Home Artists Posts Import Register

Content


突発的な創作意欲が湧いたのでネタ帳から一つ書いてみました。3~40代くらいのおばさんアンドロイドに少年がいたずらする話です。


(※100円プランの方の7月の記事で載せるものになります。)







***********************








 ただいま、という声と共に少年が駆け込んでくる。都内の平凡な一軒家に住む平凡な少年は、今日も平凡な学校生活を終えて帰宅したところだ。

「おかえり。今日は早かったわねえ」

 廊下の向こうから女性が現れ、玄関で靴を脱いだ少年を出迎えた。サナエさんただいま、と少年は言う。サナエというのはこの女性のことだ。正確に言えば「家庭用アンドロイド LPCX-7200-F型」のことだ。

 容姿は40代の一般的な東洋系の女性をイメージして制作されている。かつては見た目の優れたアンドロイドが流行したこともあったが、そういったアンドロイドが乱暴される事案が多いと分かってからは、家庭用のアンドロイドはそれほど見目麗しくする必要もなくなった。

 しかし見た目というのは大事で、見た目が良い方が売れるということもあり、普通の人間よりわずかに容姿は優れているものの、それは平均の範囲内に収まり、且つやや年齢を高く設定することが一般的な対処法となった。これは他のメリットももたらした。「おばさん」くらいの年齢の女性は人間社会に溶け込みやすく、そして家庭に子供がいる場合は同年齢の母親の代わりとなった。

 少年の家庭も例外ではなかった。仕事で夜まで帰ってこないことが多い母親の代わりを、この「サナエ」というアンドロイドが勤めていた。食材の買い出しや夕飯の用意はもちろん、日中に母親がすることのできないその他の家事を全てこなしていた。

 額に僅かな汗を浮かばせた少年は、サナエに抱きついた。もともとはほっそりしていた肉体が、加齢によってうっすらと脂肪が乗ったような中年の女体。そんなややだらしない肉体は少年を柔らかく受け止め、サナエは少年を「愛情表現」として抱きしめ返した。

「サナエさん、セックス」

「ん、……?」

 サナエはその言葉を耳にして、機械的な瞬きを繰り返す。そして「や、やぁねえ。どうしたの、いきなり」と、少しだけ困ったような顔を浮かべながら返答した。

「今日もセックス、しよ?」

「え……、と。何を言っているのかしら? ふふっ。あ、そうだわ。おやつあるわよ。お茶も用意するから、ちょっと待っててね」

 通常のアンドロイドは、少年ほどの年齢の子供が性的な話題を持ち出した際にそれを回避するような行動をする。かつては性的なことを言ったり、行為に及ぼうとした際に警察機関に通報する機能も付いていたが、その網を掻い潜ろうとしてアンドロイドを破壊する事例が急増したため、なんとか穏便にその場をやり過ごすプロトコルのみが内蔵されるようになったのだ。

「やだ! セックスしたい! サナエさんとセックス!」

「ふふっ。……ふふっ。……ふふっ。……は、離して? ね、……ふふっ。そうだ、今日の学校はどうだった?」

 サナエは少年に抱きつかれたまま、その場から離れようと試みながらもぞもぞと体を動かす。プログラムされた通りの笑みを浮かべながら、なるべく性的な話題には触れないような会話を続けようとする。

「学校なんてどうでもいいよ。サナエさんのマンコ見してよ!」

「……? ふふっ。学校、楽しかった?」

 抱きついた少年をずるずると引きずりながら、なんとか廊下をからリビングに移動したサナエ。彼女は少年によって支障が生じた動作を改善するための演算を繰り返しながら、それと並行して少年の気を逸らすための会話を構築しようとする。

 日常生活で通常発生するとは考えられない異常事態。スペックの高くない一般家庭用アンドロイドにとっては、これすらも十分に負担となる。今少年の口が乳房に当たり、彼がお構いなしに服の上から吸い付いていることに対処することは出来ない。

「マンコ見して! サナエさん、お菓子は外で食べてきたから、セックスしよ?」

「ふふっ……、そう、なのね。お菓子……」

「もっと食べたら夕飯食べれなくなっちゃうよ。だからセックス! 運動してお腹空かせられるよ?」

「……」

 サナエの体温がわずかに高くなる。合理性を持った少年の発話のロジックに性的な行為が介在したため、処理に戸惑っている。そして十二秒の長考の後、性行為を置換して「じゃあ、私とお散歩しよっか」と代案を提示した。

 その間に少年の体が彼女の服を弄り、スカートを既に脱がしていることには処理が追いつかない。母親が以前使っていた紫のよれたショーツが露わになり、性の獣になった少年はすぐにその箇所に手を伸ばした。

「ああ、マンコだ。サナエさんのマンコ、柔らかいな……」

 サナエの局部には人間と同じ女性器が存在する。男性が自慰行為をする目的に備わったそれは、家庭用アンドロイドにはデフォルトで付いている。少年の父親が稀に使う意図でそれを残していたのだが、今は少年の方が多く使っている。

「だ、ダメよ。お母さんに言いつけるよ」追い詰められたサナエは最後のカードを切った。しかし少年はそれを気にかけることもなく、逆に動きの鈍くなったサナエをソファーに押し倒した。

 ズボンを脱ごうとして少年が離れたところで、サナエは体内からモーターの唸りを響かせながら非人間的な動作で体を起こす。四十代の女性を模したロボットは、少年の目にはよくできたおもちゃにしか見えていない。大切に扱おうという気持ちは起こらず、それゆえ扱いも乱暴になる。パンツも脱いで下半身裸になった少年は再びサナエに覆いかぶさり、サナエは仰向けにさせられた。

 サナエの目がいきり立った少年の肉棒に向けられる。それがペニスであると理解したサナエは少年との性行為が避けられないものだと判断し、小さな駆動音と共に膣壁から人工愛液の分泌を開始した。これは単純に人工膣を保護する目的の、いわば防衛機構のようなものである。じゅわっと膣壁から放出された愛液はすぐに女性器ユニットを潤し、サナエの下着を濡らした。

「サナエさんのマンコ濡れてる」と呟いた少年は、肉竿をサナエの股間に無造作に突き刺した。柔らかな肉壁が少年のイチモツを包み込み、オナホールとしての機能を果たそうとする。あれほど抵抗していたサナエは今は無表情になり、死んだようにピクリとも動かない。

 一度サナエと行為を始めてしまえば、なぜか彼女が抵抗を止めることを少年は知っていた。その理由は分からなかったが、それは単にサナエが未成年者との行為に際して、感じたりする機能を自らオフにしてしまっているからであった。命じられていない限り、感じている女性の模倣を合意のないセックスにする必要はない。ましてや少年は未成年者であり、性行為に関するあらゆる機能を利用することは許されていないのだ。

 少年は無抵抗のサナエの上衣を脱がせながら、今日のおやつは何かと尋ねる。サナエはそれに口だけを動かして「せんべいです」と極めて事務的に返答した。彼女は疑似人格をオフにすることによって、人格を持った存在と性行為しているという臨場感を与えまいと抵抗していた。

「そうなんだ。あ、今日は紫のブラだ。サナエさん、おっぱい見せて?」

「……」

 少年は微動だにしないサナエなどお構いなしにブラを脱がせた。まろび出る乳房は少年の手から少しはみ出るほどの大きさだ。彼女の体型に合わせて計算、整形された自然な大きさから変えられていない。少年はそれを揉みしだきながら、腰を前後に振り始めた。

 よく見ると、サナエの乳首の周りには歯形がついている。少年がサナエの乳房を吸い、さらには噛んだことによって、彼女の美しい人工の双丘は僅かに痛んでいた。

「ああ、ああ。サナエさん、気持ちいいよ」

 少年は歓喜の声を上げながら、無抵抗の彼女に乱暴に腰を打ち付け、むんずと掴んだ乳房を揉み、そして引き伸ばす。サナエは少年の荒々しいセックスに対して痛みや快感を感じず、目を見開いてただこの行為が終わるのを待ち続け、そして終わった後のタイムスケジュールを組みなおそうと演算を繰り返していた。

 人工膣に収められた少年のペニスが膨張する。睾丸から湧き上がる射精欲求を、少年は目の前の女性型の機械に向かってぶちまけた。とろとろの愛液で潤った蜜壺が白濁液で満たされる。

 少年は余韻に浸るまもなく肉竿をサナエから抜き、そばにあったティッシュでそれを拭った。以前彼女に向かってお掃除フェラをさせようとしたことがあったが、これ以上は許すまいと固く閉じられた歯は、陰茎を口腔内で洗浄することを不可能にしていた。

「あ、片付けやっといてね。母さんに見つかると面倒だから。あとおやつ要らないから。じゃね」

 ズボンを履いた少年はそう言って、二階の自室へと戻っていく。サナエの目は少年を追いかけ、そして精液の溢れ出た股間と汚れたソファー、自らの乱れた着衣へと移っていく。そうして現状を正確に把握すると、しばらくそのままの状態で静止し、この異常な状態から正常な状態へと戻る手順を思考した。それが終わると、まずはむくりと起き上がって少年と同じように股間をティッシュペーパーで拭き、そしてソファーに飛び散った精液を拭った。

「……」

 サナエは無表情でそれを終えると、膣口をちり紙で押さえたまま不格好にトイレへと向かった。そうして便座に座ると、膣壁から愛液の代わりに洗浄液を分泌させ、開いたままの膣穴から圧力を上げてそれを尿のようにじょぼじょぼと排出した。何度かそれを繰り返し、十分な洗浄が完了したと判断した彼女は便座から立ち上がり、トイレットペーパーで局部を拭い、やや白みを帯びたトイレの水を流した。

 そして細い指をショーツにかけ、挿入するためにずれたクロッチの部分をしっかりと適切な場所に合わせる。露出した乳房をしっかりとブラジャーで包み込むと、上衣も整えて服装を元に戻した。それから洗面台に立つと、自らの乱れた髪を手櫛で軽く整えて「以前の状態」に完璧に戻した。

 サナエは今日発生した事案を、少年の母親に通達するタスクを追加した。しかしそれが実行されたところで少年の行動に何の変化ももたらさないだろう。母親は少年がオナニーがわりにアンドロイドを使うことを大した問題だと考えておらず、むしろそれをいちいち告げ口するサナエを疎ましいとさえ思っていた。

 未成年の子供がアンドロイドを使って性行為の真似事をしたときに、それを保護者に伝えるのは設定から変えることができない。これから先も、サナエは幾度となく少年のオナニー道具として使われることになるだろう。優しげな中年の女性の容姿を与えられたロボットは、夕食の準備に取り掛かるために無表情のままキッチンへと向かった。


Comments

No comments found for this post.