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「……つまり、お前はマジモンの淫魔なのか。ファンタジーとかに出てくるあの」 「ファンタジーよりエロ漫画の方に良く出てくるんじゃねえか?人間の雄臭いザーメンが主食でーすってあのエロの為に生まれたような、アレだアレ」  そう言いながらポテトチップスをボリボリと食べる男など、気が狂っているかコスプレが趣味の痛い奴としか思われないだろう。堂々と名乗りを上げたは良いものの『このままじゃ説明しづれぇな。菓子とお茶くれ』などとのたまってクッション上で豪快にポテチとペットボトルのお茶を貪っていた。  命令されて素直に菓子を提供する浜村も浜村だが、不思議と牛に命令されると逆らえずに従ってしまうのだ。浜村自身も自分が何故こんな事をしているか疑問に感じたが、自分を淫魔などと名乗る変態を怒らせるのは不味いからだと結論づけた。   「ザーメンが主食って、何でポテチ食ってんだよ」 「淫魔はセックスのみで生きるに非ず。人間だってパンだけじゃなく米も食うだろ?それだそれ……美味いなコレ。人間界はちょっと来ないだけで美味いもん増えるよな」  ポテチの底に溜まった欠片まで丁寧に口に放り込む姿を見ると頭が痛くなる。やはりただの変質者のホモ野郎で、すぐさま警察に通報するのが正解なのではと思い始めたが、やはり背中より伸びる双翼がそれを否定する。作り物なんかでないのはその細やかな動きから分かる。蝙蝠の翼に似たそれは、先端を丸めたり牛の鼻歌に合わせて拡がったりと実に多彩な動きを見せる。機械仕掛けや奇術の類では不可能だろうという事は浜村にも分かった。    しかし、翼以上に牛の恰好の方が異常だった。不要な贅肉を削ぎ落した身体は芸術品のようだが、同時に艶めかしい肉の生々しさを発露させている。生物として最高峰の肉体を、最底辺の情夫でもしない衣装で飾り立てている。   (確かに淫魔っぽいっちゃぽいけど……)  知的な眼鏡は無く、卑猥な雄胸を包んでいたベストもシャツも無い。胸を隠しているのは――隠していると言えるのか極めて怪しいが――紐同然の黒いビキニだった。衣服ではなく装飾品といった形容が正しいそれは、豊満な雄っぱいの大半を覆えていない。布地が張り付いているのはでかい雄胸の下部。  筋肉が付きすぎて下を向いている乳首にピンポイントで張り付いて、肩に通した紐で雄胸全体を持ち上げている。雄胸を隠すのではなく、より強調しいやらしく見せる為の淫具のようなビキニ。  ビキニ以外はと目を向けてみればどれも卑猥なアクセサリばかり。  黒いレザーの首輪は雄臭い牛を家畜として貶めているようで興奮を煽り、指先から肘までをすっぽりと覆う黒手袋も淫猥さと上品な淫らさを加味していた。きちんとした服を纏っているなら良く映えるであろう黒手袋も、素肌を見せびらかしている牛が身に付ければいやらしさを誇張するアクセントとして機能する。   「お、おれ様の身体が気になるか?いいぜ、本当なら見物料を頂くが、坊主は良いちんぽしてるからサービスしてやろう」  そして自慢げに揺すり立てる下半身も酷いものだ。  太ももの中ほどまで突っ込んだ網タイツはどう見ても雄が履いて良いものではない。下品過ぎて売女でさえ躊躇うかもしれない。腿肉にミチミチと食い込んで、鍛え上げられた大腿筋の豊満さを滲ませている。脚の長さと肉の付きっぷりが良く分かる、脚をいやらしく飾るべく考え抜かれた衣装だという事が、問答無用で理解できる。    極めつけが腰に引っかけられたビキニだろう。今にも千切れそうなピチピチのビキニは、股間のボリュームがいやになるくらい際立たせられている。大臀筋なんてもう何も隠せていない。下着というよりも頼りない紐で巨大なけつ肉を持ち上げている、そんな印象だった。    何もかも常識外で、規格外。翼や言動よりもこの姿の方が淫蕩を司る存在であると証明していた。   「淫魔って、マジかよ……」 「正確にはオスケモビルダーサキュバスだ。通常の淫魔とは若干違う」 「なんだよオスケモビルダーサキュバスって!」 「おれ様のように、筋肉がキレキレでケツと雄っぱいがでかくて最高にエロい身体をしたビルダー体形のサキュバスだ」    何の説明にもなっていない、と頭を抱えたが牛が人ならざる存在である事は認めつつあった。通常ならば常識が邪魔して受け入れらないところだが、浜村には淫魔の存在を肯定する理由があった。  非現実的な存在はこの牛が初めてではない。突如として自分の身に起こり、理不尽に自分を苦しめる現象に今も苦しめられていた。それも人には到底話せないような、話せば自分の正気を疑われてしまうような怪異によって。    浜村は自分の股間に視線をやると、何かを否定するように頭を振って問う。   「え、えーと。さっきの夢もお前が見せてた、んだよな?」 「見せてたっつーかお前の夢の中に入り込んでたんだけどな。エネルギーの摂取、あとついでにお前の深層心理に潜行して性癖や性感帯のチェックもした」 「おい!勝手に何やってんだ!」 「いいじゃねえか。好きすきぃってわめきながらおれ様に抱き着いて腰振ってたんだ、性癖知られるぐらい大した事じゃねえだろ」 「すすす、好きとまでは言ってねえ!」  唾を飛ばして否定するが、牛の雄っぱいにしがみついてトロ顔になっていたのは紛れも無い事実なのだ。夢の中とはいえ牛に魅力を感じ、親愛を抱いていた事ははっきりと記憶している。今だって牛のにやけ顔を見ているだけで動悸が早まるのを感じていた。  スン、と鼻をひくつかせると夢の中と同じ匂いがする。今の方が濃密で香しいかもしれない。スポーツマンの放つ男に匂いに上品でが妖しい芳香を混ぜ合わせ、脳みそが痺れるようなたまらない淫臭が鼻腔をくすぐる。肺の中から身体全体が熱く燃え上がり、滾る血が全身を巡る。指の先から、さきほど夢精をしたばかりのちんぽにまで。   「どうした、坊主。顔が赤いぜぇ?」 「なっ!なんでもねぇ!それよりさっさと続きを話を続けろよ!」  テーブルのおかげで股間を隠せてはいるが、膨らみ始めた股間はズボンを突き破りそうなサイズにまで肥大化してしまっている。匂いだって自分でも分かるほどに酷く、牛にバレるのではないかと気が気ではない。  それを誤魔化す為に話を続けろと催促したのだが、分かりやすく声が震えているのを浜村も自覚していた。どうか気付かないでくれと願う浜村に対して、牛は口角を吊り上げながら言葉をつむぐ。    ゆっくりと、緩慢に。  焦らすように。   「で、何処まで説明したっけなぁ……ああそうだ、おれが淫魔、オスケモビルダーサキュバスだって事は話したな」 「納得はしてねえけど、お前が淫魔だってのは分かった。で、おれの、その。せいえきを飲みに来たのか?」 「はっはっは!残念ながら違うんだなぁ。おれ様は正義の淫魔!人間を無理やり襲うような不埒な事はしねえのさ。逆に人間を襲う淫魔を退治するのが仕事なんだ」    牛の声色は落ち着いていて、心地よかった。  体臭は鼻腔から脳みそを狂わせるが、重低音は耳から滑り込んで聴覚野から神経を支配する。もっとこの声を聞いていたい、夢の中でしてくれたように耳元で囁いて欲しいという欲求が湧き上がる。    鼻と口から犯されて、そして目線を前にやると牛の下品で豊満な雄胸が飛び込んで来る。頬杖を付いた牛の大胸筋は、テーブルに乗せるにちょうど良い位置にある。テーブルの上にわざとらしく乗せられた雄胸は浜村の頭をたやすく潰せてしまうであろう重量感があった。牛がほんの少しみじろぎすると大きく揺れて、木製のテーブルがギシギシ悲鳴を上げる。   (でっけえ……)  夢の中でしがみついたデカ乳は改めて眺めてみてもでかい。本当に筋肉なのかと疑わしくなるでかさと柔らかに円を描く姿。茶色の毛皮に埋もれていても肉感があふれでてくる官能的な筋肉の峰。中央に深い谷間を形成するそれは、牛の呼吸に合わせて縮み膨らむ。  雄っぱいの一挙一動から目が離せなかった。頬を包んでくれたあの柔らかさを想起する。シャツ越しでも魅惑的だったあの胸は、直接触れればどれほどの幸福をくれるのか。いつの間にやら頭は雄っぱいで埋め尽くされていた。   「おい、坊主。ちゃんと聞いてんのか?雄っぱいばっかジロジロ見やがってよ」 「え、あっ。ちゃ、ちゃんと聞いてる。じゃなくて、雄っぱいなんか見てねえ!」 「ンな事ほざきながら見てんじゃねえよ。やれやれ、ちゃんとお話聞けるように近くに行ってやるよ」  そして牛は浜村の隣へと身体を滑り込ませる。浜村が逃げる暇も与えなかった。最初からこうするつもりだったのではないかと疑わしくなる機敏な所作で浜村へと密着し、腰に腕を回してがっちりと拘束する。  ぐりぐりと雄っぱいを押し付け、空いた手で太ももを撫でまわし。これからいやらしい事をしてやるぞ、という意思を隠さない手つきと顔つきで、浜村の顔にねっとりした息をはきかける。   「あ、あ、あの。離れて」 「でな、おれ様たちはわるーい淫魔から人助けをしてんだよ。淫魔にもいろいろいてな、普通に精液をすする奴。夢の中にだけ現れる奴、恋愛感情をエネルギーに変える奴。いろいろだ」  耳の中に入り込んで来る吐息。口内で鳴る唾液の音までも聞こえる。牛は雄々しい外見と挙動に見合わない囁き声で浜村の耳を蝕んだ。牛の声で背筋がわななき、心臓が破けそうなほどに激しく鳴り響く。  男らしい声色に潜むのは救いがたい淫らさだ。女も男も知らぬ童貞でも、心の機微なんて分からない高校生のガキでも分かった。こいつは欲情している。自分との交尾を望んでいる。本能に直接囁きかけるウィスパーボイスで理性がほどけて消えていく。    浜村の鼓動は加速し続けて、落ち着けと言い聞かせても言う事を聞いてはくれない。落ち着け、こいつは男だぞ心内で唱えるが、次の瞬間にぶるりと震えて目をつぶった。牛の指先が太ももをそっと撫でたのだ。   「んあっ!触るな、だめだって」 「良い身体してやがる。でな、淫魔ってのは精力の強い奴を好むんだ。具体的には運動してたガキ。何かしらの理由で辞めちまったなら尚良い。体力と精力持て余して、暇さえあればセンズリコイてるエロガキだ」 「そ、それって。ぅおっ!」 「ああ、まさにお前みたいな奴だ。スポーツ名門校の生徒で、受験だからって部活を引退。加えて学生寮の個室って環境だからいつもオナニーに没頭してる。淫魔にとっちゃ最高の獲物だろうよ」    自分の事を的確に言い当てられ、浜村は服の裾を掴んでいた手に力を込めた。牛は次々と自分の秘密を言い当てる。水泳部に所属していた事。部内ではいたって平凡だった事。水泳部は鱗種の獣人ばかりで、体格に劣っているのがコンプレックスだった事。部活を引退してからはゴミ箱がいっぱいになるまでオナニーをしている事。教師に性教育をされるシチュエーションが大好きな事。    一日のオナニー回数からちんぽの弱い部分まで明らかにされて震える浜村は、羞恥心にぐらぐらと頭を茹るのを感じた。牛は追い打ちをかけるように、時折耳もとに息をかけ、耳たぶをそっと食む。声だけで脳が揺さぶれる発情した身体は微弱な快悦を何百倍にも感じ、勃起ちんぽからとろとろと我慢汁を漏らしてしまう。   「おぉおぉ、すげっ。これ、やべぇ」 「てめぇのちんぽからエロい匂いがプンプンしやがる。こんな良いちんぽ、淫魔が逃すわけがねぇ」  踊る踊る。指が踊る。  十本の指がそれぞれが別個の意思を持っているかのように浜村の太ももを這いまわる。水泳で鍛えた大臀筋をすべり、側面を撫でたかと思えば、膝の裏側をカリカリと引っかいて来る。牛の指は鉄芯でも入っているように太く節くれだっているのに、ズボンに覆われた皮膚を絶妙な力加減でくすぐってくるのだ。その淫靡な動きに浜村は肌を粟立たせる。    太ももをくすぐる一方、もう片方の手は浜村の腹筋や腰を執拗に撫でたのち、ゆっくりと下へと滑り落ちる。そして太ももを撫でる手は逆に太ももを這いながら昇る。目指す場所は同じ。ズボンを突き上げて存在を主張する男の象徴。もはや隠す事のできぬ雄の肉棒。    牛の愛撫によって欲求を充満させたちんぽは破裂寸前。牛はそれを理解しているのか、触れる事は無く引き延ばされたズボンの生地へと指をかける。夢の内で浜村の学生服を引き裂いた時のように。   「あ、あ、あ……」 「さて、さっきも説明したが淫魔には人に寄生するタイプもいる。脳や精神あらゆる場所にな。だが、多くの淫魔はある部分に寄生する。寄生して敏感にして、肥大化させ、性欲を増強させて、精力を多く貪ろうとする――ある部分ってのは言わなくても分かるだろ?」  駄目だ、やめてくれと拒みたかったが興奮で茹った脳みそは言葉をつむげなかった。  指先にまで快感が走って動かせなかった。  仮に動かせたとしても止められなかったかもしれない。ビンビンのちんぽが示している。言い訳なんてできない。浜村はどうしようもなく望んでいたのだ。   「お前に寄生したのは『大蛇』って言ってな。よくいる下級淫魔だが、放っておけば最後には人間の精力を全て吸い取って殺しちまう。助けて、欲しいよな?」 「う、うぁ」 「まお前が嫌って言ってもやめねぇけどな❤淫魔を追い出すのは簡単❤❤❤性欲を満たしてやればいいんだ❤もうちんぽが勃たなくなるまで交尾して❤種付けさせて❤だから、な――」    太い指が布地を裂いた。  開幕の知らせであると告げるように爽やかな音がして、千切れた生地が舞う。   「てめぇの金玉空っぽになるまで搾ってやるから覚悟しとけよおおぉぉ❤❤んっはあぁぁ❤❤❤生エロちんぽの匂いしゅんげええぇぇ❤❤❤❤❤」  股間に拡がる解放感。部屋に響く乾いた音。同時に浜村は腹筋に硬い物がぶち当たったのを感じる。  ズボンを引き裂かれて飛び出てきたのは、浜村のデカマラだ。  夢で牛にブチこんでやった時と変わらない卑猥で醜悪な肉槍。焦らしに焦らされた結果我慢汁という天然オイルでコーティングされ、飛び出たとたんに部屋の隅まで汚染するような雄臭さをふりまいた。   「はぁ❤❤んっへぇ❤オスガキちんぽはやっぱ違ぇなぁ~~❤❤❤嗅いだだけで孕んじまうぞぉ❤おぉぉ❤」 「くぅ。み、見ないでくれよぉ……」  牛が匂いだけでトロ顔になり、全身をひくつかせるのも仕方ないというもの。六つの腹筋を中央から串刺しにする形でそびえ立ち、子どもの腕ほどの長さでふてぶてしく勃起していた。それも長さを無駄に誇っているだけではない。サツマイモのように中央が膨らんだ胴回りをして、浮き出た血管の瘤が力強く卑猥輪郭を形成している。加えて童貞ちんぽではありえない浅黒く使い込まれた色を帯びて、凶悪な印象をより強めている。  牛の巨大な片手でも握り切れないふてぶてしいちんぽ。男なら誰もが羨むちんぽだが、浜村にとっては自分を苦しめる病巣と変わらなかった。自分の身体なのに異物としか思えない。    本来、浜村のちんぽはこんな化物じみたサイズではない。部活の仲間と比べてお粗末な自分のちんぽをコンプレックスにも思っていたぐらいだ。それが部活を引退してから突然おかしくなった。日に日に体積を増し、匂いもきつくなった。一日中オナニーをしてもおさまらないほど性欲が増し、朝起きるとパンツの中がザーメンでベトベトになるのが常になってしまった。 「だめだっ。頼む、待って」  故にこの肉体を治してくれると言うならば願っても無い事だ。しかし、今は何よりも牛が恐ろしかった。鼻息を吹きかけながらちんぽを凝視するその顔は今にもちんぽに食いつきそうだ。草食の獣人種でありながら獅子や虎も裸足で逃げ出すような貪欲でおぞましい顔をしているではないか。  金玉が空っぽになるまで搾るのも比喩ではないのだろう。どれだけの快感を注ぎ込まれるのか、どれだけ淫猥な交尾をさせられるのか。浜村の身体を震わせるのは期待と恐怖、そして断続的に身体を襲う電気のような快感だ。牛から逃げようとしても神経に淡い快楽が走り、四肢はロクに動いてくれなかった。   「へへ、今気持ちよーくしてやるから動くなよ❤❤つっても動けねえだろうけどな❤」 「お前、おれに何を……」 「おれ様の体液はどれも淫毒を帯びててなぁ❤❤❤汗の匂いを嗅いだだけで力が抜けちまうんだよ❤❤」    牛の言葉通り、浜村の身体からは力が抜けてちんぽだけが一層力強くそびえ勃たっていた。宿主である浜村の意思とは無関係にビュルリと我慢汁を噴き上げ、早く早くとおねだりを繰り返している。  しかし牛はちんぽには触れないで金縛りのままの肉体を抱き寄せる。茶褐色の毛皮とその下にある肉体は火傷しそうな熱を孕み、興奮を否応なしに浜村へと知らせる。火照る自身の身体を更に茹らせる熱。しかし、少しも不快ではない。触れているだけで発情のボルテージが上がり、息を荒くしていると不意に牛が唇を触れさせてきた。   「んっ!?んんうっ!?」 「キスも初めてだったよなぁ❤❤喜べ、一生忘れられねぇエロいキスしてやるよ❤」    程よい弾力のある感触が唇に押し付けられたのち、口腔粘膜での交尾が始まる。  痺れながらも拒否の言葉を吐こうとする口に、肉厚の牛タンが潜り込む。逃げようとする舌はあっけなく牛タンに絡みつかれ、暖かくぬめった唾液を塗りつけられ、浜村の口内で唾液が混ぜ合わされる。  口づけは次第に激しくなり、口角から唾液がこぼれると牛はすぐさまそれをすすりながら浜村の口内を舌で犯す。粘つきぬらつき蕩けた舌粘膜は牛のマンコ肉を連想させた。浜村の脳内にマンコの感触が蘇り、興奮がちんぽを逞しくする。   「んっ❤ちゅぱ❤❤んぅぅ❤ちゅうぅ❤」    浜村の薄っぺらい舌を自身の舌と一緒に口内へ引き込むと、歯でそっと挟み込み、優しくしごく。巨大な肉に見合わない繊細さで舌先をくすぐりながら、痛みを感じない程度の力で吸引する。浜村が舌の根本にじぃんとした快感を得ると、今度は逆に舌を口腔に押し戻すようにして、牛タンがまたも這い入ってくる。口腔粘膜と唾液の海の中で、舌肉がみっしりと充満する。  初めてのキスは長く、執拗に。童貞には刺激的すぎる情熱的なキスに、浜村の心はふやかされ、自分から舌を絡ませ始めてしまう。 「ん゛んっ!そ、そこはっ!んぁ!」 「大人しくしてろよ❤❤❤まだちんぽもハメてねえんだぞ❤」  牛の手がいやらしく全身を這いまわる。筋肉がほどよく付いた内ももをくすぐられ、身体を震えさせると今度は睾丸を握りしめられる。痛みを感じさせない絶妙な力加減で玉をもみほぐし、指先でころころと弄ぶ。浜村は舌を暴れさせる事で抗議するが、意に介さずに感触を楽しむばかりだ。なにせ浜村の睾丸はちんぽに見合ってばかでかい。平均的人間種のそれと比べると二回りは大きいだろう。  手のひらにずっしりと感じる重さに片頬を歪ませて、両の玉をクラッカーのようにぶつけて可愛がる。キスだけでも膨大な快楽を流し込まれているというのに、睾丸責めまでも加えられて浜村は射精へ向かって精液を煮え立たせる。   (すげぇっ!金玉だけでやべぇくらい気持ちいい。ちんぽ、触られてないのに)  金玉を愛されながら、もう片方の手でもも肉をしつこく撫でさすられる。かわいらしいへそをかすめ、薄く割れた腹筋もひとつひとつをすくい上げるように撫でる。痙攣し続ける首もとや、脂肪の少ない脇腹も、いやらしい手つきで愛撫していった。    男に触れられているのに嫌悪感は生まれなかった。むしろもっと触って欲しいとばかりに身体を揺すってしまう。口内に流し込まれる唾液は天上の甘露だ。女を知らない浜村でもこのキスがどれだけ素晴らしいものなのかは分かった。唾液を飲むごとに思考する力が蒸発していく。自分の体液は淫毒である、そう牛が言っていた事をぼんやりと思い出していた。   「もうそろそろコッチも触って欲しいか❤可愛い顔になりやがって❤❤」 「んあっ!ちんぽ、ちんぽすごぉ」  黒手袋で覆われた指がふてぶてしい勃起の腹をさすり、血管をなぞりながら鈴口目指して這い上がる。エラの張った亀頭は我慢汁で塗れてつやつやと照っていた。  筋肉だらけの淫魔は雄臭い顔つきで笑い、二つ指で鈴口を押し開き、クパクパと小刻みに開閉を繰り返す。ギンギンになった敏感ちんぽは亀頭を弄られるたび、ビクンビクンと盛大に暴れ回る。    デカマラに流れる血流は自分でも分かるぐらいに激しくなっていた。  自分でも分かるのだから、ちんぽを掴んでいる牛には間違いなく伝わっている。そう考えているうちに撫でられている鈴口がニチャニチャと音を立て始めた。我慢汁を漏らしていた肉の裂け目が、より多大に粘ついた粘液を漏らし始めたのだ。   「ちんぽ汁こんな漏らしやがって❤ヤる気になってきたか❤❤」 「別に、おれは――んぅっ!」  再び唇を奪われたかと思うと指先が繊細にちんぽを可愛がる。粘ついた我慢汁を手袋で押さえると、まんべんなく拡げるように亀頭に塗り込み始めた。童貞の上に興奮で鋭敏になったちんぽはヌルヌルにされる事によっていっそうモロ感の情けないちんぽに変えられていく。浜村は滝のように先走りを溢れさせ、ちんぽと黒手袋を粘液塗れにしてしまう。    牛は手袋が汚れるのも厭わずに指を這わせ、今度は指の腹で亀頭を引っかくように刺激してきた。同時にパンパンに膨らんだ金玉をこねまわして、休まず快感を注ぎ込む。肛門と金玉の間を指で強く押して、性感帯をマッサージまでもする。   (や、やばいって。おれ、ホモじゃないのに)  口内に入り込んだ舌を追い出そうと、もつれる舌先で押し返す。  なんと薄っぺらい抵抗だろうか。どうにか耐えようと目をつむって牛に内心を悟られまいとするが、ちんぽを捏ねられて喘いでいるのでは全くの無意味だ。  じれったくも激しい快感が脳を蝕み、くじけそうな理性がいちだんと蒸発していく。身体の奥底にある強い疼きに抵抗できなくなり、何も考えずに腰を振る豚に成り下がりたかった。  何よりも恐ろしいのは全身が溶けそうな快楽を与えられているのにまだ射精していない事だ。自分の身体の全てを熟知して、コントロールしている。淫魔と称するに相応しいテクニックだ。   「んっ、キスはもう嫌か❤じゃあこっちな❤❤」 「ふああっ!?み、耳はやばいって!ああっ!」  唇が離れると、すぐに耳たぶを撫でる生暖かい吐息が。そして夢でも囁かれた低く男らしい囁き声。声を聞いただけでもちんぽが大きく跳ね動き、口から溜まっていた涎が溢れ出す。牛はそのまま耳の穴の入り口をコチョコチョとなぞったり、紅潮した耳たぶを咥えてちゅぱちゅぱと舐めたりと耳への愛撫だけで浜村を喘がせる。  ぱくりと咥えて耳の穴の中まで舐めまわすと、浜村は下品な水音ともどかしい快感で腑抜けた声を上げてしまう。三半規管へとダイレクトに伝わる淫音は脳みそをかき回し、性欲を満たす事以外考えられなくなっていく。   「さて、たっぷり楽しめただろ❤❤……次はおれ様に奉仕させてやるよ❤❤❤」  浜村の嬌声をたっぷりと楽しんだのか、牛は身体を離すと浜村のベッドへとうつぶせで寝そべった。隆起した山脈の連なる広背筋と、反対に優美な円を描いたけつの輪郭。人の物ではない完成された肉体を持つ雄が、触れる名誉をくれてやると自分を誇示している。    不遜。尊大。そんな言葉は当てはまらないだろう。  この牛と交わえるのならどれだけ金を積んでも惜しくは無いという男はいくらでもいるに違いない。指の一本でも触れられるなら、その姿だけでも生で見られるなら何でもする男はどれだけいるか。  奉仕させてやると命令されても、浜村は怒りなど湧かずにただ喜びだけで胸を満たしていた。 「ほら❤見てねぇで早くしろよ❤❤動けるようにしてやっただろ❤」  身を焦がすほどの熱い呼気を吐きながら、牛は誘う。もどかしげに腰が揺れると凸凹の背筋が鳴動する。皮膚の下にどれだけ鍛え上げられた筋肉が潜んでいるのか。そして硬度を増す背中とは反対に、けつ肉はたぷんっと柔らかく跳ねて誘惑する。  上半身は雄性を固めて造った鎧のようで、下半身は雌のいやらしさがたっぷりと詰まった肉袋のよう。浜村が唾を飲むと再び腰を揺すり、誘う。それだけで牛の匂いを芬々と感じて、浜村を繋ぎ止めていた理性がついに千切れて消える。   「さ、さわるぞ……」  牛の言った通り痺れていた手足は自然に動いた。しかし逃げ出そうなんて考えは微塵も起きずに、浜村は震えながらベッドへと脚をかける。大きく開かれた両の太ももの間に座ると、ちょうどマッサージをするような姿勢で牛へと手を伸ばす。   「んな緊張すんなよ❤童貞くんはかーわいいなぁ❤❤」    挑発するように揺れる尻尾。片頬を歪める牛の顔。  嘲笑われている。それは浜村にも分かった。童貞である自分が浅ましくも牛の身体にむしゃぶりついて、飢えた犬のように身体を撫でまわすのだと嘲笑われている。    それが分かっていても、浜村は自分を抑えられない。夢で感じたけつのやわらかさ、豊満さ。今、現実で触れたならどれだけの素晴らしさなのか。  想像しただけで射精しそうになりながら、浜村は手のひらをけつへと沈めた。驚くほど柔らかな毛並みに沈ませて、遂にけつ肉へと触れる。   「うわっ……!」  声を出したのは浜村だ。驚嘆ではなく感動からもたらされた声は、至高の芸術品を目にした時のそれに近いかもしれない。夢で感じた時以上に圧倒されるけつ肉の感触。つきたての餅のような柔らかさと、力強い弾力を兼ね備えたけつの筋肉は力を込めるとたやすく沈みこむくせに、力を緩めるとすぐさま押し返してくる。指先が触れただけで感触に溺れ、浜村はがむしゃらに肉を鷲掴みにする。    でかいけつに比べると小さすぎる手が、火照ったけつたぶを撫でまわす。指先をめりこませ、じっくりと力を加え、均整の取れたラインが醜くひしゃげるまで握り潰す。ぐっ、ぐっと圧力を加えれば雌の臭気が谷間から染み出してくる。会陰部は谷間から流れた汁でしとどに濡れており、見えずともマンコが濡れているのが分かる。  虫を誘う食虫花のように匂い立つマンコ。浜村もその誘惑には抗えず、淫香に心を奪われている。ムチムチのけつ肉を割り開き谷間の奥にあるマンコをしゃぶりたい、愛液を直接すすってやりたいと本能が訴えている。だが――   「いいか、おれ様が許可を出すまでオマンコはお預けだからな❤❤まずはおれ様をその気にさせてみろ❤」  そう命令されると逆らえず、黙ってけつ肉への愛撫を続けてしまう。  それに、浜村自身も芸術品のような肢体にもっと触れていたかった。五指をもりこませるだけでは物足らず、けつたぶを弾ませるように弄び、中心に向かってぐりぐりと抑えつけては肉の詰まり具合を再確認する。無論手のひらで捏ねて柔らかさを堪能する事も忘れはしない。    浜村は溺れていた。牛の予見していた通りに浅ましく身体を貪っていた。  その柔らかさをもっと味わいたいという思いもあるが、それ以上に牛に快感を与えてやりたかった。童貞らしく、目の前の雌を悦ばせてやりたいと身の程を弁えない思考で指を躍らせる。  けつ肉を捏ねる五指に一段と力を込めて搾り立てる。そうしてでかいけつ全体を手のひらで捕らえて揉みまわす。右を捏ねて次は左へ、左を捏ねたら次は右へ。けつたぶに手形が残るような力で捏ね続ける。熱く粘ついた吐息を牛のけつに吐きかけながら。   「おい❤けつばっかり揉んでんじゃねえよ童貞❤❤脚や腰もマッサージしてマンコの準備整えんだよ❤童貞のガキはみーんなけつと雄っぽいばっか揉みやがるから困っちまうぜ❤❤」 「う……わ、分かった」  小馬鹿にされるが、けつ肉にがっついていたのは紛れも無い事実。反論もできずに顔を真っ赤にして頷くと、全身の筋繊維を丁寧にほぐしていく。  愛撫の経験など無い浜村だが、マッサージの手つきは慣れたものだ。過去、部活の先輩に命令されてマッサージをすると、上手いと褒められ部活の後には毎日やらされるようになってしまった。最初はその先輩にだけ行っていたが、浜村の手つきをみた同級生や先輩にも頼まれて三年になるころには部員のマッサージは浜村の担当になってしまった。  そんな経緯のおかげか、実に巧みに牛の筋肉をほぐしてやる事ができた。けつを揉んでいる時はただにやつくだけだった牛が、心地よさに何度もため息を漏らす。牛が自分の手で感じている。それが浜村の胸に熱いものを滾らせて、太もも、ふくらはぎ、そして腕。余すところ無くマッサージする。   「んぅ❤❤なかなか調子出てきたな❤次はおれに跨れや❤」 「いけど……重く、ないのか?」 「てめえみたいなひょろひょろしたの何人乗ったってビクともしねえよ❤ほら、おれのでっけぇけつに乗っかっていいんだぜ❤❤❤」  そしてけつをたっぷりと揺すられたら、どうして断る事ができようか。やかましく心臓を鳴らしながら、膝立ちの状態でけつへと腰を落とす。

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