながら震えるー。


そしてー

しばらくすると、琴音は笑みを浮かべたー


「---ふふふふ…」

あいさつ代わりに胸を少しだけ触ったがー

すぐに琴音を乗っ取った亮喜は、笑みを浮かべながら

スカートから手を離したー。


「--さぁ…さぁ…さぁ…風さん…

 この女のスカートをめくれ…♡」


琴音はイヤらしい笑みを浮かべながら、

そう呟くー


強風が吹き荒れる中ー

琴音のスカートがふわふわと揺れるー


「ふひっ…」

それだけでゾクゾクしてしまう琴音ー。


「---はぁぁぁぁ…こんな…こんな感じなのか…」

顔を真っ赤に染めながら、

”スカートが風に揺らされる”状況を

自ら体験して、興奮する亮喜ー


しかし、今は琴音の身体を乗っ取っている状態ー。

興奮するのは亮喜の身体ではなく

琴音の身体だー。


自分のスカートが風に揺らされているー

それだけで、興奮してしまう

危険な女子高生に、琴音はなってしまっていたー。


「--この強風の中、走ったらどうなっちゃうのかなぁ~」

琴音はそう呟きながら、

蘭子を置いて、コンビニの前から走り去ったー



「----あれ?」

数分後ー

コンビニから出て来た蘭子は、

首を傾げたー。


外で待っていたはずの琴音の姿が

無くなっていたからだー


「も~~~~!

 琴音ってば、あたしを置いていくなんて!

 薄情なやつ!」


蘭子は不貞腐れた様子でそう呟くと、

そのまま自分の家に向かって歩き出したー


・・・・・・・・・・・・・・・・


「きゃあああああああああああ~~~~」

わざとらしく叫びながらスカートを押えて琴音ー。


周囲の視線が集まっているのを感じるー


強風吹き荒れるビルの隙間ーーー


スカートを押えながら、琴音は激しく興奮していたー


「ふ、、、ふふふふ…たまんない…

 今、見えたんじゃね?」

琴音はそう言うと、

スカートの中に風が入って来る感触を感じながら

笑みを浮かべたー


強風でスカートがー。

それを体験しながら、亮喜は、琴音の身体で

この上ない幸せを感じるー。


まさかー

本当にこんなことが出来てしまうなんてー。


ついこの間、冗談で同僚と会話していた時が懐かしいー。


「--あ~~あ、アニメとか漫画みたいに

 他人の身体に憑依~~!みたいなことが出来たら

 風の強い日に女子高生に憑依して

 「きゃ~~~~!」って、できるのになぁ~…

 たまにわざと見せちゃったりしてさ」


自分の言葉を思い出す亮喜ー。


「--ま、わざと見せるのは、後にしてー」

琴音は、そう呟きながら、

風の強そうな場所を探しては

スカートを押えて、笑みを浮かべたー


風が勝つかー

スカートが勝つかー。


なるほどー

これは風とスカートの戦争なのかー


と、琴音は笑みを浮かべるー。


「---ひゃっ!」

スカートがふわっと、一瞬めくれるー


今ー

絶対見えたー。


チラッと、後ろを振り返る琴音ー


何人かの通行人が目を逸らしたー


「ぐふふふ…いいぞ♡

 恥ずかしそうにしちゃって♡」

琴音は、見られていることに興奮しながら、

わざとらしくスカートを押えて

笑みを浮かべるー


「--ふへへ…もっと…もっともっと見ろよ…

 ほら、、ほら、、」


風が吹き荒れてー

スカートを必死に押える琴音ー


「ふへっ…ふへっ…♡ ふへへへへっ♡」

琴音の表情は、

いつもの”穏やかな琴音”の表情ではなくなりー

完全に変態のそれになってしまっていたー


今日は有給休暇を取得してあるー。

さすがに会社には

”スカートがめくれるのを体験するため”とは

説明できなかったがー

”風と戦ってくる”と、説明しておいたー


ノリの良い上司の男は、

「お、バイクで旅かー、いいねぇ」などと

勝手に勘違いしていたがー


そんなことよりも、亮喜はもっと、楽しいことをしているのだー


そうー

スカートを風にさらわせる旅だー。


「きゃ~~~~~♡」

だんだん楽しくなってきたー


見られる快感ー

女子の中には、わざと大袈裟にやってるやつも

いるんじゃね?などと

亮喜は思いながら、何度も何度も交差点の付近で

悲鳴を上げながらスカートを押えるー。


がー

さすがに、”あの女子高生、さっきからスカートばっか押えてね?”みたいな

視線を感じた琴音は、その場所から移動することにしたー


「ふ~~~たまらない…」

琴音は笑うー


「-それにしても俺ってば、優しいよなぁ~

 他人の身体を乗っ取ったのに、

 スカートめくれて喜んでるだけだし…

 

 へへ…

 幸せ者だなぁ、お前は」


琴音の頬を、琴音の手でつんつんとつつくと、

琴音は「ふふふ♡わたし、幸せ♡」と呟いてー…

亮喜は自分のひとり芝居に満足して、

そのまま琴音の身体で歩き始めたー


そろそろー

わざとスカートがめくれるようにしてー

周りのやつらにサービスしてやるかー


などと、笑いながらー


②へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


強風でスカートが…!を

体験したい男性の憑依を描く作品デス!


強風の日は、色々な意味で注意してくださいネ~☆


今日もお読み下さりありがとうございました!

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