陥落 (Pixiv Fanbox)
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ドゴッ バキッ! ドスッ
「ぶげっ! うごっ! お゛っ!?」
頬が左右に打たれ、涎が口の端を走りながらリングに飛び散りました。
黒々と、蒸気機関のようなエネルギーに満ちたその身体。
拳を差し込む隙なんてなかったです。
休むことなく放たれるその拳が、顔を打ち、頰を打ち、私の意識を少しずつ削ぎ取る。
リングが柔らかくなって、、、いや、実際に柔らかくなったのではありません。
生まれたての子鹿のように足がガクガクと震えて、天井がぐるぐる廻りました。
パンチを喰らいすぎて脳が馬鹿になってるんです。
パァン!!
とてつもない衝撃とともに、無骨なグローブが、私の鼻を、顔面を潰しました。
顔が真っ平になってしまったかと思いました。
汗や髪が後方へ吹き飛んで…
グローブ越しでも相手の拳の形がはっきり分かるほどの衝撃で、
一瞬意識が落ち、即座に浮かびあがります。
凄い。
こんないいパンチ、、、。一発でイケるパンチ、、、
ドンッッッ
立て続けに杭のような太い腕が唸り、
強烈なボディアッパーが乳房の下を穿ちました。
「かひゅっ…っっ」
厚い腹筋が波打ち、肋骨が軋み、呼吸が止まる。
振り絞るような声が喉から出ました。
苦しい。
これが本物のボディブローなんだって。
「~~~~~ッッッ゛゛゛゛っ!!」
地獄の苦しみに悶絶しました。
でも・・・
でも絶対にダウンしたくなかったんです。
この地下ボクシングでの輝かしい勝利の味。
力なく足元にぐったり倒れた相手。
拳にじんわりと残る、パンチの余韻。
完全に効かされてしまった相手の顔。虚な目が懇願するように私を見上げて、、
あの顔が見たくて、、、
この生意気な顔をした女。
こいつを地面に転がさないといけないと思いました。
そうしないと、この性欲か、本能か分からない激情を、慰められないと。
闘志を振り絞り、クリンチで必死に相手にしがみつきます。
熱されたエンジンのような肩に頬が触れました。
しっとりと汗で濡れて、、、すごくエロかったです。
こんな凄い腕にめちゃくちゃに犯されてるんだ、、
そう思うと、下半身から、、、恥ずかしいものが溢れて来ました。
長い禁欲期間を経た身体は、欲しがってしまったんです。
バゴォッッ!!!!
顎が外れたかのようなインパクト。
脳が頭蓋の中でバウンドして、、、
もう、直接脳をぶっ叩かれたのかと思いましたよ。
いや、絶対逝くじゃない、こんなのって。
力を失った体がマットに崩れ落ちたみたいです。
その音さえ、他人事みたいにどこか遠くから聞こえてきます。
頭がもう馬鹿になって、何もまともに考えられないんですね。
あー、、、
すっごい気持ちいい、、
カンカンカンカン!
って、けたたましく何かが鳴っていました。
パチパチパチと会場から上品な拍手が聞こえました。
「南美さん!」
周囲の喧騒に埋もれるようなに声がしました。
聞いたことがあるような気がしました。
でも、その意味さえ、もう分かりませんでした。
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いつも、ご支援本当に、ほんとーーーに!
ありがとう!!
ございます!!
皆さんご存知のように、自分は割と癖のある絵を描きますので、Twitterなどのオープンな場でさらすのが怖いんですね、、
全年齢OKな、ゆるかわでほのぼのとした絵が描けないばかりに、、、
支援頂いてる形ですが、趣味の近い皆様と自分の世界観を共有できて本当に嬉しいし、ありがたい限りです。
読みづらい小説に少ない挿絵ですが、もっとエロく、上手くなるので、応援頂けたら本当に嬉しいです
今更ながらの感謝の言葉ですみません。
来週あたりにこの続きを出します。