<入れ替わり>嘘つき男と嘘つき女①~絶対に話せない秘密~ (Pixiv Fanbox)
Content
大学生カップルの北川 史和(きたがわ ふみかず)と、
倉守 梓紗(くらもり あずさ)は、仲良しカップルだったー
お互いにそこそこ友達は多いタイプー。
しかしー
2人にはある”共通点”があったー。
それはー
”よく嘘をつく” ことー。
彼氏の史和の方は、
”あからさまに嘘だと分かる嘘”を日常的につくタイプで、
”いつまでも子供だなお前は!”などと、
小さいころからの幼馴染の男子に呆れられているー。
一方で、梓紗は、真面目で大人しそうな雰囲気をしながら
天然なのかー
それとも、計算高いのかー
”用意周到な嘘”をつくタイプー。
いずれにせよ、二人は”嘘つき”で有名だったー。
”嘘つきカップル”などと言われてしまうぐらいにはー。
そんな二人がーー
階段から転落してー
入れ替わってしまった…!!
・・・・・・・・・・・・・・・・
「---マジか…」
梓紗になってしまった史和が唖然とした表情で、
あぐらをかきながら呟くー
「--マジね…」
史和になってしまった梓紗も唖然とした表情で、
茫然としているー。
史和のアパートに遊びに来ていた梓紗ー。
その帰り際に、アパートの階段の上で
話していたところー
急に飛んできた虫に驚いた梓紗がバランスを崩しー
咄嗟に梓紗の手を掴もうとした史和も巻き込む形で、
階段の下に転がり落ちてしまったのだった-
「----って、わたしの身体で胡坐はやめて!」
史和(梓紗)が言うと、
梓紗(史和)が「わ、悪い!」と恥ずかしそうに、近くの壁に寄り掛かるー。
「ーーーと、とりあえず…どうすりゃいいんだ?」
梓紗(史和)は戸惑いの表情を浮かべるー
史和(梓紗)も同じく戸惑っているー
「--ど、、どうって、言われても…
って、、ていうか、これ、どうすれば…?」
史和(梓紗)は戸惑った表情で
パンパンに膨れ上がったズボンを指さすー。
外から明らかに見てわかるほどのレベルで勃起している
史和(梓紗)-
「--お、、おぉぉぉぉぉぉい!」
梓紗(史和)は思わず変な声を出して、周囲を見回すー。
アパートの階段から転がり落ちた場所で
そのまま喋っていたため、ここは外なのだー。
「---や、、やべぇって それ」
梓紗(史和)は周囲に史和(梓紗)が見られないように、と
慌てて2階に駆け上がっていき、
そのまま史和の部屋に一緒に入ろうとするー。
「---ふ~~~」
なんとか部屋に入った梓紗(史和)はため息をつくと、
史和(梓紗)の肉棒を指さして叫んだー
「そ、、それ絶対やばいって!
他の人に見られたら、変態扱いじゃすまないし!」
パンパンに膨らんだ史和の身体のアソコー。
しかし、史和になってしまった梓紗は困惑するー
「-やばいって、、って言われても
これ、、勝手に大きくなって・・・
ど、、どうすればいいの!?」
史和(梓紗)が
男の声で叫ぶー。
「ど、、どうすればって…
こう…?へ、、平常心で!」
梓紗になった史和は、何故か顔を真っ赤にしながら叫ぶー
梓紗の身体が恥ずかしがっているのだろうかー
それとも、勃起した自分の身体を梓紗として見るのが恥ずかしいのだろうかー。
どちらにせよー
梓紗の身体がとても火照っているのが分かるー。
「--へ、、平常心!?ちょ、、わかんないよ~~~!」
史和(梓紗)が叫ぶ
その口調は、事情を知らない人が見れば、まるでオネェのような感じだー。
「--だ、、だからぁ~えっと~~!」
梓紗(史和)も必死で叫ぶー
史和になってしまった梓紗の勃起が止まらないー。
梓紗にとって、
”男の身体”の感覚は全く分からないー
勃起してしまったコレをどうすれば良いのかも全く分からないー
史和の身体になってドキドキしているし、
意識すればするほど、何だか大きくなるー
史和にとって
”勃起を抑えるためにどうすれば良いか”を
言語化して、伝えることは困難だったー
いつも”なんとなく”心を落ち着けているからだー
「-そ、そうだ!」
梓紗(史和)は咄嗟に叫んだー。
「--賢者タイム!」
とー。
「へ!?」
史和(梓紗)が唖然としているとー
梓紗(史和)が、史和(梓紗)のズボンを有無を言わさず下ろしてー
梓紗の手で、元自分の身体のそれを刺激し始めたー
「ちょっ!?えっ、、うあぁ、、、なんか、、へん…」
史和(梓紗)が叫ぶー
「一度イっちゃえば、男は落ち着くから!ほら、、とりあえず、出せ!」
梓紗(史和)はそう言いながら、史和(梓紗)の肉棒を
刺激し続けたー
”俺が梓紗の綺麗な手で、俺の身体のアレを…”
”ちょ、、なにこれ…何なのこの感覚…んぁっ”
2人は、顔を真っ赤にしながらー
ついに、史和(梓紗)は、液体をソレから放出してしまったー
・・・・・・・・・・・・・
「ふ~~~…途端に白けたというか…なんか、変な感じ…」
史和(梓紗)は、賢者タイムと呼ばれる時間に入ったからか、
勃起することもなく、落ち着いていたー。
「---男の人って変な感じ…
こういう感覚は、わたしにはないし…」
史和(梓紗)が言うと、
梓紗(史和)は
「俺からすると、それが逆に不思議だなぁ…
イッても、まだそのままなんてなぁ」と、呟いたー。
落ち着いたところで、ここからが本番の二人ー
「で?どうする」
梓紗(史和)が言うと、
史和(梓紗)は、「さぁ…どうすればいいんだろう…?」と
首を傾げるー
”元に戻るため”の方法を色々試してみる二人ー。
わざとぶつかってみたりー
手をつないでみたりー
元に戻れ!と念じてみたり、
キスをしてみたりー
人に見られていないことを確認して、わざと階段から転がってみたりー
「いたたたたたた…」
結果ー
元に戻ることはできなかったー
「---…とりあえず、このまま生活するしかないのかな…?」
史和になった梓紗が、髪が短いことに落ち着かないような
素振りを見せながら、呟くー
梓紗になった史和はーーー
「そ、、そ、、そうだな」と、少し顔色の悪い様子ー。
何故ならーー
史和は、”彼女の梓紗にも嘘をついている”からー
”やっべぇええええ…”
史和は内心で焦るー
無意識のうちに、爪をかじる癖が出てしまう史和ー
梓紗の爪をかじりながら、必死に考えるー
史和はー
大学のサークルの後輩・麗子(れいこ)と浮気しているー。
”やばい やばいー
浮気がばれたらー”
しかも、麗子は、時折、急に家に遊びに来るー。
「---…」
梓紗(史和)は、青ざめながらなんとか対策を考えて、
口にしたー
「とりあえずー
俺は梓紗の身体で、ここにー
梓紗は、俺の身体で、梓紗の家に帰る感じでいいかな…?
スマホも、お互いのものを持ったままでー」
梓紗(史和)の提案は、
梓紗になった史和が、このまま史和の家に留まりー
史和になった梓紗が、梓紗の家に帰るー
つまりー”中身”の方の家ー
自分の元に家に帰る、ということだー
「-近所の人にもし見られても、彼氏彼女で通せば
大丈夫だと思うし」
梓紗(史和)が言うと、
史和(梓紗)は「う~ん、それもそうだね」と、微笑んだー。
「--あと、スマホもお互いのもの、持ってたほうがいいよな」
梓紗(史和)は、そう提案するー。
”見られたくないもの”もお互いにあるだろうし、
電話をしなければ、自分のスマホを持っていたほうがいいー、と。
メールやLINEであれば、声を聴かせるわけじゃないし、
入れ替わっていても、なんとかなるー
「--そ、そうだね」
史和(梓紗)は、そう微笑むと、
梓紗(史和)の提案に賛同してくれたー。
お互い、一人暮らしだったからこそ、出来ることー。
「--でも、できれば早く元に戻りたいなぁ」
史和(梓紗)が呟くー
「-わたしのお父さん、過保護だから」
史和(梓紗)の言葉に、
梓紗(史和)は「そうだったな」と苦笑いするー。
梓紗の父親は、とても過保護なのだというー
まだ、会ったことはないが、
寿司職人で、娘を溺愛しているのだとかー。
「--じゃあ、そういうことで」
梓紗(史和)が、梓紗の身体のまま、自分の家…
史和のアパートに残るー。
史和(梓紗)は「じゃあ…また明日」と不安そうに
呟きながら”何かあったらすぐに連絡するね”とほほ笑んだー
「せーーーーーーーーーーーーーふ!!!」
一人になった梓紗(史和)は思わずガッツポーズしたー
これで、麗子との浮気がバレずに済むー。
早速、浮気相手の後輩、麗子に電話をする梓紗(史和)-
「-あ、もしもし?麗子?
俺、、あ、えっとさー」
梓紗(史和)は、彼女の梓紗と入れ替わってしまった事情を
説明して”元に戻れるまではしばらく連絡を控えてくれるかな?”と
早口で説明したー。
だがーー
”--は?わたしを史和に会わせないようにしようとしたって
そうはいきませんから”
麗子の鋭い声ー
「--え???あ、、いや、俺だってば!
入れ替わっちゃったんだよ!麗子!」
梓紗(史和)が必死に叫ぶー
”--先輩、嘘つきカップルって有名じゃないですか。
そんな嘘で、わたしを史和から引き離そうとしたって
そうはいきませんから!”
麗子が叫ぶー
「--ち、、ちが!ホントに入れ替わったんだよ!麗子!」
梓紗(史和)は、焦りを感じていたー
史和も梓紗も、よく”嘘”をつくー
梓紗に内緒で、こうして浮気しているのも、ひとつの”嘘”だー。
そして、梓紗が嘘つきだと知っている、史和の浮気相手・麗子はー
梓紗が”入れ替わった”と嘘をついていると思い込み、信じてくれなかったー
「--ま、待ってくれ麗子!
入れ替わった証拠を今言うからー
ま、まず、ほら、今、電話してるの、
俺の電話だろ?
それにー
ほら、先週ヤッたときさー」
プッーー
電話が切れたー
「--え…」
梓紗(史和)は唖然とするー
それと同時に”浮気がバレる!?”と
激しい焦りを感じていたー
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「----まさか入れ替わっちゃうなんて」
帰宅した史和(梓紗)-
史和になってしまった梓紗は
「男の人の身体って、やっぱ体力あるって感じ」と
呟くと、胸がないことに”自分の身体の一部分を失った”ような
不思議な感覚を覚えて、戸惑ったー。
「---でも、よかった…」
史和(梓紗)は戸惑うー。
お互い、”中身”の家に帰るー
そう、史和が提案してくれて助かったー
何故ならー
梓紗も”彼氏”に嘘をついているからー
「----」
史和(梓紗)は、机にしまってある”父親”の写真を見つめたー
父親は、古風な着物を身に着けてー
”任侠”という文字がデカデカと飾られている部屋で、
ゴツイ男たちと一緒に映っていたー
「---お父さん、すし職人じゃないのー」
”父親が寿司職人”と、
梓紗は、史和に嘘をついているー
父親はーー
寿司職人などではないー
”極道組織”の組長なのだー。
梓紗は、組長の娘ー
スマホを見つめる史和(梓紗)-
”父親”には、まだ彼氏がいることを言っていないー
父が、梓紗を溺愛していることは、
梓紗自身にも分かっていたー
彼氏ができたことを伝えればー
それだけで、史和が海に沈められる可能性すらあるー。
いやー
史和がちゃんとしててくれれば、たぶん大丈夫ー
でも、万が一、史和が浮気なんかするようなことがあればー
父は、絶対に史和をバラバラにするだろうー。
「---まぁ、史和は浮気なんてしないから、大丈夫だよね…!
元に戻れたら、お父さんに紹介しよーっと」
史和(梓紗)はそんな風に呟きながら、
スマホを机の上において、史和の身体のチェックを始めるのだったー
②へ続くー
・・・・・・・・・・・・・・・
コメント
嘘つきカップルの入れ替わりー
周囲には信じてもらえず
彼氏には浮気ー
彼女には極道の娘という
重大な秘密がー…!
大変なことになっちゃいそうですネ☆
続きはまた次回デス~!