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1. はじめに

現在の画像生成AIは、それを試したことがない方からすれば、万能なツールに思えるかもしれません。

過去の偉大な画家のような作品を生成することもできれば、現代のプロイラストレイターのような作品も生成することができる。


しかし、実態としては、キレイなイラストをガチャのようにランダム生成することは簡単でも、意図したイラストを生成するのは難しいです。

また、生成作品もよくよく見てみれば破綻した内容(例えば、人体構造がおかしかったりとか)になっていることも多くあります。


特に、マイナージャンルで、一定の品質を超えるものを生成するのは困難です。

私が(性的な意味でも)好きなジャンルに「男の娘」がありますが、これも残念ながらマイナージャンルにあたります。

念のために説明しておくと、「男の娘」とは女性的な容姿をしている男性です。

かわいい上におTNTNもついててお得なのに……これは大問題です。


その為、この記事では、AI男の娘イラスト生成術について解説していきます。


チュートリアル編・初級編・中級編・上級編の4段階での記事を考えており、この記事はチュートリアル編にあたります。


チュートリアル編では、ほぼランダム生成にはなりますが、男の娘イラストを初心者の方が生成するのを目指します。

ちなみに、チュートリアル編ではSFW(全年齢対象)のイラストがターゲットです。

2. 準備

画像生成AIを使う方法は、ローカル環境(自分のパソコン)で行う方法とクラウド環境(インターネット上のサービス)で行う方法の主に2つです。


ただし、ローカル環境で行う場合は、ゲーミングPCであること(正確にはGPUが備え付けられていること。ただし、古い型のものは難しいかもしれません)が前提です。


また、クラウド環境で行う場合は、Google Colabが現時点では無料利用も可能なので、よく使われている印象です。


※利用規約次第では、アカウント削除のリスクなども考えられます。利用規約をよく確認してください。



ローカル環境・クラウド環境のどちらを選ぶにしても、利用できる画像生成AIは無数にあります。


今回は、「Counterfeit-V2.5」という画像生成AIモデルを使わせていただきます。(「モデル」は、画像生成AIの本体を意味する言葉と考えておいてください)


また、その画像生成AIを「Stable Diffusion web UI」というツールを通して使っていきます。



さて、それではそれらのインストール手順を説明……と行きたいところですが、あえて私自身からの説明は少なめにしておきます。

これは、ツールや周辺ツールの開発が早い為に、インストール手順を説明してもすぐに古いものとなってしまうからです。

一応参考にできるリンクを貼っておきますが、検索エンジンからインストール手順を検索した方が良いと思います。

※以降の手順で行われる場合でも、自己責任でお願いします。


[ローカル環境の場合]

1. ツールをインストールするためのツール「A1111-Web-UI-Installer」の評判が良いので、こちらをダウンロードして使うのが良さそうです。※Windows10/Windows11に限る。


日本語での説明が欲しい方は、次の記事が参考になるかもしれません。


2. モデルをダウンロード(download)して、モデル用のフォルダに入れます。そのフォルダの場所は「{インストールフォルダ}/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion」になります。


3. こちらも一緒にダウンロードして入れます。同じフォルダで構いませんが、ファイル名を「Counterfeit-V2.5_pruned.vae.pt」に変えます。


4. 「EasyNegative」という品質向上のためのアイテム(Textual Inversion)もダウンロードします。これは「{インストールフォルダ}/stable-diffusion-webui/embeddings」のフォルダに入れます。


5. ツールを起動します。


[クラウド環境(Google Colab)の場合]

1. Google Colabでのインストール手順は、ランタイムの設定とコマンドでのものとなります。次の手順で上手くいくようです。ただし……


2. EasyNegativeも使用した方が良いので、こちらの記事のようなコマンドになります。(最後のコマンドのオプション「--xformers」は消して実行した方が良いと思います。「xformers」は処理速度を上げるためのものですが、Google Colabの環境とは合わずに使えないケースもありました)



### コマンドの例 ### ※ランタイムのタイプの変更で「GPU」にする必要があります。


# Stable Diffusion web UIをインストール

!git clone https://github.com/AUTOMATIC1111/stable-diffusion-webui

%cd /content/stable-diffusion-webui


# Counterfeit-V2.5をインストール

!wget https://huggingface.co/gsdf/Counterfeit-V2.5/resolve/main/Counterfeit-V2.5_pruned.safetensors -O /content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion/Counterfeit-V2.5_pruned.safetensors

!wget https://huggingface.co/gsdf/Counterfeit-V2.5/resolve/main/Counterfeit-V2.5.vae.pt -O /content/stable-diffusion-webui/models/Stable-diffusion/Counterfeit-V2.5_pruned.vae.pt


# EasyNegativeをインストール

!wget https://huggingface.co/datasets/gsdf/EasyNegative/resolve/main/EasyNegative.safetensors -O /content/stable-diffusion-webui/embeddings/EasyNegative.safetensors


# 起動

!python launch.py --share --enable-insecure-extension-access

# 「Running on public URL: hogehoge.gradio.live」のようなURLが表示されるので、そのURLをブラウザで開く。

3.生成

後は表示された画面のPrompt欄とNegative Prompt欄に次の内容を入力して、Generateボタンを押すだけです。

成功すれば画像が表示されます。

ただ、ランダム性が高いので何枚か生成するのが良いと思います。


### Prompt ### ※座っている男の娘の下着のふくらみを、下から眺める。

((masterpiece, best quality)), (otoko no ko:1.2), solo,

(bulge:1.5), covered testicles,

black bra, black panties,

flat chest, navel,

squatting, spread legs,

from below


### Negative Prompt ### ※品質向上した上で、異性愛と関連の深いものを避ける。

EasyNegative, (hetero, pussy, vaginal, cameltoe, breasts:1.4)


私の場合は、次のようなイラストが生成されました。

下の膨らみ確認ヨシッ!



プロンプトの内容の詳細を知りたい方は、単純にプロンプトを訳しても良いですが、タグの説明サイト(残念ながら、段ボール的なサイトのWikiが一番詳しい)に各タグの説明が載っています。

ぜひそちらを参照していただければと思います。


また、「(タグ)」や「(タグ:数値)」は、そのタグを強調する表現で、数値の分だけ強調されます。

数値を省略した場合は、1.1での強調になります。

詳しくは、公式サイトでの記述を読んでください。


4.おわりに

画像生成AIは、法的・倫理的に多くの議論があります。

そのため、どこまでがセーフでどこからがアウトかの判断が付けづらい現状です。

情報収集は怠らない方が良いと思います。

古くなってしまいましたが、私が以前まとめた記事を紹介しておきます。


チュートリアル編はこれで完了です。

次回は初級編で、NSFW画像(男の娘がメインで画面脇に竿役がいるようなもの)をターゲットにしていきます。


(おわり)

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