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「今転生すれば、何でも望みを叶えてくれる身体の相性ばっちり容姿ドストライクのパートナーと世界を救えると約束しましょう」


 それが、おれと女神が交わした最初で最後の約束だった。


***


「ご主人様よ、まだ町を出て半日歩いただけなのに息が荒いぞ!」

「む、むり、死んじゃう。死んじゃうよぉ……」


 快活な声を上げるのは天までそびえたつような体躯をした虎の男。急所だけを覆った皮鎧とサンダルの軽装にハンドアックスという装備は男が戦を生業にしているのだと明らかにしている。豪勢に突き出した大殿筋やこん棒のようなふくらはぎもそれを裏付けるだろう。その背には大荷物を背負っているのにまるで疲れた様子が無い。

 対して、ご主人様と呼ばれた黒猫の青年――少年と呼ぶべきか判断に迷うような――は頼りない体格だった。仕立ての良いシャツやズボン、そしてブーツの他にはレイピアだけを身に着けて、街中で女を口説いているのが良く似合いそうだ。少なくとも、日も差さないような深い森の中は似合うまい。

 

「この調子では歩哨小屋までたどり着かんな!そうなれば野宿になるが、野営の準備はしている!任せるが良い!」

「やだ、こんな森の中で野宿なんて絶対やだっ!」

「ご主人様よ、ならば根性を見せるのだ!おれが応援しているぞ!さあ、太ももを上げて!前を見て!」

「ひいぃぃ……!やだ、なんでこんなのとこんなとこ旅してるのおれっ!」


 黒猫の悲痛な叫び声が森の中へと響いた。

 黒猫たちが進む森は魔物や食人植物の住む天然の迷宮であり、一般人が護衛も付けずに入れば1時間ともたずに命を落としかねない場所だ。危険を冒すが仕事である冒険者か、森の監視を命じられた王国の兵士ぐらいしか通らない森である。

 

 そんな場所を旅するのは、この森が主要な街道を塞ぐ形で生い茂っているからだ。この森さえなければ隣の街へ旅するのに大回りする必要は無くなり、森から出てくる魔物に怯える必要も無くなる。

 

「そんな場所を攻略し!平和な森へと変えるのが勇者の役目!頑張ろうなご主人様よ!」


 それこそがお前の役目なのだ、と巨漢の虎は白い牙を見せて笑う。

 どこもかしこも雄臭い身体つきをしているくせに、蒼天のように爽やかな笑顔。それを見上げて黒猫は改めて心の中で叫ぶのだ。

 

 こんなの、詐欺だ!

 

 ***

 

 この世界の人類は黄昏時にいる。

 魔物の台頭。人類を拒絶するかのような自然の隆盛。魔王を名乗る存在による王国への侵攻。

 残った国家は神託に従って『勇者』と呼ばれる存在を世界平和のために送り出すことにした。どれだけ頼りなく見える存在であろうと、この世界を救う存在になるという神からの言葉を信じて。

 

 それで選ばれたのがこの黒猫である。魅力的な報酬に二つ返事で勇者になると引き受けたのだが――

 

「ご主人様よ、もうすぐスープができるから腹をなだめておいてくれ!今日こそご主人様の腹を満足させてみせよう!」


 そう言って尻尾と尻を振る虎の男を、黒猫はだるそうに見つめていた。確かにこの虎の男は強い。それまで剣を握ったこともない自分の代わりに魔物をなぎ倒してくれるし、旅の荷物二人ぶんを軽々と運ぶ膂力もある。ついでに言うと、身体も黒猫の好みに合致している。

 

 贅肉という概念が失われた身体は、代わりに筋肉の鎧をこれでもかと実らせている。逞しい首を支える肩は山脈のように力強く。繋がる腕は黒猫の腰よりも太く血管まで浮き出ている。大胸筋は乳首が下を向くまで発達し、脂肪なんて欠片もないくせに歩くたびに重たげに弾む重量感がある。ぼこぼこ並ぶ腹筋から下だって上半身に負けておらず、巨木のような太ももも大胸筋以上に肉が詰まったでかい尻もすべてが逞しい。汗で毛皮へたっているせいで、筋肉の線がよりはっきりと分かる。

 それでいて下品さは少しもなく、美しいとさえ思わせる筋肉のカットが施されていた。体格の立派な雄は幾度も抱いたが、見惚れてしまう男はこの虎が初めてだった。

 

「よし!できたぞ、熱いうちに召しあがってくれご主人様!」


 そして、性格も良いのだろうおそらくは。旅どころか家事もロクにしないボンボンの世話を嫌な顔せずに焼いてくれるのだから。

 でもなあ、と可愛い動物の柄が描かれたマグカップを口へ運ぶ。トマトや香辛料、保存が効く乾燥野菜を入れたスープは熱々だし栄養満点。少し冷え込む旅の夜にはありがたいものだ、が。

 

「今日も不味い……」

「な、なんと!今日も駄目か!」


 虎は悔しそうに拳を握りしめて叫ぶ。味見をしているはずなのだが、どうして毎回味の評価にショックを受けるんだという言葉を黒猫は不味いスープと一緒に喉へ流し込んだ。

 食べれないことはないのだが、お湯に塩とトマトの酸味だけ入れたような味しかしない。誰がどうやったってそれなりの味は作れると思うのだが、何故こんな悲しくなる味になる。

 今日だけではなく毎回こうだ。家事全般は任せておけ!と言っていたのに旅の途中でまともな飯を食えたことがない。

 

「いや、おれも旅を出るにあたり修行はしたしレシピどおりに料理を作れるようになったのだ!ご主人様!」

「じゃあなんでこんな味なんだよぅ」

「失念していたのだが、旅先ではレシピに乗っている食材や調味料が揃うわけではなかった!」


 だから他のものや調理法で代用するとどうしたってこうなるのだ!と男前っぷりを崩さない笑みで虎はのたまう。

 家政夫としての虎は全くあてにならない。洗濯させれば破くし、服を繕わせればつぎはぎになるし。最近は黒猫が家事の半分を代行している。料理を任せているのは虎がこれだけは自分にやらせて欲しい!ご主人様のために!と懇願するからだ。

 

「落ち込まないでくれご主人様!明日はもっと美味い飯を作ってみせるぞ!今日はこれで腹を満たしてくれっ!」

「お前が落ち込めよ……」


 そう言いながらも不味いスープを啜る。食べなければもたないし、この虎は食事を残すことを許してくれない。食材を無駄にするなんてけしからんぞ!とのことだがならこんな飯を作らないで欲しい。


 いかに戦士として有用でも従者としては駄目すぎるこの男。それでも首にせず、他に従者を雇おうという考えも出ないのはある理由があった。

 

「さて。ご主人様よ、そろそろ眠くはならないか?ならばおれが不寝の番をするから毛布に入ると良い」


 革鎧を脱ぎ捨てて、褌だけの姿になって虎は囁く。股間を封じていた鎧が外されたことにより、熟成された汗の匂いがぷんと黒猫の鼻をくすぐる。お湯で蒸らした布切れでふいたり、水浴びはしているがどうしたって汗臭さは排除できない。縞々の毛皮へしみ込んだ汗臭さは宵闇の空気へ溶けて、極上の雄がここにいるぞと周囲へ知らしめる。

 それを嗅いでいると、黒猫の股間に変化が現れた。流れ込む血流が多くなり、ズボンを押し上げる太く硬いものが体積を増す。黒猫が抑え込もうとしたところで、股間で重たげに揺れる褌を見ていると欲望が自分の手を離れてしまう。

 

「む、どうしたご主人様よ!寝ないのか?それともおれに用があるのか?」

「それは、いつもの、えっと」

「はっきり言ってくれないと分からないぞご主人様よ!おれが如何なる命令でも聞くが、それにはご主人様が口にしてくれなくては!」


 淫らさなど全くない爽やかさで虎は笑いかける。黒猫の望みを理解できないはずがないのに。これは毎晩のように繰り返されるやり取り。虎の筋肉に股間を硬くした黒猫へ、虎は更なる言葉を引き出そうと誘いをかけてくる。意識していないはずがないのだ。今だって、足を開いて褌のふくらみが見やすいようにしているのだから。

 くい、と腰を軽く持ち上げると褌の食い込みまでも視界に入る。焚火に照らされた尻肉は黒猫の頭を超えるでかさだ。その谷間を走る褌のねじれた布地。もう少しだけ尻の谷間を拡げれば、秘されている肉までも見えそうだ。

 

「見ているだけでは伝わらないぞ、ご主人様よ!勇者たるもの勇気を出して貰わねばな!」


 虎の言葉に意識を揺り動かされた。気づけば前かがみになって虎の股間へと顔を近づけていた。目に刺さるようなきつい汗の匂い。黒猫を夢中にする、雄のフェロモン。

 それに負けてしまう自分を恥じながら、黒猫は今日も欲望を口にする。この筋肉だけが取り柄のやかましい大男へとしがみついてねだるのだ。

 

「きょ、今日も、今日もお前とヤりたいっ!いいから早くやらせろよ!お前のせいでムラついてるんだよ!」


 そして汗で蒸れた大胸筋の谷間へと顔を突っ込んだ。筋肉の塊のくせに柔らかさと弾力に満ちた肉に抱き着き頬を擦り付ければ、自分の体温と虎の熱が混ざり合い頭がのぼせ上がる。これもいつものことだ。茹で上がった頭からは知性が蒸気となって消え失せていき、これから先は虎のなすがまま。そう分かっていても、虎のフェロモンに逆らえないのだ。

 

「うむ!ご主人様の命令ならば喜んで聞こう!今日もおれの身体でたくさんザーメンを出して欲しい!」


 耳元でやかましく響く虎の声。それすらも気持ちが良くて、黒猫は肉の凸凹が激しい太ももへとヘコヘコと腰を振り立てた。直で嗅ぎまわる虎の匂いは興奮を加速させ、下着の中は既に先走りでべとついている。虎に気持ち良くしてもらいたくって、精液が煮えたぎっているかのように股間が熱い。


「うむ。焦らなくていいぞご主人様。ご主人様が望まれたからにはおれが誠心誠意奉仕をさせて貰おう!」


 虎の巌のような手が黒猫の頭へと伸びる。ふわふわした柔らかい毛並みを慈しみながら撫でて、自分の大胸筋へと誘導する。谷間から頂点へと移る黒猫の鼻先。そこにあるのは毛皮で隠しきれない肥大化した雌の肉。

 まともな男が持つには相応しくない。虎のような筋骨隆々とした雄がもっていてはいけないぷっくりと膨れた乳首。汗で濡れて艶を帯びたそれは黒猫の親指の先ほどはあろうかというサイズだった。

 

「ご主人様よ、迷うことはないぞ。おれの乳首を好きなようにしてくれ!おれの肉も毛の一本までご主人様に尽くすためにあるのだからッ!」


 何回も聞いた台詞。数えきれないほど目にした乳首だった。こうして黒ずんで、膨れ上がるまでに育てたのは黒猫の指や舌なのだ。毎日しゃぶりついていたらこんなにもでかくなり、服を着ると擦れて喘ぐまでになってしまった。黒猫がそれを謝罪しても、この乳首もご主人様のものなのだから気にすることはないと返された。

 早く弄って欲しいとばかりにそそり勃つ乳首。それはご主人様とのたまいながらもまるで従者らしくない虎のようで、不遜に黒猫へと突き出していた。

 

 太ももに股間を押し付けながら、黒猫の舌が雌突起へと伸びる。夜の森、魔物が住まう危険な場所であることも忘れていた。自分を包み込む雄の熱に知性が溶けている。

 

「ん゛、おっ❤」


 欲望にせかされた舌が乳首に触れると、野太い声が聞こえた。醜いダミ声は精悍な虎には似つかわしくないもの。しかし、虎が乱れればこんなものではない嬌声を上げると黒猫は良く知っている。

 虎は乳首に走った快感をもっと貰おうと、豊満な大胸筋を押し付けて乳首をしゃぶるようねだる。

 ムチムチな乳肉の感触に抗えるわけもなく、黒猫は息を荒げて大胸筋へ溺れる。その間に虎の手は主人の股間へと伸びていた。窮屈なズボンを脱がせると、凶悪な肉の槍がブルンッと汁を飛ばして現れた。

 

「おお、元気だなご主人様!昨日あれだけ出しても衰え知らずのちんぽ、従者として誇らしく思うぞ!」

「ううぅ、言うなよ!恥ずかしぃ」

「恥ずかしくなどあるまい!おれのものを超える逞しさに濃い匂い!こんなちんぽに奉仕できておれは幸せだぞ!」


 サイズだけならば虎のそれを超える巨根。淫水に焼けて黒ずんだそれは、虎に使い込まれ、育てられたものだ。毎日のように虎のマンコを泳ぎ、喉奥まで咥えこまれたそれは勇者となる前よりも遥かに育ち、グロテスクな見た目となった。

 虎はそれが愛おしくてたまらないと撫でまわして、乳首を吸って欲しいと唇を雌肉で突く。

 

 異世界から転生した者には分かる、授乳手コキと呼ばれる体勢だった。黒猫に負荷がかからぬように手で支え、乳首を押し付ける。本当ならばすぐにでもしゃぶりつきたいが、黒猫はこの体勢が苦手だった。まるで、赤子扱いされているようで。

 

「ご主人様、恥じることはない!こんなにガチガチのちんぽをしているのだ!すぐにザーメンを出したいのだろう?」

「う、ああぁぅ」


 武器を持つためにある筋張った手。しかしその手つきは子を慈しむ母親のそれ。亀頭を手のひらで擦られると我慢汁が粘ついていやらしい音が鳴る。息が詰まりそうな心地よさで扱かれて虎に抱き着く手に力がこもる。

 奉仕というには愛情がこもりすぎている手つきだった。亀頭を撫でたかと思うと根本まで指の輪っかが降りて行って、ぎゅっぎゅっと牛の乳搾りの動きでちんぽを指圧される。

 

「ほら、気持ちいいだろう?乳首をしゃぶってくれればもっと気持ち良くなれるぞ?」

「う、でもおぉ」

「ご主人様。おれの筋肉はご主人様の為にあるのだ。吸っても何も恥ずかしくはない!欲望に任せておれのデカ乳首をもっと、育ててくれ!」


 囁きというには大きすぎる催促の言葉。ちんぽを扱かれながら聞いていると脳みそが揺れる。目の前ででかい乳首が勃起していて、鼻づらに何度も当たる。顔面を包み込む乳肉は黒猫を受け止めて汗臭さで甘やかしてくれる。

 いけない。こんなの男として恥ずかしいと理性が言っている。何度も何度も、虎に甘やかされるようなセックスをした後は後悔に苛まれる。

 

 それでも、黒猫は乳首をしゃぶってしまう。

 

「あああああぁっ❤嬉しいぞ、ご主人様❤❤赤ん坊のようにおれのミルクを吸い上げてくれ❤おれの体液、全てご主人様に捧げさせてくれ❤❤」

「じゅっ、じゅるるるぅ」

「いいぞ、やはりご主人様は乳首を吸うのが上手だ❤❤おれはすぐに感じてしまうぞ❤」


 やかましい褒め言葉を恥ずかしがる余裕は無かった。一度口に含んでしまえば乳首を吸うのをやめられず、ちんぽは腰が砕けそうな快楽で扱かれている。

 乳首からはミルクなんてでていない。あるのは汗の塩辛さだけだったがそれもすぐに消え失せた。それでもしゃぶり続けてしまうのは吸うだけで脳みそに幸福が溢れ出してくるからだ。

 一方、虎も幸福に蕩けた顔で黒猫を見つめていた。我慢汁を泡立てる勢いで扱く手つきは淫売のそれであり、ひっきりなしに腰をくねらせている。自分の乳首を欲望のままに吸い上げる少年が愛おしくてたまらない。そう言いたげに褌をちんぽが突き上げていた。

 

「ご主人様っ❤❤おれは幸せ者だ❤従者の身分でこんなに、乳首を吸って貰えるなどぉおぉ~~っ❤❤」

「ぢゅるるるっ!ぢゅぅうぅーーっ!」

「お゛っ❤乳首取れるぅうぅ❤ご主人様ぁ❤❤おれの乳首、千切れてしまうぞおぉ❤なんと力強い❤❤おれの乳首などたやすく負けてしまう❤」


 乳首の根本から引っこ抜かれそうな激しい吸引に、虎から余裕がわずかに失われる。愛おしい我が子を撫でていた手つきが乳肉に押し付けようとする獣欲に満ちたものになり、より黒猫と身体を密着させる。

 黒猫が毛皮と筋肉に身体を預けると、両親と一緒のベッドで寝た時と同じ安心感と包容力が感じられた。筋肉は身体が溶かされそうなほどに熱く、溶け合った身体が虎と一つになる錯覚に陥る。ぬくもりに包まれ、ちんぽを気持ち良くされて、このまま最高の射精を迎えられる。ぼんやりとした頭で乳首を吸い上げていればそれで気持ち良くなれる。なんの疑問も無かった。

 

「ふーっ、んんっ」

「ぐぅおおぉ❤❤いかんな、ご主人様❤乳首をちゅーちゅーされるだけでおれが先にイってしまいそうだ❤素晴らしいテクだ❤❤しかし、な――」


 ぴたり、とちんぽを扱く手が止まる。自分を幸せにしてくれるちんぽからの快感が止まり、黒猫はすがるような目を向ける。視線をぶつけてくるのはいつもの虎の笑顔。自分を奮い立たせ、頑張れと叱咤する甘えを許してくれない笑みだ。

 虎は自分の雄胸へと華奢な手を誘導して、胸の頂点へと運ぶ。いまだに吸い上げられず、汗のぬめりを纏ったままの雌の突起へと。

 

「乳首しゃぶりは上手だが、それに甘えてはいけないな!今日は乳首弄りを練習しよう!うまくできたらおれもちんぽをもっと気持ち良くシコシコしてみせようッ!」

「でも、ぅぅ」

「さあ、今度は乳首を指で虐めてくれ!ご主人様ならば指でもおれを簡単に負かせられるとも!さあ、さあ!」


 ちんぽを扱いていた手が、今は黒猫の金玉を揉みほぐすだけ。もどかしくて切ない刺激は射精の欲求を高まらせるだけで、絶頂には到達させてくれない。

 こうなるとこの虎は言うことをこなすまで許してくれなくなる。自分を甘やかしてくるのに、気まぐれのように焦らしてくるのだ。さきほどまで甘やかされながらの手コキが恥ずかしかったのに、今は続けて欲しくてちんぽが涙を流している。

 

「イけそうだったのに、いいだろ、ちんぽ扱いてくれよぉ」

「残念だが、指でコリコリされたい気分になってしまったんだご主人様!」

「お前が我慢できないだけかよ、くそっ!お前、おれの従者だろぉ」

「これもご主人様の為になるぞ!指で弄るのも上手になればおれの手コキももっとやる気が出る!」


 この従者はいつもこうだ。黒猫に従うとのたまっておきながら命令をロクに効かない。自分のやりたいようにしているだけで、どちらが主人なのか分かったものではない。

 それを分かっていても黒猫の手は両胸を頂きをまさぐり始めた。汁を漏らしっぱなしのちんぽの前では不満もわずかな怒りも無力。

 

 悔しさを滲ませながら、黒猫の手が大胸筋をはいずり回り、すくいあげるようにして下から持ち上げては放す。何度もさすっては横乳の部分も撫でる。力強く張り出した広背筋や、隆起が凄まじい二の腕も欲望のままに撫でまわした。

 

「んんっ❤ふぅぅ❤丁寧な愛撫、さすがだなご主人様❤❤優しく扱われて嫌がる雌などなかなかいないからな❤ますますご主人様に惚れこんでしまうぞ❤」


 虎の言うがままに乳首をいじるのが嫌だっただけだ。しかし喘ぎ混じりの称賛にちんぽは素直に喜んでいた。虎の手つきも淫らさを増して、ちんぽゆるゆると扱いてくれている。

 もっと気持ち良くなりてくて、黒猫はあふれんばかりの虎の大胸筋を鷲掴みにした。指の隙間から肉がこぼれ落ちそうなそれを、力任せに揉みしだいていく。普段は虎にリードされてばかりで自分から愛撫することなどなかった。技巧などない胸への攻め方だったが虎は快感の具合を伝えるように肉球付きの手でちんぽを愛してくれた。

 

「あ゛ああぁぁ……❤❤いいぞ❤おれの大胸筋はご主人の欲望を全て受け止めてみせる❤遠慮などいらんっ❤したいように愛して、あ゛あああっ❤❤❤」


 虎の太い首筋がのけぞった。黒猫の指先が突き出した乳首をしっかりと捕らえていた。肥大した乳首をつまんで、捏ねまわしてやると虎は首筋だけなく背筋までも弓なりにそらせた。乳輪ごと引っ張り上げられる快感に逞しい大胸筋が痙攣し、褌に包まれたちんぽも連動するように震えていた。

 指の間で乳首を転がすと虎の口端から唾液がこぼれた。乳輪ごと引き延ばすように引っ張るとちんぽを扱く手が早くなった。

 

 膨張しきったちんぽは褌を突き破らんとして、溢れる我慢汁で半分透けてしまっている。布越しでも亀頭の色が分かるまでに染み込んだ我慢汁は、夜の森を淫靡な匂いで湿らせていく。

 

「んあああああぁあぁ❤❤❤きもち、いいぞぉおぉ❤❤自分でするより、ご主人様に乳首コリコリされる方がずっとい゛ぃいいぃ❤❤❤」


 だらしなく開いた口から涎を垂らして恍惚と喘ぐ虎。自分の指先で乱れ、汗や我慢汁を漏らしているのだと思うと脳の奥が痺れてくる。更に力を込めて乳首が潰れかねない力を込めても虎は痛みを感じる様子は無い。背筋をのけ反らせながらもしっかりと黒猫に笑顔を向けたままだ。

 もっと、もっと乳首を悦ばせろと命じられているようで、黒猫は刻むように指を素早く動かした。爪先を食い込ませる鋭い痛みと指腹で潰される鈍い刺激が混ざり合って、虎のちんぽを根本から震わせた、褌の布地を突き抜けて我慢汁が飛ぶ。

 

「い゛いぃいっ❤❤上手すぎるぞご主人様❤こんなもの、おれの乳首が惚れてしまう❤❤❤この指に逆らえない奴隷乳首になってしまうぞおおぉおっ❤❤」


 木々を揺らす轟音となった喘ぎ声。これが街中であれば憲兵に捕まりかねない、弱々しさを忘れた嬌声。それに昂ってしまう黒猫は乳輪だけを爪の先や指腹だけでなぞりまわすようにして愛撫する。それは金玉を揉みほぐされるのと似たもどかしい快感。鈴口から噴き出る我慢汁が勢いを弱めるが、手コキはいっそう献身的になものになる。

 夜の森は危険なものに満ちているはずなのに、黒猫には虎しか見えなくなっていた。身体が熱くて、虎に負けない勢いで我慢汁が噴きあがっていた。

 

「ぐっ❤いかん❤❤もう、イクぞご主人様❤主より先にイくはしたないちんぽを許してくれ❤❤」


 申し訳なさの欠片もない声色で、突っ張った巨根から汁を漏らしていた。あと少しの快感で決壊するであろうことを察知して、黒猫はふたたび乳輪から乳首へ攻め立てる対象を変える。

 人差し指と親指を使って乳首をひねり潰し、折り曲げると虎の足先が突っ張った。万力のような強い力で乳首を摘まむとつばが天に向かってまき散らされた。指先で何度も弾くと精液でも噴射するのかと見まがうような痙攣を大胸筋がみせた。

 

「あああっ……❤もういくぞご主人様❤❤ご主人様に、乳首でイかされるぞおおおっ❤❤❤」


 どくん、とちんぽがひときわ大きくしゃくりを上げた。全く触れられていないにも関わらず、虎のちんぽは限界に到達しようとしていた。ちんぽを扱く手は震えていて、手コキもままならないようだった。それでも黒猫は手を止めずに虎を追い詰める。

 

「オ゛ぉお゛お゛っ❤お゛おっ❤おっおっおぉおおぉ❤❤」


 そしてとどめとばかりに黒猫は乳首を引き伸ばす。根本から思い切り引っ張ったその瞬間――

 

「お゛っごお゛お゛ぉおおおぉぉぉ❤❤❤❤」


 舌を突き出して、虎は精液をブチまけた。

 褌を突き抜ける特濃の種汁が黒猫の顔や身体めがけて吐き出されてくる。腰が断続的に跳ねて、巨根がひとりでに震える。乳首も射精する錯覚に酔っているかのように激しく痙攣を繰り返していた。

 黒猫に撃ちだされた精液はねばっこい音が聞こえてきそうな勢いでぶつかって、黒い毛皮を瞬く間に白濁色に染め上げる。粘性が強く、大量の精液は毛皮へと絡みついて洗ったところでしばらくは匂いが取れなそうだ。

 

「ああああぁぁぁ……❤❤たまらんぞ、ご主人様ぁ❤」


 うっとりと目を細める従者は精液が勢いを衰えさせても腰をヘコヘコ動かし、快楽に酔いしれていた。黒猫もまた精液の熱さや匂いに脳をやられて、呼吸を繰り返しては毛皮にへばりついた精液を指でかき混ぜていた。


「おっと、すまんなご主人様!毛皮の掃除はおれに任せてくれ!ご主人様が上手すぎてついつい精液を出し過ぎてしまったぞっ!」

「いや、いいよ。お前が掃除するって舌で舐めるんだろ?ヨダレで汚れるし、それに……」

「それに、どうしたご主人様!おれの掃除が嫌な理由はなんだ!」


 黒猫は言葉の途中で恥じらうように目をそらす。虎の舌で精液を舐め取られるのは嫌だ。唾液が毛皮が汚れる以上に、昂った虎が更なる快楽を求めてくるからだ。

 今は虎を虐めてやれる余裕が無かった。精液をぶちまけたのは虎だけで、黒猫は一発も出していない。手コキで焦らされただけで終わっているのである。つまりは、虎の身体で煮えたぎった精液を発散したくて仕方ないのだ。

 

「ご主人様、欲望を口に出せないのはいけないが――今夜は良かろうッ!おれだけ気持ち良くなるなど従者失格だからな!ご主人様にも早く精液を出して貰わねば!」

「分かってんなら言わせようとするなよ!」

「勇者たるもの恥ずかしがってはいけないぞ!大丈夫だ!こんなにぎんぎんのちんぽでは精液を出したくなって当然だからな!」


 そう言って虎ははち切れそうな勃起ちんぽを撫でた。わずかな刺激だけでも鈴口からは濃い先走りがドロリと垂れて地面へ落ちた。この羞恥心の欠片も無い台詞を虎は街中でも平然と口にする。虎の身体をついつい視てしまうと『セックスがしたくなったか!宿まで待てないならそこの路地裏へ行くか!』と大声で吠えるのだ。街から逃げるように去るのも一度や二度ではない。

 

「隠す必要などないからな!ご主人様の性欲を受け止めるのがおれの筋肉の役目だッ!セックスをしたければいつでもどこでも望んでくれればいい!」


 その言葉は嘘ではなく、黒猫が望めば虎はすぐにちんぽへと奉仕してくれた。どんな体位でも、どんなプレイでも。黒猫が衣服屋でいかがわしい下着を見ていたらそれをはいてセックスをしてくれた。街中に響くような嬌声を轟かせて、黒猫が限界を迎えるまで精液を注ぎ込んでも歓喜して、絶頂しながら肛門から精液を噴き上げる。どれだけ料理が下手でも、やかましくて配慮や羞恥心が無くても、黒猫にとっては離れることなど考えられない。

 

 今も、大胸筋を顔に寄せて手コキをされるだけで金玉が持ち上がっているのだ。発情して濃くなった汗の匂い。毛皮にへばりついた精液の匂い。吸うと頭が酔いしれる虎の匂い。ちんぽを勃たせて偉いと褒めるように撫でまわす指の動きに白く濁った先走りがどくどくと溢れ出してくる。

 

「まずはちんぽがつらそうだし、一発おれの大胸筋で出すとするか!それとも、おれの匂いをもっと嗅ぎたいか!」

「あぅ、それは、あっ。ちんぽ、ちんぽ気持ちぃいぃ」

「決められないか!ならば両方にしようか!おれのオマンコを舐めながらパイズリでご奉仕させてもらう!いいなご主人様!」


 乳肉の柔らかさと熱で頬を叩かれて、誰が嫌だと言えるだろうか。

 地面へと横たわると、湿った草の感触と冷たさが背中を這った。それは不愉快ではあるのだが、眼前で虎が褌を脱ぎ捨てるのを見ているとすぐに忘れた。

 既に透けて役立たなくなっていた布切れを放り捨てると、雄渾なちんぽが腹筋を叩いた。精液でどろどろになって酷い姿だが、男ならば憧れてしまう巨根なのは間違いない。黒猫が知る限り、虎がそれを使ったことはないが。

 

「さあ、次はおれの尻を可愛がってくれご主人様!おれも大胸筋でちんぽにご奉仕させて貰うからな!」


 色気も何もない宣言をして、虎は黒猫と頭を反対にするように跨った。ちょうど目の前にちんぽが来て、黒猫の眼前んは尻肉が来るような体勢だ。負担がかからないようにのしかかられて、思わず黒猫から驚嘆の声が溢れた。

 

「うわぁ……!」


 黒猫の視界を埋めるのは、言葉とは裏腹にいやらしさを漲らせた肉の塊。胸よりも濃い雄臭さと熱で顔を包み込む肥大化した筋肉。毛皮に包まれた金玉もちんぽも立派なはずなのに、可愛らしい大きさに思えるのは尻がでかすぎるせいだろう。縞柄のそれは、片方の尻たぶだけでも黒猫の顔を超えている。見てくれだけで分かる圧倒的な重量感と存在感。丸々と膨らんだ筋肉は、膨れすぎて尻の谷間すら見えない。誘うように揺すっているくせに、肉がいくら弾もうとも谷間に隠された雌の肉は顔を覗かせない。

 

 いったいどれだけ肉が詰まればこうなるのか。下から尻肉を掬い上げようとした途端に襲うのは巌を相手にしているような質量。小麦粉を詰め込んだ袋に水を吸わせればこんな密度と重さになるのか。指を食い込ませようとしても同様だ。わずかに指が沈んでも、すぐに高密度の筋肉が押し返してくる。揉みこめば柔らかくなると信じているかのごとく、黒猫はしつこくでかい尻を捏ね続ける。

 

「くぅん❤ご主人様❤揉むだけじゃつまらないだろう❤❤おれの匂いが一番濃いところを味わってみないか❤」


 黒猫のちんぽを嗅ぎまわりつつ、蕩けた声で虎は誘う。振り立てても形を崩れさせない均整の取れた尻を、ずいっと突き出して黒猫の鼻先へと触れさせる。わずかに近づいただけでも濃厚になる虎の匂い。雄臭さに混じった生臭い雌の香り。尻の谷間から漂うそれを求めて、黒猫は尻肉を鷲掴みにして左右へ割り開く。

 

「……っ!」

 

 硬く閉じられたそれを力を込めて開くと、現れたのは肉の薔薇。毎夜見ても慣れることはできない、爛れた肉の穴だ。

 縦に割れた肛門は独自の意志を持って動いているかのように開閉して、中の肉をちらつかせていた。黒猫が使い込んで黒ずんだ色になった雄のマンコは汗か愛液かわからない密で濡れていて、毒々しく花開いていた。

 

 谷間を開けていっそう濃くなる虎の匂いを吸って、視界が歪んだ。それは食虫植物が獲物を誘い込むフェロモンと同じだ。吸ってしまえば雄は抗えない。このマンコを自分のものにしろと雄を司る部分が命じていた。ちんぽが何度も跳ねて、虎の顔へ先走りを飛ばしていた。

 

「んんんっ❤❤ちんぽが元気で素晴らしいな❤さあ、ちんぽに負けずご主人様も――ぉお゛おおぉんっ❤❤❤」


 ダミ声が寄るの空気に溶けた。尻から走る快楽の電流に虎は顎を殴り飛ばされたかのように天を仰いで喘ぐ。

 黒猫はただ、舌先を肛門へと触れさせただけだ。鼻先を突っ込んだ尻に谷間は浴場のような湿度と熱で息苦しささえ感じる。その中で伸ばされた舌は躊躇いがちに肛門を突いていた。その味を硬さを確かめるようにして。

 内部にも入らない、ただ浅く触れるだけのものだ。舌が汗か愛液か判別できない塩辛さを感じると、肛門は激しく収縮と拡大を繰り返す。尻の谷間に寄生した軟体生物となって肛門は愛液を漏らし、肛門周りの土手肉までもヒクつかせた。わずか一回、肛門を突いただけでだ。

 

「あ゛あっ❤❤ご主人様、それだけじゃないだろう❤❤❤いつもみたいに、おおおっ❤ご主人様のマンコを躾けてくれ❤そうすれば、ああぁ❤❤おれも、マンコも涎を垂らして歌ってみせるぞ❤❤❤お゛っ❤んおおおっ❤❤」


 やかましい声で喘ぐ間も黒猫の舌先は何度も肛門を突いていた。リズミカルに突くだけではなく、ミミズが地面へ潜る動きでほじくろうとした。すぐに奥まで舐め上げてもこの虎は喜ぶが、手管を駆使した方が奉仕を献身的にしてくれると知っているからだ。

 舌先以上を挿れることはしない、刺激の弱いはずの愛撫。しかし虎のちんぽは狂い立って暴れまわり、何度も汁を吐いていた。

 

 たわむれに舌を離すと肛門は貪欲に口を開閉させてやめないでくれと訴える。浅ましさに応えて舌をわずかにねじこんでほじくり返すと屈強な大殿筋が電気を流されたように痙攣した。

 

「ん゛ぐぉおおぉおぉ~~~~っ❤❤❤」


 ちんぽへ奉仕することも忘れ虎は絶叫した。腰をもどかしそうにくねらせては、より舌をねじ込みやすいように顔へと押し付けてくる。どちらが主か分からないなと思いつつも黒猫の顔は鉄に吸い付く磁石となって尻へ密着していた。雄の谷間に可愛い鼻を埋め、縦割れの肉孔をかき混ぜるようににして舐め回す。内部を犯さずに入口ばかりを舐め回す愛撫に、虎はちんぽから涙を垂れ流す。

 

「ご主人様ッ❤いいぞ❤❤おれは我を忘れて狂ってしまいそうだ❤そんなに、焦らされたらぁ❤あおおおっ❤❤マンコまで逆らえなくなってしまうぞおおおっ❤❤❤」


 もどかしさに苦しんでいるはずなのに笑顔を広げて虎は尻を揺すりたてた。土手肉を唇で啄まれ、吸い上げられると鼻の穴をひくつかせて嬌声をあげる。

 黒猫は虎の様子などおかまいなしに舌を使い続けた。くらくらする雄の香気を吸い込んで、尻肉の熱さを感じているとマンコを舐めること以外考えられなくなる。貪婪に舌ビラを翻し、肛門へと潜り込ませては雌肉を抉り返す。肛門近くの肉をこそぐように舌先で穿りかえすと愛液が大量に溢れ出す。

 

 ちんぽからも大量の白濁汁が出ているのが、二人とも関心は無い。顔は鼻先が谷間にめりこむまでになり、舌先は躊躇いをなくして深く深くへと潜り込む。虎の筋肉がのたうち回るが、尻だけはしっかりと顔から離れなかった。奥へ奥へと引き込むような動きをして直腸はうねる。それに誘われるがままに舌は奥へと進むと、ぷっくり膨れたクリミ大の盛り上がりを掠めた。以前、前立腺だと教え込まれたそこを舌が優しく撫でると金玉から勢いよく透明な汁が噴きあがった。

 

「そこイクッ❤❤❤ご主人様ぁ❤そこを虐められたらおれはすぐにイってしまうぞぉ❤❤主人より何回も先にイってしまうなど、従者を名乗れなく、んぅう❤なってしまう❤❤❤」


 ご丁寧にも自分の絶頂を予告する虎はちんぽに頬ずりをして唾液を垂らしていた。生ぬるい息をちんぽへと吐き掛けては、自分が垂らした唾液と一緒に我慢汁を舐め取っている。それは絶頂させる目的ではなく、媚びるような舌つきだった。鈴口や竿に何度もキスをして快感の感謝を伝え、時おり絶頂に背筋を反り返らせる。

 もっと快楽を、という命令に等しい催促に従って黒猫は舌を動かした。舌先で前立腺をグリグリ押し込んで、舌を回転させて肉壁を一周撫でてやって。その全てに虎は吠えて、ちんぽから潮がか我慢汁か分からないものを噴き上げる。

 

「におい、すごぉ……」

 

 我慢汁を浴び続け、腹から胸の精液は洗い流されてしまっていた。毛皮を濡らす汁を掬い取ると、精液とは違う虎の匂いが凝縮されていた。それをもっと飲んでみたくて、黒猫は口を限界まで拡げて肛門へとしゃぶりついた。牙が肛門に刺さらないように注意しながら限界まで舌を直腸に差し入れる。

 自分の唾液と一緒に愛液を啜っていると、虎の体温をより鮮明に感じられた。作り物には出せない本物の柔らかさと熱を感じさせる虎マンコ。ぬるついて、舌へとしゃぶりつく動きをしてくるそれと深いキスをかわしていると腰が淫らにくねり出す。

 ちんぽの頬ずりとキスが激しくなるのは褒め言葉の代わりだ。尻尾を揺らしながら黒猫は舌を器用に使い始めた。肛門への出し入れを激しくし、入口の浅い部分ばかりを舌で突きまわす。細く尖らせた尻で肛門を捲り上げる。そして、量をました愛液を下品に音を立てて吸い上げる。

 

「お゛ぐっお゛ぉお゛おぉっ❤❤❤マンコめぐれるぅうぅ❤❤ご主人様ッ❤尻の穴がおがじぐなるぅうぅ❤ずんごぃいぃ❤❤お゛ほっ❤そうだ❤ご主人様好みのケツ穴にじでぐれっ❤❤ちんぽを気持ち良くでぎる専用のオマンコにッ❤あっはあ゛ああぁぁ❤❤」


虎の愛液は決して美味いものではなかった。汗臭さと雌の臭いでいっぱいの尻の谷間は蒸されて息苦しくなるほどだ。それでも口を離せなくなるのは、きっと頭がやられてしまったのだろう。愛液を吸い上げるのと一緒に膣内を啜ってやればやるほどに虎の喘ぎ声は大きくなる。当人はちんぽへの奉仕すら忘れて己のちんぽから潮まで噴いているというのにだ。その声をもっと聞きたくなって、黒猫はでかい尻肉を両手で捏ねてやる。

あんなにも硬かった尻の肉はパン生地の柔らかさとなって、もっちりとした感触で指から肉をはみ出させた。虎の喘ぎに甘やかさが混じるの嬉しくなり、尻肉の輪郭線をなぞり、下から持ち上げては離す。恥知らずに揺れる尻肉は鍛え上げた雄の肉のくせにとても美味しそうで、黒猫はもっとその柔らかさを感じたくなった。愛おしいマンコからも口を離してしまうぐらいに、この大殿筋が魅力的だった。

「ん゛む゛おっ❤❤ああ、キスをやめないでくれ❤さ、寂しくっておれは――お゛お゛お゛ぉぉっ❤❤❤」


 不満を口にする前に、指が4本まとめてマンコへと突っ込まれた。ぐぱぐぱと開閉を繰り返すマンコは親指以外の指すべてをたやすく咥えこんだ。膣内の膨らみをぐりぐりと押し込めば虎がまたも鳴く。内壁を4本の指で擦ってみせれば潮と愛液がまとめてまき散らされる。手首を回転させて肛門から直腸までこすりたててやると虎の尻尾がピンと立った。親指を使って肛門の肉を摘まみ上げたり、指をズボズボと出し入れをすると虎はそれぞれ違う声で泣きわめく。

 キスをやめても問題無いと判断した黒猫は、自由となった口でデカ尻へと口づける。軽く唇で触れるだけのものから、毛皮の下へ吸い痕を残す強いものへ――そして、可愛らしい牙を尻肉へと突き立てるものへ。

 

「ん゛っひゃあぁああぁっ❤❤❤嬉しいぞご主人様ぁあああっ❤❤おれの尻に刻み込んでくれ❤❤❤おれがあなたの奴隷マンコであるとその牙をおぉおおおっ❤❤❤❤」


 鋭い痛みと毛皮に滲む血。それすらも快感であるかのように虎は吠えた。偽りなどないとマンコの中の肉が蠕動して、差し込まれた指を美味そうにしゃぶっている。空いた手で尻肉を打ち据えてやると更に鳴き声とマンコの蠢きは激しくなる。虎と情交を重ねるまではこんな嗜虐的な行為に及んだことはなかった。セックスの相手をここまで虐めるなんて、黒猫の嗜好にはない。自分がこの従者に変えられてしまったことを自覚しつつ、黒猫は汗が染みついた虎の毛皮へしゃぶりつく。


「はーっ❤❤はっはぁ❤こんなにも主に愛されてはおれも従者として勤めを果たさねばな❤❤❤」


 マンコを指でほじられ鼻水や涙を流しながらも、虎は瞳の焦点をしっかりと合わせていた。目の前の脈打つちんぽが愛おしい。尻に走る痛みと快楽が嬉しくてたまらないと息を漏らし、チンポへと吹きかける。それだけで震えて我慢汁を漏らすちんぽをそっと掴んで胸元へと引き寄せた。

 

「あ、ああっ」

「さあ、たっぷりと感じてくれ❤❤おれもご主人様に負けない奉仕をしてみせるぞ❤❤❤」


 汗でへばりついた毛皮。むちりとした肉の感触。そしてちんぽに負けず滾った筋肉の熱。尻しか見えない黒猫にも何をされているかわかった。虎の発達した大胸筋がちんぽを挟む形でぶつかり合い、ひしゃげながら吸い付いているのだ。

 思わず黒猫が腰を浮かせると、突き上げられたちんぽが乳肉の谷間から顔を出す。真っ赤な亀頭に口を向けると、熱い吐息を吐き掛けてはちんぽが脈打つさまに人を潤ませる。黒猫が喘ぐと乳を腋より持ち上げて圧力を強めてみせた。

 

「あっあっ、ちんぽ!ちんぽがあぁ」


 搾られたちんぽが吸い付き擦る乳肉に溺れ溶かされていく心地だった。たまらず腰が動くとちんぽが乳に潜って谷間の肉を内よりこじ開け、より強い摩擦に興じることになる。

 

「あああぁ❤❤熱いぞ、ご主人様のちんぽ❤おれの心臓まで溶かされてしまいそうだ❤❤こんなにおれを昂らせてくれるおちんぽ様は、ご主人様のものだけだ❤」


 火照りに悶えた虎の声音に応じて、乳肉に汗がにじんでくる。鈴口より溢れ出してくる先走りと虎の口から滴った涎が混じりあい、にちゃりと淫らな音を立て糸引くそれがちんぽの擦過をより潤滑にする。みっちりと吸着した乳肉に亀頭やカリ首が擦れる、強い快感を伴った摩擦運動によって汗ばんだちんぽが脈動を繰り返していた。ちんぽと、楕円にひしゃげたデカ乳との間に粘着質な汁が糸を引いているのが互いに肌で感じとれた。卑猥な水音を響かせるのがまた黒猫を高揚させる。

 

「う゛おぉっ❤おちんぽ様が悦んでくれているぞっ❤❤❤身に余る光栄だ❤もっと、もっとおれのおっぱいで感じてくれッ❤❤おれの巨乳はそのためにあるのだからな❤」


 淫らに蕩けた虎の吐息が吐きかけられた瞬間、先走りが噴きあがって虎の顔を汚した。射精衝動をやり過ごそうと顔をのけぞらせるものの、快楽と虎の喘ぎが脳を茹で上がらせる。けたたましい脈動に乗って、巨根の尿道に次々情欲の弾丸が装填されていく。虎の尻にしゃぶりつく余裕すら無く、ただ乳肉の快楽の溺れていた。

 虎は両手を使って乳谷を擦りたてた。加えて中央に向け乳肉を押し狭まらせ、ちんぽをあらゆる刺激で責め立てる。黒猫のちんぽはひっきりなしに我慢汁を飛ばし、白濁のマグマを鈴口に向かって上昇させていた。マンコを抉っていた手を虎の尻にやり、必死にしがみつく。恐ろしいまでの快感に耐えられなかった。

 

「ん゛ああぁあっ❤❤❤ご主人様❤マンコを放っておかれたら寂しくなってしまうぞぉ❤❤ほら、手が動かないならキスをしてくれ❤」

「んむぅうううっ!?」


 耐えらないのは虎の同じ。弄られなくなり、寂しさに耐え兼ねた尻が再び黒猫の顔へと押し付けられる。キスを求めるのは下の口であり、愛液と涎でぬるついた肛門が黒猫の唇を奪い、鼻づらを尻肉で塞ぐ。

 さきほどよりも密着したデカ尻は黒猫から呼吸を奪う。尻を打ち据えて抵抗を試みるも気持ちよさそうに揺れるばかりで黒猫を開放する気など微塵もなかった。

 それどころか、尻肉をぐりぐりと押し付けて愛液で黒猫の顔面すべてをぬるつかせていた。肛門がむちゅむちゅと吸い付いて、言外にねだる。放して欲しければ、愛してくれと。

 

「はあ゛ああああっ❤❤❤吸ってくれ❤おれのマンコをッ❤❤おれもご主人様のちんぽとキスをしてやるぞぉ❤お゛ぅ❤❤おれのぜんぶを、ご主人様の臭いで染め上げてくれ❤❤❤」


 肛門を舐め上げ始める舌を感じながら、虎は身体をくねらせた。自分のマンコを唾液塗れにされて、乳肉で挟んでいるちんぽから我慢汁を吐き掛けられるのが幸福であると乳肉を動かして感謝を示していた。乳肉が中央に寄せられ、乳圧と摩擦を駆使して放精をねだる。乳肉全体を手のひらで揉み捏ね、大胸筋ごとちんぽが愛撫されている。虎がマンコ肉を押し付けるのと同じリズムで乳肉が上下し、ちんぽを扱き立てる。摩擦が早まるにつれて量を増す我慢汁を虎は鈴口へ口づけて飲み干し、喉を鳴らす。

 

 肉食の舌で舐め取られる亀頭は腰から背へ。背から脳へと快楽の津波を起こす。寄せては返すシビてが走り抜けてゆく。それに押し上げられる形で装填されていた我慢汁が鈴口より一斉に迸る。

 

「んむあ゛あぁあっ❤❤❤臭いぞぉ❤❤ご主人様のちんぽ汁がおれの顔へと染み込む❤一生毛皮に染みついてしまいそうな雄臭さだ❤❤」


 顔へとぶちまけられる、白濁した先走り。それが自分の幸せなのだと、虎は亀頭へと頬を擦り付けた。次々と迸る我慢汁を鼻づらへ擦りつけ、頬毛に亀頭を突っ込ませ毛皮をかき回す。そして、黒猫の顔面へは同じように自分の性器を擦り付けるのだ。

 

 体液が触れ合ったところから溶けて身体が混ざり合っていくようだ、と黒猫はマンコ肉を啜りながら感じていた。肛門を舌でかき回すと溢れ出てくる愛液は、どれだけ喉を鳴らしても尽きることは無い。毛皮も内臓も、虎の匂いに支配されていく。鼻づらを尻肉にめりこませながらマンコを舐めるなんて汚らしい行為も忌避感がまるでない。乳首をしゃぶりながらちんぽを扱かれたいた時以上の幸福。ずっとこうして互いの性器を貪っていたいとさえ思ってしまう。

 

「ああ、いいぞ❤いつでもおれのマンコをしゃぶってくれ❤❤❤ご主人様が望むのならば街中だろうと教会だろうとおれは尻を突き出して捧げようじゃないか❤❤」


 その願いが聞こえたかのように虎はマンコ肉をひくつかせた。乳振り奉仕を続けながら、乳の谷間へと飛び出してくる亀頭に、ねっとりとした唾液を滴らせる。虎の口と亀頭の触れ合う部分からいやらしい水音が響いていた。口元には我慢汁が糸を引いていたが虎にとっては勲章も同じだ。唾液まみれの温かい口内がみっちりとちんぽを包み込むだけでも相当な気持ち良さだが、虎は巧みに舌の愛撫も加えてくる。粘膜で雄肉を擦過し、一刻でも早く飴を溶かそうとするような性急さで、ざらつく舌が磨き立ててくる。

 

「ふ、ん゛ぉおぅっ、ううぅっ」

「イって❤いっでくれ❤❤おれで気持ち良くなってくれて嬉しいんだ❤」


 虎は咆哮を震わせて、いっそう激しく首を振った。

 今度は互い違いに左右の大胸筋を動かしてちんぽを擦る。乳肉の谷間で我慢汁と汗が泡だち口腔に包みこまれた亀頭から唾液がちんぽに垂れた。悪寒にも似た痺れが全身に広がった。金玉がきゅっと持ち上がり先走りの量が増す。黒猫にも虎にも限界が近いのだと理解できた。


「ん゛っ!んぅううぅーーっ!」

「お゛ほおおっ❤❤そんなに、マンコをかき混ぜられたらぁあ゛あ゛ぁっ❤❤❤お、お゛ひぃいいぃ❤❤」


 それは雄としての本能か。射精が尿道をせり上がるのを感じて、黒猫の舌がマンコをめちゃめちゃにかき回し始めた。尻肉にしがみついて、雄膣の肉を貪るように愛液ごと啜る。この雌を自分から逃げられないように、孕むための準備をさせるために。

 

「いぐっ❤おれもいぐ❤オマンコでいぐ❤いぐいぐいぐぅ~~っ❤❤すまん❤だめな従者マンコを許してぐれぇ❤❤ご主人様と、一緒にいぐっ❤❤❤」

「……っ!む、ぐううぅぅ!」


 尻肉で塞がっていた視界で白い閃光が弾けた。ちんぽが焼けそうに内部から熱くなるのを感じ、煮詰まっていた子種を大量の虎の口マンコへ飛び散らせた。

 

「うぅあっ!出る、出るぅうぅううぅっ!」


 その圧倒的な快楽に黒猫は尻から顔を引きはがして叫んだ。声に出さなければ快楽が体内で暴れまわりどうにかなりそうだった。快感の強さに身体が暴れまわり、足のつま先がピンと伸びている。

 欲望の体液を口の中にぶちまけることが恥ずかしいと思いつつも、始まった射精はいつまでも止まらない。ちんぽが暴れまわるのを止める口内へと、濃厚な白濁粘液を注ぎ込み続ける。

 

「んじゅぞぉおおぉおぉおぉぉ~~~~っ❤❤❤❤」


 大胸筋からはみ出るほどの巨根に感謝しながら、ザーメン噴き出す亀頭を吸い上げ、尿道の奥にあるものまで吸い出さんとする。

 

「ん゛めっ❤ぢゅるるっ❤❤ザーメン美味すぎぃ❤ふごっ❤ふぢゅぅうぅ❤❤」


 精液と唾液を吸い上げる汚い音を奏で、己も何度も絶頂してマンコを収斂させていた。舌でほじくられたマンコは精液が喉を通る悦びに追い打ちされて絶頂を重ねる。

 自分のものより立派なちんぽを大胸筋で逃げられぬように固めたまま、ちんぽをしゃぶり続けていく。

 

「ずぞぞぞおぉおぉ❤んぢゅ❤ぶぢゅるっ❤おぉおぅうぅ❤❤」


 飲み干しきれない精液が鼻から逆流して、間抜けな提灯を作っていた。それすらも虎は誇らしいことだとばかりに虎は顔を緩ませる。主は自分の尻で下敷きになっており、他に見ているのは焚火に集まる羽虫ぐらいだ。それでも逆流した精液で彩られた顔が嬉しくてたまらないという相貌だった。

 

「んぶぉおぉ❤❤ぐげぇ❤お゛、ええぇ❤❤んっぢゅぅうぅうぅぅ❤❤❤」


 永遠に精液が溢れ出るかのような快感に襲われていたが、ようやく黒猫ちんぽから精液が途切れた。

 黒猫は糸がちぎれたかのように地面へと倒れ、荒い呼吸を繰り返す。その間も虎は口の中の精液を転がして青臭い雄の汁を堪能し続けていた。

 

「ああぁ……❤こんな濃い精液を貰えるなんて、おれは果報者だぞぉ、ご主人様❤❤❤なんて素晴らしい主なのだ❤」


 虎はにやつきながら大胸筋からちんぽを解放した。我慢汁や涎でねちゃついていた谷間は、離れたちんぽとの間に蜘蛛の巣さながらの粘糸を繋げていた。それは罠にかかった獲物のようで、黒猫の運命を象徴していた。

 

「はっはぁ❤おれもまたイかせてもらったぞ❤❤ご主人様を満足させるつもりが、おれが悦ぶばかりだな❤」


 うっとりした顔で精液が収まった亀頭へとキスを落す。虎のちんぽからも濁った先走りが何発も出ているが、性欲はまるで落ち着いていない様子だった。黒猫の眼前で振り立てられる尻を、虎のごつい手が握りしめる。そのまま割り開かれたマンコは黒猫とキスをする前よりも充血していて、閉じることを忘れたように開閉していた。内部は愛液と涎の混合物によってぬるついていて、外気に触れた部分から湯気が立っていた。見ただけで具合の良さにちんぽが刺激されるマンコ。黒猫のちんぽもびくりと跳ねて雄膣の心地を想像していた。

 

「ほら、見えるだろうご主人様❤❤はしたない従者の尻穴はこのおちんぽ様に使っていただけるのを待ちかねているぞ❤❤❤」


 黒猫の鼻先までマンコを近づけて虎はうたう。従者らしさなど微塵も無い体勢だが、その声には確かな敬愛が感じられた。両手で尻肉を割り開き、マンコの全てを曝け出すと天然のオイルが尻穴から垂れ落ちて黒猫の身体へとかかる。

 

「さあ、おれのマンコで気持ちよくなってくれご主人様❤おれのすべてはあなたの為にあるのだ❤❤そしてもっと素晴らしい雄になろう❤おれの全てがあなたに隷属するまで雄を刻み込んでくれ❤」


 陶酔とした顔で誘いながら、虎は近くの木へと手をついた。歯形がいくつも残り、粘液や汗で毛皮をへたらせた尻を突き出したそれは雌が交尾をねだる時の体勢だ。

 手から解放された尻肉は谷間を閉じてしまったが、充血した肛門はちらちらと谷間からその赤黒い肉を垣間見せていた。虎はそれを理解しているのか、尻を恥じらいなく振り乱しては黒猫を煽るのだ。

 

「……ぅ、くそぉ」

「ああ、あれだけ射精しても硬いままのおちんぽこそ勇者の証だ❤あなた以上に逞しい雄などこの世界いない❤❤おれを子宮まで満足させてくれる雄はご主人様だけだ❤」


 さあ、早くと待ちきれない様子で虎のちんぽからもまた先走りがびゅるりと飛んだ。

 いつもの挑発。毎晩行われるちんぽへの媚態。この汗臭さも生臭いマンコの香りも黒猫には慣れたもの。脳へと染みついて、取れなくなってしまったもの。虎への興奮を抑えられなくするもの。この雌を孕ませなくてはとちんぽを硬くすることを止められなくなる。

 

「ああ、なんで。なんでお前は……っ!」


 ふらふらとした足取りで進んで、虎の尻肉を鷲掴んだ。両手を使っても全く掴みきれない巨大な尻肉だが、黒猫の手が触れた途端に従順に動きを止めてマンコを差し出す。

 その熱でまたも黒猫の頭がのぼせ上る。以前の自分はこんなに性欲が強くなかったはずだ、それが、虎とは毎晩のようにセックスをして、その身体を求めてしまう。この肉の柔らかさや匂いを感じると理性も知性も瞬く間に無くなってしまうのだ。自分は本当はこんな人間だったのかと嫌悪感を抱いても、次の夜に尻を揺すって誘われるとちんぽは硬くなる。

 

「仕方の無いことだ❤❤ご主人様は悪くないさ❤ふふ、全てはこのオマンコ狂いの従者が悪いのだ❤❤❤」

「はううぅっ……!」


 そう言いながら尻をくっつけられると、黒猫の喉から熱っぽい喘ぎが漏れた。でかい尻肉でちんぽを擦過されながら虎の身体を見下ろすと、その逞しさを改めて実感できる。広背筋は山脈のようでごつごつとして、太もももそれを支える腰も巨木を思わせる逞しさ。おおよそ細いところがない身体は、黒猫など比較にならない密度と力強さだった。

 

「さあ、さあ❤この筋肉は全てご主人様のものだ❤❤好きなだけザーメンをコキ捨ててくれ❤何も考えず、おれの肉に溺れてくれ❤❤愛しいご主人様❤」


 それを合図にちんぽの先端が肛門に食われていく。ちんぽが柔肉に包まれていく。とうの昔に性器としてできあがった雄のマンコが、貪欲にちんぽを吞み込んでいる。それはどれだけ使っても慣れることができない名器。黒猫のちんぽのためにあるような淫肉でできあがったマンコだ。

 

「あ、ああぁああっ!」

「おっほぉおおぉ❤❤❤ちんぽふっとぉおおぉ❤❤またでかくなったなご主人様❤❤❤これやばっ❤また先にいってしまったらすまんっ❤❤でかちんぽよすぎるぅうう゛ぅぅ❤❤❤」

「すごい、いつもよりしまるうぅぅ。だめ、これむりぃ」

「もう止められないぞ❤このドスケベ従者のケツ穴はご主人様のおちんぽを咥えこんだら離さないと、よーく知っているだろう❤❤」


 そう言いながら尻肉をきゅっとすぼめるのは『溜め』のためだ。ばね仕掛けの玩具が大きく跳ねるために身を縮こまらせるのと同じく、太ももから尻肉まで筋肉繊維を漲らせながら腰を引く。

 

「それでは、いただきまーす❤❤」


 そして一気に、淫乱マンコがちんぽを飲み込んだ。

 

「~~~~っ❤❤お゛っほぉおおおぉ❤❤❤❤ちんぽキタぁあぁあぁああぁ❤❤どすんってオマンコ❤オマンコやぶげるう゛ぅうぅぅぅ❤❤❤」


 黒猫の喘ぎなんて、虎の咆哮にかき消されてしまった。一気に尻を叩きつけたせいでマンコ肉をこじ開けながらちんぽが進んでいく。雄膣をめりめり広げる激悦に黒猫は背筋を反り返らせながら白目を向いた。

 唾液混じりのマンコ汁でちんぽの滑りをなめらかにして、肉ヒダで舐め上げる。大殿筋によって締め付けてくるくせにきつさは全くない。自分の感じる部分を全て舐めてくるような極上のマンコ。

 黒猫の並外れた巨根が尻の中に全て飲み込まれると、尻と陰毛がぶつかった。ちんぽを咥えこんだ虎は顔をのけ反らせて、舌を夜空へ突き出した。意識を飛ばし掛けた黒猫には見えなかったが、目端からは涙が幾筋もこぼれていた。

 

「お゛おっおおおっ❤❤❤はいっだぁ❤おぐまで届いでるぅうぅ❤❤やっぱこのおちんぽさいっこうぅぅ❤❤❤」

「あ゛っおぉおぉ、ああっ」

「む?意識を飛ばしているではないか❤❤動けないなら、おれが動いてしまうがいいか❤」


 虎は円を描くようにして腰をくねらせて問いかける。快楽によってノックダウンされた黒猫には聞こえていないが、そんなことはお構いなしにマンコ肉を蠢かせては結合部からはぐちゅりと粘液がかき混ぜられる音が響いた。

 

「あ、っ!おぉおぁああぁ」

「んっ❤❤返事が無いなら、良いということだな❤すまんな、ご主人様が潮を噴いても止められんが許してくれ❤❤ぉおあぁ❤この素敵すぎるおちんぽ様にオマンコが我慢できん❤」


 口周りを舐め取る虎は甘イキを繰り返している様子で尻肉を断続的に痙攣させていた、瞳は潤み、精悍な勇士の顔から涙や鼻水が垂れ落ちる。

 

 ケダモノ同然の顔をした虎は、欲望のままに尻を動かし始める。みっちり詰まったデカ尻が弾みながら前後して、意識を失った黒猫のちんぽをぐっぽぐっぽとしゃぶり出す。

 すぼまっている虎の尻は筋肉によって密度と硬度を高めており、黒猫の内臓にまで響く力強さで腹へぶつかる。雄の象徴ともいえる大殿筋が、ちんぽを咥えこむためだけに逞しく躍動していた。

 

「ぐっほぉぉおぉ❤❤❤い゛ぃい゛ぃいぃ❤オマンコのおぐにぃ❤❤ごづんっでへええぇ❤❤❤オマンコ負ける❤ご主人様のおちんぽにマンコが媚びてるぞおぉおおぉっ❤❤分かるかご主人様ああああぁあぁっ❤❤❤」

「あ゛あ、あ゛あああっ!?あ、やめ゛っ!んあああっ!」


 腹を殴りつけられる衝撃で『不幸にも』を目を覚ました黒猫は快楽の地獄で泣きわめいた。目のまえで繰り広げられるのはちんぽの凌辱。尻が引き抜けるとマンコ肉が竿へとすがりついて伸びて、情けなく震えてちんぽに媚びへつらう。そして尻が叩きつけられると愛液が結合部から飛び散りながらちんぽを快楽で包み込む。

 黒猫童貞を奪い、雄へと育て上げてきたマンコだ。黒猫のちんぽに最適化されたような性器となっており、みっちりと隙間なくマンコ肉が密着している。当然腰の動きも黒猫を悦ばせるためだけのものであり、ちんぽが一番悦ぶ場所へとぶつけてくる。それは虎マンコにとっても幸せなことで、ちんぽでゴリゴリとされるたびに締め付けを返した。

 

「はっはぁ❤いいぞご主人様❤❤おれのいいところがご主人様のおちんぽでごりっでざれでるぞおぉ❤ふ、ふぉお゛❤❤ここ、ここがいいだろぉ❤ここをざれるどおぉお゛っ❤❤ちんぽがびぐびぐして悦んでるぞぉお゛❤❤❤」

「あ、待っでぇっ。そこぐりぐりしないでぇえぇ」

「んぉおお❤もっと激しいのがお好みかッ❤❤ならばこうして――お゛ッほぉお゛ぉおおほぉおおぉ~~~~っ❤❤❤❤オマンコの奥をごんごんずるぞおぉお゛ぉおおぉ❤❤❤」

「あ゛っ!むり、ぞれもっときっつぃいいぃぃい!」


 内壁を擦り付ける動きから、尻を力任せにぶつける往復運動で。一瞬でちんぽが飲み込まれたかと思うと、亀頭が見えるまで引き抜かれる。マンコと膣壁を擦りながら肛門を捲りかえらせる快感は脳みそまでも痺れさせる。耐え兼ねて腰を反らせるとすぐさま結腸の入口までちんぽを飲み込まれる。亀頭の切っ先が結腸口に飲み込まれ、肛門と雄膣で締め上げられる凄まじい快感に反り返った腰が前傾姿勢に降り曲がる。パイズリで搾り取られていなければ、とっくにザーメンを漏らしていた。

 どさり、と背中にしがみつくような形で倒れ込む黒猫を、寂しそうな切なそうで声で虎が労わる。

 

「ん゛ああっ❤大丈夫かご主人様❤❤おちんぽ良すぎて耐えられないか❤もうちょっと頑張ってみてくれ❤」

「だ、駄目。気持ち良すぎてっ。全身痺れて……」

「くぅ❤ならおれの背中で少し休憩しようか❤ごつい肉のベッドだが、乳や尻の柔らかさは保証するぞ❤❤好きなだけ揉んでくれ❤」


 ごわついた毛皮に倒れ込んだ黒猫は声に促されるままに頬を預け、荒い呼吸を繰り返した。汗が染み込んだ毛皮の匂いは濃密で、気道が焼けそうなほどの雄を感じさせた。虎のフェロモンを吸いながら黒猫の手は発達した大胸筋や腹筋へと伸びる。自分を気持ち良くしてくれる柔らかく弾力に溢れたそれを揉みほぐし、感触を指の腹で確かめる。それは猫が母猫からミルクを求める時の仕草に似ていた。自分にとって安心できる存在に甘えるように筋肉を揉みほぐす。

 

「ん、くうぅ❤どうだ❤❤落ち着いてきたか❤そのまま、あっ❤おちんぽ動かせるか、ご主人様よ❤」

「あぅ。まだ、きついぃ……。もうちょっと、動かないでぇ」

「……そうか、まだ無理か❤❤おぅ❤あ、あまり待たせられるとオマンコが勝手に動いてしまうぞぉ❤」


 でかい尻は我慢できないようで、ねちゃねちゃと粘液を尻にへばりつかせて動いていた。マンコがひくついてちんぽをしゃぶると、黒猫から甘い悲鳴が溢れる。

 

「あっ!だめ、だめだって!今動かれたらほんとにだめになっちゃうからぁ、やめてぇ」

「す、すまない❤❤いかん❤ご主人様ぁ❤動きたくないのにオマンコが我慢できないんだ❤こんな、一番奥にオマンコはめられてるのにぃ❤❤❤」

「だから、動かないでって!そんな、ああぅ!」


 マンコを抑えようとしているのは間違いない。それは尻肉にこもる筋肉で分かる。しかし制御は効かないようで、尻は勝手にちんぽをしゃぶっていた。最奥とちんぽがとんとんとぶつかると視界がちかちかと瞬く。虎も快楽を得ているようで、屈強なは金がのたうっていた。尻尾が黒猫の細い腰へと絡みついて、絶対に逃がさないという意志が感じられた。


「あ゛おおっ❤いかん❤❤やはり我慢できん❤ダメマンコがちんぽ欲しくてもーげんかい❤❤」

「そ、そんなぁ。おれ動かれたら、倒れちゃうよ。いまだってちんぽ気持ち良すぎるのに、ああっ」

「んふ❤❤大丈夫だご主人様❤動くのはご主人様だからな❤❤おれはご主人様の本気ピストンを子宮で受け止めているだけだ❤」

「動くって、そんなのぉ」


 無理に決まっている。黒猫は涙を溢れさせた。わずかに尻が前後するだけでも息が詰まるぐらいに気持ちがいいのに、腰を振るなんて無理だ。もしもマンコから解放されたらへたりこんで動けなくなると確信している。それを分からない虎であるはずがない。

 しかし虎はねっとりとした――いつもの好青年のそれではない歪んだ笑みを拡げると力んだマンコで締め上げてくる。火照って柔らかい膣肉はちんぽに絡みついて舐め回してくる。絶対にこのちんぽを逃がすまいという意志を露わにしていた。

 

「ひいぃつ!出ちゃう、もう……っ!」

「大丈夫だ❤ご主人様はまだいけるとも。だって、おれがそう望んでいるのだから❤❤おれのマンコをごりごり犯してくれるよな❤」


 その時、黒猫の心臓が大きく跳ねた。鼓膜を揺らすほどに大きく高鳴った鼓動。それは快楽に痺れていた脳みそを明瞭にして、震えていた足腰を再起させる。

 自分でも何が起きたか分からなかった。身体をめぐる快楽が収まったわけではない。むしろ蕩けたマンコの具合はもっと良くなっている。ヒダに舐められる感覚にちんぽが溶けそうだ。なのに、さきほどまでのように快楽に気を失う気配が無い。この雌を犯したいという欲求が強まり、自分を支配しているのを感じていた。

 

「あ、ぇえぁ?おれ、なんで」

「くうぅん❤おちんぽ硬くなってるぞ、ご主人様❤❤❤ガチガチおちんぽのままでは辛いだろう❤おれでいっぱいザーメンを吐き出してくれ❤❤もう、休みはいらないだろう❤」


 黒猫を振り返るその顔は包容力と爽やかさ、そして性欲を混ぜわせたいつもの笑みが浮かんでいた。それを見ると黒猫の頭にあった『何故』の言葉は消え失せる。これが当たり前なのだと受け入れる。

 代わりに頭を埋めるのは興奮と欲情。

 この虎を思うままに犯せる。

 背中から上体を起こすと、腰を思い切り引いて、力まかせに叩きつける。直腸を再び閉じかけていたマンコをごりごりごりごり抉りながら突き進むと、虎の背中が弓型を描いた。

 

「ごぉおお゛ぉおおっ❤❤❤」

「お前のマンコ、やっぱ気持ちいいっ……!」


 ちんぽのための穴は火照っていて、とろとろに柔らかい肉がちんぽを甘やかしてくる。それを鍛え上げた尻肉で押し付けてくるわけだから、快楽は凄まじい。意識がはっきりして、それを良く感じ取れるようになっていた。

 ブポブプと卑猥な音を立てるマンコは肛門を伸ばしてはちんぽにしゃぶりつき、こすれ合う肉と肉の間で愛液を泡立てていた。尻尾は激しくなった突き込みに合わせてのたうって、ダミ声を出すばかりの口に代わって感謝を表現していた。


「お゛っひっ❤❤おほぉおおぉぉ❤はげじぃいぃ❤❤ごれぇ❤」


 腰を打ち付けるたびに、虎のマンコは収縮し、ちんぽへと絶頂したことを伝える。突き込みに合わせて尻を突き出し、結腸の入口とキスをしようとする。

 

「もっどもっどぉおおぉ❤❤❤」


 黒猫が腰を振り始めると虎からも余裕が失われていった。ブルンブルンと暴れまわるちんぽからは小便のように我慢汁が飛び、逞しい太ももが内股になっている。

 筋骨たくましい雄が見せる弱々しさは煽情的で、毛皮から漂う雌の匂いと合わせて黒猫のちんぽを硬くする。この雌を悦ばせなければと強迫観念にも似た射精衝動が沸き上がり、ちんぽを更に滾らせる。

 

「ああっ!マンコあっちい!どうだ、いいかっ!おれのちんぽはどうだ!」

「あお゛っ❤❤んぉお゛ぉおおおん❤❤❤」


 黒猫は衝動に突き動かされてがむしゃらに腰を振り立ててはマンコをかき混ぜた。奥までたやすく届くちんぽに歓喜したマンコは愛液という涙を流し、肛門を痙攣させる。言葉なんてなくともちんぽに果てしない愛を抱いていると分かる。

 尻を打ち据える音はでかくなり、夜の闇には虎の野太い叫び声と肉の打擲音が鳴り響く。理想の雄ともいえる体躯に相応しくその顔も雄臭さに満ちていた。しかし今の虎はそれを台無しにして唾液を流しわめきたてている。

 

「おちんぽふっどぃいいぃ❤❤❤お゛ーーっ❤❤とどぐぅうぅ❤❤❤んっほお゛ぉぉ❤おぐぅ❤雄子宮におちんぽがちゅっちゅしてるぞごしゅじんしゃまああぁあぁぁ❤❤❤」


 鼻水をドロリと垂らして虎はまた絶頂する。我慢汁というよりも潮に近くなった汁が足元に広がり、樹木に不要な水分を提供していた。同時にマンコが締め付けを強くしてちんぽに更なる快楽を与えた。

 黒猫は尻を引き締めてどうにか射精をこらえる。ちんぽから与えられる快楽はとっくに限界を超えていたが、まだイってはいけないと頭の中で何かが囁いていた。

 

「ひぃいい゛ぃ❤❤おちんぽぶるぶるしてるがまだいけるよなぁ~~❤お゛っ❤❤おりぇのマンコはもっともうすぐすんごいのきちゃうんだぞぉ❤❤❤それまでザーメンどぴゅどぴゅ我慢しようなご主人様ぁ❤❤」

「わ、分かってるっ!お前がいくまでおれだって、いかないからなっ!」

「ぉぉお゛お゛ほおぉおぉぉ~~~~っ❤❤❤おちんぽたくまじぃぃいぃ❤❤」


 豊満すぎる尻肉は腰をぶつけられてだぷんと波打った。波紋と一緒に結合部からは愛欲のしぶきが飛び散るせいで、愛液のゼリーに腰を振っているのかと錯覚しそうだ。

 黒猫の胴体よりも太い脚は内股になり、がくがくと震えている。木にしがみついていなければとっくに崩れ落ちそうな情けなさ。

 

「おう゛っ❤❤いぐっ❤まだいぐっ❤いぐ、いぐぅぅうぅ~っ❤❤ご主人様の本気ピストンでずっといっでるぅうぅ❤❤❤」

「く、あああぁっ!」


 汗や精液にまみれた毛皮は筋肉を艶やかに彩って、虎をより魅力的に見せる。いつもは自分をリードしている虎が自分の腰振りで畜生同然になっている。それが黒猫を発情させ、思考力を奪わせる。

 

「あ゛ああああっ❤❤❤ご主人様❤いく❤❤おれ、もういぐぅうぅ❤❤❤デカちんぽでオマンコいくっ❤」

「あ、ああっ!いいぞ、いっちゃえ!おれのちんぽで、早くっ!」


 黒猫は白目をむきそうになりながら叫ぶ。もう限界だった、マンコは軟体生物のように肉をうねらせて、ちんぽをしゃぶりつくしていた。肛門と直腸すべてでちんぽを吸い上げて精液を吸い取ろうとしてくる。ヒダの一本一本が黒猫ちんぽを扱き、舐る。

 これまでのセックス以上の悦楽を与えられているのに腰が止まらない。なのに虎がいくまで絶頂できないと確信があった。早くいきたくて、金玉が悲鳴を上げていた。

 

 早く、早く出したい。その一心で腰を振ってマンコの奥をノックする。きっと、もうすぐいってくれると信じて。

 

「お゛ぉおおぉおぉ❤❤❤ああ、愛おしいぞご主人様❤射精したいっておちんぽがびくびくしてる、ぞおおぉ❤❤」

「うる、さいなっ!仕方ないだろ、だって、もう、おれいきたくてっ!」

「あ゛ああぁん❤すまないな゛ああぁ❤❤お゛っ❤ご主人様に我慢させるなんでぇ❤本当に、駄目な従者ですまん、でもぉ――」


 ぐい、と虎の尻が突き込みに合わせて突き出された。

 

「すまんな、おれはもーっと奥までちんぽが欲しいんだ❤❤」


 ひと際大きな音を立ててぶつかる腰。直腸を擦りながら進むちんぽは直腸の行き止まり――を超えた結腸にまでめりこんだ。

 

「ッ、ん゛ぁあ゛あ゛あ゛あぁあっ!?」


 直腸よりも柔らかく温かい雄の奥底へと亀頭がめりこんだ。

 亀頭を無数の舌が舐め回しながら吸い上げて、第2の肛門のような締め付けを結腸口が与えてくる。自分が経験したことのない快感に黒猫はちんぽを差し入れたまま硬直してしまった。

 

「あ゛あああぁっ!にゃ、にゃにごれえぇええぇっ!?」

「ご主人様のちんぽも立派になったしぃ❤おれのオマンコの奥で相手をしてやってるんだ❤❤❤はぁん❤ご主人様のデカマラじゃないとぉ❤❤おれの子宮まで届かないぞ❤あ゛あっ、素敵すぎるぅうぅ❤❤」


 結腸と肛門、二つの輪っかで扱かれる快楽は極上だった。

 腰を動かさなくてもマンコが勝手み気持ち良くしてきて、とても立っていられない。再び汗臭い背中いに抱き着いて、大胸筋を握り締める。それでも腰だけは意志と無関係に動いていて、結腸の締め付けによる快楽で神経を焼き焦がしていた。

 ちんぽがマンコから引き抜けようとすると結腸がしゃぶりついてきて、ヒダと肛門がすがりついてくる。ちんぽが溶けそうな快楽に耐えて引き抜くと、今度はマンコの奥まで突き立てることになる。湿潤な雌肉をかきわけてまて結腸にキスをすると視界で白雷が爆ぜた。

 

「ぅう゛う゛ぉおおぉおおっ❤❤❤雄子宮と、おちんぽがちゅっちゅしてるぅううぅ❤❤あ゛ぉ❤お゛っ❤お゛おっ❤子宮下がってるぅぅ❤❤ご主人様とキスがしたくて、結腸が下がってるぞおぉぉ❤❤❤」

「ひっ!ひぎいぃぃ!ちんぽ溶ける、壊れちゃうぅうぅ!」

「大丈夫だ❤ご主人様のちんぽはおれのマンコと相性最高だからな❤❤❤んぁあぁ❤壊れるぐらい気持ち良く、なるだけだともぉ❤❤」


 子宮まで突き上げる交尾が始まれば、あとは終わりまで突き進むだけだ。ひたすらに腰を振って結腸を叩くと尻肉が肉音を鳴らし、引く抜くと空気と愛液が溢れる炸裂を肛門が奏でる。

 虎の肛門は真っ赤に腫れあがり、泡立った愛液で卑猥にデコレーションされていた。ネトネトと纏わりつく粘液が腰や尻肉にへばりつき、こすれ合うたびに妖しい粘糸がきらめいた。どれもが交尾の激しさを証明しており、黒猫が耐えられるわけがない快感が生じている。

 

「んぎぃいい゛ぃいいぃぃ!いぎっ!いぎたいっ❤❤いぎだいのにぃいぃいぃ!ちんぽだめになる゛ぅうぅぅ!!!」


 黒猫は白目をむいたまま穴という穴から体液を垂れ流しており、完全に快楽に敗北していた。マンコに負けた最低な雄になりながらも腰は張り切ってマンコを掘削している。この雌を悦ばせなければと思考が無くても身体が動く。

 

 ただれた結合部はちんぽへねっとりと絡みついて、それでいて荒々しい締め付けをもってちんぽを愛していた。魂までも吸い取るようなでかい尻に黒猫は忘我して腰を振り立てる。

 

「んぉおおぉ❤❤いいぞっ❤ご主人様❤❤おちんぽが中で、硬くなっでぇ❤❤❤うぉっおおん❤オマンコがちんぽの形になるぅう゛ぅぅ~~~~っ❤❤」


 ちんぽから潮をじょろじょろと飛ばしながら虎は尻を振り立て、マンコが汁を弾けさせた。二人の身体が激しくぶつかるなか、虎の尻肉が波打つたびに黒猫の金玉が虎のそれへとぶつかって汗をまき散らした。

 身体を密着させて行う交尾は夜風でも冷ませないほどに二人の身体を茹らせていた。縞柄の毛皮も高貴な黒も汗にまみれていて、身体を擦り付けると二人の体臭が混ざり合う。黒猫は限界が近かったが、虎もまた余裕が無い。それが垂れ流される汗に表れている。

 

「っはあ゛ぁああぁ❤❤❤あ゛あっ❤いぎぞうっ❤❤すまないな、おれも限界だご主人様ぁああぁ❤❤オマンコアクメしゅごいのぐるっ❤❤❤ご主人様のデカちんぽでいがざれでじまうっ❤❤」

「い゛ぃいいぃ、いっでぇ!はやぐ、いっでよおぉおぉ!」

「任せておげぇ❤❤子宮ごんごんざれでアクメきめるぞお゛ぉおぉ❤❤❤だからご主人様さいっこうの射精をじでぐれぇ❤おれが間違いなく孕める精液をくれええぇぇ❤❤❤」


 腰に数えきれないぐらい打ち据えられて虎の尻は真っ赤になっていることだろう。それでも虎は尻をぶつけることをやめず、マンコ肉をうねらせる。泡にまみれて真っ赤になった雌肉をひくつかせ、とどめとばかりに結腸でちんぽを迎え入れるとついに虎はアクメへのきざはしを駆け上がる。

 

「いくぞご主人様ああああぁああぁあぁ~~~~っ❤❤❤❤いくっ❤いけ❤❤おれのオマンコでっ❤一緒にいくぞ❤❤さいっこうの絶頂をするぞぉおぉおぉおぉ~~~❤❤❤❤」

「あ、あああぁあっ!マンコじまるぅううぅっ!」


 虎は尻肉をぎちぎちに締め上げて、ついに快楽のいただきへと到達する。黒猫のことなど全く考えない、ただ快楽を求めるだけにマンコをきつくしてザーメンをぶちまける。

 そして同時に黒猫も絶頂する。せきとめられていた白濁の土石流を鈴口から噴き上げて、虎に負けない嬌声をあげた。

 

「んほお゛お゛ぉおおぉおおっ❤❤❤❤❤」

「いっぐぅう゛うぅううぅううぅぅ!!!」


 既に射精しているにも関わず黒猫の射精量は全く衰えていなかった。射精を禁じられて煮詰められた精液が塊となって結腸へと撃ちだされ、柔らかい内壁を叩いていく。尿道を固形となった精液が擦る快感は凄まじく、黒猫の瞳は完全にまぶたの裏へと隠れた。

 虎の精液も同じように大量であり、白濁の汁が幾本もの線となって地面へと降りそそぐ。射精と、性器に精液をぶちまけられる衝撃で虎のマンコはアクメを急激に繰り返す。

 

「んぐぉお゛ぉおおぉおぉ❤❤❤いぐいぐいぐいぐぅうぅ~~っ❤❤ザーメンでいがされでるぅうぅ❤オマンコいきとまらないのほぉおぉぉ❤❤❤」

「あーっ!ううぁあっ!出る、出るぅうぅぅ!」


 ちんぽが本当に壊れたのかと恐ろしくなる射精だった。

 精液を出しているのか、とっくに枯れて小便を漏らしているのか。ちんぽが快感で麻痺してなにもわからない。

 

 自分がおかしくなってしまいそうな射精が恐ろしくて虎の分厚い身体へとしがみつく。

 

「んぅうぅうぉおぉぉ❤❤まだ出てるう゛ぅうぅ❤オマンコずっどびくびくじでるっ❤❤❤ご主人様のザーメンつよすぎぃいぃぃ❤」


 虎にはどうでもいいことのようで、ザーメンがマンコを叩く快楽に酔っていた。いつまでも尻を揺すり、マンコの奥まで子種を届かせようと必死だった。

 いつまでも続く快楽と疲労感。それに耐えられなくなった黒猫はついに意識を手放そうとしていた。

 

「んぉおおおっ❤❤あっご主人様ぁ❤腰が止まってるぞ❤オマンコ寂しくなる❤❤❤止めないでくれぇ❤」


 未だ虎は興奮冷めやらぬ様子でわめいていたが、もう無理だった。毛皮のぬくもりと虎の匂いに包まれたまま、まぶたがゆっくりと落ちていく。

 

 最後に聞こえたのは虎の声。

 自分の名前を呼ぶいつもの声。

 聞いていると安心する男の声。

 

 それを聞いて、意識が落ちる間際に思う。

 自分はいつから、この従者の声がこんなにも愛おしく思うようになったのだろう。きっかけがいつだったか思い出せない。初めて褥をともにした時か、旅を始めてからか、それとも、ずっと前から――

 

 ***

 

 身体を包み込む柔らかな毛布。そして鼻をくすぐるのは野菜を煮込んだスープの香り。嗅覚に次いで視覚がゆっくりと目を覚ますと虎が朝食を準備していた。いつものように、いつもの笑顔で。

 

「おはようご主人様!寝坊はいかんが昨日が頑張ったからなッ!今日は許そう!」


 朝だろうと夜だろうとかわらずうるさい虎の声。それを聞いていると胸の中にじんわりとしたものが広がる。それは黒猫を落ち着かせる安堵感。虎の声を聞いているといつも感じるものだ。だが、今朝は同時にちくちくとしたものが胸を刺す。昨日、微睡みの中で何かを思い出そうとしていたのだが。思い出そうと首を捻っていると、虎がスープをたっぷりよそったカップを渡してくる。

 

「さあご主人様!一日の元気はしっかり朝食をとるところから始まるぞ!召し上がれ!」

「うぇ……またこれか。干し肉とパンとかでいいんだけど」

「いかんぞそんな朝食では栄養バランスが崩れる!しっかりビタミンや食物繊維を取らなければ!」

「お前、たまによくわかんないこと言うよな。なんだよビタミンって……」


 愚痴りながら香辛料入りのスープを一口。舌に広がる野菜の甘みとぴりぴり来る辛さを感じてから、黒猫は一気にスープを飲み干した。

 

「……ちょっとは食えるものになってるな」

「本当かッ!今日は煮込む時間を長くしたのが功を奏したようだな!」

「うん、いつもよりいける。おかわり」

「うむ、うむ!どんどん食べてくれ!今からパンも用意するからな!」


 朝食を腹におさめていると、昨夜のことも頭から薄れてしまう。あの激しい交尾、気を失うほどの快楽。虎の求めるままに腰を振ってしまった異常な自分。

 虎の朝食が少し美味くなっている。それだけで上機嫌になって尻尾をゆらゆらさせている。今晩虎が交尾を求めれば簡単に腰を振ってしまうだろう。黒猫は自分で思っている以上に簡単な男だった。

 

「はっはっは!やはり可愛いなご主人様!おれはあなたの従者になれて幸せだッ!」

「なな、なんだよ急に。うるさいな」


 虎も昨日の淫靡さを忘れたように、朝日のまぶしさで笑う。牙を光らせる肉食獣は獰猛さではなく人懐っこさを帯びている。それを見て黒猫はまた胸をときめかせた。この男の声も笑顔も好きになってしまった自分を少しだけおかしく思いながら。

 

「……あの言葉は、本当だったな」

「ん?」


 呆けている黒猫を見つめ返して、虎はかすかに呟いた――何かを懐かしむように。しかしそれを問う前に虎は汗臭い身体で勢いよく立ち上がる。

 

「さあ、食事も終わったしいこうご主人様!この世界を一緒に救おうじゃないか!」


 ごつごつして、傷だらけの手を黒猫は握り返す。この手を取ったことはきっと正しく、運命だったのだと思えた。この虎とならば世界を救えるに違いないと確信できた。きっと、自分たちは出会うべくして出会った。二人は並んで暗闇の森を歩き出す。先が見えずに、けれど旅の終わりはきっと晴れやかな空が見えると信じている旅を。

 

 

 ――そして、その確信は正しく黒猫と虎は魔王を討伐し、世界を救う。黒猫は英雄として讃えられ、虎も従者として一生を共にした。

 

 後年、何故世界を救う旅に出たのかと二人は問いかけられた。黒猫は恥じらいながら答えた。英雄となれば一生を遊び惚けてくらせるからだ、と。

 

 そして虎は満面の笑みで答えた。

 女神にそう約束されたからだ、と。

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