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 荘厳な鐘楼から、鐘の音がどことなく優雅に響く。

 これがもう一度鳴り響く時が、祭りのメインイベントの開始時刻だ。


(ララムさん、シャニー、ソフィーヤ、それにセシリアさん…………。

 それにスーさんもいるし、他の異界の英雄の方々だってわからないわ…………)


 花嫁衣裳を模した可憐な装束に身を包みながら、リリーナは祭りの会場となった街並みを歩きつつ、自分のライバルとなる者たちの事を考えていた。

 元々の知り合いである者たちが多く、彼女たちが悪人ではない事は分かっているが、この祭りにおいて彼女たちはライバルだ。それも、乙女として絶対に負けられない類の。


「……で、でも、ロイと一番長い付き合いなのは私だもの!

 だから大丈夫……!ロイはきっと、きっと、私の事を選んで、くれる…………」


 あえて言葉にする事で自分を鼓舞しても、しかし不安が増すだけだった。

 自分は確かに、他の誰よりもロイの事を知っている女性であると思っている。だが言い換えれば、自分には他よりも深くロイの事を知っている事以外に何の強みもない。


 シャニーのような快活さで考え込みやすい彼を明るく励ますこともできず、スーのような落ち着きで、まだ甘さが残るロイを陰から支えることだってできない。

 ララムのように積極的にロイにアプローチをする事もできず、ソフィーヤのように知識でロイを支えることも、セシリアのように知見でロイを支えることも不可能だ。


「はぁ…………」


 ロイが祭りに参加すると聞いて、ほとんど条件反射で祭りへの参加を決定してしまったものの、それを少し後悔するくらいにはリリーナは深く悩んでいた。

 もしもロイが誰か別の人を選んでしまったら、自分は彼の選択を素直に祝福することなどできない。少女としての恋心と生来の優しさが、リリーナの心を苦しめる。


「――――お嬢さん、祭りの参加者でしょう?」


 と、いつの間にか俯き加減で歩いていたリリーナに、そんな声が掛けられた。

 顔を上げてそちらを向けば、そこには人好きのしそうな笑みを浮かべた初老程度の――――見た目としてはマリナスと似た印象の男が立っている。


「そう、ですが……えっと、貴方は?」


「私はちょっとしたマッサージ店をやっている者でしてな。

 少しお悩みのようですが、どうでしょう?祭りのメインイベントまでは時間がある。最終調整も兼ねて、マッサージで自分を整えてみるのは」


 率直に言って、なんとなく怪しい気はした。

 けれど一方で、現状の不安感を和らげるという意味では、男の誘いはあまりに誂えたようですらあって、だからこそリリーナは少しばかり迷ってしまう。


「でも、その……私、あまり持ち合わせが」


「お祭りの参加者なのでしょう?なら無料で構いませんとも。

 私のマッサージを受けて優勝したとなれば、それだけで大きな宣伝になりますので」


 リリーナの言葉をあくまで愛想よく受け流し、男は続ける。


「それに、お嬢さんは折角可愛らしいのに表情が曇っているようだ。

 マッサージを受けたという事は自信にも繋がる。今回の大会の女性参加者はとりわけ美人ぞろいだそうだし、お嬢さんもどうですかな?」


 愛想よくリリーナを褒め称える言葉は、しかし彼女の不安も煽った。

 確かにこの大会への出場者はタイプこそ違えど美人揃いだし、何より今回の大会にはどういう事情なのか、ロイとそれなりに関係が深い相手が多く名を連ねている。


 うかうかしてはいられない。

 それこそ乙女として、ここは勇気を見せるところだ。


「あ、あのっ!ぜひ、マッサージをお願いします……!」


 だからリリーナは、一世一代の覚悟を決めたようにそう言った。

 その言葉を受けた男は、愛想よくその表情を笑ませて、「では、こちらへどうぞ」とリリーナを自身の構える店舗まで誘導していく。


 祭りのメインストリートでもある大通りではなく、薄暗い裏通りに少し分け入った場所にあるという、男の経営するエステサロン。

 初めて踏み入る裏通りの薄気味悪さを感じながらも、リリーナは一世一代の決心を胸に秘め、純白のスカートの裾を揺らしながら男の後ろについていく。


 愛想よく細められた男の目の奥が、一瞬ギラリと獣のように歪んだ。

 けれど男の背に続くリリーナに、その目の奥のギラつきは窺えず、だからこそ少女はこの後に待つ辛苦を知ることもなく、ただ僅かな怯えを覚悟で宥めることしかできなかった。



「き、着替え、ました、けど…………!」


 エステサロンに入店し、渡された施術衣に着替える。

 その状態で施術室に向かわされ、リリーナは右腕で胸を、左手で股間部を隠しながら、もじもじと所在無げに男の視線の先で立ち竦むしかなかった。


「こ、こんなに、その……布地は少ないものなんですか……?」


「ええ、申し訳ありませんがオイルを使うマッサージですので。

 心配せずとも内側は見えませんし、お嫌でしたらすぐに止めます故、何卒ご容赦を」


 布地の薄い真っ白な水着――――施術衣の形状は、そうとしか形容できない。

 マイクロビキニのような布地の少なさはリリーナに凄まじい羞恥を与え、けれどそれが当然だと言われてしまえば、リリーナに反論は許されない。


 自分が物を知らないだけなのかもしれない。

 そんな風にリリーナは羞恥を無理矢理に納得で押し包み、男に促されるまま施術台にうつ伏せになるしかなくなってしまう。


「それでは時間もあまりありませんので、早速ですが始めましょう。

 オイルマッサージですので、すこしひんやりするかもしれませんがご容赦ください」


「は、はい…………!よろしくお願いします……っ!

――――あ、ひぅ……っ!く、ぁ、ぁ、ホントに、冷た……………っ!」


 言葉とほとんど同時に、ふくらはぎの辺りにひんやりとしたオイルが噴きかけられ、それを伸ばすように男の手がリリーナの素肌を撫でていく。

 マッサージであるとわかっていても、やはり恥ずかしさは拭えない。リリーナはくすぐったさと羞恥で漏れそうになる声を唇を噛んで抑え込む。


「やはりお若いだけあって、肌のハリには問題なさそうですなぁ」


 ふくらはぎの裏から段々と内腿に手の感触が上がっていき、そこから今度は背中にオイルが噴きつけられ、男の手が背中を這い廻る。

 それが終われば足の裏、肩、首筋。男の作業は丁寧そのもので――――けれど、結果論としての観点で言うならば、リリーナはそこで警戒を緩めてはならなかった。


「では、次は少し臀部に触れさせていただきますが……よろしいですか?」


「は、はい…………!その、でも、あまり触ったりは……」


「もちろんです。これはあくまでもマッサージですからな」


 僅かな怯えと躊躇――――それでも拒否しきれない従順さ。

 男はそんなリリーナの性質を表す言葉を、さらりと躱すように切り捨てて、少女の薄く華奢な尻へとオイルを噴きかけて手を這わせていく。


 薄く華奢ではあるが、確かな肉感を感じさせる真っ白な尻。

 それをまずは施術衣の上から撫でまわして、それからなんてこともないように少しずつ施術衣の布地を谷間に食い込ませていく。


「え…………!?ぁ、あの…………っ!」


 華奢な尻がほとんど露出させられたことで、流石にリリーナの口からも動揺の声が漏れ、少女の小さな手が尻を隠そうとした。

 けれど男はその声には答えず、ただ尻を隠す手を払いのけるだけ。そしてそうすることで、リリーナは『マッサージとはこういうものだ』と自分の中で歪んだ納得を得てしまう。


 だがそうなってしまえば、もはやリリーナは男の魔の手に堕ちたも同然だった。

 間違った納得を得て、声を上げることに躊躇を覚えてしまったリリーナを嬲るように、男は段々と直接的に少女の華奢な尻を揉みしだいていく。


「ふ、ぅぅぅ……っ!ふぁ、ぁ、ぁう……っ!

 ぁ、ぁ、あの…………っ!これ、ぁ、本当に……っ!?」


「マッサージですとも。体が熱いのは血行が良くなっているからです。

 魔道士の方はどうしても身体が凝りやすいので、こうした場所は念入りに解さなければならないのですよ」


 内実のない出まかせと共に、男は更にリリーナの華奢な尻へとオイルを振り撒き、てらてらとオイルに塗れて妖しく光る薄い双丘を、撫でるように堪能していく。

 既に施術衣とは名ばかりの扇情的な衣装はほとんど尻の谷間に食い込み、リリーナはそれを身じろぎで必死に直そうと、どこか淫靡な身じろぎを繰り返してしまっていた。


「――――では次は、仰向けになっていただけますかな?」


 そうして執拗にリリーナの尻の感触を堪能してから男が言う。

 そしてどうなれば当然、うつ伏せになったリリーナの口から、明らかに「ひっ」と怯えの吐息が漏れた。

 けれどそんな彼女が何かもっともらしい理由を思いつき、男の要求を跳ねのけるよりも先に、男の方が機先を制した出まかせを並べ立ててしまう。


「背中側だけを綺麗にしても、もちろん意味など無いでしょう?

 心配せずとも私も業務です。不安かもしれませんが全てお任せいただかねば」


 優し気な調子ではあったが、その言葉は事実上の強制だ。

 しかしこの状況で、リリーナは男の言葉には逆らえない。彼女は羞恥で顔を真っ赤に染め、さりげなく食い込んだ施術衣を直しながら、こわばった表情で仰向けに横たわる。


「それでは始めさせていただきます」


 さりげなく施術衣を直すという少女らしい貞淑さを滲ませる行動。

 それに興奮を煽られつつ、男はまずは”マッサージ”という外形をなぞるように、目の前の少女の脛にオイルを塗っていく。

 それが終われば太もも、それが終われば腹、肩、腕――――そしてそこから続けざまに、リリーナの胸に施術衣の上からオイルが噴きつけられた。


「ひぃ……っ!?ぁ、あの、そこは……!」


「ご心配なく、マッサージですので」


 少女の抵抗の言葉を押し潰すように、男の手がとうとう施術衣の上からとはいえリリーナの胸に触れ、じっとりと撫でまわし始めた。

 まだ少女と呼ぶに相応しい年ごろにしては、既に成熟した大きさになっている乳房。薄い布地はオイルによって透け、その下の薄桃色の華奢な乳首の形を浮き彫りにする。


「んぅ……っ!ふ、うぅぅ、ぁ、あのっ!

 も、もう、もぉ、いいです……っ!そこ――――あっっ!あぅっ!んんぅっ!」


 流石に明らかな異常を察して、リリーナは焦りの中で恐る恐る声をあげた。

 けれど未だに躊躇が残るそんな口調では、男の蛮行を止めるまでには至らない。


 薄い布地から浮き彫りにされた小さな乳首が、オイルの冷感と男の手による執拗な愛撫によって、段々と鮮明にその形を浮き上がらせていく。

 薄い布地の中心に浮き立った小さな突起。それを男はさも当然のような表情に欲情を隠しつつ、何度も何度も重点的に擦り付け、同時に施術衣を剥ぎ取っていく。


「あ、ぁ、あ、や、やめ……っ!

 や、や、やぁぁっ!あ、あぅっ!あぁんっ!は、ぁう、や、いや……っ!」


 小さくも屹立した乳首に、乳首と同様の薄い色味の幼い乳輪。オイルに濡れそぼったそれらが完全に外気に晒され、けれどリリーナは悲鳴すら上げられない。

 もはや男の手は完全に少女の胸先を嬲る形を取っていて、リリーナの乳首は二つの指で挟み込まれるように何度も何度も弾かれ、少女の言葉を全て喘ぎに塗りつぶしてしまう。


「や、や、や、だめ……っ!も、もぉ、もぉ、いいです……っ!

 こんな、ぁ、こんなの、ダメ……っ!や、や、やだ、もぉ、胸、胸、いいですから……っ!」


「いえいえ、こういった場所ほど毒素がたまりやすいもので。

 その証拠にほら、乳首をこんな風にするだけで―――――――――」


「ふぁっ!?ぁ、あぁぁやめっ……!!

 あ、あぁぁんっ、んっ!あぅっ!あんっ!!……は、ぁぁ、ぁう、うぅぅぅ……っ!」


 乳首を二本の指で挟まれて、そのままするりと根元から先端までを撫で上げられると、リリーナの口からは明らかに堪えきれなかった甲高い嬌声が零れ落ちた。

 凄まじい羞恥にリリーナは顔を真っ赤にしながら言葉を失い、けれどもはや欲望を隠そうともしない男の蛮行は、そんな少女の表情でさらに加速してしまう。


「おやおや、マッサージでそのような声を上げてしまうとは」


「ふぁ、ぁ、や、やめて……!これ、ちが、違う……っ!

 こんな、や、やめてっ!は、ぁぁっ!あぁんっ!や、や、や、だめっ!だめぇっ!」


 屹立した小さな乳首が何度も何度も上下左右に弾きまわされ、同時に豊かな乳房が男の指によって沈みこむように撓まされる。

 ふるふると手玉に取るが如くに白い双丘が揺さぶられ、絶対に出してはいけない筈の声が喉から零れるのを止められず、リリーナは涙目でひたすらに首を横に振るしかない。


「ふ、ぅうぅぅ……っ!や、や、や、いやっ!

 ぁ、あぁぁっ!あ、あぅっ!は、ぁぁんっ!や、やめ、やめてっ!」


「大丈夫ですとも、毒素が出ているだけですのでなぁ?

 ほら、ちょっとずつ股の部分が濡れてきているのがわかるでしょう?」


 必死に止めてと訴えても、男はリリーナの言葉などまるで聞こうともせずに、少女の羞恥を煽るためだけにその身体反応を都合よく言葉にして突きつけてしまう。


 そしてそうされれば、リリーナは顔を真っ赤にして押し黙ることしかできない。

 せめて声くらいは堪えたいのに、それでも胸先を嬲る責め苦は止まず、どれだけ必死に声を堪えようとしてもすぐに喉の奥から淫らな声が漏れてしまう。


「あ、あ、ぁ、やだ、やだ、これいやっ……!

 う、くひぅっ!ぁ、あ、あぁんっ!―――あ、あ、や、やだっ!だめっ!だめぇぇっ!」


 そしてとうとう、リリーナの声が甲高く跳ねあがった。

 ひっしに声を堪えようとした努力を嘲笑うようなその声音は、男の欲望をこれ以上なく煽り立て、乳首を挟みこむ二本の指に僅かに力を込めさせる。


「――――っっ!ぁ、ひぅっ!うぁぁっ!

 ぁ、や、や、だめっ!だめぇっ!ぁ、いやっ!あぁぁぁぁああぁっ!!」


 そしてそんな痛み混じりの刺激こそが引き金だった。

 少女の華奢な身体――――秘部を突き出すようにその腰が意思とは無関係に持ち上がり、そのまま細く脆い身体が震えだし、そして。


「ひっ――――ぁ、あうっ!

 ――――や、や、や、ぁ、ぁぁああああっっ!!いやぁぁぁぁっっっ!!!」


 秘部の形を浮き上がらせた施術衣の白い薄布に、内側から淫らなにおいを放つ染みが広がって、嬌声と共にぼたぼたと施術台の上へと落ちていった。

 震えながら跳ね、秘部を突き出すような体制のままで痙攣するリリーナ。その表情は快楽と羞恥と動揺をない交ぜにしていて、その哀れましい表情に男は生唾を呑みこむ。


「おやおや、これは随分と溜まっていたようですなぁ。

 このままメインイベントに参加するようなことがなくてよかったよかった。毒素塗れの身体では、優勝など夢のまた夢でしょうしねぇ?」


 隠し切れない欲情を言葉の裏から染み出させながら、男は内側から濡れそぼったリリーナの施術衣を当然のように剥ぎ取って、そのまま床へと払い落とす。

 初めての絶頂で身体に力が入らないリリーナは、それでも何とか抵抗の身じろぎをしようとするけれど、しかし男の腕力の前でその程度の抵抗は意味をなさない。


「ぁ、あぁ……っ!や、ぁ、だめっ!

 そこだめっ!や、や、いや……っあ、やっ!ひぅぅぅっ!ぁ、あぁっ!」


 そうして薄布を剥ぎ取られ、せめて秘部を隠そうと閉じた足を容易く割り開かれ、そのまま男の指が濡れそぼった秘部の浅い場所へと突き入れられる。


 貞淑に閉じた秘部。愛液に塗れて白い肌に張り付いている生えかけの薄い茂み。

 そんな幼さを感じさせる見目とは裏腹に、必死の身じろぎに合わせて膣肉が指に絡みついてくる感触も、あまりに極上の興奮で男の心拍を跳ね上げてしまう。


「だが、それでもまだ毒素を吐き出しきれていないようだ。

 このままでは時間もなさそうですし、少し荒っぽくなりますが構いませんな?」


「ひっ……!や、やだ……っ!やめて!やめてくださいっ!

 も、もういいですっ!もういやっ!いやなのっ!あ、あ、やめ、やめてぇぇぇっ!!」


 もはや”マッサージ”などという言葉では誤魔化しきれない。

 男の手の蠢きもその目や声音に宿る欲情も、全てがまるで誤魔化されることもなくリリーナに向けられて、少女の心に恐怖を染み込ませる。

 そしてそんな恐怖に歪んだ表情を眼下に組み敷いたまま、男は膣口に埋めた指先を、何の容赦もなく蠢かし始めた。


「ん……っ!――ぁ、ぁ、ぁ、いやっ!や、やだっ!うそ、やだ、いやぁぁっ!

 んっ!んっ!んぅっ!ふぁ、あぅっ!?ぁ、ぁ、やめ、やめてっ!やだ、やだ、だめっ!こんな、こんなのだめぇぇっ!」


 くちゅくちゅくちゅ、と粘着質な水音が少女の膣内から響き渡る。

 自慰すらろくに経験したことが無くとも、乳首を執拗に嬲られて絶頂させられた直後とあっては、少女の身はもう快感に抗う事もできない。


 まるで未知の感覚――――女という性に生まれた時点で抗えない、まるで容赦のない性感に苛まれ、リリーナは再びのけ反りながら淫らな液を噴いてしまう。

 アーチを描いて膣奥から噴出するそれは施術台を汚し、けれど男はのけ反ったリリーナの身体が施術台に落ちるのを待つこともなく、その背を片手で支えながら膣口を嬲り続ける。


「いいですよぉ、毒素が、毒素がたくさん出ていますからねぇ……?

 ほら、もっとたくさん出していきましょう。さぁ、さぁ、遠慮なさらずに……!」


「や、や、や、ぁぁぁやぇてっ!も、ぁ、ぁ、あぁぁやぇっ!やめてぇっ!!

 ぁ、あぅっ!ひぁんっ!ふぐ、ぅぅぅぅっ!んぅぅうぅぅ~~~~~~っっ!!!!」


 リリーナの膣をただ只管に掻き回す男の指の蠢きは、一切止まる気配を見せない。

 少女が勢いよく潮を噴こうと、華奢な身体がビクビクと痙攣しようとも、男はただ噴出する愛液を白濁と泡立てるように、ぐちゅぐちゅと音を立てつつ少女の純真を辱しめる。


 リリーナはその身をのけ反らせた体制のまま、男に持ち上がった腰を支えられつつ、もはや施術台から愛液が滴り落ちるほどに何度も潮を噴かされている。

 既に顔色は真っ赤に染まり、けれどその表情は嫌悪や羞恥よりも淫蕩が強く感じられるほどに蕩け、少女の身体は既に屈服にまで追い込まれてしまっていた。


「ふふ、ふふ……!いいですよぉ、毒素がかなり出てきています……!

 ここも毒素を染み出させるには有効ですからねぇ……!念入りに刺激しましょう……!」


「っ―――ぐ、ぁぐっ!ぁ、ひあぁっ!!

 か、ぁうっ!や、やめっ――――や、ぁぁああああぁぁぁぁっっ!!!」


 そして今度は腹を軽く上から押さえつけられつつ、愛液と潮の飛沫でふやけた指によって、ぷっくりと屹立してしまったクリトリスを嬲られる。

 興奮に打ち震える男の指遣いはひどく乱雑で、触れたことすらない陰核は痛みを伴う性感によって弾きまわされて、それでも疼くような弾力を帯びてしまった。


「や、や、や、だめっ!も、もぉ、だめですっ!いやっっ!!

 ぁぁぁかえしてっ!帰してくださいっ!も、もぉやだ、やめて、やめてよぉっ!」


 苦痛混じりの性感なのか、それとも性感まじりの苦痛なのか。

 それすらも分からぬまま、リリーナはもう必死になって身を捩り、身勝手な責め苦から逃れようとするしかない。


 だがそれでも、現実はどこまでも非情なままだ。

 むしろリリーナの抵抗を抑え込むように、男は少女の上に覆い被さるように四つん這いになり、そのまま押し潰すように少女の唇を奪う。


「や、や、や――――っっやだ!それだけは――――ふ、んぅぅぅぅっ!!

 んぐっ!ん゛っっ!んぅぅぅぅっ!!んん゛ッッッぅぅぅ――――~~~~ッッ!!!」


 ロイにしか――――あの愛しい男の子にしか許したくなかった深いキス。

 けれどそれを奪われたという絶望感に浸ることすら、今のリリーナには許されない。


 唇を割られて舌を絡めとられ、その状態で男の指が再び膣内に滑り込んでくる。

 唾液と愛液をそれぞれにくちゅくちゅと音を立ててかき回され、屈辱と羞恥と恐怖をない交ぜに蕩かされながら、それでもリリーナは男の下で身を跳ねさせてしまう。


「ふっ、ぅうぅぅぅぅっ!!

 んぅぅっ!んんッッ!!んんんぅぅ――――ッッ!!!」


 噴き出す潮が男の施術衣を濡らし、滴り落ちてくる水滴がリリーナの身体を濡らす。

 そんな風に潮を噴かされて、それでもなお男は蹂躙するようにリリーナの舌と秘部をぐちゅぐちゅと音を立てながら嬲り続けてくる。


「んぅっ!く、くぅぅっ!んぁっ!んぐぅぅぅぅっ

 ――――ぁ、かはっ、や、やめ――――っっあ、ふぁっ!あぁんっ!」


 必死に身を捩って何とか口内から男の舌を追い出せば、しかしそれはリリーナの恥ずかしい声を一層高く響かせる結果を生むだけだった。

 粘着質な水音に、悲痛でありながらどこまでも淫らな少女の嬌声が重ねられ、広くはない施術室に淫らな雌のにおいが満ちていく。


「あ、あ、あ、あぁぁ、や、やだっ!もぉ、もぉいやぁぁっ!

 たすけ、助けて、ロイ!あぁぁぁやだ、やだよぉっ!こんな、こんなのいやぁぁっ!!」


「えぇ、えぇ、もう少しの辛抱ですとも。

 ちゃんと女になった姿を、その”ロイくん”に見てもらいましょうねぇ……!?」


 興奮に表情と声音を歪ませ、男は膣内を嬲る指の蠢きを一層早める。

 それと同時にもう片方の手で屹立しきった乳首をぎゅっと抓って捻り上げ、そうして少女の身体が僅かに跳ねる様を見下ろして、男は浮かべた表情の歪みをさらに深めた。


 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ、と淫らな水音が連続する。

 リリーナの声はもう嬌声というよりは絶叫と呼んだ方が近いようなものになっていて、少女の心身が共に限界に近づいているのはどう考えても明らかだった。


「やぁぁぁっ!うぁっ!や、や、だめっ!だめ、だめぇぇっっ!!

 そ、そこやだっ!ぁぁぁロイ、ロイっっ!!たすけ、ぁ、ぁぁぁいやぁぁぁっ!!」


 そしてそのまま、いっそ呆気ない程にその時が訪れる。

 ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅと響き続ける水音。叩きつけられる快感にリリーナの身体が跳ね、大きく腰が持ち上がって男の身体とリリーナの身体が密着する。



「――――ひっっ!!!ぁ、ぁ、ぁ、あぁぁいやっ!や、いやぁぁっ!!

 うぁぁぁああぁぁだめだめだめっっ――――っっやぁぁあああああぁぁぁぁぁあああぁぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!」



 そして指で膣内を掻き回されたまま、リリーナはあまりにも重い絶頂に苛まれた。


 絶頂の中、それでもなお快感を長引かせるように蠢き続ける指の感覚。

 絶叫に呼気の全てを絞り出され、リリーナはただ口をパクパクと溺れるように蠢かして、途方もない快感に心身を苛まれるしかない。

 心までもを焼き貫くような、凄まじい快楽の炸裂が華奢な少女の心を焼き尽くす。


 そうしてやがてリリーナの身体が弛緩して、びちゃ、と音を立てて持ち上がっていた腰が施術台の上に落ちた。

 もはや完全に抵抗の余地を喪失したリリーナ。男はそんな少女の上から降りて、待ちわびたとでも言わんばかりの乱雑さで、濡れそぼった服を脱ぎ始める。


「ぁ、あぁぁ、ぁ、いや、いやぁぁ…………!」


 無力感に苛まれて、必然的にリリーナの目から涙がこぼれた。

 けれど今の彼女にはもう、抵抗できる余地など一つもない。魔道書を手放した彼女は、ただの華奢な少女でしかない。


 どこか遠く――――外で、鐘の音が響いているような気がした。

 けれどそんな喧騒は遠く、リリーナは再び覆い被さってくる男の下種な笑みを見上げながら、終わらない絶望に純真を焼き尽くされるしかなかった。


≪了≫



お読みいただきありがとうございました!

Twitterやファンボックスのプロフィール部分にも告知しましたが、6月も「週1回」のペースで更新をしていく予定です。


ですので、次の更新は6月12日を予定。

内容は『FGO』より、「張角に捕まったブラダマンテが、傀儡兵に乳首責め、アナル責め、手マン責め、クリ責めで快楽尋問される話」です。

言うまでもないですが6.5章のネタバレが含まれますので、気になる方は踏破してからお読みいただきますようお願い致します。


それでは次回も楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!

Comments

goli

めっちゃ良き···FEあまり詳しく無かったので、昨日初めてリリーナの存在を知りましたが、かわいい子ですね 機会があれば続きにも期待です

ミズウミ

ありがとうございます! リリーナは割と"正統派幼馴染ヒロイン"なので、興味があればぜひ原作もプレイしてみていただければ!(とはいえGBA作品の出典なので、プレイするまでが難しいかもですが……)