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性杯戦争~ライダー陣営『マスター:西住しほ&ライダー:源頼光』~(導入のみ)(エロシーンなし)

性杯戦争について ◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇  ここは現実ではない。  天の川銀河太陽系惑星地球、その星に住まう知的生命体である人類の歴史でいうところの二十一世紀初頭の日本国首都東京を模して形作られた箱庭空間。  ここは、そういう特殊な空間なのだ。  ただ、その空間の中心には『聖杯』と称せられる...

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「ぐふふ……これは、想像以上のお体ですなぁ♪」

「くっ……!」

「…………」


 西住みほが暮らしていた学生用アパートの一室は、一人暮しのワンルームアパートであるのでそこまで広くはない。

 おまけに、日本人女性としては長身のしほとそのしほよりも高い上背をした頼光に、チビではあるもののデブと呼ぶに相応しい腹回りの中年魔術師がベッドの横に立っているのだからなおさらである。

 布団で眠るみほは、本来は部屋の主であるはずなのに静かに部屋の脇へと寄せられていた。

 これから行う『セックス』のために、部屋の真ん中を使用するためである。


「しほさんも頼光さんも、服越しでもハッキリとわかるスタイルの良さでしたが……いやはや、まさか下着でスタイルを矯正していたとは。なぜ隠すのですか? それほどの爆乳とデカ尻に、細い柳腰に恥じる部位などないでしょうに♪」

「あまり下衆な視線を向けないでもらえますか、不快です」

「ジロジロといつまでも見続けず、さっさと済ませなさい」


 そこでは先程のように白いシャツとチノパン姿というラフな服装の中年魔術師がニヤニヤとした醜い笑みを浮かべながら、全裸になったしほと頼光を見つめていた。

 しほはかっちりとした、20世紀初頭まで使われていた太腿が膨らんだ軍服のような、黒いパンツスーツの上からでもはっきりとわかっていた凹凸のある体型だったが、服を抜けばもっと凄まじい。胸元をギュッと押さえつけてお尻を収めつつ腰に膨らみを持たせて自然な膨らみを消す、演劇でも用いるような矯正下着を身に着けていたため、それを外すことでしほ本来のわがままドスケベボディがあらわになったのである。

 頼光はもっとすごい。タイツスーツのような淡い紫紺の戦闘服でもはっきりとわかっていた、牛のようなという言葉がよく似合う大きな胸だったが、その戦闘服から開放されたことで抑えるものはなにもないと言わんばかりに前方へと弾け飛ぶ、ロケット爆乳が露わになったのだ。

 中年魔術師が下衆であるということは確かだが、しかし、どんな聖人めいた男であろうともこの裸体を前にして欲望に満ちた笑みを浮かべないことは不可能であろう。女性に性欲を抱くことのないゲイであろうとも、あまりにもエロい光景過ぎて脳みそと肉体に変化が起こって性嗜好が変わってしまう、魔性のようなものさえあるのではと思ってしまうほどのエロさなのだ。


「本当に、この部屋で……『あの子の居る部屋』でやるなんて……!」

「何度も言いますがね、素人のオカルト論だと距離というものは軽んじられやすいですが、実際はそう簡単なものではありませんのでね。性交魔術で注ぎ込む魔力も、離れすぎていると十分な量を移せないのですよ。いやぁ、申し訳ないがこれもまたみほさんのためなんですよ。場所もみほさんの生気が充満している、己の住処であるのがベストでしてね♪」


 『別の場所でやるのではダメなのか』、とはしほも頼光もこれよりも前に口にしたことなのだが、中年魔術師はみほのそばでセックスをしなければいけないのだと返す。

 それに納得したのだが、実際にみほの傍で服を脱いでこれから行うことを嫌でも頭に浮かべてしまい、一度は了承した以上は情けないとわかっていても場所を変えられないかと尋ねてしまう。

 もちろん、その訴えが聞き入られることはない。

 相変わらず生理的嫌悪感を促すような、気色悪い笑みを浮かべながら好色な視線を隠すこともなく向けてくる中年魔術師にどうしようもないほどの怒りを覚えてしまうのだった。


「これがお噂の『令呪』ですか。みほさんの体から移し変わった、マスター権の移乗の証。母は強し、娘のために戦うことを決めて、その意思を聖杯が汲み取った……と言ったところですかな」

「……随分と詳しいのね、私にはいつの間にか刻まれていたとしかわからないのだけど」

「これでも刻印関連の魔術に秀でた家系の現当主ですからな。ふむ、凄まじい完成度だ。刻印に自信はありましたが、さすがにこれを見せられると自信がポッキリと折れてしまいそうですな」


 しほの下腹部に、『戦車(Panzer)』を連想させる三角で描かれた奇妙な紋様がいつの間にか刻まれている。

 すなわち、性杯戦争における『マスター』の証明の意味を持つ『令呪』だ。

 この街に聖杯によって呼ばれた時点で刻まれていた令呪は、『事情を知ったしほがみほの代わりにマスターになる』という『未来』を予知という観測をしたことで、逆算されて覚悟を決める前の過去の時点で刻まれたものである。

 現在、本来刻まれていた前マスターであるみほの下腹部には、やはりしほと同じように『戦車(Panzer)』を連想させる痣がうっすらと浮かび上がっているが、マスターがしほに変わったことで、みほの体の令呪の痕跡も時間が経つことで消えていくだろう。


「それでは、早速始めるとしましょうかな。まずは、お二人の身体にみほさんと『繋ぐ』ための刻印――『淫紋』と儂の家系に伝わる魔術を施しますのでな」

「ぁぅ……」

「ぅっ……」


 男らしさと言うよりも不潔さを感じさせるチリチリとした体毛が生えた指がしほと頼光のスラリと伸びた美しいヘソ下に伸びていく。

 その美しい白肌を這い寄るように動いていく様子を、その太くて短いフォルムもあって、まるで芋虫が身体を這っているような不快感を与えてくるのだった。

 しほはもちろんのこと、冷徹な武士の棟梁である頼光でさえも思わず声を漏らしてしまうほどの、女性であれば総じて受け付けられないだろうと思う粘質的な動きである。

 だが、中年魔術師は自分のような醜い男に嫌悪感を覚える美女が自分を受け入れざるを得ない、奥歯を噛み締めて嫌悪と不快を耐えている様子を見ることが人生の楽しみの中で二番目にあるほどに好むような、そんな性根が捻じ曲がっているような男なのだ。

 ニヤニヤとした笑みをさらに深め、ニチャリとした笑みへ変わるほどに中年魔術師は悦びを覚えている。


「主の御前に立ち、主より告知を授かりし偉大なる天使ジブリールよ。

 どうぞ、我が眷属に刻印を与えたまえ」


 ぽわぁぁ、と。

 粘質的な気味の悪さを持つ中年魔術師の指から放たれたとは思えない、暖かな光が放たれていく。

 受胎告知の際の天使、ガブリエルを用いて行う魔術だ。

 センテンスが非常に短い、知識のあるものが見れば簡易的な魔術に思えるだろうが、実際は全くそんなことはない。

 この魔術が同意のもとで行われるだけで、その対象へと著しい『縛り』を無意識下に刷り込まれ、肉体の感覚さえも知らずに変化させられる恐ろしき改変の外法なのだ。

 その効果は後述するとして、しほと頼光の身体にその淫紋が刻まれていく。

 下腹部、すなわち、子宮の位置へと光が収束していき、その暖かな光が妖しく光る淫紋へと変わってしまうのだ。

 真っ白だった頼光の下腹部はもちろん、質実剛健という言葉を形にしたようなしほの性格によく似合った戦車の形の令呪も、淫紋へと変化したのである。


 中年魔術師が意図的に説明を欠いたために知るよしもないのだが、己の人生を歪めてしまう呪法が刻まれていくことで、しほと頼光の体の内部からポカポカとした心地よさが生まれていく。


「ふぅ……ぅぅっ……」

「あっ……あぅぅ……」


 漏れ出る吐息は先程の嫌悪が滲み出てしまった吐息ではなく、明らかに快感や幸福感というものを覚えていることを表すような、どこか甘い色を含んだ吐息であった。

 痛みや苦しみに耐えることには慣れている二人の美女だが、このような暖かで心地よい感覚に『耐える』という経験はない。

 そのため、思わずこの酩酊状態にも良く似た心地よさを堪えることが出来なかったのだ。


「ぐふふ、これで完成です。この淫紋の、すなわち子宮に流し込まれた精液はその機能の全てを淫紋に吸収され、その淫紋はみほさんの身体へと魔力を送り込むパイプにもなります。サーヴァントである頼光さんはもちろんのこと、生身の人間であるしほさんにも妊娠の心配がなくなりますから、どうぞご安心ください♪」

「……」


 説明を行う中年魔術師の言葉を無視して、しほと頼光は自身の下腹部に刻まれた淫紋を見る。

 しほの体に刻まれていた、戦車道の体現者であるかのような戦車の形を連想させる

 そこには子宮と卵巣、卵管を連想させるように羽を広げたハートマークの印が刻み込まれており、その淫紋は妖しげなピンク色の光を放っていた。

 さらに、子宮の位置である真ん中のハートには見慣れない紋様もまた刻み込まれている。

 恐らく、中年魔術師の家の家紋なのだろうことは魔術に対して一切の知識を持たないしほでもわかってしまう。

 女の体の中心であり最大の特徴と言える女性器を模したタトゥーに自分の証を含めて刻み込む、、独占欲と征服欲に溢れたこの淫紋の造形に反吐が出る思いだった。


「この淫紋はみほさんが回復するまでは絶対必要ですからな。しほさんの淫紋は令呪としても活用できますが、淫紋が欠けてしまった場合は効果が著しく薄まるので、戦闘になっても令呪の使用は厳禁ですぞ。まあ、かの神秘殺しである頼光さんがいるのですから、大丈夫だとは思いますがな」


 ライダー陣営は、ここで大きなデメリットを背負ってしまったのである。

 令呪はサーヴァントへの絶対命令権だ。

 それは我の強いサーヴァントを抑え込むという意味で作られたものだが、もしもサーヴァントが元から協力的であったためには『ブースト』として使用できる。

 例えば、対象が頼光限定ではあるものの、『魔法』にも等しい「空間転移」さえ魔術師ではないしほが行うことが可能となるほどの強力な武器なのだ。

 そんな切り札を切ることさえ封じられたライダー陣営は、かなり苦しい立場と言えるだろう――――もっとも、それはこれが『性杯戦争』ではなく『聖杯戦争』であるならばの話なのだが。


「いつまで私たちだけを裸にするつもりですか。貴方も早く衣服を脱ぎなさい」

「肥え太った醜い身体でしょうが、堪えてあげましょう。こちらもこのくだらない茶番をさっさと終わらせたいのです」


 自分たちは裸体を晒しているというのに中年魔術師だけが服を着ている状況に羞恥を覚えたのだろう。

 しほも頼光も僅かではあるが体と頬が紅潮しており、それは淫紋の影響もあるとは言えプライドの高い二人には耐えられないことだ。

 しかも、穿って見ようと思えば、今の状況はしほと頼光が裸体を晒すことで中年魔術師を性的に誘っているようにも見えなくはない。

 その羞恥を誤魔化すように、二人は棘のある強い言葉で中年魔術師に服を脱ぐように求めたのである。


「ぐふふ、これは失礼。では、私も準備をさせてもらいますかな」


 そんな強がりなど中年魔術師は見事に見抜いている。

 なんせ、どれだけ気丈に振る舞おうとも生粋のお嬢様であるために夫しか男を知らないしほと、他の世界ではどうかは知らないが少なくともこの世界では女として夜を過ごしたことがない頼光とは、経験値が違うのだ。

 さらに、淫紋という秘伝の呪法を刻んでいるとなれば圧倒的に優位に立っている。

 そう、これは単なる魔力供給でもなければ、もちろん愛を交わすセックスでもない。

 西住しほと源頼光という二人の美女を、『モノ』にするための捕食なのである。


「ではではっ……!」


 じぃぃぃ~~、ずるずる……ぼろんっ。


 手早く服を脱ぎ捨てていく。

 キレイに整頓されているみほの自室に、男物のシャツとズボン、そして下着が乱雑に脱ぎ捨てられる様は、みほに愛情を向けるしほと頼光の二人からすれば許しがたい行動だろう。

 だが、そんな『怒り』を覚えるものの、とあるもの見てしまったことで、『淫紋』が急激に働きだして子宮がキュンキュンとうねりだしてその怒りを塗りつぶす衝撃を味わってしまった。


「なぁっ……♡」

「うぁっ……♡」


 脱ぎ捨てられた衣服の奥から溢れた中年魔術師の肉体は、しほと頼光の想像通りなんとも醜いものだった。

 たるんだ腹に、どこか黒色にくすんだ肌と、流れている汗から浮かぶ粘質さ、さらにそこに乳輪から長い体毛が生えており、やはり女性が好意的に捉えられる部位のほうが少ない有様である。

 だが、それらのマイナス点などしほと頼光の視界には映らなかった。

 彼女たちの視線を独り占めにしているのは、中年魔術師の体の中心に屹立している一本の肉棒である。


(でっっっっっっかぁぁぁっ♡♡♡♡)


 それは、ペニスと言うにはあまりにも大きすぎた。

 太く。

 厚く。

 重く。

 そして、形が歪すぎた。

 ゴツゴツとした分厚く太い肉棒にはいくつものイボが作られており、それは並の男のカリをも上回るのではと思うほどの、暴力的と表現していいほどの凹凸を形作っている。

 もはや、それに魔性が宿っていた。

 その肉棒はまさしく、人を『悟り』の道から妨げる欲望の化身、『魔羅』そのものなのである。


 何よりも恐ろしいのは、その魔羅はまだ半勃起状態に過ぎないということだ。

 デロンと頭を下げているのは中年魔術師の精力が衰えているというわけではない。

 しほと頼光は確かに常軌を逸した美女であるが、そんな美女の肉体であっても童貞中学生のように暴発するほどのガチ勃起するような情けない必死さを持たない、性的な経験が豊富な、余裕ある大人の態度を取っているということを表しているのだ。


(こ、こんな……こんな『オチンポ』、常夫さんのものとはまるで違う♡ 倍以上の大きさとか、そういうことじゃなくて、そもそも、生き物の部位として違うものなんじゃないかと思っちゃうの大きさ♡ こ、これが、本当に入るのっ♡ こんなの、あの子たちを出産したときと同じくらい、『オマンコ』が拡がってしまうんじゃ……♡)

(八寸っ……九寸っ……い、いえっ、一尺に届くほどの『オチンポ』ですって♡ こ、こんなもの、知らない♡ ただの肥満体質で矮軀の男が、どんな益荒男を凌ぐであろう一物を持っているなんて……♡ こ、これは、私の経験のない『オマンコ』では挿入されれば裂けてしまうのではないですか♡)


 しほと頼光はそんな魔羅チンポへと息を呑んでじぃっと熱い視線を向け続けていた。

 これは、淫紋の効果が現れた結果である。

 淫紋は刻み込んだ魔術師に対して強い性的興奮を抱くように女性の体と意識を創り変えていく。

 そのチンポを見るだけで思わず愛液が漏れ出し、乳首が痛いほどに勃起し、呼吸が荒くなる。

 今の二人にとって、中年魔術師の体つきは性に目覚めたばかりの童貞男子中学生がグラビアアイドルへと向ける性欲を何倍にもしたような性欲を覚えてしまう、理想的な『エロボディ』と認識してしまうのであった。


 その際、思考に『オチンポ』や『オマンコ』という本来の二人ならば使わないであろう卑猥な言葉を使用しているのだが、これもまた淫紋による影響である。

 この本来ならば連想さえしない卑語を簡単に頭の中に浮かべてしまうことこそ、中年魔術師好みの自然と卑語を口にする淫乱な女になるように体だけではなく意識さえも作り変えていることの何よりの証明だった。


 また、二人がじっと見つめているこの魔羅は、ただその形状が凄まじいだけではない。

 離れた場所でも臭ってくるような、強烈な雄の精臭を放っているのだ。

 男としての能力――というよりも、特徴をとにかく強調させたものが、この魔羅チンポなのである。


「ふふ、今大きくしますから少々お待ちください♪」

「あぅっ♡」

「はわぁ♡」


 シコシコ、シコシコっ♪


 中年魔術師の短い指では一周できないほどに太い肉竿をガッチリと掴み、勢いよく扱き上げていく。

 その際にニチャついた笑みを浮かべながらしほと頼光の裸体を見つめて性的興奮を促す『オカズ』にしているのだが、しほと頼光がそれに対して拒否反応を見せることはなかった。


(す、すごい……どんどん大きく、どんどん太くなっていく……♡ 大きくなる前から常夫さんとは比べ物にならないほどに大きかったのに、もう同じチンポとは思えないほどの逞しさに……♡ しかし、すでに私の手首、いえ、二の腕ほどの大きさまで太くなったのではっ……♡ こ、これでは私の体が裂けてしまう♡)

(すぅぅっ……はぁぁっ………♡ なんて臭いっ♡ 皮を剥くようにオチンポを扱き上げるたびに、恥垢――チンカスがぼとぼとと落ちて行って、その隠されていた臭いがさらに強くなっていく♡ しかし、なんて長さ……挿れられたら子宮がひとたまりもないとわかってしまう♡ オマンコからヘソまでの長さよりもオチンポのほうが長いではないですかっ♡ こ、これでピストンされれば、子宮が本当に壊れてしまうのでは……♡)


 声という音にしないからこそ、その淫紋によって指向性を持って歪められた思考は加速していく。

 ついに完全勃起状態になるまで見つめていたその熱い視線によって、中年魔術師は二人の美女の『体』も『心』も『出来上がった』と確信して、あの気味の悪い笑みをさらに深めていった。

 次の段階に移れるだろう。


「それでは、まずは儂のチンポに奉仕してもらいましょうか。なに、どうも歳でチンポのキレが悪くてですな。少々お手伝いをして欲しいのですよ」


 もちろん、嘘である。

 性魔術のスペシャリストである中年魔術師に性機能の衰退という概念は存在しない。

 それこそ、老衰による死の間際にあっても勃起したままであろうという風に『品種改良』されているのだ。

 だから、この言葉はあくまでただの言い訳に過ぎない。

 しほと頼光が、この男の魔の手に落ちる理由を作ってあげているのである。

 そちらのほうがスムーズに物事が進んでいき、女たちは自分たちの意志でより深みに落ちていくのだと長年の経験で知っているためだ。


「わ、わかったわ……♡ ど、どうすれば、いいのかしら♡」

「早く、教えなさい……♡ こちらは、手早く終わらせたいのですから♡」


 気丈なふりをしながらも、二人はその瞳を熱く潤ませながら腰ももじもじと切なそうに動かしている。

 誰がどう見ても発情した姿なのだが、その当の本人たちは自分たちが無様な姿を晒すことに気づいていない。

 隣に立つ女に視線を向ければ気づきそうなものだが、淫紋の効果によって欲情してしまっている二人の美女はその視線をチンポから外すことが出来ないのである。


「それでは、失礼。お二人には少し膝立ちに……そう、その形です。そして、ボリュームでは劣るが柔らかそうなしほさんのおっぱいを土台にして……♪」

「ひぅぅっ♡ お、重いっ……♡」

「今度は、頼光さんのおっぱいを儂のチンポの上に被せるように乗せてください♪」

「え、ええ……ぅっ、あ、あついぃ……♡」


 中年魔術師を挟むように立っていた二人の美女を自分の前で跪くように促し、そのうちの右に膝立ちになったしほのおっぱいの上にチンポを乗せ、その上から左側で膝立ちになっている頼光のおっぱいを被せることを求めた。

 ちょうど、おっぱいを『パンズ』にした『オチンポのハンバーガー』と言った姿である。

 しほはおっぱいの上に乗せられたチンポのずっしりとした重さを感じ取ってその二人の娘を産んだデカ尻を揺らせ、頼光は下乳から広がる火傷しそうなほどの熱さを感じてその鍛えられた細い腰を震わせてしまう。

 チンポに魅了された二人の美女を見ながら、中年魔術師は次の行動に移っていく。


「それでは、しほさんはしっかりとおっぱいを支え持ち、頼光さんは私のチンポをがっちりとホールドしておいてください。せぇ……のっ!」


 ずぶっ! ずぶっ! ずぶずぶっ! にゅぷぅぅっ!


 その言葉と同時に、中年魔術師は腰を激しく動かしていく。

 武士である頼光が間合いや相手の武器の長さを見誤ることなどあるわけもなく、一尺=約30センチを超えるチンポが、しほの上乳と頼光の下乳をズコズコと突き抜いては潜っていき、潜っては突き抜いていくと繰り返されていった。


「ひぃぅ♡ な、なにをしているんですかっ♡」

「おふぅ♡ こ、こんなっ、ぶっといチン先が出ては消え、出ては消えてぇ♡」


 二人の爆乳美女のおっぱいをオナホにする贅沢な変則パイズリである。

 バストサイズで上回る頼光のおっぱいを『重し』にしてチンポに柔らかな負担を兼ねつつ、授乳経験があることでハリと弾力のある頼光のロケットおっぱいよりも柔らかさで優れているしほのおっぱいに支えてもらうことで、チンポに上下からちょうどよい刺激が与えれてくるというパイズリだ。

 まるで二つのおっぱいの間の空間をオマンコに見立てたような疑似セックスをしていると思えるほどに激しく腰をおっぱいに打ち付けることで、『ぶるるんっ♡ ぶるるんっ♡』とおっぱいが波打つ様はなんとも壮観であった。


「ぐふふっ! お二人の体を見て金玉がグツグツに煮えたぎって精液をどんどん作っており、これは非常に淫紋を刻んだ相手との相性が抜群で多くの魔力も含んだ精液なのですが、それが射精する前には当然、ここに来る前に作っていた古い精液があるのです! まずは、この『古い精液』をコキ捨てなければいけないので、お二人の魅力的なおっぱいを使わせてもらっているのですよ!」


 当然、これもまた嘘である。

 ただ、中年魔術師が二人の爆乳美女を使ったおっぱいオナホでパイズリセックスをしたかっただけだ。

 だが、この嘘という『言い訳』こそが重要なのである。

 この言い訳さえ用意してやれば、あくまで必要なことなのだと教えてやれば、すでに体も心も発情してしまっている二人は容易く流されてくれるのだから。


(フェラやチンキスも好みですが……貞操観念がしっかりしてる女は、ともすればオマンコよりも唇を大事にする面倒な部分があるからなぁ。ぐふふ、そこを犯すのは追々ということで、今はこの爆乳デカパイを楽しむとしよう♪)

「そ、それならば、仕方ないわね♡ さっさと、チンポから精液をひねり出しなさい♡ その手伝いぐらいは、してあげますから♡ この、金玉を揉み揉みとすればいいのでしょう♡」

「ま、まったくっ♡ それならば先に抜いてくるのが礼儀というものでしょうに♡ 仕方ないですから、こ、こうやって……ぎゅぅぅ~~♡ おチンポを刺激してあげましょう♡」


 ずぶずぶぅ、ぱしぃんっ! むにゅ、むにゅぅぅ~~♡ もみもみぅ♡


 ハードセックスさながらの激しいピストンでおっぱいが揉みくちゃになりながらも、頼光はそのロケットおっぱいをこねこねと動かしてチンポに刺激を与える。

 一方で、おっぱいを土台にしてそのチンポを支えているしほもまた、このパイズリセックスへのサポートとして中年魔術師の股間へと手を伸ばしていき、そのまま優しく揉みしだいていく。


「ぬぉおっ♪ こ、これは予想外っ! ぐふふ、助かりますよ!」


 すでにこの二人が堕ちていることに気づきながらも、しかし、ここまで積極的になることは想定外であった。

 これは中年魔術師が得意とする淫紋と、聖杯によって与えられた淫乱化という強制的な変異が二人の体の中で重なり合ってしまったためである。

 淫紋一つだけでも、聖杯による無意識のビッチ化だけでも、どちらかだけでも大変なセックスへの積極性を見せるようになるというのに、それが重なり合っているのだから、二人は中年魔術師を否定するような言葉を口にしながらも、実際の行動は中年魔術師の快感を煽るような行動を取ってしまう、無自覚ビッチになってしまうのも当然であろう。


「くぅっ! これは、もう我慢ならん! くぉ、おぉっっ!」


 バンッ、バンッ、パンッ、パシィンッ!


 爆乳の重みと暖かさと柔らかさ、それをチンポで感じ取るというシチュエーションの心地よさはオマンコを使用したセックスとはまた別種の快感が与えてくれる。

 どちらが良いというわけではなく、セックスでは得られない快感というものがあるというだけだ。

 その快感に溺れるように、ただでさえ早かった腰の動きがさらに早まっていく。

 絶頂の時が近いのだ。


「ふぅぅっ♡ ふぅぅっ♡ さっさと、イキなさいっ♡ あの子を救う不倫セックスのための賞味期限切れザーメン、さっさと捨てるのですっ♡」

「そぉれっ♡ もみもみっ♡ もみもみぃっ♡ 早くチンポから精液をびゅるびゅる放り出すのです♡ それがあなたのお役目ですよっ♡」


 金玉をニギニギと奉仕していたしほはぐるぐるとうねりだしたその熱さで射精の予兆を感じ取り、さらに激しく揉みしだいていく。それはともすれば暴力的な、雑魚雄ならば背中を伸ばして苦悶の叫びを漏らすであろうという、金玉奉仕というよりも金玉虐めと呼んだほうがしっくりと来るほどの激しさだった。

 また、頼光もそのロケット爆乳を乱暴に動かしてチンポへの刺激を与えていく。実際に感じるおっぱいの感触はもちろんのこと、むにゅむにゅと爆乳おっぱいが形を変えていく光景もまた視覚的な面で快感を与えてくれるものだ。


「うぉおぉ、射精るっ! 射精すぞぉ!」

「なっ、ま、待ちなさいっ♡ 射精するなら、おっぱいの中に――――♡」

「そ、そうですっ♡ そのまま射精すればマスターのお部屋が汚れて――――♡」


 射精を促そうとはしていたが、しかし、実際にこのまま射精をされるのは困る。

 ここはみほの部屋だ。

 あの愛らしさに満ちた清純な乙女の部屋が、このようなチビでデブでハゲという三重苦を背負った醜男中年のクッサイ精液で穢されて良いわけがない。

 二人は体を動かして、中年魔術師の魔羅チンポをその大きな爆乳を二組がかりで覆い尽くそうとしていく。


「動くなっ!」

「くぅっっっっ♡♡♡♡」

「んぎゅぅっっ♡♡♡♡」


 だが、中年魔術師が鋭く静止の言葉を叫び、また、二人の背中に手を回してぐぐっと前に押すことで動きを阻害する。

 しほはともかく、英霊である頼光ならば簡単に振り払えるはずのその手に、なぜだか二人は抗うことが出来なかった。

 出来ることは喉から甘い叫び声を漏らし、そのパイズリセックスで行っていた奉仕を続けることだけである。

 こうして、その時が来た。


「くぉぉぉぉっぉっ!」


 どびゅるるるっ! びゅうるるっ! どびゅっ! どびゅどびゅっ! どぶぴゅるるるうぅぅ~~!!


 激しく射精される中年魔術師の精液。

 それはおっぱいの先端から突き出たぶっとい鬼頭から飛び出ていき、ついにはみほの部屋の床と壁を汚していくほどの凄まじい勢いの射精だった。


「あっ……あぁぁっ……♡」

「んぅ……はぁぁっ……♡」


 その汚い精液がみほの部屋を汚していく様子を、ただ二人はうっとりとした目で見つめていた。

 臭いも粘り気も、掃除をしてもそう簡単にその名残をなくすこと出来ないであろうと確信できるほどの、濃厚過ぎるほどに濃厚な精液である。

 中年魔術師の精液は、淫紋によってむき出しにされた牝の本能を大きく刺激するものだった。

 さらに、二人の体にとって中年魔術師の体液は運命レベルで相性バッチリなものとして淫紋と聖杯の両方から改竄を受けてしまっている。

 『相性の良い異性の体臭は芳しい匂いに思える』という俗説の通り、今の彼女たちにとってどんな香りよりもこの精液の香りが脳みそを蕩けさせるほどの媚香になってしまっているのだ。


「ぐふふ……これで準備は完了ですなぁ……♪」


 そんなうっとりと射精したチンポと精液を何度も見直している二人の美女を見た中年魔術師は笑った。

 不思議なことに、二人はその気持ちの悪い笑みを見ても不快感を抱くことはなかった――。





 中年魔術師の毒牙にかかる最初の獲物は、源頼光となった。

 深い理由があるわけではないし、そもそも中年魔術師が指名したわけではない。

 頼光がおのずから、床に敷かれた控えの布団に寝転がり、その裸体を捧げるように中年魔術師へと捧げたのだ。


「さあ、早くしなさい……♡ こ、こんなもの、長々と続けるものではありませんからさっさと終わらせたいのですから♡」


 頼光が発情をして中年魔術師の男根に恋い焦がれたため――――というわけでは、もちろんない。

 ただ、彼女の人生で培われた強烈な使命感と自己犠牲の精神から来るものだ。

 甘い声を漏らしているのはご愛嬌というものだろう。


(仮とは言え彼女はマスター、さらに人妻……そんな彼女に、娘のためとはいえこのような醜男に抱かれる屈辱を味わわせるわけにはいけません。『女としての夜の勤め』の経験こそありませんが、この男の精を搾り取ってみせましょう)


 母でありながら娘を突き放した西住しほに対して嫉妬のような想いを抱いているものの、それでも頼光はしほを守ろうとしたのである。

 中年魔術師は二人の美女とセックスをしなければいけないようなことを口にしているが、それでも生き物である以上は射精に限度があるはずだ。

 それを一度パイズリ射精をしているのだから、膣内射精出来る回数だって限られているであろう。

 頼光は均整の取れた、男であればその裸体を見ただけでみっともなく暴発射精をしてしまってもおかしくはない、卑猥さを持ちながらも神秘的な美しさを持つ体つきをしていた。


「それでモタモタとせず始めましょうか。幸い、淫紋によって前戯は必要としませんからな」

「っ……♡ え、ええ、これもまた好都合です♡ あなたのその不格好な指で、私の体を蹂躙される余地を作らなくて済むのですから♡」


 パイズリ狭射をしたばかりだというのに、未だに固く太く勃起をして反り返っているチンポである。

 いや、セックスを迎えて『本気を出した』と言わんばかりに、パイズリ時よりもさらに大きく膨張しているではないか。

 口では前戯が必要ないことを受け入れる、中年魔術師のことなど必要としないと訴えているものの、実際には固く勃起をしたチンポを見て、大きく脚を広げている頼光の腰が、無自覚ではあるがクイクイとセックスを強請るように動いてしまっている。

 妖しく光る淫紋の存在を知らなければ、誰がどう見ても頼光のことを『好き者』の『変態女』だと感じること間違いなしの姿であった。


「ぐひひ……♪」


 どんな豪傑でさえも踏み入ることが許されなかった源頼光という絶世の美女が、自分という男にだけ股を開いている。

 それは男ならば性的興奮だけでなく優越感もまた駆り立てられてしまうこと間違いなしの、最高のシチュエーションだった。

 故に、中年魔術師もまた躊躇うことなどなく、処女である頼光を気遣った様子など一切なく、勃起チンポを濡れそぼったオマンコへと挿入していく。


「あぐぅっ♡ ぐぅぅ、ぎぃいっ♡ ひぎぃ、ごぉっっ♡ お、おっきっ、ひぎゅっぅっ♡」


 ずぶっ! ずぶずぶっ! ずぶずぶずぶぅぅっ!


 変則Wパイズリでチンポの存在を嫌というほどに感じ取ってしまったことで、淫紋によって男に都合のいい変態ボディに改変されてしまった頼光の体は、処女であるというのに容易くチンポを受け入れるのだった。

 その際、処女オマンコから破瓜の血が流れ出ることはなかった。

 これは頼光に性経験があるということではなく、神秘殺しの源氏武者として八面六臂の活躍を見せていた頼光ほどになれば、股関節の可動域さえ超えるほどの激しい運動によって膣内の処女膜が自然と破れてしまったと言うだけである。


「おや……血は流れませんな。なるほど、頼光さんほどの英傑となると、激しい動きで知らず内に処女膜が破れてしまったというパターンですかな」

「ふぎゅぅ、おぉっ♡ ひぎ、ぃぃっ♡ んひぃぃっっ♡」


 悪辣な方法で幾人もの美少女や美女を『食い物』にしてきた中年魔術師にとっては珍しいことではない。

 布団に寝そべった頼光の下腹部、子宮のある淫紋の位置にその太くて短い不細工な指の揃った手を当てながら、腰を動かしていく。

 その度に、初体験のはずの頼光の喉からは文字ならば苦悶の声に聞こえるが、実際には甘い色を大量に含んだ嬌声が漏れ出していく。


「ふぅぅ、ぅぅっ♡ お、おっきいっ♡ わ、私のオマンコが、拡がっていくっ♡ こんな、こんなぁ♡ 私が内側から、変えられていくぅっ♡ と、止まってっ♡ 止まりなさいっ♡ このままでは大変なことに、んほぉぉっっ♡」

「おっ、子宮が降りてきたようですな。チュウチュウと子宮口が儂のチンポに情熱的なディープキスをしてきておりますぞ♪」


 おかしいということは頼光も理解できてしまう。

 キツキツのオマンコがデカすぎるチンポによって拡張され、未経験であるために硬さの残る蜜肉がイボがたっぷりの凹凸に満ちた魔羅チンポによってほぐされていくのだ。

 腰が自然と浮かび上がってしまう。

 それは中年魔術師の腰へと自身の腰をくっつけようと、つまりはチンポをより深くに受け入れようとしている、牝としての本能的な動きである。

 眉をしかめて苦しそうな顔を作りながらも、頬を紅潮させてわずかに開いた瞳を潤ませているその姿を、美貌の頼光が取っているのだから、腰の動きを止めることができないのも当然だ。


「ふんっ! ふんっ! はぁ、なんてマンコだ……! くっ、ドロドロの愛液が絡み付いて、この硬いマンコを掘り返す快感で腰が止まらない! ぐ、ぐひっ、頼光さんもそれが気持ちいいのでしょう♪」

「ふはぁっ♡ ぁっ♡ くぅっ♡ や、やめっ、やめなさいっ♡ せ、せめてもう少しっ♡ 弱くぅ♡」


 ぐちゅっ、ぐちょっ、ぐちゅぐちゅ~♡


 わざと愛液がかき乱される音が聞こえてくるほど強引な様子でピストンを激しくさせていく。

 力任せにオマンコの奥へとチンポを突き出していき、子宮の入り口を肉棒で責め立てていくのだ。

 子宮を刺激してやると瞬時に腰を引いてチンポの先端以外はマンコの外へと引き出すことで、同時に頼光の膣壁は大量のイボと鋭角過ぎるカリによって外へと引き出されるように解されてしまうのである。

 そんな魔羅チンポによる激しい責めに、頼光のような生娘が抗えるわけもない。

 悪鬼羅刹の類を一刀のもとに斬り伏せてきた『神秘殺し』の源頼光だという自負も消え失せて、セックスの相手に情けを乞うような言葉を口にしてしまったのである。


「……ごくっ♡」


 そんな激しいセックスを見ているしほは、思わず喉を鳴らしてしまう。

 元々性的に淡白なところがあるため、しほはポルノ作品へと触れた経験も薄い。

 夫である常夫も同様だ。

 チビでデブでハゲな中年魔術師とは比べ物にならない、筋骨隆々の肉体を持つ『イケおじ』である常夫も、しほという最高級の美女を前にしてもそれほど強く性欲を抱かないほどの淡白な男である。

 そんな、夫婦揃って『意味もなくムラムラとすれば体を動かして解消する』という、なんとも健全過ぎる方法で性欲と向き合ってきたのだ。


 そんなしほの前に突き立てられる、自分と常夫のセックスがおままごとに思えるような強烈なセックスに、言葉を失ってしまう。

 先程まで毅然としており、素人であるしほが見ても立ち姿に隙一つない『武人』という言葉を強く感じさせる頼光が、野太い喘ぎ声を抑えきれずにチンポ一本に翻弄されて牝の顔をしているではないか。

 夫では芽吹かせることが出来なかった『しほの中の牝』が、その濃厚なセックスの光景と淫紋によって開花しようとしていた。


「はぁぁっ♡ ふぅぅっ♡ お、終わってっ♡ 終わってぇ♡ もう、無理ですっ♡ これ以上は耐えられないっ♡ 私が、私でなくなってしまいます♡ は、早くっ♡ はや、ぉぉおっっ♡ お、オチンポがオマンコで震えてぇぇっ♡」

「くっ、頼光さんのオマンコが期待に震えていますね! ここまで強請られて応えないのは、男が廃るというもの……! 射精しますよ、頼光さん!」

「ほぉっぉっ♡ 期待なんて、してないっ♡ せ、生理現象ですっ♡ オチンポが大きすぎるから、体の負担をへ減らすための、ただの反射っ♡ おぉっっ♡ だめっ♡ だめだめぇ♡ 子宮がキュンキュンうねって、んひぃぃっっ♡ おぉっ♡ おほぉっっぉおっぉっ♡♡♡♡」


 そんなしほの前で、ついに中年魔術師の射精が目前まで迫ってくる。

 チンポの脈動が先程とは異なることに気づき、それを生物としての本能で射精だと感じ取ったのか子宮が歓喜に震えていくのだ。

 女の反応を女以上に良く知っている中年魔術師は、言葉ではなんと言おうとも頼光がこのセックスを悦び、牝として雄の子種を受けたいと強請っていることを理解できてしまう。

 頼光の蜜壺が激しくうねってチンポを搾り取るように蠢いていく。

 中年魔術師もまたそれに応えるように、ミチミチとチンポをねじ切らんばかりに締め付けるオマンコの奥へとめがけて射精を行うのだった。


「おぉっ……! 射精すぞ、頼光っ!」


 びゅるるるっ! どびゅるぅっ! びゅぐぅっ! びゅぐびゅぐうぅっ! どぷ、どぷどぷっ! どぷびゅるるるるうぅぅぅっっ!


「おひぃぃっっっぃ♡ おぉっ♡ ほぉっ♡ んっほぉぉっっぉっっぉぉぉ~~♡♡♡♡ や、灼けっ、灼けるっ♡ オマンコと子宮が溶けて亡くなってしまうっ♡ こ、これがセックス♡ これが、女の悦び♡ んぉ、おぉっっ♡ た、耐えられ、ひぎぃぃっぃっっぃっ♡」


 蜜穴から潮が吹きながらも、決して膣肉の締め付けが緩むことはない。

 『もっともっと精液を注ぎ込んでください♡』と言わんばかりに膣襞がキュウキュウとチンポを締め付けてくるのだ。

 腰に込めていた力がオマンコに吸い取られるような、心地よい脱力感を伴った快感に中年魔術師も目を細めて気持ちよさそうに射精を続けていく。


「ふぅうっ♡ こ、これで、マスターが、救えるのならっ♡ あぁっ♡ で、でも、気持ち良すぎるっ♡ あの子のためなのにっ♡ 仕方ないからやってるだけなのにっ♡ おぉっ♡ ち、力が入らないィッ……あ、頭も、ぼんやりとしてきてぇ……♡」


 セックスによって、頼光の仮面が剥がれてしまった。

 冷徹な武士の棟梁という仮面の下には、彼女の報われることなく終わってしまった人生の中で、ずっとうずくまっていた少女としての頼光が眠っている。

 それを、淫紋とその淫紋によってブーストされたセックス快感が暴こうとしているのだ。

 この女の見せた弱みを、悪辣な中年魔術師が見逃すわけもない。


「ぐひひっ。良いのですよ、頼光さん。気持ち悪かったり苦しかったり痛かったりするよりも、気持ち良いほうがずっと良いではないですか♪ みほさんも助かり貴方も気持ちいい、なにも否定する必要はありませんよ……よしよしっ♪」

「はぅ……♡」


 どこか不安げに揺れた瞳だけで的確に頼光の弱みを見抜いた中年魔術師は、その太くて短い不格好な手指で、頼光の絹よりも心地の良い髪をゆっくりと撫でていく。

 与えられることのなかった父からの愛を幻視させるその行為だけで、頼光の心は崩壊してしまった。


「あぁ……はぁぁ~~…………♡」


 緊張が吹き飛び、ぐるりと目を回転させてバタリと体中から力を失わせていく。

 アクメの性的な快感と頭を撫でられる幸福感が合わさったことで、頼光の意識がその大きすぎる心地よさを処理しきれずに失神をしてしまったのである。


「ぐふふ。では、頼光殿はこちらで眠っていただいて……次は、しほさんの番ですな♪」

「あっ……♡」


 あの源頼光が、ただそこに立っているだけで無視することなど絶対に出来ない強烈な存在感を放っていた超人が、ただのセックスだけで簡単に失神してしまった。

 しかも、その失神は苦しみや痛みなどから生まれる屈辱の失神ではなく、快感や心地よさの延長にある幸福な失神だ。

 しほは、そんなものに自分は耐えられるのだろうかと尻込みする気持ちが生まれてしまったことを自覚する。


「……ごくりっ♡」


 だが、それでもその白い喉がなまめかしく動いてしまう。

 西住しほは、夫である西住常夫でない男を相手に発情してしまっている。

 それは紛れもない真実であった。

 ピンク色の妖しい光を放つ淫紋を見て、中年魔術師は二チャリとした不快な笑みを浮かべていく。

 全ては、自分の狙い通りに進んでいることに気を良くしながら、しほへと近づいていった。


「はぁ……はぁ……♡」


 しほは息を荒くしながらも心臓と子宮をドキドキと高鳴らせてしまう。

 常夫と出会って重ねた日々の中で覚えた乙女としてのトキメキとは異なる、もっとプリミティブな部分から生まれる、言うならば『牝』としての昂りだった。

 しほは己の中の牝に従って、頼光の汗と愛液で汚れたベッドの上に躊躇いなく寝そべっていき、先程の頼光と同じように大きく股を開いて、濡れそぼったオマンコを中年魔術師へと捧げるように見せつけていく。


「さ、さあ……早く、初めて……♡」

「うーん。しかし、その言葉遣いはないんじゃないですかな?」


 だが、中年魔術師は頼光と異なる方法でしほを辱めることにした。

 それはしほの肌の紅潮や呼吸の荒さ、何よりもオマンコの濡れ具合とマン肉のひくつく様子などからも、しほの性欲が限界を迎えていることを表している。

 重ねて述べるが、中年魔術師は女を落とす経験が豊富だ。

 どこまで踏み込めば良いのかというラインを的確に見抜くことが出来、その中年魔術師がしほ相手にはもっと攻め込めると判断したのである。


「これでも儂は射精を二度しておりましてな。もちろん、娘さんの命を助けるためですから奮闘はするつもりですがっ……ぐふふ、この歳になると、射精はともかく腰を振るのも一仕事でして……♪」

「っ……♡」


 そのもったいぶった言葉の意味が読み取れないほど、西住しほは鈍感でもなければ子供でもない。

 ニヤニヤとしたいやらしい顔がなんとも憎らしい。

 それでも、しほは『娘を救うため』という理性的な言い訳の部分でも、『この昂ぶる性欲を解消する』という本能的な本音の部分でも、もはやチンポを堪えるということが出来なかった。


「ごめんなさい、常夫さん……」



 『西住流戦車道』の総本家のご令嬢として育ち、その肩書に相応しい女傑として生きてきた西住しほにとって、このような屈辱を味わったことはない。

 チビでデブでハゲな、いいところなど一つもないような中年魔術師を相手に敬語を使ってへりくだりながら、しほはその夫しか知らないオマンコを両手で広げていく。


「お、おねがい、しますっ……♡」


 西住夫婦における夜の生活はしほを常夫が『誘う』、『お願いをする』ような形で行っていた。

 プライドの高いしほは、夫相手でも素直になれない。

 そこを踏まえて、あくまで『常夫が求めたから』という言い訳を作ることで成り立っていた夫婦関係なのである。


「み、みほを助けるために……♡ 私の、西住しほの人妻オマンコを♡ あなたのオチンポでズコバコ犯して、ち、膣内に射精してください……♡」


 そんなしほが初めて、男を誘った。

 ハイティーンの娘が居るほどの年齢だというのに、それでいて二十代にも思えるような瑞々しい肌を持っている人妻が、少女のように顔を真っ赤にしている様子に中年魔術師は我慢もできるわけがない。


「ぐふふ、しほさんにそこまで頼まれたら仕方ないですなぁ♪ そ~、れっ!」


 ずぶずぶっ! ずぶぅっ! にゅぷぅ、にゅぷぷぅぅっ! ずぶずぶぅぅっ~~!


「んひぃぃっぃ♡ ほぉ、おぉぉっ♡ んおぉぉっぉ~~♡」


 挿入の刺激というよりも衝撃と言ったほうが良いだろう。

 出産経験があると言えども、すでに十五年以上前のことだ。

 黒森峰女子の学園艦で自立を促す寮生活を送るという名目で、娘たちが家からいなくなった後に夫ともセックスを行っていたが、その夫のチンポよりも大きく太いことで、普段は刺激されない部分もゴリゴリと侵入され、夫の形で縮まっていた膣幅もギチギチと拡げられてしまう。

 その衝撃によって、しほの白い喉からは野太い喘ぎ声がこぼれ出てしまったのだ。


「おぉっ!? こ、これは……! 頼光さんのものとはまるで違う、だが、同じぐらいの快感……!」


 一方で中年魔術師もまた、あまりの快感に暴発してしまいそうなチンポを堪えるために尻に力を入れていく。

 夫との夜の生活があるため、チンポを受け入れる準備も経験も問題なく行われてオマンコが熱くとろとろに蕩けているのだが、それでいて狭い膣道がぎゅぅぅぅっと激しく収縮してチンポを締め付けてくるのだ。

 柔らかい、だが、きついという名器オマンコである。


「こ、こんなぁっ♡ お、奥っ♡ 奥まで届いてくるぅっ♡ あ、あの子たちしか知らない子宮が♡ 常夫さんじゃ味わえなかった、奥の奥までみっちりぃぃぃ♡ くひぃぃ♡ 拡がるっ♡ 常夫さんのためのオマンコがっ♡ あの子達の子宮がっ♡ オチンポで犯されてるのぉ♡」


 しかも、その膣襞は手慣れた様子でムギュムギュと痙攣するように蠢動することで、チンポをマッサージして射精を促してくるではないか。

 チンポを挿入しただけで大きく仰け反って快感に溺れるようにビクンビクンと全身を痙攣させているしほだが、そのオマンコに挿入している中年魔術師だって中々味わえないような快感に襲われているのだ。

 チンポを咥えこんだ秘唇から愛液が激しくびゅるると吹き出しているその様子からも、しほの方が頼光よりもオマンコの感度は間違いなく上である。

 常夫とのセックスで中途半端に快感への慣れが生まれていたからこそ、それを超える大きなチンポを受け入れる土壌となってしまったのだ。


「いきますぞっ! みほさんのためにたっぷりとセックスをしようではないでしょうか!」

「ひぃぃいっ♡ ふぅぅぅっ♡ うぅぅっぅ~~♡ イグっ♡ イッちゃうっ♡ こ、こんな太いのでゴリゴリ削られたらぁ♡ むぎゅぅ、おぉっっ♡ も、もどら、戻らなくなってしまうぅぅっ♡」


 ただでさえ射精欲求を常に刺激してくるしほの名器オマンコが、チンポが前後するたびに『専用のオマンコ』へと改造されていく。

 キツキツだった膣肉がほぐれていきオマンコ自体が拡張され、その柔らかな肉が締め付けると言うよりも纏わりついてくると表現したほうがしっくりと来る狭さで維持されるようになるのだ。

 もはやどんな風に動かしても、それこそ動かさなくても射精してしまいそうなほどの快感しか覚えないしほの名器マンコを、中年魔術師はより自分好みのオマンコになるようにチンポでかき回していくのである。


「ひぁぁぁっ♡ 腟内が、崩れるっ♡ あの人の感触、忘れちゃうっ♡ 嘘っ♡ 嘘よっ♡ こんなこと、あるわけっ♡ このオチンポが愛おしく思えるなんて、そんなことぉっ♡」


 そして、上書きされてしまったのはそのオマンコだけではない。

 淫紋がキュンキュンとうねり、妖しいピンク色の光を発光しだす淫紋はしほの内面さえも書き換えていくのである。

 チンポでオマンコが拡げられていくごとに体が強烈な快感を覚えてしまい、その快感に反応して淫紋が魔術的な方法で魂を侵食していくのだ。

 

「ひぃぃっ♡ おぉっっ♡ むり、やりなのにっ♡ こんな男とセックスなんて、したくないはずなのにぃっ♡」

「無理やりとは心外ですなぁ。これはみほさんを救うためにしほさんの意思で私を受け入れた……そうでしょう?」

「ふぅぅ、ぅぅっ♡ そ、そう、そうよっ♡ これはあくまで、みほのためっ……♡ 私も……こ、この男も、誰かが強制したものでも、ないぃ……♡」


 その移り変わりゆく意思を、中年魔術師がより都合の良い方向に転がるように言葉で誘導していく。

 まずは、中年魔術師の醜い外見から受ける生理的な嫌悪感から基づく悪印象を拭うことが肝要だ。

 『お前が欲しいのだろう』とは言わない。

 もはや確定的に明らかなことだとしても、その事実を突きつけてしまえば女たちは意固地になってしまうことを経験で知っている中年魔術師は、あくまで言い訳を用意してやるのだ。

 その言い訳にすがる道こそがもう戻るできない堕落な道だとも知らず、しほは転がっていく。


「ふぅぅ、ぅっっぅ♡ ご、ごめん、なさいっ♡ 頭が、めちゃくちゃになってっ♡ んひぃぃっ♡ お、落ち着かないのっ♡ ぉおっっ♡ おほぉぉっぉ♡ 腟内で、ビクビクって動かすのもぉ♡ 奥を、ぐりぐりってこするのもぉ♡ 全部っ♡ 全部気持ちいいのぉぉっ♡」


 バンッ、バンッ! バシィィンッ!


 勢いをつけて腰を前後に揺するというだけで、イボだらけな女殺しの魔羅チンポによって膣襞の一つ一つが丁寧に凌辱されていってしまう。

 どんな男にも聴かせたことのない、野蛮で下品とさえ表現できるような嬌声が止まらなかった。

 グイグイと絡み付いてくる膣壁はもちろんのこと、チン先でゴリゴリと削るように突くことで粘りついてくる子宮口も、中年魔術師に快感を与える。

 快感を与えられた中年魔術師は当然のように腰が自然と動いてしまい、その腰の動きでしほの快感はさらに高められてしまう。

 それの繰り返しだった。


「こ、これがセックスぅ♡ 本当の、セックスなのねっ♡ 女が気持ちよくなれば、男も気持ちよく、んひぃぃっ♡ 気持ちよく、なってぇ♡ その動きで、また女が気持ちよくなる……♡ 知らなかった、こんなセックス、知らなかったのぉっ♡」


 西住しほはセックスのことをまるで知らなかった。

 セックスにおいて優秀なドスケベ牝ボディを生まれながらに持っているからこそ、『西住常夫』のような体力面に過ぎれたマッチョメンでも雑魚雄に堕落してしまうほどに耐えられない快感を生み出してしまう。

 自分の体で愛する男が気持ちよくなる姿はしほに暖かな幸せを与えてくれたが、それはあくまで心を満たすものに過ぎない。

 体という面では一切セックスで満たされたことのなかったしほは、お互いがお互いを気持ちよくするものだというセックスの基本を全く知らなかったのである。


「んぉぉぉっ♡ おぉっっ♡ ふぅぅ、ぅぅっっ♡ だ、ダメッ♡ む、胸が熱くなってぇ♡ こ、これ、まさか、ヒギィ、ふぎゅぅぅぅっ♡ 出るっ、出るぅぅっっ♡」


 ぷしゃっ、ぷしゃぁ、ぷしゃぁぁぁぁぁっ!


「おぉっ! 見、見事な噴乳っ! しほさんのような美しく凛々しい女性でも、やはり母親ということなのですな! た……滾るっ! 射精しますぞ、しほさんっ!」


 その快感が高まったことと淫紋による肉体への干渉によって、しほの爆乳から母乳がふきだしてしまった。

 それを見た中年魔術師はさらに欲望を駆り立てられて、腰の動きを強めていく。

 すると、すでに噴乳という扉を開いてしまった体はどんどんと乳首から母乳を噴き出してしまうではないか。


「おぉっっ♡  ほぉぉっ♡ やえっ、やめてぇ♡ 腟内で射精されたら、子供が、子供が出来ちゃうぅっっ♡ また孕んじゃうぅぅっ♡」

「ほっほっほ! 本当に母乳が止まらないようですなっ! 安心しなさい、このセックスでは孕むことはありませんからな!」


 少なくとも今は、と心のなかで中年魔術師は付け加える。

 この調子で堕ちていけば、いつか子を孕むことさえも『仕方ない』としほは受け入れるだろう。

 冷徹な気の強い美女が自分の子を孕んで嬉しそうに撫でている姿を夢想し、中年魔術師は彼独特の二チャリとした笑みを深めていく。

 本能的に、というよりも今までの人生で培った倫理観が最後のあがきとして腰を動かしてチンポから逃れようと蠢くものの、中年魔術師は腰を掴んでぐいっと自分の方へと引き寄せる。


「いきますぞ! みほさんを救うための膣内射精っ! くぅぅ、ぉおっっっ!」

「あひぃぃっぃ♡ 違うっ♡ これ、全然違うっ♡ チンポがマンコの中で震えて、それだけでイクっ♡ チンポの振動だけでイグゥぅっっぅっ♡ おぉっぅ♡ ふぅぅっ♡ あひぃぃぃっ♡」


 びゅるるるっ! びゅる! びゅぐるぅぅうっっ! どぶゅ! どびゅびゅううぅぅぅぅっ!


「んほぉぉっぉぉぉぉぉ♡ 射精てるっ♡ 射精されてるぅぅっ♡ 熱い、灼ける、灼けちゃうぅっ♡ あの子達を産んだ子宮が、灼けてなくなっちゃうのぉぉ♡」


 射精を受けたことで、しほの体がビクンビクンと大きく痙攣していく。

 セックスの快感を僅かではあるが知っていたからこそ、おままごとのようなものだとしてもセックスを体が覚えていたからこそ、頼光のときとは比べ物にならないほどに快感が体に馴染んでしまう。


「ほぉぉ、ぉぉぉお……おほぉぉ……♡」


 仰け反ることで真っ白な喉が晒され、眼球はぐるりと裏返り、鼻は大きく開かれ、開いた口からは真っ赤な舌がベロンとこぼれ出てしまう。

 あの鉄の女とさえ呼ばれた西住しほが取るわけがない無様なアヘ顔が、中年魔術師にのみ見せられる。

 アクメをキメたオマンコがさらに収縮をはじめてチンポから精液を搾り取り、文字通り一滴残らずに搾り取ったところで、中年魔術師はオマンコからチンポを引き抜いていくのだった。


「ふぅぅ~~♪ ぐふふ、しほも頼光も、想像以上の体ですな……♪ これは後々楽しくなりそうだ♪」

「おほぉ……あひぃ、ふひぃぃ……♡」

「んひぃ……ほぎょ、おひょぉ……♡」


 アヘ顔を曝け出しながらアクメ失神に堕ちてしまった二人の『強い女』は知らない。

 もはや、自分たちが中年魔術師の悪辣な罠にかかった、哀れな獲物にしか過ぎないということを。

 もはや、自分たちが元の自分には戻ることの出来ない、惨めな淫売にしか過ぎないということを。

 それを知ることもなく、彼女たちは堕ちていくのである――――。





 中年魔術師の毒牙が西住しほと源頼光という二人の美女を襲いかかってから早一ヶ月。

 そこに仕込まれた毒は、取り返しの付かないほどに彼女たちの体と心を侵食してしまっていた。


「んじゅるうぅ♡ ちゅぅ、ちゅぅぅ~~♡ れろぉぉ、ちゅるるぅぅ♡」

「はむっ♡ ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅぅぅぅ♡ ちゅぅぅぅ、ちゅぱっ♡」

「ぐふふ……上手ですぞ、お二人共。そうやって儂の舌を吸いながら、その美しい手で儂の一物を扱いてくだされ♪」


 壁際に備えられたソファーに一人の醜男と二人の美女が腰掛けている。

 それはせいぜいが二人用でしかないソファーは三人が腰掛けるには非常に狭く、さらに中年魔術師はチビのくせに肥満体質であるために尻もお腹も大きい。

 どう考えても腰掛けられないそのソファーへと、今、三人は座っていた。

 大きく股間の魔羅チンポを見せびらかすように大股を開いて中心に座った中年魔術師の太くて毛むくじゃらの太腿にしほと頼光がお尻を乗せて、その肉感的なドスケベボディを中年魔術師へと擦り付けるように体を寄せているのだ。

 それだけでも信じられないというのに、中年魔術師が「んあ~♪」とだらしなく伸ばした短くて太い舌へと二人の美女がその唇を何度も重ね合わせて舌フェラを行っているではないか。

 しかも、その白魚のような美しい手は中年魔術師の股間に伸びて、シコシコと献身的な手コキ奉仕まで行っている始末だ。


「ぷはぁっ……♡ ふふふ、すっかり大きくなりましたね♡ これで『儀式』の準備は完了といったところかしら♡ 歳のことを言うけど、相変わらず回復も早ければ連射性能も抜群の、最高級の大砲……♡ 私好みの、『88mm砲(アハト・アハト)』に例えなくなるオチンポね♡」

「んちゅぅ……はぁぅ♡ さすが、というべきですね♡ これほどのオチンポ、どのような時代にも存在しないのではないでしょうか♡ 英雄豪傑すら上回るオチンポ様、私たちの願いを叶えるに相応しい一物です♡」


 しほと頼光は舌フェラ奉仕をやめると、その口から一ヶ月前からは考えられないほどに中年魔術師へ好意的な言葉を口にしていく。

 それは、その際に妖しくピンク色の光を放っている淫紋から分かる通り、すでに彼女たちは中年魔術師の罠にかかり、彼に都合のいい『オナホ女』に堕ちてしまっていることの証明だった。

 もはや彼女たちは中年魔術師とのセックスに忌避感など抱いていないし、そもそも彼を嫌う気持ちさえ吹き飛んでしまっている。

 みほが好む爽やかな匂いで溢れていたこの部屋が、もはや濃厚過ぎるセックス臭に支配されていることさえなんの疑問も抱いていない。

 それどころか、『みほもこの匂いのほうが落ち着くでしょう』などという脳みそがザーメン漬けにされた変態女にしか浮かばない思考で支配されているほどだ。


「では……本当に良いのですかな? これは本人の許可を取っていないのですが……ぐふふ♪」


 そんな三人の前には、部屋の中心で布団の中ですやすやと柔らかな吐息を続けている眠り姫と化した西住みほが居た。

 完成された美の持ち主である『大人の女』なしほと頼光からは失われた、未成熟だからこそ放たれたその可愛らしい美貌に、中年魔術師の二チャリとした特徴的な気味の悪い笑みが浮かび上がってくる。

 彼らが何をしようとしているのか、それは悍ましいことだが、説明せずともわかるだろう。


「もちろんよ♡ 私と頼光さんが貴方に不必要な警戒心を抱いていたから遠回りをしてしまったけれど……本当は、最初からこうしておくべきだったわ♡ 頼光さんも、そう思うでしょう♡」

「そうですね、しほさん♡ マスターも初めての相手が貴方ならば、むしろ喜ぶでしょう♡ 同年代の拙い少年と最悪の初めてを迎えるよりも、経験豊富なオジサマとの初めての方が女として輝かしい思い出となるはずです♡」

「ぐふふっ!」


 しほと頼光は淫紋と聖杯の影響で、もはや全ての男性よりも中年魔術師への信頼度が高くなってしまっているのだ。

 いや、女として『真実の愛』に芽生えてしまったと言ってしまってもいいだろう。

 今日、本来は自分の体を捧げてでも守ろうとした西住みほの貞操を、自分たちの意思で中年魔術師に捧げようとするほどに、彼女たちは中年魔術師の奴隷に堕ちてしまったのだ。

 滑稽なのは、彼女たちにその自覚がないことだろう。

 しほと頼光の中で中年魔術師は、『どんな人間よりも頼りになる、信頼すべき仲間』という認識なのだ。

 それは今までの常識を塗り替えるほどの強い信頼で、中年魔術師に体を貪れることで強い悦びを覚えるほど、二人は人として堕ちてしまっていたのである。

 そして、中年魔術師の醜い欲望に従うように、その狂った関係性は守るべきみほも巻き込んで加速していくのだ。


「この子のお腹にも、私たちと同じ淫紋が刻まれているのね……♡ いい歳をして、なんだか胸が熱くなってしまうわね……♡」

「ああ、マスターも私やしほさんと同じく、貴方から力を借りて強くなれるのですね♡ ええ、ええっ♡ もはや、私たちの絆の間に、敵は居ないでしょう♡」


 みほの体には淫紋が刻まれていた。

 本来ならば両者間の同意がなければ刻めないはずの淫紋も、肉親であるしほと魔術的な繋がりを持つサーヴァントの頼光というみほに肉体的にも魔術的にも関係性の深い二人を性魔術でみほと同一化させることで、彼女たち二人の同意のみでみほに人間として堕落させる淫紋を刻めてしまうようになるのである。

 道を違えてしまっても肉親であったはずのしほと、こんな状況に陥っても自分を守ってくれたサーヴァントの頼光という、二人の信頼していた女性からの裏切りだった。


「さぁ、どうぞ……♡」

「みほのオマンコに……♡」


 ぐいっ、と。

 むっちりとした二人の美女とは異なる、みほの細くてスラリと伸びた脚をしほと頼光が持つ。

 そのまま大きく股間を広げて、すでに淫紋の影響で愛液が濡れそぼっているオマンコが開帳された。

 そのオマンコに中年魔術師はチンポを突きつけ、そして、その脚を持った二人を見つめる。

 二人の美女はうっとりするような、それでいて怖気が走るような卑猥な笑みを浮かべて、『その言葉』を口にするのだった。



「「あなたのオチンポ様を挿入れてあげてくださいっ♡」」



 こうして、西住みほは目覚めることになる。

 チビで、デブで、ハゲで。

 性欲で脳みそが支配された中年魔術師を『運命の王子様』だと思いこむように、魂を改変された状態で、西住みほは裏切りによって地獄のような日々に無自覚に堕ちてしまうことになるのだ。



 かちゃん。



 ここではない何処かに、けれど確かに存在する、収拾メーターが回っていく。

 このメーターはどれだけ卑猥で、どれだけエロティックな行為を行ったかを判定するためのメーターだ。

 西住しほとライダー:源頼光の主従は、『性杯戦争』の優勝候補の一角と呼んでいいほどの注目度を浴びていた。

 もっとも、この性杯戦争は優勝なんて終わりはない。

 快感と興奮が集まって性杯に捧げられれば、性杯は己を固定するのではなく、より新たな存在を召喚することに使ってしまう。

 終わりのないセックスの螺旋。

 それこそが性杯戦争なのだから。


(終)

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カツ

これは後日譚的な感じで。みほりんやつも見てみたいですね