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「おらあぁっ!!」


どかんと!


「ブラッディーオークの強腕から、ラリアットがエンジェルに炸裂!一人で二人を相手にするこの不利な状況 果たして抜け出す道はあるのか!」


観客の歓声とともに、ブラッディーオーク、バーミルのラリアットに直撃された鈴の体が空中に跳ね上がり、マットに叩きつけられる。2対1のハンディキャップマッチ、それに加えてバーミルとタグに入ってきたアルラウネ、パプリカの計略に両腕まで後ろ手に縛られて、鈴は絶体絶命の危機を迎えていた。


「どうした天使さんよ。今日は調子が悪いようだな。これはあんたに振られたおれの腹の分だぜ!」

ズドオォォンッ!!

「おごぉおぉぉッ!!」


頑丈な筋肉から伸びたパンチが鈴の腹の奥深くに食い込めて、その小さな体が空中に跳ね返る。バーミルが死んだカエルのようにマットにぺたっと伏せて胃液を吐き出すスズを蹴って遊ぶ間、リングの外で待機していたパプリカがタグを強要する。


「ちょっと!ちょっと!タッチして!いつまであんただけ遊んでるつもりよ?」

「チッ!わかったよ!」


バーミルとタッグして入ってきたパプリカが木の幹を展開して鈴の手足を拘束、ロメロスペシャルを仕掛ける。


「ふふっ、子供みたいな体してるくせに、似合わない胸なんかつけちゃって、許せない身体たね。たっぷりとお仕置してあげる~。」

「うあぅッ..!くあぁぁッ!!」


全身を走る激しい痛み、しかし拘束具のように手足を縛り付けた木の幹は鈴の身体の自由を許さない。結局、パプリカが乗り気になるまで技術を受け取ってからマットに投げつけられる。


「がはッ!あぁぅッ..!あぁ..!」


これ以上痛い目にあう前に脱しなければ...と心の中で迫るが、言いようのない苦痛に開いた口から聞き辛いうめき声をもらすだけで、壊れた人形のようにマットに散らばった体は言うことを聞かない。そんな鈴を嘲笑しながら、黒い二つの影が鈴に向かってだんだんと締め付けられていた。

...

..


ズンッ!!

「うえッッ!!」


パプリカに後ろを捕まって身動きもできないまま、下腹中央にバーミルのこぶしが刺さると、鈴が苦しそうにマットの上に唾液を吐き出す。


ズンッ!!ズゥン!!ドズゥゥンッ!!

「ぬうッ!!ぐふうおぉ!!うぶえぇぇッ!!」

「どうした、ファイターエンジェル!このまま反撃もできずに遣られてしまうのか!まさしくヘルズフレアのターンだ!」


「ふん, どんな偉いレスラーかと思ったらうわさにも及ばないな。こんな奴相手に親衛隊2人が出るまでもなかったのにマリア様も完璧主義が行き過ぎだぜ。」

「ふふ、あの偉いファイターエンジェルさんが肉サンドバッグなんて、あんたの名声ももう地に落ちたのよ。」


もはや試合とは言えない一方的なリンチの現場。拳の跡が鮮明に焼き付くほど露出したお腹を何度も殴られて吐き出した胃液が、顔と胸のあたりをじくじく汚していた。


(もう痛い目にあうのはいやだ…でも…。)


その時、バーミルがほかの技術をかけるため距離をとる。


「ちゃんと縛り付くんだな。今大物を一発食わせてやる!」

「お、お前、それを使ってしまったら… ば、ばか! それに当たったら私まで...!」

「大げさするな。こういう時に使うんだから、フィニッシュムーブたというんだよ!」


バーミルが、ロープ反動で肩を押立てて突進してくる。典型的なスフィアだったが、あの巨軀に直撃されれば無事ではないはず。その姿に怯えたのか瞬間鈴を拘束していたパプリカの幹がゆるむ。


(今よ!)


鈴が後方のパプリカの肩をつかんで地面を蹴って空中に身を投げると、スフィアの衝撃に備えることだけに気をとられていたパプリカは、盾だった鈴が消えたことに一足遅れて気づいてしまう。しかしすでに対応するにはておくれたった。


「え?」


ドカァァーン!!

「ぶげえぇぇッッ!!」


バーミルのスフィアに直撃されたアルラウネが断末魔の悲鳴とともに力なく跳ね飛ばされてしまう。それはまるでトラックと軽量バイクの追突事故のようだった。


「ど、どこに消えた!」


慌てている間、すでにロープに到達した鈴がドロップキックを飛ばしてくる。バーミルがすでに手遅れであることを直感するが、ドロップキックを避けようとした瞬間、反対側のロープから飛んで来たパプリカがバーミルの背後に衝突して退路を断つ。


ドズゥン!!

「ぶへえぇッッ!!」


豚ののどを切るときのわめき声の意と共に、ドロップキックが顔面に的中!ただでさえパプリカに背を押されていたバーミルは、ドロップキックに倍以上のダメージを受けてしまう。自慢していた奥歯まで折れて鮮血まで撒きながら、パプリカと一緒にマットの上に重ねるように倒れる。

その隙を逃さず鈴がトップロープを踏んで空中に跳ね上がり、専売の華麗な空中曲芸を披露してバーミルの胴体にダブル·ニードロップを叩き込む。


ドズウゥゥーン!!

「くえぇぇッ...!!かはッ、かッ、ぐえぇぇ...!!」

「出た、エンジェルニードロップ!エンジェルの両膝がブラッディーオークのボディに着弾! 恐ろしいほど正確な空中制御力だ!」


腹筋が粉々になるほどの衝撃、親衛隊最強の筋肉と呼ばれたバーミルだったが、無力にも唾液をずるずるとこぼしながら目がひっくり返って失神してしまう。


「1、2、3!」

カーン!カーン!カーン!

「ファイターエンジェル、屈指の根性でふたたびピンチを乗り越えて逆転勝ち!しかし、このような不安な展開!いつまで続くのか!」

(ダメ…意識が…リングから外れなければ...)


最後の機知を発揮して何とか勝利した鈴だったが、体に累積したダメージは致命的だった。ロープから外れようとした瞬間、体を支えていた力を失ってリングから落ながら意識を失う。

....

...

..




一寸先も見えない暗い空間。鈴が何かに追われるように逃げている。


「どこをそんなに急いでいるの?ねえ~、子犬ちゃん。」


逃げていた鈴がいつの間にか前に現れたネロミにぶつかって転ばれ、そのままネロミに首筋をつかまれてリングの中に投げ込まれる。態勢を立て直した鈴がすぐロープに体をはじきって、自分を追ってリングに入ってきたネロミにドロップキックを放つが、ネロミの身体を突き破りながらマットの上を転がる。


「あうッ!」

「ふふ、また逃げるの? 私をほっておいて…。」


ドロップキックによって奇怪な形で穴があいていたネロミの身体がすぐに縫合され、有里の姿で擬態する。


「そんな…!くっ!」


有里の姿で擬態した何かが鈴の首を絞める。


「お前さえいなければ、私はこんな格好にわならなかった!」


鈴に向き合ったあり里の顔が徐々に流れてその中に白骨が露出する。その奇怪な姿に恐れを抱いた鈴が悲鳴をあげる。


「ひいっ!誰か、誰か助けて!」

....

...

..



全身が汗だくになって目を覚ませると、鈴はそこが自分の部屋だとに気づく。赤ん坊の頃から過ごした保育園。鈴の唯一のねぐらだった。


(どうやって帰ってきたんだろう...。思い出せない...。)


自分の体に目を通すと、誰かの看護を受けた形跡がある。 きっと、シスターが措置してくれたのでしょう。此の保育園は、教会で運営する施設で、教会のシスターが管理に当たっていた。自分を保育園に預けて以来、今まで一度も顔を出したことのない親に代わって、彼女は唯一の家族で、母親のような存在だった。ちょうどシスターが洗浄したおしぼりを手に持ったまま鈴の部屋に入ってくる。


「学園にはもう伝えたので、今日はゆっくり休んだほうがいいです。」

「シスター…私はどうやって…。」

「近所に倒れていたのを保育園の子ども達が教えてくれました。」


自分について何か追及しないかと思ったが、シスターは黙ってタオルとタライを置いて席を離れようとする。


「心配おかけして済みません、シスター。其...。」

「夢原のことだから敢えて追及はしないです。でも、悩みがあればいつでも相談にのってあげます。私はいつも夢原の味方ですから。」


シスターが敢えて追及しないのは、鈴自信の口で話すことを望んでいるからだろう。しかし、周りの人を引き込めば、自分を含めシスターも危険な立場に置かれることになる。 あの時の有里先輩のように。 シスターの信頼に答えられない自分の立場に対して、鈴はどこか悲しいような気がした。


「私は今から外部に用があるから夜までは帰って来ないんです。」


部屋を出ようとしたシスターが何かを思い出したように一言付け加える。


「そう、夢原の、前に宅配が届きました。ふふ..。」

(私の前に宅配?そんなことを送って来る人はいないはずだけど...。)


宅配を確かめてみたかったが、まず学園に登校するのが先だ。


(部屋で休めと言われたけど、シスターに心配かけないためにも、学園にわ出席するほうが良いだろう。)

....

...

..


(もうこんな時間。一応プロレス部にでも顔を出した方がいいかな...。)


学園の近くに着いた時には、すでにたくさんの生徒が帰り中だった。


「ネットにアップされたファイターエンジェルの動画見た?」

(私の話?)


他の学校の男子生徒2人が自分の話題を持ち出すと、気になった鈴が2人の会話を角から盗み聞きすることになる。


「デブ女に派手に破られてさ、ネットで上がった後1日で100万アクセスだってよ。正義のヒロインか何かと騒いだくせにあんな表情して雌犬が別にないって。」


そういえばヘルズフレアは一般メディアで公開された映像以外にも独自に編集した動画をネットで流布していると言ったけ、普段はあまり関心を持ちませんでしたが…悪いレスラーたちを罰する正義のヒロインを自任しながら、たった一度の敗北におしっこまでしながら、命を乞う恥ずかしい姿まで見せてしまった。


(これじゃ顔が上げられないよ...。)


このように他人から直接聞くと、あの時の敗北が改めて実感される。粉々になったプライドに、鈴は来た道を戻って家に帰ろうとした時だった。


「夢原!」


自分を呼び止める声に後ろを振り返る。高瀬だった。

部室でトレーニングに熱中しているはずの彼女がどうしてこんなところに…?しかし、それは重要ではなかった。口を開いた高瀬から出た声はとても冷たくて沈んだ声だった。


「逃げないで。」


どうしてそんなに冷たく言うの?でも莉奈ちゃんはいつも私に冷たかったじゃん。ただ私の調子がよくないからそう聞こえるのかも知れない。何から逃げるなと言うの?莉奈ちゃんから?わからないよ...。


※今回の投票によって次に登場したときの高瀬の運命が大きく変わります。

すべての選択は、進行とエンディングに影響を及ぼします。


It was time for Suzu, who recalled her defeat to Neromi, to lose her pride and go back home.

"Yumehara!"

She looks back at the voice that calls her. It was Takase Rina. The voice from Takase, who opened her mouth, was very cold and subdued.

"Don't run away."

Why are you talking so cold? But Takase was always cold to me. Does it sound cold because my condition is bad? Don't run away from what? From Takase? I don't know what it means.

※This vote will change Takase's fate significantly next time she appears.

All selections affect progress and ending.



※投票締め切りは9月9日18時までで、当月中旬に4-2話が投稿される予定です。

(Voting closes on 09/09/20 09:00(UTC))

※投票は締め切りました。

(The vote is closed)


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Suzudrop_Ep04-1(ENG)

스즈짱드롭킥_4-1화(KOR)


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Comments

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胸を揉まれて感じてる鈴ちゃん、エッチくて最高でした! 投票はAで!

purplet

コメントありがとうございます!私もアルラウネのエロい顔がよく撮れてるので気に入ってます!あと、よかったら集計の便宜のため、次からは投票記号は文章の前に書いていただければ嬉しいです(〃´∀`)

red fox

A 이번달도 수고하셨습니다!!

Haju

A!

Anonymous

B! 相変わらず興奮するイラスト、テキストをありがとうございます!!今後の展開でも無様、徹底なリョナ敗北する鈴ちゃんに期待したいですね!

purplet

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