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「ねえ、右手の継承者になってくれる?」 五月。高校入学後の部活選びシーズン。今日初めて会った三年生の先輩に呼び出された私は、思いもよらぬ勧誘を受けた。 右手というのは、先輩の右腕を指先から肘まで覆うピンク色の手袋のことだろう。体にピタリ沿って張り付くように装着されたピンク色の手袋は皺ひとつなく、完全に皮膚と一体化してしまっているように見えた。 「えっと……どうして私が?」 「部活紹介の時一年の顔見てたんだけどさ、一番美少女だったから。右手はルックスよくないと厳しいからね、ほら」 び、美少女……? 私が? 面と向かってそんなハッキリ言われたのは初めてだったので動揺する。他にもっと美人の人いた気がするけど。先輩は美人顔でなく美少女顔じゃないと右手はキツイのだと主張した。わかるようなわからんような……。確かに先輩は丸みを帯びた端正な顔立ちで、可愛さと綺麗さがいい感じに釣り合った綺麗な人だった。でも私はそこまでじゃ……。ていうか、仮に美少女だったとしても辛くない?一年か二年も右腕がピンクのままって。 「でも、それって確か、脱げないんですよね?」 「そだよー。触ってみる?」 先輩の右腕を覆う光沢のあるピンクの長手袋は、どれだけ引っ張っても一ミリもずれない。皮膚から浮き上がりもしない。噂の通りだった。 高校入学後、その噂はすぐ耳に……いや目に飛び込んできた。二年三年の先輩のなかにチラホラとおかしな格好をしている人がいる。右腕がピンク色に染まっている人、スカートから除く左脚が水色のニーソのようなもので覆われている人。それらは奇抜なファッションというわけではなく、この高校に古くから受け継がれてきた超常的な伝統だったのだ。肘まで覆うピンク色の長い手袋。それを「継承」した人はそれを脱ぐことができなくなる。学校でも、家でも、カラオケでも、冠婚葬祭でもピンクの手袋をはめたままずっと過ごさなくてはならない。相当に恥ずかしい思いをすることになると思う。特に夏場は目立って大変だろう……。と思うけど、入学まで私が知らなかったように、学校関係者以外には視認できないらしい。だからそこまで気にする必要はないと先輩は言う。でもクラスの友達とかにはバッチリわかっちゃうんでしょ? 想像してみるとだいぶ……うーん。 継承されているのはピンクの右手だけでなく、全部で五つ。左脚をつま先から膝の上までしっかりと覆う水色のニーソ。左腕を隠す黄色の手袋。黄緑色の右脚。そして……私は知らなかったが、胴体もあるらしい。この高校の誰かが、真っ白なレオタードに胴体を封印されたまま生活しているというのだ。水泳の授業とかどうするんだろう。いや他の部位も同じか。 噂では触れられなかった細かな点について先輩は説明した。継承中は該当箇所が汚れたり病気になったりすることはないらしい。つまり、右腕がお風呂で洗えなくて匂う、蒸れるということはなぜか起こらないのだ。不思議な話だけど、脱げない手袋を目の前にお出しされると信じないわけにいかなくなる。先生方も承知みたいだし。生徒がカラフルな手袋やニーソをつけていても誰も注意しないのだ。 「ねーお願い。私今年受験でしょ? 早く継承しちゃいたいの」 「で、でも……」 継承は同学年で行うことはできず、必ず下の学年が相手でなければならない。私は一年だから、少なくとも一年間、右腕がピンクに染まったまま生活しなければならないということに……。 私は悩んだ。普通なら断るところだけど、悩む理由があった。五つの継承の中でも、右手はなぜかステータスみたいに扱われている空気があったからだ。入学前から継承のことを知っていた女子たちは、もし自分が右手を継承したら……などというお喋りをたまにしていた。その時は理由がよくわからなかったけど、先輩の説明で何となく見えてきた。ピンク色である右手は男子に継承されることはほぼなくて、ずっと女子に継承されてきた。それも、できるだけルックスの良い子に。何故かというと、あまり容姿の良くない子が在学中ずっと右手をピンクに染めたまま高校生活を送ることは中々辛いからだ。いや美人でも結構きついと思うけどね。少しでも継承者の心理的負担を軽くするために、代々美少女顔の子に継承することが多かった。それがいつの間にか右手の継承=美少女認定ということになり、女子間ではちょっとしたステータスのようになったのだ。 「どうどう? 右手は結構人気あるよ~?」 「い……いやでも……えぇっと……」 同性から嫌味なく美少女だと言われて嬉しく思わないなんてことはない。それも間違いなく美少女である先輩から。正直自分が継承することなんて想像もしていなかったし、かなり恥ずかしい思いをすることになることも間違いない。しかし、女子の間では評判のいい右手であることと、ちょっとした非日常への憧れから、私は右手を継承することを了承してしまった。代々続く、謎の呪いみたいな現象の当事者になる。何だかワクワクしてきちゃう自分もいる。漫画かアニメのようだ。 「じゃー、ちょっとこっち来て」 「はい」 更衣室に連れてこられた私は、上を脱ぐよう言われた。継承は該当部位を直接密着させなくてはならないのだと。袖をまくるだけじゃダメなのかと思ったけど、肘上まであるから脱いだ方が早いのかな。 上だけ下着姿になり、可愛い先輩と右腕同士を密接に絡めあう。何だか変な感じ。ピンク色をした光沢のある手袋は更衣室の照明を反射してテカテカと輝いている。触り心地は滑らかで、絹のようだった。右手同士もつかみ合って、私たちは密着した。 「じゃ、こういう風に右腕を直接密着させてね、この人に継承するって念じるの。あなたは私が継承しますって念じて」 (継承……) 次の瞬間、二本の右腕がまばゆく輝き、私は思わず目を閉じた。目を開けると、私の右腕はピンク色に染まっていた。 「あ……」 やっちゃった。継承しちゃったよ。あーあ。私は服を着るのも忘れて、すっかりしっかりと隙間なく覆われた右手を観察した。指、手首、肘、その全てに一ミリの隙間もなく手袋は張り付いている。軽く脱がそうとしてみても、一切動かせない。しかし不思議なことに、指や手首をどれだけ動かしても突っ張ることなく、滑らかに違和感なく動かせた。それでも手袋は隙間を作ることなく常に肌に密着し続けている。物理的にありえないけど、現にそうなっている。 「ふふっ、どう?」 先輩は先輩で、一、二年ぶりに解放された自分の右腕を愛おしそうに眺めていた。本当に脱げなかったんだ、一度も。お風呂の時も、水泳の時も。スクール水着に加えて右手だけピンクの長手袋で覆われている自分の姿を想像して、ちょっと早まったかなと私は後悔し始めた。 「あーでもよかった、卒業前に継承できて」 私は服を着ると、気づかなかった疑問をぶつけた。 「そういえば、継承せずに卒業とかしたらどうなるんですか?」 「ん? ああ、石になるよ」 「いし……?」 最初は言葉の意味がよくわからなかった。あまりに現実とはかけ離れた内容だったから。しかし、卒業までに継承できなかった者は石像になってしまうのだと説明された時、私は怒った。 「な、なんで先にそれ説明してくれなかったんですか!?」 冗談じゃない。そんなハイリスクな内容だったとは思わなかった。噂ではそんなこと……いや誰か言ってたような……。でも興味なかったし、よくある怪談話か何かだと。しかし継承してしまった今、なんとなく先輩の言葉が真実であり、嘘ではないような不思議な実感があった。 「ごめんごめん。でも言ったら継承してくれないこと多いから」 そりゃ……そうでしょうよ。うわー、どうしよう。今から誰かに……あっ、私一年だから誰にも押し付けられないのか。やっちゃった。マジでやっちゃった。来年に先輩と同じように後輩を騙して継承させないといけないのか。 「まーまー、ただそう言われてるってだけだし、継承できなかったことは聞いたことないから大丈夫だよ」 「はぁ……」 確かに、高校生が石になっちゃったなんて大ニュースに決まってる。そんなニュースは生まれてから一度も聞いたことがない。あれ? でもじゃあなんで石になるってわかってるの? 「まー、実際のとこどうなるかは知らないけど。ただ、代々そう言われてるの。あっそうだ、生徒会室行く?」 「え? 先輩って……」 生徒会の人だったの? と思ったけど三年だし……。彼女は「継承者」は生徒会室割と出入り自由なとこあるから、と言って私のピンク色に染まった右手を掴み、生徒会室へ連行した。 「どうもー」 「ああ。……早いですね」 生徒会長だ。部活紹介の時壇上で見た。彼女は特に驚く様子もなく先輩と私を迎え入れた。 「上手くいったよー、やっぱ煽て最強っしょ」 えっ、おだて……。やっぱ騙し討ちじゃん!? 会長は軽く自己紹介してから、自分も継承者だと明かした。 「えっ、そうなんですか?」 思わず彼女の手足に視線が走る。でも……どこも覆われてない。左手は肌が見えるし、両脚も……。 「私は胴体。見る?」 「えっ、あっ、いや……」 驚いた。まさか生徒会長が……。制服の下に、真っ白なレオタードを着たまま日々生活してるの? トイレとかどうしてるんだろう。上手く解決されてるんだろうか。下着は? 継承の時は素肌密着って言ってたよね……。まさかずっと下着なしで学校来てるの? うっ、胴体きつそう……。基本見えないから楽そうかなと思ってたけど。 「花咲さん、これこれ」 先輩はある石像を指さした。生徒会室の左右両側の壁に沿って、石の台座が陳列されている。向かい合うようにして三つずつ、計六つ。そのうちの一つだけに石像が置かれてあり、あとは空だった。 石像は古い制服を着た女学生の石像だった。とても精巧な作りで、今にも動き出しそうなくらい、生気に満ちている。美術の教科書で見たミケランジェロの彫刻より遥かにリアルに思える。うっすらと微笑みながらスカートの前で両手を重ね、背筋をピンと伸ばして立っている。 「うわー、すごいですね」 察するべきなのだが、私は石像の迫力に押されて単純に関心してしまっていた。 「この像の頭見て」 「頭?」 石像は整った顔立ちで、美少女と呼んで差し付けない子だった。だがそれを大きく覆す残念要素が頭の後ろで存在感を放っている。アニメみたいに大きなリボンがくっついている。現実では絶対ありえない。コスプレでもちょっと、てなサイズ。恐ろしく精緻に作られた石像なのに、そのリボンだけ妙にツルツルテカテカしていて、なんともミスマッチだった。あのリボンがなければ文句なく可愛い子と言えるし、石像としてもリアルさを貫徹できていたのに。 「あれが『頭』だったんじゃないかって言われてるの」 「頭……あっ!?」 私はようやく話の流れを理解した。この石像は……いつかもわからないぐらい昔に、継承失敗して石化してしまった先輩!? 継承は本当は六箇所あった!? 「ま、本当のところは知らないけどね、そう言われてるってだけ」 先輩も会長も、本当に石になるかどうかは知らないと言った。ただ、このありえないぐらいリアルな石像と、残る五つの台座が何となく信憑性をもたせているように感じる。現在行われている継承も五つだし……。 「ま、この石像が元になってできた噂、って線もあるし」 んん? ああ、そういう可能性もあるのか……。でも何となく本当な気がするなあ、こんなリアルな石像が話題にならないのもおかしい気がするし……。ちなみに誰が作ったのかは記録も残っておらず、不明らしい。ますます怪しい。 「ま、でも基本大丈夫だから、気楽にやっていいよ。特に決まりとかもないし」 大丈夫……大丈夫かな。不安。 生徒会室から出て先輩とも別れ、荷物を取りに教室に戻るとまだ残っていた同学年の皆から私は大いに冷やかされた。そりゃまあ、同級生がこんなピンクの手袋をはめて登場したら気にするなって方が無理か。 「ああ~、私右手狙ってたのになぁ~」 明らかに嘲笑混じりの無念を述べる女子、「呪い」に興味津々で脱がそうとする男子、ただ笑うもの、反応は様々だったが、私は恥ずかしすぎて顔もピンクに染まるのを抑えられなかった。 そして帰路はさらにいたたまれなかった。全員が私をおかしなファッションしている痛い子だと思っているような気がして。しかし学校とは逆に誰も私の右腕がピンクに染まっていることに反応を示さない。同じ学校の制服を着ている子はニヤニヤ笑ったり、ちょっと驚いたりするけど……。学校関係者以外にはわからないというのは本当……なのかな? 家に帰ると、私の右腕問題は両親双方に無視された。言ってもわかってもらえなかった。フリではなく、本当にわからないようだった。脱がないでお風呂入ってもお咎めなしだもんね。しかし手袋をつけたままお風呂に入るのは思ったよりも抵抗と罪悪感があり、慣れるまで時間がかかりそうだった。 (これってどう洗えばいいのかなぁ?) 先輩曰く、ずっと清潔なままだから気にしないでいいらしいけど、右腕だけ手袋を装着したまま洗わない、というのは何とも気持ち悪い。これもいつか慣れるんだろうか? 二年ぶりに右腕を洗っているだろう先輩のことを想像すると、ちょっとクスっときた。 ピンクの右手は遠目でも目立ってしまうし、一年で最初の継承ということもあり、しばらくは見物客も私のクラスによく来たし、からかわれることもしょっちゅうだった。しかし時と共に話題は移ろいゆき、次第に私のピンクの右手について言及する人は少なくなっていった。脱げない手袋、そんな非日常も人間いつしか慣れてしまい、なんてことはない日常になってしまうらしい。 もっとも、それは衣替えの時までだったけど。夏服になると一層存在感を増すようになった私の右腕は再度話題になるし、特に水泳の時間だと私は真っ赤になることが当たり前になった。紺色のスク水にピンク色の長手袋を右腕だけ、というのは中々に私の羞恥心を、皆の好奇心を刺激する格好だった。 「ねーちゃんから聞いたけど、なんかヤバいものを封印してるんだってさ」 「ここ卒業した人が知り合いにいるんだけど、なんか昔ここ受験で落ちた人が呪いをかけたんだって」 「んー、私が赴任した時にはもうあったなあ。ああ、あの石像もあったよ。OBの彫刻家の寄贈品じゃなかったか?」 当事者になった私は、この「継承」の正体、出所が気になった。しかし根拠不明の怪しい噂ばかりで、真実に迫れそうな話は誰からも聞けなかった。結局、誰も本当のことは知らないのだ。物理的にありえないことが起こる非日常。そんな高校生活に憧れる人もきっと多いだろう。私は幸か不幸かその当事者になったはずだけど、非日常感はあまりなかった。右腕がピンクに染まると言うだけで、日々起こることは普通の高校生活なのだ。特にこの魔法のような呪いのような現象の正体がわかることもなければ、そこに起因する非日常的な事件に遭遇することもなく。そうしてよくわからないまま私の代が終わり、また誰かに右手を継承することになるのだろうか。何だかつまんない気がするけど、世の中そんなものかもしれない。 でも、非日常の入り口に立ってチケットも手に入れたはずなのに、結局本丸に入れないまま終わってしまうのが無性に寂しく、不思議と悔しく感じる日もあった。歴代の継承者たちも自分の代で何かが起こることを心のどこかで願いつつ、何も起きないまま高校生活を終えていったんだろう。 一年が過ぎ、先輩方の卒業を見送ると、あのルールを思い出す。継承せずに卒業すると石になってしまう……か。幸い誰も石になることなく、先輩方は卒業していった。しかし私の中で燻る非日常への憧れと、答えを求める探求心がちょっとした出来心を形作る。石になってやろうか、と。もしも私が継承せずに終わったら、終わろうとしたら……どうなるんだろう? 周りが必死に止めてきたりするだろうか? もしも本当に私が石像になっちゃったら……どうなるんだろう? 何かが変わるんだろうか? (いや……ダメだろうな、きっと) 誰もいない春休みの日、私は生徒会室の石像に会いに行った。全く変わらない姿で台座の上に鎮座している。私が石になっても……ここの台座を一つ埋めるだけで、きっと何も起こりはしないのだろう。もしも何かが起こるとしたら全員が……。この台座が全て埋まった時、その時は何かが起こりそうな気がする。非日常的な出来事が。でも……それは流石に、ね。 この「頭」の子はどうして石になったんだろう? ルールを知らなかったんだろうか? わかっていなかった? それとも、何か非日常に惹かれて……やってしまったんだろうか、故意に。そうだとしたら、なんとも残念な結果に終わってしまったことになる。私たちは、この子が生きた人間であったのかどうかさえアヤフヤなまま継承を続けている。この子が石になるという大イベントですらも、あっという間に忘れ去られて、すべては日常に戻っていってしまうのだ。 「つまんないね」 ふと声が出た。私の右腕はピンク色のままだ。あと半月もすれば誰かに継承できるようになる。でも、私はまだ継承する気がなかった。もう一年、三年になるまで待ってみよう。ひょっとしたらその間に、何かが……。この継承の謎に迫れる新たな事実が判明したりとかあるかも。 生徒会室を出ようとした時、一年前の継承を思い出した。継承する時は……該当部位を素肌で密着させる、だったなぁ。 それはちょっとした思いつき、出来心だった。ひょっとしたら今までの継承者が思いもつかなかったことかもしれない……。私は台座の上に登り、後頭部を石像のリボンにくっつけた。石像を倒してしまわないよう、慎重に。 (頭、継承します) 一瞬の間ののち、まばゆい光が部屋中を包み込んだ。 (ふぇっ!?) まさか何かが起こるとは思わなかった私はバランスを崩し、石像を押し倒してしまった。 (やばっ……!) 壊しちゃう。しかし崩れた体勢を立て直すことはできず、私は目も開けられない光の中で石像と共に床に落っこちた。 私は恐怖でしばらく動けなかった。やっちゃった。弁償……かな。いやさっさと逃げればバレないかも……いやこれって人間だった可能性あるんだよね、だとしたら……。額から嫌な汗が流れ落ち心臓がバクバクと脈動する。どうしよう……どうしよう。 しかし、石像が折れ、割れる音はしなかった。それどころか、何だか様子が……おかしい。やわらかいものがあたっている。私は恐る恐る起き上がり、目を開いた。床に見知らぬ少女が転がっている。緊張した面持ちで私をジッと見つめている。 (あ……え?) 私は台座と彼女を交互に眺めた。石像が消えている。破片もない。あるのは……いや、いるのは彼女……。ひょっとして! 私は自分の後頭部に手を伸ばした。ツルツルとした滑らかな手触り、プニプニとした弾力のある質感。顔が紅潮していくのがわかる。まさか私は……あの馬鹿みたいに大きなリボンを……! 私は必死にリボンを外そうと試みた。だがダメだ。どうしても外せない。髪とくっついて梃でも動かない。 床の少女が可笑しそうにクスッと笑った。私は待ち焦がれていたはずの非日常的イベントにまるで頭がついていかず、涙目でダサいデカリボンを引っ張りながら、彼女の第一声を待っていることしかできなかったのだった。

Comments

いちだ

これはいいですね。ぜひとも全身継承してほしいところです。

Anonymous

This was a good read. I so curious as to what would happen if they inherit all six pieces.

opq

コメントありがとうございます。しかし全身はキツイでしょうね。

opq

感想ありがとうございます。六つ継承したら相当恥ずかしい姿になると思います。

Anonymous

設定がおかしいですが、ストーリーが面白いですね

opq

コメントありがとうございます。面白いと思っていただけたなら良かったです。