AI男の娘イラスト生成術入門2（初級編） (Pixiv Fanbox)

1. はじめに

今回の記事は初級編です。

前回のチュートリアル編に引き続き、AI男の娘イラスト生成術の解説をしていきます。

今回はNSFW画像（男の娘がメインで画面脇に竿役がいるようなもの）をターゲットにします。

前回と同じ環境（Stable Diffusion web UIから「Counterfeit-V2.5」を「EasyNegative」とともに使用）を引き続き使いますが、これに加えて「LoRAモデル」もダウンロードして使っていきます。

LoRAは追加学習の手法で、画像生成AIに特定の画風やキャラなどを覚えてもらうことができます。

そして、LoRAモデルは、その結果となるファイルです。

LoRAモデルを使うことで、男の娘イラストに特化した生成ができるようにもなります。

その用途でのLoRAモデルは、私が知る限りでは次の2つです。

それぞれに特徴があり、両方同時に使うこともできるのですが、この記事では「Femboi Full」のみを使っていきます。

LoRAモデルはそれぞれに独特な癖があるので、使い慣れていないうちは一つのみで使っていくのが良いです。

その癖に慣れたら、他のLoRAモデルと合わせるのも良いと思います。

なお、前回の記事と同様に手順を示しますが、こちらでも自己責任での対応をお願いします。

2. 準備

1. Civitai（画像生成AIのモデルやその関連アイテムの頒布サイト）にサインイン（Sign In）します。

　※サインインすることで、NSFWなものもダウンロードできるようになります。

2. 次のページのDownloadボタンを押し、LoRAモデルをダウンロードします。

3. そのLoRAモデル（femboiFullFemboyTrap_v10.safetensors）を「{Stable Diffusion web UIのインストールフォルダ}\stable-diffusion-webui\models\Lora」に入れます。

4. Stable Diffusion web UIを起動していない場合は、起動します。

5. txt2img画面（最初に表示される画面）には、Generateボタンの下に赤いアイコン（Show/hide extra networks）があります。これをクリックします。

6. クリックすると、その下に次のような欄が表示されます。この欄で、「Lora」→「Refresh」→「femboiFullFemboyTrap_v10」の順でクリックしていきます。

Prompt欄に次のような文字が入っているはずです。

これは、指定のLoRAモデルを「:1」の強さで適用する意味になります。

「:1」の数値部分を変えることで、弱めたり強めたりすることができます。

7. もう一度赤いアイコンをクリックして、表示された欄を隠します。

これで準備は完了です。

ここから、画像生成をしていきます。

3. 生成

1. まずはランダムに男の娘画像を生成します。Prompt/Negative prompt/Sampling methodの各項目を次の設定にして、Generateボタンを押します。

### Prompt（AIへの指示文） ###

femboi, masterpiece, best quality, beautiful, fine, delicate,

solo,

### Negative prompt（AIへの否定形での指示文） ###

((EasyNegative)), worst quality:2, low quality:2

### Sampling method（AIが使うイラスト生成のための手法） ###

DPM++ 2M Karras

※「solo」は一人の人物がいることを意味するタグです。

　他の部分は、ほぼ公式サイトからの引用です。

私の場合は、次の画像が生成されました。

2. 次に男の娘を後ろから眺める画像をランダムに生成します。Promptのみ次のように変え、生成してみてください。

### Prompt ###

femboi, bent over from behind, masterpiece, best quality, beautiful, fine, delicate,

solo,

※2番目の位置に「bent over」や「from behind」、またはその両方を入れると後ろ姿が生成されやすいそうです。

私の場合は、次の画像が生成されました。

3. ここまではランダムに生成しましたが、ここからはキャラ属性やシチュを指定して生成します。その為の指定方法としては、Danbooruタグを使ってPrompt/Negative promptを練りこむのが一番良いです。ただ、それには習熟が必要なので、翻訳サイトで訳された英文をそのまま使う方法にします。

### 例1 ###

エルフ耳で褐色肌の男子が、外でスクワットをする。

Elf-eared, brown-skinned boy squats outside.

　↓

femboi, masterpiece, best quality, beautiful, fine, delicate,

solo,

Elf-eared, brown-skinned boy squats outside.

### 例2 ###

ミニスカートでノーパンの男子が、路地裏で壁に手をつけている。

A boy in a miniskirt and no pants is in the alleyway with his hand on the wall.

　↓

femboi, bent over from behind, masterpiece, best quality, beautiful, fine, delicate,

solo,

A boy in a miniskirt and no pants is in the alleyway with his hand on the wall.

4. そして、今回の目的である竿役を登場させます。2名以上が画像内に入り込む場合は、1名の場合と比べてかなり破綻の確率が上がります。そのため、後付けで竿役を追加する方がオススメです。上の画像を例に出すと、まずは次のような落書き画像を作ります。

5. この画像で竿役にあたる部分をInpaint（部分修正）していきます。方法としては、「img2img」→「Inpaint」をまずはクリックします。そして、Inpaintの欄に先ほどの画像をドロップします。

6. 画像の上にカーソルを当てると、カーソルが黒い円状のものに変化します。この状態で左クリックしたりそのままドラッグしたりすると、その部分が黒色に塗りつぶされます。これで、竿役にあたる部分を塗りつぶしてください。

7. Prompt/Denoising strengthの設定を変えて、Generateボタンを押します。

### Prompt ###

femboi, bent over from behind, masterpiece, best quality, beautiful, fine, delicate,

solo focus, faceless, ejaculating while penetrated, doggystyle

　※「solo focus」……一人にフォーカスする。

　※「faceless」……顔が映っていない人物。

　※「ejaculating while penetrated」……ピストン運動中の発射。

　※「doggystyle」……後背位。（要らなそうだけど、念のために追加）

### Denoising strength（変化幅） ###

0.5前後（要調整）

私の場合は、次の画像が生成されました。

8. これで完成でも良かったのですが、受け側のリアクションが欲しかったので、更にimg2imgをします。img2imgのタブをクリックし、その欄に先ほどの画像をドロップします。

9. Prompt/Denoising strengthの設定を変えて、Generateボタンを押します。

### Prompt ###

femboi, bent over from behind, masterpiece, best quality, beautiful, fine, delicate,

solo focus, faceless, ejaculating while penetrated, doggystyle, heart eyes, spasm

　※「heart eyes」……ハート目。（このLoRAモデルで使える感情表現）

　※「spasm」……けいれん。（このLoRAモデルで使えるイキ表現）

### Denoising strength ###

0.5前後（要調整）

私の場合は、次の画像が生成されました。

4.おわりに

初級編はこれで完了です。

次回（2023/04/07公開予定）の中級編では、NSFW画像（2人の男の娘にフォーカスを当てたもの）をターゲットにしていきます。

（おわり）