現すばDBアクア編(無料公開) (Pixiv Fanbox)

今回はアクア編。ちなみにこのすばのヒロインはアクアだと思ってる私です。ではいってみよー。 ▷アクアとアクアの両親 さてさて、原作では仮にも女神だったアクアですが現すばでは引きこもり→ホームレス→ヒキニートと落ちに落ちてしまったアクアです。 原作イメージを大事にしたいをモットーの現すばですがここまで原作の女神というイメージからかなりかけ離れた設定になってしまったにも関わらず、誰からも文句でないのは、アクアのアクアたる所以でしょうか。 アクアをヒキニートにしたのは、カズマ編で述べたようにカズマと同居させるための設定です。ちなみにアクアは作中でホームレスにもなってますが、原作でもアクアは天界を実質追い出されたため、現代では家から追い出されるというストーリーを設けました。 これにはもう一つ意味があって、これは現パロにする上で避けては通れない“親の存在”です。 原作ではアクアにはそのような存在がいるかどうかわかりませんが、現代ではいないというわけにはいきません。ただ原作にいないキャラなのであまり物語に出すわけにもいきません。また、アクアがトラブルを起こしてカズマがそのケツをふくという構造を成立させるために、アクアの親という存在は基本邪魔です。 例えばアクアがで親から自立していて親とはもう関係なく生きているということにすればそれもいけますが、そもそもそんな1人で自立できるような子ではないし、あまり年齢がうえすぎても今度はカズマとの接点を持つことも難しくなります。 作中でカズマしか頼れる人がいないといっていますが、そういう状況を作る上であまりアクアには交友関係を広げたり立派になってもらっては困ると思いました。 そのためアクアは原作以上にダメなキャラになっていくことになります。 高校では退学処分を受けるアクアですが、案外本人はダメージが少なく、嫌なことをすぐ忘れてしまうのは良くも悪くもアクアなわけで退学後の引きこもり生活も今同様、かなりエンジョイしています。 引きこもり中、最初の一年はカズマとよくオンラインゲームで遊んでいましたが、引きこもり2年目でカズマが中学3年の時、カズマが受験に専念する関係でカズマとの関係が一時的にたたれます。引きこもり２年目は高校時代の後輩や同級生であるウィズと遊んでたりします。 高校時代の後輩・・・・さて誰でしょうか。 アクアの過去エピソードを投稿している時『重い』というコメントがあったので、少し最後の展開は変えたのですが、本当は堕落した引きこもりの娘に辟易した両親はアクアが寝ている間に、アクアをごみ捨て場に“もの”として捨てたという話にしようと思っていました。 そんなこんなでアクアの両親を物語から排除しました。 ただ今回、アクアがやったことがやったことだけに流石に親にお呼びがかかりそうですが、実はアクアの両親の今後についてはもうすでに伏線を張っているのですが皆さんお気付きでしょうか。 ちなみに今更ですがめぐみんが中学生、アクアが高校生、ダクネスが大学生というのがビジュアル的にもバランスが良さそうですが、カズマのぞうさんを見て鼻で笑ったり、隣で夜な夜なごそごそ何をしているか分かった上で見逃すような子が未成年というのは個人的にいやだったので、最初、26歳くらいで結構お姉さんにしようと思っていたのですが、そうするとカズマと10歳も年が離れてしまうことになり、カズマとの接点を作ることが難しくなってしまうので、お酒が飲める年齢で一番若い20歳ということにしました。 ▷働けないアクア 原作ではお金がないんだから働くしかない的なこと言ってたアクアは実際、ちゃんとアルバイトをしていました。ただ現すばでは全く働く素振りを見せてません。 これは単純に、アクアが働くようになったらカズマが面倒見る必要がなくなるのが問題なのですが。流石のカズマもあの堕落っぷりを見て何回かマジギレしています。しかも番外編でアクアの無駄遣いが度々描かれていますが、多分あれは本編でもやってると思います。 そんなこともありアクアも一応アルバイトを短期でやっていたりもしますがもれなくトラブルを起こしすぐクビになってしまい、田舎のため情報は伝わりやすく、雇うとやばい奴ということで、最近は門前払いとなりいよいよ打つ手がなくなってしまいました。カズマも不憫になりあまり働けとは言わなくなってしまったそうです。 ちなみにカズマに同居人がいるというのはエリスとクリス(と、ダクネス)が知っており、クリスにはアクアを働かせられないか1度聞いているが、クリスの店もあまり人を雇えるほど繁盛はしていないこと(ど田舎のカフェなので余計)が理由で一度断られています。カズマの目標はアクアが1人で生きてけるようになったらアパートを引き払い家に戻ることだったので、最悪、カズマがバイトを辞めて、アクアが代わりに働くという選択肢もあったのですが(その気になったら、WORKING!の山田みたいにお店に住めるので)、アクアを拾った日、勢いで親に啖呵を切ってしまい関係をより悪化させてしまったことなども含めタイミングが悪く、少しほとぼりを覚ましてから改めてアクアやクリス、両親に相談しようと思っていた矢先にアクアがあんなことを起こしてしまったわけですから、救われないったらないです。 ▷カズマとの2人暮らし アクアが住み着いてから、ほぼ全ての生活費をカズマが払うことになりました。バイトは週６になり、食事は全て自炊。実家にあったオタグッズはほぼ売り尽くし、それでなんとか生活しています。カズマの1日でみせたようにカズマは朝早く家を出て、夜遅くまで帰ってこないので。家事全般はアクアが担当しています。掃除洗濯はもちろん、食料品や日用品の買い出しもアクアの担当です。なので引きこもりといってもそれなりに外に出ています。買い出しに関しては最初のうちは無駄遣いが多く、よくカズマに説教されてましたが、近所のスーパー、ホームセンター、薬局などのセール日などを完全に熟知するようになり、かなり上手くやりくりできるようになり、カズマも舌を巻くほどだったらしいです。そんなこともあって1日1本のお酒を飲むことが許されました。 掃除の腕、特に水回りの掃除は得意らしく、カズマが一人暮らししてる時より部屋は綺麗らしい。 食事は基本、スーパーの見切り品で料理はあまりしません。カズマがバイト休みの日にはカズマにおねだりして好きなものを作ってもらったりします。 それ以外では家でカズマが売らずに残した数少ないゲームをずっとやっています。カズマの部屋は節約のためWi-Fi契約していなく、オフラインのゲームのみとなります。夜カズマが寝ている隙にカズマのスマホを勝手に使ったりもしています。 基本起きたい時に起きて寝たい時に寝るので昼夜逆転生することも度々あり、カズマが学校に行っている間は寝ていることも多いです。 そんなわけで活動量が少ないアクアは、貧乏でそんなにお腹いっぱいご飯が食べれないのにもかかわらず、少し太ったようです。(カズマはしっかり痩せた。) 節約の関係でカズマはアクアに髪を切ってもらってます。アクアは手先が器用なので普通に上手らしい。自分の髪も切っている。 服装について。下着は作中にでてくる水色のキャミソールのみ。パンツはヨレヨレになってしまいカズマにゴミと間違えられて捨てられました。以後はカズマのボクサーパンツを履いてたりすることもあります。トップスもいつもの紺のパーカーしかなく、パンツもピンクのショートパンツのみ。洗濯するときはカズマのジャージや服をを代わりに着ています。 カズマとアクアは基本、カズマが怒ってアクアがしょんぼりすることが多いのですが、たまにアクアの機嫌がかなり悪いことがあり、ダストにそれとなく聞いたところ、女性の日について学び、一応、怪しそうな日は気を使うことを覚えたそうです。 ▷アクアとウィズ 前述の理由でアクアが20歳になっちゃったのでそういえばウィズも(永遠の)20歳だったことを思い出し、原作でも仲が良かったことから、この世界では同級生ということにしました。アクアは家を追い出されてから、まずカズマの実家を尋ねましたが、カズマはその時にはもう実家を出ていてアパート暮らしだったこととカズマの両親はアクアのことをあまりよく思っていないこと(息子が幼少期よく泣かされて帰ってきたから)、アクアのヤバい噂は耳にしていたこともあり、やんわり追い返しています。その後アクセルまで行ってウィズの元を訪れます。ウィズはアクアが実家に引きこもっていた時もアクアを気にかけ連絡をとっており、原作同様アクアには甘いので、アクアをお店に住み込みで働かせることを了承します。しかも、給与まで与えてました。もちろんバニルには面白くなかったですが、一応、店主の決定なので渋々、了承したそうです。 アクアがいつもきているパーカーとショートパンツは家から追い出されたままの姿なのですが、流石にあの格好でお店の仕事はさせてもらえなかったので、ウィズの私服を貸してもらったりしてました。アクアとウィズで店番、バニルは営業まわり(ガンガン契約取ってくる)という構図で仕事をしてましたが、原作同様、ポンコツのウィズとあのアクアがタッグを組んでろくなことが起こるはずもなく、ある事件でお店の経営は大きく傾き、ウィズはアクセル高に出向、アクアは追い出され以後出禁になってしまいます。これはカズマがアクアを拾うおよそ10日前の話になります。 ▷ホームレスアクア その後およそ10日ほどアクセル駅から紅魔駅の間を彷徨うことになります。アクアの手持ちはウィズから貰っていた僅かな給与しかなく、流石に手詰まりになってしまったアクアは途方に暮れます。この間ウィズは先程起こした事件の処理に追われバニルの命令で不眠不休で働かされていたので、アクアとは連絡が取れない状態でした。 10日間大した食事は取れず、まともな寝床もないまま時間だけが過ぎ、最終的にアクアはもう一度実家に戻ろうと紅魔の駅までたどり着いた段階で、力尽き、紅魔駅裏のシャッター街で夜を過ごすことにしました。そこに偶然カズマが現れたわけですから、あの時のアクアは相当マジ泣きです。現代ではアクアといえどただの女の子であまり長い間ホームレス生活するのは危ないということでウィズの家に住み込むというエピソードを足しました。 ちなみにカズマとウィズはカズマが中学生、ウィズが高校生の時に付き合いがあったためアクアのことは共通認識としてあり、ウィズがアクセル高で働き出した時に、アクアのことを報告しています。 ▷ヒロインとしてのアクア アクアはそもそもヒロインなのか？という疑問をお持ちの方は多いと思います。実際原作では、めぐみんとダクネスがカズマにお熱になっちゃったせいでアクアの影はいっとき、薄くなってしまいます。ただ、物語の最後はアクアを助けに魔王の城に乗り込む王道展開がおこるなど、アクアの存在が際立っており、基本、このすばはカズマとアクアの関係なくしては物語として成立しないことが多いです。また、アクアはカズマとはいわゆる男女の関係には発展しないということもアクアの魅力の一つになります。これはアクアとカズマを演出する上でものすごくありがたい設定です。年が近い男女が同じ屋根の下に住むという、普通のラブコメなら超ドキドキする展開もアクア相手ならそんなことも起こらないため、カズマとアクアの二人暮らしはドタバタな日常の１コマとしてとても描きやすかったりします。うる星やつらのあたるでさえ両親がいない日にラムと一緒に夜を過ごすのはドキドキしてたもんですが。 アクアの演出をちゃんとすることはこのすばという作品を扱うなら個人的には必須だと思ってます。現すばでまずアクアとの関係に言及したのもそのためであり、番外編でアクアは必ずオチで登場するのもそれが理由です。今後も基本アクアはオチで使う予定でいます。 イチャコラするのはめぐみんだったりダクネスでいいですが、やはりカズマとある意味一番絆が深いのがアクアでなければならないのです。 そんなわけで、アクアはとても大事に扱っているキャラになります。 ちなみにこれは余談ですが、原作で何があってもアクアだけはカズマが死ぬ最後までそばにいるのはではと思っています。 一部の方に『アクアは奥さん、めぐみんは恋人、ダクネスは愛人』と比喩されることがありますが、カズマとアクアの関係はわりと最初の方で完結してるわけです。 ▷トラブルメーカーアクア さてさて、カズマの1日でアクアは見事にやらかしたわけですが、一応現代の法では失火罪というものに当たります。が、あまり法律関係でガチガチに物語を展開してしまうと、少し趣旨が変わってきてしまうので、そこは曖昧にしつつ”このすば”らしさ重視で物語は展開されていく予定です。お気づきの方もいると思いますが、この火事事件は原作のベルディア戦でアクアが大量の水でアクセルの防壁に多大な損傷を与え、莫大な借金を抱えるという展開をパロったものになります。現代で水を使った派手な事件は天ぷら油に水ぶっかけるくらいしか思い浮かばなかったので。 そのため今後の展開もなんとなく読めると思いますが是非是非お楽しみにしていてください。 そして、アクアが起こすトラブルがある人物に幸運をよぶこともこの物語では実は起こっているのです。 それではまた次回、ダクネス編でお会いしましょう。