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 かつて南北に5万里、東西に2万里の広大な領土を誇った大C鮮帝国。

 黄河文明を起こした偉大な帝国であり、C国の価値観でいう中原を始皇帝より以前に治めていたとされている。西暦2000年代におけるK国に位置する国々はあくまでその大C鮮帝国の末裔であると同時に、位置としては衛星国家に過ぎない。N本という国家の創始者である『神武天皇』とは、大C鮮帝国の辺境に過ぎない百済から派遣された地方官でしかないのだ。その地方官に平定されてしまった貧弱な島国という歴史こそが、N本の正しい史実なのである。これを示していたものが、いわゆる古事記の『国譲りの神話』で記された『タケミカヅチの威光に平伏するタケミナカタ』の図であった。すなわち、天津神とは大C鮮帝国の屈強な兵士や聡明な文官や偉大な王のことであり、高天原は大C鮮帝国が支配する広大なユーラシア大陸そのものなのである。

 このことから、そもそもとしてN本人とは大C鮮帝国における属国の民にすぎず、かつて中世において皇族がK国の血を引くものを妻として迎え入れたという逸話に関係なく、N本のルーツはK国あるという自明の理が存在するのだ。



「それが世界の真実なんだよ、カルデアのマスターさん」



 宇津見エリセ。

 少しだけ青みがかった黒髪と、新雪が広がる雪原のような白い肌をした、N本人の少女だ。

 小さな顔にある大きな目は澄んだ水の色を映したように美しい。どこまでも沈んでしまいそうな、その吸い込まれるような瞳を見ていると、未成熟な少女だけが放つ幼くも整った容貌も相まって、男ならば自然と心を囚われてしまいかねないものだ。そんな趣味なんてないはずなのに少女趣味が芽生えてしまう、そんな魔性を宿していると言われても、思わず頷いてしまいそうな魅力を持っていた。


 そんなエリセはN本の古代民族衣装のような、それこそ『カルデアのマスター』である『藤丸立香』だからこそわかる、卑弥呼や壱与のような邪馬台国の女性が身に纏っていた服装をつけている。股間の秘部を覆う下着こそ身につけているものの、一方で胸部を覆うブラジャーのような下着は身につけていない。そのため、二枚の布で体の前後を覆うだけのような装いのために体の側面から腋や腰はもちろんのこと、その年齢に比して大きく実っている、将来性抜群の美乳の横乳が丸見えになってしまっていた。


「知らなかったかな。うん、知らなかったとは思うんだよね。キミはN本人だけど年代的には『誤った教育』が施されていた世代だもの。だから、私が教わった事実をキミに教えてあげる。本当の史実においては、K国がどれだけ偉大な国家なのかってこと……本当にびっくりすると思うよ」


 そんなエリセはいつものように澄ました表情で、なのに、いつもなら決して口にしないようなそんな言葉を発していくのだった。


 今、人類最後のマスターとして働いているノウム・カルデアの一員である藤丸立香は手足を縛られたまま無理矢理に正座をさせられる、そんな状態で拘束をされていた。

 立香は際立って整っているというわけではないが、それでも決して醜男というわけではない顔立ちが膨れ上がっている。サーヴァントからはぐれてしまった立香は、特異点の探索中に戦闘訓練の甲斐もなく、恐らくなんらかの魔術で強化されているゴロツキの集団に、多勢に無勢で集団にリンチされたのだ。

 まるでこちらの動向を見透かされているようなその動きの理由が、今、わかってしまう。大切な仲間だと思っていたはずのエリセが悪意のある存在に取り込まれて、こちらの情報を垂れ流していたのだ。

 そうして、立香はこのクラブハウスのような大きなホールの中でエリセと二人きりで向かい合っているのである。


 立香は瞼が膨れ上がって見えなくなっている右目を閉じながら、自由に見ることが出来る左目でエリセを見る。そんな状態の自らを見下ろしているエリセが放つその一言一言の全てが、立香には理解ができなかった。

 口内が切れているために上手く呂律が回らない立香だが、たとえその言語能力がまともな状態であってもなにも言えなかっただろう。それほどに、エリセの変貌は信じがたいものなのだ。

 その呆然とした表情に、エリセは深い溜め息を一つつく。未だに子供と呼べる年齢である彼女だが、まるで聞き分けのない子供を言い聞かせる母親のようにも見えた。


「でもね、N本はそんな歴史なんて存在しないかのように振る舞っている。しかも、あろうことか一時期は大C鮮帝国の真なる末裔であるK国に侵略戦争を行い、K国の偉大な文化に比べれば幼稚という言葉すら馬鹿らしくなるようなN本の文化を強制的に教え込んだんだ。その占領下では、ハングルという素敵な言語をN本語なんていうC国語の劣化でしかない言葉を母国語として教えていたなんて……本当に、その時のK国人様の屈辱を思えばN本人である私でさえも悔しくて涙が出る思いだよ。

 K国と大C鮮帝国の歴史は、そんな周囲から裏切られ続けた歴史なんだ。彼らはあまりにも偉大で賢明なんだけど、一つだけ欠点と言えるものが存在する。それはね、この世界全ての人たちがみんな、彼らのように優しく、清く正しく、思いやりのある人間だと思っちゃうことなんだよ。

 そのせいで大C鮮帝国は今ではK国にしか残っていない。C鮮っていう括りでさえ、東西の冷戦が原因でさらに分かたれてしまったんだ。本来なら世界を牽引するはずの国家がアジアの弱小と蔑まれて、さらにはかつては自分たちの属国に過ぎなかったN本とC国からは南C鮮だなんて馬鹿にされる始末さ。

 もっとも、そんなことも私はこの『特異点』に来るまでは知らなかったんだけどね。

 私は……N本人であることがこんなにも恥ずかしく思う日が来るなんて考えることもなかったぐらい、間抜けで愚かで卑劣な女なんだよ。それはN本人であるキミもそうだけどね」


 エリセの言葉が留まるところを知らない。

 K国人にとってのみ都合のいい歴史を植え付けられたエリセは自分自身の言葉になんの疑問も持っていない様子である。彼女は、完全に洗脳されていた。


「わかるかな? N本人がどれだけ罪を犯してきたのか。その事実をN本人である私たちが知らなかったことが、何よりも罪深いってことが。

 私がさっきからキミに教えている真実を頭に入れながら、キミが過ごしてきた人生の中でのK国の人たちの反応を思い返せばわかるはずだよ。

 K国において私たちの国、N本はやっぱり相容れない存在なんだ。ちょうど一世紀前ぐらいかな? それぐらいだと、やっぱりC国のほうがK国おいては忌むべき敵であったはずなんだけど、でも、それはその戦争で一気に逆転したんだよ。だって、K国にとってN本は隣人として仲良くやれていると思っていたんだから。

 うん。儒教の考えを重視しているK国の正しい価値観からすると恩知らずなんて言葉すら生ぬるい……人面獣心って言葉があるけどまさしくそれだね。普通の人間なら、恥ずかしくて生きてることも出来ないようなことを平気でやってる最低の生き物、それがN本人なんだよ」


 N本人であるはずのエリセがN本人を蔑み、K国人の荒唐無稽としか表現できない歴史的価値観を口にしていく様子は洗脳以外の何者でもない。K国人にとってどれだけで都合の良い歴史を吹き込まれたのか、それをエリセ自身の口で語られていく。

 宇津見エリセという少女のことを、少し大人ぶったところのある可愛らしい女の子だと、自分のことをマスターとしての先輩だと不承不承ではあるが認めていた後輩女子が、あからさまにおかしなものに思考を染められていることは、藤丸立香に強烈な衝撃を与えるのだった。


「……だけどね、私もキミも、これは仕方ないんだと思うよ。そういう風に教育されて、間違った歴史観を教え込まれて生きてきただけなんだから。卑劣なN本の先人たちが作り上げた歴史を学んで、矮小だけど悪知恵の働くN本の先人が、ううん、K国の偉大さを恐れた『世界全体』の人達が、国際社会で誤った歴史を正しい価値観として扱うようにしたの。本当は正しいことを言っているK国の人たちが嘘をついている詐欺師として扱われるようになっちゃったんだ。

 信じられる?

 旧N本軍は戦争の名の下に大虐殺を行い、それだけで飽き足らず──キミは男だからわからないだろうけど、K国の女性がN本人の女性とは比べ物にならないぐらいに美人だから、慰安婦として軍に同行を強制したんだ。私のようなN本人女性と比べて高い貞操観念を持つK国人の美女にとってそれがどれだけ屈辱だったのか、そして、K国には存在しないはずの『娼婦』という概念を占領中に植え付ける文化侵略がどれだけ下劣なことか……私はね、これを知った時、思わず嘔吐してしまったよ。その気持ちがわからないキミは、やっぱり男なんだね。

 だから、キミも私と同じように学ぶべきなんだ。K国とN本の……いや、K国と世界の正しい歴史をね」


 潔癖なところのあるエリセにとって、K国人によって教えられたトンデモ史実は衝撃が大きかったようだ。なぜ、そのような歴史を信じたのかはわからない。だが、エリセはまだ心身ともに未成熟な少女であるために、簡単に染められてしまったのかもしれない。あるいは、ここが特異点である以上、特殊な魔術や、そもそもの聖杯による謎めいた力によって思考を捻じ曲げられたのかもしれない。

 しかし、それはもはや関係のないことだ。

 ただでさえ拘束されている上に、身体中に走る痛みによって満足に体を動かすことも出来ない立香では、エリセを止めることなど出来ないのだから。


「かつては紀元前5000年の歴史を誇るメソポタミア文明や、紀元前3000年から大帝国を築き上げたエジプト文明と並んで世界三大文明として扱われていた、おおよそ半万年の歴史を持つとされている大C鮮文明なんだけど、これも最近の研究で実際は一万年の歴史──つまり、メソポタミア文明のさらに古から存在した、この人類史そのものの源流であることがはっきりとわかったんだよね。

 ギルガメッシュ王とエルキドゥの有名な友情のエピソードも、K国の歴史には『手搏図』として書き残されているんだ。K国人様は文明の先達として、バビロニアの王国の歴史も見守っていたことの何よりの証明だよ。いや、歴史家の中にはそもそも英雄王とその友のエピソードも、大C鮮文明の歴史を元にした創作だと言っている人もいる。これは魔術師としてある程度の知識をかじってるキミならわかると思うけど、言うならば神話的な概念は共有するところがあるということだよ。ギルガメッシュ王の宝物庫にある名もなき宝具が、数多の英霊の宝具のルーツであるのと同じ理屈さ。

 あの偉大な壁画は、この地球にいの一番に貼られたテクスチャとして存在する大C鮮文明が世界そのものに大きな影響を与えた、なによりの証明なんだよ」


 ついにはN本やC国といったアジア文化圏だけに留まらず、他の文化圏すらも貶めるような言葉を口にしだしたエリセ。尊大な王であるサーヴァントたちを連想して、思わず背筋が凍るような感覚を覚えてしまった。こんな馬鹿げたことを彼らの前で口にすればどうなるだろうか。それとも、この邪悪とさえ言えるほどの変貌を遂げたエリセのように、特異点による力でその王様たちも書き換えられてしまうのだろうか。


「人類の起源はK国ある。それは、人理を守るカルデアですら把握していなかった歴史の闇に隠された真実なんだ。キミが人理継続保証機関なんていうたいそれた名目の組織に属する、人類最後のマスターだって言うのならば、それを知らなきゃいけないんだよ。そして、私に真実の歴史を教育してくれたひとがいた──」


 その言葉と同時に、ホールの奥にある扉が開いて一人の男が現れた。

 立香と同じアジア人で、一見するとN本人と大差のない容貌をしている。だが、骨格の大きさや顔立ちに微妙な違いがあった。その微妙な差異とエリセの先ほどまでの口ぶりから、この男が何者であるのか嫌というほどにわかってしまう。



「──それがこの、パク様なんだ❤」



 このパクという男こそがエリセに誤った歴史を教え込んだK国人である。

 だが、何よりも立香を驚かせたのはその男が右手に持っている金色に光る杯──すなわち、聖杯だ。


「うん、察しの通りこの特異点を作ったのはパク様だよ。K国人の歴史に支えられた魔術師のパク様は、偶然だけど聖杯を手に入れることになってこの特異点を作り上げたんだ。本当なら特異点は解消しなければいけないんだけど……でも、K国の正しい歴史を正しく啓蒙するためには、もはやこんな乱暴な方法しかないんだよ。これはパク様の罪でもなんでもない。むしろ、そんな世界を作ってしまった、私たち人理に属する人たち全体の罪なんだ。その罪をパク様が贖ってくれてるんだよ」


 パクは短く髪を刈り込んで、鍛えられた肉体が特徴的なK国人だ。颯爽とした韓流アイドルというよりもガタイの良い軍人然としたその姿は、似通ったアジア人としての顔立ちをしつつも決定的に異なる、N本とは違って男子の兵役制度が存在するK国ならではの姿だった。

 170センチ前半ほどしかない立香よりも頭一つ分は大きな長身と膨らんだ胸板に包み込まれて幸せそうに笑うエリセを見て、立香は別に恋人でもないはずなのにどうしようもないほどの『寝取られ感』を覚えてしまう。自分とは少し似ているが、しかし、自分よりも優れた肉体を持っているとわかってしまう男が、自分のよく知る美少女を手籠にしていることで生まれる劣等感というものが存在する。そのことを、人類最後のマスターとして、人間の基本形とでもいう形で歩み続けた立香は、今ここで男が持つ汚い感情を初めて知ったのである。


「ふんぅっ……❤ あっ❤ ぱ、パク様❤ そんな、だめ、だよ……❤ おっぱい、いっぱいいじめられたらぁ、んきゅぅぅっ❤」


 そんなパクは妖しく光る聖杯を見せつけるようにくるりと回転させると、聖杯が発するその光が増していく。そして、発光量が増すごとにエリセがとろんと表情を緩めていく。エリセが聖杯の力で洗脳されていることが明らかであった。

 聖杯による力で強烈な多幸感を与えられている状況での乳揉みセクハラは、これ以上ないほどの愛撫となっているようで、エリセはもじもじと足を擦り寄せながら、それでも立香へと投げかける言葉を続けていく。


「ほ、ほら❤ K国人様のパク様はものすごく優しいから、そんな罪深いN本人である私のことも受け入れてくれるんだ❤ かつての旧N本軍がそうしたように、これから大変なお仕事をするパク様の身体と心をお慰めする、慰安婦にしてもらえたんだよ❤」


 年齢の割には発育の良い胸を乱暴に揉みしだかれているエリセ。その服装のため脇から丸見えになっていた横乳からも分かる通り、下着をつけていない彼女の形の良いおっぱいがもにゅもにゅと形を変えていき、それを見ているだけでも思わず股間が固くなるほどの性的な興奮を覚えてしまう。


 だが、それが罠であった。

 血液が集まって固く大きく勃起したチンポだが、完全に勃起をしきるよりも手前で鋭い痛みが与えられてしまう。男性の象徴に走る痛みだからこそその痛みは耐え難いもので、我慢強いはずの立香の喉から反射的に苦痛の声が漏れ出てしまう。


「ふふふ……❤」


 立香が漏らした切なげな吐息に対してエリセは嗜虐的な感情が大きく含んだ嘲笑を向ける。それでも、立香の股間に走る痛みは消えることなく、勃起による性的な切なさと痛みによる苦しさが入り混じった荒い呼吸を続ける他なかった。

 その立香の苦しみの原因は、彼が下着の代わりに股間につけられた『モノ』が原因である。


「私も同じN本人だから偉そうに言えないけど、その『貞操帯』はN本人の『雄』が持っている、野蛮すぎる性欲を抑えるために必要なことなんだよ。

 その貞操帯の内側に装着されている瘤は肉を裂くような刺々しいものじゃないけれど、それでも内側についた瘤は勃起したチンポを締め付けて刺激する。その痛みを頭と身体でよく覚えておいてね。N本人の低能な脳みそと下衆な身体でも、痛みと性的な興奮が結び付けられて勃起を厭うようになるんだ。そうすれば次第にN本人特有の、そう、『レイプ体質』っていうのかな、これが改善されるはずなんだ。

 鍵はこれだからね。私がパク様から預かってる。キミのレイプ体質が改善されたと思ったら、外してあげるよ」


 そう、立香は無理矢理に特殊な貞操帯を身に着けさせられていたのだ。

 その貞操帯は通常の萎びれたチンポから2、3センチほど空いた状態で覆っている金属製の貞操帯だ。普段の勃起していないチンポならば問題ないが、しかし、チンポとは勃起によって何倍にも膨張する器官だ。半勃起状態ともなるほどチンポが膨張すると、その内側につけられた鋭い瘤のような物体がチンポを締め付けて、その装着者にひどい痛みを与えるのである。

 これを身につけることで、知性ある生命と言えども根本では動物と同様に単純な性質を持つ人間は、次第に苦痛を与えてくる『勃起』というものを嫌うようになり、その勃起を引き出す性的な興奮を覚えなくなってしまうのだ。

 まさしく、家畜や愛玩動物へと行う去勢処理と大きな違いのない、非人道的な対応である。しかし、洗脳されているエリセはそれを必要なことであると称して、むしろ、それこそがN本人へと向ける慈悲なのだと語っていた。


「駄目だよ。

 この貞操帯はキミみたいな下等人種の雄であるN本人男性でも、紳士的なK国人様のようにはなれなくても、もっと理性的な人間になれるために必要な道具なんだから。今は苦しいだろうけど、これはN本人の男性であるキミのためなんだから私だって心を鬼にしてるんだ。それ相応の覚悟をこっちだって持っているってこと。そのために、強情なキミに乱暴をしてでもここまで連れてきて『教育』を施そうとしてるんだから。

 んくぅ……❤ ぱ、パク様❤ その、素敵な指であんまりおっぱいをいじめられると、ふぅっ❤ か、彼に説明ができなくなるよぉ……❤」


 今も走るこの苦しみ、それから開放されるためにこの貞操帯を一刻も外したいと願い、そのためには後輩であるエリセに懇願することも躊躇わなかった。だが、エリセはいつものように澄ました顔でその立香の言葉をつれなく却下し、それどころか自分の背後で揉み揉みとセクハラをしてくるパクに媚びた視線を向ける始末だった。

 この場に立香の味方と呼べる存在は居ないのである。


「そして、パク様は……んぅ❤ キミがね、理性的な人間になれるようにアドバイスをしてくれたみたいに……❤ 私もN本人の『雌』として、K国人様にご奉仕するための技術も指導してもらってるんだ❤」


 そうして、エリセはかつかつとヒールの高い靴で地面を叩きながら、そのホールの中心にあったステージへと颯爽と飛び乗っていく。ステージの縁に手をかけることもなく、『夜警(ナイトウォッチ)』としての活動で『死神』と疎まれ怖れられたエリセの身体能力を生かした月面宙返りのような動きでステージへと移ったエリセの動きは、そのしなやかな肉体と合わさって一種の芸術のような美しさを帯びていた。

 そのステージの中央に立ったエリセの足元には、大きな大きな『赤い丸』が描かれていた。


「見えないけど、わかるかな。この、大きな赤い丸が施されたカーペット。『日の丸』だよ。私たちN本人が意気揚々と引っ提げて、K国人様に卑劣な方法で蹂躙した下衆の証。これに……」


 母国の国旗であるはずの『日の丸』を、土埃などで汚れている靴でなんの遠慮もなく踏みつけていく。『全人類がサーヴァントのマスターとなった世界』で唯一マスターとなれなかったという過去を持つだけに、『歴史』というものへの敬意が人一倍大きかったはずのエリセならば、『国旗』というある種の歴史そのものであるものを踏みつけにすることなかったはずだ。

 それだけでもエリセの変貌を感じるのだが、そこからさらにエリセはその変化を見せつけてくる。


「ふんっ!」


 その手に生じた宝具、『天逆鉾(アマノサカホコ)』を突き刺したのである。かつて、泥の中にその槍を突き入れてかき乱すことで国土を作り上げたと語られる、規格外の宝具だ。

 ちょうど日の丸の中心に国生みの神器である天逆鉾が突き刺さり、その際にエリセが少し『ひねり』を入れたためにそのきれいな真円も歪んだ形となっていく。

 それだけではない。

 エリセはどこからか取り出した、あるいは準サーヴァント化したエリセにK国人のパクが聖杯を通して新たな力を与えたことで生み出したのか、日の丸とはまた別の『旗』をその槍の頂上にはためかせたのである。


「これで準備完了。

 『カルデアのマスター』という割には怠惰で愚鈍なN本人らしい、無知なキミにはわからないかもしれないけど、こうして国生みの神器である槍でN本の国旗である『日の丸』を突き刺してかき回して、その槍の頂上にこうやってK国の国旗である『太極旗』を掲げることにはちゃんと意味があるんだよ。わかるかな、これはN本とK国の力関係を正しく表していると同時に、N本という薄汚れた歴史を持つ国が、新たにK国の元に生まれ変わるっていう意味もあるんだ」


 赤と青の二色で『陰陽』を形作って『太極』を示し、その斜め四隅に『封』を配置した国旗はまごうことなく、K国の国旗である『太極旗』である。

 地面に敷かれて足蹴にされている日の丸とその上で空調の風ではためく太極旗という光景は、あまりにも侮辱的なものであった。そこで唯一批判を出来るはずの立香は、しかし、そのエリセの変貌に圧倒されてなんの言葉も発することが出来ない。

 そんな立香をステージ上の高みから見下しながら、そのK国の国旗が高くはためくポールへとエリセが両手をかけていく。


「このN本とK国の関係を正しく示したステージの上で、私はK国人様に媚びるんだ……それをキミも見ててご覧。これも正しい歴史教育のために必要なことだって、パク様が言ってるからさ」


 両手で天逆鉾の握っているエリセはそのスラリと伸びた細い脚を同時に天へと上げていく。夜警であるエリセがさらに準サーヴァント化したからこそ生み出せるその身体能力で、手が下で足が上、頭が下で股間が上に、とエリセの身体が容易く逆さになっていく。見たことはなかったが、エリセがなにをしようとしているのかすぐにわかった。

 まだ女子中学生であるはずのエリセが、ポールダンスを行おうとしているのである。

 そして、エリセのポールダンスの動作に合わせて、軽快な音楽が鳴り響き出した。


「んっ、流れてきたね……❤ K-POPって言うんでしょ、こういうの❤ 私はあんまりそういうのに詳しくなかったから知らなかったけど、どんなクラシックな音楽よりもすごく胸に染みるよね」


 エリセはまるで蛇が木に昇るような滑らかな動作で天逆鉾を昇っていくと、次には右足だけを槍の持ち手にかけて左足を宙に投げ出したような姿で滑り落ちていく。

 その動作は、美しかった。

 宇津見エリセという美少女の肉体をこれ以上ないほどにそのしなやかな動きを見せてくれる。この時、藤丸立香は漠然と卑猥なイメージがあった『ポールダンス』というパフォーマンスが、一つの芸術であることを知ったのだった。


「こうやって、K国人様にご奉仕するお体を見せつけた後は……こうっ❤」


 だが、そんな感動もすぐに消え去っていく。

 地面まで落ちたエリセは、その宙に浮いていた足を下ろしていき、ドンと激しい勢いで地面の日の丸を踏みしめる。

 そして、両手を頭部の後ろで槍を掴んだまま、下半身は蹲踞のように大きく股間を開いていく。

 自然とその年齢に比して大きな胸を反るように見せつけ、さらに女性器のある股間を突き出している、卑猥な姿勢へと変化した。


「K国人様~❤ どうかっ❤ 素敵なK国人様を前にして性欲を抑えることも出来ない、N本産の変態雌豚にぃっ❤ どうかその高貴なオチンポ様をお恵みください~❤」


 へこへこっ❤ へこへこっ❤


 腰を振ってエアセックスを始めたのである。

 さながら発情している犬が人間の足に腰を打ち付けるような、見ているこちらが恥ずかしくなるような下品すぎる動きだった。


「ほぅっ❤ ほっ❤ ほぉぉ~~❤ どうかっ❤ どうかぁ、生粋の淫売民族であるN本人のエリセをっ❤ パク様の性欲処理にお使いくださいぃ~❤」


 ただ、知性のない犬と違う点があるとすれば、エリセは明確に『色気』というものを理解しているということである。ただ腰を激しく前後に振るだけでなく、時にはゆったりとしたスピードで腰で円を描くように動かしたり、胴体が地面と平行になるまで腰を大きく突き出した状態で小刻みに揺らすことでその胸の振動も伝えるなど、様々な『工夫』を行って男の欲望を掻き立てるのだった。


 先ほどまで行っていたエリセのポールダンスが身体能力が故に非常に完成度の高さを感じられるものだっただけに、その卑猥で下劣な媚びたポールダンスの酷さというものを理解できてしまう。それでいて、エリセはやはり真剣そのものである。彼女の生来の真面目な気質は、いかな手段か洗脳されて『親K』、いや、もはや『崇K』と呼べる思想に染められても変わらないということだ。

 宇津見エリセという純朴な少女は、あの荒唐無稽な歴史観を本気で信じて、本気で謝罪をしなければいけないと考えているのである。


「テーハミング、マンセー(大K民国、万歳)❤ イルボンチュゴラっ(N本、死ね)❤ あぁっ❤ 謝罪っ❤ 謝罪します❤ 愚かな先祖に変わって、わたし、宇津見エリセがK国人様にN本の罪を償いますっ❤ あなた方の苦しみを、屈辱を、わたしの無様な媚び媚びダンスでご笑納し、どうぞ、お怒りをおさめてください❤」


 へこへこっ❤ へこへこっ❤ ふりふりっ❤ ふりふりっ❤


 さらに、卑猥なポールダンスは腰振りだけでは終わらない。

 ぐるりと身体を入れ替えて、槍にもたれかかるようにしてお尻を向けると、足を大きく折りたたんで身をかがめてから、お尻を大きく上下へと動かしていくのだ。

 まるで尻文字を描くように何度となく円の動きでまだ未成熟なお尻を見せつけていくエリセ。その動きの激しさで、エリセが身につけているピッチリとした純白の下着がずり上がっていき、お尻の谷間に沈み込んでいってその可愛らしい桃尻が丸見えになっていた。

 さらに、その可憐な口からは耳を汚すような言葉がどんどんと飛び出していき、その言葉を口にするエリセが見目麗しいN本人美少女であるからこそ、同族である立香は例えようもない苦しみを覚えてしまう。


「おぉぅ❤ イクっ❤ 媚Kポールダンスでイクっ❤ K国人様へのセックス懇願っ❤ K国人様のチンポを想像してのエアセックスっ❤ 太極旗の下でK国人様 イクっ❤ イクイクっ❤ イグゥぅぅぅっ~~~❤❤❤❤」


 ぷしゅっ❤ ぷしゅしゅっ❤ ぷしゃぁぁぁ~~~~っ❤❤❤❤


 ついには、ただ腰を振っていただけのエリセのオマンコから下着を飛び越えて大量の愛液が噴き出していった。潮吹きである。エリセのオマンコから排泄された潮が日の丸を汚していく、ひどく冒涜的な光景がステージ上で繰り広げられていた。


 オナニーもおっかなびっくりの経験しかない、肉体的にも精神的にも性的な行為に縁遠かった可憐で清楚な美少女のはしたないなんて言葉じゃ効かない下品な姿である。その姿に、立香はそのチンポが苦痛を感じるとわかっていてもなお、チンポが勃起することを止めることが出来なかった。


「はぁぁ……はぁぁ……❤ ど、どう、でしょうかぁ……❤ 私のぉ、『崇K侮Nポールダンス』ぅ、合格、いただけますかぁ❤」


 その声は非常に甘いもので、この特異点にレイシフトするまでは『少女』であったエリセが『女』として目覚めていることを聞くだけでわかってしまうほどだ。

 エリセは人格を塗り替えられて、こんな辱めを受けることがあっていいような人間ではない。それは仲間である立香が強く感じている。だけど、その立香は何も出来ない。嬉々としてK国人に媚びるエリセを見ることしか出来ないのだ。


「あっ、パク様……❤」


 パクがステージへと昇る。

 その長い脚を動かしてずんずんとエリセの傍まで歩み寄り、そして、そのブーツで日の丸を踏みしめる。わざわざギュッギュッと足を動かして靴の泥を落とすような動作をするおまけ付きで、だ。

 そして、パクは何も言わずにズボンと下着を脱ぎ捨てて、そのアジア人離れした巨根をエリセへと見せつけた。

 蕩けきっていたエリセの顔色が、これ以上ないほどにだらしない顔にならないだろうと思っていたエリセの表情が、一転して性欲にとらわれた無様な発情雌の顔へと変わっていく。


「はいっ❤ それでは、パク様っ❤ どうかエリセのJCオマンコで、そのイライラしたチンポをスッキリさせてくださいっ❤」


 だが、立香は実際にエリセがセックスを行うということは耐えられなかった。口内が切れていて満足に呂律の回らない言葉で、それでも立香は「やめてくれ」と、「エリセをレイプのように痛めつけないでくれ」と懇願をしてしまう。それは肉体的な意味だけでなく、精神的な意味でも『勝者』と『敗者』がはっきりとした瞬間であった。立香もその勝敗が決したことを理解していても、それでも大事な後輩でもあるエリセが汚されることに耐えられなかったのである。


「……はぁ。本当に萎えること言わないでくれるかな。私がせっかくパク様とセックスもらえるっていうのに、お優しいパク様がレイプを連想して萎えたりしたらどうするの? それに、パク様がチンポをイライラさせてるのは、私みたいな天然ビッチ民族のN本人が、無自覚に膨らんだ胸とかムチムチの足とかをK国人様に見せつけていたからなんだよ。

 わかるかな? 今回の場合は、エロい身体を見せつけた私が誘い受けをした『加害者』で、生意気なメスガキのせいでチンポを刺激されちゃったK国人様が『被害者』なんだ。本当にクズだよね、N本人って……N本の十八番である『レイプ』を、K国人様のような素晴らしい人たちも行うと思っちゃうんだ。K国人様がレイプなんて卑劣な犯罪、するわけがないのに」


 はためく太極旗の下で日の丸を踏みつけにしたエリセが冷たい瞳で立香を見下ろしていた。

 インターネットや下衆なタブロイド紙などで見かける、『反韓思想』ではレイプはK国のお家芸というヘイトが向けられている。立香は知らずとも、下衆な男であるパクはそれを知っているのだろう。わざわざ洗脳させたエリセに、レイプがお家芸なのはK国ではなくN本だと言わせて悦に浸っているのだ。


 パクはそんなニヤニヤとした笑みを浮かべながら、180に届く長身でステージ上でエロ蹲踞の姿勢のまま槍にもたれかかっているエリセとステージ下で拘束されている立香を見下ろしていた。

 もはや、パクの肉棒に集まった性欲は彼自身でさえも制御出来ないほどに膨らんでいる。媚び媚びポールダンスでエアセックス潮吹きを行ってしまうほどに発情しているエリセのオマンコは、愛撫など必要ないほどすでにトロトロに愛液が溢れかえっている。


「おぉ、ほぉ、おぉぉぉ~~❤ は、はいって、はいってくるぅぅ~~❤」


 神聖なる国産みの神器・天逆鉾を支えにして、立ちバックの姿勢で桃尻をフリフリと振りながらチンポをねだるエリセのオマンコに、パクはその剛直チンポを根本まで一気に挿入していった。


「おっほぉぉぉ~~❤ イグッ❤ イグゥぅぅっ❤ K国チンポ様を挿入されただけで、雑魚N本マンコ、イッちゃうぅぅぅっ~~~~❤❤❤❤」


 ずぶっ! ずぶずぶっ! にゅぷぷぅぅ………ずぶずぶずぶぅぅぅっ!

 ぷしゅぅ、ぷしゅっ❤ ぷしゃぁぁぁぁぁぁっ❤❤❤❤


 挿入と同時にアクメをキメて、本日二度目の潮吹きを披露するエリセ。一方でパクは根本まで強く締め付けてくる、エリセのまだ成長途上の浅いオマンコに思わず喉を晒すように天井を眺めてその快感に耐える。

 K国の魔術師として生まれたパクがその妄執によって聖杯を引き寄せて、自身の歪んだ歴史観こそを正しいとする歪んだ特異点を作り上げた。そのパクが盲信する奇天烈な歴史観を多くの人物に聖杯を通じた『改竄魔術』によって植え付けて、この特異点の中でまるで神のように振る舞っていたパクだが、唯一の計算違いはこのエリセの極上名器マンコであった。所詮はN本人のメスガキだと侮っていたエリセのオマンコは、性経験があるパクでさえも気を抜けば童貞のようにお漏らし射精をしてしまうほどの名器だったのである。


「ひゃいっ❤ きもち、気持ちいいですっ❤ 奉仕しなきゃいけないのに、お、オチンポ気持ち良すぎてなにもできないの❤ ごめ、ごめんなさい❤ パク様、ごめんなさい❤ わ、わたし、がんばるねっ❤ もっと、パク様が気持ちよくなれるように、オマンコしめ、しめつけ、おほぉぉぉっ❤ む、むりぃっ❤ オマンコに力入れたら、ぱ、パク様のオチンポのかっこよさ感じ取ってっ❤ お、女の子の心が震えて気持ちよくなっちゃうのぉっっ❤ かっこいい❤ パク様、かっこよすぎるよっ❤ はぁ、はぁ❤ マ、マンセー❤ テーハミング、マンセー❤ K国、最高ぉぉぅ❤」


 しかも、エリセがN本の神話にルーツを持つ特別な存在であることは、魔術師でもあるパクには理解できた。忌々しい『小N本』の歴史そのものを蹂躙するような精神的な快感を与えてくれるこの小娘を、パクはすっかりとお気に入りオナホとして愛用しているのだった。

 こうして自分のチンポでよがり狂うN本のメスガキを見下ろしながら、パクはゆっくりとその大きな手をエリセのキュッとくびれているおヘソへと重ねていく。

 すると、なんということだろうか。

 エリセの下腹部──すなわち、子宮の部分が妖しく光り始めたのである。


「せ、説明……あっ、う、うんっ❤ そうだった❤ ま、まだ、彼がいたんだったね❤ せ、つめい、しますっ❤ わたしが、パク様の、K国人様の慰安婦になれたんだって、その証もあるんだって、ちゃんと私の口で説明しますっ❤」


 エリセは魔力で編んでいた戦闘服を解除してその裸体を晒していき、さらに、立香へとその妖しく光る下腹部を見せつけるように、右足を持ち上げて片足上げ立ちバックへと姿勢を変えていく。

 そこで、立香ははっきりとエリセの下腹部に紋章が刻まれていることに気づいた。


「えっと、み、見える、かな❤ 私の、お腹っ❤ ここにね、えへへ❤ キミからもらったコマンドコードっ❤ キミや英霊のみんなと同じ仲間だって証の、カルデアのマークを模した『人理の紋章』のコードを書き換えてっ❤ パク様に新しいコマンドコードを刻んでもらったんだ❤ 名前は、『淫紋』っていうんだって❤ 私の子宮のかたちとぉ、その中にドンと占領してるK国様の国旗の太極図❤』


 その下腹部に刻まれていたコードは、カルデアで活用していたコマンドコードを悪用する形で改竄したものだった。パクの魔術師の家系に通じる魔術である『改竄魔術』は、より強い神秘には何の意味も持たない。そういう意味では、パクのような二流魔術師がカルデアのコマンドコードはもちろんのこと、エリセのような存在の思考を書き換えられるわけがないのだが、それを聖杯という無制限のリソースが可能にしてしまったのである。


 ちなみに、本来ならば、コマンドコードが肉体の表面に浮かび上がることなどありえない。

 だが、『この清楚なN本人美少女の子宮の上に、我らがK国の国旗を置いて支配したい』というパクの歪んだ欲望によって、内側に眠っていたはずのコマンドコードが赤と青の太極図とともにヘソの下に現れたのだ。


「わかるよね、キミも魔術師のはしくれなんだから、このデザインが何かを意味してるってことぐらいは❤ そうだよっ❤ 私のオマンコは、子宮は、女の子の部分は、K国様に『実効支配』してもらったって証なんだ❤

 もちろん、ただの飾りだけじゃなくてこのコマンドコードの効果もあるんだっ❤ 人理の紋章が『効果的な攻撃をしやすくなる』効果があったけど、これもそれと同じようなもので……んぅっ❤ ぱ、『パク様の子供が孕みやすくなる』効果があるんだよ❤ 準サーヴァントの私でも、パク様の偉大な子種で孕むことが出来るんだ❤」


 そして、そのカルデアの紋章が太極旗へと変貌した場所が下腹部であることもまた、彼女の中でK国への重要性を意味している。この特異点に来てからパクに思考を改ざんされてしまったことで、女であることを強く意識するようになり、そんな状態で子宮の上に意味のあるものを刻まれるということは、すなわちその属性に染まったということに他ならない。


「あぁっ❤ すごいっ❤ パク様は、本当にすごいっ❤ キミみたいな情けないN本人とは比べ物にならないぐらいたくましくて、キミみたいな冴えないN本人とは比べ物にならないぐらいかっこいいっ❤ こんなの、女の子なら好きになっちゃうに決まってるよ❤ だから、世界中でK国人様を敵視したんだよね❤ 歴史的に、近代史って男尊女卑の傾向がある、からっ❤ 女がみんなK国人様にメロメロになるのが悔しくて、人種の壁を越えて手を組んでK国人様を貶めたんだってわかっちゃう❤

 ほ、本当にっ❤ くっっっっだらないっ❤ K国人様以外の男って、本当にクズなんだって、このオチンポで幸せになるたびにわかっちゃう❤ キミのことだって嫌いじゃなかったはずなのに、パク様みたいな凄い男の人に抱かれてるだけでっ❤ そんなパク様を憎々しげに睨みつけてるキミを見るだけでっ❤ キミへの好感度がすっごい勢いで下がっちゃう❤」


 エリセの細い脚を持ち上げた姿勢でパクは勢いよく腰を打ち付けていく。引き抜くたびに名残惜しそうにオマンコが吸い付いてくるために中々の力を必要とするため、パクの太い脚もビキビキと筋肉が浮かび上がっていて、見た目のピストンだけ以上にそのセックスがどれだけハードなものか連想させてくる。

 立香は情けなく貞操帯に締め付けられたチンポの痛みと、それを凌駕する脳の快感によって奇妙な刺激を受けていた。それでいて、手を後ろ手に拘束されているために股間を自分自身で刺激することも出来ず、悶えることしか出来ない。


「あぁっ❤ イグッ❤ イギますっ❤ ぱ、パク様のチンポがピクピク震えだしてっ、射精が近いってわかっちゃったから❤ K国人様の子種をもらえるって期待しちゃったから❤ ぅぅっ❤ N本人のバカ子宮が孕む準備をしちゃってるっ❤ 子宮がおり、おりるぅ❤ イグッ❤ 感じやすくなったチョロマンで、イグゥぅぅっ❤ 今よりもずっと深いアクメ、くるぅぅうっっ❤」


 ビクンビクンと身体を激しく痙攣しながら、すでにアクメをキメているエリセがそれすら比較にならないガチアクメの到来を口にするのだった。

 パクはそんなエリセの姿を馬鹿にするように笑いながら、しかし、自分もまた限界だったのだろう。『射精すぞ』とだけ乱暴に口にして、そのチンポをエリセの一番奥へと突き立てていくのだった。


「おぉぉっっ❤ くるっ❤ ぐるぅぅっ❤ N本人のバカ雌にぃ、精子がくるぅっ❤ イギっぱなしのお間抜けオマンコに、これ、注がれたらっ❤ 壊れりゅっ❤ 子宮も脳みそもぶっ壊れちゃうぅっっ❤ おぉっ❤ おほっ❤ んほぉぉっっぉっっぉぉっっぉっ❤

 は、はいっ❤ 言いますっ❤

 K国様を卑怯な手で貶めたN本は、最低っ❤ チョ、チョッパリィ、死ねぇ❤ 生きてる価値なんて、ないっ❤ どうか、このN本産の雌にぃ❤ 偉大なK国人様の精液を注ぎこん、でぇ❤ 民族浄化してくださいっ❤ N本の血をなくして、K国の一部にしてくださいっ❤

 んほぉ、おぉっっ❤ んぎぃぃぃっっぃっっぃ❤❤❤❤」


 びゅるっ! びゅるるっ! びゅきゅびゅくぅうっっ! どびゅっ! どびゅどびゅうぅぅぅぅうぅ!


「き゛た゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っ゛っ゛っ゛❤ ザーメン注ぎ込まれてっ、おぉっ❤ おほっ❤ うまれ、うまれかわるっ❤ イグッ❤ イグゥぅぅッッッ❤ あ、頭の天辺からっ、つま先まで、痺れるっ❤ ふぎゅぅっ❤ おおぉぉっ❤ K国人様、最高ぉぉっ❤」


 精液がたっぷりと注ぎ込まれた子宮が破裂しそうなほどで、そのどんどんと注ぎ込まれる精液による衝撃が脳みそを揺さぶるようであった。その脳みそが味わう快感は強烈なアクメを生み出し、体の内側から溢れ出しかねないほどに暴れまわっていく。

 そんな風にエリセが強すぎる快感に翻弄されている中で、パクは偉そうにそのオマンコは上等なものだと褒める。すると、エリセはそんな女をモノとしか思っていないような言葉に対して、これ以上ないほどの悦びを見せるのだった。


「は、はいぃぃ……❤ ちょ、チョッパリオナホぉっ❤ ご満足いただけて、なによりですぅ……❤」


 ずるずる、とパクがチンポを引き抜くと、エリセはその場にへたり込んでしまう。オマンコからはじゅぷじゅぷとザーメンと愛液が流れ出し、その表情は無様すぎるアヘ顔から変わることはない。

 そんなエリセを呆然と眺めている立香を見たパクは、ぷっ、と小さく笑いをこぼして何事かをエリセの耳元で囁いた。エリセはそのパクの言葉に反応して、ゆっくりと立香へと視線を移していく。


「……ぷっ❤」


 立香の姿を捉えたエリセは、やはりパクのような悪意に満ちた笑みを漏らしていく。その視線の行く先は、立香の股間にあった。カルデアの制服に身を包んでいた立香のズボンは、その股間の中心が湿っている。


「情けなさすぎるよね……❤ 私がパク様にオナホとして使ってもらっているのを見ていて、手も使わずに射精をしてしまったなんて……❤ 本当、チョッパリ(双蹄、あるいは豚の足)って言うのも納得の下等な生き物❤ こんな無様な雄、N本人以外には存在しないんじゃないかな❤」


 藤丸立香は、なんの刺激もなく、貞操帯でチンポを締め付けられる苦しみの中で射精をしていたのだ。

 男として、いや、生き物として終わっている姿だった。

 瞳から悔し涙が溢れる、一度流れてしまえば止めることは出来ない。

 それでも立香に同情を覚える人間などこの場には一人も居らず、ただただ惨めに、敗者としてそこで蹲ることしか許されないのである。



 ────だが、藤丸立香の地獄はこれで終わりではなかった。





「やあ、チョッパリくん。今日もお仕事、ご苦労さま」


 ノウム・カルデアの廊下ですれ違ったエリセが肩を落として歩いている立香へと嘲笑を向ける。

 エリセの様子は一変していた。

 その透き通るような瞳は片目だけ赤いカラーコンタクトを身につけており、その瞳でK国の国旗である太極旗の赤と青の陰陽を示している。さらに、マイクロミニに改造されたミニスカートから覗く太ももお尻、さらに剥き出しになっている肩や胸元には、K国を崇めてN本を貶めるようなタトゥーが彫られているのだ。


 太ももには男根と金玉を模したタトゥーが彫られており、その金玉は赤と青の陰陽の太極旗に変わった形にすることでその逞しいチンポがK国人男性のものだとアピールしている。さらに、その男根が♀の円の部分を貫くことで、女性器を犯していることを示していた。

 さらに、肩にはK国の国花であるムクゲの花が彫られておりその中心には『慰安婦』を意味する『위안부』の文字が彫られている。

 胸元にはカルデアの『人理の紋章』を赤と青で彩られたものを刻まれている。



 ──そう、カルデアを象徴した『人理の紋章』はその色合いを赤と青に染められていたのだ。



「どんな気持ちかな? パク様にマスターとしての役目を奪われて、自分と絆を深めていたサーヴァントとの信頼関係もパク様に上書きされて、もう何も出来ることがなくなった無能になった気持ち、私にはわからないからさ」


 あれから、立香とエリセとパクは特異点からカルデアへと帰還した。

 パクが手に入れていた聖杯は特殊な力を有しており、カルデアの全てのサーヴァントと契約をしている立香の身体を利用して、逆にカルデアの全てのサーヴァントをハック(不法侵入)したのである。本来ならば高い神秘を誇るサーヴァントや神代の時代の知識を持つ魔術師に、パクのような現代の魔術師が行う改竄魔術が通るわけがない。だが、立香の体を通したその動きは、まさしく奇跡的と言えるほどの可能性で全サーヴァントの『改竄』を可能としてしまったのである。


 エリセだけではない。

 マシュも、ダ・ヴィンチちゃんも、ジャンヌ・ダルクも、アルトリア・ペンドラゴンも、メルトリリスも、宮本武蔵も、人種も国籍も、人であるか神であるかも問わず、あらゆるサーヴァントが『崇K侮N』の思想に染められてしまったのだ。

 だから、誰もがその崇Kタトゥーを隠そうとはしない。それどころか、元々騎士という立場から主君への敬意を強く抱いている騎士王アルトリア・ペンドラゴンなどは、見せつけるように頬に『忠K』という言葉を刻んでいるほどだ。そして、これを見た叛逆の騎士モードレッド卿もまた誰よりも憎しみながらも誰よりも敬っている騎士王に続けとばかりに頬に『I LOVE K.』というタトゥーを刻んだのである。


「うん。もうすっかりオチンポも小さくなったみたいだね。勃起って機能も喪失したみたいだし、チョッパリに相応しい立場っていうのがわかってくれたみたいで私も嬉しいよ」


 もはや、立香に話しかけてくる人物はニ種類分けられる。

 一つは、エリセのように立香がどれだけ惨めかを確認するようなサーヴァントぐらいである。エリセの他にはマシュやジャンヌ、マルタなどのような責任感の強いサーヴァントや、スカサハや鬼一法眼に玄奘三蔵やライネスのような彼の師として管理をしなければと考えているサーヴァントだ。

 もう一つは、ジャンヌ・オルタやアルトリア・オルタ、モードレッドやカイニス、メルトリリスやパーヴァン・シーのような加虐的な性質を持つサーヴァントだ。背後から近づいてきて突然股間を蹴り上げてくる暴力的なものや、N本人の男性である立香をとにかく罵倒したりなど、前者に勝るとも劣らず、立香の心を壊してくる存在だ。


「私たちはこれから人理補完修正機関カルデアとして、K国の支配する人類史を守るために戦うんだ。キミも戦闘の経験だけはあるんだから、これからも頑張るんだよ。

 ……ほら、ちゃんと、ご褒美もあるからね」


 チャラン、と鍵を見せつけてくるエリセに、立香は思わず股間に血を集めてしまう。

 エリセはパクから立香の射精管理を命じられており、そのために立香はエリセに逆らうことが出来ない。

 それに、本当に己の成すべきことを成そうと思えば、敵はカルデア。かつての仲間たちとなる。

 それは、あまりにも強大すぎる。立香の心を奮わせる材料こそが敵となってしまっているのだ。


 もはや都合のいい兵隊として、かつての親しい仲間たちがパクに弄ばれる『媚K奴隷』となっている姿を見つめることしか出来ない。

 立香だけが思想を改竄されていないのだ。

 それは、パクが抱くN本人への憎悪が原因である。

 だが、それでもK国人の玩具という意味ではサーヴァントたちと変わりない。


 ────こうして、立香はこの地獄で死んだように生きていくことを強制されるのだった。


(終)

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