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性杯戦争とは

性杯戦争とは

性杯戦争シリーズのさすらいのヒモ、オリジナル設定です。聖杯と名付けられているが、聖杯ではないものが様々な世界へアクセスして美少女・美女を強制召喚し、さらにその美少女や美女と相性の良いサーヴァントをパートナーとして聖杯戦争を行う────はずでしたが、バグが発生してエラーが起こり、聖杯が性杯となったとい...

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 ここは現実ではない。

 天の川銀河太陽系惑星地球、その星に住まう知的生命体である人類の歴史でいうところの二十一世紀初頭の日本国首都東京を模して形作られた箱庭空間。

 ここは、そういう特殊な空間なのだ。

 ただ、その空間の中心には『聖杯』と称せられる万能の願望器が存在している。

 時間も次元も、常識も法則も異なる世界から、『聖杯』に選ばれた『マスター』が強制的に呼び出され、そのマスターたちは自分たちの『力』である『サーヴァント』を召喚する。

 7人のマスターと、7騎のサーヴァント。

 彼女たちをPC(プレイヤーキャラクター)とし、聖杯をGM(ゲームマスター)とするならば、この東京の街に溢れかえっているそれ以外の、まるで生きている命のように見える存在は、実際は命を持たずにそれぞれの世界に実在した人物たちの行動パターンをインプットされただけのNPC(ノンプレイヤーキャラクター)だ。

 聖杯という名のGMは、この世界で唯一の命であるマスターに戦えと命じた。

 勝ち抜いた一人に奇跡を与えると、勝手に呼び出しておいて、勝手に決めてしまった。

 通常の聖杯戦争と異なり、脱落なんて許さないと。

 残酷に、冷酷に。

 戦え、戦え、と。

 聖杯は、戦いを命じたのだ。



「……」


 少女――――古見硝子もまた、そのマスターの一人であった。

 硝子は俯向いたまま、まるで氷像のような整った顔立ちを顔色一つしか変えずに、見覚えのない通学路を怯えながら歩いているが、その実、内心は恐怖に泣き叫んでいた。

 硝子は、奇跡なんて求めていない。

 当たり前のようにあった穏やかな生活だけを求めていた。

 誰も殺したいなんて思ったこともないし、誰にも殺されたくはない。


『マスター……』


 そんな硝子の耳に、硝子にだけ届く声が響いた。鈴のなるようなきれいな声に、硝子は己の下腹部が疼くことを感じた。いやらしい意味ではない。硝子のシミひとつない美しい肉体、その下腹部には薄く怪しげな紋様が刻まれているのだ。もちろん、硝子が己の意思で刻み込んだものではない。

 その淫紋の名は、令呪。

 サーヴァントに対する絶対の命令権を意味する、三角で刻み描かれた呪紋なのだ。すなわち、それは硝子がマスターである証。誰かにこの令呪の存在がバレれば、硝子がマスターだと知られてしまうということとなる。


『恐ろしいかもしれませんが、普段通りの行動を心がけてください。NPCたちは皆、そのように動いています。怪しいと思われる行動を取れば、敵のマスターやサーヴァントにあなたの存在を気取られるかもしれません』

「……」


 硝子は空気を震わせない声に対して、無言のまま頷くことで返事をする。その声は聞こえるものの気配がまるで感じられない硝子のサーヴァント『暗殺者(アサシン)』のクラスで召喚された存在だ。

 と言っても、硝子は暗殺など目論むつもりは到底ない。その硝子の心をアサシンも承知しているからだろう、斥候の役目だけに努めてくれていた。

 正直に言えば、アサシンのことすら恐ろしい。

 姿も見せない、暗殺者なのだ。普通の女の子の硝子にとっては恐怖で泣き出してしまいそうになるぐらい、怖ろしい存在だ。それでも、アサシンは自分を守ってくれると言ってくれた。


「……」


 ありがとう、と。

 呟こうと思ったのに、小心者で人見知りの硝子の口はうまく動いてくれない。自分のために頑張ってくれる人にお礼も言えない。そんな自分のことが硝子は一番嫌いで、どうしようもなく悲しくなってしまった。



 アサシンのサーヴァント、静謐のハサンは背を真っ直ぐに伸ばしながら平然とした顔で歩いてゆくマスターの古見硝子を見守っていた。聖杯戦争において、自身を召喚してみせた可憐な少女だ。そして、聖杯戦争という個人と個人の戦争に対して強い忌避感と恐怖感を覚えており、戦意というものを失ってしまっている。

 一方で、静謐には聖杯にかける願いはある。硝子を魅了して良いように扱って、優勝を目指す道もあるのだろう。だが、静謐にはその気が、不思議なことに起こらなかった。このなんでもないように振る舞うマスターの少女が、夜、自室で一人震えて泣いていることを知っているからだ。


 ともに青春を過ごしていた友人もいない。

 かけがえのない家族たちは命を持たない偽物。

 味方なんてどこにもいない、なのに、命を狙ってくる敵はいるかもしれない。


 湧き上がってくる恐怖は途切れることなどなく、そして、その恐怖は決して大げさなものではない。そんな事実に耐えられるほど、硝子は強い人間なんかじゃない。このお人形さんのように美しく、誰もを魅了する絶世の美少女は、ただの女の子なのだ。


『……なのに、私にはその体を抱きしめてあげることも出来ない』


 昨日の夜、誰にも抱きしめてもらえなくてベッドの中で静かに泣いているこの女の子を、静謐は自分に重ねてしまった。改めて、そんな泣いている女の子を抱きしめてあげることも出来ない自分がどうしようもなく嫌になってしまった。血と肉と毒で塗れたこの体と魂で、どうしてこんな当たり前のように生きていた普通の女の子を抱きしめることが出来るだろうか。

 何も出来ない。

 ハサンである自分に出来ることなんて。


『殺すことしか、出来ない』


 静謐のハサンは、覚悟を決めた。

 この少女を、暗殺者としても中途半端な自分では救うことは出来ない。かつて、自分がハサンであることにすら耐えられなかった、19人いるハサン・サッバーハの中で唯一偽物のハサンである自分では、なにも出来ない。それでも、この震えて眠る女の子のためになりたいと、柄にもなく思ってしまった。その毒を、信仰のためではなく、女の子を助けたいと思った自分のために振るう覚悟を決めたのだ。


『敵のマスターを……殺してみせる……』


 静謐のハサン。

 ハサンでありながら強い使命も持たなかった、暗殺者としてはあまりにも天性の才能を所持しながらも、ハサンとしてはこれ以上ないほどに未熟なハサン。

 その在り方が破綻しているハサンが死後に至って始めて、自分のために殺しをすると、自分の頭でその暗殺者としての脅威を振るわんとしているのであった。



 だが、硝子の哀しみは。/だが、静謐のハサンの決意は。

 全て、滑稽なものであった。


 これは、聖杯戦争などではない。

 これは、性杯戦争。

 薄汚れて爛れた欲望が、男にとってだけ都合の良い欲望が、世界を歪めて作り上げたモノ。


 悲劇ではない。

 英雄譚ではない。

 喜劇ですらない。


 これは、単なるポルノショー。

 美しい女たちが、男たちの毒牙にかかるために集められただけの、どうしようもない醜悪なショーなのだ。


 古見硝子と静謐のハサンが、男の欲望によってその心すらも都合よく捻じ曲げられるまで。

 あと、――――





「んちゅぅっ……ふぅぅぅっ……♡♡♡♡」

「はぁぁぁっ……ちゅぅぅっ……♡♡♡♡」


 ここはとある少女の部屋の一室。

 年頃の女の子としては楚々としたものだが、それでも愛らしさがあるこの部屋の中で狭いベッドの上で二人の美少女と一人の醜男が身体を寄せ合っていた。

 美少女の一人は古見硝子、現実に存在するとは思えないほどの他者を寄せ付けないような涼やかで怜悧な美貌を持つ。その実、内面では平凡で穏やかな少女らしい心を持つ、美貌を除けば、どこにでもいるような内気な性格の少女である。

 もうひとりの美少女はその硝子と契約を結んだサーヴァントである静謐のハサン、イスラム教の伝承に残る『暗殺教団』の教主・『山の翁』の一人だ。偉大なる山の翁、初代ハサン・サッバーハの名を受け継ぐにはあまりにも可憐な容貌のハサンは、幻想の獣すらも殺し得る猛毒を持って暗殺を成す恐るべき英霊なのである。


「ふひひ、ほらほら、もっとキスをするよぉ♪」


 その二人の美少女の中心に、目を覆うような醜さを持つ醜男が大股を開いてベッドに腰掛けている。硝子の感情を読み取りづらい瞳でもはっきりと恋慕に染まっていることがわかるように潤ませて、静謐もまた本来ならばその皮膚に触れた時点で触れたものの肌がただれおちる手指で醜男の乳首を愛撫していた。

 硝子の心を開くという難題を見事に成し遂げ、さらには静謐のハサンが持つ自分ですら無効化できない猛毒を無効化するという奇跡を持つ英雄には似つかわしくない醜男であるが、


「んちゅぅっ……♡ ふぅ、ちゅぅぅ、れろぉぉ……♡」

「ふぅ、れろぉぉっ、ちゅぅぅ、ちゅっ、ちゅぅぅぅぅ……れろれろっ♡」


 二人は醜男へと濃厚なベロチューをしながら、うっとりとした視線を向けていた。

 だが、その瞳には言うならば生気というものが存在しなかった。まるで人形の瞳のような、ハイライトと呼ばれるものが存在しない瞳である。その瞳は彼女たちが人形へと堕ちてしまった証拠であった。

 そう、古見硝子と静謐のハサンが、超常の力によってその自我というものを操られてしまっているのだ。

 硝子が震えるほどに怯え、静謐のハサンが悲痛な決意をしてでも勝利を誓った聖杯戦争は、性杯戦争になってしまったのだ。



 聖杯戦争とは七人のマスターが召喚した七騎のサーヴァントが争う闘い。

 そんな当たり前の法則も、この偽の東京においては全てが覆ってしまった。

 かつては無垢にして無色の、指向性というものが存在しない聖杯であった。しかし、この架空の東京を作り上げるため、多数の世界の大勢の人間の思考をトレースしてNPCとして創造した際に、その人間たちが持つ醜悪な性欲まで読み取ってしまい、その性欲に汚染されて聖杯から性杯へと変貌してしまったのだ。

 東京を聖杯に注がれた男たちの性欲によって聖杯が変貌し、戦いではなく性的な行為だけを求めるようになった。性杯は自らが異世界より召喚したマスターと人理にある英霊の座から再現してみせたサーヴァントたちの意識や魂というものにも手を伸ばし、改変してみせた。

 硝子と静謐のハサンもまた、その改変の被害にあったのである。

 硝子のような幻想的な雰囲気を持つ内気な美少女と、静謐のハサンのような可憐でありながらも猛毒を持つ美少女が、二人とは比べようもないほどに醜い男に盲信に近い恋慕を抱いて、ラブラブなイチャイチャセックスをしてしまっているという、硝子にも静謐にもその手を伸ばすことが出来なかった敗北者たちの欲望から生まれた改変だ。


「豚原くんっ……ちゅぅぅ……♡ ちゅっ、んちゅぅ、れろぉぉっ」

「すぅ、はぁ……豚原さん、逞しいオチンポ、とっても大きくなっていますね……私とマスターの手コキ奉仕、楽しんでください……♡」


 くちゅきゅちゅっ♡ ずぷぅぅう、ぬちゅにゅちゅぅぅ♡ しこしこっ、ぬちゅるぅっぅ、しこぉっ♡


 愛がなければ決して出来ない熱烈なベロチューを二人は交互に『豚原』と呼んだ醜男へと続けていく。そのキス奉仕と同時に硝子の真っ白な手と静謐の褐色肌の手が醜男の太いチンポがシゴかれていた。舌を絡ませながらキスをしつつ、『豚原』と呼んだ太鼓腹の男の下にあるチンポへと熱心に奉仕をしていく。

 潰れたように横広い顔にある鼻は潰れた豚ッ鼻で、時折うまく鼻での呼吸が出来ないのかブヒブヒといった呼吸音が鳴り響く。そのお腹にも豚そっくりにたっぷりな脂肪を蓄えており、まさに『名は体を表す』という言葉を形にしたような醜男であった。

 そんな豚原に対して、恋をするように性杯に操られてしまった二人。硝子はおっかなびっくりにその巨根の豚チンポをシゴき、静謐は巧みな動きで豚チンポへと奉仕をしていく。

 

「では、次は私が……んちゅぅぅ、ちゅぅぅ……♡ れろぉぉ、じゅるるぅ、ちゅっ、れろれろぉぉっ♡」


ちゅぅぅぅっ♡ れろぉぉおぉっっ♡ ちゅぅっ、ちゅっ、じゅるるるるるぅ♡ ちゅぅぅ、ちゅぱぁぁ、ごくんっ♡♡♡


 硝子が身体を引くと、その空いた唇へと静謐が唇を重ねていく。硝子の遠慮がちに舌を突っ込んで豚原の舌に身を任せる消極的なベロチューだとするならば、静謐のそれは奉仕心に溢れたものだった。まるで歯を一本一本清めるように舌が奥の奥へと侵入していき、率先して豚原の太くて短い舌に絡ませ合う。その中にある唾液もゴクゴクと嚥下をしていき、さらに自身の唾液も豚原の口内へと流し込んでいく。


「ぷぅ、はぁ……♡ あっ……その……す、すき、ですっ……♡ あなたのことが、す、すき……です……♡」


 そして、身を引いた硝子は豚原の顔の割に小さな耳に唇を寄せて、震える声で愛をささやく。衝撃的な光景だった。もちろん、古見硝子という奇跡が形になったような美少女が豚原のような男として最底辺としか思えないブ男に愛を囁く姿だけでも衝撃的だろう。しかし、硝子を知っている人物からすれば、このように硝子が恥じらいながらも自分の心を、自分の口で相手に伝えるということ自体が、本来ならばあり得ない出来事なのだ。

 それこそ、高校三年間という青春をともに過ごすような、はっきりとした期間で絆を深めたことでやっとあり得るであろうその光景が、この仮の東京で出会って数ヶ月もしないような相手に繰り広げられているのだ。それも豚原は硝子のような内気な少女と相性の良い、人の心を思いやれるような優しい青年ではない。幼稚な自分勝手さを持つ、コミュニケーション能力に問題がある男だ。


「すきっ……だいすきっ……ふぅ、はぁ……♡ ぶ、豚原くんも、気持ちよくなってください……♡ わたしの、唾で、気持ちよくしますね……♡」


しこしこっ、じゅるずるぅぅぅぅぅぅっ♡ どぬちゅぅぅぅ、しこぉしこっ♡ じゅぽじゅぽぉっ、じゅりじゅりぃっ♡ れろぉぉ……♡


 硝子は耳元で囁いた後に、口元から唾液を手のひらの上へと垂れ流して、そのまま巨根チンポへと手コキを行う。じゅるじゅるっと垂れ流されている先走りの我慢汁と硝子の唾液が混じり合い、体液ローションとなって心地よい粘り気がチンポにまとわりついていく。


「ちゅぅぅっっ、むりゅぅぅ♡ ふぅ、くぅ……♡ ぷ、はぁっ♡ ふふ、腰をヘコヘコと動かせて、とてもかっこいいですね……♡」

「おっきな、オチンポ……びくびくってうごかしながら、私たちに見せてくれるの……かっこよくて、うれしい、です……♡」


 さすっ♡ さすっ♡ むぎゅぅぅうぅっっ♡ しゅこしゅこっ♡ じゅるじゅるっ♡ ぬちゅぅにゅちゅっ、しゅこしこっ♡♡♡♡


 二人の美少女の小さな手で行われる手コキは例えようのないほどの快感で、豚原はビクビクと身体を震わしながら腰をヘコヘコと振ってしまう。あまりにも無様なその姿だが、しかし、硝子と静謐の二人はそれを『素敵』だと、『かっこいい』と称する。

 実は二人の中には性杯によって植え付けられている感動的でロマンチックな、聖杯戦争を潜り抜けた記録が残されている。だが、それは今回は割愛しよう。何故ならば、豚原の射精が間近であるからだ。


「ふぅぅぅ、ふっぅぅぅっ……! 出る、出るよぉ! 濃いの出しちゃうよぉ!」


 潰れた豚っ鼻から出る鼻息を荒くしながら、あまりの快感に腰をヘコヘコと動かしつつ射精が間近であることを口にする。


「ふぅぅっ、ちゅぅ、れろぉぉ♡ ぢゅるるるるっ♡ むっちゅぅぅぅっ♡ ずっちゅぅぅ、じゅるうぅ♡ れろれろぉぉぉっ♡」

「はぁぁぁぁ……はぁぁぁぁ……♡ もっと、もっと、きもちよく、なってください……♡ きもちよく、なってくれる……わたしも、すごくうれしいですっ……♡」


ぬちゅぬぢゅぅぅぅぅっ♡ しこしこ、しこしこっ♡ ぐりゅぅぅぅう、しゅこしこっ♡


 その言葉に合わせて二人は動き出す。静謐は濃厚なベロチューをさらに激しくし、硝子は恥じらいを覚えて顔を真っ赤にさせながらも愛の言葉を囁くのだ。そして、二人共にその対照的な色合いの小さな手で、扇情的なまでの激しさで手コキを行なっていく。

 縦横無尽とはまさにこのことだと思うような激しい手コキだ。豚原の汗と我慢汁、そして、硝子の唾液がカクテルとなった体液ローションは手コキの動きを滑らかにしていく。


「おっ、おぉぉっ! 出す、出すぞぉぉぉぉっ!」

「んんっ♡ んっ、ちゅぅ、ぢゅるぅぅぅぅぅうぅっ♡♡♡♡♡♡♡♡」


どびゅるるるぅうっぅぅぅっ! びゅるるるるるぅぅぅぅ! びゅぅぅうっぅぅぅうぅ! ぶびゅっ! ぶびゅぅぅっ! どろぉぉぉぉぉぉ、びゅぅぅうっぅ!


「ふぅ、きゃっ、す、すごっ……♡」


 激しい動きで吐き出されたその精液は、とどまることなく発射され続ける。射精の快感もあって静謐の唇に豚原が吸い付くと、静謐はその吸い付かれる感覚だけで軽いアクメを覚えてビクビクと背筋を震わせる。硝子もまた、何度も見たものではあるが射精のあまりの勢いの凄まじさにドキドキと胸と子宮を高鳴らせてしまう。

 それでも、二人は決して手コキを止めることはなかった。


「ふぅぅぅ……え、えがったぁ~……♪」


 恍惚とした表情で射精の余韻に耽る豚原。

 ビュッビュッと長い射精を続けつつ、その姿を硝子と静謐は潤んだ瞳で見つめ続けていた。


「すぅぅぅぅぅ……はぁぁぁぁ……♡」


 古見硝子という可憐な美少女の私室に、豚原の青臭い精臭が染み込んでいく。だが、硝子はその自分のテリトリーが豚原の性欲の匂いに染まっていくことを不快に思うどころか、むしろ乙女心を高鳴らせていた。もっと、豚原がいないときでも豚原を感じさせてくれなんて、考えだけは甘酸っぱいものを抱きながら、射精が治まってきたためにその激しい手コキを、ゆっくりとした『お射精お疲れ様でした手コキ』へと変えていくのだ。


「あぁ……私も、とても幸せです……♡」


 静謐は、射精をして快感に耽る豚原とそれを愛しそうに見つめる硝子の二人を見て、嬉しそうにつぶやく。静謐が守りたいと思った古見硝子という少女が、これ以上ないほどに凌辱をされているというのに、静謐のハサンは硝子が幸福であることを喜んでいるのだ。

 触れることさえ躊躇われる絶世の美少女、古見硝子。

 触れれば腐れ落ちる毒を持つ艶やかなる花、静謐のハサン。

 二人の美少女は、性杯によって貶められている。

 その官能的な姿が意思なき『性欲』に届けられ、性杯へと性欲がさらに注ぎ込まれ、性杯は力を増していく。

 性杯とはそういう仕組なのだ。

 絶世の美少女と美女を性的に玩弄し、その光景を普遍的無意識の海に宿る意思なき性欲へと届け、発散させられた性欲が力として性杯に注ぎ込まれる。

 その力はより多くの美女・美少女を貶めるために使われ、貶められたことでさらに力が蓄えられる。

 なんの発展性もない無惨な永久機関のために、古見硝子と静謐のハサンは豚原を運命の相手だと恋をして奉仕し続ける。

 当然、手コキだけで終わるはずがない。

 次はフェラチオである。

 セックスまで行っても、まだまだ続くのだ。



「ちゅぅうぅ……♡ れろろぉぉっ♡ ちゅるぅぅ♡」

「ちゅるうぅぅぅっ、ちゅっ、ちゅぅぅ……これで、よろしいでしょうか……♡」


 ベッドに腰掛けたまま射精をしたばかりだというのにビキビキと勃起をしている逞しいチンポを見せつける豚原と、床に膝をつけて足を外に開いた、いわゆる『女の子座り』のままその豚原の足元に座り込んでフェラチオを行っている古見硝子と静謐のハサン。

 恋愛経験がほぼ皆無であるために当然性経験もない硝子と、その体質のために男を誘う術を身に着けても性行為の経験を重ねることなど出来なかった。つまり、先程のベロチュー手コキもそうだが、このWフェラチオにしても披露するのは豚原が初めてのことなのだ。


「ふぅひぃぃ……た、たまらん~~……♪」


 美少女の初めてを奪いに奪いきった肥満体型の少年はその醜い顔をさらに醜く歪めながら優越感に浸りながら、気持ちよさげに気味の悪い甘ったるい声を漏らしていた。硝子も静謐も、どちらもそれこそ世の男達が一生で稼げる限度額の大金を積み上げててでも一夜を望むような美少女なのだ。いや、お金を積み上げてでも抱くことが出来ない相手だ。硝子はその内気な内面から、静謐はその猛毒に染まった体質から男を受け入れることが出来ない。二人は文字通り、お金よりも価値のある女なのだ。


「ちゅるるうぅぅ……れろれろっ♡ じゅるぅぅっ♡ ちゅっ♡ ちゅっ♡ ちゅぅぅっ♡」

「んむちゅぅぅぅっ♡ じゅぽぉっ、ちゅぅぅ、ちゅるぅ、れろぉんっ♡」


 そんな二人が、豚原という最底辺の男子高校生の前で跪いていたフェラチオをしている。豚原が視線を落とせば二人の絶世の美少女が自身の唯一の自慢である巨大なチンポに舌を這わしているのだから、たまらないほどの興奮を覚えてしまう。

 二人の小さな舌がべろりと伸ばされて、その二人の舌よりも太くて長いチンポに巻き付いてくる。肉幹の根本に静謐のハサンの舌がれろりとなぞれば、竿の先端のカリ首を硝子の小さな口が懸命に開いてそれを口内でなめしゃぶる。逆に、静謐が肉竿の中心に舌を這わしてみれば、硝子はさらに身を低くして豚原の醜い皺だらけの金玉を口に含む。

 この聖杯戦争に参加するまでは性経験が皆無でありながらも、この『性杯戦争』に巻き込まれてからは豚原と何度も夜を重ねた二人の性テクニックは拙さがありながらも、それでも性的な快感を十分に豚原に与えてくれるものだった。二人の顔の造形の良さも合わさってそれだけで射精してしまいそうな心地よさである。


「ちゅぅぅるぅぅ……♡ ちゅっ、ちゅぅぅっ……♡」


 硝子はその長い髪がフェラチオの邪魔となるためか、右手でかきあげて小さく形の良い耳に引っ掛けて髪を整え直す。その仕草はまだ少女だというのになんとも色っぽい。

 硝子は、はっきりと言えば人間関係を構築するのが致命的なまでに苦手な少女である。家族のような幼い頃から寝食を共にする特殊な間柄の相手ならばまだしも、それ以外の人間とはまともに話すことはもちろん目を合わすことも出来ない。それは、硝子があまりにも美しい存在であるために、他者が硝子は特別であると劣等感のようなものを抱いてしまって一歩引いてしまい、内気な彼女から歩み寄ることも出来ないという幼い日々を過ごした結果である。今となっては立派なコミュニケーション能力に障害があるのかと思うような美少女が出来てしまったというわけだ。

 その硝子が、嬉しそうに目を細めながら男に性的な奉仕を行っているというのは、まさしく異常事態であった。それも、その男とは出会ってから一ヶ月も経っていないのだ。


「おっ、おっ♪ いいよぉ、古見さん♪ そこをもっとなめしゃぶってねぇ♪」

「……っ♡」


 ちゅぶぅぅぅ、ちゅぅぅ、ちゅるるぅぅ、れろぉぉぉぉ、ちゅぱぁぁっ♡♡♡♡♡


 そんな内気な硝子が、決して人の心を思いやって動けるような人物ではない豚原に対して、なぜ身体を開くほどに心を寄せているのか。


「れろれろぉぉぉっ♡ ちゅぅぅぅぅ、ちゅぱっ♡ んちゅぱぁぁっ、れろぉぉおんっ♡」


 それは、触れた相手を否が応でも殺してしまう猛毒の華である静謐のハサンが性的な奉仕を行えていることにも関わることだ。普通の人間ならば、いや、普通でなくとも相手の身体を破壊してしまう静謐だというのに手コキとフェラを可能としている。


「静謐ちゃんもいいねぇ♪ そろそろ射精しちゃいそうだよぉ♪」

「ふぅ……♡ んんっ、どうぞ、お好きな時に……♡」


 このあり得ない出来事こそが、『性杯戦争』の肝なのである。

 無垢にして無色であった聖杯が、人間という無垢にも無色にも程遠い存在を徹底的に演算してしまったことで侵食されてしまった。そして、その薄汚さこそを力に変換できる方程式を作り上げてしまった。

 聖杯を手にする争いを聖杯戦争というのならば、『性杯戦争』は一種の聖杯戦争だ。聖杯がオークションに出品されればそれは聖杯戦争であるし、アイドルとアイドルがその輝きを競ってトップアイドルが誕生することで聖杯が顕現するのならばそれもまた聖杯戦争だ。

 『性杯戦争』は、その主従が織りなす『エロさ』を競っているのだ。

 この空間で行われている性行為は、全て人間の無意識化に認識することも出来ないように植え付けられて、どれだけ性欲を抱いたかを競っているのだ。いうなれば、普遍的無意識の海という動画サイトで放映されるアップロード動画とでも呼ぶべきだろうか。そのエロさを競うことで聖杯は顕現する。

 ミソなのは、その淫らな戦いを参加している主従は認識できていない。彼らはかつてどこかの世界で行われたバトルロイヤルゲーム形式の聖杯戦争だと認識してしまっている。その認識のまま、彼らは動いて、性杯に認識を改竄されてポルノ動画を撮られてしまっているのだ。


「ちゅぅるううぅうぅぅっ♡ んちゅぅぅう、れろぉ、ちゅぱぁぁっ♡」

「ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅっぅ♡ れろっ、れろっ、れろぉぉぉんっ♡」


 古見硝子と静謐のハサンもそうなのだ。

 彼女たちの認識では『聖杯戦争は終了し、自分たちは聖杯戦争から解放された』と感じている。

 それも『豚原という特別な少年に助けられて、聖杯戦争という凄惨な殺し合いを抜け出すことが出来た』という考えで、『自分たちを聖杯戦争から救い出してくれた豚原はとても素晴らしい男性だ』と考えるように魂を歪められているのだ。豚原のほうは自分がこの二人の美少女から想いを寄せられ、さらに性的に好き勝手な行為が出来ることに対してなんの疑問も抱いておらず、自分勝手に貪り続けるのだ。


「ぉおぉ、でる、でるよぉぉぉ! そ、そのまま、そのままぁ! 二人で唇で挟んでよぉ!」

「……は、いっ♡ ちゅぅ……♡」

「わかりました♡ んちゅ……♡」


 性杯から与えられた完全な毒耐性を所持している豚原は静謐の舌、すなわち体液すらも物ともせずに快感を覚えている。硝子と静謐は豚原のリクエストを微笑みながら受け入れ、お互いに左右からその愛らしい唇をそっとチンポにキスをする。


「ぉぉ、ほぉっ、おっ、おっ♪」


 じゅるぅ、じゅぽぉ、ずぶずぶぅぅ、じゅるるぅぅ、ずぶりゅぅぅぅぅ♡


 二つの唇の位置は固定されたまま、豚原の腰は前後に動いていく。さながら、古見硝子と静謐のハサンという二人の美少女の唇をオナホールにしているような動きだ。触れることすら許されないような美少女の唇を、ただ性欲を解消するための性玩具としてしまっているという事実は、実際の二人の唇の柔らかさや、時折吸い付いてくるその感覚の快感とは別種の快感を与えてくれる。


「ちゅぅうっ♡ れろれろぉぉっ♡」

「れろぉ、れろっ♡ ちゅぅぅぅ♡」

「おっ、おぉぉっ♪ で、出るぅぅぅぅ!」


 前後するチンポに向かって舌を動かし、さらに唇で吸い付いてくる二人のハーモニカフェラにはそう簡単に耐えることが出来ない。豚原はぶるぶると体を震わせながら、大きく射精をした。


 どびゅるるるうぅぅぅぅぅうぅ! びゅうううううう! どびゅ! どびゅっ! どびゅるるるぅるぅうぅぅぅぅぅぅ! 


「んんっ♡ ふっぅ、ぅぅっ♡ はぁ……♡」

「あぁっ♡ あっ、くぅぅ、すぐに、口で……♡」

「ま、待った! 待った! 離すんじゃないよっ!」


 その勢いの強い射精を見ると、硝子と静謐は唇を離して口内で受け止めようとする。しかし、それを豚原は許さなかった。


「ほぉぉっ♪」

「むぅぅ、むぎゅぐぅうぅっ♡ んんちゅっ♡ あっ、ああ……♡ せ、せいし、が……♡」

「んっ、ぐぅ、ぎゅぅぅぅっ♡♡ んぐぅぅっ♡ も、もったいない……♡」


 しこしこっ♡ びゅっ、びゅぅぅぅぅっ♡ じゅぽじゅぽっ♡ びゅるるるるうぅぅ♡


 激しい快感に浸りながら、豚原は硝子と静謐の小さな頭をつかんでその美麗な顔を自分のチンポへと押し付けていく。さらに腰を振って尿道に残っていた精子を一滴残らずに出してしまわんばかりの動きもおまけ付きだ。


「あっ、あぁぁっ……♡ で、出て……ます……♡」

「はぁ……んんっ……♡ う、受け止めたい……のに……♡」


 射精を続けるチンポを切なげに見つめている硝子と静謐。二人にとっては精飲することもまた幸福感を覚える行為であるために、可能ならばこの愛しい男のあの熱い精液がただ床に投げ出されていくことさえも苦痛に似た感覚を覚えるような行為なのだ。


「ほぉぉぉ……えがったぁ……♪」

「ふぅぅ……んっぅ……♡ ふぅ、ちゅぅ……れろぉ……♡」

「ほぉぉ……はぁぁ……♡ あぁ、マスター……なんてはしたない……ですが、わたしも……♡」


 清々しい空気が満たされているはずの硝子の私室に豚原の汚らしい精液の匂いが広がる。その匂いの源である床に落ちた精液に、硝子と静謐の二人は四つん這いになって可愛らしい舌でペロペロと舐め取り始める。彼女たちは、そんなことをしまうほどに堕ちてしまっているのだ。


「ちゅぅ……れろぉっ……ちゅぅ……♡」

「れろ……じゅる……れろぉぉ……♡ ふふ、美味しいですね、マスター……♡」

「……♡」


 ともに床に落ちた精液を舐め取っている静謐の言葉に、硝子は官能的に目を細めながらも幼気に口元を微笑ますというアンバランスな表情で言葉ではなく頷きで返す。

 その様子を見るだけで、豚原の性欲はさらに燃え盛っていく。

 幸福であると歪められて、自分の体を貪られて、それでも彼女たちはこの世界で生きていかなければいけないのだ。何度も何度もセックスをして、彼女たちは性杯の糧となる。

 もはや、逃れることなんて出来ないのだ。



 豚原と古見硝子と静謐のハサンのみだらな行為もいよいよ佳境に入る。

 二度も射精したことで雄の匂いが充満した硝子の部屋の中で、三人は一糸纏わずに存在する。硝子の染み一つない真っ白な肌と静謐のオリエンタルな褐色の肌のコントラストが魅力的な二人は、ベッドに横たわり潤んだ瞳で膝立ちの豚原を見上げていた。

 硝子の年齢の割には大きな巨乳と静謐の形の良い美乳がむにゅうとお互いに押し合っている様はなんとも官能的で、すでに二度射精したばかりだというのにビキビキとチンポが固く勃起していく。


「すぅぅぅ……♡ ふぅぅぅ……♡」

「ふふ……♡ さあ、旦那様……♡ セックスのお時間ですよ……♡」


 硝子は無言のまま、しかし、熱のこもった吐息を漏らす。

 静謐は豚原のことを旦那様と呼んで熱のこもった視線を向けている。

 二人は共通して豚原のことを受け入れている。古見硝子は恋人として、静謐は自身を硝子の従者とするために豚原を旦那様として、その体を何度も豚原へと許している。

 今回もそうだ。この贅沢すぎる3Pハーレムセックスは、今日はじめて行われたことなどない。


「それじゃ、先に静謐ちゃんに入れちゃうよぉ♪」

「くすっ、ありがとうございます♡」

「…………ぅぅ♡」


 豚原は静謐の細い脚を掴むと、偉そうにそう言った。それに対して静謐は嬉しそうに微笑み、硝子は大人びた美貌に幼気に表情に染めるものの、その言葉を受け入れる。


「きゃっ♡」


 豚原がその掴んだ静謐の脚を強引に開けさせると、静謐はわざとらしさすら感じるほどに楽しげに声を漏らした。開帳される静謐のオマンコ、それは蕾のようにピッタリと閉じられたお子様マンコである。少女としての可憐さを極めたような外見をしながらも、その所作にはどこか扇情的な雰囲気を放っている静謐には似つかわしくないほどの未成熟なオマンコだ。

 その固く閉じたオマンコへと豚原は自身の長さは平均より少々上回る程度の大きさながらもデブっと太っている肥満チンポを擦りつけていく。


「んっ、ふぅぅ……はぁ……んんっ♡」


 先程のベロチュー手コキとダブルフェラチオによって、静謐のオマンコはすでにドロドロと愛液を垂れ流していた。そこに愛する豚原のオチンポを擦りつけたことでさらに性感が高められ、さらに愛液が漏れ出てくる。それでも、静謐のオマンコは固く閉じられている。

 そういった体質なのだろう。

 あるいは、静謐のハサンという存在の在り方がオマンコにも現れているのかもしれない。誰にも摘まれることなく終わりを迎えた毒の華さながらに、静謐の花弁はおのずから開くことはないのだ。処女性の現れであるオマンコを前に、豚原のような男が耐えられるわけもない。


「ほぉぉ……おっ、おっ、おぉっ♪」


 ぬぷぬぷぬぷぅぅぅぅっ! ずぶうぅぅっぅ! ずぼぉぉぉ……ずぶずぶずぶぅ!


「あぁっ♡ あっ、んんっ、くぅぅ、ふぅぅ、はぁぁぁんっ♡♡♡♡♡」


 デブチンポによって静謐の蕾マンコが広げられていった。それは固く閉じられているように見えても、すでに何度もセックスによってこなれたマンコだ。ぬぷぬぷと自ら蠢いてチンポを受け入れていく。豚原はきゅうきゅうと固く締め付けてくるオマンコにオットセイのような声を漏らしながら、ヘコヘコと腰を動き始めていった。


「ふぅっ、んっ♡ どう、ですか♡ 私のオマンコ……旦那様のお気に召しますか♡」

「ほっ、ほっ♪ うーん、静謐ちゃんのキツマンはたまらないっ♪ おらおらっ、もっと締め付けるんだよぉっ!」

「んひぃぃっ♡ おっ、おぉぉぉっ♡ お、お腹の中のものが、全部出てしまいそうなぐらいのっ♡ お、オチンポに……殺されてしまいますっ♡ あっ、あぁっ♡ もっと、もっと気持ちよくなってくださいっ♡ そして、もっと私も気持ちよくしてくださいっ♡」


 静謐の細い体が震える。

 直径が平均の倍はあるのではと思うようなデブチンポをゆったりとした動きでピストン運動が行われる。静謐のオマンコの中にある膣肉の全てが掻き出されるような動きである。豚原も静謐も、このスローセックスとでも呼ぶような動きを好んでいた。


 じゅぶ、じゅぶぅ、ずぶぅぶぅぅぅっ……♡ ずぼずぼぉっ♡ にちゅぬちゅにゅちゅぅぅぅ……♡


「……っ♡」

「くっ、ぅぅぅっ♡♡♡♡♡ お、お腹が圧迫され、るぅぅ……♡ 旦那様のオチンポが、中からぁっ♡ マスターのお尻で、外からぎゅってされてぇ……♡」


 そんな正常位セックスの最中に、持て余されていた硝子が静謐のお腹に座り込んでくる。ただでさえ狭めのオマンコにデブチンポを挿入されている中で、硝子の細身の体には不釣り合いな媚肉のつまったお尻によって外からも圧迫されてしまう。ギチギチにオチンポの形に歪められたオマンコでは嫌でもそのチンポの形を強く意識させられてしまう。


「くぅぅぅっ♡ ふぅぅ、んぅぅぅっ♡ はぁ、はぁ♡ だ、旦那様のオチンポ、すごく大きいぃっ♡」

「……ちゅっ、んんっ、ちゅるぅ……れろぉ……ちゅっ、ちゅぅぅぅっ♡」


 静謐がセックスで悶えている中、硝子は豚原とラブラブベロチューを開始する。指を絡ませながらぎゅぅと強く握り合う、恋人しか行わないようなイチャラブ行為である。静謐の顔が消えてしまい、硝子の顔だけが豚原の視界に映る。その硝子は目を細めて、頬を赤く染めて、指を絡ませて手を握りしめながらキスを行ってくるのだ。


「はぁ、はぁ! 古見さん、古見さんっ!」

「んちゅぅ……ちゅばっ、れろぉぉぉぉっ♡ ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ……♡」

「あぁっ♡ はぁ、んんっ、くぅっ♡ お、オチンポが大きくなってるぅ♡ だ、旦那様のオチンポでっ♡ お腹が、壊されてしまいますっ♡」


 セックスをしているというのに、そのセックスの相手である静謐を無視するかのように豚原は硝子の名を呼びながらそのベロチューを味わい、硝子もまた唾液と唾液を交換するラブラブベロチューを味わい続ける。豚原はその甘酸っぱい唾液をゴクゴクと飲み込んでいき、硝子もまた興奮のあまりさらに身体を押し付けてくる。


「ちゅるぅぅっ♡ ちゅぅぅっ、ちゅっ、れろぉぉぉっ♡♡♡♡」


 硝子の大きな胸がむぎゅぅっと豚原のたるんだ胸板に潰れていく。

 唇でのベロチューと、胸板に広がる柔らかさと、オマンコの気持ちよさ。

 三つの快感に同時に襲われて、豚原は早くも絶頂を迎えようとしていた。


「はぁ、はぁ♡ オマンコっ、オマンコぉ♡ 私のドスケベオマンコがっ♡ 旦那様のっ、オチンポで感じていますっ♡ し、子宮にっ、響いてぇぇ♡」

「んちゅぅぅぅ……! ふぅ、おぉ、おぉぉっ、出るよ、出るよぉぉ! 静謐ちゃんは僕の精液欲しい? 欲しいよねっ!」

「は、はいっ♡ ほしいですっ♡ ザーメン、いっぱい注ぎ込んでくださいっ♡ あぁっ♡ い、イクっ♡ 精液が来ると思ったら、もう、が、我慢がぁっ♡♡」


 ずちゅぅぅぅ……ずぶずぶぅぅ! バンッ、バンッ! ぬちゅるるうぅぅぅぅっ……バンッ!


 激しく腰を振りながら豚原が語りかけると、切羽詰まった喘ぎ声とともに答える静謐。その姿は見えなくとも、その声に宿る色気は豚原の快感をさらに高めてくれる。そして、豚原はどうしようもないほどの強欲者であった。さらに硝子の唇を貪っていく。


「んっ、ぶちゅぅぅぅぅぅぅ!」

「はぁ、ちゅぅぅ♡ ちゅっ、んちゅっ♡ ちゅぅ、ちゅぱぁ……じゅるっ、ちゅぅぅっ♡」


 硝子の柔らかな唇とマンコを同時に味わいながら、射精欲を高めていく。その射精欲が頂点へ達した瞬間に、思い切りチンポを静謐の子宮へと突きつけ、さらには硝子の舌を思い切り吸い付く。


「おっ、おっ、おぉぉっっ♪」

「んちゅぅぅぅぅっっ♡」

「ほぉぉぉぉぉっ♡ おぉぉっ♡ おぅ、おぉっ♡ んほぉぉぉぉぉぉっ♡♡♡♡♡」


 どびゅるうるるぅぅぅぅぅぅっぅっぅ!!! びゅぅぅぅぅるぅぅぅぅ!! びゅっ! びゅっ! どぴゅどぴゅぅぅぅぅうぅぅっぅっ!!!!


 静謐の圧迫された子宮へと襲いかかる豚原の熱い精液。豚原はだらしなく頬を緩めながら、美少女のオマンコへと射精しつつ、また別の美少女の唇を味わう極楽射精を堪能していた。


「あ、あへぇ……♡ し、子宮に、ザーメンがぁ……♡ だ、旦那様のお子様……♡ 孕んでしまいますぅ……♡」


 静謐はサーヴァントである以上、常人の精液で子を孕むことなどあり得ない。だが、そんな常識などこの性杯戦争においては一笑に付す考えである。性杯戦争において性杯が敷いたルールはたった一つ、『よりエロくなること』だけだ。もはや、静謐のハサンが持つ逸話や性能など単なるカタログに載せられたスペック説明以上の意味はなく、英霊を使役するために施されているサーヴァントの基本原則なども性杯によって上書きされてしまっている。

 この性杯戦争に参加させられてしまった静謐のハサンとは、この醜悪な豚のような少年を殺す猛毒を放つことも出来ず、単なる稚拙なセックスによがり狂い、その子宮を雄へと簡単に受け渡してしまうようなポルノ・キャラクターなのだ。


「ふひ、ふひひ……! じゃ、じゃあ次は……!」


 そして、その想いすらも捻じ曲げられる。

 恐怖と孤独に震えて枕を濡らしていた古見硝子という少女を救いたいというあの日の願い。


「古見さんとセックスしてあげるからねぇ♪」


 その猛毒の華が抱くにはあまりにも純真すぎた願いすらも、人間が持つ醜悪な欲望に穢されてしまうのだ。



 古見硝子という少女は、繊細な内面を持っている。

 秀でた頭脳と身体能力、そして、整った外見を持っている。だからこそ、人は古見硝子という女の子を特別な存在だと信じた。この特別な存在というのは、古見硝子は自分とは異なる古見硝子という存在であると優しく認識してくれる暖かでポジティブなものではなく、古見硝子という人物は自分たちのような存在よりも優れた別格の存在であるという憧憬と畏れを持った意味だ。

 それは硝子と周囲の間に壁と溝を作り上げてしまい、硝子のような繊細な内面を持つ普通の女の子では簡単に越えられるようなものではなかった。人間関係とは、お互いが歩み寄って初めて生まれるものなのだ。硝子一人が頑張るには、それはあまりにも高い壁であり深い溝であった。

 ずっと、一人で居続けるのかもしれないという漠然とした不安を抱いた夜だって一度や二度ではない。

 でも。


 ――――『今日はいい天気で良かったですね。』


 そんな自分に寄り添ってくれた男の子が居た。只野仁人という、どこにでもいるような平凡な男の子。硝子とおんなじ、普通の男の子だったのだ。特別な男の子が特別だから寄り添ってくれたわけではないことが、硝子にはどうしようもないほどに嬉しかった。

 きっと、あの日の歓びというものは永遠に忘れられないだろうと思った。あの日を超える喜びを覚えることはないと思った。

 でも、それは間違いだった。

 その日に出会った男の子は、どんどんと硝子に特別で当たり前の喜びを与えてくれた。人間関係を築くことが出来ずに成長してしまった硝子は情緒が未発達でまだ理解できていなかったが、きっと、それは恋だったのだろう。

 誰もが羨むような甘酸っぱい日々を、硝子はその男の子のおかげで送れるようになったのだ。



「……すぅぅぅ♡♡♡♡♡ ふぅぅぅ……♡♡♡♡♡♡」



 ――――そんな日々も、今、破壊されてしまっていた。



 硝子は一糸まとわぬ状態で、ベッドに横たわっていた。

 隣には膝立ちになった褐色肌の美少女がいる。硝子に勝るとも劣らぬ可憐な美貌を持つ少女だ。静謐のハサンと名乗った自身のサーヴァントは、優しげな表情で自分の頬を撫でてくれる。

 大人びた風貌をしていて、さらに実弟もいる硝子ではあるが本質的には妹属性と言うか、愛され体質なのだろうか。その細い褐色の指に心地よさそうに、猫のように目を細める。


「……ふふっ♡」


 その姿を、静謐は嬉しそうに眺めた。

 静謐は、とある男性のおかげでその毒を完全なON・OFFが可能となっていた。泣いている少女を抱きしめることも出来なかった毒華は、こうして愛しい少女の肌を愛撫することすらも可能となっている。それは、静謐のハサンという生き方しか出来なかった少女にとって、何よりもの救いであった。

 それもこれも、全て。


「ふひひっ……! じゃ、じゃあ、古見さん! い、挿れるよぉ!」


 この豚原のおかげだ。

 肥満体質で男性にしては小柄なこの少年は、硝子と静謐を救ってくれた。聖杯戦争という枠組みから逸脱することが出来た。そう、逸脱だ。彼女たちは聖杯戦争から抜け出したのだ、本来の方法とは異なる方法で、まるで失敗したかのようにその聖杯戦争から除外された。硝子と静謐は聖杯を手にすることは出来ない代わりに、聖杯戦争の参加券を失った。

 この豚原という少年の尽力のおかげである。


「………………………あれ?」


 しかし、どんな方法であっただろうか。

 静謐はそれを思い出そうと考え込む。確か、二人の前に豚原が突然現れて、だけれど豚原自身もなぜ現れたのかを理解していなくて、そのまま気味の悪い、生理的に不快感を覚える笑みを浮かべてこちらを見て――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――そう、豚原が硝子と静謐の二人を救ってくれたのだ。

 その恩に報いるために、いや、違う。その恩が巨大すぎるあまり、硝子と静謐は豚原に恋をしてしまったのだ。恋した相手に抱かれたいと思うのは当然のことだ。


「さあ、旦那様♡ どうぞ、マスターの御身体を味わってくださいませ……♡」

「……ぅっ♡」


 すすすっ、と静謐の細い指が硝子の下腹部を撫でる。その指先は、硝子の下腹部に刻まれている『淫紋令呪』の紋様をなぞっていく。羽を広げたハートマークのようなその淫紋令呪は怪しく淫らに光り輝いている。まるで、その皮膚の下にある子宮が豚原を求めているような輝きであった。


「ふぅぅぅぅ、よし、挿れる、挿れるぞぉ!」


 ずぶ……! ずぶずぶ! ずぶぅぅぅぅぅぅ……ずぶっっ!


「くっ、うっぅっ♡ ひぃぃっ♡ はぁぁ♡ ふぅぅぅぅ、っぅぅぅぅぅぅっ♡」

「おっ、おっぉっ!?」


 豚原の長さは平均的でありながらも太さは人の倍はありそうな、デブチンポを硝子の美少女マンコへと挿入されていく。愛液すでに濡れそぼっていた硝子のオマンコは容易く豚原のデブチンポを受け入れて、器用に膣肉を蠢かせて奥へ奥へと誘導していく。


「おっ♪ おおぉっ♪」


 締まりの良い一級品のオマンコは何度セックスをしても慣れることはない。もはや、豚原のデブチンポの形に拡張されてしまっている硝子の清純オマンコを味わっていく豚原。


 じゅぶぅ、ぶびびびいぃ♡ じゅぶじゅぶ、ずぽぉぉぉっ♡


「ぅぅっ、あぁっ♡ はぁ、ひぃっ、んんっ♡」


 オマンコから無様な音と白濁の愛液を垂れ流しながら、硝子は愛らしい嬌声を漏らしていく。口元に手を持ってきて声を押し殺し目を伏せてその火照った顔を見せないようにつとめている。感じている顔がみっともないと思ってしまう、少女らしい潔癖さの現れだった。


「マスター、いけませんよ♡ ちゃんと旦那様に感じていることをお伝えして、どれだけ感じているかを見せなければ……♡」


 そんな潔癖さは仲間であるはずの静謐によって否定される。静謐は優しい手付きで硝子の手首を掴み、硝子では抗えない驚くような力強さで硝子の防御を剥がされていく。


「あぁ……あっ……♡ あぁ……♡」


 とろんと蕩けた黒い瞳。

 ぽかっと火照った赤い頬。

 ほうっと漏れる熱い吐息。


 ――――その全てが、雄を狂わせる魔性に満ちていた。


「おぅ、ぉおぉぉっ!」


 だからだろう。その硝子の顔を見ただけで、豚原は簡単に限界を迎えてしまった。



 びゅるるるるるぅ! びゅっ! びゅうううぅぅぅっっ!!


「えぅ、はぁ、ぅぅぅくぅぅっ♡♡♡♡♡♡」


 暴発である。

 それも豚原にしても予想外であったために射精を抑えようとしたために勢いも弱い中途半端な射精だ。硝子の顔があまりにも豚原好みだったために起きてしまった事故であった。

 ベロチュー手コキで一回、ハーモニカフェラで一回、静謐とのセックスで一回、そして、この硝子の色っぽい顔を見て暴発して一回。すでに四回の射精を行ってしまった豚原。普通ならば、続行は難しいだろう。しかし、ここは普通ではない。これは、『性杯戦争』なのだ。


「おっ、ふぅぅっ! おらっ、おらぁっ!」

「ぃぃっぃぃぃぃっ♡」


 豚原は怒りすら感じる顔でさらに腰を振り始めた。射精をした直後だというのに硬度を持ったデブチンポでさらに奥へ奥へとチンポを突き立てていく。その大きなお腹で硝子の細い腰を抑えつける正常位特有の体勢で豚原は、強く、強く腰を振っていく。


「っほぉぉっ♡ きゅうっ♡ ふぅ、ふぅぅぅっ♡」

「マスター、次は言葉にしてみましょう♡ ノートに文字を書くのではなく……あなたの言葉で、旦那様への愛を伝えましょう♡」


 じゅぶっ♡ じゅぶっ♡ じゅぽぉっ♡ ぶぅしっぃぃっ♡ ずぶずぶぅぅぅっ♡


 精液と愛液が混じり合った体液のカクテルが硝子のマンコの中でかき乱されて無様な音が鳴り響く。その音があまりにもみっともないもので、硝子はさらに恥を覚えて心が小さくなっていく。だが、そんな硝子に従者である静謐はもっと心を開けと呼びかけるのであった。


「できますよ、マスター♡ あなたは、旦那様のことを愛していて……旦那様、マスターのことを愛しているのですから……♡」

「あっ……あぁぅっ……♡」


 硝子は内気な美少女であり、その気の弱さを感じさせる視線を豚原へと向ける。そして、少しだけ考え込んだ後に、ゆっくりとその赤い唇を開いていく。


「も、もっと……♡」


 ずぶぅぅっ♡ じゅぶぅぅぅぅ、ぶしゅっ♡ ずぶずぶぅぅ、ばしんっ♡


 腰を打ち付ける音が硝子の部屋に響き渡る。その音に乗じて、硝子の声も大きくなっていく。


「もっと、もっとオマンコしてください……♡ たっぷり、マンズリして……♡ 射精、びゅーびゅーってしてくださいっ♡ わたしが……あなたのことが好きだって……♡ オマンコでお伝えします……♡」


 硝子が発したとは思えないほどに長い、そして、卑猥な言葉であった。その声を聞いたものは誰もが虜になってしまうような美声であるが、それが発した内容がこのような卑猥な文章であれば自分の頭の方がおかしくなったと考えてしまうだろう。しかし、硝子はまだ言葉を続けていく。普段の寡黙な姿からは信じられないほどに、硝子の基準で言えば、饒舌とすら言えるほどに。


「ふぅぅっ♡ はぁ、はぁぁっ♡ わたしに、せっくす……おしえてくださいっ♡ ぶたはら、くんの♡ 理想の恋人になりたいです……♡ たっぷり、わたしのオマンコを……♡ ぶたはらくん好みに、つくりかえて……ください♡」

「おぉっ! こ、この……! 美少女だからって調子に乗りやがってぇ!」


 豚原は自分でも訳が分からないようなことを口走りながら、さらに腰の動きを早めて行く。この女の子らしい部屋の中で媚びに媚びてくる美少女の姿に、硝子とは違う意味で暗い青春を送ってきた豚原のような陰キャキモオタが耐えられるはずがないのだ。


「ぜ、絶対に孕ませてやるからなぁ! 僕の不細工精子で古見さんのお腹を孕ませて、人生台無しにしてやるぅ! キモオタとラブラブ新婚生活を送る負け組美少女にしてやるからなぁ!」

「きて、ください……♡ わたしを、ぶたはらくんの……ぶたはらくんの――――♡」


 豚原の叫びに対して、硝子は優しく微笑んだ。さらには腕を広げて、豚原の身体へと手を伸ばしていく。その天使の羽のような美しく広げられた腕の中に、豚原は前かがみになることで飛び込んでいった。硝子はその飛び込んできた豚原を抱きしめながら、耳元でゆっくりと囁くのである。



「―――お嫁さんに、してくださいっ♡」



 どびゅぅるうぅぅぅぅぅ!! びゅぅぅっ! びゅっ! びゅっ! ずびゅるぅぅぅぅるぅぅぅっ!!!


「おぉぉぉっ! おぉっ、で、出る! 止まらないぃぃっ!」

「ほぉぉっ♡ ふぅぅ、くぅぅっ……あぁっ、おぉっ、んほぉぉぉぉっ♡♡♡♡♡♡」


 二度目となる不意打ちの射精だった。しかし、今度は不快感や悔しさなどはない。硝子の優しいプロポーズは豚原の興奮する心を貫き、射精まで導いてくれたのだ。

 硝子の胎内を蹂躙していく豚原の濃厚なラード精液。可憐な少女の弱々しい卵子など簡単にレイプされてしまい、100%妊娠してしまう人生終了腟内射精である。その射精を受けて、硝子は絶対に硝子の喉から出るはずのない無様なケダモノのような声を漏らしてしまった。膣内に射精をされたことでアクメをキメたのである。


「ふ、ふひっ、ふひひっ!」


 射精の快感を味わいながら、豚原は笑う。この美少女が自分のチンポ一本に支配されている様子を見てしまったのだから、ある意味では当然だろう。


「マスター、ちゃんと伝えられていましたよ……♡」


 そんなアクメをキメてアへ顔を晒している硝子の頭を、静謐は優しく撫でながらそのこぼれ出たよだれや涙を舌で拭き取っていく。その姿に、豚原が我慢できるはずもない。


「きゃっ♡」

「ま、まだまだ終わらないよぉ! 絶対絶対、セックスするからねぇ! お、お前も孕ませてやるんだからなぁ!」

「ふふっ♡ サーヴァントは孕みませんが……いえ、旦那様、そんな奇跡も見せてくれるかもしれませんね……♡」


 アクメ顔で倒れ込んでいる硝子を無視して、狭い一人用のベッドから離れて静謐を壁に押し付けた立ちバック体位で犯していく。その名の通り、豚のような性欲を持つ豚原のセックスはまだまだ続いていくのだった。

 だから、豚原も静謐も気づかなかった。


「…………あっ♡」


 硝子の下腹部に刻まれた淫紋令呪が、なにかに反応したように強い光を発したことに。



「……っ♡」

「どうですか……旦那様……♡ 孕ませた女の子の膨らんだお腹で、オチンポをズリズリとされるの、気持ちが良いですか♡」

「ぉぉっ……♡ 美少女のWボテ腹ズリ、たまらねえ~♡」


 それから数カ月後。

 すっかりお腹が大きくなった硝子と静謐は、その膨らんだ腹で豚原のチンポをサンドイッチにしていた。いわゆるボテ腹ズリと呼ばれるものである。ヘソが少し飛び出た妊婦特有のその腹は暖かな感覚に包まれており、その中にいる生命の存在を感じられるかのようだった。


「あの……その……♡」

「どうしたの、古見さん?」

「マスター、大丈夫です……思っていることを伝えましょう♡」


 そんなゆったりとしたボテ腹ズリを行いながら、豚原は顔で二人の美乳を味わっていた。妊娠したことで明らかに膨らんだそのおっぱいには張りを感じ、妊娠前のおっぱいを想いながら揉むことで奇妙な快感を覚えてしまう。その豚原に、硝子はなにか言いたげに唇を動かす。


「その……赤ちゃんの、名前を……♡」

「ああ、うん! 任せてよぉ! ちゃんと考えてるからねぇ!」

「さすがは旦那様ですね。良かったですね、マスター」


 豚原は硝子の一生懸命の言葉に軽い返事を返す。本当に考えているかも怪しいような口ぶりではあるが、硝子は嬉しそうに顔をほころぼせた。すでに、豚原に首ったけであることがよくわかった。


「はーい、入っちゃうわよ~♡」

「……えっ、あっ!? なっ……えっ……!?」


 そんな豚原を頂点した一夫多妻の夫婦のやり取りの間に、一人の女性が乱入してくる。

 美しい女性であった。

 濡れ羽色の髪をうなじの位置で整えた清潔感のあるエプロン姿の美女、その顔立ちは怜悧なもので硝子によく似ている。


「豚原くん、お疲れ様♡ 妊婦の硝子と静謐ちゃんのフォローまでしてくれて本当に頭が上がらないわ~♡ こんな素敵な男の子が硝子をお嫁さんにもらってくれるだなんて、こんなことってあるのね~♡」


 女性は硝子の母、古見秀子。硝子の姉だと名乗っても百人が百人信じるであろう若々しい美貌を持つ経産婦である。ただ、その性格は硝子とはかけ離れた社交的でおしゃべり好きの根明そのものだ。今も、ボテ腹ズリを行っている三人へと友好的に語りかけてくる。


「それと、安定期に入っちゃったからもう私は性処理手伝わなくていいかな? 豚原くんとのセックス、あの人とのセックスより全然気持ちいいからちょっと癖になっちゃってるのよね~♡」

「ふひひっ、こ、今度は古見さんと親子丼をしたいですからね~♪ 出産が終わったら、たっぷり種付けしてあげますよ♪ 愛娘と一緒に義理の息子に孕まされるバカBBAも面白いですしね」


 そう、秀子もまた豚原の雌の一人であった。つまり、秀子も性杯戦争に巻き込まれているのだ。硝子と秀子の美人母娘が、この豚のような醜悪な少年に犯されている姿は非常に冒涜的で、だからこそ性的な興奮を誘ってしまう。その考えが性杯へと届いてしまったのだ。


「令呪だっけ? まだこれが光ってないもんね~、じゃあ当分は使ってもらっても避妊はちゃんとしておかないといけないわね」

「お、おかあ、おかあさん……!」


 シャツをめくって下腹部を見せつける秀子、そこには硝子とよく似た淫紋が刻まれていた。今はここに居ない秀子が召喚したサーヴァントもまた豚原の毒牙にかかっていく。


 かちゃん。


 ここではない何処かに、けれど確かに存在する、収拾メーターが回っていく。

 このメーターはどれだけ卑猥で、どれだけエロティックな行為を行ったかを判定するためのメーターだ。

 古見硝子とアサシン:静謐のハサンの主従は、性杯戦争の優勝候補の一角と呼んでいいほどの注目度を浴びていた。

 もっとも、この性杯戦争は優勝なんて終わりはない。快感と興奮が集まって性杯に捧げられれば、性杯は己を固定するのではなく、より新たな存在を召喚することに使ってしまう。

 終わりのないセックスの螺旋。

 それこそが性杯戦争なのだ。


「ふひひっ! もっともっと、みーんな孕ませてやるからねぇ!」


 ――――美少女と美女は、この豚から逃れることは出来ないのだ。

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