重版童貞! (Pixiv Fanbox)
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スマホをオフにすると冴えない男が映っていた。おれだ。
とっくにまともな社会人は出社している時間だというのにおれはスマホのデイリーをこなしつつ布団の中でごろごろしていた。
最近頑張ってるし今日はお休みの日!と昨夜から決めていたしこのまま二度寝をしたっていいところ。
それでもおれの腹はくうくうと鳴く。昨晩は食いすぎて胃がもたれるレベルで食べたのにこの腹の減りよう。最近の食事がボリュームありすぎて胃が調教、いや拡張されたのかもしれない。
このお腹に見合うのは菓子パンをもそもそ食べることじゃなくって愛情のこもった朝定食だ。目玉焼きとパンとコーヒーではなく、白米、味噌汁、卵焼き、ほうれん草のおひたし。これだけでいい。
自分では絶対に面倒くさくて作ってくれる恋人もいなくて。思い浮かべて涎を貯める。そして現実は非常なりと諦めてカチカチのパンをコーヒーで流し込む。それがおれの朝。
「リュウくん、ご飯できたで~~。寝てばっかやとあかんよ」
しかし!今のおれにはいるのだ。
毎日ご飯を作ってくれて掃除洗濯もしてくれてその他の家事もしてくれて朝は優しく起こしてくれて――
「ほれほれ。リュウくんのリクエストの裸エプロンやで裸エプロン!どや!見てみ!」
しかも裸エプロンになってくれる筋肉むちむちの虎おっさんがいるのだ!
「ギリギリはみ出そうっちゅうかほとんどはみ出とるよな、これ。こんなんおっちゃんに着せるなんていけない子やな~~」
ボリュームたっぷりの肉厚な身体。その程度では物足りないぐらい目の前の虎はばかでかく肉々しい。丸々と実った腕の筋肉やおれの腰より太そうな脚の肉。筋肉の量感が全身から漲っているというのに身体の起伏はゆるやかなものに感じられる。
大胸筋はピンク色のエプロンでは拘束しきれないくらいに突き出していて、下着すらはいていない尻肉はスイカを二つ並べたようなデカケツである。にもかかわらずおとなしく見えるのは身体全体が豊満な肉に覆われているからである。
おれの眼前でくるっと回ってエプロンのすそをヒラヒラさせると肉がたぷんっと淫音を響かせそうだ。
「どや?おっちゃんの朝ごはん食べたくなったか?起きたくなったか?」
おれのちんぽは完全に起きているが、あくまで平静を保ちつつせんべい布団から起き上がる。
ヤマトさんにばれたら全力で――朝メシを食っている間もからかわれるに決まっているからだ。オレンジの黒のデカケツを上機嫌に振って、エプロンの上からでもサイズが分かるような巨根をぶらぶらさせるようなド変態な恰好をしているくせに。
いそいそとテーブルに朝食を並べるヤマトさんはやはりエロい。ピンク色の腰ひもが太い腹回りにきゅっと食い込んでいるのもエロいし、裾で太ももがわずかに隠れているのもか半身丸出しにしているよりも扇情的だ。こんな恰好でおれを挑発しておいて、いざ勃起していると分かったら肉救付きの手で撫でながら「朝から元気やなぁ❤リュウくん、昨日もいっぱい出したんに精剛さんなんやなぁ❤❤」とかなんとかいじってくる。おれには分かる。
「なんやリュウくんは尻派なんか?パイズリとか授乳手コキとか好きやしおっぱい派やと思っとったわ」
などと怒りと性欲を燃やしているとデカケツをだぷんっと揺らしてヤマトさんが意地の悪い笑みを浮かべた。
なんで後ろからの視線に分かるんだ。
「女の子ってそういう視線って大体分かるんやで?分からんと思っとるんは男だけや」
「ヤマトさんとか女の子から一番遠い生き物でしょ!」
「失礼やな!童貞から薄汚い性欲を向けられとるんは同じやろ!」
そういうとエプロンの裾を持ち上げて亀頭が見える寸前までめくってみせる。ギリギリのラインを攻めるような挑発行為におれの視線は釘付けとなり、みっちりと肉の詰まった太ももの内輪差とか先っちょだけ見えるちんぽとかに心が踊る。
チラリズム。ミニスカートとかをはいている女子がやるような業をいかつくて雄臭いおっさんが使いこなしている。
「ほれほれっ!見たいんやろ?でもあかんで!エッチな子には見せたらんで!」
「くっ……!」
がくり、と膝をついて項垂れる。
悔しくて殺せ!と言っちゃいそうだがおれの視線は欲望に忠実で、上から下まで這いまわっていた。ついでにす、すすすとにじり寄りつつエプロンの向こう側を下から拝んでやらんとする。
が、すかさずエプロンを手で抑えて絶対領域の中を隠しやがる。その手をどけろ!そんなことをしたらちんぽがエプロンをこんもりとさせて余計にいやらしいぞエロ中年!
「おーっと、あかん。あかんで!そんな恥ずかしいとこ見られたらおっちゃん生きていけんっ!」
「会ったその日にケツの穴見せてきた人がなにほざいてんですか!手で抑えるな!」
「おっちゃんが見せるんはエエけどリュウくんが勝手に見るんはダメや!ダブル童貞クンにはそんな権利は無いっ!」
「言っちゃいけない言葉があるだろおおおっ!」
ダブル童貞!
心を抉る鋭利な言葉のナイフ。
事実、いや正確には事実と異なるのだが概ね事実。ゆえに効果的にダメージを与える罵倒。おれが致命的な一撃を喰らってのたうちまわっていると、その隙におれの腰を抱きかかえるように抑え込まれてしまう。ちょうど、ヤマトさんの顔がおれの股間あたりに乗っかるような体勢だ。
ぐりぐりと勃起が作ってしまった膨らみに黒い鼻を押し付けつつ、追い打ちの罵倒を叩きつけてくる。
「ほれー、もう勃起しとるし!朝っぱらからこんなにちんぽギンギンにしてどないすんねん。もうすぐ重度の童貞のまま三十路になるっちゅうのに」
「年齢の話はやめろ!反論できないし心に響くからぁ!」
「これはおっちゃんが指摘したらんとあかんことや!こんなおっちゃんに裸エプロン着てほしー、とか網タイツはいて欲しーとか言うてる場合ちゃうで!」
おれがお願いするたびにノリノリで着たのはあんただろうがああああぁっ!コスプレ衣装やエロ下着大量に持ち込んで資料のために撮ってくれへん?だのリュウくんはTバックとケツワレどっちがええ?だのおれの前ではいてみせたのはあんただろ!
人の性癖を歪めておいてこの仕打ち。悪魔だ。おれはあの日悪魔と契約してしまったんだ。鬼編集に毎日いじめられたかと思えば次は悪魔に誘惑されてしまうなんてこの世に神はいないのか。
「いやー、おっちゃんのせいやなくてリュウくんは元々ド変態のエロ中年やろ。裸エプロンとかリュウくんの歳でリクエストすんのはやばいで」
「いやっ!これは作品のために資料を集めようと――んっ!?」
「こーんなちんぽしてなに言うとんの❤❤朝ご飯前にこんなちんぽしとったらあかんやろ~~❤」
ぐい、と鼻先が強く押し込まれて恥ずかしい悲鳴が出た。ぐりぐりと淡い圧力をかけられ続けたちんぽはパジャマを押し上げるほどにガチガチに硬くなり、無駄にでかい未使用ちんぽはヤマトさんの鼻づらを押しのけようとしていた。
それを𠮟りつけるような、褒めそやすような口調のままヤマトさんは布地ごしに頬を擦り付ける。快活で豪快で、世話焼きの虎の顔は投げ捨ててうっとりとした雌としてちんぽに媚びていた。
「あっ!ヤマトさん、ちょ……」
「次に書くんはお目覚めフェラのシーンやったっけ❤したらおっちゃんで経験しとこか❤❤ちょーっち遅いけどええやろ❤」
パジャマが止める暇もなくずり降ろされた。
勃起ちんぽの形を浮きだたせるボクサーパンツが露呈させられても、それを止める気は無かった。
ヤマトさんの手にかかれば常識も羞恥心もすぐに溶かされてしまって、劣情に脳みそを埋め尽くされる。
我慢汁のシミを作った股間は酷い匂いがするはずなのだが、ヤマトさんは躊躇いもなく顔を突っ込んでふごふほと鼻を鳴らし、顔を擦り付ける。下着ごしに口づけられると声が漏れそうになる。
「おっ❤声我慢で偉いなぁ❤❤童貞ちんぽ我慢強うなったなぁ❤」
言いながらヤマトさんは口で咥えた下着をずり降ろす。
サイズだけは無駄に立派な童貞ちんぽがブルンッ!と音を立てて跳ねるといかつい虎の顔を打った。
「うっほおぉ❤❤またデカかくなったんちゃう❤エロ漫画でもなかなかお目にかかれんサイズやで❤❤無駄に立派なんに使っとらんてもったいないなぁ❤」
「う、ううぅ……」
「ええね❤リュウくんぐらいの歳ならそないに恥ずかしゅうしとった方が可愛いで❤❤おっちゃんもアガってきてまうわ❤」
巨漢の虎が頬ずりして、粘液を顔へ擦り付けるそれはへそにまで届く長さとそれに見合った太さを誇示にしていた。
肉球のついた手で握られる感触が心地よく、我慢汁は遠慮なく吐き出されてはふわふわの頬毛を汚す。
ヤマトさんは我慢汁を鼻につけることを厭わずに鼻先を寄せ、すんすんと匂いを嗅ぎまわる。つう、と鼻先でなぞりながら降りていくのはちんぽの根本。金玉袋へと顔を突っ込んで匂いを吸い込まれると虎の髭が内腿をひっかいてむず痒い。しかしそんな微細な刺激はどうでもよかった。金玉を堪能していた鼻先は、竿から亀頭、陰毛の茂みにまで好き勝手に潜り込んでおれの匂いを堪能している。そのいやらしい光景にちんぽは強く脈打っては興奮を露わにしていた。
「ちんぽだけならおっちゃんも負けてまうかもなぁ❤あ~~こんなちんぽ下げとるなんてもったいないわぁ❤❤」
べろり、と我慢汁をすくい取るようにして亀頭が舐め上げられた。
本物のマンコを知らないちんぽには強すぎる、生暖かくて柔らかい舌の刺激。わずかに粘膜をくすぐられただけで情けない声が漏れる。
たまらずちんぽがしずくが漏れると舌がまたも踊って雄の汁を舐め取って、休みない刺激に太ももが揺れた。
「くふ❤❤エロいことばっかり妄想しとる童貞クンのくせにちんぽはホンマ弱いんやなぁ❤そんなんでようハードな凌辱なんて書けるなぁ❤」
「そ、それは今関係無いでしょ、ううぅぅ!それにもう童貞じゃねえし!」
「おっちゃんのマンコしか知らんのやし童貞やろ❤エロいモン書くならちんぽ強くならんとアカンからな❤❤おっちゃんにしゃぶられてもすぐイったらアカンで❤」
そして、舌先はカウパー線液を舐めるだけでは飽き足らずちんぽをいっそう貪欲に舐め始める。ざらついた舌で、劣情により熱く滾った肉の槍を磨くように上から下へ。
かと思えば汗で蒸れた金玉をしゃぶるように舌で転がし始める。
「く、おぉ!ヤマト、さ……」
「ん~~❤まだ始まったばっかやで❤❤」
金玉を舌の上で転がしていた口が、竿を滑りながら遡上していき亀頭へと口づける。ちゅ、ちゅとバードキスを繰り返した後に、すぼめた口先へといちんぽを導いていく。
「あ、ああぁ……!」
オナホなんかよりずっと気持ちがいい粘膜の感触。
ヤマトさんによって何度も射精へ導かれてきたが、口内粘膜の心地よさは慣れることがなかった。
おれよりずっと年上で、逞しくって豪快な雄がおれの汚らしいちんぽを舐めてくれている。下品な顔で咥えこんでいる。
おれはその光景と感動を頭のメモに書きつけようとしたけれど、気持ちいいって言葉で頭が支配されていく。
「っは❤うぉ❤❤じゅるっ❤ずぞぉぉ❤んっじゅぅ❤❤あ~❤顎つかれてまうわこんなちんぽ❤❤っぷぅ❤」
おれの脚をがっちりと抑え込んだまま、裸エプロンの虎が文句をつけてくる。口が疲れるなんてすぐに分かる嘘を吐くんじゃない。
喉奥までやすやす届くちんぽをずっぽりと咥えこみ、ひょっとこみたいなツラになって吸い上げたり、引き抜いたかと思うとまた根本まで飲み込んだりと浅ましくちんぽへしゃぶりついていた。
快楽に腰を動かそうとしても無駄だ。
比べればおれの腕が細枝のように思えてしまう剛腕がおれを押さえつけて、ぐにぐにと弾力ある乳肉で脚を押し潰してくる。
身体を擦り付けて。
頬を擦り付けて。
媚びて甘えながらちんぽをしゃぶるヤマトさんの痴態に耐え兼ねてオレンジと黒の頭を鷲掴んだ。
「んぶっ❤❤ぢゅるるぅ❤ん~~❤」
ヤマトさんを静止しようとしたのか、それとももっと強く吸えと催促したかったのかは自分でも分からない。けれどこの行為はヤマトさんのお気に召したようで喉を鳴らしながら流し目を向けてくる。
喉奥で亀頭を締め付けたまま、舌を絡みつかせ、唾液を飲みほすようにして喉を使う。
いやらしい水音が鳴り響くたびにただ粘膜で擦るのは違う快感がおれを襲う。甘えた喉を鳴らす音。我慢汁と唾液が混ざったものを飲み干す音。陰毛に鼻先を突っ込んだまま空気を吸い込む音。聴覚からおれは追い詰められていく。
「ちゅうぅ❤んふっ❤❤ふごぉ❤ぢゅるるぅ❤❤」
ペットを褒めるように、ヤマトさんの手がおれの下腹部を撫でまわす。
加速するストロークの往復。
亀頭を磨き上げる巧みな舌の動き。
搾り上げてくる口内粘膜。
聴覚からおれを煽り立てててから追い打ちのように快感を注ぎ込まれ、すぐに限界へとたどり着く。
唾液まみれにされた金玉から精液があがってきて、欲望をぶちまけようとちんぽが震える。
「ヤマトさ、もうっ!もういくぅ!」
「じゅぞぞぞっ❤❤ンジュルルルッ❤」
口の中のちんぽがこれまでよりも硬く張りつめて、金玉が根本まで吊り上がる。絶頂までもう間もなくだと察知したヤマトさんは最後の追い込みをかけようといちだんと早く頭を動かして、口から泡立った唾液を散らしながら、激しく淫らな音とともにちんぽをしゃぶり立てる。
快楽を堪えようと下腹部に力をこめるがむなしい努力だ。唾液の海で翻る舌はちんぽが蕩けそうで、たやすく限界を迎える。
「あ、ああっ!いく!ヤマトさんっ!いくううぅぅ!」
「んっむううぅぅぅ❤❤❤」
その瞬間、ヤマトさんはおれの下腹部を押し込むほどの力で顔を押し付けてきた。滾る亀頭が喉奥を超えて食道までめりこんで、喉にちんぽの形が浮かび上がる。
それがとどめとなって、喉に密着した鈴口が大きく開き、煮えたぎった精液がぶちまけられた。
「んぶうぅう゛ぅううぅ❤❤❤んぐ――んぶうぅ――❤❤」
おれの腰も反射的に跳ねて、ヤマトさんの喉マンコの奥まで掘り進めてしまう。断続的に跳ねるちんぽからは次々と雄汁が注ぎ込まれて喉マンコの壁を打ち据える。
自分でも驚くような量の精液をヤマトさんは喉を鳴らして飲み込んでいき、溢れかえった精液が通る道を間違えて気道へと逆流してもちんぽを離さずに吸い上げる。
「ぶむ゛ぉおぉ❤❤んずっ❤んじゅぅうぅ❤❤ズゾゾゾゾォ❤❤❤」
気道から逆流した精液は鼻からあふれ出し、男前な顔をザーメンでできた鼻風船で飾り立てる。それだけにとどまらず粘っこい精液が鼻水のように鼻の穴から垂れて、口から逆流して精液が口の端からも垂れ落ちている。
雄臭くて、でも愛嬌のあった虎の顔が娼婦顔負けの下品で間抜けなザーメン塗れのツラになって。それでもヤマトさんはちんぽを離さず喉を鳴らす。
「ん~~っ❤❤じゅ、ぷはあぁぁ❤❤❤」
やがて、最後のひとしずくまで喉奥に流し込むとヤマトさんは喉奥に突き刺さったままのちんぽをずるりと引きずりだした。鼻からいまだにザーメンを垂らして、顔に陰毛をつけたままのヤマトさんは恍惚とした表情で精液臭い息を吐いた。
「んっはああぁ……❤❤イクの我慢せえ言うたやろ~~❤こんなにすぐイくエロ小説の主人公なんかおらんで」
「ぐっ、それはヤマトさんのフェラが上手いかーらーでーすー!なんでそんな上手いんですか!どこで練習してきたんですか!」
「練習なんかせんわ失敬やな!リュウくんとちごて相手に不自由せんから上手くなっただけや!」
「威張ることじゃねえ!このヤリマン!淫売!ちんぽ狂い!」
「おーおー物書きのくせに貧しいポキャブラリィやのう。童貞の言葉責めなんぞなんも心に響かへんわ」
ふん、と鼻を鳴らしながらもヤマトさんは唇と舌で丁寧にちんぽを掃除していく。絡みついた精液を綺麗に掃除して、舐め取った精液を舌の上でたっぷりと堪能しながら流し込んでいった。
こんな下品なフェラはエロラブコメのヒロインがやっていいモンじゃないと思うのだが、本当にこの人と同棲をして作品は完成するのだろうか。
「大丈夫やろ!リュウくんがやる気出せばパパッと完成してまうわ!」
たった今罵りあったことも、ちんぽをしゃぶっていたことも忘れたようににかっと笑う。
それを見た途端に心臓が高鳴って。ああ、この笑顔を見せられたから、この人との同居を受け入れたんだっけ。
これはおれとヤマトさんの物語。
期間限定の同居生活。
スケベで格好良くって、面倒見がよくって。おれが惚れこんじゃったとある虎おっさんとのエロたっぷりのラブコメ。
スランプ気味のエロ作家が、作品を完成させるための物語。果たして自分の殻を打ち破って、エロラブコメを書き上げることができるのか?ってお話だ。
最初にネタ晴らしをするとこの物語はハッピーエンドで終わる。
見事作品は完成したし、エロ小説としては類をみないヒット作品になった。文句のつけようがないハッピーエンドで終わる物語だ。
***
八月某日。
だいぶ歳をくった雑居ビルの一室でおれは祈りを捧げていた。
電車で数駅。徒歩で数分。受付についたらペンネームを告げて。やたらとムチムチしていたりピッチリしたスーツで筋肉を包んでいるオスケモたちが表紙を飾るエロノベルの文庫本が置いてある一室に通されてからおおよそ一時間。
はじめは良かった。最近の新刊のあれが良かったですねなんて世間話で間と繋げていた。いつしか話題は無くなり部屋の中ではイタドリ担当が原稿をめくる音だけが淡々と響いていた。
はやく終わってくれ。永遠に終わらないでくれ。矛盾した祈りを捧げていると、
「はい」
ひっと悲鳴が漏れそうになった。
落書きの一つもない無機質な机の表面へ、イタドリ担当が原稿を眺めていたタブレットを置いた。コトリ、と無慈悲な音が響く。ひと昔前は何百枚もの原稿用紙を渡していたのだだろうが今は楽になったもんだ、と現実逃避にどうでもいいことを考えた。
仕切り板一枚だけで区分けされた打ち合わせ用スペースに、ごくりとおれの唾を飲み込む音だけが浮かんで消えた。
喉がカラカラのくせに全身は脂汗にまみれていた。ポッドに煎れてくれていた冷たい麦茶はあっという間に空になってしまった。
何十回も繰り返してきたやり取りとはいえ、この瞬間はどうしても慣れない。帰りたい。
だがここげ逃げ出してしまってはこの数か月の時間が全て無駄になってしまう。すがるように目の前に座る男前な虎を盗み見る。
歩くたびに揺れる乳と尻。そしてがちがちに張った太もも。脂肪を削ぎ落して引き絞られた腰。突き出るべきところは突き出て、くびれるべきところはくびれた極上の身体。
おれみたいな雄獣人を嗜好する者からすればすぐにでも抱き着いてむしゃぶりつきたいスケベな身体をしている。でも、今はイタドリさんの身体で妄想する余裕は無い。
おれの視線を察知していたのか、イタドリ担当は雑誌モデルが務まりそうな端麗な顔で微笑んだ。
雪の色をした毛皮が冷房でふんわりと揺れる。胸が高鳴る。緊張がほどけていく。これはいけるのか。
半年ほど続いたチャレンジがついに実るのか!ならば言ってくれ。そしてご褒美をくれ。そのイケメンなツラで媚びてへつらってみせろ!
眼鏡のフレームを、筋肉によってごつくなった指先が優美に持ち上げる。
そしてイタドリ担当はいつものようにそのマズルを動かした。
「ボツです」
氷タイプが弱点だったら即死してたんじゃないかって冷たい声だった。
絶対零度。慈悲の欠片も無い死の宣告。さんざん期待させておいての真逆の反応。高鳴った心臓が急停止。頭が真っ白になる。
「駄目ですね。売れませんよこんなの」
そこに追い打ち。再起動しかけていた頭が再起不能。
あーまたか。仕方がないね。また次の原稿を書かないと!
なんて割り切れるわけねえだろ!全身の骨がぐにゃぐにゃになって脳みそがミキサーにかけられてる気分だ。吐きそう。
一片の可能性にすがって再確認。
「だめ?ほんとに?」
もうすぐ三十路になりそうな男には似つかわしくない口調だったが、キモいとは言われなかった。
代わりににこやかな笑顔でもう一度。
「駄目です」
「ほんとぉ?」
「はい。駄目です。ボツ」
雪色の虎はおれを虜にする笑顔を崩さないままバッサリと切り捨てる。
「プロットにはオッケーくれたんじゃか!」
「オーケーを出したプロットと違ってます。ハッピーエンドのはずが凌辱堕ちバッドエンドになってるじゃないですか」
「そっちのがいいでしょ!おれは凌辱したのに最後はなんとなく良い感じに終わるエンドが嫌いなんだ!」
「私はそう思いません。というか、そう思うならプロットを提出する段階で主張してください。書き終えてから言われても時間を無駄にするだけです」
正論の暴力。
だが、暴力じゃ何も解決しないんだぞ。
「えっとぉ、これ、すごく頑張って書いたの」
「そうですか」
「書いてる間、収入無いから貯金もだいぶ減っちゃって……」
「そうですか」
「人の話聞けよ!」
「聞いてます。情に訴えられても売れないと思うものにGOサインを出すわけにはいかないんです」
こいつの目は節穴なのか?すっごくエロいし面白いし最後に主人公が心が壊れないまま一生凌辱され続けるところとか最高じゃないか。
てか、この前もボツにしたじゃないか!人の心が無いのか!顔と乳とケツが良いからって許されないぞ!
「編集なので許されます。先生のセクハラは許されません」
「ふぐっ!?」
アイスブルーの瞳を冷然と輝かせたまま、イタドリ担当のつま先がおれの股間へとめりこんだ。
といっても痛みを感じるぐらいではなくて、革靴をはいたままの足でぐりぐりぐりぐり。昂ったおれの股間を窘めるように押し込んでくる。
「はふっ!ふおおっ」
「喘いでないで、官能小説作家らしい語彙で感想を述べてくれませんか、先生」
こんなエロい身体をした虎に足コキをされて喘がないなんて、それこそインポ野郎でしかありえないだろう。
怒りは性欲で上塗りされて、おれはでへでへと間抜けな顔で知能指数を低下させる。官能小説家としてのおれはなく、雄獣人で毎日オナニーをしているアラサー野郎に成り下がる。
言語野が働かないぐらいの知性になってしまったし、ちょうどいいのでおれの自己紹介を済ませておこう。
大体わかっているかもしれないが、おれは小説家だ。それもエロ専門の。書いているのは雄獣人がえげつない調教されたり、魔物や触手に犯されたりオークの肉便器にされたりとかそういうの。いわゆるオスケモ凌辱モノというジャンルだ。
そんなもんが本になるのかと思われるかもしれないが、この世界ではオスケモの官能小説やオスケモエロライトノベルが本屋で平積みにされているので仕方ない。そういうものなのだ。
そして、おれのちんぽを革靴で蹂躙しているのはイタドリ担当。
おれがデビューして以来ずっとお世話になっている編集様にして、おれの股間もお世話になっている虎の雄だ。
雪色の軽やかな毛皮。異種族でも整っていると感じる顔立ち。局部的に特上の盛り上がりを見せる身体つき。仕事に対しては一切の妥協を許さず何人もの作家を売れっ子にした名編集。
「先生、そろそろ戻ってきてくれませんか?」
と、自己紹介と設定の解説を終わったところで顔をあげるとそこにはおっぱいがいた。失礼、イタドリ担当がその爆乳をテーブルへこれ見よがしにのっけていた。
ネクタイが谷間に挟まれて爆乳っぷりを際立たせている。
乳肉の先端を注視すると大ぶりの乳首がシャツに浮き出ている。
でかいくせに少しも形が崩れていない乳は、触れば弾力で跳ね返されそうで。
「そうやって胸ばっか見るのもセクハラですよ童貞先生」
「童貞言うな!てか、そんなでかいおっぱいぶら下げてるのが悪いんだろ!」
「先生のためにでかくしたんじゃないですよ。いろんな男に揉んだり舐められたりしてたら育っただけです」
くつくつと意地の悪い笑みを浮かべて乳を揺らして見せる性悪担当。
仕事抜きでも最悪な根性をしているなと思いつつもその筋肉の塊から目が離せない。
「そんなもの欲しそうな顔しても触らせませんよ?童貞にはもったいないですから、私のおっぱいは」
「うるせえ!じゃあお前で童貞捨てさせろ!」
「先生がもう一個の童貞を捨てたらいつでも先生の童貞を食べてあげますよ。前から言ってるじゃないですか」
そして、もう一度ちんぽを革靴でぐりぐり。
これ。
この手口。
これこそがイタドリ担当が次々とベストセラー作家を生み出している秘訣である。このムチムチなおっぱいとかスーツがはち切れそうなケツで作家を誘惑しておいて、作品が売れたらご褒美をあげると囁くのだ。
ちなみに作品の売れ具合によってご褒美は変わり、300万部を売り上げた知り合いの作家はデートで朝まで生ハメコースをしてもらったと自慢してきた。リクエストの下着とホットパンツで電車の中で痴漢プレイに個室の焼き肉屋であーん❤なんて言いながら焼肉を食べて手コキまでして貰えて最後にはイタドリ担当の自宅で朝までセックスだ。ベッドでも風呂場でもベランダでも種付けして、イタドリ担当の家に自分のザーメンの匂いを沁みつかせることができるのだ。イタドリ担当のマンコの具合と一緒にプレイの詳細を教えられたおれの気持ちが分かるだろうか。
「売れたら先生もこのおっぱいを好きにできるんですよ?ミリオンまでいったら先生のオナホになってあげてもいいです」
「ミリオンとかハードル上げすぎでしょ。何人いるんだよ、オスケモ官能小説のミリオン作家」
「そりゃ数えるほどしかいませんけど。ミリオンまでいかずとも『もう一つの童貞』さえ捨てたら一晩ぐらい先生のモノになってあげますよ?」
もう一つの童貞。
今のおれが一番聞きたくない言葉だ。
この世界では童貞なんて価値が無いものであり、解除されるまで世界から迫害されるバッドステータスのようなものである。
童貞とつけばどんなものでもイメージが悪くなるが、作家にとっての童貞とは殊更嫌な意味を持つ。
重版童貞。
もともとは某有名出版社の名物編集が、デビューから一度も重版のかかっていない作家をさして使った言葉らしい。
重版とは売れている本が更に増刷される制度のことである。
つまり重版されていない本とは追加で刷るほど売れていない本と言われているに等しく、イタドリ担当はおれを売れない作品しか書けていないゴミ作家と罵倒しているのだ。
この鬼畜。顔と身体と仕事ができることと以外は最悪な悪魔め!
「おやひどい。私は売れてる作家にはとっても優しいですよ。それこそ、手間も苦労も身体を捧げることも惜しみません。なんでもしちゃいます」
「売れない作家には?」
「売れてもらうために身を粉にして働きますよ。セクハラ常習犯の童貞作家さんでもね」
血も涙も無い言い草だが、全て事実だ。
三十路にさしかかった今、童貞なんてすぐ捨てられるだろうなんて甘えはもう持てない。デビューしたころはすぐに大ヒット作家になってアニメ化なんてしちゃったりしてと妄想していたが、今は作家として最初のハードルを超えるべく頑張らなければいけない。
ため息を吐いて向き直ると、それを待っていたようにイタドリ担当は眼鏡を持ち上げた。
おれの反応を予期していたような艶のある笑み。
脚を組みかえるとその太くて長い手足のせいで殊更にいやらしく映る。毛皮から香るのは深い森の匂いで、この香水を嗅ぐだけで勃起するよう躾けられてしまった。
この冷血な男に、おれは逆らえない。
「では、打ち合わせを開始しましょうか。童貞卒業目指して頑張りましょう」
***
昼間から始まった打ち合わせだが、終わるころにはすっかり日が落ていた。夕食を馴染みの中華料理屋で済まして家路につくと、少し元気を無くした蝉の声がする。
オレンジ色に染まっていた雲が淡い紫へとグラデーションを変化させていた。まだ学生は夏休みだけれど、肌を焼くような熱気は収まってきた気がする。
息を吐くと身体の熱が抜け出ていく気がするが、胸につっかえているものはビクともしない。
『先生、今の時代はエロラブコメです』
イタドリ担当の言葉が蘇る。
おれはいわゆる凌辱系作家であり、獣人のヒーローとかファンタジー世界での勇者がえげつないエロに会うような小説ばかり書いてきた。
どれも人気はでなかったが、獣人の尊厳がメチャクチャにされるのが好きです、とか貞操も誇りも命も奪われちゃうのが素敵でした、なんて感想をくれるファンもいる。ずっと凌辱系作家のつもりだった。
それが、今になってエロラブコメ?
何故?
全くやる気が出ないテーマじゃないか。
『納得できないのは分かりますよ。でも、これを見てください』
おれの反応まで予測済みだったらしい。
すぐにタブレットにまとめた資料やグラフやらを見せてくれた。
『今の売れ筋やら電子書籍の反応やらを纏めた資料です。簡潔に言うと、今の読者が求めてるのは主人公とオスケモが都合の良いシチュエーションでイチャイチャして幸せなセックスをするハッピーエンド。ストーリー的な山場とか盛り上がりとかいらないので、ひたすらにキャラクターが幸せにほのぼのとエッチをするラブコメなんです。先生の痛々しい童貞力で都合の良すぎるラブコメを書いてみて欲しいんです』
『おれに書いて欲しいの?自殺して欲しいの?』
『期待してるんですよ。先生にはそろそろ次のステージへ進んで欲しいんです』
反論しようとしても、タブレットに映し出されたデータを見ていると声が出なかった。
ちっぽけなプライドとか、作家性とかそんなものを主張できるほどの実績がおれにはなかった。
自分でどれだけ良いものが書けたと思っても、編集に認められなければ意味が無い。そして、自分の意地を通してもイタドリ担当を納得させる自信が無かった。
『よく考えてみてください。先生には、やる気を出してもらうためのカンフル剤を送ってますから』
考えるも何もおれは頷くしかないのだ。
明日返事を出しますとは言ったが、既に答えは決まっている。今から所属する会社を変えるなり、賞に応募するなりする度胸はおれにはない。
何も悩む必要はない、んだけど。
「エロラブコメか……」
もう一度ため息を吐いても胸のつかえは少しも無くならない。
「おれのファンはどう思うんだろ」
スマホを開いてSNSのアプリを起動してみると、フォロワーが1000人にも満たないアカウントが表示された。
作家としてデビューしたと同時に作ったアカウントでは、新刊の宣伝とかどうでもいい日常とかを呟いており、数年かけてじんわりとフォロワーが増えてきた。
宣伝をしてもあんまり拡散されないし、呟いても反応は少ない。それでも、感想を貰えることもある。
中には作家デビューした時からフォローしてくれた人もいて、その人たちはアイコンや名前を覚えてしまった。
おれにとってはイタドリ担当と並んで付き合いのながいお得意様だ。
「お、また感想くれてる」
この前SNS用にあげた小話に対して返信がついたのでチェックしてみると、いくつかの返信に分けた感想を送ってくれる人がいた。
名前はアオヤマさん。可愛い猫のアイコンはおれをフォローしてくれた当初から変わっておらず、おれが新作をあげるたびに感想を投下してくれるありがたいファンだ。
凌辱シーンのどこがよかったか、ここにこだわりを感じたとか具体的に良い点をあげてくれて本当におれの凌辱モノを好きでいてくれてるんだって感想を読むたびに嬉しくなる。毎回、新作を楽しみにしてますとも言ってくれてる。
「アオヤマさん、おれがエロラブコメなんて書いたらどう思うかな」
アオヤマさんだけじゃない。それ以外の、おれの作風を好きでいてくれた人たちは、これまでのおれとは違うエロラブコメを読んでくれるんだろうか。おれに失望して離れてしまうんじゃないだろうか。
不安に比例するように影が足元から長い影が伸びていく。淡い月の光によって生まれた影はすぐに消えてしまうそうな頼りないもの。今のおれみたいに。このまま売れない作家でいれば、本当に消えてしまうかもしれない。
「……そんなの、だめだよな」
見放されなくても、この世界からいなくってしまうかもしれない。二度と作品を届けなくなるかもしれない。本当に読者のことを思うならば、みっともなくても自分の書きたくないものでも死ぬ気で書くべきだ。
それに、もしもミリオン作家になったらあのデカケツデカ乳のクソ生意気な虎編集をおれのオナホマンコにしてやれるんだ。
作品の中でしかできなかったようなプレイを全てやって、恋人同然になっておれの全ての面倒を見てもらう。
この無駄にでかいだけのちんぽを使って『もう先生以外のちんぽだとイけないんです……❤』なんて媚び媚びな声で囁かせてやる。
やる。
やってやらねば。
あのでかいケツを鷲掴みにしてバックからマンコを突きまくってやる。
そんな妄想でちんぽを硬くしていると、おれの家へと着いていた。
作家デビューと同時に引っ越してきてからの愛しき我が家。築数十年の家賃が安いこと以外なんの取り柄も無いオンボロアパート。ちなみに住んでいるのもおれ一人。
そんな童貞作家に相応しい居城の前に、見知らぬ影が立っていた。
「んん?あの、うちに何か用――」
不審者か、公共放送の集金か、はたまた宗教の勧誘か。
どうせロクなもんじゃないだろうと発せられた声は途中で止まる。
おれの言葉を止めたのは、夜の闇に浮かび上がるシルエットだった。
月の光によって身体の輪郭が露わになる。おれと影を隔てていた膜がほどけていく。
おれの視線に気づいて、影が振り向いた。
太陽の色を宿した毛皮に白銀の光が触れては弾ける。夜が似つかわしくないオレンジと黒の縞々。スニーカーとホットパンツの間には、はちきれそうなふくらはぎと太ももが見える。
黒のタンクトップは大きく張り出した大胸筋によって千切れそうになっており、たくましい身体をいっそう強調していた。その豪快に揺れる大胸筋に迫力は、イタドリ担当が貧乳に思えるレベルだった。
「お、きみがハセガワ先生やろ?待っとったわ」
野太い声が響く。
どこか夏の霹靂を彷彿とさせる。
腹の底まで響くけど、身体を沸き立させるというか。
「ハセガワ先生でええんよな?」
呆けていると、もう一度訪ねられたので慌てて頷く。
同時に疑問が生じていた。おれは顔出ししてない覆面作家だし、こんなマイナーな小説家の顔写真が流出するはずはないし。
「いやー会えて良かったわーー!このまま先生の家ン前で居眠りしてまうとこやったわ!」
大柄な虎の男がにかっと笑う。
その笑顔に鼓動が一瞬、大きくなった。
タンクトップにハーフパンツパンツというラフな格好に見合い、その顔は男らしいというよりも雄臭い、野性的といった言葉が良く似合う。
イタドリ担当よりも少しばかり年上だろうか。毛皮の艶は少しばかり落ちているが筋肉の漲った身体に脂肪を更に詰め込むことでこれでもかと肉の分厚さを増している。
力強い雄の魅力を放つこの虎に、一目で心を奪われていた。胸の中に、生まれて初めて感じる温かいものが溢れて止まらなかった。
「あ、あの……あなた、は?」
どうにかその言葉を搾りだした。
おれの視線は巨漢の虎を上から下まで舐め回すように見ており、涎が垂れやしないかと気が気じゃなかった。
鬼の担当からボツを喰らったと思ったら、家の前に天使の笑顔をした虎おっさんが現れたのだ。
夢か。
漫画か。
どこか現実感が無かったけれど、ズボンの中で硬くなりつつあるちんぽが告げていた。これは紛れもないリアルだと。
「あー、おっちゃんか?イタドリ担当から聞いてへん?そかそか」
虎の雄は一瞬だけ考えるそぶりを見せてから、名前を告げる。
その名前は不思議とおれの中へ自然と溶け込んでいった。ずっと前から知っていたような。
「ヤマト。イタドリヤマトっちゅうんや。よろしゅうな、ハセガワ先生!」
ヤマト。苗字からしてイタドリ担当の関係者なのは明らかなのだが何故ここに来たのだろう――と考えてから思い当たる。イタドリ担当が告げていた『カンフル剤』という言葉に。
僕の予想が正解だと褒めるように、ヤマトさんはわざとらしく敬礼をしてみせた。
「先生がエロラブコメを書くための手助けっちゅうことでやってきたんや。これからしばらく世話んなるで」
「世話?手助け?えっと、しばらくって……」
ヤマトさんの言葉に一抹の不安を。
そして胸の鼓動を速める興奮を覚えて聞き返す。ヤマトさんの足元に置かれたボストンバッグを見て、ちんぽがびくりと跳ねた。
夢か。
漫画か。
いや、エロゲか。
現実感が急速に失われていく中、ヤマトさんはおれの顔へと鼻先を近づけた。
鼻をくすぐる野性的な匂いが、これが現実だとおれに教える。
これからおれに起こる未来をどうしようもなく期待させる。
「童貞の先生がエロラブコメを書けるようにおっちゃんが恋人役になったるってことや。いーっぱいエッチなことしよな!ハセガワ先生!」
***
パチパチと、油が弾ける不規則な音がする。
近づいてくる熱せられたサラダ油の匂い。
懐かしいな。おれがまだ実家に暮らしていたころはしょっちゅう感じていたものだ。台所の気配とでもいうのだろうか。食欲を誘う香りはニンニクのものだろうか。ふんわりと甘くて、食欲をぐいぐいと引っ張ってくる。
「もうちょいでできるからなー、待っててや」
男らしくて人懐っこい声がおれの意識を食欲から現実へと引き戻す。
瞬きを一回、二回。目に映るその光景が信じがたくて目をしばたかせても、確かに台所にはエプロン姿の虎がいた。
すっかり使っていなかったコンロでもちゃんと揚げ物とかできるんだな、と場違いなことを考えた。台所なんて最後に使ったのはいつ頃だろう。
尻尾をふりふりさせる虎は、タンクトップにエプロンというミスマッチなはずの服装がやけに似合っていた。ハーフパンツはサイズが合っていないのか、元々そうしたデザインなのか、太ももの半ばまでしか丈が無く、むちむちした太ももが目に毒だ。
「先生、今のうちにお風呂入ったらどないや?」
「え、いや。どうしよっかな」
「入らなあかんで。作家とか下手したら家にこもりっぱなしになってまうし、不衛生にならんようお風呂は毎日入っとき」
知ったような口を叩かれる。
なんか、母親のような恋人のような態度だが不思議と不快感は無い。やけに所帯じみた雰囲気のせいでずっと前から同居しているような錯覚に陥る。
本当は、ついさっき会ったばかりだというのに。
ようやく完成した原稿に全ボツをぶちかまされて、エロラブコメを書くように勧められて。
んで、ようやく家に帰ったらこの人がいたんだ。
月の灯りが似合わない、むさ苦しくて暑苦しい体格のこの虎が。
「ヤマト、さん」
「んー?ご飯はもうちょいでできるんではよ風呂はいっとき!入浴剤は洗濯機の上のカゴん中入れといたから!」
さっさと行けとばかりに、虎の尻尾が床を打つ。
鶏肉を揚げる匂いに腹を鳴らしつつ、おれは風呂場へと向かうのだった。
***
風呂から上がって脱衣所から出てくると部屋の中はすっかりと整理されていた。万年床となっていた布団は押し入れの中でたたまれ、本や洗っていないコップでいっぱいだったテーブルの上はかわりに夕食が並んでいる。
白米、唐揚げ、豚骨ラーメン、それからホテルのレストランで出るような綺麗な形をしたオムレツが並んでいる。どれも美味そう、だがメニューとしては絶対おかしい気がする。主菜が多すぎやしないか。
だが、おれの腹は物欲しそうにくぅと鳴いた。
こんなアホみたいなメニューでも食いたがる腹をなだめつつ、部屋を見渡す。長風呂の間に掃除機もかけてくれたのか全体的に清潔になっており、ゲーム機とかボードゲームも100均の整理ボックスへ収められていた。
おれが以前資料用に買った衣装――野球のユニフォームとか、柔道着とか、少しきわどい感じの水着もハンガーにかけられているのはちょっと恥ずかしいが、ここまで片付いた部屋を見たのは引っ越した日以来な気がするぞ。これは助かる。
などと感謝していたのも、ここまでだ。
「おわーーっ!?
奇声を上げて部屋の隅へと這い寄ってしまう。
「ん?どしたん?」
やばいやばいやばい!
もう手遅れなのは分かりきっていても慌てて本棚を隠すように身体で覆う。そこら中に散らばった本を片付けてくれたのはいいけれど、エロ小説やエロ漫画も整理されてるじゃないか。それも作者順じゃなくてジャンル別に。なんで凌辱・SM・調教を細かく分類してるんだ。
自分でエロ小説を書いているのだが自分の性癖嗜好を明らかにされるのは死ぬほど恥ずかしい。せっかく風呂でさっぱりしたのに脂汗が全身を伝っている。これ、ばっちり見られてるよな。おじさんだから良く分からないけど適当に並べましたとかないよな。作品の中身をしっかりと吟味したように本棚へ配置してるし。
「先生っていろいろ読んどるな~~。やっぱ作風と同じようなえっぐいのが好きなんやね!」
ばっちりばれてるよ。顔から火が出るのを抑えようとうずくまったがこの羞恥心の火は消せるわけもなく。
あーうー、とか意味の無い言葉を吐きながらいやっ!見ないでぇ!とか願っていた。だって、同じページを使いすぎてページに折れ目がついてるところまでばれてるっぽいんだぞ。
エロ漫画のおなじみのシチュでへーリュウイチくんてこんなの好きなんだ❤なんてのがあるけど自分がやられるとたまったもんじゃないぞ。リュウイチくんて筋肉むちむちの雄獣人が触手でぬるぬるのぐちゃぐちゃになってるのばっか読んでるんだね。なんて言われたらそいつを殺しておれも死ぬしかない。
「恥ずかしいことないやろ。ええ趣味しとるわ。おっちゃんが読んどるのもあるわ。それにこれ、トラヤマ先生のシリーズもあるやん!」
おれが作者買いをしているトラヤマ先生はハードコアな凌辱モノにとどまらずファンタジー系のとか心理描写がなまめかしいSMモノとかさまざまなジャンルを圧倒的な文章力で書く大作家だ。おれがエロ小説家を目指したのもトラヤマ先生のシリーズを読んだというのが大きい。
ヤマトさんも顔をほころばせているあたり、トラヤマ先生のファンなのだろうか。
「おっちゃんもこの作品めっちゃ好きやで!いやー、趣味が合うってええなぁ!な、どこらへんが好きなん?おっちゃんと語りっこしよ!」
「い、いやそれはちょっと……」
「ええやん、おっちゃん一度お話してみたかったんや!なー、この虎門刑事シリーズやとどれが一番ええ?」
勝手におれの本棚から虎門刑事シリーズ――虎門というガチムチの刑事が薬漬けになったり、輪姦されたり、公開凌辱されたりするけど最終的には無事犯罪組織を撲滅させる人気作品――を手に取って、こことかめっちゃエロない?この表現最高やんな!とか聞いてくるのも恥ずかしいが、身体をぴったりとくっつけてくるのが非常に困った。むちっとした身体の柔らかさに、汗の匂いの組み合わせが性欲に火を点ける。
「あ、あの。ちょっと近い……」
「ほれ、こことか好きやろ?ページに折り目ついとるし!わかるわ~~!」
太い指がなぞっているページは確かおれが数えきれないぐらい使用したページだ。それを指摘されるのも恥ずかしいが、タンクトップに包まれた乳肉に視線がいってそれどころではなかった。豊満すぎる大胸筋はエプロンとタンクトップでは全く隠せておらず、上からみると乳の谷間の奥深さがありありと分かってしまう。
乳だけではなく、全身が肉が乗りすぎている身体だった。腹周りは抱き着いて手を回しても指先がくっつくか微妙だし、尻肉はハーフパンツをはちきらんばかりであり、ちんぽのサイズも強調されてしまっている。股間にこんもりとできた膨らみは、平常時でもおれ以上のサイズを持っているように思えた。
「虎門刑事って、作者がとにかく体格と脂の乗った身体を意識しとるんやけど、やっぱ先生も虎門刑事みたいな雄が好きなん?」
「ええ、そうですね……」
虎門刑事は、挿絵で描かれているその体格はまさにヤマトさんの筋肉と脂肪を詰め込んだ身体とよく似ていた。歩くたびに淫音をむちむちと響かせて、でかすぎるちんぽやケツがぶるんっと揺れる。
歩くわいせつ物なんて揶揄されたその身体は、おれの理想。中学生の頃から性欲をぶつけた最高にエロい雄がおれの隣で雄の匂いをプンプンさせている。
「な、虎門刑事のどこらへんが好きなん?」
「えっと、その、全体的というか」
「全体的かぁ?どっか一番好きなとこあるやろ?言ってみ?」
更に身体を押し付けるばかりか、おれの腰へと腕を回して身体を密着させてくる。乳肉の柔らかさとごわごわした毛皮。頬に刺さるちくちくとした髭の感触。
ヤマトさんの身体は驚くほど熱かった。人と身体を触れ合わせたことのないおれには、特別ヤマトさんの身体が熱を持っているのか、これが人肌というものなのか分からなかった。分かるのは、その熱が伝播しておれの身体を火照らせていること。
「あの、ちょっとっ!離れて」
「なんでや。意地悪せんでおっちゃんとお話しよ?おっちゃんのこと嫌いなん?」
なんだこれ、本当に現実かよ。
おれが必死に身体を離そうとしているのに、柔らかさと弾力を備えた大胸筋が腕へと密着して離れない。谷間で腕を挟み込むような密着具合に腕の神経が過敏になっている。
こんなのおれの人生には無い。おれが大好きな凌辱モノには無い。こんな、こんなの――
「こんなシチュ、エロラブコメっぽいやろ❤」
「っ!?」
太ももへとグローブみたいな手が這っていた。肉球の付いた手はおれの細く頼りない脚を撫でまわしながら、ズボンを盛り上げている股間の近くを指でまさぐり始める。
びくり、と身体を反射的に離そうとしたが腰に回された腕はおれを離す気などさらさらないようで、腰骨のあたりをいやらしくいじっている。
突然のこそばゆさと快感に脳が追い付いていない。何が起こっているのか、状況が理解できない。ただ、おれのちんぽは急速に硬くなって膨らみを大きくしていた。
「おっ❤なかなか立派やなぁ❤❤聞いてたとおり童貞クンなのにちんぽはごっついわぁ❤」
「あの、もう離れ、て」
「エロラブコメならここまでヤらんとか無しやろ❤先生も我慢できんやろぉ❤❤こーんな硬くなっとるし❤」
自分の無駄にでかいちんぽが恨めしかった。ズボンを突き破りそうなぐらいに怒張したちんぽ、その先端を指先が焦らすようにして撫でまわしている。形も丸わかりになるちんぽは布地ごしの刺激であろうとも歓喜して大きく跳ねる。
「ん~~❤なんやエロい匂いしてきたなぁ❤先生もその気なんやろ❤❤脱がせてええか❤」
「う、くぅ……」
「嫌って言うとらんし、ええよな❤❤んじゃ御開帳っと❤」
おれの中の常識は拒絶しろと叫んでいるが、その声はどんどん小さくなっていた。下着の中は既に我慢汁でヌルヌルになっており、こんなにみっともない量の汁を出したのは中学生の頃にオナ禁した時以来だ。確か、トラヤマ先生の新刊を楽しむために3日程度禁欲したんだ。
などと、現実逃避にどうでもいいことを考えている間もヤマトさんは無情におれのズボンと下着をずり降ろそうとしていた。
「ん゛~っ❤ちんぽでかすぎて、脱がすんも一苦労やな❤❤んへ❤」
わざとらしい言葉を吐きながらズボンを下ろすのに難儀するフリをしているが、おれを辱めるための演技でしかない。
亀頭を引っかけたまま下着を下ろしていくと、ちんぽが下を向いたままばね仕掛けのように力をためる。太もものあたりまで下ろされた下着が、限界を超えてちんぽを解放すると――
「ん゛っはあぁ❤❤お゛っ❤ちんぽでっかああぁぁ❤❤❤」
べちんっ!と音を立てて腹へぶつかったちんぽは同時に我慢汁のしずくや、雄の匂いを振りまいた。それはおれ自身でも恥ずかしくなるような濃厚なものだったが、ヤマトさんはうっとりとした顔で黒い鼻をひくつかせていた。
我慢汁のしずくが鮮やかな毛皮へと飛んで、慌てて謝罪しようとしたがその前に肉食の舌が口周りのしずくを舐め取ってしまう。
「ん、ふぅ❤えっぐいちんぽしとるなぁ❤ヘソまで届いとるやん❤❤」
鼻息がかかるまで近づけたまま、鼻をひくつかせるその顔はまなじりをだらしなく下げて、瞳は情欲によって濁ってしまっていた。人懐っこくて男前な印象は消え失せて、貪欲で浅ましい雌の色香を纏わせている。
「うっはぁ❤❤頭バカになってまうわ❤ちゃんと洗っとるんか❤❤チンカス臭きつくてかなわんわ❤」
舌を突き出してはちんぽに触れる寸前で引っ込めて、唾液を垂らして吸い付こうとしてぎりぎりのところで顔を離す。
おれを挑発するような行為にたまらず腰を動かそうとするが、ヤマトさんに下半身を抑え込まれてなすがままだ。
「あかんて❤じっとしとき❤❤」
「ぐ、だって、こんなの生殺しでしょう。触らないなら、離してくださいよ!」
「おっちゃんもしゃぶりたいんやけどなー❤触ったら、よわよわおちんぽすぐイってまうやろ❤❤」
しゃぶりたい、という言葉が嘘ではないのだと証明するようにヤマトさんの舌先から垂れたよだれが陰毛の茂みへと落ちる。
なら、さっさとどいてくれ。ちんぽを前にしたヤマトさんの顔は知能指数を下げたバカ面になっており、すぐにでもその顔にちんぽを叩きつけてやりたくて仕方がないんだ。
「くふふ❤辛抱たまらんって顔しとるな❤❤せやけど、一発目はオメコん中で出したないか❤」
「オ、オメコって」
「オマンコのことや❤口よりも、おっちゃんのオメコで気持ちようなってザー汁出すんがええやろ、な❤❤」
そして、亀頭へと軽いキスを。
おれが口をはくはくとさせるだけだったが、言葉にする必要は無かった。ちんぽはビキビキに硬くなったまま噴水のように我慢汁を噴き上げており、
キスへの返礼のようにヤマトさんの顔を汚しているのだから。
「おっしゃ❤素直なええ子にはおっちゃんのオメコで天国見せたるわ❤❤」
おれの欲望を見透かして、ヤマトさんは蕩けた顔で笑う。
陽気な雄から退廃的な情夫へと堕した虎を前にしておれの常識や理性はどこかへ行ってしまったようだ。これが現実なのか、夢なのかもどうでも良かった。
「まずは、おっちゃんのオメコに挨拶してもらわんとな❤❤これから長い付き合いになるんやし❤」
そしてヤマトさんは壁に手を突いて眼前へ尻を突き出した。おれの視界は水色のハーフパンツに包まれた大殿筋で塞がれることになり、蒸された汗の匂いがきつくなる。今すぐにでも尻の谷間にむしゃぶりついてしまいそうだ。興奮と濃い雄の匂いでおれの頭はもうくらくらなんだ。股間で不遜に揺れている膨らみからは酔ってしまいそうなフェロモンが醸し出されている。
けれど、ここでむしゃぶりつかなかったのは童貞のプライドだろうか。あまりにもがっつきすぎると恥ずかしい。そんなどうでもいい意地がおれを押しとどめていた。
「先生❤そんな焦らさんといて、はよ脱がせてや❤我慢せんでええから❤❤」
「あっ、わかった。ごめん」
慌てて尻肉を包む布地へ手を伸ばして、気が付いた。ハーフパンツがでかすぎる尻肉のせいでミチミチになっていることは前述したが、にも関わらず薄手のハーフパンツには下着のラインが浮いていないことに気が付いた。
浮き出ないような布地が少ないものをはいているのか、それとも。
「ぬ、脱がすぞ」
ハーフパンツに指を引っかけて、ゆっくりとずらしていく。ヤマトさんの作った料理の香りは雄の臭いにとってかわり、おれは肺いっぱいにそれを吸い込んだ。
挑発するように踊る腰に苦戦しながらも、ゆっくりと尻肉が露わになっていく。自分の身体に絶対の自信を持っている虎の尻肉は逞しさと淫靡さが同居していて、その全容が明らかになるにつれておれの股間が硬くなる。
ハーフパンツを尻肉から完全にずり降ろすと、解放されて歓喜したように尻肉がぶるりと踊る。
「う、ああぁ……」
布地に押し込められていた尻肉におれは息を呑んだ。どうやってこのでかすぎる肉の塊を布地に押し込んでいたのだろうか。マジックでも見せられたような感動と一緒に興奮が胸を打つ。
黒とオレンジの毛皮でくるまれた尻肉は優美な円を描いており、谷間の奥底が見えないほどに肉が詰まっていた。おれの手では掴みきれないほどのボリュームを持っているくせに、少しも垂れておらず豪勢に突き出ている。
そして何よりも、ヤマトさんの尻肉はハーフパンツの他に何にも隠されていなかった。むわりと雄の臭いを放つ尻肉は汗でへたった毛皮で彩られているのみで、下着を付けていないのだ。何故。ヤマトさんのような、大人の雄はこれが当たり前なのだろうか。
「先生とハメっこするから、はいてこんかったんや❤はいとった方がええか❤❤」
「え、えっと。別にどっちでも……」
「そかそかぁ❤したら次は先生が好きそうなんはいて来るわ❤❤今日はノーパンで我慢したってな❤」
そしてヤマトさんは自ら尻肉を鷲掴んだ。
ハーツパンツを太ももに引っかけたままの体勢で丸々としたスイカみたいなデカケツを割り開く。
オレンジ色の毛皮に指を食い込ませ、その谷間に生えた雪色の獣毛を晒すように、尻たぶに隠された肉を見せつけてみせた。
「ほーれ御開帳❤先生が初めて見るオメコやで❤❤」
「……!」
壁に体重を預けたまま、肉を割り開いて露出されたものはおれの予想していたものよりずっとグロテスクで、そして淫靡な穴だった。
肉感あふれる男らしい大殿筋と、その中央でヒクつく見せつけるように拡がった深い肛門。どれだけ使い込まれたかを示すように黒く変色し、周囲を覆う白い獣毛とのギャップが淫らさを助長する。穴の周囲はまるで土手肉のように盛り上がっており、排泄機関であることを完全に放棄したちんぽを咥えこむための形へと変質していた。
「これ、すごい……」
童貞丸出しのみっともない台詞だが、おれには恥ずかしく思うだけの余裕は無かった。目の前でキスをせがむように開閉する肛門と、雌の臭いに心を奪われていた。
「どや❤遠慮せんと触ってええんやで❤❤先生のモンになるんやから――んっ❤」
無意識に伸びた指が、肛門周りの肉の皺をなぞった。
白い獣毛とマンコ肉の境目を撫でまわす。愛液か汗か分からないもので濡れた毛皮が指に絡む。
撫でるたびに媚びるように揺れる尻。誘われるままに広がった穴へ指を触れさせる。収縮する穴は勝手に指を飲み込んでいって、奥へ奥へと埋没していく。
「ん゛ぅおおぉお❤❤おぅうぅ❤」
「うわ、わぁ……!」
初めて触れた雌の肉の内部は驚くほどぬるついていて、柔らかく温かい肉が指先へとすぐに絡みついてくる。腸内の蠕動によって指はゆっくりと内部へ差し込まれていき、襞を指腹で撫でると大殿筋がわずかに痙攣した。
痛いのだろうかとも思ったが、こちらへ流し目を送るヤマトさんの顔は変わらず蕩けたままで、もっともっとと催促しているようにも見えた。
「う、動かして、いいですか?」
「ええでぇ❤おっちゃんのオメコよーく可愛がったってな❤❤」
許可をもらうなんて、童貞臭かっただろうか。初めて見るマンコのインパクトから立ち直った頭で恥じ入った。
指を滑らせると抵抗なく、しかし程よい締め付けをもってマンコ肉が包み込んでくる。ほぐしてくれと言っていたが、もともとおれの指の形になっていたような柔軟さで、おれの指を舐め上げるようにヒダがうねる。
指を突っ込んだだけで射精しそうだった。オナホにちんぽを突っ込むよりも遥かに心地よくて、ヤマトさんの尻肉で指先が溶けてドロドロになっていきそうだ。
「ん゛っ❤❤気持ちええで❤もっと、乱暴にしてもええからぁ❤」
その言葉はおれをその気にさせるためのお世辞では無いようだ。ヤマトさんの巨根が股間でびくびくと跳ねて、自分の腹肉を打っていた。
太い両脚をますます開いたヤマトさんは熱っぽい息を漏らし、唾液でぬめる舌を躍らせてみせる。
おれを更に煽り立てようと背筋と尻の筋肉が隆起した。
反り返った背中には山脈のように凸凹の筋肉が浮かび上がり、脂の乗った尻肉に力が籠るとただでさえでかい尻肉がいっそう膨れ上がる。
その迫力に誘われて。空いている手が尻たぶへと触れる。
柔らかい脂肪の感触。押し込むと跳ね返してくる筋力の弾力。それが心地よくて、手が勝手に動く。
「おっちゃんのケツはどうや❤柔こいやろぉ❤❤」
返事はしなかった。おれの手では覆い隠せないデカケツを揉むのに夢中で。
五指を食い込ませるように。手のひらの跡を残すように。下から持ち上げるように。おれが好き勝手に揉んでも柔軟な尻肉は完璧に応えてくれる。
マンコ肉もそうだ。撫でまわすとしゃぶりついてきて、指を引っこ抜くと追いすがるように膣肉がしがみついてくる。音を立ててマンコから引き抜くと未練がましく肛門が開閉してから、じんわりとその締まりを緩めて口を半開きにさせた。
それを見て、頭の中で何かがぷつりと切れた。太ももに引っかかっていたハーフパンツに手をかけた。
「お、ええで❤❤邪魔なモン脱がしたってや❤」
邪魔な布きれをずり降ろす。
太ももから抜き取ったそれを部屋の隅へと投げすてると、剥き出しになった下半身が曝け出される。
マンコと同じく使い込んだ色をしたちんぽが何度も腹筋を打ちながら涙を流している。尻肉を捏ねる刺激だけでも感じているのか、肛門とちんぽが連動して震えていた。
「もっぺん挿れてみ❤手マン、させたるから❤❤潮噴きするまでオメコいじりたいやろぉ❤」
「手、手マン……!」
その魅惑的な響きに憧れない童貞がいるだろうか。
自分のフィンガーテクでマンコをイかせまくって、雌を狂わせてやりたいと何度も願った。指を肛門にねじこまれただけでアクメ顔になる虎門刑事をおれの指先で屈服させる妄想で何度射精したことか。
鼻息を荒くして、人差し指に絡みついた愛液を広げる。
人差し指と中指を揃えたまま、ヒクつく肛門に照準を合わせる。
軽く触れると力を込めることなく、ずぶずぶと肛門が指を飲み込んでいく。排出する器官ではなく自分を気持ち良くしてくれるモノを貪欲に喰らう生き物と化したマンコが、涎を垂らして指を吸い上げる。
「お゛うぉお❤❤ごれ、ええわぁ❤んぅ❤」
さっきよりも尻肉が官能的に揺れる。
根本まで差し込んだ指を開いて、ピースサインを作るように腸壁を広げる。それにも「お゛ぅ❤」と喘いだが、指は止めない。柔らかい腸壁を更に拡張しようと指を動かしてみせるとヤマトさんの体重を乗せた壁がミシミシと悲鳴を上げた。
「あ゛ーーっ❤❤❤ええでぇ❤い゛ひいぃ❤❤オメコごりっでぇ❤あかん❤❤それ、やっばあぁぁ❤❤」
ピースサインを作っていた指を使って今度は腸壁をかきむしってみせる。抗議の声が上がったが拒否するつもりはないようで、尻肉を押し付けてくる。
拡げられた腸壁が戻ろうとするが、それを押しとどめようと指をばらばらに動かして腸壁をかき回す。妄想の中で虎門刑事にしたように、マンコにおれの爪痕を残すように。
「ん゛ぐうはあぁぁ❤❤上手いやないかぁ❤あ、はあ゛っ❤❤童貞のくせに、手マンたまらんわぁ❤❤はあぁん❤❤❤」
おれが妄想の中で喘がせていた虎門刑事を彷彿とさせる甘えた声に心臓が高鳴った。手首を回転させて、腸壁をごりごりと抉った後に、指腹を腸壁にぴたりと押し当てる。
指をちんぽに見立てて、閉じようとしていた腸壁の肉をかき分けて、ずぼずぼと二本指を肛門へと突き立てては引きぬいていく。
「しゅ、しゅごこおぉ❤❤あ゛ひぃい❤っはあ゛っ❤❤オメコたまらへんっ❤っそれぇ❤❤それあかんてえぇぇ❤❤」
喘ぎ声の媚びが強くなったのは指の角度を変えたからだ。
引き抜くのに合わせて指先で虎マンコ襞をかきだすように引っ掻く。指の先でクルミ大に膨れた部分を感じると、そこを意識して抉るようにして抽出を激しくした。
「ん゛っお゛ぉおお゛おぉおぉぉ~~~❤❤❤」
思い切って指を四本に増やしてみる。めくれた肛門から中指が届くところまで、親指以外の指がすんなりと入るのは日頃が使いこんでいる証拠だ。それを実感しつつマンコ襞を摘まむと鼻にかかった声が聞こえる。四本の指をまとめて前立腺を下に押し込んで潰してあげれば白濁汁と一緒に鼻水や涎が畳へと垂れた。
掃除のことは考えない。指を突っ込んだまま手首を回転させて雄膣をドリルのように抉るとへたれた毛皮を逆立たせて震えた。四本の指を自由に動かし、マンコ肉をかきむしったり、前立腺を指で挟み込んだりヂュボヂュボと音を立てて指を出し入れさせる。手荒に扱っても雄たけびをあげるばかりで逃げる様子は無く、もう片方の手でもマンコをかき混ぜようとして――
「ほっ❤❤ぐひぃいぃ❤あ、あかん❤❤センセ、ちょい待ち❤」
おれの手へと虎縞の尻尾が絡みつく。狂ったようなよがり声と畳を濡らす性器からの汁で快楽を得ていると思ったのだが、違ったのだろうか。
おれが不安げな顔をしているとヤマトさんは淫らさと豪快さが混ざったような笑顔で牙を見せた。
「先生、ちょっとそこに寝てくれへん❤大丈夫や、ぎょうさん気持ちようしたるからな❤❤❤」
ぽんぽん、と頭をはたくように撫でると畳へとおれを寝かしつける。きっと、童貞丸出しの不安そうな顔をしていたのだろう。もう一度安心させるようににかっと笑うと、顔の前にケツが突き出される体勢でおれの胸へと跨った。俗にいうシックスナインの体勢だ。
「ラブコメやるんやしぃ、もっと恋人っぽいプレイせんとな❤❤おっちゃんのオメコ、口でも可愛がってや❤」
ヤマトさんはおれのちんぽへとほほを寄せたまま、分厚い尻肉を揺すってみせた。手マンによってめくれ上がったマンコ肉は尻に谷間からわずかにはみ出ており、尻たぶを割り開いてみるとマンコはグパグパと勝手に開閉を繰り返していた。
「よう見えるかぁ❤先生の手マンでケツ閉じんようなってもうたわ❤❤やさしーく労わったってな❤」
マンコ肉は汁だくの愛液まみれで、谷間に生えた白い毛どころか尻全体が濡れそぼっている。ぱっくり開いた肛門からは雄膣内部の濃い肉色が見えており、入口の変色した肉色よりも鮮やかだ。視線を少し下におろすとでっぷりしたテニスボールみたいな金玉がおれの胸板に押し付けられている。腹には我慢汁がとぷとぷと垂れているあたり、興奮は維持されたままのようだ。
「ほれぇ❤オメコとキスしてええんやで❤❤おっちゃんはこっちとキスしとるから❤❤❤」
「ん、んっ……!」
生暖かい息がちんぽを撫でていた。陰毛の茂みを鼻先でかきわけたまま大胸筋を膨らませて息を吸いながら、ちんぽの周りから舌で舐め取り、我慢汁まみれの股間を掃除し始めた。肉食獣の棘だらけの舌が器用に動いては竿を舐め上げてきてすぐに射精しそうなほどに気持ちいい。すぐにしゃぶらずに焦らして、鈴口へキスを落としたり太ももを舐めたりと興奮を煽ってくる。もう自分を抑えられない。
「い、行きますよ」
「おう❤オメコとえっろいキスしよや❤❤」
肛門を指を差し込んで広げてみると泡立った愛液が垂れてくる。勝手に閉じようとするマンコを無視して両手の指で肛門を拡張したままにすると、中の肉がぐちゅりと音を立ててうねりだした。まるで別個の生き物が尻に寄生しているようだ。
指を引き抜いて、再び尻たぶを広げる。グロテスクなようで、けれど淫靡な雌の肉へ舌を添えてみると自分から舌を受け入れた。キスをねだられているようだと、キスの経験なんて無い頭で感じた。
「ん、んっ!」
「ぐほおぉおぉ~~❤❤ベロちんぽクルッ❤❤❤たまらへんわぁ❤オメコ舌おちんぽでおかじてぇ❤❤」
口を限界まで開いて、歯を立てないように注意しながら舌を伸ばす。するとちんぽを美味そうに舐めていたヤマトさんがダミ声をあげた。
マンコってこんなに熱かったのか、と舌をめりこませて改めて認識する。指先よりも舌で感じた方が雄膣は熱く、ぬるついており小刻みに蠕動していた。
キスってこんな感じなのだろうか。たくさんの舌で舌をしゃぶられているみたいで、マンコ肉を舌でこじ開けるとたまらない快楽が生じる。
「お゛、うぅおおぉ❤❤ええでぇ❤先生っ❤❤手マンも、クンニもぉ❤上手くっておっちゃんもうイきそうやぁ❤❤❤」
ヤマトさんも同じなようで肛門をひくつかせながらマンコでのキスに酔っている。それでもちんぽをしゃぶるのは止めないあたりが淫乱具合を実感させる。
マンコ肉を舐め回して愛液を啜っているとヤマトさんの甘い声が大きくなる。でかい尻肉に顔を潰されたままだと、雄の臭いとマンコの臭いで頭がおかされてぼうっとしてくる。働かない頭のまま舌先であちこちを突いていると腹へと温かい汁が吐き出された。
「お゛っ❤❤ん゛おぉおおぉ~~❤❤❤」
「ん、ちゅっ」
「いぐうぅうぅ❤❤❤またいっでまううぅぅ❤❤ん゛はあぁああぁ❤❤いぐいぐぅ❤おめこでいぐぅうぅぅぅん❤❤吸っでぇ❤エロオメコ吸っていがぜでえぇえぇ❤❤❤」
汚いとは微塵も思わずに虎マンコの愛液を啜る。生臭い雌の性器をしゃぶっているはずなのに、鷲掴みにしている尻の硬さは雄そのもの。匂い立つ汗も腹へと吐き出される精液臭い先走りも、どれも雄をおれに感じさせる。こんなにも弱々しく淫らな性器を持っているくせに。
飲み干している汁がこの豪傑のものである事実がおれの頭をおかしくして、どんどん啜りたくさせる。この雄を喘がせたくなる。
「おめこい゛い゛ィいいぃいぃぃ❤❤❤いぎまぐるうぅぅ❤っはあ゛お゛おぉおぉ❤❤童貞のクンニでぇ❤❤❤いぐっ❤おめこアホになっでまう゛うぅうぅ❤❤」
マンコを音を立てて吸い上げるとちんぽをしゃぶる余裕を失ったようで陰毛に鼻を突っ込んだまま吠えたける。涎やちんぽから溢れた汁で顔面の毛を汚して、畜生じみた顔で鳴く。
快楽と歓喜と嗚咽が混ざった声に鼓膜から犯されて、舌をもっと奥まで掘り進める。腸内をこじあけながら肛門を甘く噛んで吸う。強く、優しく、激しく、緩やかに、マンコにしみ込んだ愛液まで吸いだすように。
「いぎゅぅう゛うぅうぅうぅ❤❤❤あ゛あ゛ぅうぅ❤いぐぅ~~❤❤いぎながらいぐぅう❤❤オメコ伸びてまう゛っ❤❤❤ほお゛おぉおぉ❤ひゅぉお❤❤ぎいぃ❤❤」
小説では猫がミルクを吸うような、なんて形容でクンニをさせたことがあるがそんな生易しいものじゃなかった。ケダモノが内臓に頭ごと突っ込んで喰らっているような貪欲さ。
鼻先までマンコの中に突っ込んで一心不乱に愛液を吸い上げていると、自己が曖昧になり溶けていく。ヤマトさんの臭いに尻肉の柔らかさだけを感じて、ひたすらにマンコを啜り上げていた。ずっとこうしていたい。この尻をおれだけのものにして、ずっと吸い上げていたい。
「せ、センセッ❤❤もう堪忍してぇ❤ひい゛いぃ❤❤おっちゃんのオメコ伸びてまうぅ❤❤❤も、もうぅ❤イキっぱなしでオメコぉ❤お゛お゛おぉう❤❤きついんやぁ❤」
「は、はっ!?」
金玉をほんの少しだけ強く掴まれて我に帰った。
慌ててマンコから顔を引きはがすとヤマトさんの涙や鼻水でぐちょぐちょになった顔。舐める前よりも充血してぽっかりと開いたアナル。尻肉にいたっては愛液や唾液で綺麗な場所を探すのが難しいぐらいだ。
「ご、ごめんなさ――むぐっ!?」
「童貞クンのくせにオメコ舐めるんは上手いやないか~~❤❤おっちゃん、ちょい本気になってまうわ❤」
や、やりすぎたかな?謝ろうと愛液まみれの口を開いたが尻で口を塞がれる。ぐりぐりと、顔面を尻肉で押し潰すようにしながらマンコ肉で顔中へ愛液を擦り付けてくる。
ヤマトさんの顔は見えないが、その声は実に愉快そうだった。怒っていないと分かり安心する一方で、止めろと懇願したり上機嫌でマンコを押し付けてきたりとこの人が何を考えているのか分からなかった。
「先生と違って若くないんやからぁ❤❤おっちゃんのペースに合わせてくれんとな❤オメコ良すぎて本番前に金玉空っぽになるとこやったわ❤」
「むぐぅっ!むーーっ!」
「初日は軽く遊ぶつもりやったけど、ええやろ❤おっちゃんその気にさせた責任取ってもらわんとな❤❤」
「ぶはっ!?そ、それってどういう意味、で……?」
尻から顔が解放されると、体液がしみ込んで使い物にならなくなったエプロンが床へと落ちた。
汗染みによって乳首のピンク色が透けてしまったタンクトップを、筋肉に引っかけながら脱ぎ捨てる。
大胸筋や腹筋が露わになるとむわりと汗の湯気が立ち上り、ヤマトさんの身体が火照りきっていたのだと分かる。
「ホンマはな、童貞いただくんはもうちょい後がええんやけどな❤❤ケツオメコがちんぽ欲しゅうてきついんや❤堪忍してな❤」
べちゃり、と汗を吸ったタンクトップが投げ捨てられた。ヤマトさんは四股を踏むようにおれに跨る。
うろたえるばかりのおれの視界は、真っ白な腹と大胸筋を覆う白い毛で埋められていた。尻に負けず劣らず膨らんだ乳肉に目を奪われて、ちんぽが我慢汁を漏らして跳ねる。
「若いってええなぁ❤次はおっちゃんが泣かしたるからな❤❤覚悟しとき❤」
ヤマトさんは唾液で牙を濡れ光らせながら、少しがさついた肉球でおれのちんぽを扱き立てる。既に射精寸前だったちんぽは、我慢汁によって濡れて蛍光灯の光を反射しながら天を突いていた。
「おっちゃんオメコにちんぽ食われるとこ、よーく見とき❤❤最高の童貞卒業させたるわ❤」
はしたなく腰を回しながら落ちる虎の尻は、その張りを保つためか筋肉を漲らせていた。空気を詰め込んだ肉風船みたいな尻の谷間ではアナルが涎を垂らしながら開閉しており、おれのちんぽめがけて赤黒い肉の井戸がゆっくりと落ちていく。
ちゅ❤と肛門とちんぽがキスをしたらあっという間だった。抵抗なく亀頭が飲み込まれて肉の海へとおれのちんぽが飲み込まれていく。
「あ、ああっ!」
「お゛っおおぉおおおぉ~~~~❤❤❤おぉお゛っ❤❤ふとっ❤ごれふとおおぉ❤❤たまらへんっ❤❤❤中で暴れどるうぅぅ❤❤」
おれより遥かにはしたない声を上げる虎のアナルは熟れているというより腐りきっているような柔らかさと粘り気を兼ね備えていた。
こんな雄膣はおれがほぐす必要があったのだろうか。指よりも舌よりも敏感なちんぽで感じる腸壁は、ちんぽをおさめるための穴のようにおれを受け入れてくれる。
「あっ!すご、飲み込まれるうぅ……」
なんだこれ。蕩けているくせに締め付けてきて、粘膜がみっしり詰まっているのにちんぽはたやすく飲み込まれていく。指や舌を突っ込んだ時も隙間なく吸い付いてきたってのに、ちんぽがまるで最初から侵入するためのスペースが用意されていたかのように雄膣へ埋没していく。
ぬるぬるして、温かな雄膣はおれがこれまでオナホなんてごみだと思える快楽をもたらした。ちんぽが溶けそうだ。歯がガチガチとなって、喉が詰まる。最高に気持ちいいはずなのに、身体と脳が受け止めきれていない。
「おっ❤ええ顔になったなぁ~~❤❤くぉ❤その方がかわええで、先生❤」
好色な笑みを浮かべながら、ヤマトさんは腹筋に力を込めて腸内を締め付ける。腸内がおれのちんぽを奥へ奥へと締め付けながら導いていくと、すぐに行き止まりへとぶつかった。
これは……結腸の入口か?こんな巨体なのに、結腸の位置が浅すぎる気がする。だが、亀頭で奥を擦り付けるとヤマトさんは情けなく喘いでおれの予想が正解だと告げる。
「お゛おおぉ❤❤ええでぇ❤そこがっ❤❤おっちゃんの子宮口や❤分かるかぁ❤❤元気なザーメン欲しくって子宮が降りとるんや❤」
ちんぽがわずかに震えるだけでもヤマトさんは淫らに鳴く。けれどおれもちんぽが直腸で圧迫される快感にすぐにでも射精してしまいそうだ。
下腹部に力をこめてどうにか精子を押しとどめているが、ヒダや肛門によってもたらされる極上の快楽はおれを限界寸前まで追い詰めていた。
「ひ、いぃいぃ❤❤んおぉー❤ええなぁ、先生のちんぽ最高や❤❤頭ン中までちんぽブチこまれとる気分やわぁ❤おおぉ❤❤」
「あ、ちょっとっ。あんま動かないで……」
「なんやだらしないやっちゃなぁ❤こんなモン動いたうちに入らへんわ❤❤❤」
おれが喘ぐ姿が愉快でたまらないとでも言うように虎は口角を持ち上げた。陽気で優し気な雄でもなく、マンコの快感に狂った淫売でもなく、雄を食らう捕食者の本性が顔を出していた。
おれが犯しているはずなのに、おれが食われている錯覚に陥る。卑しく浅ましい雌がおれを喰らおうと腰を持ち上げる。
わずかにマンコが触れ合うだけでも泣いてしまうおれだ。直腸から引き抜かれながらヒダでちんぽ擦られたりしたら声も出せずに背をのけぞらせるしかなかった。
「~~~~っ!」
「お゛ひょぉおお゛ぉおおぉぉ~~~~❤❤❤」
カリ首がマンコ襞をかきむしり、肛門が竿にすがりついてひょっとこのようにすがりつく。溶けてしまいそうなぐらいマンコの中で甘やかされたちんぽには強すぎる刺激だった。
視界で火花が散る。ヤマトさんだって舌をピンと伸ばして目を白黒させている。強すぎる快感はおれらの理性を削ぎ落す。
「お゛おおぉ❤❤うぅうお゛おぉおあお❤❤❤ぐるっ❤オメコえぐれえぇぇ❤❤ぐひっ❤あがん❤❤ケツ壊れてまう゛ぅうぅ❤❤❤おほぉおぉぉお❤❤」
でかい尻が上がる。叩きつけられる。
亀頭だけを残して持ち上げられたデカ尻がおれへ向かって叩きつけられる。ごりごりごりごりマンコを抉りながら飲み込まれていくちんぽが結腸口を叩くとヤマトさんは口を「お」の字にして叫ぶ。
おれは射精していないのが不思議なぐらいの快楽の激流に圧倒されていたが、ヤマトさんは快楽の波を乗りこなして、享受していた。
デカ尻によるスクワットを続けながら、空いている両手でたぷたぷと揺れる大胸筋を揉みしだき、コリコリとした乳首をつねっていた。
「ぐひぃい゛いいぃぃ❤❤❤ちんぽでがい゛いぃいぃ❤❤オメコのアカンとごろ届いどるう゛ぅううぅ❤❤❤うぉおおぉ❤ど、どーていちんぽに子宮おがざれどるぅうぅぅ❤❤あ゛っあ゛あぁ~~~❤❤❤」
踊る。踊る。虎は踊る。
おれの上で豊満な身体を揺らして踊る。
その顔は犯されている悦びとおれを犯す悦びが混ざりあっており、鼻水や唾液が滂沱と溢れ出していた。
おれのことなんて見ちゃいない。ただひたすら自分が上り詰めるためのセックス。だがしかし、少し尻を持ち上げるだけでも直腸が吸い付くようにちんぽを扱いてきて、おれは情けなく喘いでしまう。
「っあ゛ぁああっ!」
「ええでぇ❤❤セックスは、こうやないとな゛あぁ❤❤❤先生も゛っ❤一緒に喘いでぐれやぁ❤」
むちむちの雄っぱいを揉みほぐしながら虎は吠える。
虎ちんぽからも水鉄砲のように白く濁った先走りが噴き上げられていて、おれの顔にまで飛んでいた。視界を埋め尽くされ、空気を染め上げられて、おれがヤマトさんに支配される。
「ほっ❤お゛っ❤❤ほお゛おぉ❤おっ❤おっ❤お゛おぉぉ~~❤いぐうぅ❤❤いぐの止まらん゛ぅううぅ❤❤❤」
ねちゃっとした音がマンコから響き、肉が打ち合う音が続く。
尻を持ち上げて、ぶつける。それだけの単純な動作の繰り返しによってちんぽは今にでも射精をしそうなほどに追い詰められる。
オナホなんかとは違う。熱をもったちんぽをしゃぶるための器官にはおれがどれだけ我慢しようとしてもかなわない。
「ああああっ!」
ちんぽが結腸口と無理やりキスをさせられて、一気に限界まで追いつめられる。こんなの数分ともたないぞ!
おれが歯を食いしばって耐える姿が滑稽なのか、ヤマトさんはおれへ上半身をのしかからせながら口元を歪ませた。捏ね上げて柔らかくなった大胸筋でおれの顔を押し潰し、尻で下品な音を奏でる。
「めんこいなぁ先生❤❤ほっ❤ん゛ぅ❤❤あ゛あぁ❤アガるわぁ❤❤先生っ❤も゛う種付けするまで止まらへんでぇ❤❤❤」
ヤマトさんはおれをおっぱいで抱き潰しながらデカ尻だけを上下させて犯し続ける。デカくて卑猥な尻肉が、マンコから汁を飛ばしながらちんぽをしゃぶる。後ろから見たらさぞ卑猥な光景が広がっているに違いない。おれがこの交尾を鑑賞できないのが残念でならなかった。
「お゛っお゛おおぅうぅ❤❤❤ええでえぇぇ❤❤どやぁ❤先生❤❤オメコに犯されるんもええやろ゛おぉ❤しっかり今の気分を覚えときぃ❤❤んっほぉ❤これがっ❤❤ラブラブなセックスっちゅうもんやがらなぁ❤❤❤」
絶対嘘だ!こんなもん完全に逆レイプじゃないか。おれを大胸筋で潰して、湿った言葉を吐きかけては顔を舐め上げる。
まともなセックスじゃないことは童貞であっても分かるのに、こうして雄のプライドを踏みにじられながら犯されることがおれをどうしようもなく昂らせる。
「あ゛~~~~っ❤❤❤ちんぽが硬くなっとるうぅ❤❤ええでぇ❤先生❤おっちゃんのおっぱいがええんかぁ❤❤❤ほっひぃ❤う゛おぉおぉ❤❤ええでぇ❤ガッチガチのちんぽから熱いザーメンぶちまけてやぁ❤❤❤」
結腸口にぐりぐりと亀頭を押し付けながら締め付けて、ヤマトさんは子種をくれと唾液を飛ばした。でかすぎる大殿筋が上下するたびに押し付けられる大胸筋の圧力が強まって、子種を早くよこせと催促されているかのようだ。
汗で蒸れた大胸筋の谷間は濃い雄の臭気で満たされており、喘ぎながら呼吸をすると脳みそまで雄の臭いで染められるようだ。おれのすべてが、今日初めて会ったこの虎に支配されていく。
こんなセックスをされたら、もうおれは官能小説家として生きていけなくなるかもしれない。劣情が子種と一緒に全て搾り取られて、雄として駄目になるかもしれない。それでもいい。そう思えるほどにこの雄虎とのセックスは気持ちが良かった。
「たまらへん゛っ❤❤❤お゛、おおぅ❤❤これがセックスやでぇ❤おっちゃんのオメコで童貞卒業しだらぁ❤❤ごっついエロいモン書けてまうでぇ❤❤❤」
荒々しく打ち付けられる尻肉のせいで腰骨が軋みをあげている。下腹部のあたりは痛々しい赤色に染まっていることだろう。しかし逃げようとは思わなかった。マンコがジュボジュボと音を奏でてちんぽをしゃぶると、淫乱な膣肉がおれの形へと最適化して快楽を底なしに強めてくれる。
もう、耐えられない。ザーメンを押しとどめようとしていたちんぽからは精子が混ざった我慢汁が休みなく出ている。もうすぐ、このマンコに負けてザーメンをぶちまけてしまう。
「ちんぽがビクビク震えてるでぇ❤❤❤童貞ちんぽにしたら我慢できた方やしなぁ❤❤そろそろトドメ刺したるかぁ――いくでぇ❤❤❤」
ヤマトさんはおれの限界を見過ごさなかった。
鈴口だけを肛門に残すまで尻を持ち上げて、一気に丸々とした尻を振り下ろす。マンコをめりめりと押し広げて、柔肉の一番奥にちんぽをめりこませる。
「んあああぁあぁっ!」
「お゛っほおぉおおぉおぉぉぉ❤❤❤❤」
それが合図となって、ヤマトさんの尻は速度を上げておれのちんぽをしゃぶり尽くす。発情期の畜生のように尻をはしたなく振り続け、マンコ肉を蠕動させてちんぽを締め上げる。
おれの視界で快楽の火花がバチバチと飛び散って、ついに思考をする余裕すら無くす。おれたちは二人も快楽の獣となってお互いの性器を貪りあう。
「い゛っい゛ぃいぃいぃ❤❤❤ええでぇ❤先生っ❤せんせぇ❤❤こんなちんぽ惚れてまう゛うぅ❤せんせぇのザーメン欲しいってオメコ止まらへん❤❤❤ザーメン❤濃いザーメンぶちまけ頼むでぇ❤❤❤」
おれの腰も無意識に動いていた。ヤマトさんが子種を乞うているが、おれ自身もこの雌を孕ませたいという欲求が膨れ上がって、下半身を突き動かしていた。おれの腰が浮かぶたび、でかい尻が叩きつけられるたび、快楽の本乳がおれたちへ流れ込む。
「う゛っお゛ぅおおぉおぉぉ❤❤❤」
切っ先が結腸口へとめりこんでちんぽからビュルッと濃い先走りが噴き上げられる。踊る肉体からはしぶきとなって汗がはじけ飛び、おれの身体へと降り注ぐ。
濃厚な熱気と臭い、そして身体を蕩けさせる快感がおれを包み込み、射精へと高みへと引きずられ続ける。
「お゛、お゛お゛おおぉ❤❤❤いぐぅ❤おっちゃんも゛ザーメンぐるでえぇぇ❤❤先生も、我慢の限界やろおぉ❤❤❤」
ヤマトさんのマンコは射精寸前に震えるちんぽを鋭敏に感じたようで、追い打ちとばかりにマンコ肉をひくつかせた。
もう、駄目だ。ケツの穴が締まって、全身が射精の準備に入る。
「お゛おぉ❤❤おおぉおぉ❤イクんか❤❤ザーメン来るんやなぁ❤よっしゃぁ❤❤❤童貞の一番汁ぅ❤おーしっ❤トドメ刺したるわ❤❤❤思いっきりイケやぁ❤❤」
「……むぶっ!?」
トドメと聞いてどのような淫技で射精へ導かれるのかとちんぽを硬くしたが、ヤマトさんはただおれの唇ヘとキスをして、べろべろと頬を舐め回すだけだった。
なんのつもりか図りかねるおれの耳元で、ヤマトさんが重低音の声で囁いた。淫靡で、はちみつのようにとろとろで腑抜けた声で。
「あ゛ああああぁっ❤❤❤あかんっ❤もうっ❤❤オメコむりやぁ❤くる❤すごいのきてまううぅ❤❤❤な、せんせぇ❤先生も、一緒にイってぇ❤❤おっちゃんのオメコにザーメンきてきてきてぇ❤❤せんせぇと一緒にイきたいんやぁ❤❤❤」
「……!」
おれを犯していた雄の虎が放った、媚びて甘えるような声。
ヤマトさんの肛門はちんぽにすがりつくだけの性器と化しており、尻の動きに合わせてちんぽをねぶり射精寸前へと追い込んでいた。
そんなところに、不意打ちのような蕩けた言葉を吐きかけられてちんぽはつにタガを外した。だめだ、出る。精子が上がってくる。
「な、なんでそんなっ」
なんで、急にそんな媚びた声でねだってくるんだ。そう言葉にしようとしたが快楽で舌が回らない。
けれどおれの意図を組んでくれたようで、ヤマトさんはふてぶてしい笑みで牙を光らせた。
「ラブコメっちゅうたらこういうセリフが無いとあかんやろぉ❤❤❤最後はっ❤恋人らしく一緒にイこうな、せんせぇ❤❤」
こんな下品で、荒々しいセックスをラブコメでするわけがないだろ――とは言えなかった。
甘やかで艶を帯びた喘ぎ声によっておれのちんぽは射精に至る最後のピースを埋められて、絶頂へと駆け上がる。
ちんぽを抱きしめる浅ましいマンコも、顔を挟み込む汗臭い胸板も今だけはおれの頭から消えており、本物の恋人のような囁き声がおれの劣情を支配する。
「あ゛あああああぁっ❤❤❤いぐっ❤❤せんせぇのちんぽで、ザーメン出るううぅうぅぅ❤❤❤」
そして、ヤマトさんはすがりつくようにおれを抱きしめる。それが絶頂への最後の枷を打ち砕いた。
尿道からせり上がってくる熱いマグマ。視界がホワイトアウトする。
ちんぽから、おれの欲情がぶちまけられる!
「う゛ぐお゛お゛おおおぉおぉおぉっ❤❤❤❤」
おれの中に溜まっていた欲望や鬱憤、すべてを吸い取ろうとマンコが蠕動する。どろどろした精液がマンコに向かって噴き上げられる。
射精とは雌を征服する行為であるはずだが、屈服されているのは間違いなくおれだった。おれのちんぽザーメンもヤマトさんを悦ばせるための道具に成り下がっている。もうこのマンコには逆らえない。
そう思えるほどの圧倒的な快楽。マンコがうねると際限なく精液が溢れ出て、おれの全身は死にかけの虫みたいに痙攣する。
「あ゛っはあああぁあぁ❤❤❤まだ❤出とるうぅうぅ❤❤おぅうぅうぅ❤❤❤」
腸壁を精液の塊で殴りつけられて、ヤマトさんもちんぽから精液が噴き上げていた。おれの腹へとぶちまけられるそれは恐ろしく熱くねばついていて、この淫売な虎は雄なのだと再認識させられる。
ヤマトさんは精液を結腸で受け止めながらちんぽ全体を締め上げて、もっと子種をくれと催促していた。そのせいでちんぽはいつまで射精をやめられず、受け止めきれなかった精液が結合部から漏れ出してくる。
「あ、ああぁぁ……❤❤❤」
ヤマトさんはおれを抱きしめながら、何度もキスを落す。舌を絡め合う快楽を求めるものではなく、頬や唇に触れるだけの親愛を示すための手段としてのキスだ。
おれは抵抗する力もなく――抵抗する気も無かったが――なすがままにされ、マンコの中でとろとろと精液を漏らし続けていた。
「はぁ……❤まだ出とる❤❤ちんぽだけやなく精液も立派なんやなぁ❤ん゛っ❤こんなんされたら、おっちゃん惚れてまうわぁ❤❤❤」
虎ちんぽからはまだ勢いよく精液が噴き上げられており、おれらの腹を雄の臭気で満たしていた。汗と精液でヌルヌルになった身体を擦り付け合うのは身体が溶け合って一つになったようで、悪い気分はしない。
筋肉の隆起が激しい背中に手を回し、おれもヤマトさんへキスを返す。射精の倦怠感と心地よさで何もする気になれず、逞しい腕の中でまどろんでいた。
「ふっはぁ❤先生のちんぽ良かったでぇ❤❤こんだけタイマンでイかれたんは久しぶりや❤」
「そ、そっか。なら良かったです」
「ぶはは!良かったですは無いやろ。ピロートークも勉強せなあかんなぁ。ラブコメ書くんやし」
そういうとヤマトさんは豪快におっぱいを押し付けてくれる。息苦しくて、雄の臭いが強烈だがそれもまた心地よい。肉付きの良い大胸筋に顔を包まれて窒息するなんて、こんな幸福が許されていいのだろうか。
この人は、なんなのだろう。おれがラブコメを書くための協力者のようだが。苗字からしてイタドリ編集の関係者なのだろうか。おれのためにあの冷血な編集がこの人をよこしてくれた?何故?それに、この人はどこかで見たような。
確かめたいことはたくさんあったけど、短い毛皮とその下のムチムチな筋肉の感触に溺れていると、知能指数がサル並みになってどうでも良くなって。
「ほんじゃ、飯食って元気つけたら二回戦目もしよな❤先生❤❤」
舌を絡めるキスをされる頃には、湧いた疑問も全て蒸発していた。
この雄らしくて人懐っこくて、それでいて淫らな虎と同居ができるという夢みたいな現実に夢中だった。
こうしておれとヤマトさんの同居生活は始まった。
スランプ気味のエロ作家が、作品を完成させるための物語。果たして自分の殻を打ち破って、エロラブコメを書き上げることができるのか?ってお話だ。
もう一度言うがこの物語はハッピーエンドで終わる。
見事作品は完成したし、エロ小説としては類をみないヒット作品になった。文句のつけようがないハッピーエンド。
もっとも、おれにとってハッピーかどうかはまた別の話だが。