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_(:3 」∠ )_<投稿し忘れててすません! _(:3 」∠ )_<こちらの続きのようなあれでっす! 1のラストのサラッと流したシーンの詳細! ユエの寝取らせ新婚生活 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17123762 ユエの寝取らせ新婚生活2 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17941833 【ありふれた職業で世界最強リスト】 https://peken17.fanbox.cc/posts/6258145 ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆ 「予定より遅くなってごめんね? 子供の色々でバタバタしちゃって。でも、何とか落ち着いたから」 「…………」  どこかの喫茶店。その半個室の様な人目を避ける座席で向かい合って座るユエと―――恋人”だった”ハジメ。  ユエは幼さを残す美貌にどこか落ち着いた雰囲気を滲ませて、身体のラインを隠すゆったりめのワンピース姿で、以前はストレートに伸ばしていた金色の髪を縛って前に垂らしていた。  見た目の幼さはそのままに、成熟した雰囲気を見せるユエ。彼女は今、一児の母だった。  しかも、ハジメの子との間に出来た子ではなく、ユエの旦那である北原 次郎という善良だけど脂っこいオッサンの子供の母になっていた。  ハジメ提案の寝取らせ生活。それはユエの気持ちが完全にジロウへと移り、そのまま本気で恋して、愛して、妊娠して出産まで至っていたのだ。  元々はハジメを興奮させる為の『寝取らせプレイ』だったが、今のユエはプレイではなく本気で本音でハジメ以外の男のモノになっていた。  その報告のために彼女はハジメをここに呼び出していたのだ。 「ああ、子供はパパが……あ、うん、ジロウ、が見てくれてて、この後合流する予定だから長居できない。ごめんね?」 「…………」 「あ、それと……家の方にも後で行くね? シアたちにも挨拶したいから」 「…………」 「もちろん、寝取らせプレイのことは言わないからね? 私が、うん、勝手に浮気したってことでイイから。ユエはエッチ大好きの浮気女だーって、そこまで言わなくてもイイけど」  無言で座るハジメに対してユエは無理矢理に作った笑顔で『何でもない世間話』のように話しかける。  彼女なりの精一杯の誠意というか、重く、悲しい場にしたくないと考えての行動だった。  しかし―――。 「ユエ……っ……本当に、お、おじさんと、次郎さんと結婚する、のか? 本当に、ウソじゃなく、て……っ」 「っ…………うん」  ―――今にも泣きそうで、絶望を煮詰めたような顔のハジメを見てしまうと、ユエの方も限界が来てしまうのだった。  声を震わせ、悲しそうに、だけどしょうがないと頷いた彼女にハジメが何か言うよりも先にユエが口を開いた。 「ユエっ、そん―――」 「私、これでも結構悩んだんだから、ね?」 「―――え?」 「いつからかあの人のことが好きになって、ハジメよりも大切になったんだけど、それでも……私にとってハジメは特別で……た、たいせつ、だから……っぅ……」 「ユエ……」  悲しい別れにはしたくないと我慢していた感情を溢れさせていくユエ。  必死に笑顔を浮かべるけれど涙は溢れて頬を伝い、安易に結論を出したわけではないと、悩みに悩んだ結果だと言葉を重ねる。 「ひ、人の、感情は数値に出来ない、し、ひっく、好きでも、色々な好きがある、でしょ?」 「……う、ん」 「だから、ぜ、全部が、全部……ハジメよりもパパが、ジロウが好きって訳じゃないって、っぅ……今だけの勘違いって思おうともしたん、だよ? でも……!」 「でも、でも……! もう、だめ、なのっ! 好きで、一緒にいたくて……一緒に生きていたくて、あの人のことが大切で……!」 「ハジメを嫌いになった訳じゃないの、今も好き、大好き……でも……今はもう……っ」  嘘ではない。演技ではない本気の感情を涙と一緒に溢れさせるユエ。それにハジメも同じく涙を流していく。  彼女はハンカチを差し出そうとしたが、その手を引っ込めると自分がここにいればいるほど彼を傷つけると考えて席を立ち上がろうとした。  それにハジメは引き留めるために立ち上がろうとしたが足に力が入らずにバランスを崩し、それでもユエのスカートを掴んで縋り付く。 「ハジ……メ」 「ユエ、っぇ……もう一回、だけ、考えて、チャンスを、俺に……っぁぁあ! 俺を……僕を、ぼくを捨てないでっ……!」 「~~っ」  ここが喫茶店だということも忘れて、本気で涙を流して縋り付くハジメ。  その姿にユエはしゃがみ込んで手を差し伸べようとしてしまうが、目を閉じて小さく息を吐くと想いを断ち切った。  言ったようにユエはハジメへの愛情はしっかりと残っている、しかし何よりも大切なのは次郎なのだ。  ここで迷っては次郎―――旦那にも産まれたばかりの子供にも顔向けできないと考えると息を飲み、呼吸を整えてからハジメを突き放す言葉を告げた。 「ハジ…………南雲、さん、聞いて下さい」 「は、っぇ。え?」  あえて敬語を使い、あえてハジメではなく「南雲さん」と呼んだユエはその上で言うつもりがなかったことを告げていく。 「今、私の身体はゆっくりですが成長しています」 「…………は、え?」 「詳しくは省きますが、自分の身体を作り替えて人間と同じように……ううん、ジロウと一緒に歳を取っていけるようになってるんです」 「……………………ぁ」  それは完全な別れの言葉に等しいモノだった。  本来は不老不死なユエだが、彼女は次郎と一緒に生きて死ぬために自ら肉体を変異させていたのだ。  つまりは、もうかつてハジメと一緒に異世界を旅したユエではなく、ここにいるのは北原次郎の妻の北原ユエだというアピールだった。  それにハジメは何も言えなくなり、力が抜けてしまったのかスカートから手を離した。 「…………それではさようなら……南雲さん」  絶望のままに床にしゃがみこんだハジメに対して、ユエはこの世界に―――現代日本で生きる北原ユエとしての挨拶をして去っていくのだった。  もう、あなたの知っている私ではない。そんなハッキリとした別れにハジメは気を失っていくことになった。    

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