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日曜日の今日、さすがの俺も今日は休みだ アイドル達も自主レッスンは自由だが、基本的には休みにしてある 俺は梨沙と晴を元に戻し、家に送り返してまた帰宅した。 録り貯めていたアニメでも消化しようとしたところで、部屋のインターホンが鳴った。 来客を表示しているモニターに近づくと、立っていたのは帽子とマスクで顔を隠した怪しい2人組。 「不審者はどうぞお帰りください」 俺は来客に告げた。 「そんなこと言っちゃっていいの?  ここで今までのこと全部ぶちまけちゃうよ?」 「そうね、あまりの悲しさでないことまで話しちゃうかもしれないわね」 「どうぞ、お入りください」 俺はすぐにエントランスの自動ドアを開けた。 少しして、来客が俺の部屋に訪れた。 「お疲れ様、プロデューサー。  今暇?」 「お疲れ様、プロデューサー」 入室してきたのは北条加蓮と速水奏。 モノクロームリリィの2人である。 2人とも今日は特に何も予定はないはずだから、学校もないのにわざわざ会いに来たってことか。 「お疲れさん。  俺は今から録り貯めたアニメを消化するのに忙しんだよ」 「やった♪  奏、暇だって」 「そのようね」 「おい、話聞けよ」 「聞いたうえでの判断よ」 「ちっ。まあいいや。  とりあえず、座れよ。  飲み物は何がいい?  水かお茶ならあるぞ」 「随分とレパートリーが少ないのね。  私はお水をお願いできるかしら」 「私も水で」 「あいよ」 俺はキッチンに行き、2人分のコップを出し、水を注ぐ。 そして、2人の元まで運んだ。 「で、なんか用か?」 俺は2人がわざわざ空けている2人の間に座り、話しかけた。 「あら、担当アイドルがプロデューサーに会いに行くのに理由が必要なの?」 「男の家に来るならばれてもいい最低限の理由くらいは準備しておいてくれ。  いや、もちろんバレないに越したことはないんだが」 「恋人に会いに行きたくて、とか?」 「あ、それいい。私もそれで」 「却下だ、却下。  スキャンダルまっしぐらじゃないか。まったく」 「プロデューサーが担当アイドル何股もしてる方がよっぽどスキャンダラスだと思うけど?」 「ばれなきゃスキャンダルじゃないだろ」 「それ、犯罪者の言い方だよ」 「まあ、中学生にも手を出してる時点でいつ捕まってもおかしくないわね」 「やめろ!同意の上だ!  大体、お前らと関係持つときに俺から言い出したことなんて1回たりともないんだからな!」 「こんなにかわいいアイドルたちに言い寄られるなんて大変立派なご身分ね」 「それに関しては激しく同意するな」 言い寄られるのも事実だ。 基本的に女性は男性よりも精神の成熟が早いという。 故に中高生くらいだと同年代の男子たちは子どもっぽく見えてくるそうだ。 ましてや芸能界にいると、同世代の子よりも大人と触れ合う機会の方が圧倒的に多い。 すると、同世代の子たちはガキにしか見えないんだそうだ。 で、一番近くにいる大人の男性は家族以外では俺になる。 立場上、アイドルたちと接する機会は当然のごとく多い。 悩みに乗ってあげたり、仕事面で助けてあげたりしていたらいつの間にか信頼を築いていていあれよあれよの間に、ってパターンが多い。 つまり、俺は悪くないのだ。 「そういえば昨日凛が変なこと言ってたよ」 「志希も変なこと言ってたわね」 「凛と志希?」 2人ががその名前を出したとき、俺は何かを察した。 このタイミングでこの2人の共通点なんて、アレしかないだろ。 「うん、大きくなってプロデューサーかわいがって楽しかった、だって。  夢でも見てたんじゃないの、って言っても加蓮も次会えばわかるよ、だって」 「志希は新鮮な体験だったって言ってたわね。  胸が私よりも大きくなった、とか言ってたわよ。  プロデューサーにやってもらったとも。  私が見るにサイズは変わっていたようには見えなかったけど」 2人の視線が俺に集中している。 「で、俺に確かめに来たのか?」 「奏に会ったのはたまたまだったけどね。  駅で会って話してたら、奏も似たような理由だったし。  凛ってあんまりそういう冗談言わないしね」 「志希も胸が大きくなるとか、そういう類の冗談はあんまり言わないのよね」 「じゃあ、試してみるか?」 「「へ?」」 間抜けな声を上げる2人をよそに俺は加蓮を押し倒した。 そして、胸をひたすらに揉みまくる。 「あんっ、どうしたの、プロデューサー、いきなり。  そんな激しく」 加蓮のバストは83とそこまで大きいわけではないが、数値以上に大きさを感じる。 これは奏にも同じことが言えるが。 理由は簡単。ウエストがあまりにも細いからだ。 カップというのはトップバストとアンダーバストの差によって決まる。 ウエストが細いということは普通に考えればアンダーバストもそれなりに細いということになる。 何が言いたいかというと、加蓮の胸は意外とデカいってことだ。 俺は加蓮の胸を揉みながら能力を発動する。 すると、段々と俺の手に収まるほどのサイズだったのが、徐々に大きくなっていく様子を感じる。 いつの間にか手にちょうどフィットするサイズになり、いつしか揉むたびに指の隙間から乳肉が溢れ出していく。 そして、もはや俺の手には収まりきらないほどに成長した。 その間ずっとBGMのように聞こえていた加蓮の嬌声が俺の股間に響いていた。 俺は手に収まりきらないほど成長した加蓮の胸を堪能して手を離した。 大きくなるにつれて、俺の手を押し返してくる感触がなんとも不思議のものだった。 弾力で跳ね返すイメージではなく、大きくなったことで胸全体の肉が俺の指ではなく、手を押し返してくるような感じ。 これは貴重な体験だったな。 「珍しいね、プロデューサーがいきなり襲ってくるなんて」 「そうね、随分とたまってるん…。  加蓮、あなたその胸…」 奏がただでさえ大きな瞳をさらに見開き、加蓮の胸を指さした。 そりゃ驚くよな。いきなり、目で見てはっきりわかるほど胸が巨大化したんだから。 「胸?  え⁉️何これ⁉️大き…というか重っ」 加蓮は奏の指さしている自分の胸を見下ろした。 そして、眼下に広がる自分の特大バストを見て驚愕している。 「足元が全く見えないんだけど」 「ちょっといいかしら」 奏が加蓮の元まで行き、加蓮の胸を下から持ち上げる。 「これは…本当に重いわね。  これもしかして」 「ああ、俺が大きくした」 奏が疑わしそうな目で俺を見てきたので俺は堂々と答えてやった。 「志希が言っていたのはこのことだったのね。  一体どうやったの?」 「それがな」 俺は例のごとく、この能力を手に入れた経緯を説明した。 「また、志希はわけのわからない薬を…。  でも、それがこんなことになるとは本人も思ってなかったんでしょうけど」 「俺としてはこんな都合のいい力、ラッキーだったけどな」 「それで、私の胸をこんなに大きくしたの?」 加蓮は自分の胸を持ち上げながら聞いてきた。 「お前ら元々それが目的で来たんだろ?」 「いざ、目の当たりにするまで信じられないに決まってるでしょ。  ずっとこのサイズだと肩こり凄そう…。  あ、そうだ」 加蓮はソファから立って、マットが敷いてある床に座った。 そして、テーブルの上にその成長した胸をドカッとのっけた。 「ふぅ。これで良し」 「加蓮、あなたねぇ」 「奏もこれくらいになればわかるって。  胸が大きい人が胸を何かに乗っけるの見たことあるけど、こんなに楽ならそりゃみんなそうするよね」 加蓮が胸をテーブルに乗せることで胸元がよく見えるようになった。 その深い谷間に思わず目が吸い寄せられる。 「P(名前)さん、ちょっとまじまじ見過ぎじゃない?」 「男なら目を奪われてもしょうがないだろ」 「え~。Pさん以外に見られたくないな~」 「心配するな。ほかの男の前ではぺったんこにしてやるから」 「それはさすがに大丈夫。ちゃんと元のサイズに戻してね」 「仕方ないな。まあ、今はこのままでいてもらうがな」 「Pさんが喜んでくれるんならいいよ」 「加蓮はいい女だな」 「もっと褒めてもいいよ」 「ちょっと、いつまで私のことを放っておくつもり?」 俺と加蓮の話し合いにムスッとした様子の奏が割って入ってきた。 奏は見た目大人っぽいし、話し方もそれっぽいからよく勘違いされているが以外と子どもっぽいとことがある。 独占欲もそれなりにある。 あんまり放っておかれると当然のように拗ねる。 事務所の中でも子どもが一緒にいるときとか、仕事中とかはさすがにそういう姿は見せないようにしているが、2人きりとか信頼できる相手しかいないときは素の姿を見せる。 要は負けず嫌いなのである。 そこがまたかわいいんだが。 拗ねてる俺にしか見せない奏は魅力がマシマシである。 ならば、負けず嫌いの奏の性格を利用しない手はない。 「2人とも脱げ」 俺は強い口調で2人に命令する。 「まだ朝よ?そんないきなり」 「いいから脱げ」 口ごたえする奏の言葉を遮る。 奏は頭がいい。俺の意図はしっかり読み取っているはずだ。 きっと加蓮もわかっている。 負けず嫌いの奏が負ける姿が見たいんだと。 加蓮は普段通り明るく、奏は少し歯痒そうに上半身に来ていたものを脱いだ。 奏の体は言うまでもなく極上である。 細すぎる腰と同世代の子と比べてもよく成長している胸。 肌も白く、この姿を見て、欲情しない男など同性愛者以外は存在しないと断言できるほどの肢体。 だが、それさえも今は霞んでしまう。 それは奏を凌駕するほどの魅力的な肢体をした女がいるからだ。 本人の言を借りるなら、足元を見ることができないほどに良く膨らんだバスト。 決して垂れているわけではない。 上を向き、かつきれいな形をした巨大なバスト。 男でそこに目を引き付けられないなんてありえない。 「そう言えば、今のサイズ測ってなかったな。  奏、加蓮のバストとついでにカップも測ってやれ」 「あなたが大きくしたんならどれくらい大きくしたのかわかってるんじゃないの?」 奏はそんなことはしたくない、とばかりに返事をする。 奏はしっかり俺の意図を組んでくれているみたいで大変結構。 「いや、最初はキリよく10cmくらい大きくするくらいで済ますつもりだったんだけどな。  なんか、感触がすごくて気づけばめっちゃ大きくしてた。  だからわからん!」 これは決して口実などではなく、本当のこと。 ホントに凄かった。手全体を押し返してくるし、じわじわと手の中で成長してるのわかるし。 もう一回言うけどホント凄かった。 「ならあなたが」 「俺は奏にやれと言ってるんだ。  メジャーはとってきてやる」 俺はそう言って、メジャーを取りに行く。 俺はメジャーをとってきて奏に渡す。 奏は一瞬だけ悔しそうな表情を浮かべ、加蓮の胸囲を測定し始めた。 「アンダーは、64」 「アンダーは変わってないんだね」 アンダーから測るというのはナイスだ。 トップを測ることで自分との決定的な差を見たくないというのを俺に見せることができる。 いやぁ、女優だな。まあ、すべてがすべて演技ではないだろうが。 加蓮の発言もナイスだ。 その発言はバストだけ大きくなったから必然的にカップ数はバストの成長分だけ大きくなることを示す。 アンダーも大きくなっていれば、カップ数はそこまで、というほんのわずかにすがりたい希望を無残に消していく。 それも何の悪気もなく、無邪気に。 「それじゃあ、トップ測るわね。  トップは、ひ、106cm…」 「えっと、ということはMかNカップかな?  アニメの中とかじゃないとないんじゃない?  聞いたこともないカップ」 「え、えむ…。えぬ……」 「いや、さすがにアニメでも見たことないな。  と言うか、106だと美城で1番デカいな。  雫越えだ」 「え!ほんと!なんかそれ聞くと大きさを改めて実感しちゃうな。   ねえ?奏?」 「え、ええ。そうね」 「106だと奏とちょうど20cm差か  お前ら横に並んでみてくれ」 「は~い。  ほら、奏。並ぶよ」 「ま、待って。私は……。  わかったわよ」 奏は何かを諦めたかのように渋々加蓮の横に並んだ。 「どう、Pさん?」 「いや、すごいな」 20cmと言う数値の差はこうして目で見ると明らかだ。 2人が横に並んだことで、差がよりよくわかる。 こうしてみると大きい方であるはずの奏の胸が小さいものだと錯覚を起こしそうになる。 立ち方にもしっかり差をつけている。 加蓮は堂々と、というか自然体でいるのに対して、奏は自分の手で隠すようにして立っている。 俺のツボをよく抑えている。 2人ともいい女だ。 「もう、奏。  そんな隠すことないじゃん。今まで何回も見られてきてるんだから」 「加蓮の言う通りだな。ほら、奏、お前の体をしっかり見せてくれ」 奏は何かを言おうとしたのか、口を開いたが、すぐに口を結んだ。 そして、悔しげな表情を浮かべ、胸を隠していた腕を取り払った。 「奏の裸ってキレイだよね。  羨ましいな」 奏が一瞬キッと加蓮を睨んだ。 加蓮は気づかないようにして話を進める。 「あ、そうだ。  奏、ちょっと横向いてよ」 「……イヤ」 奏は心底イヤそうにつぶやいた。 だが、加蓮はそんなことお構いなしである。 「もう、わがまま言わないの。  Pさんを喜ばせるためだから」 そういって加蓮は無理やり奏を横に向かす。 そして、奏の胸に自分の胸を合わせた。 なんとも衝撃的な光景である。 圧倒的な質量差。 奏の胸が加蓮の胸に完全に圧し潰している。 飲み込まれていると言った方が正しい表現かもしれない。 「見て見て、Pさん!」 「ああ、圧巻だな」 「奏のちっちゃいおっぱい潰れちゃったね」 「ち、ちっちゃ!」 「そうだよ、ちっちゃいかわいいおっぱい。  ほかの人と比べたらそこそこあるのかもしれないけどぉ、ここにいるのは私たちだけ。  この空間において、奏は貧乳なんだよ?」 加蓮の容赦ない口撃が口火を切った。 奏に対して貧乳だの胸が小さいだの言える人間はまあいないだろう。 実際は大きい方なのだから。 言われたことも恐らくないだろう。 奏の胸が小さかったのは第二次成長が始まるころまでだろうしな。 そんな奏を貧乳扱いするほどの格差が確かにそこにはあった。 「私が、貧乳……?」 「そうだよ、私の爆乳に隠れちゃうかわいい貧乳。  だって考えてみてよ。  私と奏のバストは今、20cmも違うんだよ?」 「そ、それが何?」 「自分より20cm胸が小さい子を想像してよ。  66㎝だよ?多分膨らみすらないんじゃない?」 「ちなみに千夜が72で悠貴が70だ」 「余計なこと言わないでくれる⁉️」 「えぇ~、全然余計じゃないじゃん。  イメージしやすいでしょ?  奏と千夜、悠貴との差よりも大きな差が私と奏にはあるの」 「そ、そんなこと」 「あるじゃん。  今こうやって、私のおっきなおっきなおっぱいに奏のちっちゃいちっちゃいおっぱいがぺちゃんこにされてるんだよ?」 「くっ」 「往生際が悪いなぁ。それじゃあ…」 加蓮は奏から少し離れた。 そして、奏にまた近寄る。 思わず、胸を隠す奏だが、加蓮の目的はそれではなかった。 加蓮は「かぁわいい」と言いながら、奏の横に落ちている奏のブラジャーを拾った。 加蓮に目を奪われてあんまり見ていなかったが、黒く、透けているかなりエッチな下着だ。 あいつやる気満々じゃねえか。 「何する気?」 「ふふ~ん。この奏のブラジャーを私が着けようと思って♪」 「ちょ、ちょっと待ちなさい!」 「え~、待てな~い。Pさん、奏のこと捕まえておいて」 「はいよ」 俺は奏と加蓮の間に立った。 今更だが、加蓮の間延びした声はわざとなんだろうか。 確かに言われている側だったらフラストレーションがたまるかもしれない。 「Pさん、どいて」 「それはできないな、っと」 俺は奏の腕をがっちり掴む。 「さあ、現実を楽しもうぜ」 「それじゃあ、着けるよ」 加蓮は奏のブラジャーをつけ始める。 当然のごとく、20㎝のサイズ差があるブラジャーなんて簡単に着けられるものじゃない。 無理やり後ろのホックを閉めようとしても、全然届かない。 「ん~っ。Pさん、後ろ閉めてぇ」 「それきた」 「あっ」 俺は奏の腕を離し、加蓮の後ろに回る。 そして、ブラジャーの両端をぎゅっと引っ張る。 「あんっ」 加蓮から色っぽい声が漏れ出る。 かなり力を入れているが、まだまだ閉められそうじゃない。 「Pさん、早く、苦しい」 「ああ、スマン」 俺はふんぬっ、と漫画でしか聞いたことがないような掛け声で、再び引っ張る。 この光景を正面から見れないのは残念だ。 奏は今、どんな顔をしているのだろうか。 自分のブラジャーの小ささが証明されているこの場をどんな風に見ているのだろうか。 俺はそんなことを考えながらも力を振り絞り、なんとかホックを閉めることに成功した。 「ふぅ、なんとかできたな」 「でも、これ、めちゃくちゃ苦しいんだけど」 俺は正面に回り、気落ちしている奏に並んで加蓮の胸を凝視した。 奏のブラジャーは今にも弾け飛びそうだった。 胸も全く入り切れておらず、大量の20㎝分の乳肉がブラジャーから溢れ出していた。 「どう?奏?」 加蓮の問いかけに対して、奏は答えない。 いや、答えられないのかもしれない。 そして、「きゃっ」というかわいらしい声とともに加蓮の胸がはじけた。 正確にはブラジャーが加蓮の胸に耐え切れずにホックが弾けたのだが、そういう風に誤解してもおかしくないほどバルンと加蓮の胸が大きく揺れた。 「ごめんね、奏。  ブラジャー壊しちゃった。代わりに私のブラジャー貸してあげるね」 加蓮は本当にこんなことがポンポンと思いつくな、と感心してしまう。 今度、性格悪い系の女の役やらせてみようかな。……ハマりそうだな。 加蓮は自分のブラジャーを嫌がる奏に無理やり装着させる。 俺は加蓮の胸を大きくするときに、世間的な認知は変更していたので、ブラジャーもそれに伴い、大きなものに変貌している。 もはや着たという表現が正しいかもわからない。 奏の胸と、ブラジャーの間には大きな隙間が空いていた。 多少、胸を張ったくらいでは、どうにもならないほどの大きな隙間だった。 「あ~あ、奏にはちょっと大きすぎたかな?  これじゃあ、ブラジャーあっても関係ないね」 加蓮の口撃が止まらない。 「あ、そうだ。ねえPさん。  私が奏のブラジャー壊しちゃったし、私のブラジャーも奏に合わないから…」 そこまで言うと加蓮はニヤリ、といかにも悪そうに口角を上げた。 「ブラジャーが必要ない胸にしてあげようよ」 「加蓮!あなた、何言って!」 「そうだな」 「Pさん!」 「せっかくなら」 加蓮は俺の耳元で囁いた。 俺は加蓮のアイデアを聞いて、目から鱗が落ちた。 この子は実は俺と同じ趣味を持っているのではないかと錯覚してしまいそうになるほどだ。 そして、俺は能力を使う。 「待って!待って!  ああ……、私の胸が、胸が……」 奏の胸がゆっくりと小さくなっていく。 奏は自分の胸が小さくなる様を黙って見守るしかない。 大きかったはずの胸はいつしか普通サイズの胸に、そして本当に貧乳になっていく。 その存在を強調していた山はすでにそこにはなく、一点の膨らみすらないただただなだらかな平原がそこにはあった。 「イヤ…イヤ…。嘘よこんなの…。  私の胸が……、これじゃあPさんを満足させてあげられない……」 いや、そんなことないぞ。 確かに大きい方が好きではあるが、小さいのも小さいなりに楽しめるからな。 奏はペタペタと自分のなだらかになった胸を触る。 「これで、ブラジャー必要ないね。  よかったよかった」 奏は加蓮を鋭い視線でキッとにらみつける。 そして、すぐに目を見開く。 「あ、あなた、その胸…」 奏は加蓮の胸を指さす。 加蓮の胸は先ほどよりもさらに大きくなっていた。 爆乳と表せるサイズは超えているかもしれない。 「ん?奏のなくなっちゃうおっぱいもったいないでしょ?  だから、Pさんに頼んで、もらってあげたの」 「さっきの耳打ちね⁉️」 「うん、そうだよ。  また、おっぱい格差が広がっちゃったね」 正確には奏の胸を加蓮に渡したわけではない。 奏の胸を小さくするのと同時に加蓮の胸を大きくしただけだ。 まあ、傍から見れば同じことではあるが。 「……して」 「え?何?」 「返して!」 「うわおっ」 「返しなさいよ!私の胸!」 奏が加蓮をソファに押し倒した。 そして、加蓮の胸をこれでもかと揉みしだきながら、叫ぶ。 奏の女の子らしい指こそ長いものの小さな手のひらでは加蓮の特大バストの先のほうだけしか揉めていない。 「返しなさい、って言われてもぉ、これはもう私のものだからなぁ。  あるもので我慢してね。あ、あるものがないんだっけ」 加蓮はわざわざ角が立つような言い方をして奏の胸に手を伸ばす。 そして、胸を揉もうとする。が、揉めるほどのボリュームがそこにはない。 そこで加蓮は奏の唯一胸部で存在を示している乳首をきゅっと摘まんだ。 「ああんっ!」 奏の嬌声が部屋に響く。ここまで乳首を感じやすかったか? 「胸が小さいと敏感になるってほんとなんだね。  いいなぁ。奏が揉んでも私、全然気持ちよくないのに」 「……!!!このっ!」 奏はそれでもひたすらに加蓮の胸を揉みしだく。 加蓮はそれを平然とした様子で受け流す。 そこで俺は奏に追い打ちをかけることにした。 「ちなみに、奏。  お前のバスト、66だからな」 「へ?ろ、66…?  そんな…。20cmも…。  !?じゃあ、加蓮は!」 「その分増やしてるんだから126cmだ」 「奏よりも60cmも大きいんだよ。  あと、いつまで揉んでんの!」 加蓮は再び奏の乳首を抓った。 「ああんっ」 奏は先ほどと同様嬌声を上げる。 そして、その瞬間を見逃さず、加蓮が今度は奏を押し倒す。 加蓮は奏の顔の横に両手をつき、上に覆いかぶさる。 この体勢であれば、本来奏と加蓮の間にできるはずの空間は加蓮のゅう力に従って垂れている特大バストによって埋め尽くされていた。 「おっぱい、奏まで届いちゃった」 「くっ」 「もうひとつちなみな情報だが、最近周りの同年代に比べて、胸が小さいことを気にしているありすのバストは68だからな」 「その情報、絶対いらないでしょ!」 「ねえ、Pさん。せっかくだから、あと2cm奏からちょうだい♡」 「!!もう十分大きいじゃない!  これ以上奪ってどうするつもり!?」 「ほいほい」 「Pさんもそんな簡単に…」 俺は奏のバストを2cm減らして、加蓮のバストを2cm増やした。 「やったぞ」 「え?もう?  ここまでくると、2cmなんて全然変わらないね」 「今さら2cmで何か変わるのか?」 「ふっふ~ん、甘いねPさん。  これで今の私のバストは128cm、奏は64cm。  ちょうど私の方がサイズ倍になるんだよね」 「はぁ~!よくそんなこと思いつくもんだな。  天才かよ」 「えへへ、それほどでも。  ほらほら奏。奏2人分のおっぱいだよ。  この重み、たくさん感じてほしいな」 「この、ぬけぬけと…!」 「奏、怖いよ?  ほら、アイドルは笑顔だよ?  胸が小さいと、心も狭くなっちゃうのかな?」 「……っ」 加蓮は煽るの上手だなぁ。普段から奈緒を相手にしている成果かな。 奏も意外と負け役が板についてるな。 「小学生よりもちっちゃなおっぱい……。  あ、おっぱいってレベルじゃないね。  小学生以下の胸なんだから、心くらい広く持っておこうよ。  あ、ブラジャーが必要になったら小学生からお下がりもらうのかな?」 加蓮は絶対悪役に向いてるな。 「ねえねえ、奏ってアンダー何センチなの?」 「何よ、いきなり…」 「え?だって、自分のアンダーくらい把握してるよね?  教えてよ」 「誰が、そんなの」 「言わないと乳首抓っちゃうよ?」 「…!?  そ、それくらいで」 「抓っちゃいま~す」 「きゃんっ」 「かわいい~」 「ほらほら、大したことじゃないんだから早く言っちゃおうよ。  別に銀行の暗証番号教えて、とか言ってるんじゃないんだから。  アンダー言うだけだよ?それで辞めるよ?」 「んくっ、わかったわ!言うわよ!  だから、抓るのは!辞め、辞めて!」 「先に言って」 「65!65cmよ!」 「あはは!奏って高校生にもなってアンダーの方が大きんだ!  えぐれ乳ってやつだ。あ~面白い。  あの2cmは奏にとっては大事な2cmだったんだね。  私にしてみれば誤差みたいなものだけど」 「も、もういいでしょ」 「え~、もっと楽しみたいなぁ。  奏もPさんに楽しんでほしいでしょ?」 「それはそうだけど…」 「じゃあ、決定!  ほら、続けよ?」 少しだけ素に戻る2人。だがすぐに、戻る。 「……いつまで乗ってるのよ!  早く、私のおっぱいを返して!」 「え~。このおっぱいはぜ~んぶ私のものだよ?  だってちゃんと私の体に付いてるんだから  奏のおっぱいはもうどこにもないんだよ?  奏はぺちゃぱいなの。  あ、違うなぁ。ペちゃって効果音すらしないほど小さいし、パイって表現するのも烏滸がましいほどつつましやかな胸だもんね。  貧乳?いや、乳ないじゃん!  う~ん、まな板が一番ふさわしいかな?」 「誰が、まな板よ!」 「奏に決まってるじゃん!  B64cmの小学生未満の奏ちゃん?」 「くっ、言わせておけば!」 奏は倒れたままだが、加蓮の胸を揉み始めた。 「もう、ホントに往生際が悪いんだから。  奏がどれだけ胸を揉んでも、今の私は気持ちよくならないんだって!」 加蓮が奏の乳首を抓ったようだ。奏が「きゃうん」というかわいらしい声を上げる。 「まったく、奏ったら。  あ、そうだ、Pさん」 乳首で異常なほど感じて、ダウンしている奏から離れ、加蓮が俺に近づき声をかけてきた 「今度は何だ?」 「楽しんでる?」 「とっても」 「ならよかった。それでね、今の私ってかなりアンバランスな体でしょ?」 「まあ、そうだな。  エロいけど」 俺はそう言って、加蓮の極大の胸を揉む。 加蓮は「あんっ」という声を上げた。 「なんだ、感じないんじゃないのか?」 「好きな人からは別だよ。  それでね、話を戻すんだけどせっかくおっぱい大きくしてくれたから、それに似合う身体になりたいんだよねぇ。  お願いしてもいい?」 俺は加蓮が言わんとすることを即座に理解した。 「もちろん」 俺は能力を使った。 俺の目の前で加蓮が大きくなる。 俺と加蓮にある20cmという差が徐々に縮まっていく。 俺と加蓮はお互いを見つめあっている。 お互いの首の角度が徐々に浅くなっていく。 そしてついには同じ目線になる。 だが、それで変化は止まらない。 さっきまで見下ろしていたはずの俺が見上げ始め、加蓮が見下ろし始めた。 元々の身長差である20cmが逆転しても加蓮の成長は止まらない。 どんどん差が広がっていく。 そしてついには加蓮の胸で加蓮の顔が見えなくなる。 加蓮の身長は俺の頭がちょうど胸の下に収まるほどの大きさになったところで止まった。 「Pさん、胸の下に完全に収まるようになっちゃったね。  何センチにしたの?」 「ちょうど1m伸ばして、255cm」 「高いはずだね。ギネス記録に載っちゃいそう。  それにしても、高~い。  なんか別世界みたい!」 「オーバーな」 「全然オーバーじゃないよ!  でも、胸小さくなってない?」 「背は高くしたけど、胸の大きさは128cmのままだからな  縦に伸びたってことは横にも少なからず伸びてるんだ。  それのせいで胸自体は小さくなったってことだろ。  そのまんま、胸も大きくしてたら、元の加蓮を縮尺デカくなるだけで似合うからだってわけじゃない、と言う俺の趣味のもとだ」 「ん~、まあPさんが喜んでるならいいや。  奏と遊んでくるね」 「おう、楽しみにしてる」 奏はソファの上で今も、快感の余韻に浸っているのか、はぁはぁとエロいと息を漏らしている。 胸がなくてもこいつはエロいんだな。 「奏、いつまでへばってるの?  早く、起きてよ。  胸に何も乗ってないんだから、スムーズに起きれるでしょ?」 加蓮の煽りのボキャブラリーが半端じゃない件について。 「一言余計なのよ。大体、誰のせい、で…」 奏はソファから立ち上がり、目の前の物体に言葉を失う。 「加蓮?あなた身長も?」 「うん、そうだよ。  う~ん、おかしいな。  奏の声が聞こえるのに奏が見えないよ?  奏どこにいるの?」 「ホントにイライラさせてくるわね」 奏は俺より10cm以上小さい。 多分、位置的には視線が加蓮のへそ辺りにあるんじゃないか? 奏はソファの上に立ち上がり、加蓮の自分の存在をアピールし始めた。 「ここよ!さっきまであなたが乗っかってたんじゃない!」 「あ、いた!  もう胸が小さくてどこにいるのか全然分からなかったじゃん」 「胸は関係ないでしょ!  調子に乗って!」 奏は懲りずに加蓮の胸に手を伸ばす。 だが、さっきまでのようにはいかなかった。 加蓮がその前に奏を軽々と抱え上げた。 奏はリーチの差で加蓮の胸に手が届かない。 「嘘…!こんな軽々と」 「もう、奏は胸と一緒に脳みそもなくなったの?  これだけ体格差があるんだよ?奏が私に勝てる要素なんてもう何一つないんだよ?」 「そんな…」 「なんかね、私視点だと奏、1mくらいの子どもに見えるんだよね。  3,4歳児くらい?胸もないし、なおさらそう見えちゃう」 胸のことを弄るのは絶対に忘れない加蓮はホントにいい子だ。 プロデューサー想いに育ってくれて俺は嬉しい。 「だから、胸は…!」 「悪い子の奏にはお仕置きだよ」 「お仕置き?何言ってるの、加蓮?」 加蓮はサイズの合わなくなったソファに奏を抱えたまま腰を下ろす。 3人座っても余裕だったソファがギシギシと音を立てる。 加蓮は奏をうつぶせの状態で自分の膝に乗せた。 俺もシレっと加蓮の横に座った。 やっぱ座っててもデカいな。 「え?この体勢…っ!  やめなさい!加蓮!」 「だ~め。  ほら、行くよ」 そう言って加蓮は奏の尻をパシンと叩く。 「痛っ!」 「謝るまで続けるよ~。はい次~」 また、パシンと叩く。 奏から声が漏れる。 何度も何度もたたく。 そのたびに奏の痛そうな声が漏れ出る。 ここまでやらなくてもいいんだけど…。 「な、なあ加蓮?  べつにここまでしなくても…」 「Pは黙ってて。  何?Pが先に罰を受けたいの?」 「け、結構です」 「いい子は好きだよ。あとでたくさん可愛がってあげるからね」 加蓮はそう言って俺の頬に口づけをした。 加蓮のあまりの迫力に押されてしまった。 見下ろされていたというのもあると思うが。 あとで、奏を散々甘やかしてやることにしよう。 何度叩いているのかもわからないほど叩いた後、ついに奏が音を上げた。 「謝る!謝るから!もう許して!」 「じゃあ、早く謝ってよ」 「ごめんなさい!もうしません!」 「何を」 「胸を揉むこと!」 「違う」 そう言って、加蓮はまた1発追加で叩いた。 「私に逆らってごめんなさい、でしょ?」 「誰がそこまで!」 「まだ叩かれたいの?」 「……加蓮に逆らってごめんなさい」 「よく言えました。偉いでちゅね~。  頭の中もその胸みたいにスカスカにならなくてよかったでちゅね」 「……」 「なんか反抗的な視線。まだわかってないの?」 「ご、ごめんなさい!十分理解しました!」 「あ~よかった。  じゃあ、ついでに宣言してよ」 「宣言?」 「うん。  私は小学生未満の胸しかないまな板つるぺた高校生です。  一生この胸で生きていきます、って」 「なんでそこまで!」 「言いなさい!」 加蓮はま1発くらわす。 なんか興奮と一緒に罪悪感を覚えるな… 奏はまた泣きそうな声を上げる。 目には涙がうっすらと溜まっているようだ。 「まだ足りないの?  それなら」 加蓮は腕を大きく振り上げた。 「言う!言います!」 奏はすぐにギブアップした。 「じゃあ、早く言ってよ」 「わ、私は小学生未満のおっぱい」 「胸、でしょ?おっぱいなんて立派なもの全くないんだから。  言い直して」 加蓮の話し方がいつの間にか高圧的なものに変化していた。 「しょ、小学生未満のむ、胸しかない。貧乳」 「また、小さな反抗する。  貧乳?乳なんてないでしょうが!  これの、どこに、乳があるの!乳首以外ないじゃない!  膨らみなんてないんだから、虚勢を張らないの!」 加蓮が今度は奏を仰向けにひっくり返して、乳首をつまむ 奏はきゃん、と言う声を上げた。 奏もわざわざ言い換えるんだからすごいよな。 俺のためにここまでしてくれるこの子たちには感謝しかない 「ご、ごめんなさい」 「はやく、宣言しなさい」 加蓮はそう言って、奏をソファの前に立たせた。 奏は悔しそうな顔をしながらも口上を続けた。 「まな板つるぺたこ、高校」 「最初から」 「え?」 「間違たんだから最初からに決まってるじゃない」 「P、Pさん」 奏が助けを乞うような目で俺を見つめる。 「P?」 だが、それに対して冷たい声で牽制してくる加蓮。 すまん、奏。俺はこの加蓮に逆らえない!滅茶苦茶興奮するシチュだから! 俺は奏から目をそらした。 「ほら、Pさんも最初からってよ」 「~っ。わ、私は小学生以下のむ、胸しかないまな板つるぺた高校生」 「洗濯板まな板つるぺた高校生」 「さっきより増えてるじゃない!」 「逆らった奏への罰に決まってるじゃない?  何、まだ叩かれたいの?」 「洗濯板まな板つるぺた高校生」 「最初から!」 「ひっ。  わ、わ、私は小学生未満の胸しかない洗濯板まな板つるぺた高校生です!」 「続きは?」 「えっと、さすがに」 「言いなさい!」 「はい!一生この胸で」 「何回言わせたら分かるの!最初からに決まってるでしょ!」 「私は小学生未満の胸しかない」 「ブラジャーが必要ない胸しかない」 「…ブラジャーが必要」 「叩かれたいの?」 「私は!」 「何回言ってもできない悪い子には宣言を少し足してあげましょう。  私は小学生未満のブラジャーが必要ない貧相な胸しかない、洗濯板まな板つるぺた高校生です。トップよりアンダーの方が大きなえぐれ胸です。小学生のジュニアブラでもスカスカな加蓮様の半分しかない哀れな胸です。  これからは長身爆乳美少女加蓮様の言うことには逆らわず、一生この胸とも呼べない貧相なものを抱えて生きていきます。 乳なしチビ女子高校生、速水奏」 「ひどい…」 「早く言いなさい?  これだけチャンスはあげたんだから次が最後よ?  もし間違えたら、泣いても喚いてもずっとお尻叩いてあげるからね?」 「ひっ。わかりました!言います!  私は小学生未満のブラジャーが必要ないひ、貧相な胸しかない、せ、洗濯板まな板つ、つるぺた高校生です!トップよりアンダーの方が大きなえぐ、えぐれ胸です!小学生のジュニアブラでもす、スカスカなかか、加蓮様の半分しかない哀れな胸です。  これからはち、長身ば、爆乳美少女か、加蓮さ、様の言うことには逆らわず、一生この胸とも呼べない貧相なものを抱えて生きていきます。 ち、乳なしチビ女子高校生、速水奏」 奏は何度もつまりながらようやく宣言を終わらせた。 やっぱ1発で行けるんじゃん、なんて思ってはいけない。 2人とも俺を楽しませようとしてくれてるのだ。 やりすぎな気も否めないけど。 「まったく、これだから乳なしは」 「ご、ごめんなさい」 どこぞの映画に出てきそうなあだ名になってるな。 だが、奏がここまでやられてしょぼんとなっている姿を見ると何やら込み上げてくるものがある。 俺の癖も大分拗らせてるな。 「じゃあ、乳なし。  Pに奉仕しなさい」 「ほ、奉仕ですか?」 「あなたが得意だったパイズリでイかせてあげなさい。  ずっと待っててくれたのよ。ほら、もうこんなにビンビン」 「で、でも」 「やらないの?」 「やります!」 加蓮も酷なことを言う。 普段の奏ならできるだろうが、今の奏は胸が全くない。 パイズリは不可能だ。 「ほら、Pも早く下を脱ぎなさい」 とは思いつつも、高圧的な加蓮に逆らえないというか逆らいたくない自分がいる。 俺は言われるままにズボンとパンツを脱ぎ去った。 さっきまでのやり取りで俺の息子は臨戦態勢だった。 「これだけ興奮してるならすぐイケそうね。  乳なし、早くやりなさい」 「は、はい!」 奏は膝立ちになり、パイズリを始める……が、全く気持ちよくならない。 ナイズリにすらなっていない。 頑張って胸を寄せようとはしているが、奏の胸には寄せるだけの肉なんて一欠けらたりともあまっていないのだから。 結果として、ペニスの先が奏の薄い胸の真ん中に当たるだけの形になっている。 これではどうしようもない。 胸がない奏の姿はそれはそれで興奮するが、こうも刺激がないと俺の熱も冷めていく。 「あ、あ、待って」 俺の息子が萎えていく様子を見て、奏は情けない声を出す。 「あれだけ勃起してるペニスを萎えさせるなんて、本当に乳なしね」 「ご、ごめんなさい」 「お手本を見せてあげるから横でよく見てなさい」 「はい…」 「ほら、P。  ソファの上に立って」 俺は加蓮に言われるままにソファの上に立った。 すると、加蓮は床におり、膝立ちになった。 確かに身長差がありすぎて、普通の体勢では無理か。 上から見下ろす光景は絶景だった。 加蓮の128cmの胸が深く長い谷間を作っている。 これを見るだけで俺の息子は再び臨戦態勢になる。 「あ…」 「まったく、これだけでPは勃起するのに逆に萎えさせるなんて本当にダメなんだから」 「……」 「じゃあ、P行くね」 加蓮は俺の息子をその豊満すぎるバストで包み込んだ。 このシチュエーションもそうだが、感触があまりにも心地よく、俺は一瞬で果てた。 「んぐぁっ」 「あ~あ、一瞬でイッちゃった。  まだ挟んだだけなのに。胸がないからこんな簡単なこともできないんだねぇ」 もう、加蓮言葉のナイフの切れ味が凄すぎる。 俺なら泣いてる。 「ほら見て、P。  こんなに出したんだね」 加蓮は大きな胸の谷間をさらけ出した。 そこには俺が出した精液がべったりついていた。 加蓮はティッシュでそれをふき取った。 「まだ出せるよね」 「もちろん」 加蓮は再び、俺の息子を挟む。 「ぐっ!」 出したばかりだというのにまた出しそうになってしまった。 俺は出さないように歯をぐっと食いしばった。 「我慢できて偉いね~。  じゃあ、動かすね」 加蓮はそう言って胸を上下に動かす。 気持ちいい!パイズリは見た目だけ、気持ちよくないというやつがいるが、全くそんなことはない。 俺はさらに葉をぐっと食いしばった。 「ほら見て、P。  Pのちんこ、全部隠れちゃった」 !!!ヤバい。 確かに俺のモノは亀頭のほんの一部すらも見えていない。 上から下まで全部加蓮の乳内にある。 それを視覚的にも触覚的にも認知してしまった俺は、またも興奮具合が跳ね上がる。 だがそれでも、ぐっと耐える。 「意外と粘るなぁ。  じゃあ、スピードを上げるね」 加蓮は言葉の通り、パイズリのスピードを上げた。 「どう?気持ちいい?」 「気持ちいい!もう、無理!出る!でるぅぅぅっ!」 俺は加蓮の本気のパイズリに耐えきることができず、あっけなく射精してしまった。 「これが、パイズリよ。  わかった?乳なし」 「はい…」 加蓮が横で情事をじっと見ていた奏に話しかけた。 あまりの気持ちよさに奏がいることを忘れていた。 ふと時計を見ると、もう昼だった。 「なあ、時間的に休憩しようぜ。  俺も出し切って疲れたし、腹も減った」 「うん、そうだね。私も楽しかったし、休憩賛成!」 「私は全然楽しくなかったけどね」 「ごめんね、奏!痛くしてないつもりだったけど大丈夫だった?  ひどいこともたくさん言ったし」 「いいわよ、別に。どっかの誰かさんは私の負け顔を見て興奮していたみたいだし」 「いや、申し訳ない」 「お昼ご飯の後は私のターンってことでいいのよね?」 「もちろんだよ、午前中は私が好き勝手したんだし」 「いいよね、Pさん?」 「もちろんだ。午後は奏のリベンジマッチだな」 「ええ、そうね。  そのためにご飯を食べながら、作戦を練らないといけないわね」 「私も考える!」 「駄目よ。私に何も相談せずにあれだけやったんだから、私も一人で好き勝手にやるわ」 「ちぇ~っ。まあいっか!  それよりポテトポテト!」 「ポテトは主食じゃねえよ!」 俺たちは昼ごはんにありつくことにした。

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