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【NTR】黒く染められた特異点~アルトリア・ペンドラゴン[ランサー/ルーラー]の場合~【BBC】

上記の作品と同じ世界でのお話になりますが、前作を読まずとも問題ないと思われます。アルトリア・ペンドラゴン[ランサー]とアルトリア・ペンドラゴン[ルーラー]は同一個体としての設定で、水着獅子王がデブパワーリフターのような体型の黒人のBBCに完堕ちして恋人のマスターを捨てて永遠の忠誠を誓っちゃうお話です。よ...

 日本でも指折りの観光地として賑わう、2017年の由比ヶ浜を舞台にして発生した特異点。

 その『黒人崇拝海岸・由比ヶ浜』は、ついにカルデアへ毒牙をかけんとしていた。

 微小特異点ではあるために人理へと直ちに与える影響は大きくないものの、観測者であるカルデアに所属するサーヴァントを強制的に召喚するなどの影響は看過できないものであるために危険性は高いと判断された。さらに、サーヴァントという枠に抑え込まれながらも、一種の規格外でもある英霊が大量に同時存在する空間をそのまま放置し続けていれば微小特異点と言えどもなんらかの変化が起こり、それ単体で人理を歪め、崩壊させる災害となっても不思議ではない。情けない話だが、悪意の有無に関係なく、カルデアにはそう言った類の危険なサーヴァントが多く存在するのだ。


「見た感じはすごく平和なんだよなぁ」


 そんな特異点、由比ヶ浜のビーチを歩きながらつぶやく男は、ノウム・カルデアにおいて人理を取り戻すべく幾つもの異聞帯を踏破してみせた人類最後のマスター、『藤丸立香』である。この由比ヶ浜特異点に取り込まれた彼はいつものように悠然とその異常を受け止めながら、もはや義務的とも言えるほどスムーズに特異点解決へと向けて動きだしたのだった。

 『水着の霊基を持つ女性サーヴァント』を強制的に召喚するこの特異点に相応しく、真夏の太陽がサンサンと照っており、否が応でもじっとりと汗を流してしまう。そんな暑さの不快感を誤魔化すべく、立香は隣の美女へと声をかけていく。


「先輩。この特異点について、先輩はどう思います?」

「そうね。言えることはたったひとつよ」


 その隣にいる美女、立香と契約をしているサーヴァントの『虞美人』が、少々不機嫌な顔で観光地として発展している街とビーチを眺めていた。


「『項羽様が居たら最高だった』、ね」

「それ言うのもうやめませんか……? もうかなりの時間経ってますよ」

「私を召喚してからかなりの時間経ってるのに、未だに呼べていない、お前の不甲斐なさに私は怒りが止まらないのよ!」


 虞美人は歴史上では楚漢戦争において覇王・項羽の寵愛を受けた姫君として知られているが、実際の彼女は人間とはルーツが異なる、一種の『地球のアバター』とでも呼ぶべき存在である精霊種のため、虞美人は不老不死に等しい超越的な力を所持している。そのため彼女は楚漢戦争から二千年以上の長きに渡って人類の中で過ごしてきており、その人生の末期にはなんとカルデアにマスターの一人として所属していたのだ。

 結局はクリプターとしてカルデアと敵対をし、一言では説明できないほどの波乱があった後に英霊として人理の中で眠ることとなり、そこから改めて藤丸立香に召喚されたことで、今度はカルデアのマスターではなくサーヴァントとなったという、そんな、奇々怪々としか表現できない経歴の持ち主なのである。


「それにしても、この特異点なんなの? 普通の観光地じゃない。人間が多すぎて鬱陶しいぐらいよ」

「でも、先輩めちゃめちゃはしゃいでますよね」

「今回の特異点に項羽様が現れるとも限らないもの。私が手に入れた水着をお見せするチャンスかもしれないのだから、手は抜けないのよ。スケコマシの後輩にはわからないでしょうけどね」

「……項羽が現れなくても、へそを曲げて暴れだしたりしないでくださいね。普通の人が多いみたいだから、先輩が好き勝手に暴れちゃうといっぱい被害が出ちゃうでしょうし」


 そんな虞美人もまた水着の霊基を所有しており、非常に露出過多なものであった。二の腕にかけるように大きな白いコートのような上着を羽織っているものの、その下にある眼帯型のビキニブラとローライズのビキニパンツの布面積の狭さといえば、もはや痴女一歩手前であった。しかも、そのローライズすぎるビキニパンツの影響下、普段の処理ならば隠れているはずの陰毛が一部見えてしまっているほどである。

 いわゆる、『肌の露出から生じる羞恥心』というものを虞美人が持っていないことを知っており、その服装もまた一時期はかなり過激なものだった。だが、生前からの知人である蘭陵王や同僚であったマシュからやんわりと指摘を受けたことで、渋々とシックな黒のドレスの下に紺のニットセーターを着込むようになったのである。


 ちなみに、本編ゲーム上では項羽も存在したイベントであるがこの特異点では項羽なしで解決したという経緯がある。その項羽の有無によって必ず生じるであろう差異の詳細は省略させてもらおう。


「それにしても、日本の夏って暑いのね。少し汗ばんできたじゃない」


 そんなこともあり、普通の女性ならば少しは恥じらいそうなものだが、人間とは異なる生き物の虞美人にとってはそのような倫理観や貞操観念が必ずしも同じではないため、なんの動揺もなく背を伸ばして胸を張った堂々とした態度で人通りの多い観光地を歩いていくのだった。さらに、その露出された水着姿は火照るように赤らみ、じっとりとした汗を浮かばせてもいた。


「……ごくっ」


 そんな虞美人の姿を見て喉を鳴らした人物は、他ならぬ藤丸立香だった。

 虞美人の肌の露出が多かったから──というわけではない。立香と虞美人の間には肉体関係が結ばれており、数え切れないほどの夜をともに過ごしていたのである。未だに項羽を愛している虞美人ではあるが、同時に立香のことも人として、男として認めており、なし崩し的にセックスを行うようになったのだ。虞美人は人間ではない仙女であるがゆえに、そこに項羽への裏切りへの申し訳無さというものはない。そもそも、項羽自身も人とは異なる在り方をした存在であるため、二人の間にある『愛』というものは肉体が結ばれることに基づかないのである。


「せ、先輩、その、水着はキツくないんですか?」


 そんな立香なのだから、虞美人の際どい水着姿はもちろん全裸姿でさえも見慣れたものなのだ。つまり今、立香が虞美人に動揺をしている理由は、単純に特異点の影響で虞美人の体に変化が起こっているためである。


「はぁ? キツいに決まってるじゃない、なにを当たり前のことを言ってるのよ」


 その姿は胸も腰回りも臀部も、非常にたっぷりとしたいやらしい肉がついているのだ。

 虞美人の普段の胸のサイズは、世間一般の女性と比べれば十分に大きいものの、頭部と同じくらいの爆乳を持つ美女が跋扈するカルデアの中では『平均的なサイズ』と言えるようなものである。だが、それこそ今は源頼光やアルトリア・ペンドラゴン[ランサー]のような爆乳サーヴァントと並んでも見劣りしないほどの爆乳を誇り、そのくびれていた美しく細い腰にも体のバランスを崩さない程度に柔らかな脂肪が蓄えられており、その下に続くお尻もまた豊満化しているし、本来ならばスラリと伸びている美しい脚にもムチムチと膨れているのである。

つまり、スレンダーながらも女性らしい曲線を帯びた、一種の理想的な細身の美女であった虞美人が、この特異点による影響を受けて、爆乳でムチ腰のデカ尻ぶっとい太もものポルノ女優すらおののく卑猥な女体へと変貌していたのだ。


「その、先輩って体のサイズとか変えられるんだし、元に戻したりはしないんだよね……?」

「そこらへんの鼻の下を伸ばした男どもを見てみなさいよ。くだらないけれど、こういう体のほうが男は好むのでしょう? もちろん、私は項羽様以外の他の男に心を許すつもりはないけど、他の男が求めるぐらいの『イイ女』でないと、項羽様ほどの御方のお隣に立つに相応しくないでしょうが」


 そして、この変化を虞美人もまた嬉しそうに受け入れているではないか。

 虞美人ほどの美女がこのような卑猥すぎる肉体を手に入れたのだから、当然、この観光地に集まっている男たちの下衆な視線を独り占めする結果となる。これを虞美人は自分の美への評価だと受け止め、誰よりも敬愛する項羽という偉大な男が愛するに相応しい評価だと感じているのだ。

 自身をトロフィーのように扱うその思考は、虞美人が本当に心を許した相手には『尽くす女』だということを表している。残念ながら、強い絆を結ぶことが出来た立香でもまだそのような態度を取ってくれてはいなかった。


「……なによ。ひょっとして、嫉妬してるのかしら?」

「んなっ!?」

「『僕の女なのに他の男にジロジロと見られるなんて~!』っていっちょ前に独占欲を抱いているつもりかしら? 全く、しょうがない後輩ねぇ」

「うっ、ぅぅ……!」


 そんな虞美人をチラチラと見ながらもどこか複雑な感情を抱いているようだった立香に対して、虞美人は呆れたような、あるいはどこか意地悪な笑みを浮かべて問い詰める。その言葉に立香は返すことが出来ない、図星だったからだ。

 虞美人は初めて出逢ったときからその美しさに見惚れてしまい、肉体関係を結ぶことが出来た日には思わず昇天してしまいそうになるほどの悦びを感じた相手だ。その虞美人がまるで何かの見世物のようにジロジロと見られ、あの男たちの脳内の妄想では良いように弄ばれていると思うと腸が煮えくり返るような怒りを覚える。


 ────カルデアに項羽が居ない今、虞美人は俺のものなのに。


 そんな自惚れとも言える気持ちを立香は抱いているのだ。

 それを虞美人に見抜かれて、立香は恥ずかしそうにうつむくことしか出来なかった。


「安心しなさいよ、後輩っ❤」

「むぎゅっ!?」


 だが、虞美人はその立香を受け入れる。むしろ、自分に対して独占欲のようなものを抱いている事実に悦んでいるように上機嫌な表情を顔に浮かべていた。

 その首を腕で抱え込んで、自身の豊満になった爆乳へと顔を埋めさせていくのである。突然にむっちりとした爆乳に顔が埋まった立香はジタバタと暴れるが、サーヴァントである虞美人に力で敵うはずもなく、むしろ虞美人がその抵抗を止めるために力を入れることで、『むぎゅぅ❤』とさらに顔が爆乳へと沈み込んでいくのだ。


「私だって、誰にだって体を許してるわけじゃないのよ……❤」

「……っ、ぷはぁ!」


 ひっそりと漏らしたその言葉と同時に開放される立香。虞美人との夜は、特別な関係の証だと虞美人自身も思ってくれているのだ。立香もまた、蘭陵王が求めなかったということも大きいだろうが、あれほどの美男子には許さなかった体を自分が抱くことが出来たという事実にうっとりとした様子で頬を緩めてしまうのであった。


「そ、それじゃ、その……先輩、よければこれから、一緒に調査を──」

「それはパス」

「へっ!?」

「ちょっとブラブラと街や海を見て、私なりに調査をしてくるわ。お前と足並みを揃えなきゃいけないめんどくさそうな仕事は……騎士王とか頼光とか、そこらへんの生真面目な連中に頼みなさい」

「え、あ……せ、先輩……」


 いい雰囲気になったと思った立香が調査という名目で二人っきりのデートに誘おうとしたのだが、その婉曲的な言葉遣いを虞美人が理解しなかったようであっさりと断られる。好意を抱いてくれていることは間違いないのだが、どうにも自由気ままな虞美人に立香は振り回されるしかなかったのであった。

 その立ち去っていく虞美人の後ろ姿を見ている立香は呼び止めることも出来なかった。


「うぅ……が、我慢、できないっ!」


 そして、そのむっちりとしたお尻と、おっぱいがデカすぎて背後からでも見えてしまう爆乳がゆっさゆっさと揺れてしまう姿があまりにもエロすぎて、口から言葉を出そうと思えば代わりにチンポから精液が飛び出てしまいそうだったからだ。

 周囲のチラチラと虞美人を見ていた男たちがそうであるように、立香も情けなく勃起した股間を隠すように前かがみの状態で物陰に隠れていく。そこで野外だというのに、薄着のズボンの中から勃起したチンポを取り出して、虞美人のエロすぎる姿を思い出しながらオナニーをしだしたのだ。


「はぁ……はぁ……! 先輩……先輩っ……!」


 記憶の中にある初めて結ばれた時の光景を思い出しながら、それでいてその時のスラリとした芸術のような均整の取れた美しい女体ではなく現在のポルノ映像に出てくるような歪だがエロすぎる女体に差し替えた妄想をオナニーのオカズにするのである。あまりにも情けない行動だが、しかし、今の虞美人には普通の男ならば思わずそんな奇行に走ってしまうほどのエロさを持っているのだ。


「おっぱい、おっぱい大きい……! お尻もエロい……! 好きぃ……! 先輩、好きだぁ……!」


 あの見るからに巨大で柔らかそうなおっぱいを揉みたい。

 あのムチムチとした肉を持ったことで変わったのであろうオマンコの感触を味わいたい。

 抱きしめた際の腰の弾力を感じたい。

 そんな欲望がとめどなく溢れ出てきて、それがチンポを固く、太く、長く変えていく。


「おぉ、ぉぉぉ……! 射精る、射精るぅ……! くっ、こ、興奮しすぎてふらふらしてくる……!」


 もっとも、元々藤丸立香はどうしようもない粗末なチンポの持ち主であるために、貧血を起こしそうなほどにチンポに血が集まりすぎても、その大きさはたかが知れている程度の、10センチにも満たないものなのだが。


「くぅ、あっ、先輩っ! 先輩ィッ!」


 びゅるっ、びゅるる、びゅぅ…………


「はぁぁ……はぁ、はぁぁぁぁ……! す、すごい、濃厚なオナニーになったなぁ……」


 短い時間のオナニーで簡単に射精をしてしまった立香は、肩で大きく息をしながらその場に座り込む。言葉の割には出た精液はあまりにも少ない上に勢いもおとなしいものだが、精力の弱い立香からすれば十分すぎるほどの射精だったのだ。


「ちょ、調査は……ちょっと休んでからにしようかな……」


 そんな貧弱な射精でも立香の体にかかる負担は非常に大きかったようで、その場にへたり込んだまま休憩をすることとしたのである。おおよそ、こんな雑魚雄では虞美人ほどの最高の雌を抱く資格があるとは思えない、今の立香はそんな小さな背中を晒すのだった。



       【黒く染められた特異点】

         【虞美人の場合】

    『摘まれる雛芥子、黒く染まっていく花弁』




「ふぅん、悪くないところじゃない」


 虞美人はカンカンと照る太陽の下、真っ黒な丸いサングラスをかけながら由比ヶ浜の観光地を闊歩していた。その虞美人が歩くたびにぶるんぶるんと揺れる爆乳とぷりんぷりんと振られていく姿に、男たちはまるで猿のように鼻の下を伸ばして見惚れている。それほどに、特異点の影響でその美しさをエロさに加えた虞美人の姿は男にとってもはや毒とも言えるほどに刺激の強いものなのだ。

 あまりにも太もものみがむっちりとしているために、脚を前に出そうと思えば自然と別側の太ももが邪魔をするため、淑女としても生きていた経験のある虞美人が内股で女性らしく歩こうとすると、自然とモンロー・ウォークのように腰を振る動作になってしまう。


「ちっ。でも、集まってる人間は下等で卑小な性根をしているわね。どいつもこいつも、チラチラ、チラチラとこっちを見てきて……あれで隠れているつもりなのかしら」


 そんな動きで歩いている虞美人は周囲の視線を独り占めにしており、同時にそれが少々煩わしいのか舌打ちを一つ漏らした。虞美人ほどのエロすぎる美女なのだから視線を集めるのは当然なのだが、だからと言って本人がそれを不快に思わないというわけではない。カルデアでの立香やマシュ、その他のサーヴァントに対するぞんざいではあるが軽んじることはしない対応を見ていると、虞美人は人間という生き物に対して友好的な存在だと思えてしまうだろうが、実際はそんなことはない。

 むしろ、虞美人は自分が生き物として人間よりも優れた存在であるという自認があるために、こうやってコソコソと盗み見しているような男は、人間の中でもさらに『格の低い存在』だと感じてしまう。そのような下劣な人間は唾棄すべき存在、場合によっては苛立ちから殺害をしてしまうことだってある、そんな危険な生き物でもあるのだ。


「全く、こんなコソコソとした奴らに比べれば後輩のやつはまだマシね。まあ、私や他の女たちと夜を共にしている、そう、ヤリチンなんだから当然といえば当然かしら」


 ただ、そんな虞美人の審美眼というか洞察力というか、そう言った能力が優れているかと言えば、実際はそうではない。今だって、他の男達と同じように虞美人へ性欲に満ちた視線を向けていた立香のことに気づかずに、『自分が一度認めた人間だから』という理由だけで立香を無条件で信頼をして、自分が見たいようにしか見ていない始末なのだ。

 この虞美人に立香がその物陰で露出オナニーをしていたと教えても、鼻で笑って信じないであろう。そんな、人間でないのにどこか人間らしさを持っている虞美人は、周囲の視線を煩わしく感じながらとある建物へと入っていった。


「ふぅん、ここが『クラブ』ってやつね」


 虞美人が踏み入れた場所は、ビーチのそばにあるダンス・クラブだった。その内部は遠目には顔もよく見えないような薄暗く、それでいて目が痛いほどに華やかな光が飛び交う、矛盾に満ちた刺激的な空間である。

 手早く入場を済ませて、渡されたウェルカムドリンクを粗雑な所作で一口に飲み込んでいった虞美人はすぐさまに心地よい音楽に耳を済ませる。アップテンポのその音楽は、虞美人の心を高揚させるには十分なものだった。人間という存在は好まないものの、音楽とダンスなどを好む性質がある虞美人は、クラブハウスの中で流れる軽快な音楽に心が高ぶりだし、自然と体が動き出してしまう。

 そんな虞美人のささやかな動きに、周囲の視線が一気に集まりだす。


「うぉっ……すっご……なんだあれ……」

「ぶるんぶるん揺れてんじゃん……なんかの撮影か?」

「くぉ……! ち、ちんぽ勃ってきた……! こっちのダンスを妨害してるようなものだろ、あんなの!」


 だが、それは虞美人の踊りが芸術的な意味合いを持つ魅力に溢れていたものだったからではなかった。

 虞美人が緩やかにリズムを刻むように体を上下させるだけで、その乳輪と陰毛さえ覗き見えている露出度の高いビキニ水着では、そのダイナマイトのような破壊力のある媚肉を包みきれるものではない。そんな状態なのだからおっぱいやお尻がぶるんぶるんと卑猥に揺れていくのだ。

 そんないやらしすぎる光景を、男たちが見逃せるわけがない。先ほどの街中とは比較にならないほどに注視されている虞美人だが、しかし、先程も言ったようにどこか抜けた一面のある彼女は、この軽快で心地よい音楽とちょうどいい具合に暗くなっている空間に夢中になって、他人のことなどまるで気にしていない様子だった。


「~~♪」


 鼻歌を刻みながら体を揺さぶる虞美人は、その揺さぶった身体が生みだす淫靡な光景に全く無自覚なまま、カツカツとそのヒールで床を叩いてダンスホールの中心へと向かっていく。

 驚異的とさえ言えるほどの小顔、その顔の半分に迫るほどに大きなサングラスをつけていても、虞美人ははっきりとわかるほどの美貌を誇っている。そんな美女が自信満々な様子で胸を張って、さらには爆乳とデカ尻と細いくびれを見せつけるように揺らして現れたのだから、虞美人ほどの美貌もエロすぎる肉体美も持たない女たちは悔しげに道を譲るほかなかった。一方で、男たちもまた勃起を隠すために前かがみとなってコソコソと逃げ回ることしか出来ない。軽薄そうに見える男たちではあるものの、股間にテントを張ったように勃起したままナンパを行えるほど恥知らずというわけではないのだった。


「ふん、ふん、ふぅん~♪」


 サングラスの奥にある目を閉じて、ただ耳から入ってくる音楽が生みだす『流れ』のようなものに、鼻歌を歌いながら身を任せていく。激しいダンスを踊っているのに、心はふわふわとした心地よさに包まれていく。

 ダンスも、音楽も、やはり好ましい。

 人間は汚くて醜くて、長く一緒にいると辟易してしまうことだらけではあるが、その人間が生みだした物の中には虞美人の心を満たす物もある。それらがなければ、虞美人はもっと破滅的な、あるいは野性的な生き方をしていたのかもしれない。項羽という虞美人の運命を喪い、そこからの長い無聊を慰めるには十分すぎるほどのものなのだ。


 そんな風に人間が生み出した音楽とそれから生じる踊りを楽しんでいる虞美人は、周囲から羨望と嫉妬の視線を独り占めにしていた。そこで、アップテンポのミュージックからゴスペル調のソウル・ミュージックへと変わっていく。

 その曲調の変化もまたダンスのテンポを変えることで楽しんでいた虞美人だが、ソウル・ミュージックが流れ出して一分も経つうちに、ある変化が起こった。


「……んぅ?」


 その細い腰に大きな手が添えられたのである。突然の出来事に虞美人がちらりと視線を背後に移すと、そこには160センチという身長の虞美人とは頭一つ、いや、頭二つは大きい、恐らく180センチはゆうに超えるであろう巨体の男が立っていた。

 腰に触れられた大きな手と同様に、その肌は黒い。個人の顔をはっきりと覚えられなくても人間の人種についての違いはわかる。おそらくはアフリカにルーツを持つ黒人だ。ただ、実際にアフリカに国籍を持つ人間なのか、それともアフリカ系アメリカ人と呼ばれる人間なのかまではわからない。

 世界中を旅してきた虞美人は当然、人間が築き上げてきた愚かとしか言いようのない奴隷の歴史を把握しているが、しかし、それは同時にどうでもいいことでもあった。今重要なのは、項羽と藤丸立香にしか許していない身体を、この見ず知らずの黒人の男が何の許可もなく触れているということである。

 ピチピチのシャツとダボッとしたズボン、そして、首元の金色のネックレスが特徴的な、いかにもこんな軽薄なダンスホールに足を運びそうな遊び人風の黒人男性だった。だから、虞美人の腰に触れるということをなんでもないように行ったのだろう。


(なんて無礼なやつ……!)


 瞬間沸騰機と呼べるほどに短気な虞美人は、すぐさまに怒りで顔を真っ赤に染める。その人間離れした肉体の力で八つ裂きにしてしまおうとした、まさにその時であった。



 ───項羽が現れなくても、へそを曲げて暴れだしたりしないでくださいね。普通の人が多いみたいだから、先輩が好き勝手に暴れちゃうといっぱい被害が出ちゃうでしょうし



 その虞美人の怒りを押し留めたものは、愛しい後輩の言葉である。


「っ……! 仕方ない、わね……!」


 ここでこの黒人を無礼討ちと言わんばかりに殺してしまえば、それはもうとんでもない騒ぎになる。この狭い空間でありながらも人がひしめき合っているダンスホールの中で人がひき肉となればパニックを起こした人間が我先にと逃げ出し、その中では揉みくちゃとなり踏みつけにされる人物も出てくるだろう。そうなれば、最悪けが人だけではなく死者だって出てしまうかもしれない。そんな出来事を、自分が認めた後輩が許容できるわけがない。

 短気ではあるが愚鈍ではない虞美人は、それがわかってしまう。非常に不愉快ながらも、その腰に添えられた手を虞美人は受け入れた。


『~~♪』

「……ふぅ~ん」


 だが、男は軽快にダンスを踊るのみで虞美人になにかを語りかけたりはしなかった。腰に手を添えた男の動きに合わせて虞美人が体を動かしていくと、その動きのほうが音楽にあったダンスとなる。背後の黒人の男がエスコートをしているのだと、虞美人にもわかった。

 繊細だが単純でもある虞美人は、そう気づくと、途端に先ほどまでの不快感や怒りというものが吹き飛ぶように機嫌が良くなっていく。むしろ、自己流というよりも感性の赴くままに踊るだけだった先ほどのダンスよりも楽しみが生まれてくる。


「んっ❤ むぅ、きゅぅっ……はぁ……❤」


 そうしてダンスを楽しんでいた虞美人だが、音楽が別の曲へと切り替わる頃には自身の体に奇妙な反応が起こっていることに気づいた。お尻を通じて、身体の全体が熱く火照るような感覚に襲われだしたのである。

 なにか、長くて太くて熱いモノが虞美人のお尻と背中に擦り付けられていた。恐らく棒状のものだと思われるが、まるでその熱が移るように虞美人の体の芯を熱くさせていく。


「ふぅ、はぁ……んんぅ❤ くぅ、ひゃぁっ❤」

「うぉぉ……だ、だめだ、もう踊ってなんかいられねえ……!」

「くそ、エロすぎる……と、トイレで抜いてやる……!」


 その熱に合わせて虞美人の真っ白な喉が蠢いて、可憐な赤い唇からは熱い吐息が漏れていく。さらに、先ほどまでは澄ました顔だったのに、頬を赤く染めながらも瞳を潤ませてしまうのだ。なんとも官能的な表情であり、先ほどからチラチラと虞美人の様子を伺っていた男たちはすぐにその場から離れだしていくのである。

 そんなことにも気づく余裕がないほどに虞美人が身体から浮かび上がってくる熱に戸惑っていると、なんと、その腰に添えられていた黒人の手が虞美人の豊満な爆乳とチラリと覗いている陰毛がある股間へと動いていくのだった。


「はぅぅっ❤ んぅ❤ むきゅぅ❤ はっ❤ はぁぁんっ❤ ふぅ、むぐぅぅ……❤」


 もみもみっ❤ さわさわぁ❤


 腰の時には添えられるだけだった手が卑猥に動き出していく。喉からこぼれ出ていく嬌声は次第に大きくなっていき、周囲に居る人間は男女を問わずに顔を赤くしていった。虞美人ほどの美女の喘ぐ姿と声は、どんなポルノ作品よりも人の情欲を掻き立てるものだからである。


「あっ❤ んぅ❤ やぁっ……あひぃぃっ❤」


 腰に手を添えられていた際は黒人男性の踊りに合わせて踊るようにしていた虞美人だが、今では黒人の愛撫によって身体をくねらせるのみで、もはやダンスとは呼べないような動きになっていた。

 懸命に快感を堪らえようとしているのだが、それでも虞美人は身体はビクンビクンと震えて、不格好なダンスを踊ってしまう。あまりにも屈辱的な出来事だが、虞美人にはどうすることも出来なかったのである。


『コレで……finishデスっ♪』

「んひぃぃっっぃぃぃっぃ❤❤❤❤」


 びくびくびくぅぅっ! ぷしゅ、ぷしゃぁぁぁぁぁっ!


 そんな発情しきった虞美人の爆乳の先端、乳首を黒人の男が、キュッ、とひねる。すると、虞美人は身体を大きく痙攣させて、さらには水着から溢れかえるほどの勢いでオマンコから潮を吹いてしまうのだった。

 突然のアクメに力を失い、ぐらりと揺れる身体を背後の黒人男性の厚い胸板に受け止められる。


「あっ……❤」


 その筋肉を蓄えた雄の逞しさに雌としての本能が刺激されてしまったのか、虞美人は先ほどまでの快感に翻弄されていたモノとはまた別種の甘い声を無意識に漏らしてしまう。思わず、そのまま男の逞しさに包まれることを望んで体重を預けてしまうほどだった。

 だが、そんな時間も長くは続かず、ゆっくりと黒人男性が離れていく。


「ま、待ちなさい……!」


 当然、虞美人は手を伸ばして呼びかけるものの、しかし、深いアクメをキメたばかりの虞美人の身体は満足に動いてくれず、結局は見失ってしまうのであった。残されたものは、ただただ中途半端に快感を与えられてムズムズとした欲求不満の身体を持て余す虞美人だけである。


「はぁ……はぁ……❤」


 虞美人はぷるぷると震える自身の脚を動かして、なんとか壁にもたれかかる。潤んでいる瞳のように、どろどろに蕩けている脳みそが連想するのは先ほどの黒人の男のことだ。

 虞美人の腰に添えられ、ついには胸と股間にセクハラ愛撫を行ってきた太く長い指。

 虞美人の身体を包み込んだ逞しく膨らんだ厚い胸板。

 そして、虞美人が最も強く思い返すもの、それはお尻と背中の間に押し付けられていた、あの熱せられた鉄杭のような強烈な存在感を持った肉棒だった。


「ごくっ……❤」


 虞美人が知る男性────項羽と立香のどちらとも異なる、暴力的とさえ言えるほどの大きさ。その凄まじさを、服越しにもはっきりと感じる男性器だった。

 項羽も立香も、どちらもどうしようもない短小なのである。

 ただ、項羽は人間ではない。『効率』という言葉がそのまま形になったかのような、機械に近い存在である。そんな項羽なのだから、女性の体に負担を与えるような剛直を持っているわけがない。性行為に必要とされるのに十分な大きさに留められたものだ。しかも、お互いに愛を確かめ合うためだけの遊戯のようなセックスだった。

 だが、立香はもっと単純に生来の短小包茎の、雄としての機能が非常に劣った男だっただけである。虞美人が比較対象できる他の男は、効率的に男性器を小さくしていた項羽だったために、立香が短小であるという事実に気づいていなかった。


「あ、あんなに、大きなものなんて本当にあるというの……❤ な、なにかの詰め物じゃ……❤」


 そんな男性の性器についての知識に偏りがあった虞美人にとって、あの押し付けられたチンポは想像を絶するようなサイズだった。そのチンポの感触を必死に思い返し、おおよそのサイズというものを想像していく。


「だ、だって、あれが本当にあんなに大きいのなら、おへそを越えちゃうじゃない❤」


 スススと細い指でお腹をなぞっていく虞美人は、その30センチに迫るのではと感じてしまうチンポの大きさに、激しく動揺をしてしまう。恐怖を覚えたと言い換えても良い。こんなものが身体の中に入るわけがないと理性では考えているのに、しかし。


「……ぅうっ❤」


 じゅるるっとオマンコから愛液が溢れ出るほどに、本能ではあの大きなチンポこそを求めているということがわかってしまうのだった。それどころか、子宮から排卵までしてしまっているではないか。

 こんなものは虞美人という高貴な女には相応しくない。

 忘れなければ、と。

 虞美人は必死に自分に言い聞かせる。こんなことがあってはいけないのだと、これは真昼に見た悪い夢だったのだと、そう思いながら虞美人は回復した身体で、拠点としている宿へと戻るのだった。





「なのに、なんで私はここに居るのよ……!」


 翌日、虞美人は再びあのダンスクラブへと足を向けてしまっていた。立香からの探索の申し出もすげなく断って、なにかをアピールするように『ふりふりっ❤』とお尻を振りながら向かっていったのである。

 そして、そのダンスクラブに入店をした虞美人はウェルカムドリンクさえ無視をして、キョロキョロと顔を動かして周囲を見渡すのだった。当然、目当てはあの黒人男性である。


「居たっ!」


 その黒人男性はすぐに見つかった。

 日本人男性の平均身長は170センチの前半ほどだが、その黒人男性は180を軽く越えた長身。しかも、当たり前だが肌は黒く染まっているのだ。同じ空間に居るのならば、見つからない訳がない。

 虞美人は肩を怒らせ、しかし、露出されている美白肌を興奮で真っ赤に染めた状態のまま、床をヒールで叩きながらその黒人男性へと近づいていく。


「ねえ」

『……?』

「お前よ、お前!」


 怒りのままにその黒人男性へと声をかける虞美人は、ぐいっと大きな肩を掴む。そのまま、人間離れした力で無理矢理に振り向かせるが、虞美人の心臓はドキドキと鼓動を早めていた。黒い肌の奥にある筋肉の硬さとその張り詰めた肉体から生じる熱さは、前回の出来事を想起させたためである。

 身体の芯から熱くなり、オマンコからは愛液が自然と溢れ出して乳首は固く勃起をしていく。虞美人はそんな風に発情していることを感じさせないために、不必要に黒人男性を睨みつけた。


『Oh! 昨日の美しいレディですネ!』

「っ! き、昨日のことは言わなくて良いのよ!」


 だが、そんな虞美人の視線にも恐れることなど一つも見せず、黒人男性は陽気な笑顔を浮かべる。それも当然と言えるだろう。虞美人本人は気づいていないが、その瞳は体の熱が抑えきれずにうっとりとした色を含んでいるのだ。そんな目を美女から向けられて、優越感に浸ることはあっても恐怖に怯えるような男などいるわけがない。


『少し無理やりだったカラ、嫌われたと思っていまシタ。こうしてまたあえて、嬉しいデス! ワタシ、カーティスと言いまス。『カット』と呼んでクダサイ。美しい人、あなたのお名前ハ?』

「あっ、私は虞美人……って!」


 カーティスと名乗ったその男は、ニコニコとした笑顔を浮かべてその大きな手を伸ばしてくる。握手を求めていることぐらいは人間の社交へ興味を持たないために疎い虞美人にも理解できた。あの時に自身を絶頂へと導いた大きな手を見て、自然と胸がときめいてしまう。

 そして、思わず自身の名を隠すこともなく明かしながら、スルスルとその友好の握手を受け入れるように手を伸びていく。だが、虞美人はすぐにハッとした様子で顔色を変えると、その手を取ることを拒むことを示すようにパチンと勢いよく叩き、敵対心を顕にするのだった。


「ふ、ふざけないでっ! あれからずっとあのことが忘れられない……! 認める訳にはいかないわ、この私が項羽様以外の男のことしか考えられなくなるなんてことを! だ、だから……もう一度私と踊りなさいっ!」

『What's?』


 そのまま叩いた手を勢いよく翻して、キョトンとした顔のカーティスへと虞美人は指差す。そこから飛び出た言葉は、発している虞美人自身も戸惑ってしまうほどに不思議な内容だったが、それでも虞美人としては譲れない一線でもあった。

 腰を抱かれながらダンスをした後にセクハラ愛撫をされて為す術もなくアクメをキメてしまうなんて、あまりにも屈辱的な出来事である。それを払拭しなければ、虞美人は元の虞美人には戻れない。だから、同じことをしてそれを乗り越えなければいけない。

 少なくとも、虞美人自身はそう思い込むことで自分を必死に保っているのだった。


『Hmm……OK! では、こちらへ。個室がありマス。そこでなら、『本気』で勝負ができるはずですヨ』

「ひゃうんっ❤」


 そんな虞美人を嘲笑うように、カーティスはその太い腕を回して彼女の腰を掴んだ。そして、強引に自身の胸元に寄せてしまう。その様子はエスコートなどという礼儀の良い意味を持つ行動などではなく、むしろ、これから虞美人を誰も入ってこれない部屋に連れ込んで行こうとする犯罪者のような強引さだった。


「っ……負けない、わよ……❤」


 その丁寧な口調から忘れそうになっていたが、この黒人男性は出会って早々の虞美人になんの許可もなく腰に手を添え、それどころか爆乳とオマンコに愛撫をし始めた最低最悪の痴漢犯罪者なのだ。紳士的という意味も持つ『カーティス』という名前とは程遠い卑劣漢に過ぎない。

 虞美人はそう考えて、気を引き締め直すのだった。




「ほぉぉっぉお……❤ ぉぉおっっ、おほぉぉぉ~~……❤」




 ────そのはずだったのだが、現実はそうは上手く行かなかった。


 ダンスホールのように薄暗く、それでいて綺羅びやかな光に包まれるという矛盾した部屋の中で、ピチピチのシャツとダボッとしたズボンだけを身に着けていたラフな格好のカーティスが服を脱ぎだしたところで、もう虞美人はグラリと理性を揺らしてしまったのである。その下から現れたのは黒のブーメランパンツ。ビーチの間際ということもあって、カーティスはいつでも泳げるようにズボンの下に水着を身につけていたのである。ダボッとしたズボンもそんな濡れた水着でも問題なく包み込まれる特注のズボンだ。

 黒い肌にさらに黒い水着、首元につけた金色のど派手なネックレス以外は全て真っ黒な姿である。

 カーティスの太い脚の根本を締め付けている、真っ黒な肌よりもなお深い黒色で強烈な存在感を放っているその水着は、その中に眠るあまりにもデカすぎるチンポを隠そうともしていなかった。ピッタリと張り付くようなもののため、当然のようにチンポも浮かび上がっているのである。


「おっぉお、こ、これ、なによぉ……❤」


 虞美人はその大きなチンポから目を離せない。淑女らしく上品に内股で閉じられていた長くムチムチとした美脚が、その海水パンツの膨らみを目にした瞬間に膝が外に向かって開きだしていくではないか。足の位置も自然と肩幅まで開き、カパリと開かれた脚は膝が曲がっていき、自然と腰の位置が下がっていく。下品なガニ股を晒している虞美人は、さらにそこから腰をフリフリと揺すっていく。まさしく、セックスをねだる娼婦のような、卑猥な動きであった。


『ワタシの自慢のPenisですヨ♪ 女の子、みんな気に入ってくれてマス。虞美人サンもそう思いませんカ?』

「なっ、こ、んなの……た、たいしたことないわよっ❤ わ、私が一夜を過ごした男たちと比べたら、ご、ゴミみたいなものよっ❤」


 だが、虞美人はそれに気づいていない。カーティスの大きく膨らんだ股間にしか注意を向けていないために、自分が大きく開脚をして陰毛がチラチラ見えている股間をカーティスに見せつけていることにも気づかないし、そんな虞美人をカーティスが嘲笑うように見下していることにも気付かない。

 だから、虞美人は自分がナメられていはいけないと、機能性を求めて短小早漏チンポであった項羽や、どうしようもない情けない雑魚雄に過ぎない藤丸立香とカーティスを比較するなどという噴飯ものの言葉を口にしてしまったのである。


『それはそれは、失礼シマシタ。虞美人サンは、その素敵なDanceの通り、とても経験豊富な女性のようですネ♪』

「そ、そうよっ❤ 昨日はたまたま、偶然私が感じやすかっただけなんだから、調子に乗るんじゃないわよっ❤」


 へこへこっ❤ へこへこっ❤


 虞美人は勇ましい言葉とは裏腹に、がに股の状態で腰を前後に動き出していく。さらに、その細い腕を動かして、後頭部で手を組むことで自身の身体を一切隠さずにさらけ出した。その爆乳は手で抑えることもしないのだから、腰振りの激しさに従って当然のように『ぶるんっ❤ ぶるんっ❤』と暴れだしていくのだった。

 これは虞美人は完全に無意識のうちの行動である。

 虞美人の思考では、まだカーティスは倒すべき敵だと認識していた。それでも、肉体と本能がこの逞しいチンポを持っているカーティスに媚びて抱かれるべきだと判断してしまい、自然とがに股で降伏ポーズを取りながら、股間を突き出してセックスをねだる無様に媚びたダンスを踊るようになってしまったというわけだ。


 カーティスは虞美人が無意識に繰り広げている卑猥な光景をニヤニヤと馬鹿にしたような笑みを浮かべて眺めている。虞美人の無意識に男に媚びた卑猥なダンスをじっくりと楽しんだ後、カーティスは虞美人の暴れまわるドスケベボディへと近づいていき、その大きな手を虞美人の爆乳へと伸ばしていった。


『それでは……昨日のRevengeということでしたね。失礼しますヨ♪』

「ふぎぃぃっぃぃぃっっぃぃ❤❤❤❤❤」


 もにゅぅぅっぅっぅっぅっぅ❤


 その体格に似合った腕力で、まるでゴム毬で握力を鍛えるような力で虞美人の爆乳を握りしめる。痛みしか生じないほどの強烈な握り潰しの攻撃を受けた虞美人は、しかし、苦悶の声ではなく歓喜に震える声を漏らしていた。

 それだけではない。


「ぉおぉっ❤ ほぉぉっ❤ おほぉぉぉっっ~~~~っ❤」


 ぷしゅっ❤ ぷしゅ❤ ぷしゃぁぁぁぁぁっ❤


 美しい虞美人の喉から出たとは到底思えない、野獣の雄叫びのような無様な嬌声を漏らしながら、ビキニパンツの奥にあるオマンコから激しく潮を吹いたのである。

 肉付きの良い太ももがビクリビクリと波打ち、虞美人の美しい顔もまた眼球が裏返るほどに痙攣していた。誰がどう見ても、ただ胸を強く握り潰されただけでアクメをキメてしまった変態マゾ女の姿に他ならない。

 特異点の影響である。

 実は、カーティスがつけている金色のネックレスこそが特異点の元凶の『一つ』である『聖杯』なのだ。この『黒人崇拝海岸・由比ヶ浜』と呼ぶべき特異点を形作る聖杯の間近にあって、さらにはカーティスのようなわかりやすいほど『黒人男性』のフェロモンを吸われては、いかに精霊種である虞美人であっても抗えるはずもない。

 今の虞美人は黒人男性であるカーティスが望む、『自分と肉体的に相性がいいドスケベなマゾ女』という条件に強制的に変換されてしまっているのだ。そのため、カーティスがただ爆乳も握り潰すだけでもこんな風に潮吹きアクメをキメてしまうのである。


『ボクの勝ちですネ?』

「は、はぅぅ……しょ、そんな、わけないぃぃ……❤ ま、まだ、負けて、ないぃぃ……❤」


 だが、肉体は変貌してしまい、さらには本能で黒人男性であるカーティスに媚びてしまうほどであっても、心はまだ黒く染められていなかった。だが、それでも脚をプルプルと震わせて今にも倒れ込んでしまいそうだし、鼻の穴を大きく開いて鼻水も垂らしている無様なアへ顔を晒してしまっている。


『くっ、くふふ……♪ そ、それでは、ダンス勝負では勝敗がつきそうにありませんネ? なので、どうでしょうカ? ここは、ひとつ──』


 カーティスは今にも笑いだしてしまいそうになるが、それでもどこか真面目ぶった口調で新たな提案を行う。そして、先ほどからジィーっと股間をガン見している虞美人をからかうように、一気にブーメランパンツを脱ぎ捨てた。


「おぉおぉ、で、でっっかぁぁぁ……❤」

『虞美人サンのTechnic、見せてもらいたいデス♪』


 カーティスのBig Black Cock(黒人男性の巨根)を見た虞美人は、項羽や立香と比べたら大したことがないと言っていた設定も忘れてしまったのか、思わず『大きい』と呟いてしまう。

 そんな完全に痴呆のようになっている無様な虞美人を見下すように笑いながら、カーティスは自身のチンポを手で上下に振りながら挑発を行うのだった。


「おぉ、おぉぉ……おほぉ……❤」

『Oral Sexで虞美人サンの実力をボクに見せてくだサイ。うん? ……虞美人サン?』

「上、下……上、下…………へっ!? な、なによっ❤ なにか言ったかしらっ❤」


 だが、そんなカーティスの挑発も耳に入っておらず、虞美人は上下に揺れるそのデカすぎるチンポを見るために頭を大きく動かしていた。餌を前に『待て』と御主人様に止められている犬のような、とても理性ある人間とは思えない間抜けな姿である。


『Hhh……これは、とんでもない変態女ですネぇ』

「なっ……!? ば、バカにしてるの!? お、お前……いいわっ! そこで立ってなさい! 私がお前のチンポをしゃぶって、すぐに射精してあげるわ! 射精しすぎて苦しくなって、『やめてくれ~』って頼んでも絶対に止まらないわよっ、この私を馬鹿にしたのだから!」


 そんな虞美人を嘲笑するカーティスの行動はある意味では当然なのだが、このカーティスの振る舞いに虞美人は怒りを覚えたようであった。先ほどまでの快感による頬の紅潮とは違い、怒りで顔を真っ赤にしてフェラチオをすると宣言をしたのである。奇しくもカーティスが提案したオーラル・セックスと同じ行為であった。


「はぁ……はぁ……❤ じゃ、じゃあ、しゃ、しゃぶるわよ……❤」

『はい、ドーゾ』


 カーティスはその表面の言動こそ紳士的ではあるが、実際は非常に嗜虐的で軽薄な人物である。嘲笑を浮かべたまま、虞美人へとチンポを突き出してフェラチオを強請るのだった。

 虞美人は『ふぅぅ❤ ふぅぅ❤』と鼻息を荒くしながら、舌をちろりと伸ばしてそのチンポへと唇を近づけていく。


「はむっ……❤ ちゅぅ❤ んんぅ、ちゅっ❤ な、なめれば、いいんでしょうっ……❤ ふぅっ❤ ちゅぅ、れろぉぉ❤ むちゅぅぅ❤ むぎゅぅうぅっっ❤」

『No! No! こんな赤ちゃんのKissみたいなものじゃダメ! もっと激しい方がボクの好みデス!』


 項羽との淡白なセックスと、立香の雑魚すぎる精力がゆえの単調なセックスしか知らない虞美人は、実はこのフェラチオが初めてのフェラチオなのだ。恐る恐るといった様子で舌先と唇だけでチンポの先っぽを舐めるのだが、当然、そんな微々とした刺激でこの勢力に優れた黒人男性が満足するわけもない。

 カーティスが強引に虞美人の頭を股間へと引き寄せていくと、喉の奥までチンポが突き刺さった。


「んぐぅぅぅっ❤ むぅぅ、むぎゅぅうっっ❤ ふぅぅ、ぷはっ❤ お、お前っ、なにすんのよっ❤ て、手を離しなさ、ふぐぅぅぅぅっ❤」


 虞美人ほどの美女が全裸で傅きながらチンポをしゃぶる姿は、雄の欲望をこれ以上なく煽ってくれる。そのため、百戦錬磨のカーティスであっても思わず興奮が強まってしまい、虞美人の頭を掴んでオナホのように乱暴に扱ってしまうのだった。もっともっと、カーティスはセックスを知ったばかりの頃に戻ったように、悦びを味わおうとグイグイとチンポを虞美人の喉奥へと押し付けていくのである。


『手を離す? 出来まセン! そうしたら虞美人サン、逃げマス! こんな良い穴、逃がすわけにはいけまセンっ!』

「んちゅぅ、ちゅぱぁっ❤ にげ、逃げるですって❤ そんな、勝負を投げ捨てるような無様なことするわけないでしょうがっ……❤ ふぅぅ、ふぅぅぅっ❤ み、見てなさいっ❤ こんな、くっさくて口の中をさっさと射精をしなさいよ❤ ちゅじゅるうっぅぅ❤」


 虞美人は口内に突きつけられた黒人のデカいチンポに舌先を蠢かして刺激を与えていく。その大胆な動きから、彼女が言葉とは裏腹にこのフェラチオで強い興奮を覚えていることは明らかである。それでもまだ『カーティスに勝つ』というお題目を忘れていないのか、潤んだ目でありながらも睨みつけてくるのだった。


『いい視線デス♪ そんな風に熱く見つめられナガラのBlow job……実に素敵ダ❤』

「うぎゅぅぅっ❤ むぅぅ❤ こんな、デカいだけのチンポなんてぇ……❤ わ、私が、射精させてやるんだからっ❤ んちゅぅぅ❤ ちゅっ❤ ちゅっ❤ れろぉぉぉっ❤」


 虞美人のフェラチオはさらに激しくなっていく。その快感にカーティスは犯すような強引さで喉奥へと向かってチンポを突き出すのだった。


「んふぐぅ❤ ふぅっ❤ ふごぉぉっ❤ は、激しいっ❤ や、やめっ、もぎゅぅっっ❤ んじゅるるっ❤ ふぐぉぉっぉぉっっ❤ むぶじゅうぅぅっぅっ❤」


 その細い喉を破裂させようとしているかと見間違えるような動きである。虞美人の喉奥から無様な音が漏れ出していく。なんとか呼吸をしようとしているものの、それでも喉に突き挿れられて呼吸が乱れていった。その身体にかかる負担によって震える舌と唇が、またチンポに新たな刺激を生み出し、これがカーティスに強烈な快感を与えてくれる。

 その感触を楽しんだカーティスは、ゆっくりとチンポを引き抜いていく。ゼーハーと苦しげに息をする虞美人を見下ろすその姿は嗜虐的な笑みで染められており、カーティスの性格の悪さというものを表していた。


「はぁぁぁっ❤ はぁぁっ❤ お、お前、とんでもない男ねっ……❤ 私をチンポで窒息死でもさせるつもりだったのかしらっ❤」


 精霊種として不死の力を持っている虞美人だからこそ軽々しく言える冗談だが、しかし、これが生身の平凡な女性であったら本当に死んでいたかもしれない。それほど激しいレイプ、イラマチオだったのだ。


『そんなつもりはありまセン! それよりも、次は唇を窄めて……そうデス! もっと、ボクのCowperを吸ってください!』

「本当に、お前って好き勝手してくるわねっ……❤ んちゅ、ちゅぅ……こう、かしら❤ ちゅるっ❤ じゅるるっ❤ んじゅるぅぅぅぅっっ❤」


 相変わらずカーティスを睨みつける虞美人であったが、その言葉に従うように唇を窄めてチンポに吸い付いていく。この逞しい黒人男性の興奮を表わすように先端からカウパーが溢れ出している。虞美人はそのカウパーを喉を鳴らして嚥下していくのだった。


 そして、一度フェラチオをしてしまえば虞美人の燃え盛った性欲の炎は収まらない。その美しすぎる高貴な顔を、頬を窄めながら唇を突き出すような不細工な顔へと変えてでも、チンポをしゃぶりたくてたまらないと言わんばかりにフェラチオを熱中してしまうのだった。

 それは日本で伝わる不揃いの顔が描かれた仮面、『ひょっとこ』にそっくりな、まさしく『ひょっとこフェラ』と呼ぶに相応しい無様すぎるフェラチオである。


「むちゅうぅぅぅぅっ❤ んぎぃいっ❤ ほぉおっ❤ おぉぉっ❤ こ、これ、やっばいっ❤ の、濃厚、すぎぃぃっ❤ 信じられないっ❤ こ、こんなの人間が生み出して良いようなものじゃないでしょっ❤」


 虞美人は眉を吊り上げて怒りを示しながらも、喉を鳴らしながらカーティスのカウパーを飲み干していく。その顔は真っ赤に染まりきっており、そのデカ尻がビクンビクンと痙攣してて虞美人がカウパーを飲むことで性的な快感を覚えている事実は明らかだった。モゴモゴと口内が動くたびにチンポへと口の中の肉と滑らかな舌が奉仕をするように刺激を与えているのは、虞美人がチンポに刺激を与えればそのカウパーがより濃厚なものになることを、女の本能で知っているためだ。

 チンポの先端を包み込む口内の暖かさと、頬を窄めているために貼り付いてくる頬の内側の粘膜がへばりつく感触に、カーティスは思わず腰が震えるほどの快感を覚えてしまう。


「ふごぉぉっ❤ ほ、本当っ❤ くっさいんだからっ❤ 最低っ❤ 最低のチンポよっ❤ ちゅぅっ❤ じゅるるっ❤ れろれろぉぉぉんっ❤ 大きすぎて、しゃぶるのにも苦労するしっ❤ こ、項羽様や後輩のチンポなら簡単に口の中で包み込めるのにっ❤ 本当、欠陥チンポよねっ❤ じゅるぅぅっ❤」

『Oh? その、コウウ様という人や後輩クンは、ボクよりもpenisが大きいのではなかったのですカ?』

「えっ、あっ、それは……ど、どうでもいいでしょっ❤ 小さいことばっかり気にしてっ❤ そ、そういうところが項羽様や後輩と比べて男としてダメだって言ってるのよっ❤ んちゅぅぅっ❤ ちゅっ❤ ちゅっ❤ ちゅぅっぅぅぅっ❤」


 思わず虞美人の口に出た『項羽様や後輩よりも大きい』という単語を、カーティスはいやらしい笑みを浮かべながら問いただす。虞美人はしまったという風に顔をしかめたが、すぐにフェラチオを再開してそれを無理矢理にごまかしていく。

 だが、カーティスにとってはそれもどうでもいいことだ。虞美人がBig Black Cockを吸い上げて先走り汁を飲み込んでいくたびに、蠢く舌の動きと喉を鳴らしてカウパーを飲み干していく姿を見れば、虞美人という女が求めている男はカーティスなのだとわかるのだから。

 この女は口ではカーティスに反抗してくるが、実際は過去の男と比較してカーティスのほうが優れていると本能では理解している。その本能を理性は受け入れていないようだが、身体は本能が出す貪欲な支持に従って、高級娼婦でも行わないような熱烈なフェラチオをカーティスへと捧げているではないか。それだけで十分なのである。


『Yes! もう出すヨッ、我慢できナイッ! 虞美人サンみたいな美人の口に……射精ス!』

「むぬぅっ❤ ほらっ❤ 射精しなさいっ❤ ぴゅっぴゅっ、って❤ 情けなく私のテクでお漏らし射精するのよっ❤」


 カーティスは腰を一層に強く動かしていくと、唾液で粘ついた口内は生半可なオマンコよりも快感を与えてくれる。狭い口内を強引に犯していくと、虞美人の顔が惨めに歪んでいく。日本の『ひょっとこ』のような無様な顔だった。虞美人の美人顔だからこそ、そのひょっとこ顔のギャップがとてつもないエロさを掻き立ててくれる。


「ぬぼぉっ❤ んちゅぅっ❤ じゅるるっ❤ ちゅぅっぅ~~❤ れろれろぉぉっ❤ ふみゅぅっ❤ く、口の中で暴れまわってぇっ❤ もう、射精そうなのねっ❤」

『Yes! Yes , Yes! くぅぅっ……! 射精るっ!』


 びゅるるっ! びゅっ! びゅっ! どびゅどびゅうぅぅぅっぅっぅぅ!!


『Oh~……♪ これは、たまりまセンねぇ♪』


 喉奥までチンポを突っ込んで射精をした瞬間、虞美人の喉が締まる。チンポ全体を覆い尽くすように締め付けてくる感覚は最高の射精快感を与えてくれて、カーティスは思わず目を細めてその快感に身を震わすのだった。


「む゛ほ゛ぉ゛ぉ゛っ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛~゛~゛~゛~゛❤❤❤❤ ふぎゅぅぅっぅ❤ ぎゅっ❤ んごぉぉっ❤ ぢゅるるるっ❤ ぢゅっ❤ じゅるるうぅぅぅぅっ❤ んごくぅっ❤」


 ぷしゅっ❤ ぷしゅっ❤ ぷしゃあぁぁぁぁぁっ~~~~❤


 一方で虞美人は射精を喉に受けて強制的に胃へと熱い精液が流れ落ちていく感覚にアクメ絶頂に襲われている。体が細かく痙攣することで爆乳もデカ尻もブルンブルンと暴れまわり、その顔にはイキ顔で固定されてしまい、その美人顔が台無しな不細工な顔になってしまった。それでもカーティスの射精凌辱が終わることはなく、あまりの大量の精液で鼻の穴から溢れ出てきて、鼻提灯を作ってしまっているではないか。


『おぉっぉっぉっ……❤ こ、こんな、多すぎぃ……❤ こ、後輩の倍、ううん、十倍、百倍……比べ物にならないほどの量と濃厚さじゃないっ❤ はぁ……はぁぁ……❤ じゅるるっ❤ じゅるっ❤ れろれろぉぉおぉぉっ❤ 雄くっさい……❤ じゅるっ❤ はぁ、はぁぁ……❤ わ、私の身体までこの臭いになっちゃいそう❤』


 口内を、いや、胃の中まで雄臭さで満たされたというのに、虞美人はうっとりと顔を蕩けさせながら、精液という物質を取り込むこと自体に快感を覚えているようであった。人の生気を吸い取る吸血種でもある虞美人は、黒人男性であるカーティスの精液がどれほど優れているのかを理解できてしまうのである。その優秀な精液をもっと肉体に取り込みたいと本能で求めて、アクメをキメている体と脳でちゅぅちゅぅとチンポに吸い付くことをやめなかった。


「んぐぅ、ごくっ❤ ごく、ごく、ごくぅぅぅ~~❤ ぷはぁっ……んぅ、んきゅぅっ❤ うぅ、おぉっ……❤ げぇぇぇぇ~~~~っぷっ❤❤❤❤」


 ついには精液を飲み込みすぎて大きなゲップまでしてしまう。精液臭い、どうしようもないほどの無様さを見た目だけでなく臭いでも演出していた。


『Hhh……これはたまりませんネ♪ 虞美人サンみたいな美人が、ククク、ザーメンの臭いがたっぷりとするゲップをしてくれるナンテ。無様すぎて、興奮しマス!』

「なっ、射精したばかりなのに、な、なんで大きくなってるのよっ……❤」


 そんな虞美人の姿を見て、カーティスのチンポは射精をしたばかりだというのに小さくなるどころかさらに大きく張り詰めていく。当然と言えるだろう。フェラチオなどあくまで前戯に過ぎない。ここからが、カーティスにとっての本番なのだ。


『勝負は引き分けですね……Round 2に持ち越しですカネ』

「ラウンドツー……ニ回戦って、な、なにをするのよ……!」


 そして、少し言葉を巧みに使えば簡単に『次』の段階へと移れるだろう。

 現に虞美人はその声は震えているものの、目を見開いてチンポを眺めている蕩けた表情からもわかる。虞美人がチンポをもっと深いところで味わうことを求めていることは一目瞭然と言えた。

 カーティスはニヤリとした邪悪な笑みを浮かべて、虞美人の身体を床に押し倒していく。


「きゃぁっ❤」


 押し倒された虞美人は悲鳴のような声ではあるが、悲鳴ならば絶対に含まない甘い声が飛び出した。声一つとっても虞美人はすでに体も心もカーティスを拒むつもりなど一切ないとわかる。カーティスは床に転がった虞美人のムチムチとした美脚を掴んで持ち上げて、オマンコが見えるように開脚をさせていく。陰毛が見えるほどに布面積の狭いその水着はオマンコから流れる愛液でビチャビチャに濡れており、その水着を太い指で剥ぎ取っていった。


『前戯はいらないようですネ……それじゃ、挿れマスヨ。Round 2はセックスというわけデス♪』

「ぅっぅっっ❤ そ、そう、ねっ……❤ ふぇ、フェラチオでお前を射精させたけど、まだまだ元気みたいだし……❤ しょ、勝負をつけるのなら、もう、セックスしかないわよね……❤ こ、これで決着をつけてやるわ❤ お前なんか、私の敵じゃないってことをね❤」


 カーティスからのセックス勝負の提案に虞美人は喉を鳴らして受け入れる。『勝負』だとか『決着』だとか『敵』だとか物々しい言葉を使っているものの、片足を持ち上げられてオマンコが丸見えの状態になっている虞美人は、カーティスとセックスをしたい淫売女であることが丸わかりになるほどに、赤く染まって愛液を垂れ流しているではないか。

 そんな虞美人に、もはやカーティスは苦笑を漏らすしかなかった。


「ほらっ❤ さっさと挿れなさいよ❤ す、すぐにお前のデカチンポを私のオマンコで搾り取って、ぇぇぇぇぇぇっ❤❤」


 ずぶずぶっ! ずぶっ! にゅぷにゅぷうぅぅぅ、ずぶぶぶぅぅぅぅぅっ!


「んおぉぉぉぉぉっ❤ は、挿入って、挿入ってきたぁぁぁぁっ❤❤❤ ひろがる、拡がるぅぅっぅっ❤ お、オマンコがぁ❤ 項羽様や後輩のちっちゃいオチンポしか知らないオマンコが、で、デカチンに拡げられちゃうぅぅぅっ❤❤❤❤」


 淫靡なオマンコの肉をずぶずぶと掻き分けるように真っ黒なデカチンポが挿入されていく。機能性を重視した故に短小の項羽と雑魚である証明のような短小の立香のチンポしか知らない虞美人のオマンコはキツキツの処女同然のオマンコだ。そこにカーティスのような平均を遥かに上回るデカチンポが挿入されれば、本人の言葉通り、オマンコの中がまるで裂かれるように拡張されていく。


『Unbelievable! 凄まじいホドのPussyデース! ま、まるでボクのチンポを噛みちぎるみたいに締め付けてきてっ……! こ、腰が止まらナイっ! Excellent!』

「おほぉおぉっ❤ や、やめっ❤ 激しすぎっ❤ こ、こんなの耐えられっ、ひぎぃぃっっぃっ❤ こ、壊れるっ❤ オマンコの奥、までみっちり届いてぇ❤ 私のオマンコ、壊れてしまうっ❤」


 その挿入から与えられるものは、もはや刺激というよりも衝撃だった。虞美人が性行為において優れたオマンコを持っていることも災いしたのだろう。カーティスは百戦錬磨のヤリチンだというのに、その傾国のオマンコに夢中になってしまったのである。

 腰を振ってチンポを引き抜きするたびに、そのオマンコはきゅぅぅぅっと激しく収縮を行って男へと尽くすように快感を与えてくれた。立香のような入っているのか入っていないのかわからない短小オチンポでさえも脳が蕩けるような快感を与えてくれるのだから、カーティスのような雄として正しいデカチンが相手ならばより一層の快感を覚えることが出来る。

 肉襞がうねうねとうねっていくオマンコへと、カーティスはさらに激しく腰を振ってチンポを強く突き立てていくのだった。


「くぅぅ、おぉぉっ❤ んほぉぉっぉっっぉっ❤ つ、つよっ❤ 強いぃィッ❤ やめ、なさいっ❤ そんな、激しく腰を振るんじゃないわよっ❤ おぉぉっ❤ 大きすぎて、ひぎぃぃっ❤ 動く、だけで、お、オマンコが外に出ちゃいそうなっ❤ おっ❤ んひぃぃぃぃぃっ❤ 気持ち良すぎて、死んじゃううぅっぅっぅっ❤」


 不老不死の精霊種である虞美人にとって縁遠い事象であるはずの死を連想してしまうほどの強烈な衝撃に襲われる。爆乳やデカ尻に詰まった媚肉を暴れさせるように体を痙攣させていく。さらに、黒人のデカチンポを咥えこんでいるオマンコから、カリ高のチンポで掻き出されるように愛液が噴き出していく始末だ。項羽や立香とのセックスでは絶対に見せなかったその反応を、カーティスとのセックスでは容易くさらけ出していたのである。


『Oh! PenisがPussyに溶かされるような熱さデス! ピストンを強めれば強めるほどに肉がどろどろに蕩けていって絡みついてクル……! たまりませんネ!』

「ひぅぅぅっ❤ ふ、震えてるっ❤ チンポが震えるだけでっ、ま、マンコの肉が擦れていくのぉ❤ はぁ、はぁぁぁっ❤ お、おかしくなるっ❤ オマンコが脳みそになったみたいにぃ、か、考えがまとまわらないのぉぉっ❤」


 快感に耐えきれず虞美人の腰が跳ねるたびに、柔らかなマン肉がチンポを擦り上げるように動いていく。ヤリチンのカーティスでさえ『名器』と認めるオマンコのその反応は、カーティスの腰を蕩けさせるような、この筋骨隆々の黒人男性から力を奪うほどの強烈な快感を与えてくれるのだった。それこそ、今にも射精してしまいそうなほどの快感である。


「ひぃぃっ❤ ひっ❤ ひぃぃぃ~~~~っ❤ も、もう、やめなさいっ❤ た、耐えられないっ❤ こ、これ以上オマンコを犯されたら、もう戻れないっ❤ 私が、私じゃなくなってしまうっ❤ やめなさいっ❤ やめ、やめてっ❤ やめて、ください……❤ おっ❤ おほぉぉぉっ❤」

『やめるわけがないでしょうガ! こんな気持ちいいPussy、もう二度と会えないかも知れませんからネ! 徹底的に! 二度とボクのことを忘れられないように仕込んであげますヨ!』


 カーティスがそんな射精欲を抑えながら、それでもぐいぐいと激しく腰を振っている。虞美人にとっては頭がおかしくなりそうなほどの快感に、ついに音を上げる発言を口にしてしまった。

 『やめろ』や『やめなさい』という強気な言葉が、『やめてください』などという許しを乞う情けない言葉に変わってしまう。それは本来の虞美人ならば到底出てくるはずのない弱音である。その変化を捕食者であるカーティスは的確に感じ取り、ニヤリと笑みを深めるのだった。


「んぎぃぃぃぃっっぃ❤ か、掻き回されるっ❤ オマンコが掻き回されて、脳みそがぐじゅぐじゅになって、私が壊れちゃうっ❤ 嘘っ❤ 嘘よ、こんなものっ❤ 知らないっ❤ 何千年も生きてきたのに、こ、こんなの知らないのぉぉっ❤」


 虞美人が涙を流しながら、それでも声色は蕩けきった甘いものだった。その上、言葉では否定しながらもオマンコはキュウキュウとしがみつくように締め付けてくる。そんな反応を見せられれば、男として昂ぶらないわけがない。


『派手に喘いでくれますネ♪ もっともっと、素敵な顔を見せてくだサイ!』

「ひぐっ❤ イグイグぅぅっ❤ む、無理やりオマンコを拡げられてるのに、気持ちいいっ❤ 私が私でなくなるのがわかるっ❤ 嫌だっ❤ 嫌よっ、そんなの❤ 項羽様との日々も、あいつとの生ぬるい日常も、き、消える、なんてぇっ❤ 絶対に嫌ぁっ❤」


 勢いよく腰を突き出しては引き抜き、また突き出していく。そのたびにオマンコの肉が柔らかく耕されていき、カーティス専用オマンコへと改造されてしまうのだった。そのため、亀頭の先で強く子宮口を叩くたびに、下腹部の肉を内側から擦り上げるたびに、虞美人はまるで感電をしたように激しく痙攣し、陸に上がった魚のように飛び跳ねていく。


「んひぃぃっ❤ これ、ダメダメっ❤ もう、もう無理っ❤ ま、負け……負けでいいわっ❤ もう、勝てないってわかった❤ わかったから、これで終わってっ❤ これ以上は無理っ❤ 戻れなくなるから、も、もうチンポを抜いてぇぇっ❤」


 逃れるように身悶える虞美人だが、カーティスが長い腕を伸ばしてぐっと肩を抑え込むために叶わない。『まな板の上の鯉』の諺さながらに、虞美人はカーティスのされるがままだ。カーティスは腰を奥へ奥へと進めていき、まるで子宮口をこじ開けようとしているかのような乱暴さである。それでも、今にも射精を暴発しそうになっているカーティスは、雄の本能で虞美人のより深いところへと精液を流し込もうとしているのだった。


『Good! 良いですヨ、そのままデス! もう我慢とかしないですカラネ! くぅ、うぅぅっっ! 射精るっ、射精ますヨォ!』

「おほぉぉっぉ❤ やめっ、やめてぇ❤ 射精すなら、射精すなら外に、外に射精してぇ❤」


 カーティスはピストンの速度をどんどんと速めていき、その暴力的なピストンで虞美人の体もまた降伏宣言を出しているかのように子宮口が開いていく。その準備万端な虞美人のオマンコへとカーティスは射精をするのだった。


『くぅぅっ……! 射精ルっ!』


 どびゅぅぅぅぅぅぅっ! びゅるっ! びゅるるっ! どびゅどびゅうぅぅぅぅっぅっぅ!!


「お゛ぉ゛ぉ゛っ゛っ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ゛っ゛お゛っ゛ぉ゛~゛~゛~゛~゛❤❤❤❤ イグッ❤ イクイクっ❤ イッちゃうぅぅぅぅぅっっっぅぅ~~~~❤」


 ぷしゃぁぁぁぁぁっっぁぁ❤❤❤❤


 カーティスの射精と同時に潮吹きアクメをキメてしまう虞美人は、その表情も惨めなものだった。かつては傾国とも称されたこともある美貌も、鼻を大きく開きながら舌を突き出して眼球をぐるりと裏返してしまえば意味を持たない。

 虞美人の名器マンコで腟内射精をした快感と、虞美人の美貌が歪むほどの快感を与えたという支配欲を同時に味合うカーティスの顔はやはり醜く歪んでいた。そんなカーティスをさらに悦ばせるように、虞美人はビクンビクンとアクメ痙攣をさらに激しくさせていく。


「ぉぉぉっ❤ 止まらないっ❤ イクのが止まらないっぃぃっ❤ ふぅぅ、ぉぉおっっ❤ まだ❤ まだ続いていくぅぅっ❤ 馬鹿になるっ❤ 精液で脳みそを犯されて馬鹿になるぅっ❤ なんで❤ なんで膣内に射精したのよぉっ❤ 外に射精してって、いったのにぃぃ……❤ ひぎっ❤ んぎぃぃっ❤ おほぉぉぉっぉっぉっ❤ イグゥぅぅっぅっぅっ❤」


 頭の天辺から足の爪先まで貫くような、もはや痛みさえ感じるほどの強烈な快感が絶えることなく虞美人へと襲いかかるっていく。その刺激、いや、衝撃から逃れるように暴れまわることでやはり爆乳とデカ尻が暴れまわっていき、アクメ地獄に落とされているのだった。


「おぉぉっ❤ で、でも、でも終わったぁ……❤ も、もう、終わりぃ……❤ 負けた、けど、負けたけどぉ……❤ もう、こいつと会わなきゃ、なんとかなる、はずぅっ……❤」


 だが、その地獄も終わりが見えてきた。間抜けな顔を晒して芋虫のように無様に這いつくばりながらも、それでも虞美人はまだ意識を保っている。カーティスとのセックスが始まる前は、黒人男性特有の逞しさに雌の本能が刺激されて発情していたが、今はもはやそれどころではない。雌として満たされる幸福よりも、数千年の時を重ねて作り上げてきた『虞美人』としての人格がズタボロになることの恐怖が勝っているのだ。


『What's? 何を言っているんですカ?』

「へ──おほぉぉっぉっ❤❤❤」


 だが、カーティスはそんな虞美人の感情を優先するような男ではない。相変わらず嗜虐的ないやらしい笑みを浮かべて、オマンコへ挿入したままのチンポを再び動かしていく。射精をしたばかりだというのにまだまだ硬いチンポに、虞美人は不意打ちアクメをキメてしまうのだった。


『ボクはまだまだやれますヨ、Round 3デス! Hhh……10も20も行くかもしれませんが、ネ♪』

「ひぃ、む、むりっ、いや、いやぁぁぁぁっ❤❤❤❤」



 ────こうして、昼過ぎから始まったセックスは、日が沈んでも終わることなく、日付が変わる寸前まで続くのだった。



「ひぃぃ、ふぅ、うっぅぅっ❤ ゆるして、くださいっ❤ おねがい、しますぅぅっ❤ もう、やめてくださいぃ……❤」

『No! まだまだやりますヨ! ボクのPenis、満足できていまセン!』

「んひぃ、そ、そんなぁっ❤」


 気高い仙女の心は粉々に打ち砕かれていた。ただただ涙を流しながら、それでいて頬をだらしなく緩めた顔で虞美人は、未だにその剛直の硬さを維持しているカーティスへと許しを請うことしか出来ない。

 両手の指だけでは数え切れないほどにオマンコへと精液を注ぎ込まれてしまった。ピストンをするたびにオマンコからグチュグチュと音を立てて注ぎ込まれたザーメンが外へと掻き出されてしまうほどである。そんなオナホール以下の扱いに怒りを覚えることも出来ず、虞美人は嬌声を挙げながら卑猥な爆乳デカ尻ボディを震わせるだけだ。


「んくぅぅっ❤ はっ❤ あぁぁっ❤ あひぃぃぃぃんっ❤ もう、もう無理っ❤ とっくに終わってたっ❤ なりますっ❤ お前の……あなた様の女になりますぅぅぅっ❤」


 ついに、虞美人が堕ちた。

 アヘ顔を晒しながら、オマンコからザーメンと潮を撒き散らしながら、白旗を挙げてしまったのである。その間もオマンコはきつくチンポを締め上げてカーティスにセックスの悦びを与え続けていた。その姿こそ、虞美人がカーティスの玩具となることを認めてしまった証のようなものである。


『いいデスネ……虞美人サン、いいえ、虞美人のような美しいメスがそんな最低の言葉を口にすると、ゾクゾクと昂ぶってしまいます♪ ほら、もっとボクを楽しませてクダサイっ!』

「ひぃぃぅっ❤ わ、わかりましたぁっ❤ オナホっ❤ オナホです❤ 虞は、カーティス様のオナホです❤ オマンコでオチンポを気持ちよくする、玩具にしてくださいませぇ❤ ネバネバでドロドロのオチンポ汁でぇ、わたしをカーティス様の色でどうぞお染めくださいっ❤」


 虞美人ならば到底口にすることが出来ない言葉を虞美人が口にしていく。いや、あるいは項羽が相手ならば、これほどまでに自身を卑下するような言葉で相手を持ち上げることもあったかもしれない。

 だが、項羽ならばそのような言葉を口にするべきではないと戒めたであろう。人ならざる中華の覇王を指して言うには少々奇妙だが、人間が出来た項羽ならば愛する女が自らをこき下ろすような言葉を許す事はできないし、そんなもので興奮を覚えるような悪辣な人間性を持っていないためだ。


『Yes! では、たっぷり射精してあげマース!』


 しかし、それは項羽だったらの話だ。虞美人を犯しているカーティスはそんな高潔な人間性とは程遠い下衆の黒人男性である。その言葉を受けたカーティスは嬉しそうに体を震わせて、虞美人の腟内へと溢れんばかりの精液を注ぎ込むのだった。


「あぁっ❤ 溺れるっ❤ 精液で溺れるぅぅっ❤ 溺れ死んじゃう❤ セックスで、本当に死んでしまうぅぅぅっ❤ ひぃ、んひぃぃっ❤ ひぎぃっぃっぃぃっっっぃ❤❤❤❤」


 びゅるるるっ! どぶびゅうっ! びゅっ! びゅぅぅっ! どびゅうぅっぅぅぅぅぅっっぅ!


「おほぉぉっぉっっぉぉぉっ❤❤❤❤ くるっ、くるくるくるぅぅぅっっ❤ 幸せアクメきちゃうぅぅっっ❤ んひぃぃぃっぃっっぃっ❤ イグぅぅぅっっっぅぅぅっぅ❤❤❤❤」


 射精と同時に、虞美人の精液と愛液が溢れだしていく。古い精液が押し出されて、新しく新鮮な精液を選んで受け入れているかのような光景だった。タガが外れたように無様な野太い喘ぎ声を出しながら暴れまわり、暴れまわり、そして、それを数分も続けてやっとぐだりと体を落とす。

 ドロリと蕩けた緩めた表情で、ゆっくりと口を開いていく。


「ほぉぉぉ……❤ い、いっぱい、射精していただきぃ……あ、ありがとう、ございましゅぅぅ……❤ 虞は、虞はぁ……❤ カーティス様のオチンポに、心底惚れ抜いてしまいましたぁ……❤ どうか、その逞しいオチンポ様のイライラを解消する奴婢として仕えることを、お許しくださいませぇ……❤」


 あまりの強烈な快感に魂を塗り替えられ、もはや彼女の愛する人物はカーティスとなったのである。その脳裏に、項羽や藤丸立香という男の名は存在さえしない。瞳孔がハートマークに染まったように蕩ける瞳でカーティスをうっとりと見上げて、その赤い唇からは従順な奴隷宣言を口にするほどだった。


『Yes! 素直になってくれて嬉シイ! これでキミはもうボクのものですね!』

「はいぃぃっ❤ あなた様に生涯お仕えいたします❤ いつでもどこでも、この卑しいオマンコをお使いくださいませ❤ たったの一夜でカーティス様のようなデカチン専用オマンコになった、虞の処女同然オマンコ❤ 過去の男とは違う逞しい黒人様の強さを、どうぞもっともっと教え込んでくださいませっ❤」


 この特異点に降り立ったことで、虞美人はカーティスという黒人男性の性奴隷へと堕ちてしまったのであった。





 ホテルの一室で、一人の黒人男性がベッドに腰掛けながら外を眺めている。その足元には一人の美しい女性が跪いており、その股間へと体を寄せていた。


「ふぅぅ……ふぅぅぅぅっ……なんて、硬くて熱いオチンポ様❤ きゅぅうぅん❤ む、胸で挟んでいるだけで、あぁっ、そのまま心臓が溶けてしまいそうなほどですぅ❤」

『Good,虞美人はパイズリお上手ですネ。おっぱいも非常に柔らかいデスし、これからどんどんとセックスのTechnicを磨いてくだサーイ』

「はいっ、かしこまりました❤」


 のんびりと女性を見下ろしている黒人男性はカーティスであり、そのカーティスの命令的な言葉に媚びるような甘い声で答える美女が虞美人である。お互いに一糸まとわぬ姿であり、さらに虞美人の股間からは粘ついた白濁色の体液が流れ出していた。そのことから、これが『前戯』ならぬ『後戯』であることがわかる。

 誇り高い虞美人が床に膝をついて男のチンポに奉仕するという行為は、本来ならば天地がひっくり返っても起こり得ないことのように思える。だが、それは間違いだ。虞美人はその他者を見下すような、いや、真実として見下している言動から勘違いされやすいが、唯一の運命的な相手にはこれ以上ないほどに尽くしてみせる女なのだ。その運命的な相手が人外である非生命的でさえある項羽のような人物だからこそ、このようなことをする虞美人が想像できなかっただけなのである。


「んふぅぅ……❤ ああ、こうして胸を上下にして……すんすんっ❤ はぁぁ~~❤ オチンポ様が見えてきた時に流れ出る、強烈な雄の香り❤ この濃厚な匂いだけで、虞は魂さえも蕩けだしかねないほどに力が奪われてしまいます❤ これ以外のことが何も考えられず、ただその場で跪くことしか出来ないほどの圧倒的な一物❤ なんて素晴らしいのでしょうか❤」

『Oh! なら、ボクは虞美人がピストルを持って襲いかかってきても、Penisを露出すれば勝てるということですカ?』

「全くもってその通りでございます❤ 私のような端女がカーティス様に逆らうことなどありえませんが、もしもそのようなことがあれば、カーティス様はその逞しい男根をお見せすれば、すぐにこの野良犬同然の発情メスは屈服するでしょう❤」


 ぬぷっ❤ ぬぷっ❤ ぬぷぬぷぬぷぅっぅ~~~~❤ どたぷんっ❤


 特異点による影響で爆乳化した虞美人はその豊満な胸を大胆に揺さぶることで、カーティスのBig Black Cockへとパイズリ奉仕を行っていた。もちろん、その中でカーティスの男性としての優位性を煽るような言葉で褒め称えて媚びることも忘れない。

 いや、虞美人自身はカーティスへと媚びているという自覚すらないのだろう。先の夜に行われたセックス勝負という名のハメ殺しで、虞美人の尊厳というものは徹底的に凌辱され、その末に心から屈服してしまった。虞美人は心の底からカーティスのことを崇拝しており、敬愛しており、心酔している。そのため、虞美人からすれば『言葉を選んで媚びている』のではなく、『自分が感じる真実を口にしている』だけなのだ。


『Yes……! 存在感のあるHeavyなおっぱいにPenisが揉みくちゃにされるのはたまらないデスネ♪』


 虞美人ほどのデカ乳の持ち主は中々居ない。正確には、存在しても顎やお腹にもたっぷりとお肉が蓄えていたり、あるいは、単純に顔の造形が好みではない不細工だということも多い。

 だからこそ、カーティスは虞美人を見た瞬間に、『この雌を俺のものにしてやる!』とチンポをいきり立たせてセクハラダンスを踊ったのである。そして、そこから虞美人は自分が与えた快感が忘れられずに接触をしてきて、チンポに発情する雌とセックスをして堕落させたのだ。


「ひぎぃ、んんぅぅ❤ お、オチンポ様がまた硬くなってるっ❤ こ、興奮してくれているんですね❤ おぉっ❤ に、匂いもどんどん濃厚になってきてるっ❤ 先走りのカウパーがどんどん出てるっ❤」


 虞美人の真っ白な美しい肌が、真っ黒な肉棒の熱が移るように真っ赤に染まっていく。発情したことでもじもじと腰を振ってデカ尻を揺らしている様子も、見下ろしているカーティスにはよく見えた。今の虞美人を見て、カルデアの職員やサーヴァントたちはその変貌ぶりに目を見開くだろう。それほどに、虞美人の言動はみっともないセックス狂いの女に堕ちているのだ。


『Hhh……それでは、射精しましょうカ♪ そのデカ乳でたっぷりと受け取ってクダサイ!』

「はいっ❤ どうぞ、オチンポ様は我慢することなく精液をお射精しくださいませ❤ この愚鈍な雌の胸を弾き飛ばすほどの脈動を、んぅっ❤ どうぞ、虞にお見せください❤ はぁぁぁっ❤ 匂う❤ 匂ってくるぅっ❤ オチンポ様の先っぽから、濃厚な雄の匂いがするぅ❤ イグッ❤ この匂いだけでイッてしまいますっ❤」


 虞美人は思い切り乳房を寄せてカーティスのチンポを締め上げ、その射精欲求を解放させようと擦り上げていく。その行為の最中で精液の匂いが強まっていき、それを嗅ぐだけで虞美人は息を切らし、さらにはアクメにまで達してしまう。

 そのチンポに与えられる刺激と視覚から飛び込んでくる興奮によって、カーティスも限界を迎えたようだった。溜まった精液を吐き出さんと、チンポが力強く脈打つのである。


「ふぅぅっ❤ 射精して、射精してくださいっ❤ 虞のおっぱいに、カーティス様の精液をシャワーみたいに浴びせてくださいっ❤」

『ぅっ……! 射精ルっ!』


 びゅるるっ! びゅっ! どびゅっ! どぶびゅくうぅぅっぅぅっぅぅっぅ! びゅるぅぅぅっ! びゅっ!


「お゛ほ゛ぉ゛ぉ゛っ゛っ゛ぉ゛っ゛ぉ゛っ゛❤❤❤❤ きたぁぁっ❤ ザーメンシャワーで、ビチビチって私の肌をザーメンが跳ねてっ❤ んひぃっ❤ だ、だめっ❤ 熱さと匂いで、イクっ❤ イクイクっ❤ イクぅぅぅぅぅっぅぅっぅっ❤」

『ふぅ~~……良いパイズリですネ♪』


 射精の勢いは凄まじく、飛び出した精液が虞美人の美しい体へと降り注いでいく。ただ精液をかけられただけで、彼女が口にした通り、もはや霊核まで黒人の魅力に染められているためアクメをキメてしまうのだった。発情しきった下品な表情の虞美人を見下ろすカーティスの顔もまた優越感と支配欲求が満たされた、その性根が現れたかのような醜さである。


『たっぷりと仕込んで、最低の雌に仕上げてあげますからネ~♪』


 そうして、虞美人の新たな生活がスタートをするのである。





 真夏の由比ヶ浜は観光地として賑わっており、昼過ぎの時間帯、それも大通りに至っては人と人の肩がぶつかりかねないほどに観光客がひしめいている。そんな中で、とある男女の周囲だけがぽっかりと穴が空いたように人が遠ざかっていた。

 その男女こそが、カーティスと虞美人である。


「うわ、すっごい服……もうおっぱいとか見えてるじゃない……恥ずかしくないのかしら」


 虞美人は水着霊基の霊衣から衣装を変化させていた。アサシンの霊基で纏っているシックな黒いドレスだが、しかし、その体を男好きする爆乳デカ尻へと変化させた虞美人ではあまりにも布面積が足りない。ただでさえ、おっぱいの半分が見えているようなものだったのに今ではなんとか乳輪を隠せる程度でしかない。さらには、今までは足の側面だけが見えるスリットと言った程度だったスカート部分は、むっちりとしたデカ太ももへと変貌した今では、その足と足の間に潜り込むように秘部だけが隠れるようなものになっている。もはやドレスというよりもエプロンと言った方がしっくりと来るようなものだ。


「うぉぉ……え、エロすぎる……ぅぅ、と、トイレ……いや、射精る……?!」


 それを着てこの人通りの多い街を歩いているのだから、周囲の視線を集めて当然である。そこにカーティスに抱かれた虞美人は、先日とは比べ物にならないほどのフェロモンを放っていた。そんな虞美人を前にして男たちが性欲を抑えきれるわけもない。中にはパンツの中に射精をしてしまうような情けない雑魚雄まで現れる始末だった。

 そんな風に視線を独占している二人組が向かう先は、カーティスのような黒人男性グループだけが入れるビーチハウスへと向かっている。そこで、彼が所属しているグループへと虞美人の『顔見世』をすることが目的であった。


『やはり虞美人は目立ちますネ』

「コソコソと様子をうかがいながら、それでも肉欲に塗れた不快な視線です。私の全てはカーティス様にお捧げしているというのに、あの貧弱な雄どもの脳内で穢されていると思うと、肌が粟立つような不快感を覚えてしまいます! その低能な脳みそを、脳天から槍で貫いて串刺しにしてやりたい……!」

『おっと、怒らないでくだサイ♪ Reluxですヨ~♪』

「ひゃうんっ❤」


 その道中で自身が性欲に満ちた視線を向けられていることに気づいている虞美人は苛立ちを示すが、カーティスがニヤニヤと笑いながら肩越しにその爆乳を揉みしだいていく。醜く垂れているわけでもないその爆乳だが、逞しい指がぐにゅっと沈めば簡単に形を変えてその柔らかな性質を教えてくれる。ただ男が女の胸を揉む、それだけでどうしようもないほどの『エロさ』を醸し出してしまうほどに、カーティスの優れた肉体と、虞美人の美しく有りながらも卑猥な肉体の組み合わせは犯罪的でさえあったのだ。


「むぎゅっ❤ くぅっ❤ ふわぁ……んきゅぅ❤ あっ❤ んぅ、ふぅぅぅっ……むぎゅぅっ❤」

「うぉぉ……! チンポに悪すぎる……昼間っから見せつけんなよっ……!」

「んぅぅ……❤ な、なんだか……❤ 体がムズムズしてきて……❤ はぁぅ……❤」


 そんな風に虞美人の体を玩具のように弄びながら大通りを歩いていると、周囲にも変化が起こりだした。男たちが性欲を駆り立てられてチンポを勃起してしまうことは相変わらずだが、女たちもまた虞美人の淫靡な姿と声色で発情を始めてしまったのである。

 まるで、爽やかで華やかな観光地が一転して淫らで卑しい色街に変わってしまったようだった。



『さぁ、着きましたよ』



 そんな風にゆっくりと、わざわざと目的地まで回り道をして、周囲に自分にぞっこんの女である虞美人を見せびらかすように歩いていく。普通に向かえば徒歩でも十分もかからない場所にあるそのビーチハウスへと、一時間をかけて到着したのであった。


「ひゃうぅぅっ❤ もっと、もっと犯してぇ❤」

「ぷりーず❤ ふぁっくみー、ぷりぃーず❤ いえすっ❤ おー、いえすっ❤ ぺにす、ぐぅぅっど❤」

「こ、これって……❤」


 そのビーチハウスへと踏み入れた瞬間、耳を裂くような勢いで無数の嬌声が響き渡った。防音設備が整っているのだろう、外には一切漏れなかったその嬌声は、虞美人に勝るとも劣らない美女たちによって奏でられていたのである。

 さらに、この淫靡な空間に充満しているものは卑猥な喘ぎ声だけではない。思わずぐらりと足元が不確かになるほどに人の性感を高める媚薬アロマと、女たちから垂れ流しになっている強烈なフェロモンだった。


「って、あれ……!」

「ぉ゛ぉお゛っ゛っぉ゛っ゛❤❤❤❤ イグゥっ❤ イグイグっ❤ イギますっ❤ あ、アルトリアはぁっ❤ ご、御主人様とのセックスでぇ❤ 本日七度目のアクメ、キメさせていただきますぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅっ゛っ゛っ゛ぅ❤❤ ひ゛っ゛くぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛っ゛っ゛❤❤❤❤」

「せ、聖槍の騎士王!?」


 虞美人を何よりも驚かせたのは、入口付近で犯されている美女の姿に見覚えがあったからである。

 アルトリア・ペンドラゴン。

 人類の脅威を迎え撃つ星の聖剣ではなく。テクスチャを縫い留める聖槍を携えているランサークラスのアルトリア・ペンドラゴンだ。虞美人と同様に藤丸立香と肉体関係を結んでいる、カルデアでも有数の実力者であり、大きな信頼を寄せられている人格者でもある。

 そのランサーのアルトリアが、立香以外の人物を『御主人様』と呼んでセックスをしているのだ。別人な訳がない。肩や腕には硬い筋肉を感じさせるものの、お腹にはたっぷりとした脂肪を蓄えた黒人男性に抱かれて、喜悦に歪んでいるその淫らな表情は虞美人の知る凛々しいものとは異なるが、アルトリア・ランサーほどの美女が二人といるとは到底思えない。


「ん゛ほ゛っ゛ぉ゛っ゛ぉ゛っ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛~~❤❤❤ おぉっ❤ おっ❤ おっぎょぉぉぉっぉ~~❤❤ イグゥぅぅぅっ~~~~❤❤❤」

「──そう❤ そういう、ことなのね❤」


 何よりも、虞美人は本能でわかってしまったのだ。

 澄ました顔をしながらもムチムチとした爆乳とデカ尻を持った卑猥な体つきの美女は、黒人男性というこの世で最も優れた人種の男性に抱かれて、『運命』を知ってしまったのだ、と。それは虞美人がそうであったように、アルトリアもまた藤丸立香などという紛い物ではない運命の男性に出会えたということだ。

 女としての在り方。

 雌としての幸せ。

 英霊として蘇った理由。

 その全てがこの特異点が運命の男性と巡り合うためだと、虞美人もアルトリアも知ってしまったのである。


「はぁ……❤ はぁぁ……❤ あ、あら……貴女は……❤」

「まさか、お前もこの特異点でそんな様になっていたなんてね」

「……ああっ❤ なるほど、そういうことですか……❤ ふふ、貴女も見つけたのですね……真の主を❤」

「ここに来て早々にね。お前も似たようなものじゃないの? この特異点、私たちみたいな女が追い求めていたパラダイスみたいなものだと感じるわ。恐らく、私たち以外も続々とこのビーチハウスに集まってくるはずよ」


 黒人の御主人様からの射精と同時に長いアクメをキメたアルトリアは、そのアクメが治まってようやく虞美人の存在に気づいたようだ。その卑猥すぎる肉体とその体を隠そうともしない黒い露出の多いドレス、何よりもその隣に立つ逞しい黒人男性のカーティスの存在を見て、聡明な騎士王はすぐに何が起こったのかを悟ったのである。


『Hey! Tory!』

『Oh! Curtis!』


 そして、虞美人の御主人様であるカーティスもまたアルトリアの御主人様であるトロイとは顔見知りだったようだ。お互いに快活な笑みを浮かべながら片手を大きく挙げ、パシンッ、と新愛の証として手を打ち合う。


『Tory、セックスしてる女の子は素敵な女の子だネ。キミもこっちで女の子を捕まえたってことカナ?』

『Yes! アルトリアは見た目の美しさはもちろん、Pussyも僕のPenisにピッタリとくっついて、最高の相性なんデース! 僕のほうがアルトリアに夢中になっているほどサ!』


 年齢だけを見るとトロイのほうがカーティスよりも幾分も歳上のようだが、彼らの言葉には上下関係というものはまるで見受けられない。二人は年齢など関係のない、対等な友人関係のようである。


「トロイ様、よろしければ私にもそちらの方を紹介していただければ……」

「カーティス様、私も願わくばそちらのトロイ様という方にご紹介いただきたく思います」


 そんな二人の横で、アルトリアと虞美人が語りかけた。彼女たちは自らが低俗な性奴隷であるという自負があるために、見ず知らずの逞しい黒人に許可なく話しかけてはいけないという、雌の本能が無意識に生みだす特殊なマナーを知らずうちに身に着けてしまったのである。

 また、虞美人はアルトリアへと向けていたような親しげでラフな口調ではなく、真に敬意を払う相手にこそ向ける丁寧な口調である。それを見たアルトリアがその変貌の様子に少しだけを目を開きながら、それでもクスリと微笑ましげに笑うのだった。


『OK. Curtis , こっちはアルトリア、僕のSex Slaveサ! Penisをハメてやった一晩も持たず簡単に堕ちた、可愛い雌豚だヨ』

「お初にお目にかかります。ご紹介に頂いたように、トロイ様の性奴隷の大役を許されていただいている、アルトリア・ペンドラゴンでございます。本日は貴方のような逞しい殿方とお知り合えたことを喜ばしく思います。機会がございましたら、我が主君とのセックスでアクメに狂う我が身をご笑納いただければ幸いです」

『Tory , こっちは虞美人ダ。ちょうど昨日引っ掛けったばっかりの、ほやほやのSex Slaveなんだヨ。このムチムチのおっぱいとお尻が最高で、僕のBig Black Cockを簡単に飲み込める中々居ない肉オナホなのサ!』

「初めまして、トロイ様。私は虞美人、どうぞ虞とも、雌豚とも、ビッチとも、お好きなようにお呼び下さいませ。我が身を支配する主のカーティス様のご盟友とあらば、奴婢に過ぎない私にとっては天上人も同然。『カーティス様の命に反しない』という条件がつきますが、どのような命令にも従わせていただきます。犬の真似でも変態的なオナニーでも卑猥なダンスでも、なんでもご命令ください」


 生前の人生やカルデアに召喚されている頃の虞美人やアルトリア・ペンドラゴン[ランサー]を知る者であれば目を見開いて驚くであろう光景だった。まさしく、奴隷として振る舞っている二人の顔には屈辱の色や怒りの色というものはなく、心からこの黒人に傅くことを望んでいることがわかる。お互いに奴隷の首輪自慢をする勢いで、どれほど自分が黒人の御主人様に忠誠を誓っているのかということをアピールしているのだ。


『素敵な女の子だネ……お互いに、このビーチに来て正解だったわけだネ』

『そういうこと。まさか、こんな日本の……日本の……あれ、ボクはなんで、日本に観光に来たんだっけ……?』


 その徹底的に黒人崇拝主義に染まっている二人の美女を見たトロイとカーティスは笑い合っていたが、しかし、カーティスの様子がおかしい。カーティスは、自身の記憶にすっぽりとした穴があることに気づいたのだ。自分が日本に来る切っ掛けが思い出せない。そもそも、自分が持つ日本に来る前の最後の記憶は夏ではなく冬だったような記憶さえしてくる。


 ────キィィィィィィン……!


 記憶の不備に混乱しているカーティスだったが、胸元の金色のネックレスが光りだす。


『……でも、そういうことはどうでもいいカ!』


 その瞬間、カーティスの中でそのような疑問は小さなもので気にする必要もないと思い直したのだった。

 魔術に造詣が深いものならば、そのネックレスに変化している聖杯が何らかの魔術、あるいは魔術ではないが神秘に属するものを行使したのだと判断できるだろう。だが、トロイもカーティスも魔術には詳しくなく、アルトリアと虞美人は特異点の影響で判断能力に異常が起こっているために、その光になにかを思うことも出来ない。


『だって、こんな素敵なSex Slaveが出来たんだからネ♪』

「んぅっ❤ ちゅぅっ❤ れろぉぉっ❤ じゅるる、ちゅぅぅ、ちゅっ❤ むちゅぅぅっっぅぅ~~❤」


 そんなことも忘れて、カーティスは虞美人の可憐な赤い唇へと吸い付いていき、虞美人は一切の抵抗も見せずにその唇を受け入れ、さらには差し込まれる舌に自身の舌を絡ませていく。カーティスが前かがみになっているものの、160センチの虞美人では180センチを軽く超える黒人男性とキスをするためにはつま先立ちになって、懸命に体を伸ばさなければいけない。その姿がまた可愛らしく、そんな虞美人を見下ろしているカーティスは楽しそうにその唇をより激しく貪っていく。


『ふふ、お熱いことだネ。じゃあ、アルトリア、僕たちも行こうカ。今日もたっぷりと楽しませてあげるから、君も僕を楽しませておくれヨ♪』

「あんぅっ❤ は、はいっ❤ もちろんでございます、トロイ様❤」


 そんな二人のカップルを見たトロイは、笑いながらアルトリアのデカ尻を掴みながら立ち去っていくのだった。残されたカーティスと虞美人の二人は、そんなトロイたちに目を暮れることもなくディープキスを続けていく。虞美人がカーティスの虜になっているだけでなく、カーティスもまた虞美人の淫猥な肉体と魂に夢中になっているのだ。


「ちゅっ❤ ちゅぅっ❤ むちゅぅぅ、れろれろぉぉっ❤ じゅるるっ❤ はぁっ❤ おいしいっ❤ カーティス様の唾液、すごく美味しいです❤ どのような果実でも敵わない甘さ❤ んじゅるぅぅっ❤ ぷはぁっ❤ こんなものを飲まされては、どんな女もカーティス様の虜になってしまいますぅっ❤」


 虞美人はゴクゴクと喉を鳴らしながら、カーティスから送られてきた唾液を飲み干していく。そのたびにただでさえ発情して赤くなっていた顔が真っ赤に染まっていき、もじもじと股間をすり合わせるように足が動いていた。

 このディープキスだけでも虞美人が強烈な快感を覚えていることは明白である。それこそ、項羽や藤丸立香との本番セックスとは比較にならないほどの、雌としての本能が強く満たされる快感だった。


『虞美人のツバもとっても美味しいですヨ♪ 君は本当に、どこを貪っても気持ちいい。性奴隷になるために生まれてきたみたいな女ですネ』

「あっ……あぁぁぁっ❤ ありがとうございます❤ んちゅぅっ❤ れろれろぉぉっ❤ ちゅっ❤ ちゅぅぅっ❤ ちゅぱぁっ……❤ そのような魂を震わせるほどの素敵な言葉……❤ 虞は、虞は初めて賜りましたぁ❤」


 カーティスが口にした侮辱としか受け取れないような言葉も、今の完全に堕落してしまっている虞美人には多幸感を与えてくる素敵な口説き文句のように聞こえてしまうのである。それこそ項羽が送ってきたであろう理知的な言葉の数々よりも、こんな下衆で薄っぺらい言葉に感動してしまってしまうほどに、だ。その証拠に、虞美人はより熱烈にカーティスの唇に吸い付いて、ただでさえ激しかったディープキスの勢いを強めていくのである。


「はぁっ❤ ちゅぅっ❤ ぶちゅぅぅっ❤ れろっ❤ んぅぅ、ごくぅっ❤ ちゅぅっ❤ ちゅっ❤ むちゅぅっぅ~~❤ ちゅっ❤ れろれろぉぉっ❤ ひっ、ひぃぅぅぅっ❤ だ、ダメっ❤ からだが、震えてきてぇ❤ い、イッちゃいますっ❤ き、キスだけで、イッてしまいますぅぅっ❤」

『いいんですヨ、イッちゃっても。口の中は気持ちよくなれる場所なんだって覚えながら、たっぷりとOrgasmをキメてくだサイ♪』


 虞美人はついにキスだけでアクメに達しようとさえしている。つま先立ちになりながらブルブルと震えだした虞美人の体を優しく抱きしめながらカーティスは、まるで虞美人の口の中で閉じ込めるようにキスをしながら優しく呟いていく。その感覚に、快楽の奴隷となった虞美人が我慢できるわけがなかった。


「ひぐぅっ❤ イグイグっ❤ き、キスだけで、イキますっ❤ んじゅるぅっ❤ ちゅぅっ❤ ふぅぅっ❤ む゛き゛ゅ゛っ゛ぅ゛っ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛~゛~゛~゛~゛❤❤❤❤」


 ぴゅっ❤ ぴゅぅっ❤ ぷしゃっ❤ ぴゅぅぅっ❤ ぷしゃぁぁぁぁぁぁっ❤


 虞美人はキスだけでアクメに達し、その股間から勢いよく潮を吹いていく。

 トロイとアルトリアは別の個室に向かったとは言え、それでもまだ黒人と美女たちは残っている。そんな中でも周囲の視線など気にすることなくガチアクメをキメる虞美人の下には愛液特有の甘くありながらも生臭さのある水たまりが出来上がっていたのだった。


「ふわぁぁっ……❤ はぁぁ……❤ んぅ、くぅぅ……❤ ぷはぁ……❤ 気持ち、よかったぁ……❤」


 アクメを終えた虞美人はとろんとした目でカーティスの熱い胸板に身を預ける。火照りきった肌にドレス越しでもはっきりとわかる勃起した乳首、そして、濡れそぼった股間を見れば虞美人の体の『準備』が完了していることがひと目で分かった。

 怒りを覚えるほどにエロい。

 そんな虞美人を前にしてカーティスもまた我慢できるわけがない。ズボンを放り投げるように脱ぎ捨てて、その奥からギンギンに勃起をしているチンポを取り出したのだ。虞美人がアクメにおぼれてしまったように、カーティスもまた脳みそが興奮で煮えたぎるような状態になっているため、虞美人のオマンコへと固いチンポを挿入していく。


「おぉっぉ❤ く、黒魔羅デカチンポ様、あ、ありがとうございましゅぅぅっ❤ ひゅぅ、ぅぅっぅっ❤ ま、まだ拡がるぅっ❤ ぜんぜん、慣れないのぉぉっ❤」


 ずぶずぶぅっ! ずぶっ! にゅぷぷぅっぅ………ずぶぅぅぅぅっぅっっ!


 虞美人を後ろから抱きかかえるような立ちバックの体勢でセックスが開始される。たっぷりとした媚肉の乗った爆乳をぶるんぶるんと揺らす虞美人の体、その柔らかな腰を大きな手で掴みながら、カーティスは自身の腰をデカ尻へと打ち付けていく。しっかりと腰をホールドしたその大きな手は、両手の指と指がつながるほどに虞美人の腰は細いものだった。


「ひぃぅっ❤ あっ❤ あぁぁっ❤ 奥まで一気にズッポリって挿入ってくるぅっ❤ おほぉっ❤ コツンコツンって、し、子宮口を叩かれてぇ❤ ひ、開くっ❤ 孕みたくてぇ、子宮口が開いちゃうっ❤」


 パンッ! パンッ! にゅぷぅぅぅ……バシィンっ!


 Big Black Cockと相性抜群の雑魚マンコになってしまっている虞美人にとって、カーティスのチンポに限って言えばオマンコ全体が弱点とも居るが、それでも特別に快感を覚える箇所というものは存在する。それをカーティスは全て把握しており、特に一番弱いオマンコの一番奥、子宮口を擦り上げいくのだ。


『どうデスカ~? ここ、今まで知らなかった場所ですヨネ? 今までの男は教えてくれなかったんデスカ?』

「これ、これ好きぃっ❤ 今まで知らなかった私の弱点っ❤ あなた様にぃ、教えられちゃったのっ❤ 項羽様……いえっ、項羽も、後輩も❤ こんなに気持ちいいこと、教えてくれなかった❤ あ、『あいつら』が、チンポ雑魚すぎるから❤ カーティス様に犯されるまで、知らなかったんですっ❤」


 カーティスと虞美人がともに過ごした時間は長くない。項羽はもちろん、それこそ藤丸立香と比較しても比べ物にならないほどの短い。それでも、項羽と立香では教える事もできなかった虞美人の弱点を刺激し、開発をすることさえしてしまったのだ。

 そのことを虞美人も感じ取っており、立香はともかくとして、ついには愛していた項羽を呼び捨てにし、『あいつら』と蔑むように口にしてしまう。すでに、虞美人はその気高い魂すらも堕落させて一分の隙もない『性処理奴隷』へと変わってしまっているのだ。


「おぉぉっ❤ ビ、ビリビリ痺れるぅ❤ か、身体が満足に動かない❤ 御主人様に支えてもらわないと、立つことも出来ません……❤ 今の私、射精をするための玩具になってる❤ セックスしてるんじゃなくて、カーティス様のオナニーを手伝ってるだけになっちゃってるぅ❤」


 激しい動きから一点、カーティスは腰と腰をくっつけただけの体位で奥をグッグッと押すような責めを行っていく。密着した状態で虞美人の柔肌を堪能しながら、カーティスはその気持ちよさに目を細めた。


「あぁっ❤ 好きっ❤ 好き好き❤ このオチンポが、カーティス様が大好きぃっ❤ オチンポ様が気持ちよくなってくれると嬉しい❤ 私が求められていることが嬉しいんです❤ もっと、もっと犯してっ❤ 私を気持ちよくしてっ❤ 私で気持ちよくなって❤ しあわせっ❤ 一方的に性欲を処理されてるだけなのに、『あいつら』とのセックスよりも全然気持ちいいなんてぇ……カーティス様、すごすぎますっ❤」


 パンッ、パンッ! パシィィィンッ!


 肉と肉がぶつかる小気味の良い音が響きながら、同時に虞美人の言葉からもカーティスの雄としての優位性を掻き立てるような妄信的な言葉が飛び出していく。その二つが交わっていく様子は、セックス時に流すものとして、どんな芸術家でも生み出せない最高のBGMとなってくれるのだった。


『Good! さすがのPussyデース! これほどのオナホ穴は経験豊富なボクでも味わったことがナイ! もうすっかりボクの色に染まってくれたみたいデスが……絶対に奪われないように、徹底的にボクを刻み込んであげマスよ!』

「ひぎぃぃぃっっぃっぃぃっぃっぃ❤」


 すでに虞美人の魂はカーティスの色に、真っ黒に染められている。それでも、カーティスはまだ足りないと言わんばかりに快感で、元々存在していた『虞美人』という存在を壊さんとして腰を打ち付けていくのだった。


「おぉぉっ❤ イグっ❤ イグイグぅぅっ❤ もう止まらないっ❤ 頭がこわれる、チンポで壊れるっ❤ もうこれ以上ないぐらい壊れたって思ったけど、全然違うっ❤ こ、これ、死ぬっ❤ チンポで殺されるっ❤ 今までの私が消えちゃうっ、おほぉっ❤ イッグぅぅぅっっ❤❤❤」


 虞美人のアクメによる痙攣がマンコにも行われ、カーティスのチンポへと絶妙な刺激を行っていく。虞美人の姿と声によって、カーティスの興奮は限界まで高められている。そして、その昂りを虞美人の膣内の一番奥へと解き放っていくのだった。


『射精しますよぉ……! 全部受け止めなサイ、虞美人!』

「ひぎぃぃっっ❤ ん゛お゛ぉ゛っ゛っ゛ぉ゛❤ お゛っ゛ぉ゛っ゛ぉ゛っ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛っ゛~゛~゛~゛~゛❤❤❤❤」


 どっびゅっっ! どぼぎゅるぅぅっ! びゅっ! どぎゅっ! どっびゅるぶびゅうぅぅぅっぅっぅぅ!!


「イグゥぅっっぅぅぅっぅっ❤ イグイグぅっ❤ イッグぅぅぅっぅぅぅっっ❤ アクメで、死ぬゥぅっっ❤ 今までの私が死ぬっ❤ 消えるっ❤ 消えちゃうっ❤ あぁっ❤ んおぉっ❤ 消えたっ❤ 消えましたぁっ❤ 項羽とのしょっぼいセックスも❤ 後輩との間の抜けたセックスもっ❤ ぜ~んぶ消えましたっ❤ しょうもなかったことしか、覚えてないっ❤ カーティス様のセックスで全部塗り替えられましたぁぁぁっ❤ すきっ❤ 大しゅきっ❤ カーティス様、だいしゅきでしゅぅぅっっ~~~~❤❤❤❤」


 カーティスの射精と同時に、虞美人はビクビクと全身を震わせていく。いや、震わせるなどという生ぬるいものではない。暴れまわるという言葉の方がしっくりと来るほどに手足をばたつかせ、それでいながらカーティスの大きな手で腰を掴まれているためにお尻だけが動くことはなかった。

 そんな状態でありながらも、虞美人はなんとも幸せそうな表情を浮かべている。そして、薄っすらとでしかないが、それでも残っていた過去の男たちへの思い出というものが消え去ってしまったのだ。


『ふぅ……癖になりますネ、虞美人の膣内に射精すのハ♪』

「あぁっ、ぁぁぁ……❤ あ、ありがとう、ございましたぁ……❤ んほっ❤ オ、オマンコが、裏返るぐらいのカリ高デカチンポ、素敵ぃ……❤」


 ぬぷっ、ぬぷぬぷぅぅ……ずぽんっ!


 カーティスのチンポが引き抜かれていく。虞美人はうっとりとしながら、べたりと地面に倒れ込んだ。そして、その倒れ込んだ身体をゆっくりと起こしていき、その顔をカーティスの股間へと近づけていく。


「んちゅっ❤ ちゅぅぅ、れろぉぉ……❤ 膣内射精、お疲れ様でしたっ……❤」


 お掃除フェラである。

 虞美人がまだ堕ちていない時に見せた高慢な女の姿からは想像もできないような甲斐甲斐しいその用水、カーティスは思わず笑みが溢れてしまう。そんなカーティスの卑しい興奮に気付いていないかのように、虞美人はレロレロとその赤い舌を精液と愛液で汚れたチンポを拭っていくのだった。


「ふぅ……お綺麗になりました、カーティス様❤」

「Thank you. このTechnicもすぐに覚えましたネ、偉いですヨ」

「はぅぅ……❤」


 そんな変貌を遂げた虞美人に、カーティスはまるでペットにするような軽々しさでその美しい髪を撫でていく。以前までの虞美人ならば、それこそそのような蛮行をとった人物の命を刈り取ったであろう。だが、カーティスに犯されて魂を黒く染められている虞美人はその行為を嬉しそうに受け入れるのだ。


「あぁ……カーティス様……❤ 改めて、あなた様とお会いした時の無礼を謝罪させていただきます❤」


 虞美人はお掃除フェラが終わると身体を引いていき、顔を引き締める。そのまま膝を床につけ、手を前に出しながら頭を下げる。土下座の体勢を取ったのだ。

 そして、その土下座の体勢のまま、ゆっくりと口を開いていく。


「何も知らぬ、長すぎる時を無為に生きているだけだった馬鹿雌に快感を教えこんでくれた偉大なる御主人様❤ オチンポ様から雌としての正しい振る舞いを啓蒙していただき、虞はやっと何をすべきなのか知ることが出来ました❤ 我が身は逞しい肉棒をお持ちのあなた様にお捧げするためのもの❤ 我が魂は雄々しき御身へと永遠に仕えるもの❤ どうぞ、無礼を働いた無知蒙昧なる雌が、虞がお側に侍ることをお許しくださいっ❤」

『Of course! 許さない理由もありまセンし、むしろ、離れることを許すつもりもありまセーン! そんなこともわからないホド、頭が悪かったんですカ?』

「ひゃぎゅぅっ❤ も、もうしわけ、ありませぇんっ❤」


 その土下座をしながらの宣誓を受けて、カーティスは意地の悪い笑顔を浮かべながら、なんとその虞美人の頭部を踏み潰すのだった。勢いよく踏みつけたにも関わらず、虞美人は苦悶の声を漏らすのではなく快感の嬌声を漏らす。虞美人の肉体は通常の人間を遥かに凌駕する強度を持つために、いくら逞しくとも普通の人間であるカーティスに踏み潰されても、それほど大きな痛みを覚えないのだ。


『嫌というホド、たっぷりと可愛がってあげるからネっ……虞美人♪』

「ひゃ、ひゃいぃ……ありがとうございますぅ……❤」


 ピクピクと虞美人の震える腰はアクメをキメていることを何よりも物語っている。この美女がそれほどの変態女に堕ちたことに、そして、それが自分のチンポで起こしたということに、カーティスは昏い悦びを覚えるのだった。





 人類最後のマスターである藤丸立香は、真夏のビーチ特有の強烈な日光によって汗を流しながら、それでもその二本の足を動かして周囲を探索していた。新たなる特異点・由比ヶ浜に来てから数日、ビーチはもちろんのこと周囲の繁華街なども歩き回っているものの、一向に特異点に関する情報を得ることは出来ていない。ノウム・カルデアからも様々な方法で探ってくれているダ・ヴィンチちゃんやゴルドルフ・ムジーク新所長の通信越しの反応も芳しくない始末だ。

 強いていうならば、日本というには外国人、特に黒人種の男性が多いような気もするものの、観光地なのだからそれほどおかしなことでもないのかもしれない。


「頼光さんも先輩もどこかに行っちゃったし、香子さんが言ってた、先にこの特異点を調べていたはずのランサーのアルトリアも姿が見えない……先輩はともかく、頼光さんやアルトリアが特異点の解消も関係なく遊び回るタイプじゃないし……先輩は遊び回るだろうけど」


 特異点を作り上げた聖杯や存在するかもしれない黒幕のような決定的な証拠はもちろん、些細な手がかりすらも掴めないまま、真夏の太陽に照らされていては流石に苛立ちも溜まってくる。おまけに、同じくこの特異点を探索しているはずのいつの間にか姿を消してしまっているのだ。

 中でも虞美人は自由気ままな風のような女であるが、源氏の棟梁として厳格な一面を持つ源頼光や、オルタではなかったりサーヴァントユニヴァース出身ではなかったりする『正当なアルトリア』は任務に忠実に動くはずだと考えている。それなのに、一向に連絡すら取れないというのは少々おかしい。


「なにか、起こってるのかな……」


 長年の経験から、嫌な予感がしてしょうがなかった。サーヴァントが不可解に姿を見せないということは、その力が強靭なだけに何者かに利用されているという可能性が高い。あるいは、その個性的すぎる人格が暴走を始めていることもある。いずれにせよ、良いことはないのだ。

 特に、あの虞美人という先輩は、本当に、風のような女だ。どこに向かって吹くかなど素人にはわからない気まぐれな性質を持っている上に、吹いてしまえば鳥の飛ぶ方向を決めてしまうような影響力を持っているのである。

 しかも、クールに見えて直情的で騙されやすい性質まで持っているのだ。放っておくことは出来ない。

 そんな風に虞美人のことを考えていたからだろうが。慣用句としての、『噂をすれば影が差す』ではないが、虞美人が数日ぶりに立香の前に現れたのである。


「あっ、先……輩……?」

「あら、後輩じゃない。どうしたの、こんなところで」


 だが、立香はその現れた虞美人の姿を見て絶句してしまった。

 別に、大きな変化があったわけではない。この特異点の影響か、やはり女性らしさが強調された卑猥な肉体へと変化が起こっているのだが、それでも髪が染められているだとか、肌の色が不自然に変わっているだとか、そういうことは全くないのだ。

 ただ、どうにも言葉には出来ない、虞美人であって虞美人でないようなものを感じ取ってしまったのである。


「いや、その、特異点を解決しようとしてたんだけど……先輩は、なにかわかりましたか?」

「私なりには、ね。こっちに来て信頼できる、そう、本当に信頼できる人と出会えて、協力してもらえたもの。だから、それをお前に伝えようとは思っていたのよ」

「意外ですね。正直、遊び回ってるものだと思ってました。

 でも……その、変な人と関わったりしてないですよね?」


 カルデアのメンバーだという自覚が薄い虞美人は気だるそうに、右耳につけた『真っ黒なスペードマークの中心にQの文字を白抜きしたイヤリング』を触っている。さらには、そのいつものドレスに見慣れない『真っ黒な首輪』のアクセサリーをつけていた。大きく開いた胸元には、心臓に当たる左胸に『BBC』という、恐らくタトゥーシールであろう文字が貼られている。自分なりに探し回っているとは言っているものの、その様子からすると夏の暑さに浮かれて遊び回っていたのではないかとうがってしまうような姿だった。

 立香はそんな虞美人を少しだけ呆れたように目を細めて見つめて、小さく溜息をついた後にそれでも彼女が内包している単純性を心配して忠告だけを行う。


「──変な人?」

 

 だが、虞美人はその言葉を看過できない。

 手持ち無沙汰に触っていたイヤリングから指を離し、すぅっと座った目を立香へと向ける。その瞳には敵意や怒りと言った負の感情がにじみ出ており、立香は知らずうちに虞美人の心の中にある地雷を踏んでしまったことを自覚する。不味いと思って謝罪の言葉を口にするよりも早く、虞美人は静かな、しかし、冷たい声色で立香へと言葉を投げかけていくのだった。


「口が過ぎるわよ、後輩。あの人に会ったこともないお前が言うことではない。それに、お前程度に私の何がわかるというの? 私が探索をする間もないほどのことが起こったと考える脳も持たない低能が、賢しげに口にするんじゃないわよ。本当に、そういう意味では項羽はまだマシだったけど、お前はその点で本当に駄目ね。私もなんでお前みたいな愚鈍な間抜けを気にかけてたのか、自分で自分がわからなくなるわ」

「せ、先輩……?」


 口から飛び出した言葉は聞くも苦しい、暴言の数々であった。項羽様と呼んで愛してやまなかった存在に対しても項羽と呼び捨てにし、肉体関係にさえあった立香に対して親の仇に向けるような鋭い視線を見せている。その迫力に思わず、立香は後ずさってしまう。

 それをじっと睨みつけていた虞美人だが、それも一つ溜息をつくと目を閉じて、やはり気だるげに再び言葉を口にしていく。


「ふぅ……別に、色々とやっていただけなのよ。大事なこと、私にとってはね。だから、あんまりわかったようなことを口にしないで。イライラするから。触れちゃいけないことがあるぐらい、大勢の英霊を従えてきたお前ならわかるでしょう」

「えっと……その、ごめんなさい?」

「なんで疑問形なのよ、全く……私は別のところ行くから、お前はさっさとこの特異点について調べなさい。私もなにかわかったら連絡をするから」


 『取り付く島もない』とは、まさにこのことだ。

 虞美人は苛立った様子で立香に背中を向けて、そのデカ過ぎるお尻をフリフリと揺らしながら立ち去っていく。それでも、自分に怒りを向けるだけならばともかく、項羽のことを呼び捨てにするほどの変貌はあまりにも奇妙だ。思わず、呼び止めてしまう。


「えっと、でも、なんだかおかし──」

「おかしくはないわ……ああ、でも」


 だが、やはり虞美人は振り向きもせずに立ち去ろうとするが、しかし、そこでパタリと足を止めて、面倒くさそうに顔をしかめながら振り返っていく。そして、その胸元から一つの記録媒体を取り出す。あの豊かな胸がぷるんと震えてその間からなにかが飛び出してくるその淫猥さに、立香は思わず勃起してしまう。


「これ、渡しに来たんだったわ。あとで見ておいて。私が言いたいことはまとめてあるから」


 ポイと放り投げられるように渡された記録媒体は虞美人の胸に閉じ込められていたために熱が残っている。立香はその熱の感覚だけでどうしようもない興奮を覚えてしまい、前かがみになるのだった。


「……ホ、ホテルに戻ろうっと」


 どうしようもないほどに昂ぶったチンポを持て余した立香は、本日の探索を一度打ち切って自分の拠点としている宿泊施設へと戻っていく。

 この中にどんなデータが入っているのか、なにか特異点解決のためになるものがあればいいと頭ではカルデアのマスターらしいことを考えつつも、実際は先ほどの虞美人のエロ過ぎる身体でオナニーをすることを目的として、立香は前かがみになった情けない姿勢のまま、駆け足で帰路につくのだ。



『後輩、見ているかしら? 短いけれど、報告をまとめておくわ』


 そこに入っていたデータは動画データであり、どこかのソファーに座った虞美人はやはり居丈高に足を組んで座っている。その際にムチムチとした太ももが大きく見えて、さらに前方からでもそのデカ尻の肉が見えている。一方で下着らしいものは見えない、履いていないのだろうか。露出の多いドレスをなんの羞恥心もなく、人間とは異なる考えを持っている虞美人のことを思うとそれもおかしな話ではない。

 立香は、ハァハァ、と息を荒くしながら食い入るように画面の中を虞美人を見つめる。自然と、その股間に手が伸びるのだった。


『一つ、私は現地で協力者を得たわ。それが御主人さ……じゃなくてっ! か、カーティスよ』


 だが、虞美人の紹介とともに画面に現れた、ガッチリとした筋肉質の巨体の黒人男性を見てその興奮も止まってしまう。そんな立香を放っておくように、虞美人はどんどんと言葉を続けていくのだった。


『その、カーティスはこの由比ヶ浜にも詳しいようで、さらに人脈も豊富だから変わった事件なども探してくれているわ。お前はお前で探していなさい、私はカーティスと一緒に独自の方針で探していくから。その間は連絡も取れないけど、別に問題はないわね? 私もお前に特別な用はないもの。必要になったらこちらから連絡するわ。こちらの人脈を使えば、お前を見つけることは容易いもの』


 虞美人は明らかに黒人男性に対して敬意を払っていた。項羽の居ないカルデアでは、まさしく唯我独尊と呼ぶに相応しい気高い女だったというのに。立香は、嫌な予感がする。

 まるで、虞美人がこのカーティスという黒人男性を項羽のように愛するようになったという考えだ。

 だが、それを必死に否定する。

 立香が虞美人と別れてから数日しか経っていない上に、虞美人が項羽と自分以外を愛することはないに決まっているという強い願いもあった。あの体を、別の男が貪るなんて許せないという、男の醜い欲望があったことも否定は出来ない。


『んぅぅ……❤ そ、それじゃ、頼んだわよ❤

 ────えっ、あ、は、はいっ❤ そ、それと、後輩。こちらに人員を回してもらえるかしら。誰でもいいけれど、できれば気の強い女がいいわね。少し、荒っぽいところに行くみたいだから……そうね、モードレッドやカイニスなんかが良いんじゃないのかしら……❤』


 だが、そんな考えもカーティスが虞美人の肩を容赦なく撫でていく様子で薄れてしまう。カーティスが無遠慮に、それこそセクハラとも訴えられような粘着質な撫で方をしているというのに、虞美人は頬を緩めて受け入れているのだ。明らかに、虞美人はカーティスに心を許している。

 しかし、しかし。

 それでも、信じられないという気持ちが強い。虞美人が他の男になびくなんて想像もできないのだから、今見た映像もなにかの間違いかもしれないのだ。


『そ、それじゃぁ……後はよろしく頼むわね、後輩っ❤ あぁんっ❤ か、カーティス様、おやめ────❤』


 ぷつんっ。


 だが、そんな想いも最後の動画が終わる直前に一瞬だけ見えた虞美人の蕩けた顔で消え去った。

 立香とのおままごとのようなセックスでは決して見せなかった女の、いや、雌の顔である。立香が引き出したいと思っても絶対に引き出せない、あの隣りにいたカーティスのような逞しい男でなければ、本能に溺れた雌だけが見せる表情だった。

 悔しい。

 いつかは、項羽ではなく自分を愛していると言わせたいという卑小な欲望を立香も持っていた。それぐらい、あの美しい女に心を惹かれていたのである。あの自由気ままな女に、ニコリと笑いかけられて愛していると言われただけで、恐らく、『人生の目的』というものは達成したと勘違いできるぐらい、虞美人は魅力的な女性だったのだ。

 それが、あのカーティスという男にたった数日で奪われてしまった。

 これが悔しくなかったら、立香の感情は死んでいると言ってもおかしくはない。

 なのに。


「ぅぅう……せ、先輩……先輩っ……!」


 なのに、何故だろうか。

 立香は股間に伸びた手がシコシコと粗末なチンポを擦ることを止めれなかったのだ。

 どうしようもないほどに興奮する。自分ではない男の手によって、自分が愛していた女が幸福そうに顔を赤く染めている姿が、どんな裸体よりも性的な快感を煽ってくるのだ。

 藤丸立香という男は、傍目から見れば最低の男だろう。虞美人と肉体関係にありながらも、ランサークラスのアルトリアともセックスを行っていた。その二人の美女だけでなく、他にも絆を育んだ美しき女の英霊たちと夜を共にしている。立香が暮らしていた現代的な価値観で言えば、とんでもないスケコマシのヤリチン野郎だ。そのヤリチン野郎のチンポが、手のひらの中に収まってしまいそうな粗末な短小包茎チンポなのはお笑い草だが。


「はぁ、はぁぁ……! ひょ、ひょっとして、アルトリアや、頼光さんも……ぅうっ!」


 そんなヤリチン野郎である立香だが、本質はどうしようもない寝取られマゾであった。

 自分が愛した女が別の男に奪われることを何よりもの興奮としてしまう、度し難い癖の持ち主である。おおよそ普通とは程遠いその性的な嗜好は、どんどんと過激な妄想を加速させていく。自分が愛したアルトリアや、自分を子供のように愛してくれる頼光が、自分よりも大事な存在として別の男に頬を染めている姿は、立香の寝取られマゾの興奮にピッタリとマッチしていた。


「ぅうっ、射精るっ!」


 ぴゅるっ、ぴゅるるっ…………


「ぅぅ……はぁ……はぁぁぁ…………」


 情けない大きさのチンポの先から、情けない量の精液が飛び出していく。

 飛び出した精液は、正座している立香の膝も越えずにその太ももを汚していった。そんなみっともない射精をした立香は肩で息をするほどの疲労を覚えている。誰がどう見ても、どうしようもない精力的な意味での弱者だった。


「な、なんて妄想しちゃったんだ……ベ、別に先輩だってあのカーティスって人と、本当にそういう関係になったわけじゃないし……俺をからかってるだけかもしれないし……」


 そんなわけがない。

 虞美人ほどのプライドの高い美女が、嘘でも項羽のことを呼び捨てにするわけもないし、冗談でも項羽以外の人間にへりくだるわけがない。あれは間違いなく現実だというのに、女性関係では徹底的に弱者男性である立香は、自分の心を保つためにそんなはずのない妄想をしてしまうのだ。


「アルトリアも頼光さんも、真面目な二人がこんな特異点で男遊びなんてするわけにもないのに。本当に、俺って最低だ」


  さらには、再会していないアルトリアならばともかく、先日ビーチで出逢った頼光の変化にすら気付いていない始末である。これでは女性を奪われても仕方ないと言えるだろう。

 いや、本当は気付いているのかもしれない。


「…………と、とりあえず、モードレッドとカイニスに連絡をしようかな」


 ────気づかないふりをして、より多くの妄想をしようとしているのかもしれない。


 立香の脳裏には、モードレッドとカイニスというあの乱暴でさえある勝ち気な女たちが雌の表情を浮かべている姿がすでに繰り広げられていたのだから。


(終)



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pillar

パイセンが吸血種としての本能で黒人精液でアクメキメてるのが大変良かったです。