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こちらはpixivで公開中の「『永久拘束人型独房』通称『マネキンスーツ』」 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=17666208 をはじめとした「永久拘束人型独房シリーズ」 https://www.pixiv.net/novel/series/10102447 の続編になります。 世の犯罪者を閉じ込めたマネキンスーツは飽和状態にあった。 その打開策として、犯罪者を人型のレリーフの付いた壁に閉じ込めるという代案が法案を通過した。 まるで工場でのラインの様に真空パックされ、壁に閉じ込められて行く受刑者たち。 私もその受刑者の列に並ぶひとりでした。 続きはFANBOXにて限定公開しています。 https://mahoro47.fanbox.cc/posts/5346014 ---------------------------------------------------------------------------------------- 「なんかさ~、最近何て言うのかな、レリーフ?あの人型の形の模様がある壁が増えたよね。」 「あんた知らないの?最近の受刑者はみんなその人型のレリーフの壁に閉じ込められる様になったんだよ。」 「え!マジ?マネキンスーツじゃなくなったんだ。」 「なんかね、増えすぎてどこのデパートもいっぱいなんだって、だから最近はこうしてあちこちの壁にして使ってるんだってさ。」 「へぇ~、じゃあ、この中に犯罪者がいるんだね~。」 「まあ、そう考えると怖いよね、町の中あちこちに犯罪者がいるって事だから。」 「でも絶対に出られないんでしょ?なら別に気にしなきゃいいじゃん。」 「そうなんだけど…。」 そんな話をしながらギャルたちは去って行く。 私は話を聞きながらも何も反応できずにその場に佇んでいた。 だって今私は、そのギャル達が話していた例の壁の中に閉じ込められているのですから。 ギャル達の言ってた様に私はもうずっとこのまま身動き一つとれずにこの場に閉じ込められたまま佇み続ける。 それがこの国で犯罪を犯した者の受ける罰。 どんな小さな犯罪でも一律に一生身動き出来ない状態で過ごす事を強要されます。 そう、私も犯した罪自体は小さなものでした。 そしてあの日、私はこの強化プラスチックで作られた人型レリーフの壁に閉じ込められる処置を施されたのです。 月日は遡って、その私が処置を受けた当日に戻ります。 私が捕まって、連行されて来た場所はまるで何かの工場の様でした。 なにがしかの罪を犯した人は皆もれなく身動き一つ出来ない様に永久拘束を施される。 そのため、捕まるとすぐに処理をする為の施設に送られる。 そしてここがその施設のひとつ。 最近できたマネキンスーツとは違う拘束方法で受刑者の身体の自由を奪う場所。 そこではまるで工場での流れ作業の様に人間が黒い人型のレリーフに加工されて行っています。 ここではまず下準備として、バキュームベッドというものに私達は入れられるのだそうです。 バキュームベッドというのは、ゴムの膜の中に体を真空パックされてしまう拘束方法なのだそうです。 真空パックされると壁に加工される前でも、もう身動きできなくなるので、ここで火としての私とはお別れだと言われました。 それにしても…。 今、そのバキュームベッドに真空パックされるのを待ってる人の数がすごく多い。 私の前に10人ぐらい並んでるんじゃないだろうか。 もしかして毎日こんなにたくさんの人が逮捕されているの? もしそうだとしたら、そりゃあマネキンスーツでは置き場が無くなるハズだと思った。 確かに街中でレリーフの壁となった人達をあちこちで見かけるので、少なくは無いと思ってたけど、想像以上に日々永久拘束されてる人の数は多かった。 順番を待ってる間、私は真空パックされていってる人を観察する。 係の人が、2枚のゴムの膜の間に入る様に指示する。 今まさに入れられようとする人は抵抗してるけど、ここに来た時点でもう絶対に逃げられないので、無駄なあがきだ。 係の人数人にあっさり取り押さえられて、ゴムシートの中に入れられる。 本当は真空パックされるポーズを自分の好きなポーズに出来るハズなんだけど、さっきの人は抵抗したせいで係員の人に強制的にガニ股のカエルが轢き潰されてる様な恥ずかしいポーズをとらされて、その姿勢のまま数人の係員に押さえつけられていた。 ああ、あの人あの恥ずかしいポーズで真空パックされちゃうんだ。 プシューと音がして、ゴムシートの間の空気が抜かれて行く。 すると、ゴムシートが中に入ってる人の体にみるみるうちにピッタリと張り付いて行く。 ピッタリと張り付いたのでわかった事ですが、顔と股間部分は露出する様に出来ていたようで、真っ黒な体から白い顔と股間が見えていました。 そして、抜いた空気が戻ってこない様に開口部をしっかりとロックをかけられて、ゴムの壁に人型が浮き上がったオブジェが出来上がった。 「いやぁ、こんな格好いやぁ!戻して!戻してぇ~!」 真空パックされた人が喚く。 どうも必死に暴れてもいる様だけど、動かしてもゴムの張力に負けて恥ずかしいポーズに戻ってしまう。 しばらくその無駄なあがきを続けていたが、どうも相当力がいるみたいで、段々と動かなくなっていった。 そうしておとなしくなったところで、鼻と口にチューブが突っ込まれ、股間にも何本か大小のチューブが差し込まれていった。 どうもあのチューブを付けられると、喋るどころか発声すら出来なくなる様で、さっきまで聞こえていた喚き声が全く聞こえなくなった。 以上で処置は終わりの様で、天井から伸びるフックに繋がられて持ち上げられ、その吊り上げられた状態のままレールに沿って運ばれて行った。 ああなると、もう完全に人ではなくモノ扱いだった。 その後も私の前に並んでる人たち全員同じ処置を施され、吊り上げられて運ばれて行った。 そしていよいよ私の番がやって来た。 ここに連れて来られた時点で覚悟は出来てたと思ったけど、やっぱりこの先一生身動き取れなくなると思うと、足が竦む。 さっき大暴れしてた人の気持ちが今よくわかる。 あの人が喚き騒いでなければ私がみっともなく暴れていたかもしれない。 今みっともなく暴れたりしないのは、あの惨めなポーズで固定されたあの人を見たから。 動けなくなるにしても、惨めな恰好で動けなくなるのはやっぱり嫌だ。 もう二度と自由が戻ってこない事は怖い。 でも、もう回避できないなら、せめて、自分の気に入ったポーズで固められたい。 ゴムの開口部を開いて、係の人が入る様に促してくる。 全裸の体をそのゴムとゴムの間に滑り込ませる。 「ポーズ決めて。」 係の人が短く言う。 私は直立状態から少し手足を開いた姿勢で止まった。 何の面白みも無いポーズだけど、一生そのままなのだから、無難な方が絶対にいい。 「決めました。」 私が宣言すると、ゴムの膜の間の空気が抜かれて行き、真空パックが始まる。 ピチピチと体にゴムが張り付いて来る音が耳に届く。 全身を均一に締め付けられていく感覚は初めての体験で、少し気持ちいいかなとか思ってしまった。 完全に空気が抜けきり、しっかりとロックがかけられて、私はもうこのゴムの膜の中から逃げられなくなった。 軽く体を動かしてみる。 き、キツイ…。 あの暴れた人、もの凄い力で暴れてたんだ…。 自分の力ではこのゴムの膜でさえビクともしない。 そうしてる内に、係員が私の鼻と口にチューブを挿し込んで来る。 「おごっ。」 鼻は気道の奥まで、口の方は食道の奥、もしかしたら胃にまで届いてるかも、ぐらいまでチューブが挿し込まれる。 呼吸は苦しくなく、むしろ少しラクになった気もする。 ただ、もうこのチューブからしか酸素を取り込めないので、酸素の注入を止められたらもう自分では息が出来ない。 顔の方の処置が終わると、今度は係の人達が股間の方に集まって行く。 何本か入れられてたチューブを私にも入れるのでしょう。 オシッコの穴と、お尻の穴の奥の方にまで深々とチューブを挿し込まれた。 多分、オシッコとウンチを回収するためのものでしょう。 だから、オ○ンコにもチューブを挿し込まれたのにはびっくりしました。 だけど冷静に考えれば、生理の経血などが出るのだから、衛生面を考えれば当たり前だったかもしれません。 股間の方の処置も終わると、私も天井から伸びるフックに引っ掛けられて吊り上げられました。 ブラブラと揺れながらレールに沿ってどこかに連れて行かれます。 そして辿り着いた先にはズラリとレールの沿う様に並んでいるバキュームベッドの列がありました。 私はその列の最後尾に並んで止まりました。 さながらその姿は在庫品をプールしてる倉庫の様でした。 いえ、きっとそうなんでしょう。 私達はどこかの壁になるのが決まるまでここで在庫として待機させられているんだ。 もう本当にモノ扱いでした。 その予想は間違っていない様で、私はそのまま何日も過ごす事になりました。 私達はバキュームベッドに真空パックされたまま吊られて毎日を過ごしていました。 どうやら壁として設置される場所が決まるまではこのままの様です。 どうもあまりにも連行されてくる受刑者が多い為、順番待ちの様な状態になってるみたいでした。 私も多分、1週間ぐらいこの状態で放置されています。 私の前からバキュームベッドに真空パックされた人が減るとその分後ろに追加されて来ている。 本当に流れ作業で加工されるモノ扱いでした。 それから更に月日は過ぎて行き、私の設置場所が決まったのは更に1ヶ月ほど経った後でした。 久しぶりに吊り下げられた状態から降ろされて、処置台に乗せられる。 係の人が私の体の各部のチューブを弄って調整してる様です。 更に新たに器具が追加されます。 おっぱいにお椀の様なカップが取り付けられました。 他には、股間を覆う様に何かが取り付けられます。 そして、顔にはプラスチックの様な素材で出来たお面を被せられました。 目の部分はいいのか悪いのか見える様にクリアパーツが使われていてちゃんと目が見る様に出来ていました。 そこまで係の人が私の体に処置を終えると、銃の様な機械を私の周りに設置していきます。 プシュー。 体のあらゆる方向からスプレーで何かを吹き付けられる。 すると、今までは微妙にですが動かせていた体が全く動かせなくなってくる。 吹き付けては乾かし、吹き付けては乾かすと言う工程を繰り返して、徐々に吹き付けられている素材の厚みが増していく。 色は茶色?チョコレートの様な色合いです。 こうして私は、どこかの街角に設置される壁に生まれ変わったのでした。 とある街角に設置される茶色の壁。 その壁には人型のレリーフが刻まれている。 それが今の私の姿。 決まりで設置される場所は壁になった人の地元から遠く離れた土地に設置される事になっています。 今目に見える景色は私の全く知らない場所。 この場所で私は一生を過ごす事になるのです。 全く身動きできないから、さぞ退屈で苦痛だと思われるでしょう。 ですがそんなことはありませんでした。 乳房に取り付けられたお椀の様な形の機械は、マッサージ器の様なもので、断続的に胸を揉まれたり乳首をバイブレーション機能で刺激されたりするのです。 その度に動けない体をくねらせたくなる程の快感を与えられます。 胸の刺激が性感を昂らせても、絶頂には及ばない程のものなら、股間に取り付けられた器具は直に絶頂を与えて来るものでした。 クリトリスに強烈なバイブレーションの振動を与えられ強制的にイカされます。 しかも一度で終わる事は無く2度3度とイカされる事はしょっちゅうで、稀に10回以上絶頂を繰り返させられる事もあったりします。 そんな胸と股間の器具が毎日ランダムで動いたり、動かなかったりするのです。 イキたくなくてもイカされる事もあれば、イケそうでイケないままで終わる事もあったり、今日は動いてほしいて思った日に限って全く動かなかったりもします。 もしかしたら私達は受刑者だから、罰のつもりで、自分の意思とは裏腹に動くように作られているのかもしれません。 苦痛を与えるつもりと言う事で、もうひとつ思い当たる事があります。 それは私の食事と排泄に関する事です。 私がこの場所に設置される時の事。 胃にまで届く給餌用のチューブで食事を与えられているので、何を食べようが味も触感もニオイもわかりません。 なので、知らせなければ私は一生知る事は無かったのに、わざわざ作業員の人は私の股間から伸びる排泄用のチューブを口に繋いでる給餌用のチューブに接続する様子を見せつけたのです。 そうなのです、私は自分の排泄物を食べさせられる事になってしまったのをわざわざ知らされてしまったのです。 それからは、お尻からウンチが出る度に、これを食べるのかと思い、胃袋が重くなれば、ああ今私は自分のウンチを食べたり、オシッコを飲んだりしてるのかと思う事になりました。 その度に不快感が沸き上がりますが、もう自分ではどうすることも出来ません。 きっとこの仕打ちを実感して、自分の罪を悔い改めろと言う事なのでしょう。 私は自分が小さいとは言え、罪を犯したと言う負い目があるせいで、この仕打ちを日に日に徐々に受け入れ始めて来ていました。 ただ、受け入れたとしても、もうこの仕打ちから解放される事は無い、許される事は無いのです。 日々この惨めな思いをしながら、目の前を楽し気に通り過ぎていく人々をただ羨ましく見つめることしか出来ません。 このままずっと、一生…。 あ、あふぅ。 今日はおっぱいの機械が動き出しました。 ああ、もっと、もっと強く刺激が欲しい、クリをクリ弄ってイカせて! お願い、イッてる間は辛さ惨めさを忘れられるから、もっと、もっと弄って!刺激を頂戴! 数年後。 取り壊しが終わった工事現場。 廃材の山の横に、人型のレリーフを浮き出た壁だけが集められ、山の様に積まれたトラックが止まっていました。 その山のように積まれた壁のひとつが私でした。 私が設置されていた場所は再開発される為、私達は取り壊され、撤去されました。 でも撤去されたからと言って私達は解放されるわけではありません。 このまま使用済みとなった壁が集積されている施設に運び込まれ、そこにひとまずは放置されるのだそうです。 今後再利用されるかは、わかりません。 今もまだ次々と人型のレリーフの壁はどんどん作られ続けているらしく、しばらくは足りなくなる事もないだろうと言う事でした。 次に街角に設置されるのは何年後になるでしょうか? それまでは体に設置された快楽を与える器具は動く事はありません。 ただ壁に埋め込まれたまま、自分の排泄物で生き永らえ、いつ来るかわからない再利用の日を待ち続けるモノ。 ああ、イキたい! お願い、動いて刺激を頂戴! この現実を忘れさせてくれるほどの快感を与えてくれる刺激を! いくら願っても叶うことの無い願いを唱え続け、私と同じ姿のたくさんの壁と共に、ゴミから再びモノとして使われる事を祈る。 自分の人生の中でたった一度だけ犯してしまった小さな罪を悔いながら…。

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