Home Artists Posts Import Register

Content

「----」

女子大生の眞鍋 朋美(まなべ ともみ)は、

電車内で戸惑っていたー。


”え…?また…?”


満員電車の中、身体を密着させて、

朋美に触れる男ー。


その男に、朋美はすぐに気付いたー

数日前もー

同じように”触られた”からだー。


顔はハッキリとは覚えていなかったが

”独特な体臭”で、朋美は気づいたのだ。

”数日前に触って来た男”と同じー、だとー。


大学生の朋美は、真面目な性格で、

友達もほどほどに多いー。

とても綺麗な感じな子であるものの、

穏やかな性格から、周囲に親しみやすい印象を与えているー


そんな朋美が、電車内で

”痴漢”に狙われたのだー。


数日前に、この男に触られた時はー

朋美は”何も”しなかったー。


何故ならー

”痴漢”であるという確証がなかったからだー。

男は、さりげなく朋美に触れていて

”露骨な痴漢行為”はしてこなかったー。


もしも勘違いだったらー?

そんなことを考えてしまい、

先日の時は、何もしなかったのだー。


だがー

今日は違う。


”露骨に”

朋美のスカートの中に触れているー


恐らくは、先日、朋美が触られても何も反撃を

しなかったことで、この痴漢は、調子に

乗ってしまったのだろう。


怒りを感じながらも、朋美は電車から降りるー。


”怒り”と同時に”怖い”という感情が勝りー

早く男から離れたかったー。


先日も、男は、朋美が降りる駅では降りなかったー。

恐らく、痴漢男の降りる駅は、別の駅なのだろうー。


コツ コツ コツ コツ


「--!?」

電車から降りて駅を歩く朋美が、足音に気づいたー


「---!」

朋美がさりげなく後ろを振り返るとー

髪の毛の薄い中年の男が、朋美の後をついてきていたー。


”あの男の人…!?”

朋美は戸惑うー


朋美が抵抗しなかったからだろうかー

痴漢男が、朋美と同じ駅で電車を降りて

朋美をつけてきているー。


”は、、早く…!”

朋美は恐怖を感じて、駅のホームの階段を上がろうとするー。


しかし、通勤通学の時間帯ー

階段は人でごった返しの状況になっていて、

なかなか前に進まないー


”ひっ…?”

朋美が、太もものあたりに感触を感じて

悲鳴を上げるー。


痴漢男が朋美に追いついて、

階段で朋美の後ろに立ち、

朋美のスカートの中に手を

突っ込んでいるのだー


「---じゅる…」

男が、唾をクチュクチュするような音を立てながら、

朋美の後ろに立ち続けているー。


右手で、朋美のスカートの中を触りながらー


朋美は、

怒りを感じると同時に、

ついに行動に出たー


”恐怖”に”怒り”が打ち勝ったのだー。


「---さっきから何してるんですか!?」

朋美が普段滅多に出さない怒った声ー


中年のおじさんが驚いた表情を浮かべるー。


”まさか反撃されるとは思わなかった”


そういう、顔だー


朋美が無抵抗であることをいいことに、

”弱いモノ”を狙って痴漢行為をしていたのだろうー。


混雑した駅のホームの階段が騒然とするー


朋美は男の腕をつかんだまま叫んだー

「この人、痴漢です!!!」

とー。


「---!」

痴漢男が、朋美から逃げようと、手を振り払おうとしたー。


しかし、手を振り払うことが出来ずー

そのまま朋美を引っ張るような形になってーー


「--あっ!?」

朋美が驚いた表情を浮かべると同時に、

朋美と痴漢男は、階段を転がり落ちてしまったー


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「-----…」


「--------う」


朋美が目を覚ますー。


「----…ようやく目を覚ましたか」

駅員らしき男が、苦笑いしながら朋美の方を見つめている。


朋美は困惑しながら、

周囲を見渡すー。


一瞬、何が起きたのか分からなかったー


だが、駅員の姿を見て

すぐに理解したー


”あ…わたし、大学に向かう途中だったんだっけ…”

朋美が時計を見るー

大学に遅刻してしまうー。


”--変な男の人に触られてーー…

 階段から落ちて…”


朋美の意識がはっきりとしてきたタイミングで

駅員の男は続けたー


「--恥ずかしいことして、今、どんな気分?」

フレンドリーな駅員が呆れた表情で呟くー。


「-ーーえ」

朋美は、困惑したー


”恥ずかしいことして?”

何も、恥ずかしいことなんてしていないー。


もしかして、この駅員さんは、

混雑している駅のホームで痴漢を捕まえたことを

怒っているのだろうかー。


そんな風に思いながら、朋美が口を開くー


「---あの…わた…  !?」

朋美は、ようやく異変に気付いたー。


「え…????」

自分の口のあたりに手を触れるー

感触が、おかしいー


そもそもー

今の声はーー?


まるで、男のようなー


「--荻山(おぎやま)さん ね、

 いい年して、そんな恥ずかしいことしちゃだめじゃない? な?

 家族は?」


駅員が、痴漢男の身分証明書を持ちながら、呆れた様子で呟くー


「え……」

周囲を見つめながら戸惑う朋美ー。


「---あの、、わ、、わたし…」


「--はは、記憶喪失のフリか?

 そんなの、通用すると思うなよ」


駅員は、笑いながら、近くの鏡を指さして、

さらに、身分証明書を朋美の方に向けながら微笑んだー


「あんたは荻山 和彦(おぎやま かずひこ)-

 駅のホームで女子大生に痴漢をしたー


 思い出したか?」


駅員の言葉ー

そして、鏡に映る”痴漢男”の姿を見て、

和彦になってしまった朋美は、悲鳴をあげたー。


・・・・・・・・・・・・・・・・


コツ コツ コツ コツー


足音を立てながら、綺麗な生足を見せつけるように歩く女ー


「----ふふふふふふ まさか---

 こんなことになるなんて」

朋美が邪悪な笑みを浮かべているー


朋美になってしまった痴漢男・和彦は、笑みを浮かべていたー。


入れ替わったことに気づいたあとー

”大学に遅れてしまうので…!”と、

”自分の身体”を残して朋美(和彦)は足早に立ち去ったー。


「へへへへ…最高じゃないか」

指紋認証を解除して、人目のつかないところにやってくると、

朋美(和彦)は自分のスカートの中に自分のスマホを

突っ込んで笑みを浮かべたー


そして、自分の下着の写真を見つめると

「ふひっ」と、汚らしい笑みを浮かべるー


「--この身体があれば…

 へへへへ……

 俺も色々やりやすくなるなぁ…」


朋美(和彦)は、ニヤリと笑みを浮かべると

大学には向かわずに、そのまま駅の方を見つめるー。


「--へへへへへっ…

 ムラムラしてきた」


綺麗な手をペロリと舐めると、朋美(和彦)は先ほどの

電車とは別の路線のホームの方に、ニヤニヤしながら

歩き始めたー


「--眞鍋 朋美…

 へへへへ…

 この身体なら、痴漢し放題だぜ…」


学生証を見ながら、本名を確認し、

通っている大学を確認するー。

そして、大学に向かうために、次の電車の駅へと入っていくー。


歩きながらー

わざと女らしさを押し出すような歩き方に変えてみるー。

まるでモデルのように、綺麗な脚を見せつけながら歩くー


それだけで、興奮するー


そしてーー

何よりー…


混雑している車両に乗った朋美(和彦)は

窓際にいる女子高生にわざと身体を密着させたー。


女子高生は驚きつつも、何も言わなかったー


「--じゅる…」

クチュクチュと口の中で唾の音を立てながら

朋美(和彦)は、目の前の女子高生の髪の感触を

感じながら興奮していたー


女子高生は時々、不審そうに

電車の窓の方を見つめて、反射している朋美(和彦)の

姿を見つめているー


だがー

相手が”女性”だからだろうかー。

女子高生が、それ以上何かをすることはなかったー


「--ふひっ…」

朋美(和彦)は、女子高生のスカートの中に手を入れるー。


「じゅる…じゅるっ…じゅる…」

興奮して、口の中で唾の音を立てながら

朋美(和彦)は、女子高生の太ももを堪能するー


やがてー

次の駅に到着すると、女子高生は戸惑った様子で

電車から降りていくー


「--へへ…」

女子高生のスカートの中に突っ込んでいた朋美の手の

臭いを嗅ぎながら、朋美(和彦)は笑みを浮かべるー


”へへ…この身体ー痴漢しやすいじゃねぇか”

朋美(和彦)は、不気味な笑みを浮かべると、

目的に到着するまで間ー

自分の胸を窓に押し付けて、

周囲の乗客からは分からないようにー

胸の感触を存分に堪能したー


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


「---わ、、わたしが、、眞鍋朋美なんです!!!」


駅員に対して叫ぶ和彦(朋美)ー


朋美(和彦)は、”大学に遅れちゃう”と立ち去って行ったと聞かされた

和彦(朋美)は焦っていたー。

自分がこの痴漢男になってしまっているー、ということは

恐らくは、朋美の身体に痴漢男が入っているー。


「ーーーへー」

駅員がうすら笑みを浮かべながら頷く。


完全に”頭がおかしなやつ”と思われているー。


「--え、、えっと

 名前は眞鍋朋美ー

 誕生日も、、住所も、血液型も、身長も体重も言えます!」


和彦(朋美)が叫ぶー


「---言ってみ?」

駅員があきれ顔で言う。

完全に接客モードではなく

”頭のおかしなおじさん”に接するモードになっているー。


「---」

和彦(朋美)が自分の個人情報を口にするとー


「--ってことはアンタは、見ず知らずの女子大生の

 個人情報をそこまで詳しく調べたってことか」

と、駅員が言葉を口にしたー


「ち、、ちがっ!」

和彦(朋美)が叫ぶー


”個人情報を知っている”

その事実はー

”入れ替わっている”と信じてくれるきっかけにならずー

”女子大生のことを調べ尽くした変態野郎”だと

思われる方向に進んでしまいー

余計に朋美は立場を悪くしてしまうー


「-ほ、本当なんです!お願いします!信じてください!」

和彦(朋美)が叫ぶー。


駅員は、はぁ~、とため息をつくと、

「被害者の子が、特に望んでなかったみたいだし、ここで注意するだけで

 いいかなぁ、って思ってたけどさー

 やっぱあんた、警察行った方がいいよ」

と、強い口調で呟いたー


「--ち、、違うんです!信じてください!わたしは!!わたしは!!!」

和彦(朋美)の言葉を無視して駅員が立ち上がると

警察に連絡を入れ始めるー。


「----!!!」

和彦(朋美)は信じてもらえないことを悟ったー。


そしてー

気づいたときには、自分でも無意識のうちに、

駅の事務所から逃げ出していたー


「あ、おいっ!!!」

駅員が叫ぶー


叫ぶ駅員を無視して、

無我夢中でダッシュしたー


幸いー

和彦の身体は、

朋美の身体よりもはるかに運動神経が良くー、

逃げ切ることができたー。


「はぁ…はぁ…わたしの身体…」

和彦(朋美)は、自分の手を見つめるー

ごつごつした手ー。

薄くなった髪ー

膨らんだお腹ー


”こんな姿になりたくない”

ーー

そんな感情も確かにあったかもしれないー


だが、それ以上に

”自分の身体”が悪用されかねないことに恐怖を感じた和彦(朋美)は

走り出したー


自分の身体を取り戻すために。


・・・・・・・・・・・・・


「おはようございます!先輩!」

大学で後輩から声を掛けられた朋美(和彦)は笑みを浮かべて

その子を見つめたー


「(うほっ!でっけぇおっぱいだなぁ…)」

朋美(和彦)は鼻息を荒くしながら

その子の胸をわしづかみにしたー。


「ひゃっ!?!?せ、先輩!?」

驚く後輩の女子ー


「ふふ、いいじゃな~い♡ 女の子同士なんだし♡」

朋美(和彦)は、イヤらしい笑みを浮かべながら言うと、

「せ、、先輩~」と、後輩は戸惑いながらも

朋美に憧れているのか、嬉しそうな笑みを浮かべたー。


「---ククク…

 この身体なら、痴漢し放題だぜ」


雑談を終えて、立ち去っていく後輩を見つめながら

朋美(和彦)は、唇をペロリと舐めて、笑みを浮かべたー



②へ続く


・・・・・・・・・・・・・・・


コメント


痴漢に奪われてしまった身体を

取り戻すことはできるのでしょうか~?


続きはまた次回デス!

今日もありがとうございました!!

Files

Comments

No comments found for this post.