性杯戦争~キャスター陣営『マスター:四条貴音&キャスター:アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ』~【家系二郎ラーメン:表裏】 (Pixiv Fanbox)
Published:
2022-07-06 12:16:46
Edited:
2023-12-19 18:51:29
Imported:
Content
聖杯戦争とは
https://rope-less.fanbox.cc/posts/3665482
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ここは現実ではない。
天の川銀河太陽系惑星地球、その星に住まう知的生命体である人類の歴史でいうところの二十一世紀初頭の日本国首都東京を模して形作られた箱庭空間。
ここは、そういう特殊な空間なのだ。
ただ、その空間の中心には『聖杯』と称せられる万能の願望器が存在している。
時間も次元も、常識も法則も異なる世界から、『聖杯』に選ばれた『マスター』が強制的に呼び出され、そのマスターたちは自分たちの『力』である『サーヴァント』を召喚する。
7人のマスターと、7騎のサーヴァント。
彼女たちをPC(プレイヤーキャラクター)とし、聖杯をGM(ゲームマスター)とするならば、この東京の街に溢れかえっているそれ以外の、まるで生きている命のように見える存在は、実際は命を持たずにそれぞれの世界に実在した人物たちの行動パターンをインプットされただけのNPC(ノンプレイヤーキャラクター)だ。
聖杯という名のGMは、この世界で唯一の命であるマスターに戦えと命じた。
勝ち抜いた一人に奇跡を与えると、勝手に呼び出しておいて、勝手に決めてしまった。
通常の聖杯戦争と異なり、脱落なんて許さないと。
残酷に、冷酷に。
戦え、戦え、と。
聖杯は、戦いを命じたのだ。
◆
【家系二郎ラーメン:表】
四条貴音という女子大生がいる。
性杯によって形作られた一種の仮想世界である東京都内に存在する私立大学、その人文学部歴史学科に通う美女だ。
身長169センチという日本人女性にとしては長身に属する体躯と、その大きな体に相応しい大きな乳房と臀部が特徴的である。しかし、その日本人ばなれした体格とは裏腹に肩幅は細くウエストもくびれている、女性らしい凹凸に満ちた丸みを帯びたスタイルを形作っていた。
ほっそりとした小さな顔の中に目力の強いキリッとした切れ長の目が、思わず他者の目を惹いてしまう美貌も相まって、ただ優雅に歩いているだけでなんとも言えない美しい雰囲気を醸し出している。
「うおぉ……」
「きれい……」
長い脚によく映える、ぴっちりとタイトなズボンスタイルでキャンパス内をただ歩いているだけなのに、同じキャンパスを歩いているだけの男子学生や女子学生がほうっと感嘆の息をついてしまうほどであった。
そんな貴音ではあるが、多くの人間がそうであるように人には言えない秘密を抱えている。それは、自身の下腹部に刻まれた特殊な紋様に生じるものであった。
「聖杯、戦争」
その赤い唇から漏れ出た言葉は、この仮想世界を支配している根底となる魔術儀式を表す言葉だった。
貴音もまた聖杯戦争、いや、性杯戦争の参加者なのである。
下腹部に刻み込まれた令呪から察せられる通り、貴音はマスターとして他の六組を排除して、聖杯を手にすることを義務付けられている。
この聖杯戦争には参加すればそこからの棄権方法は教えられない。
他の主従を出し抜いてる優勝することしかこの戦いから抜け出せないと、貴音が今持っている情報ではそう思い込まされている。
「マスター、今日のお昼はどうするの?」
「……ナーシャ」
そして、マスターであれば当然従者であるサーヴァントも存在する。そのサーヴァントが、この、可憐な美少女であった。
色素の薄い肌と透き通るような銀色の髪、その長い髪から覗き込めるそのサファイアのような蒼玉の瞳は、覗き込んだこちらがまるで空に向かって堕とされるような不思議な感覚を与えてくる瞳であった。
魅了の魔眼であるから魅了されるのか、魅了してしまうほどに美しいから魅了の魔眼なのか。それははっきりとわからないが、少なくともその美しい瞳には確かな魔性が潜んでいるのだ。
身長は158センチという年頃の少女としては平均的な高さの、しかし、年頃の少女ならば誰もが羨むほっそりとしたボディを持っている。それでいて着痩せする厚い衣服の下の体つきは少女らしからぬ豊満なものであり、その美貌と相まって男ならば誰もが一度は抱きしめたいと願うほどの魅力がある。
アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ。
ロマノフ帝国の皇帝であったニコライ二世の末娘であり、ロマノフ王朝の最期の皇女。アナスタシアは二十世紀のロシアで起こった『二月革命』の直後、家族や召使い諸共イパチェフ館にて処刑された。
自分たちに尽くし、自分たちが庇護すべき民に殺された凄惨な人生を持つ皇女は、しかし、この仮想世界である東京の地に降り立ってからは非常に貴音に対しては協力的であった。
「そうですね、ナーシャ。もう良いお時間ですし、お外に行きましょうか」
その最期から本来は人間不信の気があるアナスタシアではあるが、貴音の持つ高貴な振る舞いと性杯戦争に巻き込まれた境遇からか、貴音とは早くにその親交を深めることとなった。
それはアナスタシアの愛称である『ナーシャ』という呼び名を許していることからも明確な事実である。
両者ともに整った顔立ちをしており、貴音の方が頭一つ分高いこともあって仲の良い姉妹にも見えた。
「私、お腹が減ってしまったの。『情報提供者』から得た方法は、非常に人道だけど燃費が悪いようね」
「ふふ。お友達とお昼休みにお食事だなんて……これが『きゃんぱすらいふ』というものなのですね」
皇女ではあるものの振る舞いは自身よりも少しだけ年下の女の子に相応しい可愛らしい様子を見せるアナスタシアに、貴音はクスクスと笑った。
貴音の言葉を借りるならば、二人は憧れの『きゃんぱすらいふ』を送っているというわけだ。
これも性杯戦争だから味わえる特殊な状況だ。
本来の貴音はその知性は優れたものではあるもののとある事情から高校にも通っていないために、当然、大学にも通えるわけがない。アナスタシアだってサーヴァントではあるし、その享年も十七歳であったが、貴音たちが得た特殊な状況によって大学生として通っていた。
それをこの性杯戦争が可能とした、ロールプレイとでも呼べるものである。
性杯が気まぐれと呼んでもいいほどの無規則な法則によって、四条貴音とキャスター・アナスタシアの主従には一つの特殊なルールがある。
それは――――
■
「はいっ! 『家系二郎』、二丁お持ちしました!」
そこはとあるラーメンチェーン店であった。
家系ラーメンと呼ばれる、神奈川県横浜市発祥のとんこつ醤油味のラーメンを扱った店舗である。長い歴史を持ち、多くの人々から愛されてきた家系ラーメンではあるが、〇年代になると『家系ラーメン』を元祖店舗やその直系である店舗だけの特色ではなく、『醤油』『塩』『味噌』『とんこつ』と並ぶほどの新たなるジャンルと捉えた、直系とは関係のない『資本系』と呼ばれるような店舗が爆発的に現れはじめ、現在でも根強い人気を得ている。
もはやご当地ラーメンという枠を越えた家系ラーメン、それを扱ったチェーン店は昼時ではあるもののそれほどに混み合ってはいなかった。学生街ということで飲食店はそれこそ星の数ほどあるし、ラーメン店にだけ限って言っても、人気ラーメン店も激安ラーメン店もあるために、ここは率先して入るような店ではないということだ。
「来ましたね」
「来たわね」
ドンッ、と。
二つの大きなどんぶりが貴音とアナスタシアのテーブルに置かれる。
そんな店舗に入った美少女二人の前に、似つかわしくない大盛りのラーメンがあった。
この店舗に来た目的、『家系二郎』である。
スープは家系ラーメン特有の鶏油を効かせた濃厚なクリーミーとさえ言える豚骨スープにそのスープに負けないほどの醤油ダレを使った豚骨醤油ベースのスープ。ちなみに家系ラーメンらしく、この鶏油は多め少なめを選べるようになっている。
麺はラーメンではなくうどんなのではと思うほどにしなやかのコシのある、濃厚なスープをよく絡めとるもちもちした極太の平打ち麺。これは家系ラーメンのそれを転用しているのだろう。
具材はタンメンすら呆れかえるような大量のもやしとキャベツを茹でた茹で野菜があり、その山になった茹で野菜に寝そべるように大判チャーシューがどっぷりと載せられている。二郎系の特徴である茹で野菜と家系の特徴である大判チャーシューの安直な組み合わせである。
その茹で野菜の上には二郎系おなじみのたっぷりのすりおろしにんにくと背脂が思わずむせてしまうほどに振りかかっている。その様子はまるで富士山を模しているのかと思ってしまうほどの大胆な載せっぷりだった。
長々と語ったが、まあ結局は単純な話だ。読んで字の如しとはよく言ったもので、人気ラーメン・ジャンルである『家系ラーメン』を扱うチェーン店が、同じく人気ラーメン・ジャンルである『二郎系ラーメン』を融合させたラーメン、それが『家系二郎』なのである。
「それでは、らあめんをいただきましょう」
「ええ、伸びる前に、ね」
二人はそんなジャンクフードの極みである家系二郎のどんぶりに、きれいな指で握った箸で掘り進めていく。
麺の量は二郎系ラーメンにしてはそれほど多くはない、300グラムである。
この生半可な『かわいい自慢』の女も逃げ出すような美しさを持つ二人組が食べるとは思えないものであったが、周囲はそれほど気にした様子もない。
今の時代、ラーメン好きの女性も大食いの女性も対して珍しくない。貴音とアナスタシアもそういう人物なのだろうと当たり前のように受け入れてくれる時代なのだ。
「はぐっ、むぅ、ずるぅぅ……!」
「ガツッ、はむっ、んぐぅ……!」
一心不乱にどんぶりの中の料理を胃の中に掻き込んでいく二人。
ラーメンは時間との勝負なのだと言わんばかりに、今どきの若者がよく見せる、スマホを見ながらの食事などという無作法を取ることもなく、黙々とその家系二郎という下品な食べ物を嚥下していく。
「むぐっ、もぐぅ、んんっ、ごくぅ……!」
「はむっ、んっ、ふぅぅ……ごくぅっ!」
山のように盛り上がっていた茹で野菜は徐々に減っていき、その天辺に振りかかっていたにんにくと背脂もいつの間にか二人の丁寧な箸さばきでスープに溶け、その極太の平打ち麺と絡まってその濃厚な味を演出していた。
あれだけどんぶりの中に盛り上がっていた料理がすでにだいぶ減ってきたというのに、二枚しか載っていないチャーシューさえも未だに残っているような、そんなバランスの良い食べ方を二人は行っていた。
麺を食べればチャーシューを食み、スープをレンゲですすれば野菜で口の中の脂を雪ぐ。
これは意味のない礼儀作法などではなく、そうすることで長く味を楽しめる食べ方、『正道食い』なのである。もっとも、家系ラーメンや二郎系ラーメンほどのジャンクフードが相手ならば効果の薄いものではあるのも事実ではあるが。
「んんっ、んっ、んぐぅ……!」
「んんっ、んっ、んぐぅ……!」
その濃厚なスープさえもどんぶりを抱えて飲み込んでいく二人。
これは流石に普通ではない。
ラーメンの中には飲み干せるものではないものとして、あくまでラーメンという味を高めるためのサポーターとして、濃厚すぎるスープを作っている店舗も多く、チェーン店と言えどもこの店舗もその一つだ。ただでさえ濃厚な家系ラーメンのスープに、二郎系特有のすりおろしにんにくと背脂も溶けている。そのスープを飲み干すことなど、大の男でも中々出来ることではない。胃が壊れる。
「ご馳走様でした」
「とてもいい味でした」
こつっ、と。
そんな音すら立たなかったほどの優雅な立ち振舞で下ろされたどんぶりの中には、何も残されていなかった。あの大量の麺と茹で野菜、濃厚すぎるスープと脂っぽいチャーシューはこの美しい少女のお腹に入り込んでしまっていたのだ。
魔法のようだった、体のラインを見せつけるようなおしゃれな衣服からは、そのラインが崩れたようには見えない。あのラーメンはどこに消えてしまったのだろうか。
完食までに必要とした時間は五分。
咀嚼すら早いその機敏な動きは、大口を開けて下品に食べるよりもずっと早くそのラーメンを完食してしまったのである。
「ふぅ……この一杯のために生きている気さえしてくるわ」
ゆっくりと立ち上がる二人は、この食事を『魔力』に変換する特典を持っている。
貴音は食事をすることで本来の魔力量よりも大きな魔力を貯蔵することが出来、アナスタシアは食事をすることで単独行動スキルにも似た状態になれる。この特典によって、魔力を持たない四条貴音でもサーヴァントを運営することが出来ているのだ。
性杯戦争を勝ち抜くために、あるいは、勝利以外にもこの自身の命が危険に晒されてしまう戦いから脱出する術を見つけるためにも、力を行使するための魔力というものは必要であった。
「……だけど、これで終わりではありませんね」
そして、もう一つ。
四条貴音とキャスター・アナスタシアの主従には魔力を手に入れる術があった。
食事で腹も欲望も魔力も満たされた後は、そちらも行おうと貴音が言外に伝える。
その顔は、四条貴音を知る人間ならば目を見開いて驚くほどに、淫猥な表情をしていた。
■
これは、聖杯戦争などではない。
これは、性杯戦争。
薄汚れて爛れた欲望が、男にとってだけ都合の良い欲望が、世界を歪めて作り上げたモノ。
悲劇ではない。
英雄譚ではない。
喜劇ですらない。
これは、単なるポルノショー。
美しい女たちが、男たちの毒牙にかかるために集められただけの、どうしようもない醜悪なショーなのだ。
四条貴音とアナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァが、男の欲望によってその心すらも都合よく捻じ曲げられてしまっている。
もはや、二人が元に戻ることはないのだ。
■
【家系二郎ラーメン:裏】
「ふふ……とても濃厚な『ちんかす』ですね……♥ 駄目ですよ、こんなに放置していたら……病気になってしまわれます……♥ こんなにもご立派なオタクさんのチンポが使い物にならなくなれば、世の女の子は哀しんでしまいます……♥」
「あぁ~んっ……♥ 見えるかしら……♥ ロシアン美少女の舌に、あなたのチンカスが乗ってるわ♥ これを……んっ、んぐぅ、ぐちゅぅ……ごくんっ♥ あぁ~んっ♥ ほら、私のお腹の中に落ちていったわ♥」
ここはラブホテルの一室。
高級ではないが安ホテルというほどでもないその一室で、一人の肥満体質な男子と二人の絶世の美少女が全裸になってベッドの上で睦み合っていた。
肥満体質の男子はオタクくん、趣味はラーメン研究の友達も少ない。地方からこの私立大学に上京してきたばかりの大学一年生で、大学生活の慌ただしさに慣れてきて暇な日にラーメンの食べ歩きをしている、ごく一般的なデブのラーメンオタクだ。
そんなオタクくんはベッドの上であぐらをかきつつ、必死に目を細めて天上を眺めていた。
その股間にむしゃぶりつく二人の美少女、四条貴音とアナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァからの性的な責めがあまりにも強烈だったからである。
オタクくんはまだ貴音とアナスタシアから股間を責められて一分も経っていないのに、泣きそうになるほどの快感を覚えながら、何故こうなったのかを思い返していた。
「う、嘘だぁ……! し、四条さんとアナスタシアさんが、ぼ、僕の、チ、チンポをぉ……!」
始まりは、貴音とアナスタシアが昼食を終えた後に大学に戻り、そこから講義を受けるのではなく一人さびしく歩いている一人のオタク男子へと声をかけたことだった。
そのオタク男子は一種のラオタと呼ばれる人種。
日の三食をラーメンで終わらせるほどの筋金入りなラオタの彼は、時折ラーメン店で同席する貴音とアナスタシアのことはよく知っている。女の子が好むような『ハイスペック醤油ラーメン』や『ベジポタラーメン』とでも呼ぶべき優しい味わいのラーメンではなく、家系ラーメンや二郎系ラーメンのような、自分が食べれば豚の餌としか思えないようなジャンクフードの類のラーメンを好むことも、だ。
遠巻きながらもその二人のことを知っており、同じラオタではないかと勝手なシンパシーを抱いていたオタクくんではあるが、もちろん自分から声をかけるようなことはしたことない。そもそもとして人間としてのランクが違うのだから当然だ。
それなのに、今日は貴音とアナスタシアはオタクくんに声をかけていた。
それも、頬を赤らめながら舌をぺろりと出して、親指と人差し指で小さな円を作って、その手をシコシコと宙で前後させる卑猥な動作をしながらだ。
そんな普段の清楚で高貴な二人とは程遠い、卑猥で下賤な二人が発した言葉はあまりにも単純だった。
『これから、私達と一緒にラブホテルに行きませんか?』
言葉を理解できなかった。
ぼうっとしたまま、それでも脳みそは高速で動き始める。
そして、恐らくたっぷりと五分はそうしていたオタクくんを面白そうに貴音とアナスタシアは眺めて、やっと事態を呑み込めたオタクくんは面白いぐらいに首を高速で縦に振り続けた。
これが単なるドッキリでも、自分を馬鹿にするためのものでも良い。この後に怖いお兄さんが現れて脅される美人局もでいい。万に一つ、いや、億に一つでも貴音とアナスタシアとセックスが出来る可能性があるというのならば、それはオタクくんにとって拒否できることのない行為なのだから。
「じゅるぅぅぅっ♥ ちゅぅっ♥ ちゅぱぁっ、ちゅぅぅぅ♥ じゅるじゅるぅぅっ♥ ちゅぅぅ、れろぉぉんっっ♥ ごくっ♥ んんっ、ちゅぅ、ちゅっ、ちゅぅぅぅぅっ♥ じゅるるぅぅぅっ♥」
「あぁ~んっ♥ もごぉっ♥ れろぉぉっんっ♥ じゅるぅぅぅっ♥ れろれろれろぉぉっぅ♥ ちゅるぅぅぅ♥ ちゅぅっ、ちゅっ、ちゅっ♥ んんぐぅぅっ♥ はぁぁ、ふぅぅ、んんっ♥ ちゅぅ♥ はむぅ、れろぉぉおっ♥」
「おぉぉっ……! こ、こんな、フェラテク凄すぎるぅ……! ま、まさか、四条さんとアナスタシアさんが、こんなクソビッチだったなんんてぇ……くそぉ……!」
まだ二十前後だというのにぽっこりとお腹が膨らんだ肥満体質のオタクくんは、その大きなお腹にも隠れることなく、大きく固く、ビキビキと勃起をしていた。
オタクくんのチンポは、長さこそ15センチという平均より少し長いぐらいのものではあるが、何よりもの特徴はそのぶっとい太さと隠しきれない悪臭だ。
貴音やアナスタシアの握りこぶしよりもさらに大きな亀頭と、カリの高さはさほどではない故に幹まで手のひらと同じぐらいの大きさをした超デブチンポ。今フェラチオをしている貴音は顎が外れそうなほど大きく下品に口を開いて、必死に、命がけという言葉すらオーバーではないほどの懸命さで喉奥まで咥えこんでいる。
さらに生活習慣が怠惰なのだろう、そのチンポからはひどい悪臭も漂っていた。オナニー三昧の日々を送りつつも夏場の熱さから気怠げな気持ちが取り払えず、シャワーだけで終わらせる上にボディーソープも満足な量を使っていない、水洗い同然の日々。その体臭が股間にガッツリと籠もり、玉舐め奉仕を行っているアナスタシアはもろにその高い鼻から雄臭を吸い込む羽目となっていた。
「むぎゅうぅんっ♥ ビッチだなんて、ひどい言いようです♥ これはあくまで私たちにとって必要な作業なんです♥ その、性行為に対して強い興奮を覚えていることは事実ですが……♥ ちゅっ♥ はむぅ……じゅるるるぅ♥ れろぉぉんっ♥ ちゅぅ、ちゅっ♥」
「もぐぅぅっ……♥ ぷはっ♥ ええ、その通りよ♥ 確かに私たちはすっかり性行為のテクニックを向上させてしまったけれど……ビッチとまで言われる謂れはないわ♥ あなたのチンカスと汗が入り混じったこの悪臭に子宮がキュンキュンうねっているのも事実だけれどね♥ はむぅぅっ♥ れろれろろぉんっ♥」
貴音は一切えづくこともなくチンカス掃除を行っていく、アナスタシアは玉舐めでオタクくんの精液製作工場である金玉をフル稼働させていく。淫靡な笑みを浮かべながらその性テクニックを行う姿は、二人は否定こそしたけれどビッチ以外の言葉が当てはまらない。
これが、四条貴音とアナスタシアのキャスター主従に与えられた特殊な役割、『精力変換』のスキルである。キャスター主従は陣地内で男性の精を搾り取ることで魔力に変換することが出来るのだ。
性杯戦争ではある時点からそれぞれの主従に応じて特殊な魔力補給方法が与えられた。これは『単独行動』や『騎乗』などのクラススキルの一種だと考えてもらって構わない。しかも、これはサーヴァントだけではなく契約しているマスターにも影響を及ぼすスキルなのである。
例えばアサシンの主従ならば、男性からの性を得ることでマスターとしての気配もアサシンとしての気配も一切を消すことで完全な籠城を行える『存在抹消』のスキル。例えばアーチャーの主従ならば、精を与えられることで無限の活動を可能とする『単独生存』のスキル。
そういうこともあって貴音とアナスタシアは、こうして自陣であるラブホテルへと毎夜男を連れ込んで精を搾り取るサキュバスと化していたのだ。
「あっ、射精、射精るっ! 射精るぅ……ぅぅっ!?」
「おっと、駄目ですよ♥」
「精液は、全部子宮の中に……ね♥」
そんなサキュバスのフェラ責めと玉舐め責めに遭っていた童貞のオタクくんがそう長々と射精を我慢できるわけがない。
すぐに射精をしてしまいそうになっていたが、きゅぅっとそのデブチンポの根本を貴音に握られたことで痛みを覚えながら射精が強制キャンセルさせられてしまう。
アナスタシアもまたその可愛らしい口の中からオタクくんの肥満金玉を取り出し、金玉とその唇の間に唾液のブリッジを作りながらサキュバスさながらの笑みを浮かべた。
「私たちも、最初からこうだったわけではないのですよ……♥ ですが、『せっくす』にすっかりハマってしまいまして……♥」
「とても楽しいのよ、セックスって♥ あなたも、私やマスターのような美少女とセックスを出来る悦びを単純に感じていればいいのよ……♥」
柔らかな、しかし、絶対に抗えないアナスタシアの手付きでベッドに寝かされるオタクくん。
頭をベッドに打ち付けそうになったオタクくんだが、しかし、その頭はいつの間にかベッドの上部へと移動していた貴音の大きな太ももに受け止められていた。四条貴音という、ここではない世界ではトップアイドルの一人として輝き続けていたほどの美少女による膝枕は、恐らくオタクくんがあと十回は生まれ変わっても体験できないであろう衝撃的な出来事だ。
「さぁ、どうぞ……♥ 私のおっぱいをちゅうちゅうしてくださいね……♥」
その上、貴音はその体をゆっくりとかがめて90センチの美巨乳をオタクくんの顔面に押し付けてくる。
唇にビッチのくせにきれいな桜色をした乳首が当たり、誘われるようにその乳首へと吸い付いてしまう。まるで赤ん坊に戻ったように、一心不乱に四条貴音という美少女の乳首を吸い始めるオタクくんを愛らしそうに見つめる貴音は、撫で撫でと短く刈っただけのオタクくんの髪を撫で始める。
「ふぅぅぅ……♥ ふぅぅぅぅ……♥ こ、これ、すごいわね……♥ こ、こんなにぶっといのは、さすがに初めてかも……♥ わ、私の手ぐらい大きいんじゃ、フィストファックみたいなものね♥ ぅぅぅ、ふぅぅぅ♥ ち、力を抜かないと、サーヴァントと言えども、これは、は、破裂するかもぉぉ……♥」
その一方で、下半身ではオタクくんのデブチンポを握りしめたアナスタシアが皇女とは思えない下品ながに股姿勢で騎乗位セックスの準備を行っていた。
オタクくんの規格外のデブチンポは、何度もセックスによる魔力供給を体験してきたサキュバスさながらのアナスタシアでも困惑するほどのぶっとい太さである。スリスリとアナスタシアマンコの入り口にオタクくんのデブチンポを擦りつけ、自前の温度の高いもののサラサラとした粘度の薄い愛液でコーティングをしていく。こうすることで挿入を容易くしようとしているのである。
「ふぅぅんっ♥ ぅぅっ♥ ぐぅ、ぐぎゅぅぅぅ……♥ ぉぉおっ♥ ほっ♥ おほぉぉぉっっ♥」
ずぶずぶずぶずぶぅぅぅぅぅっっぅっ……!
なんとかアナスタシアマンコへと挿入されていくオタクくんチンポ。それは内側からアナスタシアのウエストを広げて完璧なスリーサイズを崩してやろうと思っているのかと感じるほどの、強烈な圧迫感を与えるデブチンポだった。
アナスタシアは腰をゆっくりと下ろしていき、ついにその可愛らしい丸いお尻がオタクくんの股間にぺたりとつく、完全にそのデブチンポを呑み込んでしまったのだ。
「こ、これは、すごいわねっ♥ マスター、これは、掘り出し物よ……♥ お昼についで、超濃厚なジャンクチンポ間違いなしぃ……♥ ふぅぅ、んっ♥ はぁっ♥ はぁんっ♥ あっぁ♥ あぁんっ♥」
パンッ、パンッ、パンッ♥
肉と肉がぶつかり合う音に混じって『ずぶずぶっ♥ ずぶちゅぅ♥』などという水と水がかき乱される卑猥なミキサー音が響き渡りながら騎乗位セックスが始まる。
頭がおかしくなりそうなほどの快感を覚えながらも、貴音の母性に似た大きな包容力を味わいながらの膝枕授乳もどきを味わっているオタクくんはこれが現実ではないのだと認識した。夢を見ているに過ぎない、と。だから何をしても良いのだと思い、欲望に従って腰を天井へと突き上げた。
「はぎぃぃぅぃぃぅんぅぅっ♥♥♥♥♥♥ しょ、しょれ、だめぇぇぇぇぇ♥♥♥♥♥♥♥♥♥♥」
リズミカルに腰を振っていたアナスタシアのタイミングを完全に壊す、ズシンと突き上げられたデブチンポはまさに会心の一撃だった。アナスタシアはビクビクと体を痙攣させながらその動きを止め、真っ白な喉を見せつけるように天を仰ぐ。
たったの一撃でアナスタシアという美少女を仕留めたオタクくんに対して、貴音は天女さながらの優しい笑みを浮かべながら頭を撫でていく。
「ふふ、すごいですね♥ あなた様は、ただ一度腰を浮かしただけでナーシャをイカせてしまいました♥ 逞しい男性の姿です、かっこいい……かっこいい……♥」
「ふぅぅぅぅ……♥ や、やるじゃない……♥ さあ、たっぷり、楽しみましょう……♥ 不意打ちじゃないなら、耐えられるわ……きっとね……♥」
貴音のとろける声が頭上から響いてくる。さらに、アナスタシアもアクメから回復したのかその腰振りを再開していく。
極楽がこのラブホテルの一室に現れていた。オタクくんは時々思い出したように腰を動かし、アナスタシアもその度に少しだけ動きが鈍るものの一度目のようにアクメを覚えることもなく、オタクくんの精液を搾り取るために腰を動かし続ける。その間、オタクくんは貴音の乳首に吸い付き、頭上に伸びた優しい手の感触を味わっていた。
「あぁぁ……射精る、これ、射精るぅ……!」
あまりにも気持ち良すぎて逆に射精という行為を忘れつつあるオタクくんだったが、さすがにそんな非現実な反応にも限界がある。
射精の宣言をするオタクくんだが、アナスタシアの腰の動きは止まらない。
そういえば、避妊具を身に着けていない。
このままではいけないと、夢だと思っているはずなのにどこか現実に戻るかのような思考をして体を起こそうとするが、むぎゅぅと貴音のデカパイに押しつぶされてしまった。
「大丈夫ですよ♥ そのまま、ナーシャの膣内に射精してください♥」
「そうよ♥ 腟内射精が一番魔力の変換効率がいいんだもの♥ さぁ、どんどん♥ あのお昼に食べたスープ並みにどろどろで濃厚なザーメンを、私の膣内に射精して♥」
膣内射精。
内側から自分の精子で女の子を染めるその誘惑に、オタクくんのような童貞が抗えるわけがなかった。
オタクくんはわずかに喉を鳴らし、ついに、アナスタシアの膣内へと射精をしてしまった。
「くぅぅ、射精る、射精るぅぅぅっ!」
「ぉぉっ♥ おほぉぉっっ♥♥♥」
どびゅるぅぅうぅうぅっぅぅっ! びゅるるるるっ! びゅるっ! どぶどびゅっ! どびゅっ! ずぶびゅるるぅぅぅぅぅうぅぅ!!!
アナスタシアの膣内へと注がれる濃厚精子、脈打つチンポと熱いザーメンの感覚にアナスタシアは再びマジイキを味わってしまう。
アナスタシアの粘度の薄い愛液で満たされていたマンコの中にドロドロの精子が暴れまわり、その射精は平均よりも遥かに長い。やはり、あの肥満体質の金玉では相当の量の精子が製造されていたのだ。
「ほぉぉ……♥ ぉぉぉ……♥ ほぉ……♥ ふぅぅっ……ふぅぅぅぅぅ……♥」
ずぬずぬずぶぅぅぅ……じゅぽんっ♥
アナスタシアは大きく息を吐きながらチンポをマンコから引き抜いていく。その際に、アナスタシアマンコからオタクくんのザーメンは一切流れ落ちてこなかった。恐るべき粘度である。
その粘度を確かめるように、アナスタシアは自身のオマンコの中へとその白く美しい指を突っ込み、ひっついてきたザーメンをぺろりと舐める。
「んぐぅっ♥ すっっごい、濃厚ね……♥ これは当たりよ、マスター♥ ええ、もう、本当に素敵♥ この一発のために生きている気さえしてくるわ♥」
「ふふ、そうですか♥ では次は私が♥」
「……え?」
そのザーメンの臭さと粘り気と味の濃さに満足げな笑みを浮かべるアナスタシアに対して、貴音はその体を動かしていく。今まで貴音の細く見えるのにむっちりとした太ももを味わっていた頭は無機質な枕に包まれ、オタクくんは激しい虚無感を覚えるが、そんなものはすぐに吹っ飛んだ。
アナスタシアが添い寝をするようにオタクくんの横で寝転がり、その唇をオタクくんの唇と重ね合わせてきたのだ。
「んちゅぅ♥ ちゅぅぅ……あなたのオチンポ、とても良かったわよ♥」
初めてのキスの味はザーメンの味がした。
呆然としているオタクくんを放っておいて、次は貴音がオタクくんへと襲いかかる。
その女性にしては大きな体で膝立ちとなり、その美しい体が改めてオタクくんの視界に飛び込んできた。
「うわ、そのタトゥーえっろ……」
「これはタトゥーとは少し違うのですが……そうですね、少しだけ、淫らなのは否定できませんね♥」
90センチのバストと62センチのくびれた腰つき、そして、下腹部に刻まれた令呪。
サキュバスと呼んでなんの問題もないそのエロすぎる体に、オタクくんの射精したばかりのデブチンポは再びビキビキと勃起をしていく。
「それでは、まだまだセックスは続きますよ……♥ 覚悟してくださいね……♥
ふぅ、んんっ♥ お、おっきっ……♥ ふぐぅ、ぐぐ、ぬぅぅぅ……ぁぁんっ♥♥♥」
「ぉぉっ、おおぉぉおっっ!?」
ずぶずぶずぶずぶぅぅぅぅぅっっぅっ……!
貴音は大きなお尻をどたぷんと揺らしながら、オタクくんのチンポを飲み込んで行く。
アナスタシアのオマンコとはまるで違う、肉厚なオマンコだった。
デブチンポをきゅうきゅうときつく締め付けてくるアナスタシアマンコと違い、貴音マンコはデブチンポをムチムチと柔らかく包み込んでくる。さらにサラサラと薄い愛液が挿入を助けていたアナスタシアマンコとは対象的に、ドロドロの粘度のある愛液が絡みついて挿入に力を必要とする貴音マンコは、当たり前だが全くの別物。
「っくぅぅんっ♥ すごい、オチンポですね♥ オマンコ全部を、埋め尽くしてくる肥満オチンポ♥ 気持ちいいところ全部を圧迫してくるこの感覚、癖になりそうですぅ♥」
セックスとは相手によって全く違う快感が与えられるということも知らない童貞オタクくんにはこの刺激は強すぎる。どたぷん、どたぷんとデカ尻を下品に振り回しながら騎乗位ピストンを続ける貴音が与えてくる快感に耐えきれそうになかった。
だけど、もっとこの快感を味わっていたい。そんなオタクくんの葛藤を無視するように、添い寝をしていたアナスタシアの唇がオタクくんの胸を啄むように動き始めた。
「はぐぅぅっ!? あ、アナスタシア、さん!?」
「ちゅっ♥ れろれろぉ♥ 私だけ観賞というのも、良くないでしょう♥ たっぷり乳首舐めで気持ちよくしてあげるわ♥」
貴音が先ほど行っていた撫で撫で膝枕授乳のように、アナスタシアは乳首舐めでセックスサポートをし始めたのだ。だが、膝枕と乳首舐めでは快感が違いすぎる。オタクくんの喉からは苦しげな声が漏れ始める。
「ぅぅうっ! くぅ、だ、だめ、だぁ! これ、も、もう、もう射精してしまう……!」
「良いんですよ♥ いつでも♥ 好きなだけ♥ たっぷりと、私たちのオマンコに射精してくださいね♥」
情けなく早漏射精宣言をしてしまうオタクくんに対して、サキュバスのような振る舞いをしている貴音は聖母のような声色で優しく語りかける。
それで我慢が出来るはずもなかった。
オタクくんは低い唸り声を上げながら、本日二度目となる射精を行った。
「ぉぉぉぉおおっ! くぅおぉぉぉっっ!」
「んんっ♥ んひぃぃぃぃぃんっ♥♥♥♥♥」
どびゅるぅぅうぅうぅっぅぅっ! びゅるるるるっ! びゅるっ! どぶどびゅっ! どびゅっ! ずぶびゅるるぅぅぅぅぅうぅぅ!!!
一度目の射精となんの変わりもない射精が貴音のオマンコへと流れ出していく。
やはり、ドロドロとした濃厚なザーメンである。
それをオマンコの一番奥で受けながら、貴音はその大きなおっぱいと大きなお尻を震わせながら歓喜に震えた。すると、その下腹部に刻まれた令呪がキラリと妖しく光り始める。これが貴音が精液を魔力に変換している証拠であり、こうすることで貴音はどんなにザーメンを膣内射精されても孕むことがなくなるのである。
完全安全セックス、それはこの性杯戦争を催している『性杯』がこの仮想世界全体に施してある『貞操観念の緩慢化』の影響も相まって貴音とアナスタシアという高貴なる美少女ふたりをとんだクソビッチに洗脳変化させてしまっているのだ。
「ふ、ふふ……♥ まさか、これで終わりとは、思いませんよね……♥」
「夜はまだまだ長いわ……♥ たっぷり、あなたのザーメンを味あわせてもらうわ……♥」
ぺろり、と。
性杯の影響下にあることですっかりクソビッチサキュバスとなった二人は、オタクくんへと淫靡な笑みを向ける。
ただ昼に食べたラーメンが『濃厚でギトギトで普通の女性ならば見向きもしない底辺ジャンクフードな家系二郎ラーメンだったから』というだけの理由で選ばれたデブで陰気で脂っぽいオタクくんは、こうして日付が変わってもなお精液を搾り取られ続ける。
しかも、その出来事はアナスタシアの魔術によって夢だと思い込まされて解放されてしまうのだ。
これが、この主従の性杯戦争なのである。
食事を魔力に変換させ、その夜にセックスをして精液を搾り取って魔力に変換させる。
戦うための魔力を得るためではなく、すっかりセックスにハマってしまったミステリアスなお嬢様と悲劇的な皇女様は、この性杯戦争でクソビッチ主従として動いていくのであった。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
次)
https://rope-less.fanbox.cc/posts/4127477