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 袖から取り出した箱には、しっかりとリンジーのクリトリスが生えていた。

『ふ、封印された?これが…と、というか凄いですよセドリック様!!容器も用意せずに、術も施さずに詠唱だけで封印出来ちゃうなんて!!・・・えっ?…ということはセドリック様、錬金術も使えるんですか!?』

 中の声が外に届かないことはリンジーも分かっているはずだが、驚きのあまり思わず喋りかける。てっきりノートに書かれている通り箱を用意し、術を施し、封印を始めるのかと思っていた。しかしセドリックは何の準備もなく、詠唱だけでいとも簡単に自分を封印してしまった。しかも箱すら用意していなかったため、封印術と錬金術を同時に使用し箱自体も作り出したと勘違いしていた。

 セドリックはリンジーのクリトリスを眺める。ヘザーは言うに及ばす、ミルドレッドのクリトリスもこの3ヶ月でずいぶん育ってきたため、手つかずのクリトリスがかなり小さく感じる。

「リンジー、中の声は聞こえないからね?分かってると思うけど。

 ・・・じゃあ解呪を試してみたら?出てこられたら占いが正しいってことだから」

『は、はい、やってみます』

 リンジーは目を閉じて占いで導き出された魔法言語の並びを思い出そうとした。目は開けていても何も見えないが。

『・・・あ』

 言語の並びはしっかりと思い出せた。正確には絵の並びを。しかしリンジーは自分がその絵を言語として発声出来ないことに今気づいた。

『あ、あの、セドリック様。封印される前に読み方を教わるのを忘れてました…』

 中の声は届かない。しかし封印された他の2人同様、中で立ち往生すると外に向けて喋りかけざるを得なくなる。

『あ、あの、1回出してもらえますか?教わった後もういっかんひゃっ!?』

 あのノート通りの封印法だとクリトリスだけ外に出ることを失念していたリンジーは、たった今そこへの刺激でそれを思い出した。

「まだぁ?リンジー。早くしないと出てくるまでここ触っとくよ?」

 セドリックは小さなリンジーのクリトリスをゆるゆると撫でる。他の2人と違い何の恨みもないため、いじめるようなまねはせず殆ど力を入れないまま、弱い力でころころと転がす。

『ン~っ、むっ、無理なんですっ、い、いっかい出ないと…あんーーーっ』

「もしかしてクリトリスだけ外に出ちゃうこと忘れてた?この封印だとこんな風にクリトリス自由にされちゃうんだよ。早く出てこないと」

 セドリック自身、リンジーがクリトリスを触られ始めたにも関わらず中々出てこないのは単に占いの方法が間違っていたからだと思っており、それ以前にリンジーが魔法言語を発声出来ていないとは考えていなかった。

 小さいながらも撫でられ続けているクリトリスは充血し、硬くなって来る。

 出てこないならとりあえず1度イかせてみようと考え、セドリックは指を舐め唾液を潤滑剤代わりに指の動きを単調なものから愛撫へと変える。

『はっ!?いやぁぁぁん、ん~~~っ、き、きもちいいけどやめてくださぁぁい、読めないんですよぉぉぉっ』

 セドリックはこのまま実は自分も解呪の方法を知らないとばらしてしまおうかとも考える。しかし念のため外からも試しておこうとぐっと堪える。

『んっんっんっ…いやあぁぁぁっ、いかされちゃうぅぅぅ~~~っ!』

 されるがままだったクリトリスがぴくんと微かに動き、セドリックに絶頂を伝える。数ヶ月クリトリスばかり弄っていたセドリックはクリトリスの反応の種類に敏感になっていた。

「もうそっちからは無理そう?じゃあこっちから試すからね」

 解呪法を知っているはずの自分がリンジーの占いに因る方法を目の前で書き写すわけにはいかず、必死に暗記していたセドリックは改めてその方法を書き出す。封印呪文に比べかなり短いが、正式な解呪に魔力は必要なく、言わば暗証番号なので短くても間違いとは限らない。

 逆に正しい方法が分からず無理矢理術を解こうとした場合は、成否に関わらず最低でも封印に使用した以上の魔力が必要になる。

「ええとなになに・・・・・¶◎◁◐◇⌘〠▼©‡⁑■…」

 セドリックが呪文を唱え終えると箱がカタカタと震えだし小さかったクリトリスが細長く伸び始めた。

「うわぁぁぁっ!!!」

 セドリックはあまりの気味悪さに箱を放り投げた。

 元々外に出ていたクリトリスから始まり、順に腰、腿と腹、膝下と胸、とクリトリスから近い順に、一旦クリトリスが出ていた穴と同じ直径になりながら外に出、出てきた部分から順に本来の大きさを取り戻していた。

 数秒後には裸のリンジーが床に落ちた箱をまたいで立っていた。

 リンジーの解呪法は間違っていなかった。

「お、おおおおお…」

 リンジーが中々出てこないことからどうせ失敗だろうと高をくくっていたセドリックは二つの理由で言葉を失う。

 実際に封印が解かれたことと、出て来方が気味悪いこと。封印の際は詠唱している本人が見えないほど一瞬なのに、出てくる時ははっきりとその瞬間が目で追える。

 僅かな時間だったためか、立った状態で現れたにも関わらずリンジーは平衡感覚を失っておらずふらつくこともない。しかしイった直後だった為、その場に裸の尻を付けてへたり込む。

「はぁぁぁ、でれたぁ。す、すいませんセドリック様、呪文の、魔法言語の読み方を教わるのを忘れてました」

「え?・・・あ、ああ、そうなんじゃないかと思ったからボクが出してあげたよ」

 セドリックはリンジーに言われて始めてそのことに気づいた。ということはリンジーの解呪法が正しいことは証明されたため、後でもう一度封印し正しく唱えれば中からでも解呪出来るのかどうか確かめておく必要がある。

 セドリックは無用な実験をしようとしていた。

 ミルドレッドもノートを読んだ後に封印されているため、解呪に関わる領域もとうに見つけ出し既に中で試していた。

 そして未だに箱の中に居る。

 その後もう一度試し、中からの解呪は不可能と言うことを確認したセドリックは胸をなで下ろした。

セドリックにとって幸運だったのはリンジーに解呪法を見つけ出して貰ったことよりも、リンジーの占いを上手く使って欲しい知識を得る方法を思いついたことだった。

「じゃあ熱を生み出す方法はどうすればいいと思う?」

「ええと…ちょっと待ってください…」

 セドリックはさも答えを知っているかのように問題を出す。問題を出されたリンジーは占術器を使い無数にあるミルドレッドの書物の中から答えが載っている本、更にその中からより正確に必要な情報が書かれている頁まで特定し、セドリックに伝える。

 ミルドレッドの屋敷からヘザーの屋敷、更には箱に封じ込められているミルドレッド、そして封印の解呪法を完全に導き出したリンジーの占術をセドリックは完全に信用しており、告げられた回答に対しただ正解とだけ言えば済んだ。

 魔法言語の発声に関しては解呪に必要な短い一文だけは実験の為教え、リンジーは暗記したが、それは無数にある言語の極々一部にしか過ぎず、後は勝手に学んで貰うほかなかった。老魔法士のノートに記されている全ての魔法言語を抜き出しても、全体から見ればほんの一部に過ぎず、ミルドレッドですら全ては暗記していない。

 ミルドレッドの書物の中に翻訳表があったため、リンジーはそれを使いながら魔法言語を基本から学び、その合間にセドリックから問題という名の質問をされ、試験のつもりで解答を探してくる。

 これによりリンジーはすっかり弟子気分になっていた。

 ヘザーとミルドレッドが自分よりも背が高く体格も良かったため極普通の背丈のリンジーが余計に若く見え自分とさほど年が変わらないと考えていたセドリックだったが、聞いてみると実際はその2人の間の年齢だったため、食事の用意や掃除などの家事も手際よくこなしてもらえた。

「容器を使わずに封印するにはどんな方法があると思う?」

「詠唱せずに瞬間的に相手を封印するにはどうしたらいいと思う?」

「壊れた物体を元に戻す方法は?」

「1度身につけた物を外せなくするにはどんな手があると思う?」

 解答を持って来たリンジーも、持ってこられたセドリックもどういうことなのか分からないが、リンジーの占いを信用しきっているセドリックは示された箇所を読み込み少しずつ理解していく。

 ミルドレッドからセドリックに乗り換え、封印術を学ぶことにしたリンジーも封印術に関連しそうな問題を出されると意味は分からずとも何かを教えてくれているのだと思い込む。

 セドリックは再びビラチーナを作成した時のような集中力を取り戻し始めていた。

 容器を使わずに封印する方法はあるが、その場合対象がこの世界から完全に姿を消してしまうため自分向きではないことを知り、詠唱なく相手を封印することは封印術の性質上難しいが、二度目からなら封印器に対象を記憶させ且つ予め必要な魔力を与えておくことにより合図を送るだけでほぼ瞬間的に封印出来る事を学び、壊れた物体を元に戻す方法はいくつもあり、その中に自分が求めているような手順もあることを見つけた。同様に身につけた物を外せなくする方法もいくつもあり、古くは魔法が呪術や呪いと呼ばれていた頃から存在することも知った。

「リンジー、ちょっとこれ身につけてくれる?」

「・・・何ですかこれ?」

 手渡されたのはいくつもの四角形が集まって円を形作っている首飾りだった。形状はともかく材質が宝石でも貴金属でもなくただの陶器らしいので、お世辞にも綺麗とは言えない。

「ええと…贈り物ですか?」

「違うよ。封印術の道具」

 リンジーは胸をなで下ろした。こんな物を貰っても喜べず、演技しなければならないかと思った。

 実験道具だと分かり、安心して首に巻く。既に何度か実験や講習と称して封印され、その度に元に戻して貰っているため気を許している。

 あえて首の留め金を着けにくくしており、セドリックは背後に回り手伝う。その際いくつか仕込んでいる術の内の一つを発動させておく。

 首飾りが首に掛かるとリンジーは頭を傾けてそれを見、改めて道具で良かったと思う。

 セドリックが指を鳴らした。

 次の次の瞬間、リンジーは真っ暗な闇の中に居た。

「え、ええ~?す、凄い…」

 リンジーにとってはこれまでの数回と変わらず一瞬で、しかも今回は詠唱すらなく封印された。

 しかし傍から見ていたセドリックは、ほんの僅か普段より封印までに間が感じられた。無数の小さな四角形が箱の形状に戻るまでの時間が加わったため、瞬き1回分ほどだった時間が2回に増えた。

 それでも相手に向かって手をかざし詠唱する時間に比べれば格段に早かった。

「どう、リンジー?中の様子は変わらない?」

 首飾りが変化、というより元々箱だった物を分解し首飾りの形状にした物を掌にのせて問いかける。クリトリスが生えている面もいくつかに分割されているため、元に戻ると中央から放射状に切れ目が走っている。

『ピク!』

 リンジーは既にミルドレッドのようにクリトリスを動かして返答する方法を仕込まれていた。後で出してもらえるので出た後にまとめて尋ねれば済むが、クリトリスに芸を仕込むことをセドリックが単に楽しんでいる。

 封印方法は新しくなったが、術そのものは老魔法士法のままなので中の様子はこれまでと変わっていない。

 セドリックはリンジーのクリトリスをつまみ、弱い力でこね始めた。

『ぴ、ピクッ?』

 返答だけなら指を乗せておくだけで済むが、セドリックが指を動かし始めたためリンジーは戸惑う。

 イかせようとしているわけではなく、この後ネジバネで挟むため、小さなクリトリスを少しでも大きく、硬くしておく。

「リンジー、手でなくても占いできると思う?」

 リンジーを勃起させながら尋ねる。

『ぴ、ピク?』」

「面白いこと思いついたんで今から試してみるよ。リンジーならクリトリスでも占術使えると思うんだよ」

『ピクー?』

 リンジーにはまだ何の薬も使っていなければ酷使もしていないので、どんなに刺激しても大きくなるには限界がある。

「ちょっと痛いかもしれないけど、緩いと落ちちゃうからしばらく我慢してね」

『ぴ、ピク?ピク?』

 セドリックは袖から鎖の付いたネジバネを取り出し、勃起したリンジーのクリトリスを左右から挟み、ネジを締めていく。宝物庫の中の装飾品から手頃な大きさの物を拝借してきた。

 クリトリスの左右に圧力を感じ、リンジーはセドリックの言っていた意味が分かった。圧力は更に高まり、圧迫感から痛みに変わってくる。

『ピクー!』

 何故クリトリスを挟んでいるのか分からないが、もう十分落ちないのでは?という抗議の意味でクリトリスを揺する。鎖の重みを支えるだけなら十分だが、その先に取り付ける物があるため限界までネジを締める。

『ピクー!ピクー!!』

 クリトリスはかなり痛くなってきたことを知らせようとするが、片手で摘まれ、左右をネジバネで締め付けられているため動けなくなってきた。

「・・・これくらいで大丈夫かな?実験が終わったら取ってあげるから痛くても我慢してて」

 セドリックは片手に箱を持ったまま、先ほどまでリンジーがいた場所に落ちている服の中を漁る。

 取り出したのはリンジーが肌身離さず、ほぼ四六時中持っている占術器だ。占術器本体はリング三つが中に収まっている球体の部分で、リンジーはそれと指輪を短い鎖で繋げ、占いに使う時は下に垂らし、それ以外の時は手の中に握り混んでいた。

 セドリックは本体をリンジーが用意した鎖から外し、自分が用意した鎖の先端に着け直した。

 そしてゆっくりとリンジーを持ち上げ始める。

 鎖が張っていき、まっすぐになるとリンジーはクリトリスが引っ張られる力を感じる。そこから更に持ち上げ、やがて占術器本体が床から離れる。

『ぴぃぃぃっっ』

 蓋が重力で勝手に閉まらないよう蝶番側が下になるよう箱を掴んで持ち上げているため、リンジーのクリトリスは反りながら先端方向に引っ張られる。

 占術器はリンジーの手に隠れるほどの大きさなの普通に持つ分にはたいしたことはないが、か弱いクリトリスからすれば十分重さを感じる。

『ぴぃぃぃ~くぅぅぅ~~~』

 クリトリスが動くと先端の占術器も僅かに揺れる。リンジーはまだ何を吊らされたのか分かっていない。

 セドリックはネジバネを確認する。占術器の重みで多少ずれてはいるが、しっかりと芽に食い込んでいるため落ちることはなさそうだ。

「リンジー、君のあの丸い占術器をクリトリスにぶら下げたよ。この状態でいつもみたいな凄い占い力発揮できるか試してみようよ」

『ぴ!ぴくぅ~~~っ!?』

 リンジーに取っては命の次に大事な占術器をクリトリスにぶら下げられていることを知り、リンジーは激しく戸惑う。しかし何故か、張力を感じているクリトリスから封印されている下腹部に向けてじんわりと熱が込み上げてくるのも感じる。

「いつもリンジーが占ってる時みたいにボクが箱を持って運ぶから、リンジーはクリトリスでボクが言う物を探してみて。

 ・・・そうだなぁ…何にしよう」

 最初なので単純な捜し物がいいとセドリックは思案する。

「・・・あ、そうだ。今リンジーのクリトリスを挟んでるバネ、元々耳飾りで結構大きい宝石が付いてたんだけど、勿論捨てずにとってあるから、それを探して貰おうかな」

『・・・ぴ、ピクッ』

 リンジーがハイの意思表示をすると占術器が微かに揺れる。

 答えは至極簡単で、つい先ほど分解したばかりなので、そのまま2階の机の上に置いたままになっている。

 リンジーは下腹部の熱さを感じたままクリトリスでの占いを試みてみる。何故か自身で”クリトリスで占う”ということを認識する度に熱さが増していくような気がする。

「途中まではリンジーの占いの方法分かってるから、占術器の指示通りに動くよ」

 リンジーの占術は精度に応じて数段階に分かれており、その中でも一番最初の段階はセドリックでも見ていれば分かるほど単純だった。

 占術器自体の振り子運動が目的の物や人の方向を示す。腕を動かしたり身体ごと回転していると、進むべき方向を発見した場合垂らされた占術器が前後に揺れ始める。

 その指示通りに進み、方角がずれたり行き止まりに当たったりすると揺れがなくなってくる。そこから改めて占うと迂回路や修正方向を教えてくれる。

 今回は宝石の場所を探すだけなので、方角か道筋を示して貰うだけでほぼ目的地まで到達できる。


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『んん~~~………』

 リンジーは下腹部の熱さを頼りにクリトリスに意識を集中する。無意識にクリトリスをぴくりと動かして仕舞う度に占術器も動き、下に引っ張られる力を感じる。

 挟まれているクリトリスの鈍い痛みは消えないが、それほど気にならなくなってきた。

 指輪に吊した占術器の指示ならもう目で見なくともその振動だけで方角が分かる。それと同じように封印され視界はないが、クリトリスに伝わる指示も感じ取れるはずだと考える。

 セドリックは同じ場所でゆっくりと身体ごと回転しているのか、やがてリンジーはただ重力と慣性に任せて揺れていた占術器がクイッと前後に動き出したのを感じた。

「あ、動きが変わったよ?中でも分かる?…とりあえずそっちに進むからね」

 一見すればセドリックが占っているようにも見えるが、もしセドリックが直接持って垂らしていた場合、一回転しても占術器はただ回転に合わせて揺れるのみとなる。

 魔力と占術に使用される力、或いは才能は全く別物で、魔法と違い未だに迷信、まがい物扱いされることも多い。セドリックにしてもリンジーの正確性を目の当たりにするまでは大して信じてもいなかった。

 まず最初に占術器が示した方向は1階台所の入り口だったためまずそこに向かい、廊下に出たところで足を止める。

 リンジーのクリトリスは捜索開始地点から入り口までの数メートルの間に占術器の振りが弱くなっていることに気づき、セドリックが足を止める前からもうじき方向を変えなければならなくなることを察知していた。

 普段は中指の根元の指輪に吊し揺れを感じているが、その部分よりクリトリスの感度が劣るはずもなく、リンジーは意外なほどはっきりとクリトリスで占い師としての力を発揮できることに驚いた。

「・・・次は・・・こっちでいいんだね?」

 廊下に出たセドリックは今度は手だけを動かす。一方は地下に向かう方向、もう一方は階段に向かう。

 手を右に向けた時には何の反応もなかった占術器が、右に向けるとまた前後に揺れ出す。

 セドリックは内心感嘆しながらも、口に出すと正解だとばれてしまうため堪える。

 階段の方向に進み始めたが、そのまま進むと玄関にまで到達してしまう。セドリックは足を止めず指示されるまますむ。

 すると階段の上り口を過ぎた地点でピタリと揺れが止まる。指示を貰うため身体を回転させると、見事に階段の方向でまた揺れ始める。

『んやっ!?あっ、あっ、ちょっ、ゆっくりっ!』

 階段は中程でくの字に方向を変え2階へ続いているが、途中に分岐があるわけでもないので登り切っていいだろうと、セドリックは無神経に普段の歩調で登っていく。

 一段上る頃に占術器が跳ね、その度にリンジーのクリトリスがくいくいと下に引っ張られる。

『あっ、あっ、あっ、』

 折角の集中が途切れる。セドリックはクリトリスに必要以上の衝撃を与えてしまっていることに気づかないまま階段の登り切り、足を止めた。

『ピクッピクッピクッ』

 この振動でリンジーは占いに関係なく2階に上がったことに気づいてしまった。

 気を取り直して続きを占い、容易く目的の宝石の前までセドリックを案内する。

 そこから先の更に精密な部分、本の中から必要な頁を探し当てたり、特定の文字列を見つけたりするのは球の内側にある三つのリングで占うらしく、リンジーのクリトリスがそれを行ったところでセドリックには理解出来ない。

 そのため机の前まで導かれた時点で終了、成功とした。

「凄いねーリンジー。クリトリスでちゃんと占えたよ」

 セドリックはネジバネにつままれたままのクリトリスを撫でながら誉める。占術器に引っ張られ反ったクリトリスは犬が服従を示すため腹を見せるように裏側を天井見向けて晒しているため、必然的にそこを撫でられる。

『ぴ、ピクピクッ』

「良く出来たからこのままイかせてあげる」

 スッ、スッ、と払うように裏筋を撫でられると、内側のリンジーはぞくぞくと鳥肌が立つような感覚を覚える。

「それにしてもこれが出来るなら、これからは時々封印してリンジーを占術器として使おうかな」

『ピクーーーっ!!』

 リンジーの膣がギュッと締まり、膣液がどろりと流れ出した。それはいずれ循環する。

「細かい部分が難しいかな…でももっと改造すれば何とかなりそうな…」

 セドリックは既に次の段階を考えながら指を舐め、払うような動きから徐々に細かく擦る動きに指を早めていく。

『ぴくっ!ピクッピクピクッ!』

 クリトリスが刺激に反応して動き、その度にくいくいと占術器に引かれるため、リンジーのクリトリスは否が応でも2種類の異なる刺激を与えられ続ける。

『ぴきゅっ、ぴきゅっ、ぴきゅっ・・・ぴっ、ぴくぅぅぅぅ~~~~~っ…きゅっ』

 クリトリスがの動きが多きほど引かれる力は強くなり、絶頂中のクリトリスも僅かな間をおいてぐっと引っ張られた。

 ネジバネを外されたクリトリスの両側はへこんで赤くなっている。セドリックは封印を解く前にそこに回復魔法を掛けてやる。怪我とも言えないほどの状態なので容易く直せるが、今のままではあまり長時間挟んだままには出来ないと頭に止める。

 解放されたリンジーは一瞬細長くなりながら現れ、その場にへたり込んだ。

「・・・?・・・あ、そうか」

 1階から2階に場所が移っていたためリンジーは一瞬戸惑う。これまで何度か封印されたが、同じ場所で解放されていた。

「ちゃんと下からここまで案内できてたよ。クリトリスでも占えちゃうもんだね

「う・・・」

 リンジーは頬を赤らめる。改めて言われるとまた下腹部が熱くなり、閉じている腿の間を膣液が伝っていくのを感じた。

「・・・あ、そ、そうだ。もしかしてこれ・・・」

 リンジーは封印される前に受け取った首飾りを外そうとする。しかし外れない。

「これ、やっぱちょっと留め金が硬いみたいで。取ってもらえますか?」

「それ、取れなくなってるよ、もう。術を掛けておいたから。・・・そうだなぁ、箱封印の首飾り版みたいな感じ?」

「え、ええっ??何でですかぁ???」

「だってほら、それ着けたままにしておけば・・・」

 セドリックは指を鳴らす。ぱちぱちと2度瞬きをし、3度目に開いた時、リンジーは既に真っ暗な闇の中にいた。

「いつでも好きな時に、手ぶらで封印出来るから便利なんだよ」

 セドリックは箱を拾い、またクリトリスをこね始めた。

『そんなぁぁ~~~っいやぁぁぁぁぁん』

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