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「お前ら、放牧の時間は終わりだぞー」


 おれが笛を鳴らすと広い芝生に散らばっていた雄どもが集まってくる。剥き出しの四肢やトレーニングウェアを汚して、汗まみれにした竜人たち。その数はサッカーや野球の試合を組めそうなほどだが、こいつらはチームを組んでスポーツをしているわけではない。着ているトレーニングウェアのちぐはぐさからそれが分かるだろう。ラグシャツのやつもいれば、タンクトップにホットパンツのやつもいる。

 ストレスの軽減、代謝機能の向上、そして客に売り出す製品の準備。こいつらに炎天下の中汗を流させているのはそれが目的だ。

 

「ご主人、全員そろっているぞ。怪我人も無しだ」

「おう、クロード。確認ありがとな」


 集まって来た雄どもの中で、ひときわでかい黒竜がおれに告げる。ラグシャツがはちきれんばかりに引き伸ばされている身体は横にも縦にも馬鹿でかく、腰がどこにあるのか分からない岩石のような体型をしている。おれのうえに跨られたら腰骨が折れそうになる――というか、なった。

 生真面目で、普段からおれの仕事を手伝ってくれる良い子なんだが、昂るとブレーキが壊れてしまうのが玉にキズだ。汗でへばりついたラグシャツの裾を持ち上げてパタパタと空気を入れると、おれを心配そうに見つめてくる。

 

「ご主人……立ってて大丈夫か?もう痛くないか?」

 

 どちらかといえば竜の中では強面に入る部類の顔だが、まなじりを下げて不安そうな瞳でおれを見つめてくる。おれを入院させてからずっとこの調子だ。真面目なのは良いのだが、いつまでもこんな調子では体液の分泌に影響が出そうでこっちが心配になる。

 おれは背を伸ばすと。鱗に覆われた顔へ手を伸ばしてあやすように撫でてやる。こうして仕事ができるぐらいには回復しているのだが、やはり自分の身体で確かめるまでは安心できないのだろう。

 

「大丈夫だよ。お前のミルクを搾ってあげられるぐらいにはな」

「ぅ、そうなのか?だが……また無理をして入院にでもなったら」

「今度はおれが上になってあげるから。夕方、搾乳室で待っててくれ」


 そう約束するとようやくクロードの顔で笑顔の鼻が咲く。太い尻尾がぶんぶんと暴れまわるのも、ラグパンの下でちんぽが膨らむところも実に分かりやすい。こうして畜竜のメンタルケアをしてやるのも牧畜としての大事な仕事だ。

 頬を撫でている手に顔を摺り寄せると、不安に固まっていた顔が緩んできた。これなら大丈夫だろう。

 

「今夜は搾乳をするから今のうちに休んできたらどうだ。シャワーも浴びていいからな」

「わ、分かったっ!しっかり準備しておくから、ご主人も無理をしすぎないようにな!」


 でれでれに顔をほころばせると、でかい尻を揺すって大浴場の方へと向かっていった。この牧場でも最年長だからかあいつが甘えられる相手は少ない。これからも定期的に甘えさせてあげないとなあ。入院してから遠慮しておれに近寄ろうとしてこなかったし。

 でも、クロードのことを考えるのはここまで。他の畜竜のみんなを牧舎へと連れていって、仕事をしなければ。

 

「よーしみんな牧舎へ行くぞ!疲れてるだろうけどそこで寝るなよ!身体を冷やすからな!」


 炎天下の中牧舎へ向かって進むと、おれにも汗がにじんでくるが畜竜たちの汗量ははるかに凄まじい。牧場にそよぐ夏風でもかき消せない雄の空気が周囲の充満していた。おれの股間もぴくりと反応するが、みんなも鼻をひくつかせては腰を揺すっていた。放牧の後はいつもこうだ。運動で昂った身体。鼻孔をくすぐる雄のフェロモン。みんな、はやく欲望を発散したくてたまらないのだ。

 

 そして牧舎――ロッカーとベッドが置いてある無機質な建物へとやってくるとシーツに染み込んだ体臭と新鮮な汗の臭いと混ざり合って性欲を揺さぶってくる。

 

「最近熱くなってきたよな。おかげで放牧時間が楽しくってしゃーねえんだ」


 着替えないままベッドへと寝ころぶのは黒のタンクトップとハーフパンツ姿の竜人だ。赤い鱗に汗の玉粒をいくつも浮かべて、分厚い胸板を上下させている。

 

「汗の出がいいとご主人たちの機嫌もいいしね。最近、搾乳をじっくり気持ち良くしてくれるし」


 隣のベッドへと腰掛けたのは対照的な空色の鱗をした竜人だ。開放的な衣服ではなく、身体にみっちりと貼り付くスパッツをはいている。

 共通しているのは赤と青も筋肉がみっちり詰まった肉体をしていることだ。クロードが岩石のような身体だとすればこの二人は彫刻だ。筋肉によって膨れ上がるべきところと、くびれるべきところがはっきり区分けされている。といっても細い部分でもおれより圧倒的にボリューミーなのだが。赤い方が首輪につけているタグには『ライン』青い方には『ロディ』と刻まれていた。二匹ともうちのベテラン畜竜であり、客から高い人気を得ている。

 

 こうして間近で二匹の身体を眺めていると人気の理由も分かるというものだ。はちきれそうな乳肉は鱗に覆われておらず、クリーム色の体表にきらめく汗粒を飾り立てている。足を持ち上げれば太ももの肉がムチムチと鳴り、腕を持ち上げると上半身の肉が豪勢に弾む。思わず、味見をしたくなってしまう。

 

「お、味のチェックすっか?ご主人」

「汗が流れる前にやった方がいいよね。おれもいいよ」


 おれの視線に気づいたラインがタンクトップを胸の中心でまとめあげ、片乳を露出させる。ロディも片腕を頭の後ろへと回して腋のくぼみを曝け出す。どちらの身体にも汗の粒が貼り付いて、きつい雄の臭いを振りまいている。おれの視線だけで意図を察してくれるのは実に楽で良い。

 おれがラインのベッドへと座れば二匹は左右それぞれに並んで身体をぴったりくっつけてくれた。汗で湿った鱗は日の光から隠されても火照ったままで、触れ合う肌に熱を伝えてくる。味を見る前からこいつらの身体に満ち溢れている雄性を嗅覚と触覚から感じ取れる。

 

「おーい、ゴードもチェックしてもらったらどうだ?お前好きだろ、ご主人の味見」


 自分の恥ずかしい場所を曝け出しながらラインは平然と声をあげる。その先にいるのは金色の鱗にカラフルなスニーカーをはいた竜人だ。鱗の艶や顔つきから、まだ若いと分かる……のは竜牧をやっているおれだからかもしれない。

 ゴードと呼ばれたその青年はおれの方をちらちらと見ていたが、すぐにそっぽを向いてしまった。分かりやすく不機嫌さをアピールするように尻尾で床をべしべし叩く。

 

「いらねえぜっ!おれ、ゴシュジンとはもう味見も搾乳もしねえぞ!ゴシュジンとはゼッコーしたんだぜおれ!」


 その体躯でいえばこの牧場でもトップクラス。無駄な肉を削ぎ落し、美しくボディメイクされた筋肉は彫刻を超えてカットされた宝石のようだ。肉体だけならばこの牧場でも最上位なのだが、それに似合わぬ子どもっぽくも芝居ががってもいる口調でゴードはわめきたてた。

 どうしたんだろう。いつもはおれに味見して欲しいとあっちから汗臭い胸の谷間を押し付けてくるんだが。最近見た特撮がつまらなかったのだろうか。

 

「ちげーぜ!とにかくおれは嘘つきのゴシュジンにはもうおっぱい舐めてもらいたくねえからな!ふんっ!」

「嘘つきって……おれなんかしたかなぁ?」


 首をかしげてみるが全く心当たりがない。畜竜との信頼関係を考えて、隠し事はできる限りしてないはずだ。どの畜竜から搾乳したとか、休日は何処へ行ったとかまでちゃんと教えてあげている。ゴードは元々感情的だが、ここまでおれに反抗的な態度を取ったのは初めてだ。

 気になるところだがおれの方をまだ盗み見ているあたりおれを完全に嫌っているわけではないようだ。それならまずはラインとロディの味見からするとしよう。他の畜竜にばかりかまけているのもこいつらの機嫌を損ねかねないし。

 おれはラインの腰へと手を回すと、タンクトップからはみ出た乳首へ顔を近づける。ピンク色とはほど遠い、黒ずんで肥大化した乳首へと。

 

「今日もたっぷり味見してくれよぉ❤ご主人に美味かったって言ってもらえりゃ客に出しても安心だからな❤❤」


 ラインの熱を帯びた言葉に微笑んで応え、おれは汗にまみれた胸肉へとしゃぶりついた。竜牧としての仕事のため。可愛い畜竜の体液の出来を確かめるため。

 


 竜牧。それは竜人たちを管理して、体液を売りさばく仕事だ。

 竜人たちは血の一滴、唾液の一滴にいたるまで生命力に満ち溢れている。それを舐めているだけで寿命は伸びて万病に効く。当然だが回春剤としても優れている。

 

 竜牧はそんな竜人たちの世話をしてやる代わりに体液を提供してもらうのである。竜人たちはプライベートなんて気にしないし病気や怪我をすることもほぼないので、おれの仕事は体液の管理やストレスを感じないようにスキンシップをすることが9割だ。一緒に運動したり好きそうなアニメや映画を見せてやるのもストレスに有効だが、今まさに行っている味見は体液のチェックと快感によるストレス軽減を行えて非常に効率的なのである。


 そうしてすくすくと育った畜竜たちは成人になると牧場を出て人間社会で暮らす。専用の主人に飼われたり、自分で体液を売るお店を経営したり、まあいろいろだ。

 

 ということでだ。あくまで仕事の一環としてこの乳首にむしゃぶりつかせていただこう。

 

「ん゛あッ❤」


 デカい乳首を口に含んだだけでラインの口から甘い声がこぼれ出た。感覚が鋭くなっているのは優れた畜竜の条件である。竜牧が愛撫をしてやってもなかなか体液を出さないのでは互いに疲労してしまうからだ。この牧場で乳首が弱くない竜などいないが、ラインはやはり別格だろう。唇で乳首を挟み込み、唾液のぬるつきを与えただけで太ましい竜の身体がくねって、ただでさえでかい乳首が口の中でむくむくと硬度と体積を増してくる。

 おれはミルクを吸い上げる前に乳頭とその周囲へとじっくり舌を這わせていく。体液とは当然汗も含まれるわけで、汗の一滴だけでも相当な金になる。

 

 そんな汁を竜の身体から直接舐めてすすることができるのは竜牧だけの特権といえる。適度な塩気を持ちながらも喉を干上がらせることなく、おれの身体を潤わせてくれる液体。乳首に舌を巻き付かせてそいつを舐め取って、周囲のもちもちした柔肉へ唇を吸い付かせてすすりあげる。クリーム色の肌にキスマークがいくつも残って、美しい竜の身体にいやらしい化粧がほどこされる。

 

「あ゛ぅ❤ご主人❤❤もっと、強く吸っても、いいんだからな……❤」


 強く吸ったらお前はスイッチが入っちゃうだろう。今はなんとか理性で堪えているが、一度ミルクが漏れてスイッチが入ってしまえば、満足するまで乳首とちんぽからミルクが噴き出さないと許してくれなくなるのだ。手を握り締めたり拡げたりするだけで、おれの身体を抑え込まないのは成長したものだ。以前のこいつならばおれのちんぽと頭を鷲掴みにして強制授乳手コキをさせていただろう。

 おれが唾液の糸を引きつつ乳首から顔を離すと、精悍な竜の顔が情けなく歪む。それでも反対側ではロディが腋を拡げて待っているからか、大人しく引き下がる。

 

「ちぇ、待ってる間自分でいじっていいか?」

「いいけど、ミルクを出すのは禁止な?薄くなったら困る」

「わーってるって。ご主人には濃いの飲んで欲しいしな」


 欲望満たされぬ顔で舌なめずりをすると乳首を指に挟んで捻り始めた。ミルクを出すなとは言っておいたが、太い指で捏ねくりまわすたびに鼻息を荒げるようでは命令を守れるか怪しい。

 ロディの味見を早めに済ませようと反対側を見やると、準備万端とばかりに両手を頭の後ろに組んで腋を曝け出していた。むわりと湯気が漂う腋は筋肉によってうまれた窪みができており、雄のエキスをたっぷりと滴らせていた。

 

「へへ❤こっちは我慢しないで飲んでくれていいからね❤❤おれはちゃんとご主人の言いつけを聞けるえらーい畜竜だからさ❤」


 ロディも辛抱ができないと舌をはみ出せて、盛んに口元を舐め回している。欲情に染まりきっている顔に思えるが、こいつはおれの言いつけを破ったことがない。ミルクを噴き上げる寸前まで我慢させても、ちんぽをはめてやったまま何時間も動かずにいても勝手にミルクを漏らさない忍耐力がある。感度でいえばラインに及ぶべくもないが、その従順さは竜牧としてはありがたいものだ。

 

「ほら❤おいでってば❤❤」


 開かれた太ももの上へと跨ると尻に硬い筋肉と程よい弾力を感じる。そしてスパッツ越しでも伝わる身体の火照り。運動を終えてもいまだ冷めやらぬ身体の熱が、ロディの筋肉から汗を滴らせている。

 すん、と鼻を近づけると腋からは当然ながらきつい汗の香りがした。これは恥ずべきことではなく畜竜として相応しい雄のフェロモンを持っている証明なのだが、近年は臭いを気にする畜竜が増えている。消臭剤など使われたら正確な味見ができないので困るのだが、ロディはそんな心配が不要で実に助かる。

 

「言っておくけどおれだって恥ずかしいんだからね?ご主人が使うなって言うから、あ゛ぁうぅ❤❤」


 話を遮り腋下へと鼻先を突っ込んだ。筋肉と汗によって生み出された雄のサウナとも言えるそこは鼻先を突っ込んだとたんに強烈な雄臭さが脳まで流れ込んでくる。

 酸っぱいような、若草のような。竜の体臭は人のそれよりも遥かにすさまじく、慣れていないときついものだがおれにとっては何よりも落ち着き、興奮する臭いだ。鼻をふごふごと鳴らして腋を吸い上げていると頭の奥が痺れてくる。うん、臭いは問題無し。

 そこでロディの顔をもう一度見てみるとおれから視線をそらしていた。おれがわざと音を立てるように鼻を鳴らしているせいだろうな。運動ではなく羞恥心によって生じた汗は、また格別な味がするものだからできる限り辱めてあげたい。

 

「また臭いがきつくなったな。良い調子だぞ」

「ぅうぅ❤あまり臭いのこと、言うなって❤おれはラインと違って恥じらいとか持ってるんだからさぁ❤❤」

「良いことだから恥ずかしがらなくていいんだぞ。うん、今度牧場のウェブサイトでも体臭について書いておこうか。また人気出るぞ」

「……っ❤❤」


 鼻をぐりぐり押し付けながら囁くと、また健康的ではない臭いを染み出した。羞恥心と欲情によって生まれるフェロモンは汗の臭いと混ざり合って官能的な香水を作り上げる。竜の濃い体臭はそれだけで感情や興奮を伝えてくれる。反対側へ視線をやればラインも乳首をつねりながら鼻をひくつかせていた。

 

「……ああぁ❤おれ、おれもぉ……❤❤」


 そして、聞き逃してしまいそうな微かな声は金色の竜から発せられたものだ。ゴードはおれたちの痴態を見つめ、発達した太ももを擦り合わせていた。分かりやすい発情のサインであり、今頃下着の中はスリットからあふれ出した愛液でぬるついているに違いない。

 おれに反抗的な態度を取っていたので心配だったが、あの様子ならおれが嫌われているわけではないようだ。もう少し二匹の味見を続けるとしよう。

 

 筋肉によってできた腋の峡谷へと舌を差し込むと、剛腕がびくりと震えた。窪みへと舌が触れると塩辛さとわずかなが苦味がある。ロディのものよりも濃厚な汗の雫を、ピチャピチャと子猫がミルクを舐めるようにして味わう。窪みから腋のあちこちに舌を滑らせて汗とおれの唾液を置換していく。

 鼻息いよりも鮮明な汗を舐め取る音。それはロディの羞恥心をいっそうに燃え上がらせる。大樹のような腰がいやらしくくねって、唾液の音に合わせて青い巨体が踊る。

 

「ん、ぐぅうぅ❤ご主人、ちょっと❤❤あんまり音立てないでぇ❤さすがに恥ずかじ、い゛っ❤❤」


 要望に応えて腋汗を舐める動きからすすりあげる口の使い方へとシフトする。それは空気を吸い込む音と溜まった腋汗を一緒に飲み干す下品な音をかき鳴らし、ロディの腋を愛してやっているのだと否応なしに知らしめる。

 空いた片方の手を脇腹へと伸ばすとぬるつきが指へと絡む。火照った身体に羞恥心という油を加えられてロディの身体は発情しきっていた。指先を躍らせて脇腹をくすぐると噛み殺しきれない喘ぎ声が耳をくすぐる。

 

「うん、味が良くなったなロディ。今度から搾乳の時もみんなに見てもらいながらやるか?ん?」

「搾乳の時間を増やしてくれるんならそれもいいけどね❤ご主人は忙しいだろ❤❤」


 搾乳――畜竜にとって最高の愉しみであり、竜の最も濃い体液を搾るための大事な時間だ。しかし、畜竜も好みがあるのか気に入った竜牧でないと嫌がることがあるのが難しい。幸いなことにおれを好いてくれる畜竜が多い為、毎日搾乳をしてやるわけにもいかないのだ。代わりにこうして味見の時間を増やしてやって畜竜のストレスを軽減できるようにつとめている。


「はあ゛ああぁっ❤あ゛はあぁ……❤❤」


 短い時間でのスキンシップでも畜竜たちは満たされた表情を見せてくれる。反対側の腋も舐りまわし、塩気が無くなるまで舐め回すころにはロディは唾液を垂らして顔を緩ませていた。いつもの垢ぬけた男前の蒼竜からは想像もつかないような知性の欠けた顔。こんな顔を見せてくれるのは信頼している竜牧相手だけだ。

 

「ロディ、よだれ」

「あ、やだなぁ。綺麗にしてくれる?」

 

 唾液を拭ってやろうと舌を伸ばすとすぐに口を開いて迎え入れてくれる。自分の汗臭い腋を舐め回していた舌を躊躇なく口内へ含んで舌を巻き付かせてくる。貪るような動きではなく、おれへの感謝と親愛を示す優しい舌の愛撫だった。おれの口内に残った塩気を自らの舌で綺麗にして、代わりに唾液を流し込んでくる。

 竜の唾液も1グラム単位で値がつくものであり、おれが喉を鳴らして飲み干している涎だけでサ平均的サラリーマンの月収に相当するだろう。それも、竜の口から直接流し込まれるなんて。竜牧でしか味わえない幸福だ。

 

「ん、ん゛んぅ❤❤ん、はぁ❤んちゅっ❤❤」


 唾液の交換はロディにとっても好ましいスキンシップのようで、蕩けた顔をていた竜は瞼を閉じておれの唾液を甘受していた。従順で聞きわけが良くて、だけどこうしておれとの触れ合いを喜んでくれる。こういうところが可愛いんだよな、ロディは。

 

「あー……ご主人?お楽しみなところ悪いんだけどさぁ」


 その声に振り向くとラインがもどかしそうに腰を揺すっていた。乳首を焦らしてやっただけでミルクを噴き出していない赤竜は火照りに脳をやられておれを見つめていた。

 いかん。すぐに終わらせるつもりだったのにロディの味に夢中になってしまった。すぐさまロディの唇から顔を引きはがすが、今度はロディが切なそうに瞳を潤ませる。ごめんって!

 

「ごめん、味見はさっさとすませるつもりが熱が入ってしまった」

「いいけどよぉ、あんま見せつけられたらおれらも我慢効かなくなっちまうぜ」


 ラインの胸元では両方の乳首がビンビンに勃起していて、欲望を発散させて欲しいと疼いていた。指でこねくり回され、つねられた乳首は充血して痛々しいぐらい赤くなっていた。おれがロディの汗を貪っている間、ミルクが出せないままに虐められていたのだろう。

 ラインだけじゃない。疼きが抑えられなくなった畜竜たちが他の竜牧のところへと向かって欲望を搾り取られながら嬌声を上げていた。あぶれたものはどうにか欲望の熱を抑えようと服の上から乳首や股間を撫でまわし、淡い快感を得ようとしている。牧舎の中では発情した竜の体臭が充満し、雄であれば一息吸っただけで勃起する空間と化していた。

 

「は、ふっ❤ん゛ぅうぅ❤❤おれも、舐められてぇぜ……❤❤」


 その中でも際立って濃い臭いを放っているのゴードだった。黄金の鱗を汗で絢爛に輝かせ、豊満な胸肉を揉みほぐしていた。周囲の竜のフェロモンを上書きしてしまう優れた竜の臭い。それは嗅覚から雄を支配して、腰を振るだけの猿にしてしまうもの。ゴードがいればこの世界は一生回春剤にもバイアグラにも困らないだろう。竜牧としてフェロモンに慣れたおれだって、臭いを嗅いだだけで今すぐゴードを抱き潰してやりたくなっているのだから。


「ふ、ふんっ❤ゴシュジンが物欲しそうにしてもおれは許してやらねえからなーっ!おれはもうゴシュジンに騙されて浪費される子どもじゃなくなるんだぜ!」


 だが、ゴードがおれを拒否しているのならば我慢するしかあるまい。試しに視線を合わせてみるとすぐにそっぽを向いてしまった。仕方ないから、今日はラインとロディをその分可愛がってやるとしよう。

 

「二匹とも、立って」


 おれが命令を出すとすぐに立ち上がって服を脱ぎ捨て始めた。二匹ともおれの意図をすぐに理解してくるので本当に楽だ。汗が染み込んだタンクトップを脱ぐとたっぷりと吸い込んだ汗が滴り落ちて、スパッツを貼り付いた尻から引きはがせば蒸しあげられた汗がむわりと湯気を立てる。そのまま下着まで――鮮やかな色合いのビキニパンツまで脱ぐと汗とは違うねっとりとした汁が股間の縦割れとの間に糸を引いていた。

 汗とは違う生臭い臭いのするビキニは太ももを滑らせていく間も汁を鱗にへばりつかせ、赤と青の鱗を汚らしい汁でぬるつかせる。

 そして脱ぎ下ろしたビキニをラインは指に引っかけてくるくると回し、おれへの挑発的な視線を向ける。

 

「我ながらくっせえなあこいつ。ご主人、どうだ欲しいか❤」

「お前らがいるからいらない。臭いが消える前にボックスに入れておけよ」

「はいはい。にしても、ご主人のせいで漏らした汁を吸った下着って売るのに罪悪感あるね」


 二匹は汗を始めとした体液をたっぷり吸ったタンクトップや下着を透明のボックスへと放り込んでロックをかけた。ボックスには持ち主の顔写真と名前が貼り付けられており、誰のものか一目で分かる。

 こいつは真空密封ボックスと呼ばれるものであり、放り込んだ衣服の臭いや水分を全く失わずに運ぶことができる優れもの。竜の体液や臭いを欲しがる遠方の客へと届けるのに使用している。

 やはりというか、持ち主の体格や顔まで事細かにデータ化してから売上が上がっている。竜の汁は全て価値があるのだが、やはり自分好みの竜の方が飲むにもいいのだろう。

 

「ま、ご主人はおれらか直飲みすりゃいいもんなぁ❤❤❤」

「どちらでもお好きな方をどーぞ❤それともおれらに飲ませてくせるのかい❤❤」


 二匹は邪魔な衣服を捨ててスニーカーと靴下だけの姿になる。恥知らずに突き出した巨大な尻がおれの目の前へと二つ並べられた。一つの尻たぶだけでもスイカよりもでかいであろう肉の塊。毎日見ているのに慣れることも飽きることもない丸々とした大殿筋。

 ロディはもとより、ラインにも多少の羞恥心は存在したのかおれに尻を向けてから尻尾の先が微かにのたうっていた。搾乳の時はこれ以上の痴態を曝け出しているのだが、周囲に他の畜竜がいる状況では抵抗があるようだった。

 

「ん、味見も搾乳も見られんのはいいんだけどよ。量とか味が駄目だったら恥ずいんだよなぁ」

「確かにおれも恥ずかしいね、それ。舐められるのを見るのも、ちょっと嫌なんだけどさ」

「味見を見られんのはいいだろー。でも薄いミルク噴き出すところ見られたら恥ずかしくってもう人前で搾乳できねえよ」

「うーん……おれもどっちが恥ずかしいかって考えたら情けないミルクを出す方かも」


 畜竜らしい会話を続けながら、二匹は仲良く並んでおれへと尻を揺すってみせる。こいつらは産まれた時期が同じだからか味見も搾乳も一緒にやることが多い。

 尻たぶが隙間なくくっつきあっているせいで見えにくいが、揺れるたびにちらちら覗くアナルは汗で湿潤としており、いつでも使っていいんだぞと入口をひくつかせている。

 

「な、いつでもいいぜ❤ご主人にだったら薄くなるまでミルクを搾られても構わねえよ❤❤」


 太い尻尾を持ち上げて尻肉の全てをみせつけてきながら二匹の竜はおれを誘う。アナルは待ちきれないと蠢いて、いつものようにいじって欲しいとねだっている。谷間が良く見えるようにと二匹が尻たぶを割り拡げると肛門の皺の一本一本までが露呈する。


「早くぅ❤❤あまり焦らさないでくれよ❤そんなことしなくてもミルクはいっぱいになってるからさ❤」


 尻から腹筋にかけての筋肉を改めて眺めると尻肉の誇張具合が良くわかる。腰は無駄な肉を排してくびれているのに尻肉は手を離せばすぐに見えなくなるほどに豊満だ。二匹とも自分のでかい尻を良く理解しているから、自ら尻を鷲掴みにする雌の体位で腰をくねらせる。

 淫靡な光景は気を抜けば目を離せなくなりそうだが、気合を入れて腰を上げると二匹の尻へと手を振り下ろす。

 

「お゛あっ❤」

「ん゛あああっ❤❤」


 乾いた音のすぐ後に二匹の艶っぽい声が上がり、アナルが激しく収縮する。そのまま何度も手を振り下ろすと尻は逃げるわけでもなく悶えて、濡れた肛門を何度も痙攣させる。

 こいつらが特別マゾだというわけではないが、搾乳のために全身を開発されたこいつらはスパンキングでも快楽を覚えアナルをキュンキュンと疼かせてしまう。乱暴に乳首を捻り上げても、スリットを荒々しくかき回してもたやすく絶頂するだろう。こいつらの身体は悦びを感じるために最適化されているのだから。

 

「あ゛、あぁ❤❤マンコうずうず、するうぅ❤ミルクすぐに漏れ、そうだあぁ❤」


 尻を叩かれた振動は内部まで伝わって竜たちのマンコに快感を響かせる。筋肉を盛り上げた身体が雌のごとくくねり、股間の縦割れまでもが痙攣を始める。尻もスリットも濡れそぼり更なる快楽を求めている。

 おれの眼前では、はちきれそうな肥えた尻肉が発情のフェロモンを振りまいている。逞しい筋肉を実らせ、精悍な顔つきをした竜が雄を蠱惑するための臭いを向けているのだ。おれを心から信頼し、主人と認めてくれている証明。

 それが嬉しくて尻肉を撫でまわすと媚びた声で鳴いて悦んでくれた。五指をめりこませて揉みほぐすと心地よい弾力が返ってくる。赤と青。二つの尻は色合いこそ真反対だがそのいやらしい肉付きは同じもの。

 

 ゆえにおれはどちらかを選ばずに、両方の尻へと手を伸ばす。

 片方の指が赤い尻肉の谷間へと伸びてもう片方の指が青い太ももの真ん中。股間の縦割れへと伸びる。

 ラインのアナルはおれの指をなんの抵抗も無く咥えこんで、すぐさま直腸で締め上げてくる。慣らしてもいないアナルは愛液によってネトネトとヌルついていて、おれの指へとすぐに粘液が絡んでくる。

 

「う゛お゛っ❤指、指ぎだあぁ❤❤❤ずぼずぼじでぐれぇ❤」


 指を千切れんばかりに締め付けてくるくせに、少しもきつさを感じさせない矛盾した肉の孔。おれがちんぽを挿れてやったらこのアナルはすぐに広がって肉ヒダをまとわりつかせてくるとおれは良く知っている。焦れていた尻は指を咥えただけで歓喜して、隣の尻へと擦り付けて踊る。

 もう片方の指をロディのスリットへ。肛門よりも浅く狭い穴だからか、ラインのアナルよりは窮屈に感じる。おれの指を入れたとたんに食らいついてきて、隙間なく肉が吸着してくる。

 

「マンコッ❤マンコはいったぁ❤指、ご主人の指ぃいぃ❤❤❤」


 スリットに指をねじこまれた途端にアナルの収斂が激しくなるのを見れば、快楽の度合が分かるというものだ。柔らかい肉を軽く引っ掻くと肉饅頭がゆさゆさと肉を弾ませた。ラインの方もそれは同じで、尻を振り立てながらスリットから汁を垂れ流していた。

 どの穴も性器と化したこいつらに遠慮は不要だろう。指をまとめて3本ねじ込んで、マンコをぐちゃぐちゃとかき混ぜる。愛液で潤んでいる穴はすぐに下品な音をかき鳴らし、喉から快楽の雄たけびをほとばしらせる。

 

「い゛ぃい゛ぃいいぃっ❤❤❤マンコすっげすっげええぇぇ❤やっばご主人の手マンがっ❤❤さいっこうだあ゛あああぁっ❤❤❤」


 恥知らずに吠え猛りながら赤い尻は筋肉をよじらせた。体裁を取り繕う気が無いからか、すぐにがに股になって二つのマンコを曝け出してくる。床に愛液と汗の雨を降らせながら、隆起した筋肉を震えさせていた。

 

「そごっ❤マンコの硬いどごぉ❤ゴリゴリもっどえぐっでぐれえ゛ええぇっ❤❤❤お゛ほぉおぉおぉ❤❤❤」

「お前は本当にここが好きだな。指だけでいっちまうんだもんなぁ」

「お゛ぉおおぉ❤❤だっで、だっでえぇえぇ❤ご主人が、おれのマンコこんなにしたんじゃねえがああぁああぁ❤❤ん゛おっ❤」


 確かにラインのマンコを開発してやったのはおれだ。言うことを聞いたらマンコのイイトコロを優しく撫でてあげて、反抗的なら小便を漏らすまで穿ってやった。毎日毎日手マンを続けてやったら指で絶頂するのがお気に入りになってしまった。搾乳の時でもじっくりと指でマンコを捏ねられたいとやかましい。

 

 そしてロディの方も快楽に酔いしれていた、ラインとは逆にきゅっと内股になって、身体を崩れさせまいと懸命な努力を続けていた。生まれ立ての小鹿のように震えている有様では大して保たないだろうが。

 

「い゛ぃい゛ぃああぁあぁ❤❤❤いぐっ❤もういくうぅ~~っ❤マンコかき混ぜられてえぇ❤あっあっあっあぁあぁ~~~~っ❤❤」

「お前のイキっぷりは凄いよなぁ。噴いてる汁だけで一家4人を養っていけるぞ」

「んぅうううっ❤あ、オマンコ汁のこと言わないでっへえええぇ❤❤❤」


 オマンコの奥、分泌腺や神経が集まっているところをグリグリと押し込むと勢いよく汁が噴き出した。二人は羞恥心の具合に程度こそあれど、鼻水や涙で顔面を無様に化粧しているという点では同じ。

 おれの指先だけで筋骨たくましい雄の竜がヘコヘコと腰を躍らせる。そんなもの、雄として昏い悦びを目覚めさせずにはいられない。二匹のマンコからは漏れた愛液が川を作っており、凸凹とした太ももを流れ落ちている。この汁を好事家どもが財産を切り崩してでも手に入れようとする。おれが望めばこいつらはおれの唇にマンコを差し出し啜り飲ませてくれるのに。

 

「あ゛、お゛ぉおあっおあっあぁっ❤❤❤マンコしゅごぃいいぃいぃ❤❤❤❤汁漏れるぅう゛う゛ぅうぅ❤❤ご主人の指でマンコずっどずっどぎもぢい゛ぃのとま゛らね゛えええぇぇっ❤❤❤❤」


 ラインの咆哮は止まらなかった。おれの指で踊るのが何よりも幸福なのだと脳を蕩けさせている。ロディはその醜態に陥るまいと歯を食いしばっているのだが、おれが奥を掻きむしると舌を突き出して天を仰ぐ。

 赤と青が躍る恥辱の舞を周囲の竜たちは羨望の瞳で見つめる。顔面を体液でどろどろにして、喘ぎ声と性器で淫靡な歌を奏でる二匹を見てマンコを濡らしていた。

 

「おっほぉお゛おぉおおぉぉっ❤❤❤❤」


 ロディがまたも絶頂に陥った。スリットから勢いよく汁が噴きあがる。鼻の穴が広がって、鼻水が顎下まで伝う。

 その醜態が竜にとっては何よりも羨ましい姿なのだ。濃い体液を得るためにおれの許可無しでは射精も乳首を弄ることも許可されないこいつらにとっては。竜牧から体液を搾られることでしか身体の火照りを冷ませない。

 自分もいきたい。あの指でマンコをほじくられて汁を垂れ流したい。

 発情した竜たちはフェロモンを強め、昂った欲望がマンコと乳首を刺激して、ますます疼きを高める。

 哀れで可愛い竜たちに、おれは許可を出してやる。こいつらだけじゃく、竜全てを愛するのがおれの仕事だからだ。

 

「お前たちも盛り合っていいぞ。ただ、ミルクだけは出すなよ?」


 おれの許しにあぶれた竜たちはすぐに相手を見つけて身体をぶつけ合う。互いの膨らんだ乳首を押し付け合って、汗でぬるついた身体を擦り付け合って互いの汗を自分の筋肉へと染み込ませていく。ミルクだけは漏らさないようにマンコを指でかき回しては透明な粘液で下半身を粘つかせる。牧舎の空気はより淫らになり、舌を絡ませる口の隙間からこぼれる喘ぎが反響する。

 

「お゛、ぉおおおぉっ❤❤❤」

「お、マンコが締まってきたな。お前らもあがってきたか?」


 指を食いちぎらんばかりで締め上げる二つのマンコ。それらはおれの指を愛おしそうに締め付けて、逃がすまいとケツの筋肉を使って搾り上げてくる。

 二匹は身体を絡ませあっている他の竜どもを羨ましそうに見つめては、でかい尻を大きく振り立てる。マンコを抉られて愛液を漏らしているだけではこいつらの欲情は満たせないのだ。ただ快楽を得るだけならばディルドでも使ってマンコをほじっていればいい。わざわざ竜牧がこいつらを愛しているのは、この寂しがり屋で淫売ば生き物どもにぬくもりと愛を与えてあげる必要があるからだ。

 

「手マンだけじゃ足りないか?そろそろミルクを搾ってやろうか」

「欲じい゛ぃいいぃ❤❤❤ミルク吸って吸っでええぇぇ❤❤❤❤」

「う゛ぅうおおぉ❤おりぇ、もぉおおぉ❤❤❤ミルクびゅーびゅー出したい゛ぃいいぃ❤❤」


 手マンで何度も潮を飛ばしながら二匹は懇願する。マンコは親指以外の指を咥えこみ、手首まで濡らすまでに愛液を噴き上げているというのにもっと愛して欲しいとねだるのだ。竜としての性欲の強さにおれが育て上げ、開発した肉体が加わった結果どれだけマンコでイっても疲れ果てることはない淫獣の体力を手に入れている。

 マンコを抉られれば抉られるほどに巨大な尻は激しく踊り、肉の詰まった尻同士でぶつかり合い、擦れ合う。肥えすぎた尻肉がくっつきながら揺れると宝石に劣らない輝きと価値を持つ汗が飛び散った。

 

「うんうん、じゃあ今日はどうやって搾って欲しい?」

「おっぱいからミルク出しでえぇえぇ❤❤❤ん゛あぁ❤おれのケツマンコハメハメしながらミルク吸っでえ゛えええぇ❤❤ご主人におれのおっぱいミルク乳首から吸われでえよぉおぉ❤❤❤」

「ちんぽお゛おおっ❤❤あ゛あっあ゛っあっあっ❤あっはああぁ❤ちんぽで、ちんぽでおれのオマンコ子宮突いてええぇ❤❤❤」


 二匹とも尻肉を振り乱しながら吠える。周囲も交尾に没頭して視線を気にする必要が無くなったからか、羞恥心がすり減るまでに快楽に溺れたからか。内股になって快楽を堪えようとしていたロディまでもでかい声をあげておねだりをする。

 竜によって好む搾乳のやり方は異なる。共通しているのはちんぽを求め、胎内まで雄の肉槍に貫かれ、脳みそまで精液漬けになるほど激しく愛されるのを望むことだ。

 

「あ゛ぁああぁっ❤❤❤ミルク、ミルク搾っでえええぇぇ❤❤❤❤金玉もおっぱいも爆発しちまうよぉおおおぉおおぉっ❤❤❤」


 二匹同時にわめきたててでかい尻と乳肉を盛大に弾ませた。マンコもキュンキュンと締め付けてきて、おれへと懇願してくる。

 畜竜としてベテランのこいつらだって搾乳の快楽には逆らえない。マンコをほじられれば欲望に火がついてミルクは過剰に生産される。一刻も早く出したいと乳首が硬くなり、スリットの奥でちんぽも膨らみ始める。それは竜という種には決して抑えられない遺伝子に刻まれた欲望だからだ。

 肉欲だけではなく、人にミルクを搾られることこそが竜という種の幸福であると魂にまで刷り込まれているのだ。

 だからこいつらは自慰も竜同士の交尾もおれの許し無しではしない。おれたち竜牧にミルクを搾られることが一番気持ち良くなれると理解している。

 

「よし、そろそろか」


 指をマンコから引き抜くとねちゃねちゃした汁が指に纏わりついた。空白を埋めたげにひくひくと開閉を繰り返すマンコは鮮やかな肉の色をしており、目を引きはがすのに強靭な意志の力が必要だった。

 湯気を立てるまでに火照ったマンコ。尻肉をびっしょり濡らす汗。どちらからも濃密な竜の臭いが漂っていて、昂ぶりを訴えかけてくる。情欲がピークに達したあの臭い。最高のミルクが噴きあがる寸前であるサインだ。

 おれは愛液をでかい尻に擦り付けると二つの尻をペチペチと叩く。振り返った二匹は快楽に酔いしれており、おれを見るとほうっと吐息を漏らした。

 

「おいで」


 おれが両手を広げると緩んだ笑顔で腕の中へと身体を預けてくる。一匹だけでおれの数倍の体重はあるかという竜が二匹。おれの細腕で抱え込むのは二重の意味で骨が折れそうだが、甘えてくる畜竜を拒むわけにもいかない。

 二匹に鼻づらがおれの髪の毛や首筋に突っ込まれ、すんすんと臭いを嗅ぎまわる間におれはでかい尻や背筋を撫でまわしてやる。絶頂を立て続けに引き起こされ、痙攣している筋肉をマッサージしていると緊張がゆっくりほぐれていく。

 

「はあぁ……❤ご主人❤❤ミルクでパンパンになってんだろ❤もう暴発しちまいそうだ❤」


 押し付けられるのはむっちりした肉袋。筋肉によって均整を保っていた大胸筋は一回り以上膨れ上がり、柔らかさと弾力をおれへと伝えていた。赤と青、両方の大胸筋は膨張しミルクを今にもこぼしそうな危うさを秘めている。ツンと尖った乳首の先から甘いミルクが匂い立つようだ。

 

「な、今日はラインと一緒にしようか❤❤おれとどっちの味が良いから飲み比べはどうだい❤」


 そして青い手がおれの股間へと伸びる。溜まったミルクの量は性欲をそのまま表しており、おれに全てをぶちまけさせて欲しいと指がいやらしく絡みつく。

 最高のミルクが搾れるコンディション。撫でまわされているおれの股間も二匹の乳首に負けじと硬くそそり勃っている。最高にいやらしくなった二匹のミルクを味わってやる時が来たのだ。尻を撫でていた手を腰へと回し、搾乳室へと向かおうとしたその時――

 

「な、なあ……ゴシュジン」


 蚊の鳴くような声が背後からかかる。

 おれが数えきれないぐらい聞いてきた声。言い出しにくいおねだりをする時。ごめんなさいと謝る時。恥ずかしい秘密を打ち明ける時。普段はうるさい声色は隠れて、か細い声であいつは囁いてくる。

 

 おれの可愛い黄金鱗の竜。ゴードが目の端に涙をためておれを見つめていた。

 

「……うぅ、おれは?おれは今日はずっとゴシュジンに構って貰ってないんだぜ?」


 鼻水をわずかに垂らしてゴードはおれを睨みつけ――否、瞳を涙で潤ませていた。それは不満をうまく言葉にできない子どものようではあるが、屈強すぎる肉体とビキニを濡らす愛液が不釣り合いだった。

 そもそも、お前がおれを拒んできたんだろう。などとは言わない。若い畜竜は自分の感情をうまく言葉にできず、心を支配しているものがなんなのか自分でも理解できないからだ。

 こんな時に叱りつけたり問い詰めても泣き出してしまうばかりで解決しない。こんな時にゴードに必要なのは――

 

 おれにおっぱいを押し付けている二匹を横目で見やる。罪悪感を抱えながらの視線だけでこいつらは理解してくれて、絡みつかせていた手を離してくれた。唇を尖らせながら、実に不満そうではあったけれど。

 

「ちぇ、しゃーねえなあ」

「弟分が泣いてるんじゃ譲らないとね。後で埋め合わせはしてよ?」


 頬にキスをしてから二匹は名残惜しそうに立ち上がる。本当に優しい畜竜たちだ。おれなんかにはもったいない。ミルクを抱えたおっぱいは立ち上がるとたぷたぷ波打っていて、切ない疼きに苦しめられているに違いない。ゴードの後でミルクが空っぽになるまで構ってやろう。

 

 ゴードを心配しているのは赤と青の二匹だけではなく、周囲で身体を慰め合っていた他の竜たちもゴードの涙に心を痛ませているようだった。この年若い竜はいわば畜竜たちの末っ子。いつも兄竜たちを困らせて愛されている。

 

「ゴード、こっちに来い」

「う゛う゛ぅ……」


 手を引っ張ると鼻水をずるずる啜りながらも付いてくる。身体つきでいえばおれの背骨をヘシ折れそうなぐらいでかいのに、中身は子どもと同じだ。

 べそべそ鳴くでかい子どもを引っ張って、牧舎の奥のロック付きのドアで隔離された部屋へと連れ込む。そこは薄いピンクの壁紙の内装ででかいベッドと搾乳用の機械があるだけの部屋だ。搾乳室が正式な名称だが口さがない竜牧はヤリ部屋と呼んでいる。実際ここでやることといえば搾乳――つまりは竜の快楽を高めてミルクを搾り取るためのセックスなのでその呼称も間違いではない。

 おれはベッドへゴードを座らせると、身体をくっつけあうようにして横へ座る。肩を抱く、には体格差がありすぎるので腰を抱きしめてあげるとようやく泣き声が小さくなる。

 

「ひぐっ、ふぐぅ。ゴシュジン、ズルイぜ……」

「ずるいってなんだよ。何もしてないだろ、今日は」

「おれ、ゴジュジンと絶交しただろーっ。なのにあんな、目の前でオマンコいじったりしたら我慢できなくなるぜ!だから、ずるいっ!」


 めちゃくちゃ言ってんな。

 そもそも、こいつはなんでおれと絶交しようと思ったんだ。部屋に連れてくるまでに記憶を思い返してみたがやっぱり心当たりが無いぞ。

 そう問うとゴードは頬を膨らませながら、ぽつりぽつりと言葉を紡ぎ始める。

 

「……ゴシュジンは、おれのことずっと面倒見てやるって言ってただろ」

「あー、そんなこと言った気がするな。お前がもっと小さい時に」

「絶対言ってたんだぜーっ!だかあおれ、ゴシュジンが死ぬまで一緒だと思ってたんだぜ!なのに、なのにぃ~~おれ、大人になったら出ていかないといけないんだろーーっ!」


 そしてゴードはまたべそをかき始めてしまった。

 鼻水を啜る音と嗚咽で聞き取りにくいが、他の畜竜から畜竜が大人になったら出て行くと聞かされたらしい。出て行ったらもう世話をしてもらえないじゃないか。ゴシュジンは嘘吐きだ。そんな理屈でおれと絶交を考えたようだ。


「そんなことかよ……」

「そんなことじゃないぜーーっ!おれ、ゴシュジンと一緒じゃないとお風呂に入りたくないし3日に一回は一緒に寝たいしできたら毎日一緒に寝て欲しいんだよーーっ!お別れなんて、嫌だぜ……」


 そして太い腕を回すと絶対に離すまいと抱きしめてくる。骨がミシミシいったが、ヘシ折れるまでいかなかったのは教育が功を奏したのだろう。おれ頭へと鼻水や涙でべしょべしょの顔を擦り付け、ひんひんと鳴くこいつはどうしようもないバカだ。それでも、寂しさを与えてしまったのならば他のもので上書きしてやらねばならない。

 

 畜竜を愛して、愛されるのがおれの仕事なのだから。

 

「安心しろって。死ぬまでお前の世話してやるから。嘘じゃないぞ」

「で、でもぉ。おれが大人になったら出て行かなくちゃダメなんだろーっ!?ゴシュジンついてきてくれんのかよぉ。おれ、嫌だぜ。一人ぼっちはやだ、ううぅうぅ」

「大丈夫だって。お前が大人になっても一緒にいてやるよ」


 畜竜が感情に任せて泣いている時、必要なのは理屈や真実でなはく甘ったるい優しさだ。なんの根拠もない言葉と一緒に腹筋を撫でてやると、寂しさで歪んでいた顔に少しずつ笑顔が戻る。

 

「へっへーっ!やったぜ、ゴシュジン!やっぱおれとゴシュジンはずっと一緒なんだなーーっ!」

 

 おれが顔に手を触れさせるといつものように頬をすり寄せてくる。瞳や鼻から涙を流すのをやめたかわりに、マンコから愛液が過剰に垂れ流されていた。汁を吸ったビキニがスリットへと貼り付いて、縦割れの形が浮き出ていた。そして、おれに押し付けられている大胸筋からもあの甘い臭いが立ち昇っている。ムチムチな肉饅頭はずっしりと重く、真っ赤な肥大乳首が見せびらかすように尖っていた。

 

 そこで、ゴードがおれを見つめていることに気が付いた。涙が渇いた瞳は代わりに情欲で濁り、何かを訴えかけようとしていた。

 その視線の意味をおれは察している。こいつが何も言いださないのはおれから求めて欲しいからだ。泣き止んだら泣き止んだで面倒くさい。乳首をくい、とつねると仕方なしに囁いてやる。

 

「分かった、分かったよ。お前のミルク搾らせてくれ」

「しょうがねえなーーっ!いいぜ、おれもゴシュジンにミルク搾られてえからな!へへへ、すっげー我慢してたんだーっ!」


 太い尻尾をびたんびたんと床にぶつけてから、ゴードはいそいそとおれの太ももへと跨った。でかい尻肉でのしかかられると細い太ももがたやすく潰れそうになるが、我慢しよう。

 視界を汗まみれの背中でふさがれて、嗅覚も視界もゴードでいっぱいになる。そのまま両手を導かれて触れるのはパンパンに張った大胸筋。雄のミルクを吐き出したくてまだかまだかと張りつめている雌の肉は、指に触れるとビクリと揺れた。

 

「ん゛っ❤」


 コップいっぱいになった水が表面張力によって辛うじて保っている、そんな乳だった。そそり勃つ乳首からミルクの噴火が起こる寸前。本来ならば搾乳機を付けて無駄なミルクを生まないようにするべきではあるのだが、おれに尻尾を巻き付けて期待しているゴードをこれ以上焦らすのははばかられた。

 

 まあ、いいか。一番搾りは濃厚ではあるのだがゆえに味が良くない。ミルクというよりチーズに近くなるのだ。客に出すものは味にも気をつかうべきだろう。これまでは一番搾りこそ最高の薬効があるのですよと売ってきたのだが、今回は薬効より味を優先することにする。

 

「すぐに漏らすなよ。漏らしたら次は搾乳機だぞ」

「が、頑張るぜ、え゛っ❤❤ああっ❤」


 汗のぬめりに包まれた双乳を指が滑る。

 筋肉の鎧が膨張し、硬度を上げる。肩甲骨のあたりから伸びるうえ乳まで伸びる血管が太さを増していた。はちきれそうな胸を抑え込もうと上半身の筋肉すべてを使っていた。背を反らし、どれだけミルクを詰めても流れ落ちないデカ乳をつきだした。


「く、くぅううん❤」


 口角が吊り上がるのを懸命にこらえていた。忍耐心なんてとうの昔に崩壊しているのだ。どんな畜竜でも溜め込んだミルクをついに搾ってもらえるこの状況で我慢なんてできない。それが分かっていながらすぐに漏らすなよ、なんて命令を出したのは意地が悪かったかもしれない。

 

 申し訳なさを覚えつつ指で作った輪っかで左乳を縊りだした。おれの手では到底掴みきれない、両手だろうと持て余す肉の塊。しかも形は美しく筋肉によって張りつめている。垂れる、という概念を忘れたのではないかと疑いたくなる。

 加えて鱗の生えていない肉はもっちりと柔らかく、汗のべたつきが気にならないぐらいに滑らかな手触り。巨乳好きの妄想を詰め込んで作った理想の乳肉といえた。

 

「お前の乳、また立派になったな」

「へへ❤毎日鍛えてっからなーーっ❤❤ゴシュジンはおれのおっぱいが一番好きだろ❤おれもゴシュジンの指が一番だもんなーーっ❤❤❤」


 肯定してやるかわりに手つきをいやらしくした。片方の手つきは粘土細工を仕上げる時のもので、もう片方は幼児がパン生地を適当にこねる時のそれだ。左右に質が違う快楽を注ぎ込まれて、ゴードの乳首が息まいた。おれからは見えないが、馬鹿なガキそのもだった竜の顔は淫靡な雌のものへと変わっているはずだ。身体の熱を必死に吐き出そうとする。そんな顔になっているだろう。

 

「あ゛、づいぃいぃ❤❤おっぱい焼けるぅうぅ❤❤❤」


 ゴードの大胸筋が快楽とミルクを煮たてたもので熱を持っている。乳肉を捏ねられて得る熱はどれだけ逞しい雄だろうと抗えない。全力疾走でフルマラソンを行ったとしてもこれほどの熱は感じ得ない。

 沸騰する悦楽が胸から脳天まで埋め尽くそうとしているのだ。乳暈の裏を舐め上げられる感覚にゴードの背中へ冷たい汗が流れていた。

 

 こいつが感じているのはお漏らしをしそうな子どもの時のような緊迫感。クリクリと、二つの乳首を弄ると緊張が強まった。

 

「だ、駄目っ❤あ゛ひっ❤❤漏れる嬉じぐっでミルク出るっ❤んな、乳首コリコリ優しくざれだらおっぱい幸せでミルク漏らすぅうぅ❤❤」


 緊張はガラスに走るヒビのようにゴードの忍耐を崩壊させようとしていた。胸肉に奇妙な連繁の感覚が脈打ちだしていた。首筋や背筋の神経がその遺伝子に刻み込まれた役割を果たすべく、嬉しげにわなないていた。

 

「む、むりだぜもう゛っ❤クルッ❤❤おっぱいクルッ❤もう我慢むりぃいぃ~~~~❤」


 芸術品めいた金竜の身体。しかし作り物ではない欲望でできた肉であるのだと証明するように、胸の先端から乳首までが醜いまでに膨れ上がる。縊りだしている乳首が熱を孕んでいた。乳肉全体が発射寸前の大砲だった。

 おれは大砲に導火線に火をつけるべく、乳暈を握力のありったけで振り搾った。

 

「ん゛あ゛あぁあ゛ああぁあああぁぁッ❤❤❤❤」


  ビクリ、と背筋と首が大きく反らされた。


 ミルクを噴き上げる、という行為は畜竜にとっては射精に近いものらしい。違うのは射精に用いるための管が二つも取り付けられていることであり、射精するための器官が発達した大胸筋であるという点だ。筋肉自体の圧力に加え、おれの手によって搾り上げられことになるのだ。

 加えて畜竜の乳首はミルクを噴き上げやすいように進化している。子に飲ませるためではないから、一本の太い噴出口があるだけだ。それを半分固形化したミルクが擦り上げながら駆け上がってくる。

 

「い゛、い゛ぐっ❤❤い゛ぐぅいぐいぐイクいぐいぐう゛う゛ぅうぅうぅううぅぅ❤❤❤❤❤」


 噴き上げられたミルクはうどんのように極太で、ベッドから反対側の壁にまで降り注ぐ。よく振った炭酸飲料のキャップを外した時の音を立てていた。牛のミルクよりも甘ったるく鼻につく香りが拡がる。ゴードの乳肉はスイカを並べたのと変わらないサイズ。ミルクの噴火も一瞬では終わらない。

 

「ん゛っひぃいいぃっ❤❤❤ミルクでいぐっ❤おっぱい出していぎまぐるぅうぅ❤❤ひ、ひい゛ぃいいぃっ❤❤❤」


 乳首から背中までもが凄まじい凝縮感によって硬化していた。生きる至宝。竜という種が生み出した筋肉の彫刻とうたわれたゴードはミルクを噴き出す存在、血肉のある乳鉄砲という存在と化していた。

 それでていてゴードの嬌声は幸福に染まっていた。乳首をミルクで内側から舐め上げられるのは脳をたやすくねじまげる。竜はこの快楽で人に飼われる道を自ら選んだのだ。

 

「お゛ーーっ❤❤おほおおおぉーーっ❤」


 一番搾りの噴水ショーは3分は続いただろうか。ゴードはミルクを噴き上げることでそれけの間イキ続け、黄金の鱗を自分で吐き出した汁で白く汚していた。粘性を持った汁は身体にへばりつき、汗臭さに甘い香りを加味していた。

 まだ粘り気が強いな。搾乳機にかける前にもうちょい搾ってやれるかも。

 

「おおぉはあぁああっ❤❤溶ける❤乳首溶けちまうよぉおぉ❤❤」


 二つの乳首をちんぽに見立てて扱くと汗臭い背中が顔へ押し付けられた。飛び散る汗が部屋の中で煌く。こってりしたミルクの塊が噴き出すのを見て、おれは乳首を摘まんだ。コリコリした乳首の弾力を楽しませてもらってから、ゲームのスティックを操作する要領で振り回した。

 

「お゛ほぉお゛お゛ぉおおおっ❤❤❤」


 更に背筋がのけ反りかえり、おれごと押し潰されそうになる。しかし畜竜が快楽に踊っているというのにおれがダンスパートナーを止めるわけにはいかない。

 乳肉を根本から千切りかねない乱暴さで振り回すとゴードは被虐の美酒に酩酊し叫ぶ。尻肉を叩かれても絶頂できるマゾどもは、当然乳肉を虐められても快楽として受け止めるのだ。裾野から乳首まで痙攣させて、雄乳を放ちまくる。

 

「へお゛おっ❤お゛ぅうぅ❤❤好き❤ゴシュジンにおっぱい弄ってもらうのが、ん゛ぅうぅ❤いちばん、ぎもぢぃいいぃ❤❤❤」


 嬉しいことを言ってくれたので、乳首を扁平になるまで潰して噴出口を封じてやる。もちろん乳肉の振り乱しは続けたままで。そうすれば出口を失ったミルクが乳暈の裏側を叩き、内部から快楽神経を打ちのめす。

 

「乳首ごわれ、え゛ええぇえっ❤❤❤ゆるじでぇ❤おっぱい出させでぇ❤❤おぅううぅっ❤中から乳首ぎもぢよぐ、ざれでるのおぉおぉ❤❤❤❤」


 指先がおれの手に伸びては止まる。苦痛と快楽のせめぎあいに指先が踊るが、すぐに快楽が勝ったようだ。手を放してくれと懇願しながら両手を頭の後ろで組んで、マゾの悦びに溺れる。

 だからおれは望みどおりに乳首を押しつぶし、牙をガチガチと打ち鳴らすまでに悶え苦しませる。高台に昇った指揮者のように両手を振り回す。

 

「お゛お゛ッ❤❤❤ぁあが゛ぁあっ❤❤あ゛ァあ゛あ゛あぁああっ❤❤❤」


 そして伸び切った乳首から手を離すと溜まりに溜まったミルクが開放されて噴きあがる。支えられていないホースのように、周囲にミルクをまき散らしていた。

 

「あ゛ーーっ❤❤あ゛ーっ❤ミ、ミルク止まん゛ね゛っ❤❤❤」


 乳肉もミルクの勢いに任せて暴れまわり、おれが指一本触れていないにも関わらず乳肉全体が肉を弾ませていた。制御不能のミルクに乳肉を快楽地獄へと叩き込まれ、ゴードは鼻の穴をヒクヒクとさせてはミルク塗れの顔に鼻水の軌跡を描いていた。

 

「お゛おぉおぉ~~~~~っ❤❤❤」


 おれが手を離してから何分経っただろうか。ゴードは自身の身体が作り出す体液に屈服し、乳肉以外の肉体を弱々しく痙攣させていた。

 ミルクの勢いがようやく収まると、精根尽き果てたかのようにおれへと身体を預け、汗臭い身体から更に濃い雄臭を解き放った。

 

「ぁ、あ゛あぁ……❤なあ、ゴジュジン」

「ん?」


 重いから早くどけ、と言おうとしたがゴードはおれの手へと指を絡めて動かない。ずっしりとでかい尻までも押し付けてきて、このままはめて欲しいのか?それにしてはゴードの声には性欲以外の感情が含まれていた。

 

「おれ、ゴシュジンにミルク搾られるのが一番幸せだぜ」

「知ってるよ」

「他の竜牧とか、機械だとあんま気持ち良くねえんだ。だから、一人になったらミルクが出せなくて苦しくなるんだ。ぜってぇに」


 おれへと巻き付く尻尾。おれの手を胸元へと運ぶと、身体に塗りたくられたミルクを手へと擦り付けるように胸肉を押し当ててきた。まだ熱を含んだミルクは、触れた部分がゴードの身体と溶け合ったような心地になる。きっと、ゴードも同じだろう。

 

「……だから、おれが大人になってもミルクをずっと搾ってくれよな?おれ、約束破ったら怒っちまうんだぜ!」

 

 ゴードの中に巣食っている感情はおれでなくても分かるだろう。ゴードの欲しい答えはいくらでも返してやれるが、口にしたくはなかった。ついさっき嘘を吐いたばかりなのに、これ以上偽りを口にしたらこの何もかもが完璧な竜を穢してしまいそうだ。

 言葉の代わりにチーズを溶かしたようなミルクを手ですくい取りながら、ゴードの股間へと指を這わせる。いちだんと濃くなった雄臭さの原因であるそこ。縦割れだけがあったそこを手で確かめると熱く硬い肉の槍が鎮座していた。

 

「へ、へへへっ❤まだ射精してないぜ❤こっちも搾ってくれよぉ❤❤おっぱいもまだまだ出せるぜ❤❤」


 肉の蛇、では物足りない比喩となるだろう。おれの腕よりも太く長く、一度入れば逃がさぬように肉棘までも生えたそのシルエットはまさに竜と呼ぶに相応しいもの。

 スリットの中で欲望を溜め込んで、解放されたそれは身体の前面で唯一ミルクに塗れず、代わりに湯気がたつほどの熱気を纏っていた。血管を浮かべ膨らんだそれは撫でるだけでもたやすく射精できそうなまでに昂っている。しかし、こいつもおれもそんな射精は望んでいないのだ。

 

「今度は、ゴシュジンのちんぽで搾ってくれよ❤機械がいっぱいになるまでミルク出しちまうんだぜ❤❤」


 まだミルクを出したりない豊満な大胸筋。そして我慢汁を垂らしっぱなしのちんぽを揺らしてゴードは四つん這いになる。

 手てすくいとったミルクを味わうに味は充分過ぎるくらいに濃い。これならまだ質の良いミルクが取れるだろうとおれは部屋の隅の機械から搾乳管を取り出した。

 

「強さはいつものでいいな?」

「当ったり前だろーーっ❤❤一番強ぇのじゃないとミルク出した気にならねえもん❤」

「最強にすると気を失うヤツもいるんだが……お前は頑丈で助かるよ」


 いつものやりとりをしながら搾乳管をまずちんぽへと取り付ける。腹筋を余裕で跨ぐサイズのちんぽでも問題無いように、ロングサイズで作られた透明な管がすっぽりとちんぽを包み込む。それだけで快楽を想像したのか濃い先走り汁を噴き上げた。

 

 続いて乳首にも、と大胸筋へ手を伸ばすと雄乳が重力でしなだれかかってきた。あれだけミルクを出してもまだ豊満さを保ったままの胸。そいつに無機質な搾乳管を取り付けると乳首からビュルッとミルクが飛んだ。

 

「あっあっ❤❤早く、早くぅ❤早くスイッチ入れてミルク全部搾ってくれよぉ❤」


 搾乳管の取り付けは畜竜にとって天上からの福音にも等しいものだ。これから極上の幸福が訪れると約束されたのだから。

 堪えきれない腰がくねる。大胸筋よりも硬く、それでいて弾力と優美な円形を失わない尻。そいつが肉を弾ませておれを誘う。

 黄金鱗に覆われた筋肉の塊。汗粒を浮きだたせた豪勢な尻肉が躍り、ちらちらと真っ赤に腫れたマンコ肉をのぞかせる。

 そいつは竜の世話をするおれでも抗いがたいいやらしさを放っていた。

 

 だからおれはためらわずスイッチを入れる。おれを悦ばせてくれる竜に報いるために。

 

「お゛ぉお゛ぅうっ❤お゛お゛ォお゛お゛おおぉッ❤❤❤❤」


 機械が唸りを上げるのと同時にゴードの嬌声が部屋中に轟いた。ちんぽからは小便のような勢いでザーメンがほとばしり、両方の乳首からも負けじと大量のミルクが噴きあがって搾乳管に吸い込まれていく。

 搾乳管に吸い上げられるちんぽは圧力によって暴れまわることもできず、雄の汁を無理やりの搾られる。人間がやれば拷問のような行為も竜には膨大な悦びだけを与える身体を悶えて白い体液を搾られるゴードはおれの理性をたやすく溶かす。突き出された尻を犯さずにはいられなくなる。

 

「お゛ぉおあ゛っ❤❤❤あっぅう❤ちんぽ❤❤ゴシュジンのちんぽだあぁ❤」


 尻へとちんぽをくっつければ竜は歓喜に舌を躍らせる。乳首とちんぽを搾られて、絶頂に溺れていてもなおこいつらはちんぽの感触や熱を見逃すことはない。

 

 尻肉を鷲掴みにして押し広げると、盛りあがった肛門の肉がちんぽを求めて震えていた。ベテランの畜竜に決して劣らないちんぽを咥えこむために発達した器官。慣らす必要などないと、愛液にてかったマンコ肉が知らしめている。

 

 だからおれは迷いなく腰を押し進めていく。ずぶずぶと抵抗なくちんぽを飲み込んでいくマンコは、すぐに纏わりついて愛液まみれの肉ヒダでちんぽを歓迎してくれる。

 

「ぉお゛ぉおほぉおおぉぉ❤❤❤きたっ❤あっちいおちんぽぉおおぉぉ❤❤おぅううぅ❤オマンコにすんごいの゛ぉおおぉおぉぉ❤❤❤❤」


 ちんぽを半ばまで入れたあたりでミルクの勢いが増した。透明なカップにビシャビシャとまき散らされるミルクは搾乳管で吸い取るのが間に合わない勢いだ。ちんぽも同様で粘性の高い汁が処理しきれずに搾乳管を膨らませている。

 ちんぽを途中まで挿れられただけで身体は雌の悦びを思い出して、マンコ肉も全身全霊で締め上げておれから精液を搾り取ろうとしてくる。

 

「ミルクぅう゛ぅうぅ❤❤ミルク止まんね゛っ❤❤❤ちんぽ良すぎでえ゛ええぇっ❤❤ミルクびゅーびゅー止まんねえ゛よぉおおぉ❤❤❤」


 ちんぽと乳首が快楽の洪水に叩き込まれているというのに、尻肉は飢えた野良犬のようにおれへとムチムチな肉を擦り付けてくる。激悦に痺れて動かない身体でへこへこと腰をくねらせ、ちんぽをイイトコロに押し当てようとしている。

 そんなはしたないマネをせずとも、おれの腰は勝手に動くというのに。ちんぽを思い切り引いて、叩きつけて。ずるずると腸壁を巻き込む勢いで。尻肉に波紋が拡がる力強さで。

 

「おっおっお゛っおおぉおぉぉ❤❤❤ちんぽごりごりぐるぅうぅうぅ❤❤」


 恥知らずなボリュームの大殿筋をがっしりと掴んだまま腰を動かし奥へ奥へと突き進む。ちんぽをしゃぶるための雄膣がちんぽを磨き上げて、誉めそやすようにヒダを使う。

 スイカのようにでかく、ゴムのような弾力を持った尻肉が腰にぶつかるたびに爽快な音が鳴る。この肥えすぎた尻のせいでおれのちんぽを叩き込むのが困難なものだから、ついつい腰に力が入る。

 

「づよぐぅううぅ❤ゴシュジンッ❤❤もっどぉぉ❤ぶっごわれるぐらいつよぐじでいいがらああぁああぁ❤❤❤❤」


 この逞しすぎる尻と貪欲なマンコを壊せるわけがないだろう、と答えたかったが余裕が無かった。それほどまでにゴードのマンコは気持ちいい。愛液でぬるついたマンコはちんぽの滑りと快感を強くして、結合部を卑猥な泡を飾り立てる。

 マンコから溢れる愛液を舐めるためにサラリーマンの生涯年収を超える金が支払われる。しかし、おれたちにとっては大した価値が無いもの。腰を叩きつけると飛び散るだけの下品な汁でしかない。

 

「硬ぐなっだああぁ❤❤ゴシュジンおれのマンコいいだろお゛おおっ❤❤❤もっど感じてぐでええぇっ❤おれのオマンコでぎもぎよぐなっでぐれよぉおぉおぉ❤❤❤」


 ドラゴンマンコは浅ましくちんぽにしゃぶりつき、おれが腰を引くと肛門を伸ばしてすがりつく。伸びる肛門は蛇のようであり、ゴードの底なしの性欲そのままにちんぽを飲み込もうとしていた。今もちんぽからザーメンをビュルビュルと出しているのに少しも満たされていない。

 

 これが畜竜。おれたち人間じゃ決して敵わない肉体と性欲を持ち、情欲のまま快楽を追い求める。

 

 こいつらを満足させるのが、人間の家畜でいることが幸せなのだと肯定させるのがおれの役割。おれの仕事。ゴードを満たそうと、マンコの奥を思いっきり抉り取る。

 

「ん゛っお゛ぉおおぉおおぉおおぉ❤❤❤❤」


 ゴードが尻を突き出したのとタイミングを合わせて一突きはマンコの弱所をゴリゴリと潰し、結腸の入口までも到達する。雄の子宮であるそこをノックされたマンコは前面降伏し、結腸の入口で亀頭にキスをしてくる。

 上の口はといえばディープキスでもするように舌を突き出して息を吐いていた。衝撃的な快楽に神経までも痺れさせ、呼吸困難に陥っているのだ。今もまともに機能している肉体は乳首とちんぽだけかもしれない。

 

「イくのはいいけど、小便は漏らすなよ。搾精中なんだから」


 小便はまた需要があるのだが、精液と混ざると売り物にならなくなる。イキ過ぎて漏らされても困るので最奥へのピストンを緩やかなものへと変える。

 子宮口にちゅ、ちゅとキスをしては引き抜く緩慢なピストン運動。

 

「ん、おぉおあぁ❤お゛っ❤❤んあぁ❤おぉおぅうぅ❤オマンコの奥きゅんきゅんするぅ❤❤」


 が、おれがいくら優しくしてやってもゴードの方がさかんに尻を動かしては意味が無い。おれがちんぽを引き抜けば自分も腰を引いて、腰を進めたら尻肉をぶつけてくる。

 マンコを抉る速度はどんどん激しくなっていき、結腸の入口に何度もぶつかる。ゴードの顔から知性がどんどん蒸発していき、口元やまなじりが緩んでいく。

 

「い゛ぃいぃ❤❤マンコ拡っがるう゛ぅうぅ❤❤❤すっげぇ❤おぐい゛ぃいぃ❤❤ゴシュジンのおちんぽに゛ぃいぃ❤マンコがちんぽの形になる゛ぅうぅ❤❤❤」


 ちんぽが抜けでていくたびに肛門を痙攣させ、最奥を亀頭で叩くと舌がもつれて踊る。雄として、竜として最高の身体がマンコを泡立たたせて躍る姿が濃密な色香を生み出し、フェロモンと一緒におれの脳を狂わせるのだ。

 竜を管理する役割も忘れて、欲望のまま腰を振り立ててしまう。緩やかにしていたピストンが最高速度にいたり、雄の子宮を求めてマンコを突き立てる。

 

「ん゛ん゛ん゛ぅううっ❤❤マンコめくれる゛ぅうぅ❤お゛っ❤はあぁあ❤❤ん゛ぉおおぉ❤」


 やることは変わらない。雄子宮まで突いて、引き抜いてを繰り返すだけ。しかし速度と力強さは比較にならずちんぽの切っ先を結腸にめりこませる激しさだ。

 マンコもそれに応えて締め付けを強くして、肛門をヒクつかせてはグボォと恥ずかしい音を鳴らす。一回のピストンごとに快楽が溜まっていく。ゴードだって同じだろう。

 

「ゴシュジンッ❤❤ちんぽがだぐなっでるぅ❤おれもぉ❤❤おれもおちんぽびんびんだぜぇ❤❤❤お゛っ❤マンコでいぐっ❤ちんぽでいぎまくるぅうぅ❤❤❤❤」


 内股になったゴードはでろりとした笑顔になって叫ぶ。ちんぽと乳首は吸い上げられて痛々しいぐらいなのに、まだ快楽を求めようとしている。

 マンコの締め付けは相当にきつく、おれから精液を搾り取るまでは逃がすまいとしている。でかい尻肉を使って締め上げれば結腸口もムチュムチュ吸い付いてくる。

 

「おで、おれも゛ぅマンコきっつい゛ぃいいぃ❤❤❤ちんぽよずぎで、うぅう゛ぅうぉおおぉっ❤❤」


 穴という穴から体液をこぼしながらゴードは吠えた。心は快楽を求めているが肉体がついていかない。絶頂中に絶頂させられ続けた脳みそが焼き切れて向いていた。本当ならばおれのちんぽをもっと貪りたいのに、意識を保つことすら難しくなっている。

 

 そして限界が近いのはおれも同じ。蕩けるマンコと漲る尻の筋肉でちんぽをしゃぶり尽くされて、快楽で視界がちらつく。だからといってペースを落すことは許されない。余裕が無くなろうと腰をぶつけ、ちんぽ狂いのマンコに悦びを送り続ける。ミルクが搾られている自分が幸せだと心から思えるように。おれとの時間がいつまでも残るように。

 

「う゛っぉおぉおおぉ❤❤❤もう、すぐだぜぇええぇ❤おれ、すげえのぐるっ❤❤のーみそ、ぶっとんじまううぅうぅ❤❤❤」


 言葉が真実だと裏付けるように乳首とちんぽからミルクが大量に噴き出した。

 ならば、最高の時間に最高の終わり方を。最近腰骨の粉砕から治ったばかりの腰に喝を入れ、マンコを掘り進める。

 

「あ゛ーーっ❤❤ん゛ああぁああっ❤❤❤」


 額から汗が垂れてゴードの尻肉へと落ちていった。精液を吸い取ろうとするマンコが気持ち良すぎて、身体の中で熱が暴れまわっている。頭がくらくらとする。火の玉が頭蓋骨の中で転がっている。それでも、止まれない。

 

「よし、行くぞ!ゴード!」


 結腸の入口を叩いて、叩いて、叩いて。

 おれの可愛い畜竜に、この幸せを刻み込むために。

 

「いぐっ❤❤いっでえ゛ぇえぇえぇ❤❤❤ゴシュジもおれと一緒にいっでぐでえ゛ええぇえぇ❤❤」


 ゴードの背中へとしがみついて、ぎりぎりまで腰を引く。

 汗塗れの背中にぴたりと抱き着いて、体温も汗もまとめておれたちは混じりあう。

 

「好き゛っ❤❤すき、好きぃい゛ぃいぃぃ❤ゴシュジン好きだあ゛あああぁっ❤❤❤大好きなゴシュジンのザーメンでいがぜでええぇえぇ❤❤❤❤」


 愛を吠え猛るゴードの顔は鼻水や涎でぐずぐずで。おれはそれに応えようとする言葉を飲み込んで、代わりに大胸筋を握りつぶした。圧力をかけられた胸からミルクがあふれ出す。

 

「――――あ゛、あ゛ッ」


 それが意識を断つ一撃となった。乳首を包む搾乳管をいっぱいにするまでミルクを噴き出す快楽に、ゴードの瞳が完全にひっくり返った。

 

 それと同時に腰を一息に振り下ろす。さあ、この時間を終わらせる一撃を。

 

「ん゛ぐぅう゛お゛お゛お゛ぉおおぉおぉっ❤❤❤❤❤」


 すべてが弱点と化したマンコを押し広げながら突き入れられるちんぽに、ゴードは身体を硬直させて絶頂した。ミルクと精液を漏らしっぱなしの身体でも分かる激しい絶頂。その証として目の端から一滴こぼれ落ちた。

 でかい尻が大きく打ち鳴らされて、おれのちんぽが結腸へと完全にめりこんだ。腸壁に擦りたてられる快楽と結腸で締め上げられる心地よさに、おれも精液を雄の子宮へと吐き出した。

 

「ん、くうっ……!」

「おぉおおほぉおおぉおおぉおぉおぉ~~~~~~っ❤❤❤❤」


 おれの喘ぎをかき消す大音声。

 胎内に注がれる精液以上にちんぽと乳首からはミルクがあふれ出しており、吸いきれない搾乳管がはち切れる寸前にまで膨らんでいる。ゴードは体液を噴き上げ続けながら舌を限界まで伸ばしており、死にかけの虫のように舌先をよじれさせていた。白目を向いて舌まで伸ばした馬鹿面は知性が飛ぶまで快感を得てくれた証だ。

 射精の反動で神経が痺れているのか、足指が突っ張っては伸びて制御が効かないようだった。マンコも同様でおれのちんぽを結腸から肛門まで全て使ってしっかりと咥えこんでいるかと思えば、一瞬だけ弛緩したりもする。

 

「お゛ぉおおっ❤❤いぐっ❤いぐいぐいぐっ❤❤ずっと、いっでるぅうぅ~~~~っ❤❤❤」

「おっと、いかんいかん」


 射精中にもちんぽと乳首を吸い上げられるせいで、ゴードはいつまでも絶頂から降りられないでいたようだ。まともに身体が動かないゴードの代わりに搾乳管を取り外すと、ようやく安心したように床へと倒れ込んだ。

 

「は、はーっ……❤あー、脳ミソぐるぐるするまでミルク出しちまったんだぜ❤❤やばかったぁ❤」

「ちょっと張り切りすぎたか?どこか痛めてたら言えよ」

「へっへー、こんくらい平気だぜっ!ミルクもまだまだ余裕だけどなーっ!ゴシュジンがダウンしまうからこのくらいにしといてやるんだぜ!」


 下手くそなウィンクをしたゴードは抱き着いてぐりぐりと頬を寄せてくる。いまだちんぽも乳首も硬いままであり、まだミルクを出せるというのも嘘ではあるまい。いつものこいつならこれだけ出せばしばらく寝転がって動かなくなるんだが。

 

「ゴシュジンと仲直りできたと思ったらなんか、元気出てなっ!ゴシュジンがどーしてもって言うなら相手してやるぜ!」


 尻尾をビタンビタンと床に打ちながら言われるとげんなりする。油っこいステーキをたらふく食ったような。面白い小説を読んだら数十巻はあるシリーズものだと判明した時のような。

 とりあえずキスをして黙らせると、心底幸せそうな顔で筋肉をよじらせた。


「へへへ、でもおればっかゴシュジンを独り占めできねーもんな!おれ、先輩たちをウヤマエる良い子だからな!我慢してやるぜ!」


 立ち上がるとちんぽと乳首からミルクの残滓がぽたぽたと垂れ落ちた。全身が汗とミルクにまみれていて、吸い上げられた性器は真っ赤に充血して卑猥。そのくせ黄金鱗でおおわれた筋肉は見惚れるほど美しい。

 まったく、中身が身体に追いつくのはいつになるのやら。

 

「……おーい、終わったかぁ?お二人さん」


 搾乳室のドアから顔を覗かせているのは赤と青の畜竜。二匹ともおっぱいをミルクでいっぱいにしてたぷりと揺らしている。

 少々しんどいが、まあ二人程度ならなんとかなるだろう。その後は休憩――

 

「ご主人、無理はしないでくれよ!おれは良い子にして待っているからな!」


 と、三匹目が顔を出した。漆黒の鱗に樽みたいな身体。

 ついこの前おれの腰骨を粉砕した巨大な竜が目を輝かせながらこっちを見つめていた。

 

「クロードとも約束してたんだって?ご主人、タフだねえ」

「おれらもおあずけ食らって辛抱できねえからよ、マンコにたっぷりザーメン貰うまで満足しねえけどいいよな?」

 

 そう告げる二匹の口端からは唾液が滴っており、飢えた野犬よりもなお浅ましい様相だ。加えて後に控えているのは今日はまだ全く触れてやっていないクロード。この怪物どもを相手にしておれは生きていられるのだろうか。

 

 思わず後ずさりすると、むにゅりとした感触。


「へっへっへ!おれは先輩のためにもゴシュジンをしっかり捕まえといてやるぜーっ!だから後でご褒美くれ!」


 おれの身体へと巻き付くごん太の腕。

 気分は電気椅子に座らされた死刑囚。おれへと食らいつこうとしている二匹の雄。涎を垂らして『待て』をしている雄。そしていまだ硬いちんぽをおれに押し当てて、あわよくばもっとミルクを搾ってもらおうとしている馬鹿な雄。

 

 これはもう、覚悟を決めるしかあるまい。

 

「……かかって来いッ!」


 おれを押し倒す赤と青に視界を埋め尽くされながら、すんと息を吸い込んだ。汗の臭い、ミルクの香り。こいつらの匂い。ここでしか感じることのない、畜竜たちの体臭。

 

 おれが竜牧になってから毎日吸い込んでいるこの空気。

 そいつに包まれていると思うのだ。おれはきっと、死ぬまでこいつらに囲まれて、こいつらの匂いや声に、ぬくもりに包まれて暮らすのだ。たぶん、しわくちゃの爺になって死ぬまでずっと。

 

 なんせ、畜竜たちが成人になるのは200歳になってからだ。寿命が1000年を超えるこいつらは成人になるのもまた時間がかかる。

 だからこいつらが成人となって牧舎を出て行く時はおれはきっと生きていない。一番年をくったクロードでさえまだ80歳。ゴードにいたってはまだ20歳程度なのだ。

 

「おれがオトナになっても、ぜってー離さないからな、ゴシュジン」


 約束のように囁くゴードは何も知らない。竜と人の寿命の差なんて考えたこともない。

 

 だからおれはゴードの奴が、他の竜たちが離れたくないとぐずったら同じ約束をしてやるのだ。

 

 

「ああ、お前が大人になっても――ずっと一緒にいてやるよ」

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