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事務所内にある俺の仕事部屋に今日は2人の客人が訪れていた。 乙倉悠貴と高森藍子である。 この2人の共通点を聞いたとき、多くの人が思い浮かべるのは彼女たちの胸ではないだろうかと思う。 バストは悠貴は70、藍子は74とお世辞にも大きいとは言えない。と言うかそういう話をするほどの大きさですらない。バストサイズで言えば2人とも11歳のみりあよりも小さいのだ。 いや、”小さかった”というのが正しいかもしれない。 今、俺の目の前にいる2人の胸部はその山がかなり目立っている。 愛海がいれば登山したくなること間違いなしだろう。 雫みたいな規格外と比べると、さすがに小さいが、それでもうちの事務所で上から数えた方が早いくらいの大きさにはなっているだろう。 もちろん、言うまでもなく原因は俺だ。俺の能力により、2人は巨乳化しているのだ。 遡ることわずか数分前、俺は2人に俺の能力のことを教え、実践してみせた。本人ではなく、たまたま近くを通りかかった夕美を使ったのだが。夕美は次の予定もあたのですぐに元に戻し、すでにこの場にはいない。 で、俺の言うことが虚言ではなく、真実だと認識させた。 そして、こっそり、2人の胸を大きくしたのだ。 目の前で大きくしておいて”こっそり”という表現はどうなのかと思われるかもしれないが、それには理由がある。 「あの、Pさん」 何やらそわそわしていた悠貴が意を決したように声を上げた。 「なんだ?悠貴」 「その私たちから1つお願いがあって」 今度は藍子が俺に言う。 「ほぉ。俺にできることならいいが、なんだ?」 「「私たちの胸って小さくできますか?」」 意外や意外。2人からのお願いは胸を小さくしてほしいというものだったのだ! ここでネタ晴らしをすると、俺は2人の胸を大きくするのと同時に、本人たち含むすべての認識も変更していた。 もちろん内容は”2人は元々この体型だった”というものだ。 つまり、俺以外のすべての存在は”高森藍子と乙倉悠貴は巨乳である”と認識しており、都合よく、記憶や記録などにもしっかり反映されているのだ。 確認したわけではないが、今、ライブ映像を見返すとほかのグラマラスなアイドルと同様、踊りながら胸も揺れている2人の姿が確認できるかもしれない。 とはいえ、正直こんなお願いが2人から出てくるとは少々想定外だった。 藍子はネットなどではドラム缶体型などと揶揄されていることもあるが、本人は特に気にしている様子は見せないし、ファッションも自分の体型や雰囲気に合うものを選んでオシャレに着こなしている印象がある。 悠貴は胸が大きい子を羨んでいたこともあったし、気にはしていたのかもしれないが、言ってもまだ中学1年生。成長の余地は大いにあるということで、気にはしてながらもそこまで…。という感じだった。 その2人の胸を大きくした結果、出てくる願いが”胸を小さくしてくれ”というものなのだから、俺の脳内にクエスチョンマークが浮かぶのも当然のことだと思う。 「えーっと、なんか理由があるのか?」 「その、えっと、男の人の視線が…。あ、Pさんは別ですよ!」」 「私もです…。同級生の男子たちが私の胸の子と話してるのをたまたま聞いてしまって…。それに走るときに少し邪魔で…。」 「なる、ほど」 これはすべての認識を変えたことによる影響なのだろうか。もし、2人だけの認識を変えた時も同じようなことが起こるのか、興味深くはあるが、その検証はいつか機会があればやってみるか。あ、でも晴と梨沙を大人にしたときも2人に成長したときの記憶が入っていたな…。ってことは認識を変えた時に認識を変えた対象にだけ、”もしその世界だったら”という記憶が作り出されるということになるのか。 そして、この2人は胸が大きいことで男たちに胸を凝視されてしまうことが気になっているという記憶が生み出された、と。 あー、考えてて頭パンクしそうになるな。 そんなことを考えていると藍子が俺の耳元に顔を近づけてきた。 「その、アレの時は元に戻してもらって大丈夫です//」 顔を赤くした藍子は元の体制に戻った。 「どうしたんですか?」 「ううん!何もないよ!」 アレと言うのは少し前に話題になっていたアレではなく、セックスやまあプレイのことだろう。 中学1年生の悠貴にはまだ手を出していないが、藍子にはすでに手を出している。 今の藍子には俺と胸を使ったプレイをした記憶が刻まれている、と。あいにく、そんな記憶、俺にはないが。だって、できないし。 ポジティブパッションをまとめていただいたことも…、と話がずれたな。 悠貴に手を出してないと言っても、1つ上の飛鳥とか蘭子とか久川姉妹に手を出している時点であまり変わらないような気もしてくる。 藍子も悠貴とはそういう関係ではないというのを分かったうえで、あのように俺に伝えたのだろう。 「Pさん?」 「ん?ああ、大丈夫だ。じゃあ、小さくしようか」 「「はい!」」 なんともいい返事だ。 さて、本来であれば変化の過程をじっくりと観察するためになるべく、服は脱がしておきたい。それが俺の癖なのだからこればばかりはしょうがない。 「そういえば2人とも、バストとバストサイズ教えてもらえるか?」 「え?えっと、私は87cmのEカップです」 「私も84cmのEカップです」 藍子の方がバストはデカいがサイズは同じ、と。まあ、悠貴はめちゃくちゃ体が細いからな。 確か元は藍子が74で悠貴が70だったよな。適当にデカくしたから、悠貴の方が1cmだけ余分に大きくなってるな。まあ、いいか。 にしても、2人ともEカップか。ここ最近、かなり胸を大きくすることも多かったから俺の感覚がかなり麻痺しているが、世間一般的に見れば十分巨乳と言って差し支えないレベルだろう。 と言うか、悠貴は中学1年生でその大きさだと小学生のころからかなり胸大きかったことになるよな…。絶対同級生の性の目覚めに一役買ってるだろうな。 藍子もかなり隙が多そうなイメージは世間的にあるだろうし、悠貴に至っては巨乳にプラスしてこの高身長。中学1年生ならば男子を含めたとしてもかなり背が高い方になるだろう。 そんな子がいたらそりゃ、見るわ。男ならしょうがない。しかも思春期真っ盛りだしな。 「OK。それじゃあ、小さくしていくぞ」 俺はまずは藍子の胸を小さくしていく。正確には元の大きさまで戻していく。 徐々にその存在を主張していた山が服の上からでもわかるほどなだらかなものに変化していく。 「うわ~、ほんとに小さくなってますね」 「す、すごいです!」 そして、藍子の胸は元の小ささに戻った。 藍子はペタペタと自分の元のサイズになった胸を触る。 「なんだか、胸がとっても軽くなりました!ほんとにぺったんこですね!」 「羨ましいです!私も触ってみていいですか?」 「もちろん、どうぞ」 そういって、悠貴が藍子の胸をペタペタ触る。 「ホントに小さい…。全然ふくらみがない…」 傍から聞けば、完全に悠貴が藍子を煽っているようにしか聞こえないが、これで悠貴は藍子の胸を本気で羨ましがって、真面目に触ってるんだよな…。 なんとも変な感じだ。 悠貴が真剣に触っていると藍子が「そうだ」とその場に立ち上がった。 そして、足元を見た。 「足元が見えます!」 「え!ほんとですか!」 「ホントだよ!うわー、自分の足元をこうしてみるのは何年ぶりだろう!」 Eカップほどあると、足元が見えなくなるのか。そんなこと知らなかったな。 「それに!ほら!」 藍子はその場で小さくぴょんぴょん跳び始めた。 「あんま、はしゃぐなよ?ちゃんと耐震とか騒音には配慮して部屋とか作られてるけど下に響くかもしれないからな」 「あ、そうですね。ごめんなさい。でも、跳んでも胸が揺れないんです!」 「えぇっ!全くですか!?」 「まったく揺れないよ!それにほんとに軽いの!ブラジャーぶかぶかだし、こんなに小さいとブラもいらないかも!」 「Pさん!私も早く小さくしてください!藍子さんばかりズルいです!」 「お、おう」 巨乳になった2人がここまで貧乳にあこがれるようになるとはかなり意外だな。 にしても結局はないものねだりになるんだな。 胸が小さいと大きい方がいいと言い、胸が大きいと小さい方がいいと言う。 どちらにも悩みはあるんだろうけど、変な感じだな。 俺はそんなことを考えながら、悠貴にも能力を使う。 悠貴のEカップにまで成長した豊満なバストが徐々に萎んでいく。 その様子を悠貴はちょっとうれしそうな表情で眺めていた。 そして、あっという間に悠貴の胸は元のぺったんこの状態に戻った。 「うわぁっ!すごいです!ほんとに軽いですね!」 「私も悠貴ちゃんの胸触ってみてもいいかな?」 「いいですよ!どうぞ!」 今度は藍子が悠貴の胸をぺたぺた触り始める。 そして、今度は片手で自分の胸をペタペタ触る。 「なんか私の方が悠貴ちゃんより少し大きい気がする」 「ホントですか?同じくらい小さいと思うんですけど」 今度は悠貴が自分の胸と藍子の胸を揉み比べる。 「あ、確かに私の方が少し小さいかもしれないですね」 「やっぱり?まあ、でもこれくらい小さいとそんなに変わらないよね」 「そうですね。あ、私も立ってみよ!」 悠貴はその場に立ち上がると、足元を見る。 「ホントに足元が見えますよ!小学校4年生ぶりかもしれないです!」 やはり悠貴(巨乳ver)はかなり早い段階から胸が大きかったようだ。 小4ぶりってことは4年生か5年生くらいからは足元見えなかったってことだろ? そんな子同級生にいたらそりゃ、たまらんでしょうね。いろんな子がおかずにしてそうだ。 「でしょ!」 「それに、こんなに軽いなんて!今ならいつもより速く走れそうです!普段はスポブラ付けてても揺れてたのに!すごいです!」 悠貴もちょっとだけぴょんと跳び跳ねた。 おそらく、今の2人が巨乳だという認識を植え付けられている俺以外の人たちがこの様子を見れば、巨乳の奴らが無意識に嫌味を言っているように見えるのではないだろうか。 だが、すべての事情を知っている俺からしたら足元が見えるだの胸が揺れないだの肩がこらないだの自虐合戦をしているようにしか見えない。 思わず、涙が出そうになってしまう。 そんな冗談はさておき、残念ながらそろそろ夢から覚める時間だ。 俺は楽しそうに自分たちの小さな胸について話している2人を後目に、2人の認識を元に戻した。 すると、楽しそうに話していた2人の会話はピタリと止み、俺の方を真っ赤な顔をしてにらみつけてくる。 「「Pさんっ!!!」」 「どうした?」 俺は悪びれもせず、聞き返す。 「どうした、じゃないですよ!なんでこんなことするんですか!//」 「そうですよ!恥ずかしいじゃないですか!自分たちであんな…//う~//」 「いや、俺もあんな風になるとは思ってなかったからな。俺がやったのは2人の胸を大きくしたことと、俺以外のすべてが2人は元々巨乳だったと認識させることの2つだ。 胸が小さい方がいいとか言い出したの、俺のせいじゃないから。以上」 「だ、だとしても、あ、あんな…//」 「とても微笑ましい光景だったな。2人で小さな胸を揉みあったり、貧乳がいかに素晴らしいか語ってたり。足元が見えるから階段でも転ばなくて済みそうじゃないか」 「~~///ああっ!なんで、私たちにも大きいときの記憶までまだ残ってるんですか!」 「そ、そうですよ!陸上してて胸が揺れてる記憶がまだっ」 「え、恥ずかしがる2人を見たかったから?」 「「最低!」」 「そんな褒めるなよ」 「「褒めてないです!」」 「息ぴったりだな。まあ、大きくした記憶は残しとくけど架空の記憶は後で消せるなら消してみる」 「わからないんですか!?」 「試したことないからな。あ、そういえば藍子」 「なんですか!」 藍子たちの怒りはなかなか収まってくれない。 俺はそんな藍子の耳元に口を近づけた。 「胸が大きなお前は俺とどんなプレイをしてたんだ?」 「~~っ////Pさんっ!!!!!」 藍子は茹蛸のように顔を真っ赤にして叫んだ。 「だって、非常に残念なことに俺にそんな記憶はないからな」 「何の話ですか?」 「な、なんでもないよ!悠貴ちゃんには関係ないから!」 「?」 「じゃあ、俺はこれから会議だからお先に失礼」 「「あ、逃げた!!」」 失礼な。戦略的撤退と言ってほしいね。 俺は2人を部屋に残し、資料を持って会議室に向かうのだった。

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