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<この記事には、既刊「パーソナル・アシスタント・デバイスとの生活」に関するネタバレが含まれます。ご注意ください。>



ごあいさつ

今月もご支援くださりありがとうございます。


今回は「パーソナル・アシスタント・デバイスとの生活」について、本編では書けなかったことを少しだけお話したいと思います。(設定資料集に割と書いてしまっているのであまり言うこともない気がしますが……)



小説に関するあれこれ


・設定資料(増量版に掲載したものと同じです)

・主人公

紹介:大学二年。ラァサとノアの所有者になったはいいが思いの外電気代がかかり、真面目にバイトをするようになる。


・友人

紹介:大学一年(休学中)、スタートアップを設立。


・ラァサ(EVE+)

身長:150cm

3サイズ:B80/W60/H80

体重:48.0kg(循環液フル充填時:54.0kg)

バッテリー持続時間:最大27時間(省電力モードでは最大45時間)

肌色:16種類から選択可能

髪型:16種類から選択可能

髪色:ダークブラウン、ナイトブラック、アッシュグレー、ローズブロンドの4色はデフォルトで選択可能、オプションで256種類の色を配合して好みの色を作れる(別途料金)。さらに、オプションパーツとして体毛を植毛することが可能。

標準価格:1,482,000credit(+tax)

特徴:EVEの後継機。EVEと違い、体表面に継ぎ目がなく、触り心地だけでなく見た目まで人間の女性と遜色ない。発育途中の少女を模しているが、手から少しはみ出るくらいの大きさの胸や柔らかな臀部など、女性的な部分は十分な興奮を催せるように造られている。髪色は白。

紹介:主人公に買われたPAD。甘えたがりで、主人公と離れることを嫌う。


・ノア(EVE)

身長:164cm

3サイズ:B90/W61/H92

体重:64.0kg(循環液フル充填時:71.6kg)

特徴:体表面に薄い継ぎ目があるが、目立った位置にはないのであまり気にならない。グラマラスな体型。髪色は黒。

紹介:主人公が譲り受けたPAD。控えめな性格であったが、求められればそれに十二分に応える積極性も持ち合わせており、余裕のあるお姉さんとして主人公を弄ぶような態度をとるように変化した。


・備考一

 PADは十八歳未満でも所有することは可能だが、その際には彼女たちの女性器や乳首には取り外し不可のカバーを取り付けることが義務付けられており、(口や手などを使うことによっても)性的な機能を利用することはできない。


・備考二

 ノアもラァサも、お互いに対しては何も思っておらず、あくまで主人公を支える同種の存在としか見なしていない。そのため、彼女たちの間にあるのは事務的なコミュニケーションや一定の共通理解のみであり、友人関係はもちろん、敵対関係などといった、一般的に人間に存在しうる関係性は認められない。彼女たちを突き動かす原理は、単純に「所有者に対する奉仕」のみであり、自分が一番になろうという気持ちは一切湧かない。


・スターダスト・インダストリー

 アメリカに拠点を置く、デジタル製品などの開発を行っている企業。これまでにPADとしてGenesisシリーズを初めて売り出し、それからStarシリーズを五世代開発したのち、二年前に新シリーズであるADAM、そしてEVEを世に放った。


・EVEとEVE+について

 EVEとEVE+はいずれも「人の形をしたパーソナルアシスタント」的な存在であり、今でいうスマートフォンなどのデバイスの発展形という位置付けになっています。SF的に描かれる過度な「未来」感はなく、あくまで現在の延長線上にあるというのが根幹にあります。例えば人間が自分の脳に埋め込んだ通信機を用いて、アシスタントに思った通りの仕事をさせることも次第に普及しつつある、という感じです。ただ、倫理観は少し現実的ではなく、性的な機能をセールスポイントの一つにすれば売れることが明らかなので、男性型、女性型の区別なく、あえて人間以上の魅力的な体つきをするように各メーカーはしのぎを削っている、という背景があります。

 人間と変わらない外見や触り心地、温かさをしながら、(基本的には)喋れない、目線がわからないという特性が、人間とアシスタントとの違いを明確にしています。

 これまでのPADと大きく違う点は、その体の軽さです。EVE(や同時期に出たADAM)は、人間と遜色ないくらいの重量であり、EVE+に至っては人間と言って差し支えないほどです。初代のGenesisシリーズは百二十キログラムほどであったこと、そして現在出回っているPADの平均体重が八十キログラム程度であることを考えると、その差がより明確になります。安全性の面から、これまで女性型のPADが性奉仕を行う際に選択されることが少なかった騎乗位などの体位での性行為を、EVEやEVE+は比較的安全に行うことが可能になりました。


・言語は理解できるが、発話ができない

 EVEやEVE+は、人間の言葉を聞いて理解し、単に命令を実行するだけでなく、その心理まで踏み込んで予測した行動をとることができます。一方で、言葉を発して人間とコミュニケーションをとることはできないようになっています。それはそもそも、彼女たちが「言葉を生成する」能力を持たないからです。

 基本メカニズムとして、彼女らは言葉の理解を「ひとまとまりの音声や文章として取り込み」「字句単位の意味に変換」「コンテクストなどの基本パラメータを元に各パーツの解釈」「最終的に全体として矛盾がないかチェックして併合」というステップを踏むことで行なっています。そのため、自発的な言語生成を必要としない(いわば手がかりなしの手続きではない)読解に関しては、不自由なく行うことができます。

 一方、発話に際しては、相手に伝えたいことを思い浮かべ、それに韻律を肉付けして声に乗せます。彼女たちは感情の動きに似たものが生成できても、ある言葉がそれに適切かどうかを判断することができません。できたとしても、せいぜい喜怒哀楽程度の大味な判断にとどまり、それを稚拙な言葉にするよりは、ボディーランゲージとして表した方がコミュニケーションとしての質は維持されます。しかしながら、エラーや充電残量といった外部から見えない情報を発信するために、発話に必要なスピーカーなどの機能自体は存在しています。(この世界で普及するアンドロイドは、クラウドと通信を行うことで人間と会話をする能力を得ています。一方、PADはその能力を持たない代わりに、完全にスタンドアロンで稼働することが可能です。)

 「動物の動きを取り入れたPMGA——(Pseudorandom Movement Generation Algorithms)により、彼女は前世代機に比べて肉体的接触によるコミュニケーションが得意になっています」の通り、EVE+はEVEに比較して甘えたような態度をとったり、要求を体に触れて示したりすることが多いです(怒り、悲しみに類する感情の生成は基本的な生活では発生しにくいですが、それも表象すること自体は可能です)。

 EVEの方は体に触れることが少なく、基本的に所有者を遠くから見て情報収集などを行なっていることが多いですが、それはあくまでデフォルトの状態であり、より積極的に振る舞うことを要求されればそれに従います。所有者の行動に応じて半ばミラーリングのような動きをしたり、過去のデータから参照した「所有者の要求」を反映、再構築してより洗練した反応を見せたりするような機能はこの時点ですでにおおよそ完成されており、後継機のEVE+にも受け継がれています。



・なんで喋れないの?

我々人間は、人間以外の動物と会話をすることはできません。さらに言えば、同じ人間であっても言語や生まれ育った文化的背景が異れば会話ができなかったり、意思疎通に齟齬が生じたりします。しかし私たちはなんとなく相手の気持ちを推し量ったり、時には動物の気持ちすら推し量ってみたりします。


我々は自分のことしかわかりませんし、相手が心の中で何かを考えているんだろうなという推測に立脚してコミュニケーションを取るしかありませんが、それでもなんとかやっていける(ただし「善意」に基づいたやり取りに限る)というのは多くの方が経験していることなのではないでしょうか。そういったことを念頭に置いて、心から相手に寄り添える、そういう風に錯覚できる世界が見たくて、この文章を書きました。


主人公は常にPADが何を考えているのかを推し量り続けています。そんなことをしなくても、彼女たちの無条件の愛情はいつも彼に向けられているのですが、それにどことなく罪悪感を感じており、結局は相手の気持ちに寄り添っているポーズをとることで、形だけの罪滅ぼしをしているだけに過ぎません。


この小説を書く際に、後天的に喋る機能を失う、いわゆる失語症に関して調べたりしました。このことを心の片隅に置いてもう一度読み返してみると、ちょっとだけ見え方が変わったりするかもしれません。



むふふ

音声作品をよく聞くので、おすすめをいくつか挙げます。私が重視するポイントは、R-18作品であれば「耳舐めされて気持ちがいいか」で、全年齢向け作品であれば「聞いていてリラックスできるか」です。


R-18


1. 極め耳舐めシリーズ

https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ305883.html


サークル「HORNET」さんの作品はなんといっても耳舐めが他の作品と比べて数段優っていると感じます。

耳を直に舌で犯されている感覚は、このサークルさんの音声作品でしか味わえないと思います。これを聴いてしまったらもう後に引き返せないですが、それでも大丈夫という勇気を持ち合わせている方はどうぞ。



2. 毒舌アンドロイドに愛され尽くされ搾られて

https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ288441.html


みもりあいのさんの声が個人的に大好きなのですが、さらにAI娘という属性がプラスされて本当に最高です。

アンドロイドの身体を手に入れていちゃラブ生活を送る話になるのですが、基本的にこちらを馬鹿にしながらも「しょうがないなあ」と言いながら受け入れてくれる感じになるので、アンドロイドに可哀想な人間として見下されながらも救済されるシチュエーションが好きな人にはめちゃくちゃ刺さるのではないでしょうか。



3. 道草屋シリーズ

https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ313738.html


音声作品における金字塔です。極めて自然な背景音で、物語の展開のない「田舎の空気」が感じ取れます。R-18といっても本番は無いのですが、人里離れた場所の寂れた旅館で繰り広げられる生っぽい行為は十分に興奮を喚起させる要素になると思います。



4. お耳シエスタ

https://www.dlsite.com/maniax/work/=/product_id/RJ277841.html


このサークルさんはお手頃価格と耳舐めが魅力の作品が多いです。他のサークルさんと比べて際立っている点は、全体のボリュームに対する耳舐めの比率の大きさです。大体8割は耳舐めをしてくれます。個人的に喋りよりは耳舐めを重視しているので、そちらの方がいいということもありますが……。

耳をほじくるような耳舐めはとてもクオリティが高く、しかもそれを長い時間やってくれるという点で個人的にかなり推したいと思うサークルさんです。




非R-18


4. 鈴蘭の森と小鳥の羽休め

https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ291378.html


音声作品界では有名な伊ヶ崎綾香さんのサークルの作品になります。個人的には主に声無しトラックのマッサージなどにお世話になっています。本当によく眠れます。



5. 【関西弁ASMR】UNLUCKY LOVE 〜関西弁のお姉さん〜【耳かき・マッサージ・子守唄・添い寝】

https://www.dlsite.com/home/work/=/product_id/RJ317932.html


最近一番聴いています。声優は「アイドルマスター シャイニーカラーズ」の大崎甘奈役を務めていらっしゃる黒木ほの香さんです。トラック6のマッサージがびっくりするくらいよく眠れるのでおすすめです。




ここまで読んでくださりありがとうございました。来月は


一、行動経済学に関連した、私個人の著作物の販売についての話題

二、DLsiteなどのおすすめのロボ娘作品


になります。引き続きご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。


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