底辺定食屋に洗脳された薙切えりなはザーメン料理に舌鼓を打つ。 (Pixiv Fanbox)
Content
薙切えりな。 僅かな味の違いを見逃さないその舌は料理人界、いや、人類の至宝である。 未だに遠月料理学校に通う高校生という幼い少女でありながら、誰もが薙切えりなの料理を求め、また、その舌へと料理を提供して美味いと言わせることを夢見ている。 この料理人もまたそうであり、得意のスペシャリテを提供していた。 「不味い」 だが、そんな数十年に渡る料理人人生の結晶である一皿に一口をつけて、紙ナプキンへとぺっと吐き捨てて、たった一言で切り捨てた。 そして、ギロリとその料理人を睨みつける。 「舌とは繊細なものです、特に私のものは人一倍そうであると言えます。 ですから……二度と私にこのようなゴミを食べさせないでください。 オーナー」 「は、はい! えりな様!」 「料理にはその味に相応しい対価が支払われます。 この味しか出せない料理人にこの値段設定では……詐欺師と言われても否定は出来ませんよ」 「は、はっ! 即解雇いたします!」 ナイフとフォークを置いて、立ち上がる。 それで終わりだ。 食事も、その料理人のこれからも。 あの薙切えりなが切り捨てた料理など、とてもではないが一流とは呼ぶことが出来ない。 街の定食屋で終わるならばそれでいいだろうが、その料理人はとあるホテルの総料理長だった。 当然、『薙切えりなに相手にもされない料理人が総料理長らしいぜ』という評判が発生し、その料理人を雇っているホテル側は評判が悪くなることを恐れてその料理人を解雇するであろう。 評判は常について回る。 同じ条件で再就職などは出来ないだろう。 「緋沙子」 「はい、えりな様」 「これで今日の予定は終了ね?」 「その通りです。お手をおかけしました」 幼馴染であり、秘書である新戸緋沙子に声をかけ、スケジュールを確認する。 「そう。珍しく時間が空いているのね」 「えりな様が高等部にご進学されてから、さらにそのお名前も広く知れ渡ったことで、身の程知らずにも箔付けのためにご試食を求められることが増えましたので……」 「美味しい食事ならなんの文句もないわ。それは至福の時間だし、私も料理人としての張り合いが出来るというものだもの。 だけれど、私の舌を満たしてくれるレベルというのはなかなかないわね」 「えりな様がご満足できるモノがそんなにも簡単に転がっているはずがありません!」 えりなの信望者である緋沙子は強く断言する。 神の舌に美味を感じさせるということはそれほどまでの難題なのだ。 「そうだ、緋沙子。時間があるのなら、行きたいところがあるのだけれど」 「承知しております。車もご用意しているのです」 「さすがね、皆が皆、あなたのように気が利いて料理の腕も確かならもっと生きやすいのだけれど……」 「え、えりな様……! その言葉だけでこの新戸緋沙子、天にも昇る心地です!」 えりなの提案に心得ているとばかりに対応する緋沙子に、傲慢なえりなには珍しく全面的に褒め称える。 その言葉で歓喜に震えながら、緋沙子は足早に用意していたハイヤー車のドライバーへと連絡を行った。 ■ 「ええっと……ひ、緋沙子お嬢様。こちらでよろしかったのですか?」 ハイヤー車のドライバーは戸惑いながら緋沙子に問いかける。 えりなに声をかけるなど身分違いがすぎるし、なによりも自分のような運転の腕しか取り柄のない中年男がえりなに声をかければ緋沙子本人が烈火のごとく怒りだすことをよく知っているからだ。 助手席に座って手帳を開いていた緋沙子は澄まし顔で頷いた。 「構いません。それでは、あなたはこちらで待機を。 恐らく二時間ほど、私とえりな様はこちらで過ごしますので。 さあ、えりな様、どうぞ」 緋沙子は運転手の疑問に淡々と答えながら、素早く降りてえりなの座る座席の扉を開く。 えりなは当然のように車を降り、その目的地の『店舗』を見つめた。 「ふふ、柄にもなく心がワクワクしてしまうわね」 その店舗を見て、えりなはその麗しい美貌をニコリと微笑ませた。 プライドが高く、常にツンとお高く止まっているえりなには珍しい少女らしい微笑みだった。 そのまま、その店舗の扉を開いて中へと進んでいく。 ドライバーはその姿をぽかんと眺めていた。 そんな微笑みに対して、そのえりなと緋沙子の目的地である店舗はおおよそ上流階級であるえりなたちには相応しくない様相だったからだ。 「ここ……どう見ても定食屋だよな……?」 このハイヤー車は薙切一族が扱う高級車であり、路上駐車であるために間違っても切符を切られるわけにはいかない。 近くの屋根付き駐車場へと向かいながら、しかし、それでもえりなと緋沙子には到底似つかわしくない定食屋に疑問を抱いたまま車を発進させたのだった。 「ごめんください」 がらがら、と。 立て付けが悪いために不快な音を立てながら、緋沙子を先頭にして二人は店内に入っていく。 そこは、やはり普通の定食屋であった。 昼の営業時間と夕方の営業時間の間の休憩時間、アイドルタイムだったのか店内にお客はいなかった。 「えりな様! 今日はお越しできたのですね!」 その二人を出迎えたのは、褐色肌と金髪、そして豊満な体つきが特徴的な美少女だった。 水戸郁魅。 彼女もまた緋沙子と同じくえりなの学友でありながらも信望者の一人であり、遠月料理学校でもその腕を知られた若き料理人の一人であった。 「店長なら奥の部屋です。えりな様がお越しになられると聞いて、準備をされているとか」 「あら、オジサマに気を利かせてしまったかしら。 それから、水戸さん。売上の方はどうなってるのかしら?」 「あ、その……店長の指示で、限られた客以外は対応しないのと、その、あまり良い数字とは……」 「構わないわ。私はオーナーだけれど、お店についてはオジサマに全て任せているもの」 そして、現在はえりなの紹介で放課後に武者修行としてこの定食屋で無償で働いているのだ。 郁魅だけではない、えりなの知り合いであり、信望者たちはこの定食屋を交代で勤務しているのだ。 えりなは、この定食屋の店長が出す食事に夢中だった。 在野の一介の料理人がこれほどまでの一品を出せるのかと涙を流して感動してしまったほどだ。 そのまま、腕は一流だが経営面では三流もいいところの彼を支援するために店舗を買い上げオーナーとなってしまったほどである。 「それでは、失礼するわね……あら、水戸さん」 「は、はい、なんでしょうか!」 本来ならば勝ち気で相手に食って掛かるような言動をする郁魅ではあるが、敬愛するえりなに対しては徹底的に下手に出ていた。 それほどまでにえりなとはカリスマ性に溢れた天才美少女料理人であるのだ。 「あなた、オジサマの料理を召し上がったのね?」 「あ、そ、それは、その! ま、まかないということでいただきました!」 「まかない、なるほど……そういうものもあるのね。緋沙子、私もここで働けば……」 「その、申し訳ありません。それほどの空き時間は……」 「そうね、そうよね。オジサマを専属料理人としてお雇いできれば早いのだけれど、職人肌なのか気難しい方だからそれも出来ないし、諦めるしかないわね」 ■ 「ふひひ、えりなちゃんに緋沙子ちゃん! 来てくれたんだねぇ!」 「ええ、オジサマ。お久しぶりです。三日ぶりでしょうか?」 えりなが奥に進むと、そこには薄汚い風貌の醜い中年男性がのんびりと畳の上に座り込んでいた。 嗅覚も優れているえりなならば同席するだけで激怒をしてしまうような男だが、不思議なことにえりなは嬉しそうに中年男性をオジサマと呼び、親しげに語り合う。 当然、理由はある。 薙切えりなという超上流階級のお嬢様は、底辺定食屋が偶然にも手に入れた洗脳術によって洗脳をされてしまっているのだ。 植え付けられた歪んだルールは二つ。 一つ、『薙切えりなは中年男性を料理人として尊敬している』ということ。 「それでは、その、お行儀が悪いとはわかっているのだけれど……」 「ふひひ、もちろん準備できてるよぉ! ほら、どうぞ!」 照れたように頬を染めるえりなに対して、中年男性はチンポをポロンと露出した。 犯罪行為だ。 プライドの高いえりなはもちろんえりなに醜いモノを見せたことで緋沙子もまた激怒をして然るべき行為。 だが、そうはならない。 「ああ、大きいっ! さすがオジサマ、下ごしらえは完璧ね!」 「ええ、えりな様が召し上がるには十分すぎる発酵具合です」 だが、えりなは手を合わせて興奮しだし、緋沙子もその完全に勃起したチンポを見て満足気に頷いた。 これがえりなと緋沙子に植え込まれた歪んだルールの一つ。 一つ、『薙切えりなは中年男性のガチ勃起チンポや体液がこの世の何よりも美味しく感じる』というものだ。 えりなはその女子高生離れしたダイナマイトボディを四つん這いにして、ゆっくりと店長のチンポに顔をつける。 緋沙子はそれを満足気に見ている。 今日の試食ではどれもこれもえりなの舌に合うものではなかったため、ここでえりなの大好物である底辺デカチンポを味わえる幸運を祝わっているのだ。 「それじゃ……いただきます、ちゅっ♥」 えりなはマナーも完璧だ。 店長のちんぽの先にその可憐な唇をつける。 ご挨拶のキスである。 そして、その唇の中からちろりと、誰もが求める神の舌を突き出す。 「んんっ、ちゅぅ、れろぉ……♥ ちゅるるっ、じゅるる、れろぉれろぉぉんっ♥」 じゅぽじゅぽっ、と。 下品な音を立てながら底辺デカチンポをしゃぶり始めるえりな。 底辺ではあるが一端の料理人ではある店長は、あの料理界の至宝である薙切えりなの神の舌が自分のチンポにフェラチオをしている興奮に震えてしまう。 初めてではないというのに、何度味わっても童貞中学生のように震えてしまう快感だった。 「ちゅるるるっ、じゅぅう、れろぉぉぉ……ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅぅぅぅぅぅ♥ はぁんっ……チンカス、とっておいてくれたのですね♥ どんな高級なチーズでも足元にも及ばない、このチンカス、何度味わっても飽きません……♥ むしろ、依存症のようなものにかかってしまったような……ああ、だめっ♥ じゅるるるるっ♥」 舌を蠢かせてカリ首の下に溜まっていて恥垢をれろりとすくい取るえりな。 そして、あーん、と舌に乗った汚いチンカスを見せつけてくる。 あの真の美味すら乗ることが許されないはずの神の舌の上に自身のチンカスが乗っているのだ。 「んんっ、くちゅ、くちゅ……ごくんっ♥ はぁ、美味しいわ……♥ でも、メインディッシュのザーメンはまだ残っているものね……♥」 そして、同じく美味しか通ることがあり得ない喉に自身のチンカスが落ちていく。 自身を未熟者として馬鹿にした料理界そのものを逆に馬鹿にしているような興奮に、ただでさえ固く勃起していたチンポがさらに勃起をする。 我慢ができない。 もっと、もっと気持ちよくなりたい。 そう思った店長は、うっとりとこちらを見つめている緋沙子に声をかけた。 「ふひひ! 緋沙子ちゃん、良かったら……僕のよだれを味わってみないかい?」 「えっ……!? よ、よろしいのですか!?」 その言葉に驚いたように口をぽかんと開ける緋沙子。 いつも冷静な秘書として勤めている彼女の見慣れない姿だ。 だが、緋沙子もまたえりなのように洗脳術の支配下にある。 言葉では遠慮をしているように見せて、喜び勇んで店長のもとに歩み寄る。 「ふふっ、私はザーメンをいただくけど、緋沙子は唾液というわけね。一緒に食事をしましょう」 「そ、それでは失礼します……んっ、ちゅぅ……♥」 緋沙子はその整った顔のまま、目を閉じて唇をわずかに突き出して、店長の汚い唇と自身の唇を重ねる。 「ちゅぅ、んっ、ちゅっ、れろぉ……ちゅぅ、れろえろぉ、んんっ、ごくっ、ごくっ……♥」 緋沙子が舌を店長の口内にねじ込むと、緋沙子の舌を迎え入れた店長の舌が蛇のように交わる。 店長は緋沙子の舌にたっぷりの唾液を載せて、その暖かな感触を感じ取っった緋沙子は舌を操ってその唾液を自身の口内に運んでは、喉を鳴らして胃の中へと落としていく。 「熱烈なキスね、負けていられないわ……! じゅるるっ、じゅる、るるるっ♥ ちゅぅぅぅ、れろぉぉぉおんっ♥」 「ちゅぅ、チュぅぅぅう♥ はぁ、はぁ……♥ ちゅっ、れろぉぉ、ごくんっ♥」 「ふひひぃ!」 遠月料理学校といえば世界に誇る日本の名門校だ。 そこに通う料理人となれば天才と呼んで差し支えのない才能を持ち主。 そんな天才美少女料理人が目の前に二人いて、その片方にフェラチオをさせながら片方とキスをしているのだ。 これ以上の極楽など存在しないと言っても過言ではないだろう。 「んっ、先走り汁でてきたわっ♥ 薄味のはずなのに、こんなにも美味しいなんてぇ……♥ じゅるるるるるっ、ふぅぅ、じゅるるるるっ♥ ザーメン、ザーメン、ザーメンほしい♥」 「はぁ、はぁ、唾液、唾液美味しいっ♥ もっと、もっと飲みたいのぉ♥ れろれろれろれろぉぉぉんっ♥ ごくっ、ごくっ……ごくんっ♥」 「ううっ、で、出るっ!」 えりなが先走り汁に反応してフェラチオの勢いを激しくし、緋沙子は唾液欲しさに舌を蠢かせて熱烈なキスを行う。 そんな二人の美少女の痴態に我慢できるはずもなく、店長はえりなの頭を抑えて激しく射精をした。 どびゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!! っびゅるるるるるるっるるっ!!!!! 「んんんっっっ♥♥♥♥♥♥♥♥」 ぐっとえりなの美しい顔を引き寄せる店長。 当然、えりなの舌の上にはデカチンポが乗せられ、えりなの鼻には店長の陰毛が入り込み、舌を通ることもなく喉に直接ザーメンが流し込まれる。 「んんっ、ごくっ、ごくっ、んんぐぅぅぅぅっ♥」 「ふぅぅ……気持ちよかったぁ……」 「はぁ……はぁ……お、オジサマ……♥ 唾液も、とても美味しかったです……♥」 ものすごい勢いだった。 その証拠に、えりなは咀嚼しきれず思わず鼻の穴からザーメンが漏れ出してしまうほどだ。 本来の緋沙子ならばすぐにえりなへとそのハンカチかなにかを渡してそのサポートをするはずだが、あまりにも店長の唾液が美味しかったために、女の子座りで畳の上に座り込んで、呆けたままであった。 「んっ、じゅるっ……はぁ……はぁ……んっ、んんっ!」 そのため、鼻をすすってそのザーメンを取り込むえりな。 そして、たっぷりと感じるザーメンの後味を味わっていると、苦しそうに胸を抑え始めた。 さすがに、これには緋沙子も反応をする。 「え、えりな様!? どうなされ────」 「げっぷぅぅぅうぅぅぅぅぅ♥♥♥♥♥♥」 どうなされました、と尋ねようとしたその瞬間、えりなの口からザーメン臭がたっぷりと漂うゲップが飛び出したのだ。 上流階級のお嬢様としては恥ずべきあり得ない行為。 えりなも思わず顔を真っ赤に染めてしまう。 「え、えりな様……」 さしもの緋沙子もどう反応すれば良いのかがわからない。 なにもなかったふりをすれば良いのか、ゲップが出る前に何かしらの対処が出来なかったことを謝るべきなのか。 迷っているところに、店長が口を開いた。 「ふひひ、えりな様が相手だとやっぱり気合入っちゃうなぁ! ご、ごめんなさいね。ちょっと量を用意しすぎちゃったみたいで!」 「い、いえ、こちらも意地汚い姿を見せて、失礼したわ。その、緋沙子も、みっともない姿を見せてごめんなさい」 「えりな様が謝る必要など……! し、仕方のないことです! オジサマの渾身のスペシャリテである直ザーメンを味わったのですから、ゲップの一つや二つ! もしも私なら五つはしていたはずです!」 「……ぷっ、なに、それ」 緋沙子の言葉におかしくなったえりなは、思わず吹き出してしまった。 緋沙子自身もおかしなことを言った自覚があったのか、 えりなと緋沙子の間にあった主従という壁が、わずかに薄らいだ瞬間だった。 「では、オジサマ。ごちそうさまでした、ちゅっ♥」 えりなはその可憐な唇で店長の毛むくじゃらの金玉へとご馳走様と慰労を兼ねたキスをする。 時間に余裕があればこのまま『下の口』でもザーメンを味わうのだが、今回はあくまでフェラチオ直ザーメン飲みがメイン。 そして、このまま仕事の話に移る。 「それではオジサマ、こちらが今回の支援金です……緋沙子」 「はい。小切手ですが、こちらをどうぞ」 すっ、と。 畳の上に緋沙子は一枚の小切手を置く、そこにはゼロがいくつも並んだ数字が書き込まれていた。 「いつもザーメンや唾液を戴いている料金も含んでいます。 そして、私の用意した仕入れ業者や料理人はどうでしょうか? 失礼がないといいのですか……」 「うんうん! 肉美ちゃんは店の方も頑張ってくれるし、僕のザーメン料理のサポートもしてくれるし、最高の人材だよぉ! でもでも、できれば他の人材も回してくれると助かるかなぁ。 あっ、それと上客とか紹介してほしいかなぁ、ぶひひ!」 「上客、ですか……わかりました。遠月のOGや私の親族を当たってみます」 「……えりな様。どうでしょうか、厨房を用意するための食戟を行ってきましたが……オジサマの店舗で働いてもらうための食戟を行うようにしてみては」 「いい考えね、緋沙子。めぼしいリストを用意しておいて」 「ありがとうございます。そしてリストですが先んじてこちらに先に用意してあります。 十傑の方々には、食戟よりも 味にも精通しているはずなので、一度オジサマのザーメン料理を食べていただければその素晴らしさを理解してもらえて協力も容易いかと」 えりなと緋沙子は平然とした顔で言葉を交わす。 緋沙子の用意していたリストには現在の成績優秀者である『十傑』の中の紀ノ国寧々や茜ヶ久保ももや小林竜胆の名や、同学年でも顔立ちの優れている榊涼子や吉野悠姫や北条美代子、そしてえりなの従姉妹である薙切アリスの名などが載っていた。 そして、えりなの脳裏には過去にその年度の『十傑』と呼ばれる優秀な成績を収めて卒業したOGの顔や、自身の叔母である薙切レオノーラの顔が思い返す。 尊敬するオジサマは美食のために美女を必要とされるようであった。 それならば、用意しなければいけない。 「そうですね、緋沙子。オジサマの弟子として、サポートに励まないと……」 なぜならば、薙切えりなは優れた料理人である『オジサマ』の一番弟子なのだから。 「では、オジサマ。今日もこの薙切えりなに美味しいザーメン料理を振る舞ってくれたこと、まことに感謝をします」 「新戸緋沙子も、そのおこぼれをいただけたことを座して感謝します」 洗脳された二人は、その場で土下座をした。 店長は笑った。 美食と美女を同時に味わえる生活を手に入れた幸福に、大きく笑ったのだ。