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今日は俺の作業部屋に文香とありすが来ていた。 2人とも大人しいタイプだし、静かに本を読んでいる。 ありすなんて昔は”ありす”って呼んだら、”橘です”とか言ってたのに今はそんなこと言わなくなったし、”橘”って呼ぶと寂しそうな顔をして”あ、ありすって呼んでください”とか小さい声で言ってくるようになった。とてもかわいらしい。かわいらしいがまだ小学生。当然手なんか付けてない。 文香はレッスンなどの影響か以前よりも姿勢がよくなった。出会ったころは言い方は悪いがthe 陰キャみたいな感じで髪で顔をかくし、姿勢も猫背気味だった。 最近は顔を隠すことも少なくなったし、姿勢がよくなったからか、スタイルがよりよくなったように見える。 文香は19歳、ありすは12歳と年の差こそあるが、2人は意外と仲がいい。 文香としてワイワイはしゃいでる子よりも接しやすいだろうし、ありすとしては落ち着いた知的な大人の女性として映っているのだろう。 「橘」 ありすは俺のことをチラッと一瞬だけ見て、すぐに本へ視線を戻した。 「おーい、橘さーん?」 ありすはふん、と俺から顔を背ける。 「ありす?」 「最初からそう呼んでください」 「ありすが『橘です』って言ってたんじゃないか」 「そんな昔のことは忘れました」 「いつからそんなズルい子になったんだ?そんな子に育てた覚えはないんだがなぁ」 「育てられた覚えもありませんっ」 「つれないやつだな」 「私も成長してるということです」 「そりゃ、違いないな」 確かに精神的にはうちに入所してからかなり成長したと思う。入ったばかりのころはもうちょっと尖った空気を出していたからな。今はそう言ったものは殆どなくなった。 まあ、同世代の奴らが基本的に人懐っこいのばかりだしな。こういう環境に身を置けたのはありすにとって良かったんじゃないかと思う。 「Pさん」 「ん?どうしたんだ文香」 「その、私も成長しているのでしょうか」 「珍しいな。文香がそんなことを聞いてくるなんて」 「何となく気になって」 「へぇ。文香もしっかり成長してるよ。うちに来たばかりのころと比べたら別人だろ」 「そうですか?」 「昔はもっと自信なさげで言い方は悪いが陰のオーラってやつが漂ってたからな」 「今でもそう変わらないと思いますが?」 「どう思う、ありす?」 「全然そうは見えないです。陰と言うより物静かというか」 「そうだな。いくつも大舞台を経験してるし、シンデレラガールにも選ばれてるんだからな。自覚はなくとも自信はついてるんだろうさ」 「そうなんですかね。いえ、そうですね。昔の自分より体も動く気がしますし」 「それは気がするんじゃなくて本当に動いてるよ。最初なんて普段の運動不足がたたって見れたもんじゃなかったからな」 「そうだったんですか?」 「ああ。ばてるのは早いし、ターンすれば目を回すし」 「も、もういいじゃないですか!」 文香が珍しく、顔を赤くして、割り込んできた。 「自分の変化はわかりにくいと思うけど、文香もありすも着実に成長してるってことだよ」 2人は互いの顔を見合わせ、笑みを浮かべてから読書に戻った。 さて、いきなりだが、『ありす』と聞いて、人が真っ先に思い浮かべるのは何だろうか。 恐らく残念ながら『橘ありす』ではない。子どもの頃におそらく誰もが通るおとぎ話『不思議の国のアリス』だ。元々はイギリスの作家、ルイス・キャロルによって書かれた小説であり、聖書、シェイクスピアの次ぐと言われるほど、様々な言語によって翻訳され世界中で人気を博している。 日本人でも『不思議の国のアリス』を一度もアニメを見たり、本を読んだりすることなく大人になることはまあないだろう。 どんな話は今更言うまでもないだろうから割愛するが、『不思議の国のアリス』で最も重要なシーンはクッキーやキノコを食べた時に体が大きくなったり小さくなったりすることだと俺は思う。 それをここで再現するのは今の俺からしたら難しいことではない。しかし、1つ問題がある。 俺は幼女趣味はないのだ。12歳を幼女に含むかは人によって意見が分かれるところだとは思うが、身体が女性的に成長しているならまだしも、ありすの様なお子様体型の子に興奮することはないし、申し訳ないが異性として意識することはない。 つまり、今のありすの身体がただ大きくなったり小さくなったりするだけでは俺は興奮しないのだ。 この問題を解決するにはどうしたらいいのか。簡単である。ありすの大人にすればいいのだ。 俺の予想ではモデル体型のスレンダーな感じになるのではないかと思う。 でもな中学生から急成長して胸が大きくなる可能性もあるしな。子どもの可能性って無限大だよな。 「あ、そうだ。以前、先方から頂いたクッキーがあるんだが、1人だと食べきれなくてな。せっかくなら食べていくか?」 「そうですね。せっかくですし、いただきましょうか」 「私もかまいません」 「助かるよ」 俺は2人の元にクッキーを持っていく。お菓子がクッキーなのは原作リスペクトだ。 2人は本を閉じ、クッキーを手に取る。この2人、特に文香は何か食べながら本を読むようなことはしない。クッキーの欠片とかが本に挟まったりするのが嫌なんだそうだ。 俺はマンガ読みながら、お菓子を食べたりすることもあるが、それを文香に話すと信じられないようなものを見る目で見られたな。 俺は2人がクッキーを口にしたのを見計らい、能力を発動する。 ありすの身体はどんどん大人のそれに成長していき、逆に文香は子どもに若返っていく。 座っているからわかりにくくはあるが、それでも徐々に変わってきている。 2人とも最初は小さな違和感程度しか感じていなかったようだが、さすがに変化が大きくなると2人とも気づいて慌て始めた。 服のサイズとかどうしようかと思ったけど、本家は服も一緒に変化してたからそれに合わせることにした。 「ど、どうなってるんですか!?どうして私が大人に!?」 「私は子どもになってますね…」 「まあ、大体俺の想像通りだな」 「想像通り、ってこれもしかしてPさんの仕業ですか?」 「え!?でも、こんな非現実的なこと起こるわけが……。あ、これは夢ですね!」 「信じられないものを見て、現実逃避する気持ちはわかるが、生憎ここは現実だぞ」 「現実でこんなこと起きるわけないじゃないですか!」 「起こせるもんはしょうがないだろ」 「ありすちゃん、今は身を委ねておきましょう」 「文香さん!?」 「Pさんのこの力のことは美波さんや奏さんに聞いてましたから」 「美波さんと奏さんですか」 ありすはいろいろ思うところはあるみたいだが、目標にもしているクールで大人っぽいお姉さんたちの名前を出されて、うんうん考えながら最終的には無理やり納得したらしい。 「ありす、1回立ってもらっていいか?」 「え、まあ、いいですけど」 「私が小さくなったからかもしれませんがとても大きく見えますね」 「いや、実際かなり大きい方なんじゃないか?165くらいはありそうだな。 全体的にスリムな体型だし、顔も比較的美人より。モデルの仕事でも十分やっていけそうだな」 「モデルですか!?」 「このまま成長してこの体になったらの話だがな」 「確かに今のありすちゃんが飾ってる表紙があったらついつい買ってしまうかもしれません」 「女性人気も相当高そうだ」 「そうですね。あんなにかわいかったありすちゃんがこんなにカッコいい女性になるなんて月の流れはすごいですね」 「お2人ともその辺でやめてください!」 ありすは顔を赤くし手、俺たちを制止した。 「それは残念。でも、月日の流れで言ったら文香も人のこと言えないだろ」 「そうですよ。元の私とあまり大きさ変わらないじゃないですか!」 「ひぇっ!ありすちゃん!」 ありすがいきなり文香の胸に手を当てた。 「むっ。元の私より少し大きい気が…。でも、これくらいなら誤差の範疇のはずです!それなのに、どうしてこんなに違うんですか!」 ありすのバストは元々68cmだったな。まだ小学生で小柄ではあったし、晴や千枝みたいにありすより胸の発育が早い子は何人かいるが、やっぱり気にしてたんだな。そう言えば、同学年の中では一番小さかったな。 今の文香は正直、スタイルとかはわからん。小学生になってるわけだしな。 服もサイズは変えているとはいえ、元々がゆったりした感じの服だし、体のラインはあまり出ない。それでも大人の時は胸の大きさがわかる程度には文香の胸もそこそこのサイズではあったが、さすがに小学生にもなるとわからない。背も普通くらいだと思う。 まあ、でもありすよりはあるということなんだろうな。 今のありすのはさっきも言ったがスレンダーな体型をしている。それは胸も同じだった。 目測ではあるが80cmはなさそうだな。カップはBくらいに見えるな。 残念ながら貧乳カテゴリーに属してるだろうな。最近はシンデレラバストとか言うんだっけか? 「あまり、揉まないでっ。んっ」 「あ、すみません。つい我を失って」 文香は顔を赤らめたまま、子どもにしては色っぽい吐息を吐く。 「そんなことで自我を失うなよ」 「女の子からしたら死活問題なんです!」 「さいですか」 「大体、Pさんは胸が大きい女性とそうじゃない女性だとどちらが好きなんですか!」 「大きい方」 俺は即答した。当然、小学生含む俺と恋愛関係にない子たちは俺の女性の好みや性癖なんかは知らない。体が大人だったのでついつい即答してしまったがよくよく考えれば、もう少し慎重に答えるべきだったかもしれないな。 「ほら、大きい方がいいんじゃないですか!」 しまった。ありすに火をつけてしまった。 「そう言えば、胸を揉んでもらうと大きくなるって……。Pさん、私の胸を揉んでください!」 「アホか。体は大人にしたけど、まだ子どもだろ。そう言うのはせめて中学生とか高校生になったときにホントに好きになった人にやってもらいなさい」 「体が大人ならいいじゃないですか!」 「大体、今の身体で揉んでもあまり意味ないと思うぞ」 「なんでですか」 「だって、元に戻すし」 「あ…。じゃあ、戻ったら」 「それはさすがに犯罪臭がすごいから却下」 「今更じゃ」 「へ?」 「ちょっと、文香黙ってて」 確かに中学生にも手出してる子いるけど!小学生は高校生にした晴と梨沙だけだから! でも、あの2人最近かなり俺のことを異性として意識してるような感じがあるんだよな。 経験自体は覚えてるからかな? あ、そう言えば、あれ試してみるか。 「ありす」 「なんですか」 ちょっと、ありすは膨れている。そういうところは大きくなっても年相応でかわいらしいじゃないか。 「胸を揉むことはしないが、胸を揉んだことにはしよう」 「……すみません、意味が分かりません」 「私もです」 「まあ、実際に見た方が早いか。変化が出るかは知らないぞ」 「だから、なんのことですか!」 俺は能力を使った。能力は過去改変。改変内容はありすは入所してからずっと、時間があれば俺に胸を揉まれていたということ。さて、これで変化は出るのか。 改変が終わると、ありすの胸が目に見えて大きくなり始めた。よくよく考えれば、普通に胸を大きくすればよかっただけな気もするけど、まあいいか。これも実験だ。 「私の胸が大きくっ!」 目に見えて大きくはなったが、元の文香より少し小さいくらいのサイズになってありすの胸の成長は止まったようだ。胸をおよそ6,7年は揉み続けたことになるが、それで2カップほどの変化は大きいのか小さいのかよくわからないな。 ありすは嬉しそうに自分の胸を持ち上げたりしているが、効果があったのは喜ぶべきだがドーピング込みで多分美波くらい。こういっては何だが、残念なことに少し物足りない感はある。 「俺がありすの胸を入所以降、時間があるときに揉み続けたという風にありすの過去を改変したんだ」 「えっと…」 「つまり、今のありすちゃんはずっとPさんに胸を揉まれてきた姿ということですか?」 「理解が早くて助かるよ」 「でも、そんなこと私はされた覚えないですよ?」 「そこらへんも込みで俺の力ってことだ。もちろん、その記憶をありすに与えることもできるけど胸揉まれて記憶なんていらないだろ?俺にもないしな」 「まあ、そうですね。ないならないで困らなそうですしね」 ありすはそう言いながら、自分の胸を触っている。よっぽど気に入ったようだ。 「あの、Pさん」 「ん?」 「私を子どもにしたのは何でですか?」 「特に理由はないな。ありすと年齢を入れ替えただけって言うだけだし」 「Pさんの趣味的には小さい私より元の私の方がいいのでは?」 「それはそうだな」 本当はもうちょっと慌ててくれることを期待してたんだけどすでに知っていたとはな。あわよくば、ありすが文香を子ども扱いしたり、ありすが胸を見せつけたりとかあればと思っていたが、ありすはそんなことしないよな。知ってた。 俺は文香を元に戻した。 「………」 「えっと、ありすちゃん?」 ありすはまじまじと文香の胸を見つめている。 そして、自分の胸を1度揉んだ後、文香の胸を揉む。 「きゃんっ。どうしたんですか?」 「やっぱり、文香さんの方が大きい!」 「え?」 「私は過去を変えても文香さんに勝てないんですか!」 「別に勝ち負けじゃないじゃん」 「そうですけど」 「じゃあ、文香の過去も改変してみるか」 「「え?」」 俺はありすと同じように文香の過去を改変した。改変内容はありすと殆ど同じ。入所年齢をありすと同じにし、それから時間があるときは俺に胸を揉まれていたことにした。 すると、文香の胸が成長し始めた。 「今度は私の胸が!」 「ズルいですよ!」 「ありすと同じように過去を改変しただけだから別にズルくないだろ。何ならズルいのありすの方だから」 文香の胸はむくむく膨らんでいく。元々DとかEくらいって言ってたから、ありすの例に倣うなら、FかGくらいになるのかな。 と、そんなことを考えていたが、文香の胸はどんどん大きくなっていき、成長を止めない。 「なんか、私の時より変化幅が大きくないですか!?」 「そうっぽいな。へぇ、面白いな」 結局文香の胸は目測100cm程度にまで大きくなった。 「これはさすがに重いですね。ダンスとか無理そうです…」 「文香も筋力はついたとはいえ、まだ体力とか筋力は舌から数えた方が圧倒的に早いからな」 「そうですね。雫さんはもっと大きいんですよね?やはり、牧場でも働かれているだけあってすごいパワーなんですね」 「これはさすがにズルです!不平等です!」 「確かにこれは不平等かもな。別に文香を贔屓したわけではないんだけどな」 2人とも小6で入所して、それ以降俺に胸を揉まれまくった、と言う改変だから過去の状況は全く同じと言って過言ではないだろう。にも関わらず、2人の成長にこれだけ差が出るとはな。 ありすは約5cm程度の変化だったのに、文香は約15cm程度も変わっている。 遺伝子的なものが関係しているのかホルモン的な問題なのか体質的なものなのかさっぱりわからないな。こういったことって志希とか晶葉に聞けば何かわかったりするのだろうか。 2人とも自分の研究分野以外にはあまり興味示さないんだよな…。でも、分かったところで何か活かせるわけでもないし、まあいいか。 この前の店員さんでも試したが、過去を改変することによる認識変化ってのも本人たちでやるなら楽しめるかもな。

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