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大山英勝さんは、暑苦しいところはあるが紳士的な人だった。

聞けば二児の子持ちで、普段は市役所で働いている公務員なのだという。なるほど、あのお節介ぶりは職業柄なのかもしれない。

それにしても、初対面の年下男相手にプール施設を案内したがるものだろうか。

それとも、父親というのはよその家の子供相手でも、父親っぽく振る舞おうとしてしまうものなのだろうか。よくわからないが、とにかくここは流されておく。

俺は部屋で荷物を解いて、館内着と水着を用意した。

プランは七泊もあるのだから案内が必要ということはなかったのだけれど、不慣れな一人旅だし、大山さんはベテランだというのだから色々と任せたほうが都合がいいだろう。それに正直、下心がないわけではない。あの逞しい筋肉を、少しくらいは触らせてもらえるかもしれない。

準備を済ませて部屋を出るが、大山さんはまだ廊下には出ていなかった。

隣の部屋はまた扉が空いていた。

施錠する癖がないのだろうか。

俺は声をかけようとして、ちらりと中を覗いた。そこにはまっすぐ鏡を見つめているのであろう大山さんが立っていた。

「うーむ、この水着……、新品なのだが……ま、悪くはない、かな?」

どうやら一人でファッションショーをしている最中らしい。無骨そうな見た目だが、あの派手なアロハといい結構オシャレらしい。声をかけるのは失礼だろう。俺は黙って見ることにした。


「しかし、もう少しくらい、見せても大丈夫……じゃないか? 彼は筋肉に悪い印象を持っていないようだったし、そう、スポーティな印象なほうが、頼りがいがあるかもしれない……し、なあ」

大山さんはつぶやきながら、ゆっくりと水着に手を伸ばした。

目を逸らすスキもなかった。

待ちきれない、とでも言うようなスピードで、水着を勢いよくズリ下げてしまった。

「ム、やはり、コレくらいは……、どうだ、いいんじゃないか」


水着の下から出てきたのは、極小の競泳水着だった。

小さい、なんてものじゃない。サオが少しはみ出るくらいの、とんでもないサイズだ。

いや、実際本当にはみ出ている。ボディビルダーのように剃毛したサオの付け根が外にボロンとこぼれ出ている。

「さ、流石にちょっと小さかったかなぁ、しかし……男同士だから、そんな……失礼にはあたらない……んじゃあ、ハァ……ないか、ンッ……」

大山さんはそんな事を言いながらも、満更でもないのか鏡の前でポージングをとっていた。

………。

話しているときとは、まるで別人のようだ。

なにかと理由をつけて親切にしてくれた人だったが、今度はなにかと理由をつけて自分の筋肉を見せつけようとしている。

鍛えている人は自分の体を見せたがるものだというが、それにしてもこれはかなり極端だ。

見られる自分を想像しているのか、大山さんの顔は興奮でかなり赤くなっていた。

「そ、そうかい、おじさんの筋肉は立派かな? 褒められると、年甲斐もなく……ハッスルしてしまうなあ……! よ、ようし、そ、それならば、もっと格好いい姿もあるから、ちょっとまっていてくれ!!」

大山さんは一人で鏡に向かって話しかけると、荷物入れに手を伸ばした。

「ま、待て、正義のヒーローブルータイタンとしての姿を、見せるというのは……早すぎる……か?」

正義のヒーロー?

一体何の話だろう。

「いや、でもあの姿こそ、もっとも私のボディをダンディに見せてくれるのだから……、ああ、や、やっぱり、やっぱりこれも見せたいなあ!!」

そう呟きながら取り出したのは、全身をピッチリ包む水着――ではなく全身タイツだった。紺色のスーツにいかにもヒロイックな模様が刻まれている。

大山さんは素っ裸になって、そのスーツにツマ先から首までをすっぽりと覆ってしまった。


「ど、どうだね、この姿! これがおじさんのもう一つの職業、正義のヒーローブルータイタンだ!」

大山さんの下半身が、ムクムクと勃ち上がっていくのが見えた。


「――あぁ……し、しまった、正義のヒーローが好きかどうか、まだ聞いていなかった! なんたる失態だ。今度は、しっかり尋ねておかないと、もしかしたら、正義のヒーローを憎む、心を、持っていて、私に良からぬ感情を持ってしまうかも、しれない――からなッ……!」

アレは本当に、荷物を持ってくれた大山さんとは同一人物なのだろうか。

興奮の先走りがベタベタになったチンポを振り回しながら、あれこれとファッションショーを続けている。ああでもない、こうでもないと言い訳しながら、いろいろな姿を見せつける妄想を働かせている。

部屋の外にまで汗臭さと、なにか濁ったような臭いが漂ってきた。

どうやって俺に、自分の逞しさを見てもらうか、その一点で陶酔しきっていた。

「ハァ、ハァ……こ、こおんな格好が、実は、好みだったり、しないか……ああ、で、でもこんな姿で公共の場にでたら、へ、変態みたいだなあ……まるで」


「ああ、い、いかん、もう随分待たせてしまっているな、はやく、早くイカなければ……! あぁぁ……し、しまったハァ……チンポが、チンポが収まらない……!」

「こ、こんな勃起姿のまま現れたら、ま、丸出しの、おじさんのチンポ見せつけてしまう……! 逞しい筋肉と逞しいチンポ見せつけてしまう……!」

「ああぁぁ……イ、イッぃぃ………!」


大山さんはそのまま鏡に向かって、勃起したサオから大量の精液を噴き出した。

「すみません、ちょっと色々準備してて……待ちました?」

「いやいや、ちょうど私も水着を選び終えたところだったからね、時間ピッタリだったよ」


しばらくした後、俺は一度自室に戻ってから廊下に出た。

そこではサングラスを付けた大山さんが、快活な笑顔で出迎えてくれた。

まるであの覗き見た姿が嘘のようだ。最初に話しかけてきたお節介おじさんに戻っている。

いや、本当に、あれは自分の妄想の産物だったのではないだろうか。

「それじゃあ行こうか」

大山さんはそう言って、広い背中を見せつけて歩き始めた。

あのハーフパンツの下にどんなものが収まっているのか、このサングラスの下の顔がどんな表情に変わるのか、全部見てました。

そのことを伝えようか。

廊下を歩いている間ずっと考えてしまった。

◆添付のPSDファイルを利用して、立ち絵の着せ替えを楽しむことができます。


大山父アロハ着せ替え立ち絵
大山父アロハ
Yu-Topia Chapter 1 Ero part

★今回のお話はシリーズとして様々なキャラクターが登場し、随時更新予定です。

続きをお楽しみに!

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