Home Artists Posts Import Register

Content



 復讐界域辺境、アツァガウク砦。

 念入りな奇門遁甲の陣を布かれた砦の、その更に最奥にて。


「敵陣深くへの単騎突撃など、効果が薄いとは思わなかったのかね?」


 張角以外に誰も――――クリームヒルトすら立ち入った事のない秘奥である場所で、張角は一人の少女騎士と向き合っていた。


「っ…………!」


 張角と向き合うのは、復権界域の英霊である少女騎士ブラダマンテ。

 彼女は白い脚を呪符で封じられた状態で、両脇を傀儡兵によって抱えあげられながら、それでも戦意を捨てきることもなく張角を睨みつけている。


「そう睨むでない。何も嘲ろうという意図はないのじゃ。

 これは単純な戦略眼の話――――なにせお主の戦略眼がどの程度のものかを知れれば、王道界域の戦術的レベルも同様に推し量れようもの」


 カール大帝の下に集った――――とされる、王道界域のサーヴァントたち。

 その中にはブラダマンテの生前の仲間――――アストルフォとローランの姿が確認されていると、張角もブラダマンテも斥候から聞いている。


 つまり張角は、ブラダマンテから”シャルルマーニュ十二勇士”の戦略レベルを訊き出したいと考えている。

 復権界域の事を見ようともせず、ブラダマンテを素通りして別勢力の情報を得ようとする行為。それはブラダマンテの騎士としての心を怒りによって駆り立てた。


「何も話すことなどありません!殺すのならば殺しなさい!」


「おお、なんとも勇ましい。だが何ともなァ…………。

 儂も界域の副将として、多少なりと情報を掴んでおかねばならぬのよ」


 今にも噛みつかんばかりに、可憐な顔立ちを怒りに染めるブラダマンテ。

 しかし張角はまるで臆する様子の一つもなく、抵抗を封じられた少女騎士の顎に手をやり、じっとその目を自分と向き合わせた。


「っ、な、何を…………!」


 張角の鈍色の目が、ブラダマンテの澄蒼の目を射抜く。

 青く輝くような目にわずかな怯えを見出して、張角は僅かに息を吐いてから、”少女”というものに口を割らせるに最も適切な手段を取ることを決めた。


「とは言え、あまり時間をかけていられるような余裕もない。

 然らば、そう――――やはり拷問に掛けるしかないと見るが、よろしいかね?」


 張角は法術によってどこからともかく傀儡兵――――黄色の布を巻きつけた直轄の傀儡兵を召喚しつつ、ブラダマンテへと問いかけた。

 召喚された傀儡兵の手に握られているのは、鎌や鋤、鍬といった農具。けれど”拷問”という言葉だけでも、それらがどんな使われ方をするかはすぐに理解できてしまう。


「っ、す、好きに、しなさい…………!」


 明らかな強がりが、表情だけでも理解できてしまう言葉だった。

 張角はほんの僅かな憐憫を抑え込み、けれどそのままあくまでも”復讐界域の副将”として、敵対者に向ける冷徹さでブラダマンテに傀儡兵を差し向ける。


 からからと傀儡の関節が、軋むような音を立てて蠢いていく。

 糸を引かれているでもない、自動人形としての機能を宿した極東の魔術に基づく戦術人形。その中でも鎌を手にした個体がブラダマンテの眼前に立った。


 背後にも同様に鎌を手にした個体が立ち、ブラダマンテは前後から襲い来るだろう激痛を想像して、悲鳴を零そうとする喉を必死に閉ざす。


「騎士の矜持は見事。敬服しよう、異邦の少女騎士。

 されど儂らも必死でな。ここは簡便な手段で口を割らせてもらうぞ?」


 張角が言い、傀儡兵が手にした鎌を振り下ろした。

 正中線をなぞるようなその一撃。ブラダマンテは襲い来るだろう痛みに備えて、ぎゅっと歯を食いしばりながら目を瞑り、そして――――――


「――――え、ぁ……………きゃ、きゃぁぁぁああああぁぁぁぁぁっっ!!!」


 けれど鎌の一閃は、ブラダマンテの皮膚の欠片に至るまですら断ち切ることはなかった。

 刃の一閃によって断ち切られ、はらりと体から離れていったのは、ブラダマンテが身にまとっていた衣服の布地だ。

 機械特有の正確な刃は、ブラダマンテの白い肌に傷の一つも付けることなく、その衣服だけを正確に剥ぎ取って、少女の白い肌をじっとりと湿った空気の中に晒す。


「な、ぁ、ぇ、や、やだ……!う、うそ、ご、拷問って……!」


 顔を羞恥で真っ赤に染め、ブラダマンテは身を捩って晒された裸身を隠そうとする。

 けれど呪符に封じられた両脚は全く動かず、両腕を縛める傀儡兵による拘束も、脚による踏ん張りが効かなければ振りほどくどころか軋ませることすらできない。


 白金色の美しい髪が身じろぎに合わせて揺れ動き、あどけない顔立ちに見合わない豊かな乳房もまたふるふると揺れる。

 有象無象凡百の英霊――――というよりも、欲を色濃く宿す男の英霊であれば誰もが欲を掻き立てられただろう光景だが、しかし張角にそうした欲はない。


「あと二十年も若ければ、儂も煽られたかもしれんがのぉ」


 あくまでも冷徹に、羞恥と怒りと動揺に身を捩る少女騎士を眺めながら、張角は黄巾傀儡兵たちに指令を書き込み、手にした武器を手放させた。

 そしてそのまま、指の関節全てを精緻に動かすことのできる傀儡の腕を、老いた術士は拷問のために、前後左右から一斉に少女騎士へと伸ばさせる。


「ひっ……!や、やめ……っ!」


 ブラダマンテが声を引きつらせる。球体関節がからからと音を鳴らす。

 斯くして拷問は始まる。”少女”を屈服させるに最も容易い方法――――快楽を用いた辱しめは、欲など一つもないままに少女騎士を呑みこんでいった。



「やめ……っ!は、放しなさいっ!放せ、放してぇっ!!」


 必死になって身を捩り、ゆっくりと伸ばされる無機質な人形の手を払いのける。

 長く美しい金の髪が揺れて、顔立ちのあどけなさに反した豊かな胸が震えて、けれど抵抗が意味を成すことは当然ながらあり得ない。


「ぁ、ふぁっ!?ぁ、あ、やっ!やめ……っ!」


 背後から伸ばされた手が、肉付きのよい真っ白な尻を強く掴んで揉みしだきだす。

 熱の感じられない人形の手。陶器のように冷たいそれにみるみるうちに自身の体温が移っていくのがわかってしまい、ブラダマンテは重い羞恥に一瞬動きを止めた。


 そしてそんな一瞬の反応は、少女騎士に更なる恥と屈辱を与えるだけだ。

 尻をそうしたように、真正面から伸ばされてきた二つの手が、それぞれ豊かな乳房を強く掴んで、機械的な動きで揉みしだき始めてしまう。


「っ、ひぅっ!や、やめ……っ!くぁ、ぁ、んんっ!」


「情報を吐くのならば早い方が良いぞ?

 何せ人による拷問とは違い、傀儡兵に疲労はないからの」


 嘲るでもなく張角は言い、それから増援を追加するように、ブラダマンテの足下にこれまでの傀儡兵よりも背の低い個体を召喚する。

 ブラダマンテの腹部程度までしかない、子供のような大きさの個体。しかしそれはブラダマンテの性感帯――――ピッタリと閉じた秘部へとその手を伸ばしていってしまう。


「や……っ!ぁ、だめっ!そ、そこ、触らないで!!」


「戦士ロジェロへと捧げた貞節、それは実に見事。

 しかしそのような弱味があるのならば、それを突かねば”拷問”にはなるまいよ」


 球体関節が回る音の中心で、ブラダマンテは必死に藻掻く。

 晒されたとしても触れられてはならない、愛する人にだけ捧げた貞節。それを証明するかのような、無毛かつピッタリと閉じられたクレバス。


 しかし現状のブラダマンテは、どうしたところで拷問に抗えない。

 呪符によって封じられた脚は閉じることもできず、その中心に存在する貞節な割れ目は、何の抵抗もないままに傀儡の指に触れられてしまう。


「ぁ、ひっ!……や、や、やめて!いやですっ!!

 は、入ってこないで……!や、やぁっ!あ、これ、だめ、だめっ!止めてぇっ!」


 そしてそのまま、傀儡の指はずぶずぶとブラダマンテの膣内に侵入していく。

 胸と尻を揉みしだかれ、気付かぬ間にわずかに潤んでしまったその場所。自分の身体の変化を突き付けられて、ブラダマンテはそれでも無意味に身を捩るしかない。


「ほう?随分と容易く咥えこんだものじゃのぉ。

 結構結構。こちらも膣穴を解す手間が省けて、一石二鳥といった所よ」


 あえて羞恥を煽るための言葉に、ブラダマンテはその顔を真っ赤に染めてしまう。

 もはや場は完全に張角に支配されていて、この場に縛められたブラダマンテに出来るのは、必死に耐え続けるか誇りを捨てて屈するかの二択しかなかった。


「さて、情報を明かすつもりは?」


「ふ、ぅ、ぅぅぅぅ……っ!あ、あるわけ、ありません……!」


「左様か」


 だがそんな二択は、ブラダマンテにとっては選択の余地すらなかった。

 今の自分は復権界域に忠誠を誓ったサーヴァントであり、同時にシャルルマーニュ十二勇士の一人でもある。

 万が一にもその誇りを穢すわけにはいかない。このような拷問で全てを詳らかに明かしてしまっては、誰が許しても自分が自分を許せない。


「っ、ふ、ぅくっ!!ん、ぁ、あ、あぁぁっ!

 や、や、や、ひ、んんっ!んぅぅぅっ!ぁ、あ、あぁんっ!」


 だが”騎士の矜持”と”女の本能”は、残酷なことに相いれない。

 膣内で傀儡兵の指が蠢かされ始めるのと同時に、胸と尻を嬲っていた傀儡兵の責めの動きも、より一層辱めを意識させるやり口へと変わっていく。


 蟲の脚のように指先を蠢かして、その蠢きで四方八方から小さな乳首を揺さぶり、敏感な場所に陰湿な快楽を注ぎ込むような責め苦が加えられ続ける。

 豊かかつ真っ白な胸の頂点――――桃色の乳輪と乳首を無機質な刺激によって嬲られれば、当然にブラダマンテの身体は跳ね、豊かな乳房がふるふると揺さぶられる。


「んゃっ!!ぁ、は、ぁうっ!ん……っき、ひぁ、んっ!!」


 そして同時に尻への責めも、性感を強く意識させる悪辣なやり口に変わっていく。

 傀儡兵の手から零れるような、少し大きめの肉感的な尻。傀儡兵はその豊かな双丘を左右に割り開き、晒された肛門の浅い場所に指を挿入して無機質に掻き回す。


「ぇ、あ、待っ――――っ、は、ぁう、んぅぅっ!」


 排泄のための、それこそサーヴァントには意味のない不浄の孔。

 けれどそこに浅く指を挿入されて掻き回されるという羞恥と屈辱は、どうしようもなくブラダマンテの心を刺激し、残酷な辱しめに突き落としてしまう。


「ほう?反応から察するに、胸より尻の方が敏感と見える」


「っう!ぁ、は、ぁぁぁっ!

 黙っ、て……っ!くださ……っぁ、い、ひぅぅっ!」


 玩弄するように一定の動きで嬲られる乳首と肛門。

 一定の緩慢な刺激は、それでも少女騎士に”慣れ”という逃げ道すら与えることはなく、冷酷無慈悲にその貞節を穢し続ける。


「や、や、や……っ!ぁ、あぁぁっ!ひ……っっ、く、ぅう~~~~っ!」


 弾かれて、弾かれて、弾かれて、弾かれる。

 逃げ場もなく弄ばれ続けた乳首は、既に玩弄の中でぷっくりと充血し、僅かに色を濃く染めながらそれでも無機質な一定の責めに嬲られ続ける。


 下から上へ弾かれたと思えば、今度は左から右、右から左。そして右斜め上から左斜め下へ弾かれて、正面からぎゅっと押し潰されるまでが一セット。

 そこからまた下から上へ、左から右へと、欲すらもない指先が精緻かつ狂いのない動きで、段々と敏感さを増していく少女騎士の心身を弄ぶ。


「や、ぁ、ぁくっ!ひ、ぃいぅぅっ!!

 や、やだっ!や、やめ、て……っ!それだめっ!ぁ、だめっ!や――――っっ!!」


 そして尻への責めもまた、ブラダマンテを苛烈な快楽地獄へ追い込んでいく。

 窄まった狭い肛門。そこに埋まった傀儡の指の先端からは、術によるものなのか僅かに粘性を帯びた液体が分泌され、それが強制的に少女の狭穴を緩ませてしまう。


 第一関節だけを曲げるように、肛門に埋められた傀儡の指が無機質に蠢けば、分泌された粘液がくちゅ、くちゅ、と淫らな音を響かせる。

 経験したことのない奇妙な異物感と、尻の谷間を粘液が伝い落ちていく感覚への異様な羞恥。それらがない交ぜになった恐怖に、ブラダマンテは脚を震わせてへたり込みそうになるけれど、呪符によって縛り付けられた脚はそれすらも許してはくれない。


「何度でも問うが、情報を渡すつもりはないかの?

 既に枯れた老人に、女を女として嬲り続ける趣味はない。情報さえ渡したならば、この拷問はすぐにでも止めてよいのじゃが」


「っ、き、は、ぁぁ、うぅぅぅ……………っ!!

 お、お断り、です……っ!私、は、絶対に……っ!ぜったい、にぃッッ!!」


「そうか、ならば今少し辛い目に遭ってもらわねばなるまいて」


 乳首と肛門への波状の責めで、ブラダマンテは既にがくがくと身体を震わせて、どうしようもなく膣口から愛液を滴らせてしまっている。

 身じろぎではなく跳ねる身体と、堪えきれていない淫らな声。白い肌は紅潮して汗ばみ、太ももはがくがくと震えているのに倒れることすらできない。


 そんな誰が見ても限界が近いだろう少女騎士に、しかし張角はどこまでも冷徹かつ無慈悲に、”少女”としてのブラダマンテを最も傷つける責めを与えていく。

 第二関節程度の場所まで膣内に埋められ、その状態で静止していた三騎目の傀儡兵の指。それが緩慢に蠢きだすと、ブラダマンテの反応が明らかに変化した。


「ひ……っ!!ぁ、ぁうっ!ぁ、あぁぁぁっ!!」


 両脇を抱える傀儡兵に体重を預けるように前かがみになっていたブラダマンテの身体が、凄まじい性感によって勢いよく反り返る。

 豊かな胸がぶるりと震え、声もなくブラダマンテの口がパクパクと蠢き、今までよりも明らかに勢いよく、膣口から淫らな滴が噴出した。


「ほう、達したか。よいよい、どうせまだ話す気もないのじゃろう?

 無駄な問答をせずに済むよう、次はその顔から勝気が消えてから訊ねてやるでな」


 膣内の最も脆い場所――――Gスポットを緩慢に撫で上げられることによる、異様なほどに長く身体に残り続ける重い絶頂。

 ビクリ、ビクリ、と痙攣するように少女の身体が拘束の中で跳ねて、けれど傀儡の中に書き込まれた命令は、寸分の狂いもなくただ一定のペースで実行され続ける。


「っぁ――――あ、ひぃぅぅっ!!ぁ、ぁくっ!や、ぁあぁぁっ!!

 ぁ、ぁ、これ、や、いや…………っ!!く、んぅぅっ!は、ぁぁ……っくぁあっ!!」


 欲のない傀儡の指は、張角の老獪な悪辣さをそのまま表すように蠢き続ける。


 屹立しきって疼くほどになってしまった乳首を弾きまわす指の蠢きは、早くはあるが重くはなく、それこそブラダマンテに重い絶頂を与えるには至らない。

 ひくひくと蠢くほどに蕩かされてしまった肛門を嬲る指の蠢きは、的確でこそあるがどうしようもなく浅く、これもまた重い絶頂を与えるまでには至らない。


「ふ、んぅぅぅいぃぃぃ…………っ!!

 ぁ、ぁうっ!く、んぅぅぅ……っ!ふぁ、ぁ、ぁうっ!や、ぁぁ…………っ!」


 そして、緩慢にGスポットを嬲る膣内の指もそれは同じだ。

 溜め込まれた快楽を一気に絞り出されて、ブラダマンテの身体はこれ以上なく敏感に、本能的に性感を求めるようになってしまっている。

 現に肛門と同じように少女の膣はひくひくと収縮し、傀儡兵の指をぎゅっと加え込むように締め付けて、唾液のように愛液を垂れ流してしまっていた。


「っ、ぁ、き、ぃぁ、うぅぅぅ~~~~……っ!」


 その状態でGスポットを嬲られては、本来なら絶頂は避けられない。

 けれど”一定のペースを保った”、”どこまでも緩慢な”、”緩くGスポットを掠めるだけの”膣内での指の蠢きは、ブラダマンテの身体を絶頂の寸前で留めてしまう。


 傀儡兵の指先から、じんわりと分泌され続ける粘液。

 くちゅ、くちゅ、と一音一音を響かせるように膣口から淫らな音が零れて、段々とブラダマンテの足下に、粘性を帯びた水溜りが広がっていく。


「拷問の真髄は生かさず殺さず――――嫌な場所で留め置く事。

 臨界の間際で留められるのは、さぞや辛い責めであろう?んん?」


 嘲る意図も欲情もなく、ただブラダマンテという少女の羞恥と屈辱を煽るためだけに、張角は悪辣な調子でそう言葉を投げかけた。

 それはどうしようもない程に覿面の効果を発揮し、ブラダマンテはすでに限界を迎えそうな心で、それでも必死に奮起し続けることしかできない。


「き、ひ、ぅぅぅぅ……っ!この、程度…………っ!

 この程度、この程度ぉ……っ!は、ぁ、ぁうっ!ん、く、ひ、ぅうぅ~~~っ!」


 緩慢な性感帯への愛撫によって、失禁のようにちょろちょろと愛液が零れる。

 肉感的な太腿を撫でて雫がブラダマンテの脚――――長いブーツの下の足先までもを濡らし、同時に床へ吹きつけられた愛液が淫らな水溜りを広げていく。


 間違いなく与えられている絶頂は、けれどどうしようもなく”軽い”。

 乳首を一定のペースで弾かれ続け、肛門の浅い場所を一定の動きで掻き回され、Gスポットを緩慢に書かれて溜め込まれた快楽は、その程度では到底吐き出しきれない。


「ふ、ぅうぅんんん……っ!!は、はぁっ、はぁっ、はぁ……っ!

 っく、ぅ、この、程度……っ!この、程度でぇ…………っ!!っく、ひ、ぁ……!」


 それでもブラダマンテは、気丈にも快楽に抗おうとする。

 既にその身体は内側から快楽に浸されて、呪符と両脇を抱えられての拘束がなければ、すぐにでも地面にへたり込んでしまいそうになっている。


 だがそれでも折れられない。崩れ落ちることなどできない。

 自分を信頼してくれた復権界域の皆のため。そして今は敵同士になってしまったけれど、それでも大事な十二勇士の皆のため。


「その言葉、『もう限界が近い』と喚いているのと同義じゃぞ。

 ほれ、もうこの刺激には慣れたじゃろう。すこぉし責め方を変えてやるでなぁ」


 だがそんな”騎士の矜持”などは、張角からすれば無用の塵芥に過ぎなかった。

 欲も情も嘲りもなく、ただ淡々と為すべきを為す傀儡のように、張角はただブラダマンテの口を割らせるために、最も簡便で最も悪辣な手段を選び続ける。


「っあ!!や、や、ぁ、ぁ、ぁ、だめだめだめだめ…………ッッ!!

 や、やだっ!ぁ、あぁぁやだやだやだイくっ!!ぁ、あぁぁっ!あ――――ッッ!!」


 唐突に責めのやり口を変えられて、ブラダマンテは耐える方法を思いつく事すらなく、ただ溜め込まれた性感の炸裂によって大きく身を跳ねさせる。

 弾かれてぷっくりと屹立しきった乳首を根元から抓るように先端まで扱き上げられ、肛門の内を掻いていた指を今度は出し入れされて、その責めが今度は一定のペースで続く。


「は、ぁ、ぁうっ!んっ!んんぅぅっ!

 ぁ、ぁ、だめっ!い、今っ!今、今だめですっ!ぁ、あぁぁぁだめぇっ!!」


 更に何より悪辣なのは、Gスポットを嬲る責めは何も変わることがなかった事。

 そしてそんな限界を迎えた身体に、今度はクリトリスへの責めまでもが付加されて、じわりと沁み込むような淫蕩が止めどなく加速させられて行ってしまったことだ。


 既に愛液で濡れそぼり、指の蠢きの度に”ちゅぷ”、”くちゅ”と淫らな水音を響かせるに至ってしまったブラダマンテの膣内。

 既に軽い絶頂を繰り返し、ひきつけを起こすようにひくひくと痙攣しながら愛液を垂れ流す場所の近くで、快感の権化とも呼ぶべき小さな肉芽が容易く擦り潰される。


「んぅぅぐっ!ぁ、あぅっ!ひ、ぃぃぃうぁあぁぁっっ!!

 や、や、や、だめっ!これだめっ!ぁぁぁだめだめだめだめぁぁぁだめぇイくっっ!」


 包皮の上から乱雑にクリトリスを撫で擦られて、ブラダマンテは無様ですらある悲鳴を上げて、のけ反りながら絶頂して潮を噴いた。


 物足りない緩慢な責めによって溜め込まれ、あるいは刻み付けられてしまった性感を、クリトリスとGスポットという女ならば抗えない弱点で炸裂させる。

 張角の老獪かつ悪辣な責めの手管は、あまりに無慈悲な快楽の奔流となって、純真かつ無垢な少女騎士の心身を蕩かしながら蝕んでいく。


「ぁ、あ、ぁ、ぁぁぁいやっ!!これ、これいやっ!も、もう嫌ですっっ!!

 だ、だめっ!これだめっ、だめぇっ!あ、あ、あ、やだやだやだロジェロっ!助け、助けてロジェロぉっ!!や、ぁ、ぁ、やだやだやだこれだめっっ!う、ぁ、あ゛っっ!!」


 止まらない潮噴きの中で、それでもブラダマンテを嬲る傀儡の指も止まらない。

 球体関節がからからと音を立て、少女の悲鳴がそれらの音を覆い潰して、砦の最奥である一室に淫らなにおいが満ち満ちていく。

 もはやブラダマンテは”喋らない”という擦り込みを律義に守るだけの人形に等しくなっていて、そこにあった筈の矜持すらも段々と快楽に蕩かされかけてしまっていた。


「――――さて、では儂は女王陛下に呼ばれておるのでな」


 だがブラダマンテの矜持と信念がどれだけ惨く突き崩されていこうとも、それは張角からすればまるでどうでもいい些事に過ぎない。

 折れていようが、折れていまいが、それこそ望んだだけの情報さえ吐かせることが出来るならば、張角からすればなんだって構わない。


「ぁ、ひぅっ!んぅぅぅっ!

 は、ぁ、ぇ、ま、待って!待っ――――ぁ、あぁぁいやっ!待ってぇっ!」


 部屋から出て行こうとする張角――――傀儡兵の動きを止めるでもなく、当然のように背を向けた老人を、ブラダマンテは必死に呼び止めた。

 だが老人は僅かに振り向いてブラダマンテの潤んだ目を見ただけで、慈悲など欠片も見せることなくあくまで冷淡に言い捨てる。


「心配せずとも、数時間で責め方は変化し続ける。

 慣れることもなく、魔力が尽きることもない――――儂が砦に戻る三日後まで、退屈に駆られるようなことがないのは請け負おう」


「ひっ!ぁ、や、ぁ、あぁぁっ!ちが、ぁ、違うっ!!

 や、やだやだやだだめっ!ぁぁぁ行かないで!や、やだ、ぁぁぁだめだめだめ止めて――――っっっひ、ぁぁぁうぁぁあああぁぁぁ――――――ッッ!!!」


 のけ反るように絶頂しながら潮を噴き、連鎖する性感にブラダマンテは心身を焼かれる。

 豊かな胸を揺らし、傀儡の無機質な指を咥えこんだ膣と肛門をひくつかせ、膣奥からは止めどもなく愛液を滴り落ちさせて、これ以上ない惨めな姿を晒し続ける。


 だが張角は振り返らない。

 捨ておくように秘奥たる扉を閉めて、遠ざかっていく無様で惨めな喘ぎと懇願に後ろ髪を引かれることすらなく、老人はただ去っていく。


 復讐界域に属する”敵”にも、救出にやって来る筈の”味方”にも。

 ブラダマンテは誰にも見つけられない。誰にも見つけられない無間のような空間の中心で、ブラダマンテは無機質な傀儡どもによって嬲られ辱しめられ続ける。


「あ、あぁぁっ!や、も、もぉ、いやっ!

 あ゛っっ!あぁぁやだやだやだもういやぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁっっ!!!」


 叫んでも、嘆いても、何もかも全てを投げ捨てても、意思無き蹂躙は終わらない。

 ただ”口を割らない”だけの人形同然となった少女騎士は、喘ぎ泣き叫び絶望しながら、無慈悲な作り物の手指によって、内側からすべてを搾り尽くされるだけだった。


≪了≫




お読みいただきありがとうございました!


次回の更新は6月19日を予定しています。

内容は『原神』より、「イベントで出てきた"扉"の中で、夜蘭さんが過去に受けた陵辱を追体験させられる話」の予定です。

一応外形は完成済みなので、後は仕事合間に肉付けしていきます。


それでは、次回も楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!



Comments

Anonymous

ご馳走様です! 張角はストーリーで拷問を仄めかす台詞があった段階でミズウミ様の作品に登場しそうな気がしてました! fgoは優秀な責要因が多くて素晴らしい作品ですね(

ミズウミ

お読みいただきありがとうございます! 張角はシナリオ読んでた時から「老獪」「割と目的至上」「冷徹」「そこそこ強キャラ」って辺りで、お察しの通り責め役適性を感じてました。 トラオムは割といろいろできそうな舞台だったので、今後もちょくちょく書いていきたいところ…!