妖婦とて、オンナ(蘆屋道満×セミラミス) (Pixiv Fanbox)
Published:
2021-11-14 02:08:22
Edited:
2023-02-28 09:15:47
Imported:
2023-04
Content
◆
「――――さて、この悪趣味な拘束結界を如何様に見る、陰陽師」
四畳半程度の部屋、その中央には簡素なベッドが一つだけ。
窓すらない真っ白な部屋の内側、ベッドに腰かけながらセミラミスが、あくまでも余裕を崩さない優雅な声音で問いかけた。
「ンンン、脱出の方法についてという事でしたら、それは如何とも。
……ただマァ、示された脱出の方法が存在するという意味では、まだ有情と言えるのでは?」
真っ白な壁をコツコツと拳で叩きながら、偉丈夫――――蘆屋道満はあくまでも慇懃無礼な口調で、優美かつ妖艶な女帝の言葉に飄々と応じた。
恐れとは真逆の侮りすら透けるその口調は、セミラミスからすれば最も嫌悪すべき口調ではあったけれど、しかし今はそれ以上に嫌悪すべき事象が目の前に鎮座している。
真っ白な壁。そこに溶け込むように存在する真っ白な扉。
そこには安っぽいフォントで『セックスしなければ出られない部屋』などという馬鹿げた――――本当に心底から馬鹿げた言葉が刻みつけられている。
「この結界を形成する魔力の流れは、完全にこの空間の内側を循環――――つまりは外界からの救援も、内部からの破壊も望むことはできませぬ。
それに、差し出がましいようではございますが、マスターの状況もさほど良きものでは――」
「言われずとも分かっている。このような下らぬ結界を弄するような三流魔術師。その程度が作り出した特異点もどきであろうとも、サーヴァント不在でいつまでも隠れていられるほど甘くはない。
……まったく、だからあと数名は人員を増やせと進言したのだ。我はともかくこの胡散臭い陰陽師と三人など…………いっそシェイクスピアや天草四郎の方がまだ頼りになるというもの」
苛立ちを隠そうともしないセミラミスの言葉に、道満はあくまでも慇懃な調子のままで「それは失敬」とこの小部屋には些か大きすぎる恵体を折り曲げる。
うさん臭さを極めた、道化にも似たその面貌。それを一瞥することすらなくセミラミスは大きくため息を吐き出して、それから「仕方あるまいか」と小さく呟いた。
そしてそのまま、セミラミスはまるで恥じ入る様子も見せずに、本人でなければ脱ぐことも着ることも難しいだろう複雑な構造のドレスを脱ぎ捨てていく。
妖艶な黒いドレスと補色関係を成すかのような真っ白い肌。大きな胸にくびれた腰付き、引き締まったヒップ。そして妖艶な印象に反した華奢なクレバスが、なんてこともないように道満の前に晒された。
「……何をじろじろと見ている。貴様も脱げ、陰陽師」
「…………エエ、ご随意に。しかし、本当によろしいのでございましょうか?
拙僧の如き下賤の徒が、斯くも誉れ高き美麗妖艶の女帝殿と一時とはいえ交わうなど」
「心底から嫌だが、この状況である以上仕方がないと呑み下したまで。
小鳥に啄まれたものと思って忘れるさ。……無論、非礼狼藉を働けばどうなるかはわからんがな?」
濡れ羽色の流水めいた美髪を白い裸身に纏わせて、セミラミスはあくまでも余裕の態度で言った。
不快感を隠さない態度ではあるが、しかし一方でどこまでも王たるべき存在を感じさせるその威迫。道満は少しばかり微笑んで、それから自らの着物へと手を掛ける。
「――――ええ、ええ!肝に銘じておきましょう!
では此度の睦言は仕方無きが故の措置として!拙僧もあくまで義務として粛々とこなしましょうとも!」
言いながらさらりと奇怪な異装を脱ぎ捨てていく道満の姿を見ようともせずに、セミラミスは王たる余裕の内側で、少しばかり曇った心を吐き出すように溜息を吐いた。
誰にも聴き取らせるつもりもなかった女帝の、彼女が”女”であるが故の微かな吐息を、しかし道満だけが聴きとって喉の奥で「ンンン」と嗤った。
◆
服を脱ぎ、ベッドの上で絡み合う。
愛し合う者同士がそうするようにしながら、しかしそれはあくまでも手段でしかないはずだった。
男の骨ばった指で胸を揉みしだかれ、胸先を弄られて快感を高められる。
どちらも屈辱でしかない行いだったが、しかしそれ以外に現状を脱せる手段がないのであれば仕方ないと、セミラミスはその屈辱に耐えるように唇を引き結ぶ。
「っ……!ん、ぅ…………っ!く、ふ…………っ!」
しかし、道満の長くしなやかな指と爪による愛撫は、巧みにセミラミスの性感を煽り立ててしまう。
ひどく粘つく執拗さで、ゆっくりと胸先をくすぐられたかと思えば、乳房の稜線に沿うように羽毛の軽さで指を這わせられ、ビクビクと身を震わせられる。
妖婦と語られる女帝であろうとも、その身が女として成り立っている事には変わりがない。粘着質に身を嬲られては、身を震わせるのは当然の反応だった。
「ふ……っ、んんっ…………!ぁ、あ、ぁ……っ、ふぅぅ…………っ!!」
自分を見下ろす道化の如き面貌があまりにも不快で、しかし目を瞑れば性感がより鋭敏に感じられてしまう。
妖艶な女帝の中でも少女の要素を残した場所――――ピッタリと閉じられた秘部は既に男を受け入れるに何の問題もなく濡れそぼっているが、しかし道満は胸への責め苦を止めようとはしない。
「っ、ぁ、無駄にできる時間など……、ないと、知っているだろう……っ……!
それとも貴様、この機に乗じて……んっ、愉しんでいるわけではあるまいな……っあ……!!」
「いえいえ、滅相もございませぬ!アッシリアの女帝、妖艶なるセミラミス殿!
拙僧はあくまでも義務として、粛々と事を行わせていただいているまでの事でございますれば!」
嘲りが滲むトーンで嗤いながら、道満はあくまでも指での責め苦を緩めない。
ゆっくりとフェザータッチで乳房の感覚を鋭敏に作り替えてから、少しだけ強く乳首を弾き、弾力を帯びたその場所を刺激する形で性感を意識させる。
それだけでセミラミスの口からは「あんっ!」と喘ぎ声が上がり、女帝は屈辱に顔を紅潮させて道化の如き面貌を睨みつけるしかなくなっていく。
「ならば、早々に済ませればよいだろう……っ!ぁ、ひぅ……っ!
っ、ぁ、導かれねば解らぬほど、ぁ、っ、っぅぅ……!初心、ではない、っだろうに……っ!」
「ンンン……それがお望みとあらば、拙僧それでも構いはせぬのですが…………」
屈辱に満ちたセミラミスの表情を見下ろしながら、道満は肩を竦めつつ体勢を変えた。
胸への責めに適当な組み敷く体勢から、膣口に亀頭を押し付けるのに適当な覆い被さるような体勢へ。
そして、膣口に押し当てられた欲望の感触に、セミラミスの表情が引きつった。
王たる余裕と妖艶な高貴さを崩さなかったその口ぶりから、微かにだが「ひっ……!」と少女の悲鳴が漏れて、それを聞き届けた道満が「ンン」と短く含み笑いを零してから続ける。
「感覚としてもご理解いただけます通り――――拙僧のモノは”大層太く、大層長い”ものでして。
丹念かつ丁重に解さねば、それこそセミラミス殿の少女が如き華奢な膣口など裂け破けてしまうのではないかと、僭越ながら気を回させていただいた次第にて」
押し当てられている感触は、その進言に違うことなくあまりにも異様だった。
それこそ”大蛇の頭”と――――そう形容することが適切なほどの、少年の拳ほどはある亀頭の感触がそこには存在している。
セミラミスの奥底に危険信号が点る。
女帝としてではなく、あくまで”女”としての危険信号。女である以上逃れられない、男との交わりによって生じてしまうその感覚への、久しくなかった危険信号。
愛撫を続けろ。”女”としての感覚に従うのならばそう言うのが正解だと、セミラミスは理解してしまう。
けれど同時に”女帝”としての矜持が、一度吐いた言葉を翻し、男に身体を弄ばせることへの屈辱を叫ぶ。
しかしこの現状においては、その逡巡こそが何よりも致命的だった。
一瞬だけ揺らいだセミラミスの表情を、道満は心底から楽しそうに眺めて目を細め、その矜持と本能の境での逡巡を理解しながらも黙殺して、ゆっくりと腰を押し進める。
「っぁ、やっ、あ……!」
「ンンン、しかし、エエ、しかし!時間に余裕がないのもその通り!
ええ、女帝殿!マスターを慮る貴殿の心意気に敬意を表しつつ――――ンンンそうですね、ここは確かに早々に事を終え、救援へと馳せ参じるがサーヴァントとしての責務というもの!」
閉じられていたクレバスが強制的に開かされて、大質量がゆっくりと侵入してくる。
しとどに蕩けていてもそもそも質量として太すぎるそれは、セミラミスの膣を限界近くまで圧し広げて、そのままゆっくりゆっくりと内側までを抉らんとしていく。
「ぐっ、ぁ……!!ふ、ぅぅぅっ、ぁ、あ、ぁぁぁ………っっ!!」
歯を食いしばって声を耐えようとしても、あまりに太いペニスの挿入はこの程度の愛撫では辛すぎた。
内側が張りつめるほどに拡充される感覚。痛みがあって、涙が零れそうになって、けれど女王の矜持としてそれだけは見せられないと、セミラミスはただそんな蛮行に歯を食いしばって耐えるしかない。
「――――心配なさらずとも、”加減”はさせていただきましょう。
脱出したとて、腰の抜けた”足手まとい”が増えては、そもそも救援にもなりませぬからな?」
そして、セミラミスのそんな矜持を表情から読み取っておきながら、あえて道化の面相を恭しく微笑ませつつ、道満は阿呆のフリのままで腰をゆっくりと押し進めた。
濡れてはいるが硬く締まった膣を、楔と評するにふさわしいペニスで割り開いて奥へ奥へと。美しい顔が羞恥と苦痛に歪み、口から僅かに零れる喘ぎを黙殺しつつ、道満はセミラミスの奥へと迫っていく。
「っ、う、ぐ……っ!!ふぁ、ぁ、ぁ……っ!!」
「ンン、しかしやはりお辛そうなご様子ですが……いかがいたしましょうか?
やはり今しばらく解きほぐし、それより後に交わりに至った方が効率がよろしいかと具申を――――」
そうして膣の半ばほどまでをペニスで抉り、その状態で一度動きを止めて、道満はさも慈悲深い高僧であるかのようなトーンでセミラミスに判断を迫った。
その先に待つ言葉がどんなものかを理解してなお、あくまでもこの場における”正しさ”を彼女自身に――――嗜虐の贄と化す”女”によって保証させるために。
「っ、ぁ、なんども、言わせるな……っ!
疾く……っふ、ぅぁ……っ、っ!――済ませよ、とっ……!?ぅ、言ったはず、だ……っ!」
苦し気な呻きにも似る、掠れた声音によって紡ぎ出された言葉。
紅潮した顔、眉間に寄った皺、いっそあからさまに上擦った吐息。それでも強気を崩さないその態度は、如何にも誂えたかのように蘆屋道満という悪性の嗜虐を煽り立てる。
「……ンンン!ええ、エエ!そこまで仰るのならば!エエ!拙僧も理解致しましょう!
感服、感服!まさに感服の至り!ンンンでは、早々に為済ませるためのご無礼を、どうか、どうかお許しなされよ?」
膣壁を割り裂くような太いペニスがセミラミスの奥へと勢いよく、抉るというよりも突き刺すような痛みと共に突き入れられる。
女帝の口から意図とは無関係に零れ落ちる「いぎっ……!」と濁った苦悶の喘ぎ。しかし道満はその腰を止めず、それどころかセミラミスの腰に手を回す形で彼女の身体を固定してしまう。
そしてそのまま、逃げようのない状況でピストン運動がセミラミスの最奥を抉った。セミラミスは意識とは無関係に背をのけ反らせてしまい、たわわな胸を道満の眼前でふるりと揺さぶるしかない。
根源的な情欲を煽るその光景に、道満はゆっくりと舌なめずりをして、それから何度も何度もセミラミスの腰を自らの方に押し付け、その最奥に自らの亀頭を触れさせてはペニスを引く動作を繰り返す。
「っ……!!ぅぅぅあ……っ!あ、あぐっ……!!
ぅ、あぁぁぁ……!!あぁぁああ!!あぁああああぁぁっ!!」
目を剥き、白い肌を紅潮させ、歯を食いしばって喘ぎと苦悶を押し殺す”いじらしい”姿。
少し激しくピストンをすれば、容易く壊せてしまいそうな膣の感触。情欲を煽られるその感覚に、道満は自身に努めて冷静を言い聞かせながら、愉悦に満ちた口調で告げる。
「苦しみに浸っているところで申し訳ありませぬ。
しかし、早々に為済ませねば救援にも行けぬ故、今少し激しく動かせていただきましょうぞ?」
「ふっ、ぅぁ、あ、ぁあぁ待っ……!!」
セミラミスの返答を待つこともなく、道満はただゆっくりと一度腰を引いて、それからこれまで以上の勢いをつけて、その最奥までを刺すように抉った。
何の変哲もないただのピストン。それが少し激しくなっただけ。しかしただその程度の動きが、異様なほどに太いペニスという要素によって、”女”を堕とすあまりにも悪辣な攻撃と化してしまう。
「ふ、ぐぅぅあっ!!ぁぐっ……んっ!!んぅぅ……っっああああぁぁぁ!!!!」
「ンンン、これはこれはありがたき事。拙僧如き下賤の欲を煽るため、快楽に喘ぐ女の真似事など!
ンンン何たる光栄!拙僧も男です故、もう直に精を放つことが出来そうです!ンンンではでは早々に終わらせると致しましょうか!」
慇懃無礼。その言葉を地で行く蛮行を行いながら、道満はピストンの速度を更に更にと速めていく。
無理やりに押し開かされた膣。水音はほとんど響かず、肉と肉がぶつかり合う暴力的なまでの音だけが、その真っ白な部屋の中を凄絶に反響するばかり。
「ふ、ぅぁ、あんっ!!んぐっ、ぅ、ぅぅぅうぐっ!
ぃ、ぁ、あぁぁぁっ!あ、あ、あ、ああぁぁぁ!!あぁぁああぁぁあっっ!!!」
「ンンンふふふははははははは!!淫ら淫ら!大変結構!
これはこれは!まさに名器!まさに妖婦!いっそ責務も忘れて滾り、このまま抱き潰してしまいそうだ!」
「あっ……――――あっ、あ――――っっ!!!
ひぅっ……!ぐ、ぎ、ぃぃぃあっ!!ぁああぁぁやめ……っ!!ふ、ぅぅぅぁ!ああ、ぁっ――――あああぁぁあああああぁぁぁあああっっ!!!!」
小刻みなピストンで膣奥をついたかと思えば、今度は大きく腰をグラインドさせることで、膣全体を勢い良く擦りつけるように刺激する。
道満の淫らかつ凄絶な腰遣いによって翻弄されるたびに、セミラミスの豊かな胸が毬のように跳ねまわり、そんな肉感的な光景が道満の欲を際限なく高めてしまう。
セミラミスの表情は、もはや”耐える”事で精一杯になってしまっている。
真っ赤に紅潮し、息は明らかに荒くなり、怜悧そうな切れ長の目は物欲しそうに潤んでしまい、その表情からは既に女帝の威迫などは欠片も残さず消え去ってしまっている。
「っう、ひ、ぅぅぅあっ!!ぁ、あああぁぁぁっ!!っく、ぅぅぅぃ、ぎぅぁああぁぁぁっ!!
ふ、ぅぅぅ、こ、この……っ、ぅ、ぁ、ああああぁぁっ!!ぁああぁぁっっっあ――――!!!!!」
小刻みなピストンで膣奥を突かれ、限界を超える質量を咥えこんだ膣口から潮が噴出する。
けれど道満もセミラミスも、その程度のことは意識の端にすら上らせることはない。道満はセミラミスの身体を貪り、セミラミスはベッドの上で身体を貪られ続けるだけ。
パンパンパンパンと、犯される女の音がセミラミスの身体から奏でられる。
道満の悪辣な笑みを僅かな正気の内で睨みつけ、けれどそんな表情すら数秒とて保てずに容易く快楽に蕩かされて、セミラミスは身の内に宿る矜持の一つすら護ることが出来ず、ただ全てを暴かれるままになるしかなかった。
「やはりお辛そうですなぁ。気を回せず申し訳ない」
「ひっ!?……ぁ、あぁ、ぁああぁぁやめっ……やめろっ……!今、そこは、ぁ、あんっ!!」
膣奥をぐりぐりと押しひしがれながら、指の先で跳ねる胸の先を、ぎゅっと押さえ込み押し潰すように刺激される。
痛みがあるほどの強い刺激なのに、しかし痛みなどより余程早く快楽が全身を突き抜けて、膣内がペニスに縋りつくようにきゅうきゅうと収縮してしまう。
「妖艶なその身に宿る、少女が如き清廉な感覚と鋭敏な身の内。男を誘う妖艶と清廉の複合とは。
……ンンンン、確かに妖婦として語られるのも理解できるというもの。これに靡かぬ男など、余程堅物な聖職者程度のものでありましょうや」
「ふっ、ぁあぁぁっ!!やっ、ぁ、ぁ、ぁんっ!!ひ、ぃぃぃぃっ!!ぁあん!」
道満の悪辣な――――ただ煽るためだけの言葉によって、セミラミスの反応が一層鋭敏に変わった。
精神――――その影響に特に縛られる”女”とは、斯くも斯くも脆いもの。悪辣に笑んだまま、きつく締まった膣内をペニスで何度も擦ってやると、セミラミスの声が段々と甲高くなっていく。
「ぁ、あ、ぁ、やめっ……!やっ!あ、あんっ!
は、はぁっ!ぁ、あぁぁぁっ!!あ、あぁぁんっ!あぁぁっっ!やっ、ぁぐっ、ぁぁぁ!!」
逃れようとする細い腰を片手で抱き寄せ、もう片方の手で乳首を引っ掻くように爪弾いてやる。
無情の快楽を与え、屈辱とそれらを結び付けてやりながら、しかし最後の一線だけは絶対に越えさせないように巧みに腰を振りつけつつ胸先を嬲り、完全な嬌声と化した声音を慇懃に嘲笑う。
「男など所詮は手玉に取るだけのもの――――そう、お思いでしたでしょう?
しかし、ええ、しかし!拙僧から見れば貴殿もまた、手玉に取るだけの”オンナ”に過ぎませぬ!」
「っひ、ぅぅぅぁああぁっっ!!あっ、あぐっ!!ぁあああぁぁぁっ!!
――――あんっ!あ、あ、あ、あぁぁんっ!!ぅぅぅああぁぁぁ、ああぁぁんっ!!」
あえて無礼を極めた物言いをしても、もはやセミラミスは言い返すことすらできない。
必死で腰を跳ね上げ、何度も何度も絶頂を与えられ、女帝としての矜持などもはや何処にも存在しない中で、ただ必死に壊されないように快楽への順応を試みている愉快で哀れな痴態。
哀れな女の姿がそこにあった。高貴であるからこそ――――高貴であったからこそ、より一層深く惨めなモノへと落ちた女の姿がそこにあった。
女としての自分をも武器として扱った妖婦。けれどそうして勝ちを得るには、この場ではあまりにも相手が悪すぎた。無様で惨めな敗北者の姿だけが、そこには結果として確かに存在していた。
「あ、ぁああぁぁっっ!!や、ぁ、やめろ!ぁ、あ、ぁぁああぁぁっっ!!
く、ぉ、ぁああぁぁっ!!あ、あ、あ、あんぅぅっ!!やっ、やっ、やっ、ぁあああぁぁぁ!ぁ、あぁぁイぐっ!!ぅ、ぅぅぅぁぁあっ!!ぁあああぁぁぁっっ!!!」
豊かな胸がピストンに合わせて揺れる。怜悧な美貌が快楽によって蕩け落ち、その口から淫らな言葉が自己申告で零れる。
腰を掴まれての凄まじいピストン。女の身体という脆いものを叩き壊すような激しい動きで最奥を突かれ続け、セミラミスはもう矜持も意地も見出すことが出来ない。
そして道満のペニスが、これまでよりも勢いよくセミラミスの膣奥を抉ったその時。
どちらかの口から吐き出された吐息の音と共に、セミラミスの膣奥に向けて粘つく白濁が押し寄せた。
「――――っっっうぁ、あ、ぁああぁあああああ!!!ひぅぐっ!あ、ぁああああああああ!!
やっ……!!ぁ、ぁ、止まれっ!!ぁ、あ、ぁあぁああぁぁっやっ!ぁ、ひっ、ぁああぁ!あっ、ぁ、ああぁあああぁぁぁあああああ―――――――――っっっ!!」
異様な量の精液がセミラミスの胎にまで一直線に押し寄せ、逃げ場のない膣内にわだかまり、均整の取れた肢体の腹部を少しだけ膨らませて、その見目から穢していく。
そしてそのまま数秒。道満はセミラミスの内側に凄まじい量の精液を勢いよく吐き出しきってから、彼女の腰をゆっくりと解放して、セミラミスを見下ろしながら笑みを浮かべた。
乳首をそそり立たせ、目を潤ませて息は荒く、白い肌は汗にまみれ、長い黒髪は汗ばんだ肌に張り付いていて、快楽によって目の焦点すらろくに合わせられなくなっている。
そんな女の姿を満足げに見下ろしてから、その乳首を指先で撫でまわしつつ、射精を終えてなお太く長いままの剛直を、ずるりと音が立つようにゆっくりと引き抜いた。
「ぁ、あぁぁぁっ……!ぁ、あぅっ……!は、はぁ、ぁ、ぁぁぁ、ん…………っ!」
ぽっかりと開ききった膣口から、ゆっくりと流れ落ちてくる精液と愛液。
全身を羞恥と快楽に紅潮させ、起き上がることはおろか、腕で恥部を隠すこともできずに横たわるだけのセミラミスの姿を掌中の珠のようにゆっくりと眺め、道満は喉の奥で笑う。
「――――さて、それではマスターの救援へと向かいましょうぞ?
いつまでもこのような場で、淫らな悦に身を浸している場合ではございませぬからなぁ?」
粘つく声音を隠そうともせずに、道満がせせら笑う。
それはあまりに正しい正論であると同時に、どうしようもなくセミラミスを屈辱に浸す、どこまでも残酷な一言でしかなかった。
≪了≫
お読みいただきありがとうございました!
来週(11月21日)は、ファイアーエムブレムヒーローズより『敵に捕まった忍カムイちゃんがイかされまくる話』を予定しています。
よろしければ楽しみにお待ちいただけると嬉しいです!