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コミッションにて書かせて頂いた作品に手を加えた作品になります。

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 ────僕は、その光景を見た時に全身が雷に打たれたような衝撃に襲われた。


 オークによる棍棒の一撃よりも。

 火竜が吐き出すブレスよりも。

 因縁深い帝国の黒騎士が切り下ろす斬撃よりも。

 中途半端に復活をした邪神の放った邪悪な魔法よりも。

 今までに体験したどんな物理的な衝撃よりも強烈な衝撃だった。


 僕が見たその光景がどんな光景だったかを説明するよりも前に、僕の生い立ちというものを説明させてもらいたい。

 何故ならば、僕自身のことを知ってもらわなければ、僕が見ているこの光景がどれほどに僕の心をズタズタに切り裂いているのか、ということを理解してもらえないだろうから。


 僕は『ロイ』。

 大きな体だけが取り柄の気の弱い力持ちに過ぎない、姓も持たない平民である。

 だから、僕はホープ村の『クレス』と『アンナ』の夫婦から生まれた、ただのロイだ。

 僕が生まれ育ったホープ村は王国の辺境にある、麦がよく採れる牧歌的な村だった。

 採れた麦は辺境伯様が守っている関所の騎士団たちが多く買い取ってくれるために、商人を通さずに利益を多く受け取ることが出来たために、噂に聞く北方の寒村などと比べれば非常に恵まれた村である。

 ただ、今はもう『ホープ村』という村は存在しない。

 五十年前に停戦条約を結んだもののピリピリとした外交関係にあった帝国が突如として攻め入り、ありとあらゆるものを焼き払ってしまったからだ。

 そう、ありとあらゆるものだ。

 麦を、羊を、家を────人を。

 真っ黒な甲冑を身に着けた黒騎士たちによって、ホープ村は地図からその名前を消したのだ。

 あの村の生き残りは僕一人だと思われた。

 父のクレスも、母のアンナも、妹の『エマ』も、騎士になっていたお隣の『リーガル兄ちゃん』も。

 将来の約束をしていた、幼馴染の『ナディア』も。

 全てが、血と炎と中に失われてしまった。


 僕はそれから、泥をすすり土を食むような想いで生きてきた。

 全ては復讐のためである。

 父と母から授かったこの無駄に大きな体は、幸いにもというべきか人並み外れた才能というものを持っているようだった。

 鍬しか持ったことのなかった僕は剣を握り、羊を持ち上げる怪力はその剣の技には大いに役立ち、勇者と呼ばれる偉大な少年の仲間の一人となって、邪神を奉じる邪神官に支配されていた帝国の闇を打倒したのである。

 単なる麦を育てる小作人に過ぎなかった僕だったが、今では報奨で王都に家を三つは買えるほどの資産と、『聖騎士』という教会から英雄として認められた肩書も得た。


 長々と説明してしまったが、そんな僕は今、教会からの依頼で違法な『奴隷市場』へと潜入捜査をしていたのである。

 帝国は今、勇者と儚いラブロマンスを繰り広げた多くの女性の一人である帝国の第五皇女の下にそう言った闇の部分が掃除され健全な国家が形成されつつあるのだが、それも良いことばかりではなく、密かに王国へと流れ出てしまったのだ。

 今はなき邪神官の仲間として、邪神の眷属としての力を手に入れた恐るべき怪物がいる可能性も含めて、勇者の仲間である僕がその怪物が現れた際に撃退するという役割だ。


 その奴隷の見世物小屋で、僕は────ナディアと再会をしたのである。


「お゛ぉぉ゛ぉっ゛♥ ほぉ゛ぉっ、ぉぉお゛っ♥ わ゛ぁぉぉ゛ぉ゛ぁぉっん゛ぅっ゛ぅ♥♥♥」

『へっ! へっ! はぅっ! はふっ! へっ! へっ!』


 だが、その再会は感動的なものとは程遠いものであった。

 ナディアは、あの美しい栗色の髪を収穫期の小麦畑のように波打たせた美しい少女は、その美しさを不自然なほどに維持したまま、毛並みも整っていない薄汚い野良犬に犯されていた。

 十円ハゲのようにところどころ毛が抜けている野良犬に、奴隷の美女が犯されているというシチュエーションは、他人を踏みつけにして悦に浸ることの出来る性根の卑しい人種にはたまらない光景が繰り広げられていた。

 もしも、その美女が見知らぬ他人であったのならば、僕は単純な義憤だけを持ってここにいる悪党どもを成敗することが出来ただろう。それこそ、隣りにいる兵士たちのように、顔を真赤にして剣に手をかけていたはずだ。

 だけど、その美女はもう二度と会うことが出来ないと思っていた、喪われたはずの恋人だった。

 僕の体は震えて、なのに、指一本として自分の意志で動けないほどの衝撃に襲われてしまっている。


『ああぁんぅっ♥ 気持ちいいっ♥ すごいっ♥ 今までのオチンポのどれよりも気持ちいいですっ♥ あっ♥ 好きっ♥ 大好きっ♥ こ、このオチンポ、好きになってしまいますっ♥ だ、旦那様っ♥ わ、私と結婚してくれて、ありがとうございますぅっ♥ ナディアを、あなた様の妻にして♥ 毎日毎日っ♥ 愛してくださってぇ♥ 本当に感謝してもしきれませぇんっ♥』

『どうでしょうか! この性欲で脳みそを溶かしてしまったイカれた女はこの野良犬と一ヶ月前に結婚をしているんです! 犬と結ばれた女など居ませんよ! さあさあ、どうぞ見ていってください! うちにはこんな変態女が山ほど居ますからね!』


 そんな僕を置き去りにして、ナディアは、どれだけ歳を重ねて美しくなろうとも見間違えることのないような最愛の人は、野良犬と結婚を申し出ていた。

 僕たちがかつてホープ村で交わした将来を誓う約束など存在しないかのように、蕩けた瞳で虚空を眺めながら、人間と人間のセックスでは一般的的ではない互いに正反対の方向へと顔を向けて尻と尻を合わせた状態で犬と犬が行う性交を行っているのである。


『ぉおぉぉおぉんっっ♥ ほぉぉ、ぉぉおぉぉっ♥ い、イクっ♥ イクイクっ♥ お犬様チンポでイッちゃうぅぅぅぅっ♥』

『へっ! へっ! へっ!』


 野良犬は薄汚れた毛並みを揺らしながら、間の抜けた顔から舌を出して息をしながら腰を振っている。その腰のリズムに合わせてナディアは人間のものとは思えない野太くて無様な喘ぎ声を漏らしており、それは、それは間違いなく『強姦』や『暴力』ではなく、『セックス』と呼べるものになっていた。

 おそらく、ナディアが奴隷にしては身なりを整えられているのは、その犬とセックスを行っている無様さを際立たせるためなのだろう。


『ふっぅぅっぅっ♥ ふ、膨らんでるっ♥ お、おちんちんが、オマンコの中で膨らんでるっ♥ しゃ、射精するんですね♥ だ、出してくださいぅ♥ ナディアの人間オマンコの奥にある赤ちゃんルーム、お犬様のワンちゃん精子でいっぱいに満たしてくださいっ♥ あっ♥ くる、くるくる、きちゃうぅぅぅぅぅっ♥』


 そのセックスも終わろうとしている。

 犬の射精を受けても、ナディアが犬の仔を孕むわけではない。

 だけど、それでもそんな事態を、愛した人が犬の精子を受け止めるだなんて異常な事態を僕は耐えることが出来ない。


 ────駄目だ、そんなことをしてはいけない。


 そう言いたいのに、その言葉すらも放つことが出来ない。

 金縛りにあってしまったように喉を動かすことが出来ずに、僕はただ呆然と見つめるだけしか出来なかった。


『お゛ぉぉ゛ぉぉ゛ぉぉ゛ぉお゛お゛おぉ゛ぉぉ゛ぉん゛ぉぉ゛っぅ゛ぅ゛っぅ゛っ゛っぅ゛ぅ゛っぅ゛♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥』


 どびゅるるるっ! びゅるるっ! びゅうぅぅぅぅっ! どびゅどびゅううぅぅぅぅ! どぶぶびゅっ! びゅっ! びゅっ! びゅうぅぅぅぅぅっ!!


 そんな僕の前で、ナディアは犬の射精を受けてビクビクと体を震わせながらアクメをキメる。

 犬の射精を受けて鳴くナディアの口から出た音は、人の声ではなく犬の遠吠えそのものであった。


「ロ、ロイ様っ!? 大丈夫ですか、ロイ様!?」


 犬が長い射精を行うように、僕は嘔吐した。

 兵士の人たちは突然嘔吐を始めた僕を慌てて介抱をし始めるが、それでも僕の嘔吐は止まりはしない。

 胃の中の物を全て吐き出す勢いで、僕は口の中から悪臭の漂う吐瀉物を垂れ流し、両親が唯一残してくれた自慢の体が萎んでいったような気持ちになった。

 僕の大きな背中が小さくなったことを、同行していた教会の兵士の人たちも気づいたのだろう。

 視線から、哀れみというものを感じ取った。

 僕はかすれた声で、『あの女の子を買い取ります』とだけ呟く。

 そこで、意識を失ってしまう。

 だけど、そんな薄れていく意識の中でも一つだけわかっていることがあった。

 僕の股間は、犬に愛を叫ぶナディアを見て股間を大きく固くさせてしまっていたのである。


 ■


 帝国の暗部によってホープ村が焼かれてしまったあの日から十年が経って、ナディアという可憐な美少女は息を呑むほどに美しい女性へと変わっていた。

 だけど、その美貌は涙を流し続けたことで目元がグジュグジュに崩れて、真っ赤に充血した瞳はまるで邪神の眷属のような人ならざる恐ろしさを醸し出している。

 あの野良犬を旦那様と呼んで結婚の誓いを立てていたことを、婚約していた僕の前で見られたからだ。

 司会の男が口にした通り、彼女の旦那である野良犬もまた同時に買い取ったが、僕は目を覚ましてすぐにその犬の首を切り落とした。僕ですら繋がれることがなかったナディアの体を貪り続けたあの犬を、僕は仇の黒騎士や全ての元凶の邪神官よりも激しい憎悪と殺意を持って、自らの意思で殺害をしてみせたのだ。

 そんなナディアだが、発狂はしていない。

 狂うことも出来ないのだ。

 彼女は快楽に溺れて理性を蕩けさすことは出来るが、絶望に身と心を落として魂が崩壊してしまうことすら許されない、邪教の秘奥である魂の改変が行われてしまっているためである。

 自分が汚れて行くことに絶望も出来ない女達は、やがて唯一の救いである快楽に溺れて、その快楽のために、それこそ野良犬と体を重ねることにすら歓喜を覚える変態女へと調教されてしまうのだ。


「……久しぶりだね、ロイ」


 彼女の声は、それだけはかつての声となんの代わりもないもので、僕は嬉しくて、だけどどうしようもなく哀しくて、また涙を零してしまった。

 そんな僕を見て、ナディアは笑った。

 喜びを覚えたからでもないし、僕を笑ったんじゃない。

 ただ、自分を嘲笑ったのだ。


「ロイ、買い取ってくれてありがとう。これで私……ロイの奴隷だね」


 奴隷じゃない。

 僕は弾かれたように顔を上げて、そのナディアの言葉を否定する。

 ナディアは僕の大事な女性で、僕の恋人で、僕の婚約者だ。

 そうやって必死にナディアへと声をかけるものの、ナディアはやはりあの嘲笑を浮かべて首を横に振るだけだった。


「私も、ロイのこと好きだよ。だから、駄目だよ。ロイは、英雄様だもん。私みたいな汚らわしい変態女と一緒になんてなっちゃいけないよ。でもね、ロイのことが好きだから……私を奴隷として飼ってほしいの。どうせ服従しなきゃいけないのなら、それはロイが良いの。だから、恋人だとか婚約者だとか言わないで、私のことを奴隷として扱って……ね?」


 それでも、僕はナディアの言葉を否定し続ける。

 もう二度と失いたくないと、本来ならば奴隷に戻りたくないと思うはずのナディアが僕に縋るはずなのに、反対に僕がナディアへと泣き縋っていた。

 見捨てないでくれ、と。

 僕を置いていかないでくれ、と。

 邪神を倒して大人になったと思っていた僕は、実のところ子供のまま、大きな体だけは小さく丸めて彼女の足元で泣きわめくことしか出来ない。


「……じゃあ、ロイ。私の言葉を全部聞いて? それで、ロイが『我慢』できたら……お嫁さんになれるかもしれないね」


 そういうナディアは、明らかに僕がその『我慢』とやらを出来るわけがないと決めつけているような口ぶりと表情をしている。

 僕はゴクリと喉を鳴らして、また胃の中のものを戻してしまいそうな気持ちを必死に抑え込んで、首を縦に振った。

 ナディアはやはり寂しそうに笑って、ポツポツと喋りはじめていく。


「あの、私たちの村が帝国に焼かれた日、私は……ううん、『私たち』は帝国の黒騎士たちに捕まって、奴隷として連れ去られてしまったの」


 私、たち?

 僕がそう口にすると、ナディアは笑った。

 今度の笑みは、ナディア自身だけでなく僕のことさえも嘲笑っているような、加害性を強く含んだ嘲笑だった。


「そうだよ。私みたいな年頃の女の子と、まだまだ子供を産めそうな年齢の女の人たち。つまり、ロイのお母さんのアンナさんと、妹さんのエマちゃんもそう。私と同じで奴隷になってしまったの。それ以外のお年寄りのおじいちゃんおばあちゃんや、男の人達は私たちの眼の前で首を斬られたの」


 何も言えなかった。

 衝撃で体が鈍重になっていくことを感じ取りながら、腹の奥にある胃だけが激しく収縮を繰り返していて気分が悪くなってしまう。

 背後から斬りつけられて意識を失って、目を覚ました時には乾いた血と灰の中にいた僕は、そんなことを知らなかったのだ。

 そんな僕を見ながら、ナディアは『これからが本番だよ』と言葉を続けていく。


「まず、私達はね、邪神の力の一部を使って『淫紋』を刻まれたの。ここ、見える? お臍の下の子宮の位置に掘られたこの淫紋は邪神に全てを捧げるって意味の刻印で、私達が精子を受ければ受けるほど、邪神の復活が近くなるっていう代物。

 でも、もう勇者様やロイが邪神を倒したから、そういう効果はなくなったけどね」


 ナディアが質素な服装をめくって、自身のお腹に刻まれた妖しく桃色に光る刻印を見せつけてくる。

 大小三つのハートが折り重ねって子宮と卵巣をかたどっていて、その女性器を翼を持つ蛇が絡みとっているような、邪教の紋章と邪神の姿を知るものならばその意味をひと目でわかってしまう。

 女性としての重要な器官である女性器を絡め取られるということは、その将来さえも奪い取られるということであり、同時にその器官しか求められていないということを意味している。

 屈辱的で、恐ろしい刻印なのだ。


「はじめはね、とにかく体を書き換えられるの。細長い針が体中に刺し込まれて、その針を熱されちゃうの。その針っていうのは、数百年前に邪神が召喚された時に残された邪神の体毛なんだって。邪神の召喚に向けて本格的な生贄である私たちのためだけに使われる栄誉なんだっていう、ちっとも嬉しくないことも言われたかな。その針が熱されちゃって、人間の体液に溶けて内側に染み込んでいくの。注射器の針と、その中の液体が一緒になったものが、邪神の体毛になるんだ。そうすると、どうなると思う? 体がね、書き換えられていくの」


 耳をふさいでしまいたかったが、僕がピクリと指が動いた瞬間にナディアの目が細められたことを感じて、それを行うことが出来ない。

 最後まで聞けと、あるいは彼女の恨みのようなものを感じ取ってしまったのだ。

 生き残って勇者パーティーなんて言う英雄となった僕に、犬とセックスをするような人生を送ってきたナディアが、あまりよろしくない感情を抱いてしまってもなんの不思議でもない。


「体が作り変える……つまりね、私は人間じゃないってこと。こうして平気な振りをしてるけど、淫紋に魔力を流し込まれると、風が吹いただけでアクメを決めちゃうような体になっちゃってるの。

 そういう肌の感覚がおかしくなっちゃって、痛みも強烈過ぎて頭が勘違いして気持ちいいものだと判断して、殴られても感じてしまう変態マゾ女で、どんな風に扱っても苦しくなんてならずに、この世の全てが気持ちいいと思ってしまう異常者。それが邪神に捧げられる供物にふさわしいんだって」


 邪神は淫蕩の男神である。

 人が命を繋げるためにあるはずの性交、それを快感を貪るための行為として味わうことを最も好む性質を持っている。原初では善き神であったと言われているが、次第にその快感に堕ちていく人間たちを愛するようになってしまい、その在り方も歪んでしまったのだ。

 その邪神に捧げる生贄なのだから、それは快感に溺れきった見目麗しい女でなければならない。


「これ、見えるかな。淫紋ってね、舌にもつけられちゃったの。なんでだと思う? 男の人の体液が美味しく感じるようにするため。私ね、あの日からずっと、まともな食事なんて食べたことないの。舌と、内臓が改造されちゃったから、男の人の精液だったり、垢だったり……もっと汚いものでも、美味しく食べて生きていけるようになった私たちに普通の食べ物はもったいないんだって」


 『レー』、と間抜けな声を出しながら舌を伸ばすと、そこにはたしかに朱い舌と同色で見づらくなっているものの淫紋が彫られていた。

 ナディアは料理上手で、いつもよく美味しいご飯を作ってくれていた。僕は英雄となってから様々なパーティーで美味珍味を味わったが、それでも一番好きな食べ物は彼女の手料理である。それが、彼女の味覚がおかしくなってしまったのならば、あの料理はもう二度と味わえないのかもしれない。彼女の繊細な舌が創り上げていた料理なのだから。


「普段はね、この首に首輪をつけられて、地面から鎖で繋がれてしまうの。こうやって、四つん這いになってね。鎖の長さは……15センチぐらいかな? そんな短い首輪だから、頭を上に上げることが出来ないの。『お前たちは男神である邪神に捧げられた供物なんだから、その頭が男根よりも上がることはあってはならない』って言われてね。一日一食だけの生活で、その一食の時には眼の前の食器に……ううん、餌皿にどろどろのザーメンとおしっこを混ぜた最低の餌を挿れられて、手を使うことも許されずに顔を突っ込んで食べることを許されるの。

 頭をあげようと思えば鎖で阻害されて、その、本当はこうやって椅子に座っているのもなんだか違和感を覚えるぐらい、その体勢が普通になっちゃってて、ほら、こうやって貧乏ゆすりもしちゃってるでしょ?」


 それはまさしく牛豚のような生活だった。

 四足から二足で生活をするようになって知能と可能性を得たはずの人間を家畜に落とすための調教なのである。彼女たちの首輪に繋がれた鎖の先は誰かに握られるものではなく、地面に縫い付けるためのものだ。あの大きなデカ尻を高く掲げて、あの膨らんだ爆乳を地面に押し付けて潰しながら、彼女たちは家畜として飼われていたのだ。


「唯一、四つん這い以外になれる時間は性奴隷調教の時だけ。その時でもなるべくオチンポ様……ごめん、変なこと言っちゃったね。その、オチンポよりもなるべく頭を高く上げていけないの。

 だから、男の人は椅子に座っていても、私たちは地べたに膝をついてフェラチオをするの。こうやって、レロエロレオォォ……って、舌の動かし方を徹底的に仕込まれてね。これは、私とエマちゃんが上手だったかな。反対にアンナさんは苦手でね、よくお仕置きを受けてたんだ。

 お仕置きってなにされるか、わかる? 痛みも気持ちよくなっちゃう最低の体に改造されちゃった私たちにも通じるお仕置きってね……放置されることなんだ。ただオチンポを模した張り型を差し出されて、それで終わり。あんなに美味しいザーメンとおしっこのカクテルももらえずによくわからない味の麦粥を与えられて、誰にもこのエッチな体を触ってもらえず、ただただ、張り型相手にフェラチオの練習をすることしか許されないの。

 それってお仕置きにならないって想ったでしょ? でもね、私たちにとっては地獄みたいな苦しみなんだよ。それが三日も続くとね、犯してくださいって、許しくてくださいって、私が馬鹿でしたって、本気で思っちゃうんだよ。私も、優等生だったけど邪教の人たちの気まぐれで意味もなくお仕置きをされることがあるからわかるの。

 おっとりとして優しかったアンナさんも、あんなに勝ち気で元気だったエマちゃんも、お仕置きをくらったら涙を流しながら謝罪をしちゃう……そういう場所だったんだよ」


 再び、吐き気をもよおした。

 ナディアは気づいているのだろうか。先程は『最低の餌』だと取り繕っていたザーメンとしょんべんのおしっこを、『あんなにも美味しい』と形容したことに。僕らのホープ村であった主食だった麦粥を『よくわからない味』と口にしたことに。

 おそらく、気づいていないのだろう。

 この異常な告白に、ナディアは興奮をしている。無意識にその手指とおっぱいとオマンコに伸びて、クチュクチュと性感を刺激しているのだ。

 だが、それは僕も一緒だ。

 自分の中の全てを吐き捨てて、この世界の全てをぶち壊してしまいようなほどの嫌悪と憎悪に襲われながらも、僕はナディアの最低の告白を聞いて──勃起をしているのだから。


「この馬鹿みたいに膨らんだおっぱいからも母乳が出るの……赤ちゃんを産んだから、私のおっぱいから母乳が出てくる。でもね、人体改造をされちゃった私のエッチな体から出る母乳は、それだけで媚薬なの。甘くて、濃厚で、脳みそがおかしくなってしまう媚薬ミルク。私は……ほら、ここ。脇腹に人の形をしたタトゥーが彫られているでしょ? これが、私が産んできた子供の数。バッテンがついているのは堕胎してしまった赤ちゃんで……全員で21人。どれだけ産んでも、どれだけ赤ちゃんがお腹の中で死んでも、改造された私の子宮はむしろその度に頑丈になっていって、孕むときは決まって双子や三つ子になっていったの」


 10年間の奴隷生活で21人の赤ちゃんを孕むという、常識ではあり得ない言葉に僕は何も言えなかった。

 黒い線で書かれた抽象化された人が、7人ほど赤い線で機械的に斜め線が引かれてしまっている。

 それが彼女の人生なのだ。

 孕んだ子供を失い、それでも家畜のように子供を孕まされていく日々。

 それは、どんな地獄なのだろうか。

 僕が過ごしていた苦しいと思っていたあの日々が、天国に思えてしまうようなものなのだろうか。


「……うん、乳首にはピアスがつけられているんだ。これは絶対に取れないの。邪神に女性の大事なものを捧げた証で、邪神に捧げられる供物の証だから、神様の魔力で編み込まれたピアスだから、絶対に取れないの。こんな、オチンポのアクセサリーがプラプラぶら下がっている最低のピアスを、私はずっとつけて生きていく。それは邪神の呪いだから、きっと聖女様にだって解くことが出来ない。

 ……それに、このピアスはおっぱいだけじゃないよ?

 こっちの、オマンコのクリトリスにだってつけられてるの」


 それは男根を模したアクセサリーがぶら下がったピアスだ。

 この大陸では乳首とクリトリスにピアスをつけられることは、性奴隷の証である。

 何があろうともそのつけられた相手に従属するという最低の契約の証明が、三点ピアスなのだ。

 覚悟をしていたものを見せられて、僕は胸が苦しくなり、同時にチンポをさらに大きく膨らませてしまう。


「このオマンコも……見て。きれいでしょ? あんなに男の人に抱かれて、馬にも、魔物にも……野良犬にも、いっぱい抱かれてきたのに。

 ただオマンコの肉がちょっと肉厚になって、あの頃の女の子のオマンコじゃなくなっただけで、エッチな女の人のオマンコになってるの。

 愛液だって人よりもいっぱい出るように改造されちゃったし、ビラビラだって下品なぐらいに目立っちゃう……そういうオマンコになったの」


 そのオマンコは、まるでそのオマンコ自体がナディアとは別の生き物のようにクパクパと開閉をしていた。誘うようなその動きに、僕は、おかしなことかもしれないが強い興奮を覚える。

 もう、我慢が出来なかった。

 人体改造の結果なのか、ナディアの体臭自体に強い媚薬成分が含まれてるとしか思えないほどに、このナディアのために用意された部屋は頭がおかしくなりそうな官能的な空気で満ちている。

 僕はビンビンに勃起したチンポによって股間で張られたテントを見せつけるように立ち上がり、乱暴な動作でそのズボンを脱ぎ捨てる。


「あんっ♥ ……やっぱり、ロイも我慢できなかったんだね♥」


 僕がナディアを押し倒すと、ナディアは笑った。

 その顔に哀しみなんてない、僕がナディアを愚弄し続けた多くの男達と同じような野獣であることを知っても、ナディアの胸にはもうそう言った感情は生まれないのだ。

 ナディアは、壊れているんだ。

 僕のことを愛しているのも本当なら、セックスがどうしようもなく好きなことも本当なんだ。

 そんなオマンコにズブズブとチンポを挿入していく。

 柔らかくて、暖かくて、気持ちよくて、それは世界で一番小さな楽園のようなオマンコだった。


「そのまま、聞いてっ♥ んぅっ♥ 私ね、いろんなことをされたんだよ♥

 例えばね、ゴブリンの巣穴に手足を拘束されたまま投げ込まれて、そこでずっとゴブリンに輪姦されちゃったの♥ 一切の抵抗ができなくなる代わりに体が少しぐらい壊れちゃってもすぐに治るような呪い……あの人達は邪神の祝福だって言ってたけど、呪いをかけられて♥ ゴブリンに棍棒で頭をぐしゃぐしゃになるんじゃないかってぐらい叩かれながら、別のゴブリンにオマンコを犯されるの♥ 歯だって無理矢理に引き抜かれて遊ばれたり、舌を引っ張ったままギザギザで錆びたナイフで切り裂かれたり、そのままゴブリンたちのトイレに投げ込まれたり……ゴブリンのおもちゃになったの♥

 泣きたくなるぐらい、哀しかったよ♥ だって、ゴブリンって私たちにとっては、山から降りてきたはぐれを子どもたちでも倒せちゃうぐらいのモンスターでしょ♥ そのゴブリンに向かって、殺さないでください、助けてくださいって涙を流しながら懇願して、それを笑いながら無視されておっぱいに歯型をつけられたり、お尻の肉を爪で剥ぎ取られたりしてるの♥ もう、私たちってこの世界で一番弱い生き物なんだって一週間教え込まれて、そこからやっと助け出されるの♥

 これで、勝ち気な女の子もみんな従順な、他の人に従うようになったんだから、きっとすごく便利な調教法なんだろうね……♥」


 バンッ、バンッ、バンッ、と。

 テクニックなんて欠片も感じさせない、童貞特有の激しいピストンを振る僕の耳元でナディアが今までの性行為について解説を始める。

 僕はこの気持ちいいオマンコと抱き心地の良い媚肉たっぷりの体を持つナディアがそんな目にあったのかと思うと、悔しくて仕方なく、その悔しさを理不尽にナディア自身へぶつけるように腰を振るのだ。


「他にも、ね……♥ 男の人達に、徹底的に犯されることもあるわ♥

 私たちはオチンポ様よりも高く頭を上げてはいけないとは言ったけど、他にもいろんなことを強制されたの……♥ まず、挨拶をするときは帝国流に全裸土下座♥ それもただの土下座じゃなくて、お尻を高く突き上げて、このデカ尻とオマンコを見せつけるように土下座をするのよ……♥ これはね、私の軽い脳みそなんかよりも、男の人を気持ちよく出来るオマンコのほうがずっと上等なものですっていう表明と、私は頭じゃなくて子宮でものを考える変態女ですってアピールすることなの♥

 パイズリっていうおっぱいを使ったセックスのテクニックだったり、邪神の像の前にオマンコを突き出すように腰を振りながら忠誠の言葉を誓わされたり、いろんな卑猥な踊りを覚えさせたり……♥

 もう、ホープ村のナディアだった記憶よりも、性奴隷のナディアだった気持ちのほうがずっと強いの♥」


 体が震える。

 ナディアがどれだけひどい目にあってきたのかということを知らされれば知らされるほど、快感に覚えてしまう。

 ナディアはそういう生き物に変えられてしまったけど、僕は初めからこんな汚い人間だったのだと思うと、どうしようもないほどに悲しくなった。

 そんな自己憐憫すらも自己陶酔の快感に変えてしまう卑小な自分であることを自覚しながら、それでも本能と快感というものは抗い難く、ついに射精の時が近づいてきていた。


「ふふ、オチンポが震えてる……♥ もう、イキそうなんだね……♥」


 ああ、ナディアは、ナディアはもうオマンコに挿入されたチンポが射精間近かどうかも簡単にわかるほどのビッチに変えられてしまったんだ。

 僕はそう思いながら、ナディアの脇腹に刻まれた、赤ちゃんのタトゥーを指でなぞる。


「うんっ、うんっ♥ ロイの赤ちゃん、私に産ませて♥ 十年前からずぅっと赤ちゃんを孕み続けてた私のお腹に、ロイの赤ちゃんをちょうだい♥ 人間だけじゃなくて魔物の子供も、それどころか、改造された子宮で犬の子も孕んだ最低の私だけど、ロイの子種をちょうだい♥ ロイのことを、愛しているから♥ ロイの赤ちゃんを産みたいのぅ♥」


 吐き気と快感が同時に襲いかかる。

 ナディアは、きっとその言葉がどれだけ残酷なものなのかわからなくなってしまっているのだ。

 僕は腰を振りながら、その迸りをナディアの一番奥へと注ぎ込むのだった。


「あっ♥ くるっ♥ くるくるっ♥ きて、きてぇ♥ ロイの赤ちゃん、ナディアに、ナディアに産ませてぇぇぇ♥♥♥♥」



 どびゅるぅうぅっぅぅ! びゅるるっ! どびゅぅるぅぅぅ! どびゅっ! どびゅびゅびゅぅぅぅぅ! どびゅるるぅぅぅぅぅ!



「はぁぁ……ロイっ……ロイぃ……♥」


 僕のチンポから、濁流のような激しさでナディアの子宮へと精液が流し込まれていく。

 その射精を受け止めながら、ナディアはギュッと僕の体を抱きしめてくれた。

 記憶の中にある彼女の体よりもずっと豊満で、香り立つような匂いを醸し出しているのだけれど、どうしてか僕は全然嬉しくなくて、涙を零してしまった。

 その涙を溢れてしまう感情は僕だけのものではないようで、ナディアもまた涙を零してしまっていた。

 そして、その唇で彼女は残酷な『嘘』をつく。


「大好きっ……! 愛してるの、ロイ……! 本当に、あなただけを……! あなただけが居れば何もいらないって、本気で想っているの……! それだけは、信じて……!」

「……信じるよ。ナディアは、僕だけのものになってくれるって、信じてる」

「あぁ……ロイ、ありがとう」


 ナディアの嘘に、僕は嘘で返す。

 今口にしているナディアのその言葉は間違いなく心からの真実だとわかっていても、同時に、その言葉が明日になれば他ならぬナディア自身の当たり前のように裏切られることになるだろうこともわかっていたからだ。

 人体改造と性奴隷調教によって壊されてしまった、可愛そうなナディア。

 今の彼女の口にする僕を愛するという言葉は、あの見世物小屋で犬に愛を囁いていた言葉となんの違いもないのだから。


 ■


「あぁぁっんっぅ♥ はぁっ♥ はぁんぅっ♥ す、凄いっ♥ 兵隊さんのおちんぽ、とってもぶっといんですね♥」

「くぅ、こ、このっ……! こ、こんな女が聖騎士のロイ様の恋人だなんて、許されない……!」

「ロイ様はなぁ、俺たちをあの地獄から救ってくれたんだ! お前みたいな変態ビッチは相応しくねえんだよ!」


 今日もまた、ナディアは僕の目を盗んで兵士たちと乱交パーティーを開いている。

 これにも理由はある。

 新たに王国の女王となられた、勇者パーティーの一員だった王女様は性風俗を強く忌避していた。

 兵士たちは僕を慕ってくれているものの、その安月給では中々に性欲を解消することが難しいのである。綺麗好きの女王陛下が作り上げようとするキレイな国における弊害だった。

 僕の部下である兵士たちは、清廉であろうと勤めているために、安価で女を買える非合法の売春に手を染めたりはしない。

 そのために欲求が溜まっており、そんな中でナディアのような香り立つ美女が目の前で淫蕩に振る舞えば、我慢など出来るはずもなかった。

 そして、壊れてしまったナディアもまた、チンポなしの生活を六時間も送れない生活を過ごしている。

 ナディアは僕を愛すると口にした唇で、我慢ができずにあの兵士たちを誘って体を重ね合っているのだ。


「ぉぉぉぉおおぉっ♥ 死ぬぅ♥ 死ぬぅぅっ♥ オ、オチンポ様に殺されちゃうぅっ♥ く、首も、締めないでぇ♥ ほぉぉ、ぉぉおぉっぉっ♥ こ、このまま、セックスで死んじゃう♥ ふぃひっっ♥ こ、これ、駄目ぇぇっ♥♥♥♥ 愛しちゃうっ♥ このオチンポ様のことが大好きになっちゃうぅぅうぅうっっぅっ♥♥」

「死ねっ! 死んじまえ! それが皆のためなんだよ、この売女が! ユルユルでふわふわのオマンコを締め付けるために首絞めなきゃいけない欠陥オナホ女が! おらっ、死ねっ!」

「ひぐぅ゛ぅぅ゛ぅぃぃ゛ぃぅ゛ぅぅ゛ぅぅ゛ぃ゛っぅ゛ぅぅ゛ぅぅ゛ぃぃ゛ぃ♥♥♥♥♥♥」


 僕は耳をふさいで、自室へと戻った。

 ナディアの証言によれば、僕の母であるアンナと妹であるエマもまた帝国に捕まり、邪教による性奴隷調教を受けて、今もどこかで奴隷として生きているということである。

 二人を助けなければいけない。

 それは僕の心を救うためにも、彼女たちを普通の人間に戻してやらなければいけない。

 だけど、何故だろう。



『ロイっ♥ 好きッ♥ 好き好きぅ♥ 愛してるっ♥ 私はあなただけのものなのっ♥ あなただけが居れば他に何もいらないわっ♥ あぁっ♥ この、このオチンポすごいっ♥ ロイっ、ロイも私のことを愛してくださいっ♥』

『大きくなったわね♥ あんっ♥ お父さんよりも全然おっきいおちんぽ、素敵だわ♥ ふふ、近親相姦だなんて……やってはいけないことなのに、あなたが素敵だからこんなにも気持ちいいっ♥ あぁ、ロイっ♥ 愛してるわ♥ 母としてじゃなくて、女としてあなたのことを愛しているの♥』

『お兄ちゃん、ありがとう、本当にありがとう♥ あたし、お兄ちゃんのおかげであの地獄からすくわれたの♥ お兄ちゃん、大好き♥ ずっと昔から、お兄ちゃんはあたしだけの勇者様だった♥ だから、お兄ちゃん、お願い♥ 兄妹とか関係なく、あたしのことを愛してください♥』



 今も僕の脳裏にはあの美しいナディアと、あの頃と変わらない美貌を持つ実母と、幼さの消えて妖艶に成長した実妹を独り占めにしている醜悪な僕自身の姿が浮かび上がり、人並み外れた巨根チンポがビキビキと勃起をしてしまっているのだった。


(終)


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・ロイ

物語の主人公。

ホープ村という王国と帝国の国境付近に存在する辺境の田舎村で生まれ育った男性。

大柄な体躯と優しい人柄を持った、『気の優しい力持ち』だけの普通の農民だったが、帝国の黒騎士隊によって行われた侵略でホープ村は焼き払われ、村民たちは残虐に皆殺しされてしまった。

その日から帝国への復讐を誓って傭兵として生きていき、そこで戦士としての才能が開花し、勇者の仲間になる。

勇者の仲間として突如として世界的に凶暴化したモンスターや帝国の黒騎士たちと戦い続け、ついには帝国を裏から支配していた邪教の邪神官と召喚された邪神を打ち破って世界に平和を取り戻した英雄となり、教会から聖騎士の称号を送られた。

純粋な力と技術だけで戦う姿は、多くの兵士たちから羨望と尊敬の念を集めており、その人柄もあって民衆からの人気も高い。

そんなロイはある日、違法な奴隷市場が開かれていることを突き止めて、その奴隷市場を摘発するために市場へと訪れ、殺されたと思っていた幼馴染のナディアと最悪の再会をしてしまった。

その日から、本人も意識していなかった変態性癖が芽吹き始めた。


・ナディア

物語のヒロイン。

ホープ村という王国と帝国の国境付近に存在する辺境の田舎村で生まれ育った美少女で、領主である辺境伯の嫡男から熱烈なアプローチを受けていたが、それを振り切ってただの農民であるロイと結婚の約束をしていた恋人。

そんな時、帝国に襲われて奴隷として攫われてしまう。

邪神の体毛などを用いた残虐な人体改造でどんな行為でも快感を覚えてしまう変態女として落とされてしまい、さらには気高く帝国に抗おうとするたびに父親や親しい男性を眼の前で殺されて心が折れてしまった。

十年間で多くの妊娠と出産、そして、堕胎を繰り返しているが、人体改造された子宮はその機能を弱めること無く、むしろ活性化してしまっている。

はじめは人間の男性に抱かれることが多かったが、邪神への供物としての調整のため、次第にモンスターや動物と抱かれることが増えていく。

悍ましいことに人体改造の影響で人間以外の子供も孕めるようになってしまっている。

壮絶な調教体験によってすでにかつての精神は崩壊しており、それでも刻まれた淫紋による強制力によって、『この地獄に耐えられる新しいナディア』というべき人格が構成されてしまっている。

セックスをせずに長時間過ごせない体質となっており、ロイによって保護された後でも、英雄として忙しくなったロイの居ない時間を別の男とセックスすることでその体を慰めるような、最低最悪のビッチ女として生きることとなった。


・アンナ(本編未登場)

ロイの母親。

田舎には似つかわしくない美貌を持っており、ナディアのように奴隷として帝国の邪教に調教されてしまっている。

邪神が倒されて邪教が崩壊したものの、遺された邪教の人員によって奴隷市場に売り出されて、今もどこかで最低の性奴隷として暮らしている。


・エマ(本編未登場)

ロイの妹。

田舎には似つかわしくない美貌を持っており、ナディアのように奴隷として帝国の邪教に調教されてしまっている。

邪神が倒されて邪教が崩壊したものの、遺された邪教の人員によって奴隷市場に売り出されて、今もどこかで最低の性奴隷として暮らしている。


・勇者(本編未登場)

この世界を救った、邪神を倒せる聖剣の使い手。

人間的にも優れている上に顔立ちも整った、まさしく物語の中の登場人物のような素晴らしい人物。

今は特別な存在として、王国や帝国に等しい発言を持った個人として活動している。


・王女(本編未登場)

王国の第一王女。

魔法のエキスパートで勇者の仲間の一人。

今は王国の国政に携わっており、国の健全化を第一としている清廉な人物である。

今まではお目溢しを受けていたような事業にもメスを入れて、徹底的に悪を排除しようとしている。

勇者のことを愛している、勇者が築いているハーレムの一員。


・皇女(本編未登場)

帝国の第五皇女。

邪教に支配されていた帝国の皇族はすでに洗脳されきっており、邪神が倒されると同時に精神崩壊を起こしてしまったが、冷遇されていた第五皇女だけは洗脳されていなかった。

剣士として優れた腕前を誇っている。

命の危機を勇者から助けられたことから勇者の仲間となった。

今は帝国の女帝として、邪教がなくなって国力が低下した帝国を立て直すために獅子奮迅の働きをしている。

勇者のことを愛している、勇者が築いているハーレムの一員。



Comments

エッグ

性奴隷組は本質的にはコピペか… 勇者ハーレムの方がエロそう