ヒトイヌ小説家、スランプになったら自分の小説の中に入っちゃった。 (Pixiv Fanbox)
Published:
2023-11-29 14:43:29
Edited:
2024-01-16 07:07:16
Imported:
2024-01
Content
こちらは『ヒトイヌストーリー』シリーズ
https://www.pixiv.net/novel/series/9808885
の中で公開中の作品『友人に即売会の売り子を頼んだら何故か私がヒトイヌにされてしまった。』
https://mahoro47.fanbox.cc/posts/6539962
の続きとなるお話になります。
うう~、どうしよう…。
小説書きの同人作家である私はスランプになっていた。
自分がヒトイヌ拘束に永久拘束されてしまった事で、自分の作品にもリアリティを求めてしまい、書けなくなっていた。
そんな私が、夢か現実かわからない不思議な体験をする。
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うう~、どうしよう…。
私は目の前に点けっ放しにしているPCの真っ白な画面を見つめる。
一応前回の即売会に持って行った話の続きを書くと決めてはいるものの、その続きがどうもイマイチそそるものが思い浮かばない。
原因は何となくわかってる…。
今の私の姿が問題なのだ。
ギチッ、ギチギチッ。
身じろぎすると革の軋む音がするこの体。
ラバースーツを着た上から全身を革の拘束スーツで覆われてしまってるこの姿は…。
ヒトイヌ。
いわゆるヒトイヌ拘束と言う拘束方法で全身をギッチリと拘束されてしまってる。
え?
だから手が使えなくて書けないのかって?
ううん、手が使えなくても私は小説が書けるのです。
それは、今私の頭に被っているヘルメットに秘密があります。
ヒトイヌ拘束には似つかない未来的なデザインのヘルメットからケーブルが伸び、PCに繋がっている。
これは私が頭で強く思った事がPCのメモ帳に文字として表示される機能があります。
その為私はヒトイヌ拘束のままでも小説を書く事が出来るのです。
だけどそのせいで私はヒトイヌ拘束から解放されなくなってしまったのですが…。
私をヒトイヌにしたままにしている張本人はパートナーの貴美子。
以前はちょくちょく同人作業を手伝いに来てくれる一番親しい友人だったのですが、今では彼女は私のお世話をしなくてはいけないので一緒に住んでいます。
その貴美子は一足先にベッドに潜り込んで高いびき。
腹いせにイタズラでもしてやろうかと思うけど、ヒトイヌ姿では到底そんなことも出来ない。
そう私は今ヒトイヌなのだ。
これが現在、私が書けなくなってる原因。
自分がヒトイヌになった事で、ヒトイヌと言うものの解像度が上がってしまった。
その為、どうしてもリアリティという部分が気になって来てしまうのだ。
しかし今書いてるのは異世界でのヒトイヌもの。
ファンタジー世界の様な中世ヨーロッパっぽい世界観の中でヒトイヌ姿の家畜奴隷として使われてる女性の物語。
そんな異世界のリアリティに感じて悩んでしまい、筆が止まってるのだ。
ああ…、本当に話の続き、どうしよう…。
考えている内に私はPC机の前で寝落ちしてしまった。
--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*ー
≪神の視点≫
ふ~ん…。
この世界線の私もヒトイヌにされちゃってるんだね。
私は眼下に見えるこの世界線の私の部屋を見下ろして思う。
そんな私も同じくヒトイヌの姿をしていた。
私は自分の世界で彼女と同じくヒトイヌを題材とした小説を書いていた。
彼女と違うのは田舎に引きこもって小説を執筆し、同人ではなく商業で活躍してた事ぐらい。
そんな私の前に『ヒトイヌの神』とか言う胡散臭い少女が現れた。
その少女の体はギッチリとヒトイヌ拘束されていたので、私は存分に弄りまくって楽しんだ。
でもそれがいけなかった。
仮にも神と言ってる存在を弄んでしまった事で、私はそのヒトイヌの神様と賭けをする事になってしまった。
その賭けに負け、私の体はヒトイヌ拘束されてしまった。
それだけに留まらず、私はその少女と交代で『ヒトイヌの神』になってしまったのだ。
それ以来、もうずいぶんと長い年月、神様をやっている。
で、退屈しのぎに別の世界の自分ってどんな事をしてるのか、いくつか世界を渡り歩き、この世界にやって来た。
そこで、以前の自分に非常に近い事をしてる自分を見つけた、と言う訳だ。
でも、今彼女はどうもスランプみたい。
本物のヒトイヌを自らの体で知ってしまったが故に、小説のリアリティが気になってるらしい。
なかなか執筆が進まず、焦る気持ちは元々自分も小説家だったからよくわかる。
何とか助けてあげたい。
そう思って私はほんの少し手を貸してあげる事にした。
これがスランプ脱出のきっかけになればいいな。
--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*ー
「ん、んんっ。」
やけに眩しい朝の光で目を覚ます。
あ、いけない、書いてる途中で寝落ちしちゃった…。
そう思いながら目を擦ろうとして出来ないことに気付くと言う、まだ毎日やってしまう行動をまたしてしまう。
もう数ヶ月もヒトイヌのままなのに、まだこの姿に慣れてないようです。
そして何だかいつもより全身の拘束がキツイな~とか、入ってるディルドやプラグがいつもより太く感じながら体を起こす。
何だかすごく臭いニオイが漂ってる。
何だろう?
おトイレの様な…、獣臭い様な…、そんなニオイ。
って…、えっ?
何?ここ何処?
何で私がとても驚いたかと言うと、自分の部屋で寝落ちしていたのに外にいた事。
しかもただの外では無かった。
そこはまるで牧場の様な場所。
野ざらしに屋根と簡単な木枠で仕切られた所に私は寝ていた。
何よコレ…?
まるで家畜奴隷用の畜舎みたいな…。
ジャラ。
え?
私が周りを確かめようと動こうとしてその場から動けなかった。
だって、私の首には頑丈そうな鉄の首輪が嵌っていて、そこからこれも太くて頑丈な鎖が伸びて太い木の柱に括り付けられていたから。
嘘…。
これじゃあまるで私が家畜奴隷になっちゃったみたいじゃない…。
そう思っていると…。
「お散歩の時間よ、ワンちゃん。」
言いながら私の目の前に、SMの女王様って感じの衣装の女性がムチを持って立っていた。
ジャラ。
その女性が柱から私の鎖を外して引き始める。
「お、おおぅ。」
引っ張られてズンズン歩き出されて慌てて私も引かれるままについて行く。
「むおぅ。」
歩くとオ○ンコとお尻に入ってるモノが中をゴリゴリ擦る。
なんだかいつもより刺激が強いっ、違う、いつもより太くて大きんだ。
何が何だかわからないけど、それでもこうして私は対応してるし、何となくわかる。
それは何故か…。
だってこの世界は…、私が書いてる小説の舞台にしてる世界そっくりだから。
と言う事はあの女性は、家畜奴隷の調教師のゴルダ。
そして多分私が身に着けてるヒトイヌ拘束の装備は、私が書いてる小説の主人公と同じものに変わってるハズ。
って言うか、まだ私がこうしてヒトイヌにされちゃう前に設定したものだから、全て想像で書いてるモノだったから…。
こんなにきついなんて思わなかった。
だって、現実の私の入れてるディルドやアナルプラグだって、私の穴の大きさ限界ギリギリなのが入れられてるのに、それよりも大きいなんて…。
私、一体直径何センチで書いてたんだろう?
もう2、3歩歩くだけでイキそうになる。
「ほら、遅いよ。」
「むうぅ。」
ゴルダが歩みの遅い私を急かしてグイグイ鎖を引く。
ちょ、ちょっと待って、そんなに急かされたら…。
中が、中がゴリゴリ擦れて、も、もう…。
「んんっ~~!」
「本当にしょうがない駄犬だねぇ、少し歩くだけでイクなんて…。」
ゴルダが呆れるぐらいに私はあっさり絶頂した。
こ、こんな風になるんだ…。
私は何処か頭の冷静な部分で自分の設定の拘束がどういう働きをするのかを理解して行っていた。
「いつまで、寝てるんだい、むんっ。」
ピシィンッ!
「ふぐぅぅっ!」
ピシィンッ、ピシィンッ!
ぐったりとして動かない私に容赦なくムチを浴びせるゴルダ。
痛いっ、痛…い?
ん?
あんまり痛くない…。
そうなんだ、ここまで分厚い革のヒトイヌスーツだと、ムチがあんまり痛くないんだ。
これは大発見。
と、いつまでも倒れたままじゃ、ゴルダが可哀想だ。
そう思って起き上がる。
ううっ、でもディルドもプラグも太過ぎだよぉ…。
「やっと起きたかい、行くよ。」
結局その後も少し歩いてはイクと言う事を繰り返した。
「よし、じゃあ、今日はここでさせてやろうかねぇ。」
一本の木の前で止まって、ゴルダが言った。
何を?とは思わなかった。
だって書いた覚えがある。
私は片足を上げて木に股間を向けた。
現実の私は尿道と肛門をチューブで繋がれ、自分のオシッコで常にセルフ浣腸させられ続けてるけど、この小説の主人公のヒトイヌにはそんな機能は無い。
カテーテルチューブは尿道に入れられて勝手にオシッコは出来ないけど…。
ゴルダはピンの様な物を腰に嵌められてる貞操帯の穴のひとつに挿し込む。
すると…。
チョロ、チョロチョロチョロ。
オシッコが出て来た。
木にビシャビシャとオシッコがかかって辺りにアンモニア臭が漂う。
ああ、こういうニオイの表現とかも入れたらいいかも…。
何故自分の書いた小説の世界にいるのかもわからないのに、私の中の小説家の部分が冷静にネタを集めてる。
本当に、私、これからどうなるんだろう…?
「いつまで足上げてるんだい、終わったよ。」
ゴルダに言われて、とっくにオッシコタイムが終わった事に気付き慌てて足を下ろす。
「クソの方はまだ我慢してもらうよ、出したかったら今夜のお勤めをしっかりやる事だね。」
ああ、お勤めかぁ…。
当然ながら自分が書いた話なので『お勤め』が何なのかも知ってる。
う~ん、どんな風なのか興味はあるけど、怖いなぁ…。
鎖を引かれて帰る道すがら、そんな事を思っていた。
夜。
場末の酒場。
下品な言葉で喋りまくる屈強そうな男達の間を、露出度の高い服を着たウェイトレスが注文の品を持って動き回る。
酒場の一角では乱交パーティー様な物も行われており、慰み者として連れて来られた奴隷の女性達が輪姦される。
性欲を吐き出す為に男達はこの酒場にやって来る、そんな場所に私はいました。
ジャラ。
「おおぅ。」
私はそんな酒場の片隅に鎖で繋がれていた。
ヒトイヌとして言えばチンチンのポーズ、人として言えば正座してる姿勢で鎖に繋がれ、鎖が短いから四つん這いに戻れずその姿勢で固定されてる。
おかげで、アナルプラグがお尻にさらに深く埋まって直腸の奥をグリグリ刺激されて腰砕けになりそうなぐらいに感じさせられてる。
何故そんな姿勢で固定されているかと言うと…。
「げへへっ、んじゃあしっかり食べさせてやるぜぇ。」
ズボッ。
「おごっ。」
開口ギャグで開きっ放しで固定されてる口の中に男の太いペニスが突っ込まれる。
ジュチュッ、ズチュッ。
く、苦しい…、これ確かイラマチオって言うんだよね?
これ、こんなに苦しいの?
あ、息…、鼻でちゃんと息しなきゃ、口で息吸えない。
おえぇ、そんなに喉の奥突かないで、吐きそうになるぅ…。
と言うか、鼻で息吸ったらすごくクサイ…。
男の人のオチ〇チンってこんなに臭うの?
「ぐっ、そ、そろそろ出すぞ、しっかり受け止めろよ、ぐぅっ。」
ドピュ、ドピュドピュ。
口の中に精液が吐き出された。
「お、おごっ。」
ズルンッ。
私の口の中にたっぷりと精液を吐き出し、柔らかくなったペニスを引き抜かれる。
「おぇ…。」
「おっと、零すなよ。」
そう言って、精液を吐き出そうとした私の頭を掴んで上を向かせられた。
ちょ…、そんな上向かせられたら飲むしか無くなるっ。
「お、おご、おごっ。」
現実世界でもヒトイヌにされて長いから、口が開いたままで飲み込むのが上手くなってるのが、こんな所で役に立っちゃうなんて…。
うえぇ…、鼻に生臭いニオイが抜けて来てクサイ…。
「おい、休むな、次はオレのを咥えさせてやる。」
そう言って別の男が私の口にペニスを突っ込んだ。
そうやって、何人もの男達のペニスを咥え込んで夜は更けて行きました。
そろそろ夜が明けると言った時間まで男達の相手をさせられて、もう体も心もヘトヘトになって畜舎に戻される。
「お、おおぅ…。」
辛い…。
家畜奴隷として扱われるのって、こんなに辛いんだ。
ああ、主人公さん、今まで色々酷い責めを受けさせてごめんね…。
実際に経験してたくさんわかった事があるのに、もう私小説書けないのかな…。
このまま一生、ここで家畜奴隷として生きて行くのかな?
どうせ元の世界に戻ってもヒトイヌだし、どっちでも一緒かな…。
ううん、元の世界なら小説が書ける。
書きたい。
こうして体験した事を元にして、きっといい小説が書けるハズ。
ああ、戻りたい…。
そう思いながら、オナホール扱いされた疲れからいつの間にか眠りについていました。
『充分楽しんでもらえたみたいだね、じゃあ、帰ろうか。』
微睡む意識の中、自分の声に似てる声が頭の中に響いた気がした。
…。
……。
………。
ん?
朝?
でも昨日みたいに眩しくない。
「法子、法子ってば。」
ん?
誰かが私を呼ぶ声が…。
また散歩ですかゴルダ様、それともまた酒場でオナホールですか?
そう思いながら目を開ける。
「法子ってば。」
「おぉ?」
あれ?
喜美子?
へ?
畜舎は?
「もうPCに向かったまま寝落ちなんて、体を壊すよ。」
それをあなたが言いますか、私を一生脱げないヒトイヌスーツに閉じ込めて拘束したあなたが。
って、え?
喜美子がいる。
目の前には付けっ放しのPC。
一行も進んでいない真っ白なワードパッド。
「ん?法子どうしたの、ちょっと様子がおかしいけど?」
戻って来たの…?
元の世界に。
と言うか、あれはただの夢?
わからない、
けど、今私がいるのは喜美子の隣。
それだけで良かった。
それだけで安心出来た。
「どうしたのよ一体。」
そう言って、喜美子は頭で思った事をワードパッドに表示するヘッドセットを私の頭に被せる。
『なんでもない。』
PCのワードパッドに私が今考えた事が文字として表示された。
「本当に?」
『大丈夫、怖い夢を見ただけだから。』
「夢?ふ~ん、だったらいいんだけど…。」
まあ本当に夢だったのか私自身もわかってないんだけど…。
「まあいいわ、それよりそろそろ原稿上げないと、コピー紙とは言え準備が間に合わないんじゃない?」
『大丈夫、すぐに小説書く。』
「本当に?まあ、あんまり気負わずにね、言ったら悪いけど、即売会用の同人誌なんだから。」
もう、喜美子はわかってないなぁ、相変わらず。
「じゃあ、また書きあがったら言ってね、本にする段取りとか、現地への移動の準備とかあるから。」
『わかった。』
よーし、書くぞ!
今はもう書きたい事が山の様に溢れて来てる。
これはいい小説になりそう。
そうして書き上がった小説は、真に迫った描写が評判でその界隈では少し賑わったらしいけど、それはまだ先の事。
冬の大きな即売会当日。
以前の時と同じ様に、喜美子の車で現地入りする。
ヒトイヌスーツを脱げない私は当然ヒトイヌのまま。
そうして、2度目のヒトイヌ姿での即売会の一日が始まる。