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キモオタの一日は平凡なアパートの一室から始まる。 キモオタは上等なタオルケットをのけて、やはり上等な敷布団の上で大きく伸びをする。 6LDKの居室を見渡すと、食事の配達サービスによって運ばれるバランスの取れたお弁当、そのケースが散乱し、緑茶のペットボトルや缶ビールなどが転がっている。 よく見れば部屋の隅には埃があり、キモオタが普段から掃除をしないことがよくわかった。 キモオタは寝汗をかいて少し汚い寝間着のシャツを脱ぎ、パンツ一丁となる。 そのまま洗濯カゴへとそのシャツを放り込んだ。 キモオタは宅配サービスで届いた朝食を手に取り、テレビのスイッチを入れる。 不況を伝える平凡なニュース。 それでいてあの芸能人とあの芸能人が結ばれたというのんきなニュース。 どうでもいいニュースをぼんやりと眺めながら、栄養の取れた弁当をつまんでいく。 「今日は……スパ銭にでも行こうかなぁ」 弁当を食べてぼんやりとしながら、キモオタはそう呟いた。 決めれば後は早い、外行きの服へと着替える。 地味ではあるがブランド物の高価なスポーツウェアだ。 ワールドワイドな美容会社、『ファラオ』の超高級ブランドである。 肌にしっとりと吸い付くような気持ちよさと、体を締め付けない動きやすいこの服をキモオタは気に入っていた。 「ふぅ……」 キモオタは散歩がてら、近所のスーパー銭湯へと向かう。 広々とした浴槽に三種類のサウナ、和洋中の揃ったレストランにレクリエーション施設も併設。 その分、入場料は張るものの大人気のアミューズメント施設。 レジャー施設を全国規模、いや、世界規模に展開している『キャメロットグループ』が親会社である温泉レジャーランドである。 「あ~、いいお湯だぁ……」 キモオタはそんな通常の温泉やサウナに比べると値の張る施設へと日課と呼べるほどに通っていた。 クレジットカードを使って精算をして、朝から晩までその施設で何をするでもなくぼんやりとリフレッシュをする。 この男のどこにそんな金があるのかと不思議になるが、しかし、現実としてそんな生活を日課に出来るほどにキモオタは金を持て余すほどに所持していた。 「そろそろ帰るか……」 キモオタは温泉レジャーランドの中でランチから夕方に行う早い晩酌までを楽しんだ後に、タクシーを使って帰宅をする。 朝は軽く汗を流すために歩いてこの温泉レジャーランドまで訪れたが、帰りに同じことをすればきれいにした体がまた汗で汚れてしまうためだ。 「あら、またなんか新しい建物が立つんだってねぇ」 タクシーに乗っている最中、駅前の一角で工事が行われていた。 そこには『妖精郷不動産』『アッシリア開発㈱』と書かれた看板に、この土地が何になるか書かれている。 キモオタは、ぼんやりと眺めてスマホを開く。 新たなアプリが『NFFサービス』によって制作されたというニュースがニュースアプリによって知らされる。 キモオタは、それを見てそう言えばと思い出す。 そろそろ部屋が汚くなっているし、さらには洗濯物も溜まっている。 掃除と洗濯をする必要があると思った。 そこでキモオタは、『NFFサービス』によって開発された『オークションアプリ』を開いた。 招待された者しか入ることの出来ない特殊なルームを作り、そこで出品した『モノ』を競り落とすというアプリである。 「とりあえず、『掃除をする権利』と『洗濯をする権利』を売っとくか……」 『キモオタさんが新たに『掃除をする権利』を販売するルームを建てました。』 『キモオタさんが新たにを販売するルームを建てました。』 キモオタはそこでポチポチとスマホでフリック入力を行う。 売る品は先程口にしたとおり、キモオタの部屋を掃除することが出来る権利と、キモオタの洗濯物を洗濯することが出来る権利だ。 普通ならば買われることなどない、むしろ金を払って行ってもらわなければいけないことだ。 しかし。 『アルトリア・バニーさんが『掃除をする権利』のオークションに参加しました。』 『アルトリア・バニーさんが『洗濯をする権利』のオークションに参加しました。』 『雌豚妻モルガンさんが『掃除をする権利』のオークションに参加しました。』 『雌豚妻モルガンさんが『洗濯をする権利』のオークションに参加しました。』 『絶対服従女帝セミラミスさんが『掃除をする権利』のオークションに参加しました。』 『絶対服従女帝セミラミスさんが『洗濯をする権利』のオークションに参加しました。』 『奴隷ファラオクレオパトラさんが『掃除をする権利』のオークションに参加しました。』 『奴隷ファラオクレオパトラさんが『洗濯をする権利』のオークションに参加しました。』 『アルトリア・バニーさんが一万円から開始しました。』 『絶対服従女帝セミラミスさんが二万円を提示しました。』 『雌豚妻モルガンさんが────』 だが、一瞬にして参加者が集まり、すぐさまに金額が高騰していく。 キモオタはそれを見ることもなくスマホをSNSへと切り替える。 後は勝手に入札されるはずだ。 タクシーが自宅へと着く。 付近のコンビニに寄って、買えば良いものをなんとなくという理由で漫画雑誌を立ち読みする。 その後に晩酌の品を購入する。 そして、自室へと戻った。 そこには。 「「おかえりなさいませ、キモオタ様」」 アルトリア・ペンドラゴンとクレオパトラの二人の美女が、地べたに正座をして三指をついて待ちかねていた。 アルトリア・ペンドラゴン。 先程までキモオタが利用していた温泉レジャーランドを運営している『キャメロットグループ』の総帥。 その類まれな詳細もさることながら常軌を逸した美貌の持ち主で、彼女が表紙の経済雑誌はその時だけ通常の購買層以外にもバク売れすることで有名だ。 クレオパトラ。 今なおキモオタが着用している衣服の販売も行っている美容会社『ファラオ』の会長。 高い美意識の持ち主で女性たちから常に高い信頼を得ている、『化粧品といえばファラオ』と呼ばれるほどの会社を裸一貫で作り上げた女傑である。 アルトリア・ペンドラゴンとクレオパトラ、両者ともに常に富豪番付へ名を連ねる世界有数の金持ちとして名を知られている。 その二人がなぜこんななんでもないような街のアパートにいるのだろうか。 答えは単純。 「アルトリア・バニー。キモオタ様のお部屋の清掃を行える権利を購入させていただいたため、この場に参上させていただきました」 「奴隷ファラオのクレオパトラ。キモオタ様のお召し物の洗濯を行える権利を購入させていただきました。その、同じものをそのままご用意しておりますので、どうぞそれをお使いくださいませ」 「ん」 アルトリアとクレオパトラは、キモオタから『キモオタの部屋を掃除する権利』と『キモオタの洗濯物を選択する権利』を購入したためである。 アルトリアのほうはその優れた能力は家事にも活かすことが出来るようですでに清掃を終えている。 クレオパトラもまた洗濯物を別けた上で、それと同じ品を手早く用意している。 それを見てキモオタはなんの感慨もなく頷くだけだ。 「それ、持って帰っていいから」 「「!!!」」 キモオタの言葉にアルトリアとクレオパトラは目を輝かせる。 それとはすなわち、アルトリアがまとめた、『キモオタがここで行った性行為を処理したティッシュ』や『キモオタが使用した割り箸』や『そろそろ駄目になってきた歯ブラシ』などのゴミ。 そして、クレオパトラがまとめた『キモオタの汗をたっぷり吸ったシャツ』や『キモオタの股間を一日中包んでいた下着』などの洗濯物のことである。 「あ、ありがとうございます!」 「お優しい御心に感謝をいたします!」 「そ、そして、こちら、落札のお金とは別に、その、心ながらのお礼です……」 「どうか、受け取ってくださらないかしら……」 そして、口座に直接振り込まれるオークションでの落札金額とは別に、媚びを売るための『貢ぎ金』を差し出してくる。 あわよくばオークションアプリを介さずとも自分を都合よく呼び出してくれないかと考えた浅ましさの表れであった。 キモオタにとっては必要以上の金は文字通り必要ではないのだが、持っていて困るものではないのでいただいておくことにした。 「ああ、早くこの宝物でオナニーをしなくては……!」 「ふふ、まさしく宝の山。これを利用した新たな衣服はもちろん、フレグランスの作成も……!」 アルトリアとクレオパトラがペコペコと頭を下げて立ち去っていくが、キモオタはそれに見向きもせずに新たに敷かれた布団に寝転がり、スマホを開く。 「……………えっ!? 先生の新作漫画が投稿されてる!?」 ここで初めて、キモオタは激しい興奮を示した。 支援サイトで支援を行っているエロ漫画家が、たっぷり60ページはある新作エロ漫画を公開しているのだ。 ビキビキとチンポが勃起していく。 キモオタはそこで再びオークションアプリを開いた。 『キモオタさんが新たに『オナニーの際のオナホールになる権利』を販売するルームを建てました。』 『敗北希望秘書コヤンスカヤさんが『オナニーの際のオナホールになる権利』のオークションに参加しました。』 『アルトリア・バニーさんが『オナニーの際のオナホールになる権利』のオークションに参加しました。』 『雌豚妻モルガンさんが『オナニーの際のオナホールになる権利』のオークションに参加しました。』 『絶対服従女帝セミラミスさんが『オナニーの際のオナホールになる権利』のオークションに参加しました。』 『奴隷ファラオクレオパトラさんが『オナニーの際のオナホールになる権利』のオークションに参加しました。』 『メス牛ライコーさんが『オナニーの際のオナホールになる権利』のオークションに参加しました。』 『メス犬ウシワカさんが『オナニーの際のオナホールになる権利』のオークションに参加しました。』 『便女志願・巴御前さんが『オナニーの際のオナホールになる権利』のオークションに参加しました。』 『セフレ希望カオルコさんが『オナニーの際のオナホールになる権利』のオークションに参加しました。』 『ゾッコンラブラブ後輩BBさんが『オナニーの際のオナホールになる権利』のオークションに参加しました。』 『奴隷師匠スカサハさんが『オナニーの際のオナホールになる権利』のオークションに参加しました。』 『奴隷師匠2号鬼一法眼さんが────』 オナホールになる権利、それを買うために多くの美女がオークションへと参加してくるのであった。

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