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「坊や……頼む、おじさんを助けてくれないか?」

 

 虎の耳に届いたのは低く心地よく鼓膜を揺らす声だった。

 村はずれの洞窟よりは教会の懺悔室にいた方が相応しい、そんな声。聞いていると何故か胸が高鳴る魅惑的な声音。

 こんな声が何故?といぶかしがりつつも虎は洞窟の奥へと足を運ぶ。念のため、貯金をはたいて買った片手剣を握りしめながら。

 

「そうだ、こっちへ来てくれ。坊やの助けが必要なんだ。早く……」


 洞窟を松明で照らしながら進むと声は段々はっきりとしてくる。何故こんな場所に人がいるのだろうか。ここは虎の生まれ育った村近くの洞窟だ。ダンジョンでも何でもない、ただの洞穴。虎は子どものころに遊び場にしていたが、奥まで進んでも何もなかった。

 わざわざここへやって来たのも冒険者となり村を出る前に、鎧や剣の具合を確かめたかったからに過ぎない。こんな場所に人がいるなんて本来は無いはずなのだ。

 

 もしや、ゴーストや悪魔の類だろうか?自分一人で進まずに村の誰かを呼んだ方がいいだろうか?あまり良くない頭が囁いた。

 

「いや、こんなんでびびってたら笑いもんだ!おれ一人で平気に決まってらい!」


 虎は剥き出しの腕で力こぶを作ってみせる。軽装鎧に革の腰巻というラフなスタイルなせいで四肢も尻の下半分も丸出しだが恥じる様子は無い。村一番の怪力であり、子どもの頃から喧嘩で負けなかった彼は己の筋肉を誇りとしていた。誰が相手だろうと負けるわけがない。冒険者になったらすぐに一番になれる。絵物語の冒険者しか知らない彼は、そう信じ込んでいた。

 

 過信に突き動かされたまま洞窟の奥へと進むと、すぐに行き止まりにぶち当たる。そこは自分の記憶とは明らかに違っていた。

 

「やあ……来てくれてありがとう、坊や」


 そこにいたのは巨漢の雄牛だった。

 わずかに広がった空間しか無かった場所は幾つもの石柱が立ち、そこから伸びた鎖が雄牛を拘束している。

 虎を遥かに超える巨漢の雄牛は、黒い毛皮に包まれた顔で優しく微笑んでいた。

 鎖に繋がれた姿はまるで虜囚のようであり、気品すら感じさせるその笑顔は玉座にて謁見を許す王のようにも思えた。

 

「あ、えぅ?あんた、一体」

「驚かせてすまないね、坊や。おじさんはこの地に住んでいる精霊なんだ。怪しい者じゃないよ」


 そう言うと雄牛は鎖が食い込んだ身体を窮屈そうによじらせた。空気を詰め込んだようにぱんぱんに膨らんだ大胸筋は鎖によって絞られており、軽く身を捩るだけでもたぷりと弾んだ。

 男になんて興味の無いはずの虎ですら目を一瞬奪われるような重量感。虎も相当に鍛えているはずだが、それでもこの圧倒的な胸の筋肉には及ばない。無論大胸筋だけではない。四肢も、腹筋も、幅広な肩も作り物ではないかと思うほどに筋肉を実らせている。一糸まとわぬ姿であるせいで、筋肉の全てが丸わかりだ。

 

「どうしたんだい?おじさんの身体が気になるかな?」

「え?い、いや別に」

「後で好きにさせてあげるから、おじさんを助けてくれないかい?このままだと苦しいんだ」

「助けるって、でもお前怪しいし……」

「怪しくなんかないさ。おじさんはこの地を守る精霊だって言っただろう?それが悪い魔法使いに捕まってしまったんだ」


 そして雄牛はまたも身体を窮屈そうに揺らし、発達した大胸筋を揺らしてみせる。

 村のどの女よりもでかい乳肉を見て、虎の喉がごくりと鳴った。男に興奮する性質なんてなかったはずだが、柔らかく肉がたっぷり詰まっていそうな乳肉を見ていると股間が徐々に硬くなる。

 

「え、えーっと。助けるってどうやって?この鎖はずせばいいのかよ?」

 

 雄牛の声を聞いていると胸が高鳴る。鼓動が徐々に早くなり、余計なことが気にならなくなる。

 ロクにない理性が警告を鳴らすが本能に従って虎は雄牛へと歩み寄ってしまう。大丈夫だ。こいつは悪い奴じゃなさそうだし、男の胸が気になるのも立派な筋肉だからついつい目が向いてるだけだ。触ってみたいって思うのも当然のことなんだ。だから、こいつを助けるのは何もおかしくはない。

 

 常軌を逸した思考であるが、虎はそれに気づかない。腰巻を自分のちんぽが持ち上げていることにも、それを雄牛が澱んだ瞳で捉えていることにも。


「ありがとう、坊や。これは魔力の鎖だから坊やでは解けないんだ。おじさんが特にも魔力が足りない。だから……」


 雄牛は唇を舐め取った。唾液でぬるついた、分厚く長い牛タンで。

 

「坊やの精液を飲ませてくれないかい」

「はっ!?」


 予想もしていなかった言葉に虎は思わず後ずさった。童貞である虎にもその言葉の意味は理解できる。つまりは自分が自慰した際に出るあの汚い汁を飲ませろということだ。意味は理解できても、そんなことを要求する目の前の雄牛が理解できなかった。

 

「ああ、驚かせてしまったかな?人の精液は強い魔力を持っているんだ。それを補給すればおじさんも鎖を解くだけの魔力を補充できるんだよ」

「いや、でもそんなの」


 おかしいだろう。

 仮に本当だとしても見ず知らずの、それも巨漢の雄に精液を飲ませるなんて気持ち悪い。この雄牛の顔が精悍で、見惚れてしまうような美丈夫で、胸肉がムチムチしていて、触ってみたくなったとしてもだ。それに口周りを舐めている牛タンはとても滑らかに動いている。唾液をたっぷり纏わせた舌の肉でちんぽを舐められたら手で弄るよりもずっと気持ちよさそうだ。あのマズルならちんぽを全部咥えこんだまま舌を絡みつかせて――

 

「大丈夫だよ。坊やはおじさんの口にちんぽを突っ込んでくれるだけでいいんだ。そしたらすぐに射精できるからね」


 その声は男らしいくせに蜂蜜のように甘ったるかった。耳から頭の中をくすぐる囁きが虎を狂わせた。いけないと頭では理解しているのに、ちんぽが我慢汁を垂らして止まらない。

 

「わ、分かった。しょうがねえもんな。冒険者として人助けしねえとな」

「……そうか、きみは冒険者なのか。だが、呪いの影響は受けてないようだね。良かったよ」


 呪いとはなんのことか分からなかったが、どうでも良かった。せわしなくベルトを外すと、腰巻を脱ぎ捨てるとガチガチになったちんぽがぶるんっと跳ねた。異常なまでにちんぽが熱く滾っており、鼓動に合わせて皮かむりのちんぽがしゃくるように脈打つ。

 雄牛は口端から唾液を垂らしたまま、誘うように口を開く。肉厚な舌をのたうせて、真珠のように白い歯列と唾液でぬめ光る粘膜を晒していた。

 肉で造られた洞窟。女の性器を見たこともないが、きっとこんな姿をしているのだろうと虎の頭茹で上がる。

 

「ほら、おいで❤❤おじさんの口マンコで処女マン坊やのちんぽをいっぱい気持ち良くしなさい❤」


 ふらふらと歩み寄ると鼻が触れそうな距離まで近づく。

 口から吐き掛けられる息は恐ろしく熱く、包茎ちんぽを刺激する。吐息だけでも射精しそうなちんぽから我慢汁が流れて止まらない。何かがおかしいと頭の中で警鐘を鳴らしているが、虎の腰は止まらなかった。

 

「あ、ひあああぁあぁぁぁ……❤」

「んっ❤❤んん-ーっ❤」


 虎の口から甘ったるく情けない悲鳴が轟いた。ぬめった舌が勃起ちんぽへと絡みつくと、口内へと飲み込んだのである。

 それは舌とは思えない長さと器用さでちんぽへと襲い掛かった。包皮に凸凹を作る血管を舌腹で擦り、蛇が獲物を殺す時のように舌全体で巻き付き、締め付ける。そのまま口内へとちんぽを導いて、あっという間に根本まで口内へ収めてしまった。

 

「あっあぅ❤❤ちんぽ、溶けるぅうぅぅ❤」


 生暖かく湿った感覚にちんぽを包み込まれ、虎は思わず内股になる。柔軟に蠢く粘膜が青臭い勃起にむしゃぶりつき、不規則に暴れる舌がちんぽを締め付ける。溢れる我慢汁が唾液と溶け合い、ぬるつきを以てちんぽをとろかしていく。

 虎のちんぽはなかなかの巨根であるはずだが、雄牛はえずきもせずちんぽを攻め立てていた。虎が快感に喘ぐ姿を見上げながら頭を上下させ、虎が淫らに無様に顔をしかめる姿を瞳に映し出していた。

 

「ちんぽ❤生ちんぽ❤久しぶりのちんぽ❤❤おいひぃいぃ❤❤❤」


 雄牛の口は巧みだった。

 ちんぽ全体を吸い上げて、舐めしゃぶる口の動きは予想不能かつ莫大な快感を生み、虎はただ雄牛の頭にすがりついて喘ぐしかできない。

 自分のちんぽをしゃぶっているのは雄。しかも自分よりでかく筋肉がこれでもかとついた巨漢。そんな輩にちんぽをしゃぶられているというのに腰骨が溶けそうなぐらいに気持ちがいい。

 舌が蠢くたびに、唇で扱かれるたびに射精寸前まで追いつめられているが、雄牛の舌はそれだけでは満足しなかった。舌先を包皮の先端へとねじ込んで、そのまま包皮を剝きあげてきたのだ。

 

「はっ❤ひぎいぃいぃ❤❤皮が、皮がああぁぁ❤」


 分厚い包皮を介しての皮オナしか経験してない虎には鋭すぎる刺激だった。目を白黒させて腰を引こうとしたが、雄牛の口が根本を咥えて離さない。舌は容赦なく皮を剝き上げてしまうと、そのまま磨くようにして亀頭を這いまわり口蓋のざらついた部分を擦り付けてくる。

 普段包皮に守られていた亀頭はあまりにも過敏であり、口内粘膜で磨き立てられる快感に虎は頭を振って悶えた。

 

「ひぃい゛ッ❤❤らべっ❤ちんぽだめ゛ええぇえぇ❤おがじぐなる❤ちんぽちんぽがああああぁあぁっ❤❤」

「んんっ❤いけないなこんなにチンカスを溜めて❤おじさんが綺麗にしてあげないと❤❤❤」


 ステーキのように厚い舌腹が器用に恥垢を舐め取りながらピンク色の亀頭を唾液まみれにする。裏筋をくすぐり、舌先で鈴口をくりくりとほじくりまわす。

 自慰しか知らない童貞にとは舌技一つ一つが失神しそうなまでに気持ちがいい。ちんぽどころか下半身全てが飴玉みたいに溶かされそうだ。

 

「あひぃいっ❤い゛ぃいぃ❤❤お゛ぅぅ❤んひぃいぃ❤❤いぐっ❤いぐ~~っ❤❤」


 膝が笑い内股になりながらも男の本能が腰を動かしていた。ヘコヘコと前後させてはちんぽを喉奥へと叩きつけ、快楽を更に追い求めようとする。

 亀頭で喉を叩かれようとも雄牛は苦しむことなくちんぽを吸い上げて、溢れる我慢汁を啜りたてる。腰の動きに合わせて頭をを前後させ、ちんぽ全体を激しく扱き抜いてくる。我慢汁と唾液の混合物が口から溢れ、顔面にへばりついても顔を離さず吸い上げるせいで、卑猥な水音が鳴り響いて止まらない。


「いぐっ❤やべえよぉおぉ❤いぐいくいぐぅうぅ❤❤❤」

「むぶぅうぅ❤❤いいぞ、イきなさい❤」


 毛で包まれた金玉が急速に吊り上がり、全体の脈動がいっそう激しくなる。雄牛は震えるちんぽを舐め回しながら、一気に口を窄めて強く吸い上げた。

 それがとどめとなって快楽で蕩けた性欲が白濁となって一気に尿道を駆け上がっていく。

 

「で、でるぅううぅうぅ~~~~っっ❤❤❤」


 ついに性欲が口内へと撃ち放たれる。尿道が痺れる快感と脳が躍る放出姦に虎の瞳が瞼の裏へと隠れた。

 

「んんっんっんむぅうぅぅぅうぅ❤❤❤」


 蛸の口のようにちんぽへと吸い付いた雄牛のマズルは、さらに精液を吸い出そうとするかのようにしつこく吸引を繰り返す。射精途中のちんぽへの容赦の無い刺激。童貞ちんぽには強すぎる快楽によって、次々精液が吸い上げられていく。

 

「お゛ひょおぉおぉ~~っ❤❤いぐ❤いっでるがらあぁあぁ❤❤」

 

 敏感なピンク色のちんぽを、貪欲なフェラチオによってしゃぶりつくされて虎はよだれを垂らして喘ぎくるった。腰が悶え、内股になり逃げようとしてもちんぽを咥えこまれ腰を引くこともできない。

 ようやく射精が収まってちんぽを解放されると、虎は下半身の力を失いしりもちをついてしまった。普段、村一番の豪傑として尊大に振舞っている彼ではありえない醜態だ。

 

「あっ❤ひゃああぁあぁ❤ちんぽ、ちんぽしゅごっおぉおぉ❤❤」

「んっふぅうぅぅ❤たくさん出せて偉いな❤坊や❤❤」


 虎が倒れても牛は名残惜し気に舌を伸ばしていた。そこにいたはずのちんぽを舐め回すように舌をうねらせて、恍惚と目を細めている。

 そして、幸福に染まった牛とは反対に、虎は苦しみ悶えているかのような酷い有様だった。地面へ倒れ込んだ状態で背筋をのけ反らせ、ブリッジの体勢で全身を痙攣させている。いまだにちんぽからは精液をとろとろ漏らし、強すぎる快楽から立ち直れないでいる。

 

「はあぁ……❤やはり、呪いを受けていない精液は良いな❤❤青臭くて口マンコが孕んでしまいそうだ❤」


 雄牛は精液を舌の上で転がし、口全体でかき混ぜてからようやく飲み干した。極上の酒精を味わった時のようにまなじりは下がり、呼気は火照りを帯びている。それは虎に穏やかに話しかけていた時の顔つきとはまるで違う、爛れて淫蕩な色に染まっていた。

 

「ふむ、これでようやく邪魔な封印を解ける。感謝するぞ、小僧」


 雄牛は立ち上がると事もなげに自分へ絡みついていた鎖を引きちぎった。黒鋼は焼き菓子のように脆く崩れ、地面へと落ちると空気へと溶けていく。

 雄牛は邪魔な枷が全て外れると大きく伸びをして、自由を堪能した。解き放たれた大胸筋が恥ずかしげも無く弾み、ふてぶてしい巨根や乳肉に負けない大殿筋も肉音を立てて揺れる。

 

「さて、この小僧の様子からして問題は無かろうが。我の美しさに衰えが無いか確かめなくてはな」


 手を振ると、空気に雄牛の姿が映し出された。雄々しく勇ましく、それでいて人類を畏怖させる巨漢の雄。それが自分だと再認識する。大胸筋と大殿筋はこれでもかと張り出しており、軽く身をよじるだけでも肉音を鳴らして波打つ。腕や脚の力強さも衰えていない。軽く振るだけで敵の骨を砕き血肉を飛び散らせたあの頃のまま。筋肉を限界を超えて詰め込み、その上に柔らかな脂肪を纏った極上の肉。雄牛にしか着こなせぬ筋肉の鎧は変わらないままだ。

 

「これならば人の子も我の虜となるであろう。封じられる前と同じように、な。まずは……この小僧を我が物としよう」


 精液臭い唾液を粘つかせがら雄牛は口周りを舐め取った。見下ろすのは死にかけの虫同然に痙攣する虎の姿。鼻の穴を膨らませ、はひゅはひゅと子級を繰り返す情けなく男らしさの欠片も無い青年をみ下ろして、雄牛の口が獲物を見つけた捕食者の笑みを作った。

 虎のたてがみを鷲掴みにすると、一欠けらの優しさも無く持ち上げる。頭数個分の差がある雄牛が無理やり目線を合わせると虎はつま先すら地面に届かない。未だに呆けている虎を目覚めさせるように、牛は乱暴に頭を揺さぶった。

 

「起きろ。小僧」

「あ……えぁ、お前は」


 頭の毛が幾つも千切れる痛みに意識が覚醒すると、虎はようやく現状を把握する。拘束されていたはずの雄牛が解放されていること。自分が射精の快感に意識を朦朧とさせていたこと。自分が子猫同然に吊り下げられていること。

 

 しかし、全てを理解していた時には全てが終わっていた。


「お前のつまらぬ人生を終わらせてやる。我が寵愛を受け入れよ」

「は?なに、ぉぅうんっ❤❤」


 ぬちゃっと二つの唇がぶつかる音が響き、虎は力強い牛の舌先によって口をこじ開けられていた。躱しようがなかった。気づいた時には雄牛のぬるついた舌肉が口内を占拠しており、キスを知らない虎の粘膜を這いまわり、精液臭い唾液を擦り付けてくる。

 

「んんんっ❤❤んんーーーーっ❤❤❤」


 それは愛を確かめあうキスというよりも口内粘膜を使った凌辱だった。肉厚な舌が口のあらゆる場所を舐め回し、虎の薄っぺらい舌に巻き付いて搾りあげる。無論、歯列の裏側から口蓋のざらつきまでも丹念に愛撫する。

 手足は自由なままであり、その気になれば蹴り飛ばすなりして抵抗できるはずだった。しかし、雄牛のキスに犯されると舌を性器に改造されたような快楽が溢れ出して呼吸すらままならなくなり、手足はピンと伸びたまま硬直する。

 

「んぢゅっ❤んぶぅうぅ❤❤ぢゅ、ふぅうぅ❤んうぅううぅ~~❤」


 舌を吸われ。舌を絡められ。舌を甘く噛まれる。虎の舌は牛の口内へと引き込まれており、口内のあらゆる箇所を使って愛撫されていた。唇を触れ合わせるキスすらも未経験であった虎はただ舌へ注がれる快楽に酔いしれていた。自分が舌を動かし逃れようとすればお仕置きとばかりに激しい愛撫を加えられる。舌が根本から引き抜かれそうな激しさで吸い上げられると舌がじんと痺れて頭が呆けてくる。口からの呼吸もできないまま鼻から必死に息を吸っているが、それでも脳を動かす酸素には到底足りない。

 

 酸素も、命すらも吸い出されそうな激しいキス。口内で鳴り響く唾液と舌肉が踊る音が麻痺しかけている脳へと響いていた。気持ちいい。舌も頭も溶けそうな気持ち良さでちんぽからもとろとろと精液が漏れ出すほど。

 酸欠で死にかけているはずなのに、逃げようとすることもできない。舌で感じる悦楽に天まで昇る心地だった。

 

「っと、いかん。この程度で死なれては困るぞ」

「んむ゛ぅおおおっ❤❤」


 しかし命を奪われる寸前で舌を引き抜かれ、虎はぎりぎりで命を繋ぎ止めた。解放された舌は伸びたかと思えばもつれ、震え、虎の意志を離れて悶え悦んでいた。

 虎はキスだけで何度も絶頂したのか、宙づりの状態でちんぽから精液を垂れ流していた。蜘蛛の前足のようにがに股となった下半身は射精のたびにつま先まで痙攣しており、精液を雄牛の毛皮へ何発も飛ばしていた。

 自分の毛皮を穢されたことに雄牛は怒ることもなく、元気に跳ねるちんぽを濁った瞳で凝視していた。

 

「我を封印した者とは比較にすらならん脆弱さだが……ちんぽだけは負けてもらぬな❤❤」

「あうぅうぅ❤あっ❤❤うぅうああぁ❤」

「快楽で頭が溶けたか❤良いぞ。貴様はこれから何も考えず、ただ我の寵愛を受けるだけの玩具になるのだ❤❤そうすれば、呪いを受けることもないぞ❤」


 唾液で塗れた舌が丸耳を這い、毒々しい言葉を囁いてくる。それは虎の未来も何もかも奪うという宣言に他ならないが、快楽に犯された頭にとっては神託に等しいもの。これこそが自分にとっての幸せなのだと、そう脳は認識する。村を出て冒険者になる夢。自分を侮辱する者は力で黙らせてきた暴力性。誰にも負けないと信じ込んできた傲慢さ。そのすべてが快楽という毒で融解させられていた。

 

「は、はへぇ……❤」

「我の玩具になりたいと、そうなのだな❤❤では契約の証を刻もう❤」


 そして雄牛の指先が虎の下腹部へと触れた。汗でへたった毛皮を指でなぞると文字のような軌跡で毛皮がへこむ。愛撫というにはこそばゆい程度の刺激しかもたらさなかったが、雄牛の指が離れると途端に下半身が熱を持ち始めた。


「ん、んぬぅうぅっ❤❤なんだ、これぇ❤何しやがった❤んんっ❤❤」

「奴隷の証というものだ。他のくだらぬ雌に手を出されぬようにするための、な❤❤」


 下腹部の中で火の玉が転げまわっているような熱さだった。決して苦しくは無いが、熱が逃げ場を求めて疼きまわり、ちんぽから出ていきたいとせっついている。

 それは射精欲求に似ているが、もっと原始的で強大なもの。ちんぽがパンパンに張りつめて、何度も腹筋を打ち始める。

 

「あっ❤ちんぽ❤ちんぽがぁ❤❤いぐ、またいぎそうぅ❤」

「んっ❤可愛らしい鳴き声を上げるではないか❤❤そう甘えられては、愛しすぎて貴様を殺してしまうぞ……❤」


 精液塗れのちんぽを撫でまわすと、雄牛は虎を地面へと優しく降ろす。解放されても知能指数を下げたまま立ち尽くす虎を舐めるように見て、雄牛は地面へとその巨体を横たえた。

 虎をたやすく圧倒できる巨漢であり、舌先だけで虎を篭絡し脳をふやけさせた支配者はそのまま両脚を抱え上げて股を開く。男に抱かれ、子を孕みたいとねだる雌のように。

 

「そら、来るが良い小僧❤❤我が玩具に作り替えてやる❤」


 虎の鍛えあげた両脚を越える太もも。それを持ち上げて姿を現すのは妖しく濡れる肉の穴。

 

「ふふ、見えるか❤これから貴様が一生仕えることになる肉孔であるぞ❤❤❤」


 自らの手で尻肉を左右に割り、暴かれた肛門は湯気を放つほどに火照っていた。否、それが肛門と呼べるかは疑問だ。虎の知っているただの排泄機関としての穴ではない。

 縦に割れ、呼吸に合わせてくぱくぱと開閉を繰り返すその穴は浅黒く変色しており、内部は毒々しいまでの赤い肉色をしていた。女の性器を見たことすらない虎には不気味で醜悪にも思える肉のなまめかしさを放っていた。

 

「小僧❤我が死ぬまで愛してやるぞ❤❤早く、我の元へ来い❤」


 尻肉を広げた体勢のまま、渇きを埋めたいとねだるように舌を伸ばす。濁った瞳をすっと細め、肉厚な舌を躍らせる淫蕩な誘い。自重によって頭を埋めたくなる角度で垂れた重厚な大胸筋。そして開いた股の中央。黒い毛皮では隠しきれないぽってりとした肛門。既に濡れそぼっているそこは、人間の器官とは思えないいやらしさで蠢いていた。

 

 もう、たまらなかった。

 

「おおっ!う゛おおおっ!」


 ケダモノの鳴き声と共に覆いかぶさった。雄牛の身体は肉の海。筋骨隆々を体現した身体であるくせに、虎を受け止めるのは柔軟で弾力に満ちた筋肉だ。温かくて蕩けそうな感触が虎のゴツゴツした身体と密着し、同時に雄牛の体臭が鼻息荒い鼻孔を満たす。雄の匂いであるくせに、虎の汗臭さとはまるで違う高貴な香り。一息吸い込んだだけで虎の頭をくらくらとさせる。

 ビロードの滑らかさを持つ毛皮へ鼻を突っ込んだまま、雌穴めがけて股間を押し付ける。童貞であろうと持つ雄の本能の動きなのか、身体が勝手に動いた。しかししょせんは女を知らない未熟な雄でしかなく、亀頭は肛門を穿つことができず周囲を擦るだけ。亀頭を毛皮が撫でる感触で我慢汁を漏らして腰を振る醜態を晒していた。

 

「くふ❤発情期の畜生め❤❤ここに挿れるのだ、焦るでないぞ❤」


 いきり勃つちんぽを掴んだ手がちんぽを導いてマンコへと触れさせると、半開きの肛門が大きく口を開き、招き入れるように飲み込んでくる。

 それは排泄器官としての役割を全て忘れちんぽを抵抗なく受け入れていく。ちんぽをヒダというヒダで舐め上げながら奥へ奥へと進ませて、一気に根本まで咥えこんだ。虎の陰毛と尻たぶがみっちりと密着する。

 

「あふっ❤あっひぃ❤とける❤❤ちんぽ溶けちゃううぅ❤おぅ❤あっあっ❤❤」

「はあぁ……❤❤我のケツマンコの具合はどうだ❤申してみよ❤❤」

「あったかくてぇえぇ❤❤あっはぁあぁ❤ちんぽしゃぶられ、でへえぇ❤❤❤ひぅううぅ❤」

「間抜けな感想しか出せぬのか❤挿れただけでそれでは……❤❤こうすればどうだ❤ん❤❤」

「あっひゃああああぁぁ❤❤❤」


 肛門の肉輪がきゅっと締め付けてきたかと思うと、竿を舐め上げるヒダがちんぽへ吸い付いてくる。そして最奥へとたどり着いた亀頭はむちゅむちゅとしゃぶられて、肛門ではない肉輪によってカリ首をぎちぎちに締め上げられる。

 虎に分かるわけもないが、男の子宮口とも言える結腸がちんぽを咥えこんでいた。虎ちんぽもそれなりのサイズであるが、雄牛マンコは苦しむ様子もなくマンコをねっとりと愛してくる。

 挿入しただけで射精しそうになる快感。すっかりバカになった虎の頭が欲望を抑えきれるわけがなく、虎の丸々した尻が前後し始めた。

 

「う゛お゛お゛ぉおおおっ❤❤❤マンコ熱っちいぃいぃ❤❤とけるっ❤おれのちんぽ溶けちゃううぅうぅぅ❤❤❤」


 皮ごとちんぽをしごくオナニー知らぬ童貞だ。技巧なんてあるはずもなく鍛えた下半身を力任せに打ち付ける。

 ちんぽをヒダが擦ると背筋に快楽が走り、火照った身体から雄臭さが立ち上る。汗粒がぼたぼたと落ちて狭い洞窟内が雄の汗でサウナとなる。虎の下腹部とデカ尻がぶちかり、打擲音が反響する。愛液と我慢尻が白く泡立ち、卑猥な生クリームが結合部を彩る。

 

「ぐぅおぉおぉっ❤❤う゛おぉっ❤ぉお゛お゛ぉおおぉ❤❤❤」

「ははっ❤良いぞ小僧❤❤もっと我を悦ばせてみせよ❤そうすれば射精をさせてやるぞ❤」


 雄牛に煽られると雄の本能が呼び起こされ、マンコを犯そうとちんぽがますます硬くなる。どれだけ硬く膨らんでもケツマンコは柔軟に形を変えてちんぽを受け入れた。ちんぽが奥に進む時は緩んみ結腸口でちんぽを咥えこむ。抜かれる時は肛門がすがりついてちんぽを離すまいとする。

 すぐにでも射精する。射精したいはずなのにちんぽからはザーメンが噴き上げられない。ザーメンが尿道を駆け上がろうとすると、何かにせき止められてしまう。

 

「ひぎいぃいっ❤❤いぎぃ❤いぎたいのに゛ぃいいぃぃ❤❤❤」


 虎は気づいていなかった。雄牛の豊満なケツ肉で隠されているが、ちんぽの真上、下腹部にはピンク色に輝く文様が刻まれており、射精をしようとするたびに仄かな光を放っていた。

 多少なりとも魔法の知識があればそれが射精を制限していると理解できたかもしれないが、田舎者の、それも腕力で全てを解決できると信じ込んでいた筋肉馬鹿には無理な話だった。

 

 それを見上げ、雄牛は舌の端から涎を垂らした。若雄が射精を望み目を血走らせる顔が美味そうだと獰猛な捕食者の笑みを作る。

 

「もっと愛らしく鳴いてみせよ、小僧❤粗末なちんぽでは物足りぬ❤鳴き声で悦ばせてくれねばな❤❤」


 しゅるり、と鞭のような尻尾が虎の鼻先で踊った。

 細い毛を実らせていた先端はグロテスクな肉の幹――血管が絡みつき、カリ首の発達したちんぽの形へと変じている。

 それは虎のちんぽよりも太く長く、使い込んだ醜悪なちんぽの姿をし、先端からは我慢汁までも垂らしている。

 雄牛はそれを虎の口へ突っ込むと、わざとらしく下品な音を立てるように口内をかき回した。


「んじゅっ❤❤んむ゛ぅううぅっ❤ぉご❤❤」

「小僧は知っているか❤この世界の『呪い』の味を❤知らぬか、そのように脆弱ではな❤❤」

「ほっ❤んぉおぉ❤❤呪い❤知ら、ねえっ❤」


 雄牛は答えを告げなかった。代わりに尻尾を虎の股へとくぐらせて、前後運動を繰り返す尻肉へと尻尾を擦り付けていく。そのまま虫のように谷間へと潜り込んで、初々しいピンク色をした肛門に亀頭でキスをする。

 

「んひぃいっ❤❤あ゛っ❤な゛に゛ぃいぃ❤❤なに、しやがるうぅ❤」

「やはり知らぬか❤知っていれば歓喜したマンコを濡らすからなぁ❤❤代わりに我が濡らしてやろう❤」

「んおおおおおっ❤❤❤」


 精液よりも熱い汁が、尻尾の先端から肛門へと吐き掛けられた。粘っこいそれに肛門がひくついたかと思えば亀頭が突きまわしてきた。

 尻の谷間を竿が往来し汁を擦り付けてから亀頭が肛門へと潜り込んで、すぐに抜ける。そうしてまた竿全体で谷間を擦り付けて血管やカリ首で肛門を引っ掻く。いじったこともない、ピンク色の初々しい肛門がじれったさにヒクつくとまた亀頭が先端だけを潜り込ませては抜ける。

 それは指を使った愛撫よりも繊細であり、ちんぽをねじ込まれるよりも淫猥な動きだった。粘液を塗りこまれた肛門が熱くなり、亀頭がねじこまれた直腸が切なくて尻がもどかしく揺れる。

 

「あっおおぉ❤❤はあぁん❤ケツッ❤けつうぅ❤❤ケツがむずむず、するぅ❤」

「処女マンコだがやはり素質はあるな。淫売となるべ呪いを受けているのだから当然であるがな❤」

「お、おりぇ淫売なんかじゃ、あ゛っ❤ああああぁ~~~~~❤❤❤」


 そして、緩みきった穴へと尻尾が一気に突き入れられた。

 処女のはずの穴は何の抵抗もなく直腸の中へと潜り込んでいき、虎のつきあたりまで到達した。

 虎は雄牛マンコを犯すことも忘れて背筋をのけ反らせたまま固まった。痛みや異物感に、ではなく脳天を直撃する快感によって。

 自分に起こったことが信じられず口をはくはくとさせるが、尻の奥から走る快感とねちゃりと鳴る肛門の音がこれが現実であると知らしめる。


「ケツうぅうぅ❤❤❤おでのケツがあぁぁ❤はっ❤ひぎいぃいぃ❤❤おれのケツがぐちょぐちょっでいっでるうぅうぅ❤❤❤」


 尻穴をかき回されると腰が暴れまわりますます荒々しく雄牛マンコを犯すはめになる。尻尾が肛門で下品な音を奏でれば雄牛マンコはもっといやらしく歌う。

 尻尾は骨格や筋肉から解放された動きで直腸内を暴れまわり、虎マンコのあらゆる場所を抉り、突き入れる。虎が弄ったこともない尻の穴は雄牛の尻尾によってすぐにマンコへと変えられてしまい、触れられるあらゆる場所から快感をほとばしらせる。

 

「うぎいぃいいぃっ❤❤❤おおぅうっ❤お゛ほおぉ❤❤いぐ、いぐぐっぅ❤ケツっ❤ケツでいっちまうぅうぅ❤❤」


 射精しようとしたところで精液は尿道へと上がらずに、ちんぽが内側から爆発しそうなもどかしさに苛まれるハメになる。とっくに射精しているはずなぐらいちんぽが気持ちいいのに、尻尾でケツ穴をごりごりされるたびに射精しているはずなのに。下腹部の紋様が輝くとちんぽからは我慢汁しか出なくなる。

 もっと快感を得て射精しようと腰の速度を上げるが、快感が強まるだけでザーメンは吐き出せない。快楽地獄の無限ループだった。

 

「イキたいか❤ならば、あ゛っ❤❤我を満たさねばなぁ❤❤❤猿の腰つきだけでは到底足りぬぞ❤」


 雄牛は泡を噴いてよがる虎へと大胸筋を突き出して誘う。短い毛皮は覆いきれない肉突起が硬く尖って虎を挑発していた。

 射精欲で沸騰した脳みそでもその意図を理解した虎は、乳首をひねり潰しかねない力で摘まんでぎりぎりと引っ張った。


「お゛ぉおおぉおぉ❤❤❤そうだ゛っ❤我のデカ乳首もっどつねるが良い゛ぃっ❤❤」


 背筋を反らしながらの命令に突き動かされて、虎は拙い手つきで乳首を扱き立てた。小指の先より太い乳頭を肉球で摩擦し、伸ばすようにして引っ張る。乳首を虐めればマンコがきゅっと締まり快感をもたらしてくれる。

 腰を必死に振り立てるのも、乳首を捏ね潰すのも全ては雄牛へ媚びるため。雄牛マンコのイイトコロを突けば尻尾がご褒美にとマンコを鋭く抉ってくれる。乳首をつねるとマンコがうねってちんぽをしゃぶってくれる。

 

「ぎもっぢぃいいぃぃ❤❤もっどぉおぉ❤もっど、おでぎもちよぐなりたい゛ぃいいぃいぃ❤❤❤❤ちんぽもケツもぐちょぐちょにじてええぇぇ❤❤❤」


 咆哮と一緒に腰を叩きつけるとちんぽがぎちぎちに締め上げられた。ぐりん、と白目を剥くほどの激悦によって虎の脳みそには絶対の忠誠心が刻まれたことだろう。この雄牛に媚びへつらい、快楽を提供することが幸福なのだ。それだけが全てなのだと。

 

「んっふぅうぅ❤❤そうだな、頃合いか❤童貞の小僧にしてはなかなか愉しめたぞ❤❤」


 虎の身体から滴る汗や垂れ落ちる唾液を舐め取って、雄牛は妖艶に笑んだ。誰も孕ませることのない交尾運動を続ける腰へと太ももを絡ませ、幅広な背中へ両腕を回し己の胸元へと抱き寄せる。

 

 白目を剥いて見るに堪えない間抜け面と化した虎へと救いの言葉を、虎を終わらせる言葉を囁きかけた。

 

「イくが良い❤童貞ちんぽからオマンコにザーメンを注いでみせよ❤❤薄いザーメンであったら殺してしまうぞ❤」


 耳に舌を差し込みながら囁かれると同時に、下腹部で輝いていた紋様がその光をこれまで以上に強くした。腹から金玉、尻の中にまで熱が伝播したかと思うとザーメンを押しとどめていた見えない枷が消え失せた。

 尿道の前でせき止められていたザーメンが、一気に鈴口に向かって突き進む。

 

「出るっ❤出るぅううぅうぅ❤❤❤いぐぅ❤いぐっ❤❤ぉ、おおぉぉ――」


 そして煮えたぎったザーメンが解き放たれる。

 虎の人生で最高の射精。虎の人生を終わらせてしまう射精が。

 

 肉と肉がぶつかる音を立てて腰を叩きつけると、熱い奔流が虎のちんぽから決壊した。


「お゛お゛ぉお゛お゛ぉおおぉっほおおぉおぉおぉぉおぉぉぉ~~~~❤❤❤❤❤」


 腸壁に精液がぶつかる音を立ててザーメンが雄牛マンコへと広がった。塊のような精液が尿道を擦りながら吐き出される射精はあまりに気持ち良く、虎の脳みそには耐えがたいもの。

 

「~~~~~~~~~~~っ❤❤❤❤」


 虎は全身で雄牛へとしがみつきながら意識を喪失させた。それは虎の脳を保護するための防衛本能であり、意識も知性も失い本能だけで動く人形へと成り下がる。

 舌を千切れんばかりに突き出したまま、マンコを掘り進めていた腰だけをガクガクと蠕動させる。射精はいつまでも終わらずに、雄牛マンコはストローで吸い出すようにちんぽから精液を搾り取る。

 

 どれだけ絶頂しても雄牛マンコからは解放されない。虎の尻では尻尾が追い打ちをかけるように暴れまわり、前立腺や結腸口までも押し潰してくる。虎は絶頂の最中に絶頂へと陥り、尿道が擦り切れるまで雄汁をマンコに注ぎ込まされた。

 

「あ゛あ゛ぎい゛ぃいぃっ❤❤❤ひい゛っ❤いぐいぐいぐいぐっ❤❤ぉお゛お゛ぉごぉおおぉ❤❤❤❤」


 長い射精を続けながら、汗と精液にまみれた巨体は喘ぎ声だけを漏らした。雄牛の大胸筋に顔を預ける形で唾液と鼻水を垂らす姿は狂っているようにしか見えない。

 やがて、雄牛の尻尾が抜け出て射精が止まった後も筋肉を痙攣させていた。村一番の豪傑として威張り散らしていた姿を知る者は、これが同じ男だとは気づかないだろう。

 

「ん、ふうぅ❤」


 雄牛がマンコからちんぽを引き抜くと、緩んだ穴から滝のような勢いで精液がどぼどぼと吐き出された。相当な量の精液を種付けされ、マンコを突かれたはずだが全く披露している様子は無い。雄牛ちんぽからも精液を漏らしているが、それが当たり前なのだとばかりに地面へザーメン溜まりを作りながら立ち上がる。

 

 雄牛の身体から剥がれ落ちた虎は全身の毛皮から汗と雄の臭いを立ち昇らせており、勃起したままのちんぽは何も出なくなった尿道口を無意味に開閉させていた。その体格もちんぽも雄と呼ぶに相応しいものだが、顔面は見るも無残なアヘ顔で舌も鼻水も垂らしっぱなしだ。

 正常な倫理観を持っていれば忌避すべきその男を、雄牛は両腕で抱き上げる。自身の封印を解いたのがこの愚かで可愛らしい青年で幸運だったと口元を歪ませて。

 

 雄牛は歩き出す。

 暗く静かな洞穴から、虎がやって来た日の当たる明るい世界へと。

 

 去った後には雄牛を繋いでいた鎖は残っていない。あるのは、澱んだ雄の臭いだけだった。

 

***


 虎の生まれ育った一軒家は風雨にさらされ、修繕を施しても誤魔化しきれないほどにはくたびれている。田舎の村ではありふれたものであり、特筆すべきことはない――はずだった。


「お゛ぎぃい゛い゛ぃいぃ~~❤❤おちんぽいぐうぅうぅぅ❤❤❤」

「ほっほひいぃいぃ❤ほっ❤ほっ❤ほっ❤魔王しゃまあぁあぁ~~❤❤おでの腰振りおちんぽダンス見てぇえぇ~~❤❤❤」

「おちんぽビンビンッ❤お、おりぇのおちんぽが魔王様のオマンコでズボズボされだぐっでぇ❤❤勃起止まらないんれすぅうぅ❤❤❤」


 しかし、今は家の外にまで響く雄どもの嬌声と意味をなさない濁音が止まらない。更にはむせ返りそうな雄の臭気を放っている。家の前を通りすがるだけでもこの家の異常性が分かるだろう。

 だがこの村の者は何も言わない。虎に問いただすことも家へと乗り込むことも村の外へと助けを求めることもない。

 女子どもは嬌声を小鳥のさえずりと変わらぬ顔で聞いて、鼻が曲がりそうな精液の匂いを夕餉の支度の香りとしか思っていない。この村の大半にとっては、何も変わらない日常が続いている。

 

 しかし、ほんの一部は。

 魔王に見初められた村の男。食うだけの価値がある体躯を備え、性欲を漲らせている雄どもは虎の家で『玩具』にされていた。

 

「魔王様❤今、あなたの玩具が帰還いたしましたぁ❤❤❤」


 虎が家へと帰ると、扉を開けた途端に肺まで染み込みそうな精液と汗の匂いを感じた。以前の虎なら忌避するであろう匂いも、今はすっかり馴染んだもの。深く呼吸をして脳みそまで性臭を届けてちんぽをびくりと跳ねさせた。

 あの日、雄牛によって至上の快楽を与えられてから虎の全てが変わってしまった。雄牛に与えられる快楽が全てであり、許しが無ければ射精すらも許されない。何より変わったのはその価値観であり、雄牛の奴隷と変わらない扱いをされても悦びしか感じず、不快なはずの雄臭も素晴らしいものとなった。

 

 そして変わってしまった自分を受け入れている。以前の記憶もそのままのはずなのに、どうしようもなく変質した自己を正しいものとしている。

 きわどい紐パンだけを身に着けて村を歩き回るなんてこともありえなかっただろう。つい先ほどまで、以前にも増してボリュームを増した筋肉を見せびらかし、前袋をぶるんと揺らす変態そのものの姿を村中に見せてきたところだ。魔王の力によるものか村民に怪しまれることはなかったが、下品な恰好で歩き回る自分に興奮し、身体をすっかり火照らせている。汗と我慢汁を滴らせ、家の中に負けない雄臭さを放っている。これならきっと魔王も喜んでくださるだろう――ご褒美を想像して虎は涎を垂らした。

 

「魔王さまぁ❤魔王しゃま~~❤❤魔王様の言いつけ通り、おちんぽバキバキにして戻ってまいりましたぁ❤」


 狭苦しい寝室へと戻ると、そこには虎が愛する主人の姿があった。床に転がるちんぽを勃起したままの雄ども。それを見下ろす巨体は狭苦し過ぎるベッドへと腰掛けて、精液臭いため息を吐いている。

 その姿を見たとたんに下腹部に刻まれた紋様が光を放ち、きゅんきゅんとちんぽとオマンコが疼き始める。

 疼きに堪えられなくった身体はすぐに四つん這いになり、畜生の体勢になって主人へと這い寄る。紐パンからはしみ込んだ我慢汁がぽたぽたと垂れて、卑猥な足跡を床へと残していった。

 

「お待たせして申し訳ございません❤❤おれの連れてきた雄はいかがでしたか❤暇つぶし程度にはなりましたか❤❤」

「悪くはない。が、足りんな」

「ああっ、お許しください❤魔王様を満足させられないなんて、おれの不徳の致すところです❤❤この情けないおちんぽどもの代わりにおれがご奉仕させていただきますぅ❤」


 退屈そうな雄牛の言葉に大仰に反応しながら、虎は何度もつま先へと口づけた。こんな媚びを売らなくても雄牛は虎の精液が空になるまでちんぽを使ってくれるのだが、機嫌が良ければ良いほどに快楽というご褒美をくれる。一滴も精液が出なくなるまで搾り取られ、それでも勃起させられたちんぽを犯される快感は拷問ようであり、麻薬のようでもある。自分を壊すことは分かっているのに止めることができないのだ。

 

「そこのクソちんぽどもにはちんぽのでかさもぉ❤❤太さだって負けませんよ❤」

「長い太いの問題では無いのだがな。我が少し遊んでやっただけで壊れるようでは話にならん。やはり我が貴様らを支配し、一から種を作り直さねばならん」

「素晴らしいお考えですぅ❤悲願達成までどうかおれを性処理用おちんぽとしてお使いください❤❤」


 虎には魔王の言葉は良く理解できていない。何故あの洞窟にいたのか、そう呼べと命じられたが魔王とはどんな存在なのか、何も知らない。今大事なのは射精したくて金玉が破裂しそうなことだ。敬愛する魔王のオマンコで射精したくて、足にすがりついたままヘコヘコと腰を振り立てる。

 愛らしいペットの醜態を見て、雄牛はくつくつと喉を鳴らした。勃起ちんぽを踏みつけて、我慢汁を亀頭へ擦り付けるようにして足裏を動かす。

 

「ああっ❤❤あひゃあぁあぁ❤ま、まおうしゃまあぁ❤❤そんなにされたら漏らしてしまいますううぅうぅ❤」

「ああ、どうか壊れてくれるなよ。呪いを受けたこの身にはお前のように弱く愚かな雄が必要なのだから」

「はひぃいいぃんっ❤❤❤魔王様のオマンコに必要としていただけて光栄でしゅうぅうぅうっ❤❤」


 魔王の言う呪いのことも、虎は良く分からない。この世界に蔓延る呪いだと魔王は言うが、虎はそんなもの感じたことは無い。魔王が言うにはまだ呪いを受けるだけの資格が無いかららしいが、おかしな話だ。資格が無い、なんてまるで呪いを受けるのが素晴らしいことのような口ぶりではないか。

 

「何、お前は理解しなくても良い。そのまま弱く愚かであれば良い」


 そして雄牛は虎の汗臭い身体をベッドへと押し倒した。無数の雄の精液が染みついたシーツも今の虎には至福の場所だ。自分がここに居るということは、雄牛に使って貰えるということだ。脂肪と筋肉をムチムチとつけた身体にのしかかられて、ちんぽは最高潮に昂る欲望を解き放つことが許されるのだと、濃い先走りを吐き出した。

 

「そうすれば――呪いなど受けずに済む。この呪いは我だけが享受していれば良い。こんなにマンコを気持ち良くしてくれる、素晴らしい呪いはな❤」


 雄牛はとろりと崩れ落ちそうな笑みを浮かべると、ゆっくりと豊満な尻肉を降ろし始めた。虎のちんぽは童貞を食ったころより大きくなり、色も使い込まれて黒ずんでいる。自分好みに育っているちんぽへと肛門をくっつけると、一気に尻たぶを叩きつけた。

 

「んひゃあああぁぁあぁっ❤❤❤」

「お゛おぉおおっ❤❤良いぞ小僧っ❤やはり弱いヒト雄のちんぽはたまらぬうぅうぅ❤❤マンコがモロ感の魔族ちんぽよりずっと良いぃいいぃいぃ❤❤❤」


 雄牛が腰をゆするとベッドがたちまち悲鳴を上げる。ねっとりとした嬌声が太い喉からまろび出て花を添える。部屋の中で反響する淫らな協奏が脳をゆすり二人を駆り立てる。

 既に何発も種付けをされているすマンコはすぐにねちゃねちゃと音を立て始めた。ちんぽから送り込まれる快感と耳からの淫音に虎の口が裂けんばかりに笑んだ。

 

「おちんぽぎもぢぃいいぃいぃ~~~~っ❤❤❤魔王さまのオマンコしゃいこぉおおぉ❤❤おちんぽとろけちゃうぅうぅぅ❤❤❤❤」


 ちんぽへと絡みつく肉ヒダに締め付けてくる尻の筋肉。結合部で卑猥な生クリームを泡立てながら虎は快楽にむせび泣いた。喘げば喘ぐほどに魔王は悦んで、もっとちんぽを可愛がってくれると虎は既に理解している。

 無論、演技なんてする必要は無い。ただ恥も知性も無くして腰を振るだけの畜生になればいいだけだ。考える力も剣を振る必要も無い。ただ、魔王の望むままにちんぽを使われる木偶であればいい。命令で身体を鍛えてはいるが、それも魔王の命令で見てくれを保つだけでしかない。弱く愚かになっていく自分を受け入れて虎はちんぽから汁を飛ばす。

 

「いぎぃいぃ❤❤いぎたいぃいいぃ❤いかせでくらさぁい❤❤❤魔王さまのオマンコに雑魚虎ザーメンびゅーびゅーさせてくらしゃいいぃいっ❤❤」

「はっはぁ❤いいぞ小僧❤そのまま、雑魚ちんぽから射精してみせよ❤❤❤」

「んんっおおぅうぅううぅうぅうぅぅ❤❤❤」

「イけ❤イけ❤ザーメンと一緒に脳みそも吐き出してしまえ❤❤❤貴様らをっ❤ちんぽ勃たせるしかできぬ家畜にしてやる❤❤❤」


 腸内へと吐き掛けられる精液の塊を感じ、雄牛の顔は淫蕩にゆだった笑みを浮かべる。自分の尻に抱き潰され、涙と鼻水をまき散らしながら喘ぐこの虎が愛おしかった。

 自分の同胞たる魔族ではマンコを悦ばせてくれなかった。自分に及ばぬまでも力を持つ魔族たちではマンコを犯そうとしなかった。力ずくで抱き潰したとしてもそれは腑抜けた快楽しかもたらさなかった。

 

 故に、雄牛は人族を支配しようとした。魔族と比べ遥かに脆弱であり、呪いの影響を受けぬ弱く愚かな者が多くいる人族は最高の奴隷となりえた。

 多くの人族を奴隷とし、歯向かう国々を征服して進む間は魔王は最高の幸福を得た。人族のちんぽを常に貪り喰らい、自分のマンコに忠誠を誓う性奴を何百匹と作り上げた。あの素晴らしい時間は、勇者によって封印するまで続いた。

 

 封印される間も呪いによるマンコの疼きに苛まれ続け、魔王は誓った。

 今度はもっと上手くやる。勇者に邪魔されぬように、時間と手間を注いでこの世界を掌握してやる。

 

 全ての雄を、自分のものにする。

 そうしなければこの呪いに耐えられない。マンコを疼かせるこの呪い――レベルがマンコの感度となるこの呪いからは。

 

「さあ、死ぬまで我のマンコに奉仕せよ❤弱くて愚かな人族め❤❤」


 ここは、レベルがマンコの感度となる世界だ。

 冒険者たちは力を求めると同時にマンコの疼きに苦しめられ、ちんぽを求めるようになる。

 仲間同士で慰め合うか、金で男を買うか、冒険者を止めて平凡な人生を求めるか。彼らは様々な道へと進む。

 

 これは、とある魔王の話だ。

 

 最強の魔王はマンコの感度も最強であり、ちんぽが無くては生きていけない。

 愚かな虎によって復活した魔王は再びこの世界を支配しようと動き始める。虎の住んでいた村は雄どもすべてがマンコに仕えるための玩具とされた。村を足がかりとして魔王はあらゆる街、そして世界中の国々を手に入れようとしている。マンコの渇きを満たす、ただそれだけのために。

 

 今日の話は、この世界に再び動乱をもたらす魔王の物語。

 

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