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「オナニーは週に何回されますか?」

「……5、6回」

「風俗に週3で行かれるのにオナニーもそれだけ。ははぁ、中学生並みの性欲ですねえ。道具は使われます?」

「オナホぐれぇは使う。そんだけだ」

「それはいけませんね。マンネリで性器も感じにくくなっているのかも。好きな体位は何ですか?」

「いつもバックだ……オイ、こんな事が本当に治療に役立つってのか!てめぇ俺を馬鹿にしてんじゃねえだろうな!」


 でかい尻には小さすぎるパイプ椅子から立ち上がり、胸倉をつかみ上げる勢いで怒鳴りつけた。彼――剛田 鋼(ごうだ こう)は縦にも横にも馬鹿でかい牛人であり、筋肉の盛り上がりもワイシャツを引きちぎりかねない逞しさだ。そんな大男に怒鳴りつけられれば大抵の男は怯えるか涙を浮かべるかするのだが、剛田の目の前で腰掛けていた犬人はによかな笑みを崩さずに答えた。

 

「ええ、そうですよ?病気の原因を調べるには患者さんを詳しく知らなければいけませんから。それがうちのスタイルなんです」


 剛田の胸元あたりまでしか無い背丈に、太ももよりも細っこい胴回り。憤怒の感情を露わにする牛がその腕をふるえば背骨がたやすく折れそうな貧弱さだ。

 しかし、剛田の鼻息を浴びながらも余裕綽々とペンを走らせては聞き出した性事情をカルテへと書き込んでいく。白衣を纏ったその姿は生真面目な医者そのものであり、激高している牛も「もしかしてこれが普通なのか?」と錯覚してしまうほどだった。

 

「ほら、問診を続けますよ。それとも他の病院に行かれますか?私はどちらでも構いませんが」

「う、む……。分かった、続けてくれ」


 再び椅子へと腰掛けてきた牛をみやり、犬人は満足そうに頷いた。剛田のつま先から角の先までじっくりと舐め回すように見てから、牙を覗かせる。

 

「ええ、それがいいですよ。なんせ、インポテンツの治療でウチ以上の病院はありませんからね!」


***


 剛田は自分を男の中の男であると自負していた。

 高校生の頃からラグビー部で活躍し、大学の頃には全国で名を知られる選手になっていた。社会人になってからは辞めてしまったが、部の先輩に紹介された会社では社割のスポーツジムに通い全盛期の頃から衰えない逆三角形の肉体を維持している。40を超えてもそこらの体育大学生にも負けない筋肉を備えていた。

 

 その筋肉は剛田にとって男の勲章だ。街を歩けば向こうから道を譲り、気に入らない部下がいても筋肉に軽く力をこめてすごむだけで言うことを聞かせることができる。それでも反抗的な態度を崩さなければ拳で従わせてやった。そのおかげか剛田が部長を務める部署では業績がトップであり、社長の覚えも良かった。

 

 筋肉は勲章であり、鎧でもあった。

 ジムに通うたびに己の身体を欠かさずチェックして、大腿筋の凸凹が鮮明になったことに喜び腕のサイズが増したことに尻尾を揺らした。

 肉で飾り立てた鎧は顔が良いだけの男よりもよほど美しいと思っていたし、実際剛田が女にふ自由することもなかった。高校生のころから女を取っ換え引っ換えし、大学生の頃になれば彼女だけでは満足できずラグビー部の女マネージャーを食い荒らしていた。

 淫水焼けし黒ずんだちんぽを引っ提げて社会人になってからはさすがに好き放題に女を抱けなくなってしまったが、代わりに風俗へ通うようになった。プライベートのほどんどを酒と風俗、そしてジムに使う日々だ。

 

 剛田はそんな自分を誇らしいとさえ思っていた。

 これが男というものだ。自分には金も力もある。女房や子どもなんて煩わしいものも必要ない。誰にも文句は言わせない。爺になったとしても変わらず女遊びを続けてやると思っていた――勃起不全を自覚するまでは。

 

 最初は小さな違和感だった。

 風俗嬢を相手にした時、射精の勢いが衰えたような感覚。

 それが性行為を繰り返していくうちに中折れをするようになり、最近ではどれだけ嬢に奉仕をしてもらっても勃起すらしない。

 一人で慰めている時は変わらず勃起するのに、だ。

 勃起しないのはお前のせいだと嬢に八つ当たりをし、出禁になることもしょっちゅうだった。

 

「いやいや、勃ちが悪くなってすぐに病院に来てくれたのは良いことですよ。ウチでしたら必ず治せます」

「日本一の名医だなんてコイてたけどよ、本当なんだろうな?こっちは高い金払ってんだぞ」

「ご安心くださぁい。ウチは施設もスタッフも超一流ですから。ウチを知れて良かったですよ、本当」


 へらへらと笑う医者――柴田の存在を知ったのは風俗店に貼ってあったポスターからだった。

 

 『性の悩みを全て解決!インポテンツや不感症。どんな病気もスペシャルマッサージで治します!男性の患者さん多数!』

 

 けばけばしい色彩のポスターは実にうさんくさかった。勃起障害がマッサージで治るわけがないし、まともな病院ならば風俗店にポスターなど貼るわけがないのだ。

 しかし、剛田の頭はお世辞にも良いとは言えなかった酒と女と筋トレしか入っていない頭には常識が欠けており、何より自分のちんぽに訪れている危機を治すことで頭がいっぱいになっていた。

 

 〝柴田ヘルスクリニック〟――そう看板がかかる建物は剛田の勤める会社から徒歩で10分ほどの距離にあった。まだ建てられて浅いのか壁は綺麗で院内は白とパステルピンクで統一された清潔感に溢れたものだった。

 待合室に並んでいるのも剛田と同じような年齢の鍛えている中年親父ばかりであり、安心感を覚えたものだ。

 

 大丈夫だ。少し調子が悪いだけで、ここで治療すればすぐに治る。

 そう信じて診療室へと向かったのだが――

 

「なるほどなるほど。剛田さんは性豪なんですねえ。それでちんぽが勃たないとはおつらいでしょう。大丈夫、私の治療を受ければそんなこと気にならなくなりますからね」


 診察室で待っていた医者は何もかもが不快だった。

 自分の足元にも及ばない貧弱さのくせに筋肉におびえもせず、イラつくニヤニヤ笑いを絶やさない。これが自分の同僚や部下だったら殴り飛ばしてやるところだ。大事なちんぽの事なければとっくに手が出ていたかもしれない。

 

「またイライラしてきました?ストレスは勃起の天敵ですよ?はい、デトックス水をどうぞ」


 それでも会話を続けられていられるのは診療前に渡されたデトックス水とやらのおかげだった。身体のよくないものを排出する水だと言われたが、確かに飲んでみると腹立たしい気持ちが薄れて代わりに頭の奥がぽかぽかと温かくなるような気分になる。目の前の不快な医者の言うことをちゃんと聞かなければ。そんな気分にしてくれる。聞いていれば身体がじんわりと心地よくなってくる。

 何杯も飲むころには、身体じっとりと汗ばんできていた。全身が火照り布団の中でまどろんでいるような脱力感がある。

 

「ん……美味くはねえ、けどいいなこれ。疲れが取れてく気がする」

「そうでしょう。これを飲ませてあげるとね、ギャーギャーこうるさい患者さんでも物分かりがよくなるんですよ」


 ほんの少し濁った液体は薬品臭さが鼻につき、舌の上ではへばりついてくるような苦味を感じる。しかし飲みくだしていくごとに気にならなくなっていくのだから不思議なものだ。気づけば、次々と差し出される水で胃袋がいっぱいにしてしまっていた。

 

「そろそろいいですかね。じゃあマッサージルームに移りましょうか。歩けます?」

「んぅ?お、おう。こんくらい屁でもねえよ」


 椅子をぎしりと鳴らして立ち上がると足がふらつきそうになるがどうにか堪えた。夢の中で歩いている時のようなふわふわとした感覚でどうにも足元が頼りない。

 時々足がもつれてしまうのは、滑りの良いリノリウム床のせいではないだろう。転びかけては壁に手をついて堪える姿に医師は瞳を細め小さく喉を鳴らすのだが――剛田が気づくことはなかった。

 

「ここが施術室です。そちらに施術着が置いてあるので着替えをお願いしますね」


 案内された施術室は剛田の巨体でも余裕で受け止めることのできるマッサージ用のベッドがあり、何に使うかも分からないモニターや大型の機械までも備え付けてあった。

 指さした先にはおそらく施術着が入っている籠。なかなかに立派な施設に思えたが、あるべきものが確認できずいぶかしげに視線をさまよわせる。

 

「おい、シャワーはどこで浴びりゃいいんだ?おれぁ仕事帰りで汗くせえんだけどよ」

「ああ、現代医療ではヘルスチェックの観点から体臭をそのままにするんですよ。そのままでお願いします」

「そ、そうなのか?普通は風呂で身体を温めたりするモンだと思ってたんだが……」


 すん、と鼻の穴をひくつかせてみると自分でも分かるぐらいには汗臭い。

 これでワイシャツやスラックスを脱いでしまえば腋や股間まわりといったあたりから相当にきつい雄臭さがまき散らされることは想像に難くない。

 他人を不快にさせたくないなんてデリカシーはこの男に存在しないが、あからさまに嫌な顔をされるのもそれはそれで気分がよろしくない。

 

「これは医療行為ですから、剛田さんも気にしなくていいですよ。ウチのクリニックはスポーツ帰りのメンテナンスで来る方も大勢ですから、慣れっこです」


 言われてみれば待合室にいたのも自分と同じような巨漢ばかりだ。それもスポーツや格闘技で身体を痛めつけているようなむさ苦しい筋肉野郎たち。

 あんな連中ばかりを相手にしているのであれば、確かに自分ていどの体臭なら大したことはないのかもしれない。

 

 医師の言葉で自分を納得させてしまった剛田は、ためらいながらも籠の中の施術着とやらに手を伸ばす。よくあるタイプの腕と膝下だけを露出させるタイプのものだろう――そう思い込んで手に取ったが、そこにあったのは剛田の思いもよらないものだった。

 

「んなっ!?てめぇ、なんだこのふざけた水着は!こんなモン着ろってのかよ!」


 それは明らかに病院で使うようなシロモノではない水着。それも、極小のデルタ生地を紐で繋げただけの――水着と呼ぶことすらはばかられる、剛田が通う風俗店で嬢たちが着るような陰部を隠すどころか強調することしかできないわいせつな布切れ。

 

 剛田お自慢の巨根を包み込めるのかすら怪しい布切れは、当然尻肉だって何も隠せはしない。薄いレモンイエローの布地を尻たぶに貼り付けているとしか映らないだろう。

 こめかみに浮かぶ血管。今すぐにでも殴りかからんと膨らむ上腕二頭筋。空気が熱せられたと錯覚しそうな怒気を放つ雄を前にして、医師は平然と言葉を紡ぐ。

 

「……?筋肉をほぐすんですから、身体を露出させるのは当たり前でしょう?そりゃ女性のお客様なら身体を隠してもらいますが」

「身体を隠してもマッサージはできんじゃねえか!なら――」

「ああ、男性のお客様なので問題ないかと思ったんですが。女性の方のように恥じらわれるんですね。なら、他の施術着を用意しますか?」

「それ、は……」


 強調するように口にされた『女性の方のように』という言葉に舌を縫い付けられ、怒号が喉から出てこない。

 表で口にすればイエローカードを出されかねない性差別的な発言だが、女性をセックスの相手としか思っていない中年男には良く効いたようだ。

 

「ちょ、ちょっと驚いただけだ。他にマシなのが無いってんなら仕方ねえから、我慢してやるっ!」

「ですよね。大の男が肌を晒す程度で恥ずかしがりませんものね?じゃあ、さっさと脱いでくださいね」


 その不遜な態度に苛立ちを覚えつつも、剛田はワイシャツやスラックス、そしてソックスまでも籠へと脱ぎ捨てていく。

 シャツのボタンを外すと漂う濃い男のフェロモン。色気も何もない黒のボクサーパンツに、それをこんもりと盛り上げる肉の砲身。

 

 一つ一つ、剛田の性が露わになっていく姿へ、ストリップショーでも見るかのようにねっとりと医師の視線が絡みつく。

 シャツガーターを太ももから外す姿に。ネクタイを緩めて現れる首筋に。ソックスをムチムチとしたふくらはぎから引きはがす姿に。下着をずり降ろして現れた豪勢な大殿筋に。

 

 その所作に。筋肉に。そのすべてを逃すまいと凝視されていても剛田は隠すこともせずにストリップショーを続けた。

 

「シャツガーターなんて、意外とお洒落なんですねぇ?」

「こいつか?肩と背中が広いと付けてねえとシャツがすぐヨレちまうんだよ」


 そう言ってガーターを引っ張って見せると、太ももへと巻き付いたベルトが強く食い込んだ。黒のボクサーと同じ系統色の黒革バンドは下着を盛り上げるちんぽに引っかかってこすれているのだが、剛田はその程度の刺激などわけもないとばかりにガーターを引きちぎるように取り外す。

 ガーターを外す際に身をかがめたせいでそのデカ尻を突き出す体勢になるのだが、恥じらう様子は微塵もない。


 

 男ならちんぽや尻を晒す時も堂々とすべし。彼の古臭い頭ではそれが常識だったし、自分の身体を性的な目で見る男なんているわけがないと本気で信じ込んでいた。

 薄手のレモンイエロー生地でちんぽをどうにか包み込んで、紐を尻たぶに食い込ませて、猥褻な格好となってもまだ自分の淫らさには気づかない。

 

「さすが、鍛えていらっしゃいますね。これだけ見事な男らしい身体をマッサージできるなんて光栄ですよ。さあ、どうぞ」

「だろ?本当なら可愛いねえちゃんにしか触らせねえんだからな。気持ちわりぃ触り方すんなよ」

 

 褒めそやされればすぐに上機嫌となりポージングまでもきめてしまう愚かさだ。

 スポーツとジム通いで鍛え上げられた筋肉はどれも力強い曲線を描きながら隆々と盛り上がっており、赤銅の毛皮の下で力を漲らせている。

 更に、2メートルをたやすく超える長身はムチムチと量感をアピールする肉体をより大きく見せていた。正面に向かって豪快に飛び出た特大の大殿筋や、発達しすぎて乳首が下を向いている大胸筋は雄の力強さをこれでもかと見せつけており、大抵の雄は劣等感を覚えずにはいられないだろう。

 

 ――だが、医師は劣等感とは別の感情でもって紐パンのふくらみやずっしりとした尻肉を凝視していた。それは捕食者の目のような獰猛さであるが、哀れな獲物は何も知らずに自らその肉体をマッサージ台へと差し出した。

 

「おい、最初はどうすりゃいいんだ。あー、シモの治療なら仰向けになんのか?」

「いえいえ、最初はね、全身の緊張をほぐしますからね。うつ伏せになって楽にしていてくださいね。今、気持ちを落ち着かせるアロマを焚きますからね」


 キャスター付きのワゴンを押してきて、最上段のアロマポッドに火を灯す。

 すると微かな紫煙と共に、緊張がゆるむ蠱惑的な香りが周囲に満ち始める。二度三度と鼻をひくつかせているうちに、医師にあったわずかな警戒心が溶けて消えていく。

 

「これ、いいでしょう。イランイランって香りでしてね。脳みそが緩んできますでしょ?」

「あぁ、そうだな。なんか、悪くねえ香りだ……」


 反応を見るように話し掛けながら、医師はガラス製のボトルから手のひらにオイルを溜める。そして山脈のような背筋へとたらりとまぶしてゆく。

 事前に温められているせいかオイルが拡がる感触は心地よく、手のひらを使って塗りたくりながら撫でられても不快感は一切無かった。緊張と一緒に息が漏れ出ていく。

 

「オイルマッサージは初めてですからね。ちょっとぬるぬるするけど我慢してくださいね。これも治療ですからね」

「お、おう。くっ、分かった、平気、だっ!」


 毛皮に覆われた背中を小さな両手がにゅるにゅると滑りあがっていき首筋を両サイドから包み込む。親指でうなじを貫くようにして首の付け根を揉まれると、こわばっていた筋肉がほぐれていく快感が首から肩、背中へとじっくりと広がり始める。

 他愛ない会話を続ける間にも手はぬるぬると大きな背中を滑り回る。首筋の指圧の後は肩にかけて揉み解し、背筋に沿って指圧も交えて腰まで降り、再び首筋をほぐし始める。

 

「お、おぉぉ……」


 それは紛れもない快感の喘ぎだった。

 オイル自体の温かさと医師の体温、そしてオイルの効果が剛田自身の体温も火照り、内側から温められていく。

 アロマポットからの香りは初めて嗅ぐものだったが、肺に取り込むと脳細胞にまで香りがしみ込んでいくようだ。全身から力が抜けて、冬の朝に布団の中でまどろんでいるような抗いがたい睡魔に誘われ、頭がぼんやりとしてくる。


「はい、このまま手足もほぐしていきますからね~~。両手両足を左右に広げてくださいね」


 言われるがままに手足を伸ばすと、すぐにオイルが垂らされ始めた。筋肉の凸凹を滑るように手のひらが這うとヌチャヌチャと液体の絡みつく音が響き、耳の中へもオイルと快楽が注ぎ込まれるような悦感がほとばしる。

 

「リラックスして、と言われても難しいですからね。気持ちいいことにだけ集中してくださいね。気持ちいい気持ちいいって繰り返してると他のことを忘れられますからね」

「そう、そうかぁあああぁっ……おおぅっ」


 肩から背中にかけて甘い感覚が波紋のごとく広がり、筋肉の張りが蕩けていく。背骨を舐められているような悦楽が身体の中を満たしていき、身体だけでなく思考までも弛緩させる。

 医師の指先は想像以上に巧みだった。脇腹や腋を撫で、腕を滑り上がると指を絡ませるように手を握り、末端を甘く擦り上げた。

 下半身は尻と太ももの境界線を両手で握るようにされ、膝に向かって扱くように愛撫されていく。

 

「く、ぉお❤」


 喘ぎ声を抑えきれず、マッサージ台へと敷かれたタオルを噛みしめる。

 脚をちんぽに見立てて扱かれているようで、紐パンの中で極太ちんぽがムクムクと硬くなっていた。男の手なんぞでと抵抗しようとすればするほどにかえって手のひらからの刺激を意識してしまい、極小の布切れでは隠しきれないサイズへと成長していく。

 

「脚がガチガチですねぇ。インポ改善と一緒に疲れも取っていきましょう」

「ぐぅ❤く、おっ❤❤そう、だな……❤」


 返事をするが舌がもつれてまともに話せていなかった。太ももを撫でる指がでっぷりとした金玉を掠めるように擦り、そのたびに肛門をひくひくとさせて、腰を浮かせて快感に酔いしれるハメになる。

 手を跳ねのけることはできなかった。あからさまに性的な触り方をされれば別だろうが、あくまで医療行為の範疇なのではないかと納得させられる、ギリギリの触り方。加えて下半身をとろとろにされそうな快感が抗おうとする意志を骨抜きにしている。

 

「ブフゥーッ❤❤ふっ❤フンッ❤❤」


 頭の奥が茹る。身体が火照る。

 理性で本能を抑え込み、息を整えようとするが呼吸を深くすることでかえって身体はリラックスし、快楽がより深く身体に浸透する。

 いつの間にかオイル以外のもので毛皮がじっとりとするほどに身体が熱くなっていた。口は半開きになり、熱中症の犬のように舌先が垂れ落ちている。

 

「気持ちいいですか?いいですね、そうやって快感ホルモンがアレするとインポに効きますからね」


 耳元で囁かれびくりと身体が震える。

 顔の真横ではにやついた医師の顔があったが、それに対して怒鳴りつけることができないほどに身体が腑抜けてしまっていた。吐息を感じた耳すらも性感帯になってしまったようにぱたぱたと上下に揺れている。

 

「では、臀部のマッサージに移りますよ。オイルが垂れますからね。動かないでくださいね」

「っ、おう……❤う゛おっ❤❤」


 タオルを噛んで耐えていると、尻尾の根本に温かい滝が滴り落ちてきた。

 事前に告げられていたのだが、オイルが腰に広がる刺激に尻尾がピン、と硬直する。

 オイルの細い滝はじりじりと尻肉に移り、均整の取れた尻たぶを濡らす。そして右の尻肉を裾野から螺旋を描いて登り、刺激に震える尻にとろりと絡みつく。

 そうして垂らされたオイルが尻の谷間に伝い落ちていく感覚にビクンと背筋を反らせるが、医師がすかさず囁きかけてくる。

 

「今は治療中なんですから動いちゃダメですよぉ。ほら、気持ちいいって繰り返して。心を落ち着かせましょう」

「ぐ、ふぅ❤んな、無理だっ❤❤んぉおぉ❤」

「まずは尻全体と、太ももと腰のあたりにもオイルを塗りますよ。このあたりにリンパだかが溜まっておりますのでね」


 左の尻肉にもオイルをたっぷりとまぶされて喘ぎ声を止められない。尻に垂らされたオイルはさきほどまでのものより実体感があり、ゼリーのようだ。加えてぬるつき具合もずっと強い。

 デカ尻と太ももの境目から、わずかに下へズレた位置に着いた手。器用な指先で腿の外側を掴みオイルまみれの手のひらは腿の裏側を覆っていた。

 そのまま肉をほぐす手つきで、腿裏から尻肉の根本までゆっくりと手を滑らせる。指も手のひらも一瞬たりとも離れないまま、肉を絞りながらスライドさせる。

 

「く、うぅうぅ❤❤❤」

「はい、次は腰もやっていきましょうねぇ。いやー、ケツがデカすぎるせいで腰が細く感じますねぇ」

「あおっ❤❤腰ヤベッ❤んぅうぅぅ❤」


 尻肉の裾野に指を食い込ませたかと思うとすぐさま腰骨のあたりへと移る。

 尻肉が発達しすぎているせいで尻肉と腰の境目がくっきりと分かってしまうが、ねちっこい指先は尻肉側へと手のひらを擦り付け、揉みしだくようにオイルを塗りたくってくる。

 しつこくされているうちに粘液を塗りつけられている腰のあたりがほのかに痺れてくる。それも、じんわりと甘い官能的なものだ。

 

「むぉお゛ぉおぉ❤❤❤んふう゛ぅぅ❤ぶふうぅ❤❤」

「オイルの成分が効いてきましたかね。では、メインのデカケツも好きにさせてもらいますよ」


 医師の言葉が下品になっている事すら気づけないまま、剛田は太ももと尻の境界線を指先でピンク色になるまで揉み解されていた。

 そして尻と太ももの断崖の境目を乗り越えられて、バスケットボールを並べたようにでかい尻肉にまで侵入を許してしまう。

 

「あぉおお゛おぉおぉ❤❤❤」


 ずっしりとした球形のデカ尻を手のひらで踏みつけられたとき、ついに艶めかしい叫びが喉からほとばしった。

 

「おっと、デカ尻がそんなに気持ち良かったんですか?感度もっと高めていきましょうね」

「ち、違う❤❤気持ちよくなんかね、お゛ぉんっ❤あっ❤❤あんま強く揉むな❤くぅう❤❤❤」


 否定する声も震えていた。

 羞恥心にいたたまれなくなり、タオルに頬をつけたまま硬く目をつむってしまう。

 医師は男のプライドを嘲笑うように口元を歪め尻肉を握りしめる手へと視線を戻す。ビキニバックの縁が斜めに分かつ領域の外側、つまりは紐パンがらはみ出ている尻肉の大半だけをわしづかみにし力強く揉む。

 

(やっべぇ❤尻なんか揉まれて、チクショウっ……❤❤❤)


 筋肉が詰まっているくせに驚くほど柔らかい尻肉は、引っ張られると尻の谷間が拡がってオイルがよる深くまで垂れてしまう。

 オイルが肛門に垂れるだけでも快感が生じて、まるで風俗嬢に肛門を舐めさせた時のような快感が走る。

 同時に尻たぶにも甘い痺れが伝播して、下半身すべてにしみ込んでくるような悦感が募っていく。

 

 自分は男であり、それも女を数えきれないほど抱いてきた雄だ。

 男に尻を触られて感じるような変態であるはずがない――そう否定しようとしても快感は強情心を少しずつ溶かしていく。

 

(尻捏ねられてるぅ❤溶ける❤❤尻ヌルヌルで熱っちぃ❤❤くそぉ❤きもちいぃ❤❤)


 その間も、魔指は悠揚迫らぬ物腰で尻肉を不適に捏ねまわす。飽くまで急がず、ねちっこく、肉の密度と弾力を確かめるように、ゆっくりと円を描いて捏ねくりかえす。力強い指先が尻肉を抉りとらんばかりに深々と突き刺さり、剛田は奥歯を強く噛み飛び出そうになる声を抑える。

 

「おっとぉ、デカ尻が震えてますけど。気持ちよくなっていただけて光栄ですよ。我慢せず声を出していいですからね」


 抵抗むなしく快感を得ていると見抜かれて、羞恥心に顔が熱くなる。ぬめりたっぷりの手に揉まれる尻肉はそれ以上に火照りが高まる。ヌチャヌチャという卑猥な水音が耳から入る音が脳を揺さぶる。

 内腿が自然と擦り合っていた。マッサージというより愛撫になっている手つきは悔しいまでに巧みだった。自分が女を抱く時以上の手管で尻を揉まれて身体の昂ぶりを沈められない。

 

「尻がでかすぎると下半身も疲れて大変ですよねぇ。私がしっかりと疲労とかを良い感じにしときますよ」


 猫撫で声で囁かれつつ、尻たぶの紐パンで隠されていない部分を全て捏ね潰された後、いよいよ両手が紐パンの内側へと潜り込んでくる。開き気味の手指が尻肌に密着していた薄黄の布切れを盛り上げる。

 

「あ゛っ❤なんでだ、いいだろそこは――おおぉぉう❤❤❤」

「いやいや、ケツ穴の周辺もリンパが溜まるらしいんで。しっかりマッサージしときませんと」

「てめぇ❤❤やめろ、おおぉぉ❤❤❤塗るなぁ❤ケツがぁ❤おかじぃぃ❤❤くぅおぉ❤」


 紐パンの内部に手が潜り込んだせいで尻肉に食い込む紐がますます引っ張られ、綺麗な円形を描いていた尻にぎちぎちと食い込んでいく。しかもマッサージ台と紐パンに挟まれてちんぽがガチガチに勃起しているのだ。亀頭にぴったりと布切れがへばりついているせいで下着は引っ張られ、剛田の尻肉は蛸糸で縛られたハムのように紐で縛りつけられていた。

 

「ああぅうぅ❤❤やめろ❤汚ぇ❤❤ケツッ❤ケツ穴触るな❤んぉうぅ❤❤オイルやめりょおぉぉ❤❤❤」


 だが、紐が食い込む痛みなど忘れてしまうほどの快感が尻穴を襲っていた。

 赤銅の毛皮に覆われた尻肉の中で、唯一ピンク色をした肛門には直接オイルが塗りこめられて、くちゅくちゅといやらしい音を立てていた。

 肛門の皺一つ一つにオイルを塗りこめるような丁寧さで指先が肛門を撫でまわして、トントンとノックするように爪先で突きまわす。それはマッサージという行為からは明らかに外れており、女性器を愛撫す時のような淫らさを発揮していた。

 

「そこ、駄目だ❤❤マッサージはいらねえがら、あ゛ひぃぃ❤❤❤」

「んー、反応がいいですねぇ。風俗嬢に舐めさせたりしてるんですかね?いけませんよ、こんな雄くっせぇケツをひと様に舐めさせるなんて」


 尻に手形を残すように強く揉みながら、肛門はなおもねちっこく突きまわされていた。オイルが肛門の中へと伝わり落ちるように二本の指で肛門を広げられ、内部へオイルが伝わると肛門からも快感めいた痺れが走る。

 どうにか指から逃れようとしても尻が鷲掴みにされていては叶わずに、勃起ちんぽをマッサージ台へ擦り付ける結果にしかならなかった。我慢汁は溢れ続け、紐パンでは吸収しきれない量で敷かれたバスタオルを雄臭く汚している。

 

「ぐお゛おぉ❤❤❤だめだっ❤もう、ケツがああああぁぁっ❤❤」


 これ以上はいけない。

 ちんぽから噴水のように溢れる汁は快感が限界を超えて溢れそうであると示している。ひくついた尻穴はオイル以外のものでぬるつき始め、期待に入口を開閉させている。

 

 このまま指を突き入れられ、内部を撫でまわされれば間違いなく絶頂してしまう。

 危機感を覚え、尻をぶるりと震わせ――

 

「はい、尻のマッサージはここまでにしましょうか」

「ん゛あっ!?❤」


 あっけなく尻を撫でまわしていた手が離れてしまう。

 いじられていた肛門がヒクヒクともどかしげに泣いていた。拒んでいたはずなのに尻に触れていた温かく柔らかな手が遠のいたことが寂しく尻肉が震える。

 太ももをもじもじと擦り合わせてみせるが、医師は冷淡に「次はお腹側の施術をしますので、仰向けになってください」と告げた。

 

 欲求不満を覚えつつ身体を反転させようとして――紐パンを突き破りそうな勃起ちんぽに気づき、慌ててバスタオルを引き寄せた。

 

「おやぁ~?どうかしましたか?下腹部のマッサージもするので下半身を隠されては困るんですがねぇ?」

「い、いいだろ!これは……ちょっと冷えちまったんだ、だから」

「ああ、剛田さんのお年だと冷え性気味になりますよね。では、そのままで構いませんよ。くひひ」


 紐パンは我慢汁を吸い取って透け透けになり、亀頭のグロテスクな赤黒さを鮮明にしているほどだ。

 濃いちんぽ臭さは誤魔化しきれるはずもないのだが、医師はタオルを被った下半身をニヤついた目つきで見下ろすだけであり、施術台へ登ると、腹の脇へ膝をついて剛田の身体へと跨った。

 

「次は大胸筋もマッサージしますね。デカ乳にオイル垂らしますよぉ」

「お、おうぅ……❤くっ❤❤おっうううぅぅ❤❤❤」


 尻肉を捏ねられた時のように無様な喘ぎ声を漏らし、羞恥心で頭が茹で上がる。

 粘性の強いオイルはパンケーキに垂らした蜂蜜のような柔らかさと繊細さで、大きく突き出した大胸筋を上下左右に撫でまわしていた。広大な胸板へ万遍なく垂れたそれを、小男の小さな手が尻肉へしていたのと同じように、ゆっくりと塗り拡げてくる。

 

「これだけ猥褻な乳だと肩が凝って大変ですからね。しっかりとほぐしてさしあげますよ」


 やだオイルを塗り拡げるだけなく、小さな振動と揉み捏ねるような動きを指先が見せており、その刺激が筋肉を潜り抜け、身体の奥へと浸透していた。

 胸肉へ塗り拡げた後は腹筋がぼこぼこと並んだ腹肉へもオイルの感触が伝えられる。もちろん、塗り拡げるだけで終わりではなく全身にオイルがしみ込んだ後はもう一度デカ乳に指先が伸びる。

 

 鎖骨の下側、大胸筋との境目に指が這う。肌が軽くへこむ程度の力でぬめぬめと円を描かれ、時折手のひらで圧迫される。

 痛みはわずかにも感じない。いやらしい手つきでありながら、その技術はプロのものだった。巨漢の雄は甘美な鳥肌を上げるばかりで、その手を跳ねのけられない。

 

「はい、大人しくしてましょうね。そしたらもっと気持ちよくなりますからね。何も考えちゃダメですよぉ」

「お゛っ❤くぅうぅぅ❤❤❤」


 耳に吐き掛けられる吐息に毛皮がざわつく。

 甘ったるい香りが施術室を満たしていて、自分の中もアロマで埋め尽くされていく。脳みそが心地よい痺れで麻痺している。

 敏感な神経を内包した大胸筋を温かな手のひらが押し包み、思わず四肢をびくつかせる。医師は乳肉の下側に手のひらを張り付かせ、掬い上げるようにして何度も膨らみを鷲掴みにしてくる。手のひらに対して乳肉が大きすぎて、指の間から乳がはみ出てしまうほどだ。

 

 右の乳肉は反時計回りに、左は時計回りにゆったりとこねられる。むずがゆさにも似た怪しい寒気が渦を巻いて、甘い声を抑えられない。

 

「おーっ❤おぅうぅうぅ❤❤んっ❤すげっ❤胸が、おおぉっ❤❤❤」

「いいですね。しっかりと快感ホルモンが出ている証拠ですよ。インポテンツ改善には良いオーガズムからです」


 五指を沈みこませるようにして鷲掴みにされてむず痒さと快感、そして温かさが入り混じって上半身を伝う。充満しているアロマを呼吸が荒くなるたびにより深く吸い込んでしまう。医師の両手に大胸筋を任せてしまう――快感に息を弾ませるのはインポの治療だと自分に言い聞かせて。

 

「んひっ❤やめりょ、そこぉ❤❤くひぃぃ❤」

「首筋も弱くていらっしゃる。風俗嬢に開発されました?」


 こんな場所が弱いなんて、目の前の小男に初めて教えられた。太い首筋をまさぐられていると口端から唾液がこぼれてくる。

 医師は剛田の痴態を嘲笑うような顔つきで乳肉の丸みに沿って下から手を当てて、ぶるぶると震わせてくる。胸元から全身へと波紋のように快楽が走って、思わず四肢がビクビクとする。

 

 じっくりと乳肉を震わせ続けられ、乳肉に谷間にオイルを垂らされて痛痒感が強調される。特にむずむずするのは乳肉の先端だ。いやらしく勃起したそれをつまんでかゆみを止めたくなるのをたくましい大腿筋を擦り合わせて堪えていた。

 

「おっと、乳首もマッサージしませんとね。すっかり硬くなってます」

「ひっい゛いぃいいぃいぃぃ❤❤❤」


 そんな胸の内を見透かしたように小さな手が真正面から乳肉を鷲掴みにしてくる。ちょうど手の窪みで勃起乳首を押し潰される形となって、痛痒感が心地よく霧散する。鼻先にバチッと星も舞って、おとがいが自然と反り返ってしまう。

 

 ぬちゃり、ぬちゃり。

 毛皮とオイルを馴染ませるようにして馬鹿でかい大胸筋を撫でまわされて息が上がっていく。ゾクゾクとした甘い痺れがひっきりなしに乳肉から脳天まで駆け抜ける。胸の裾野を握りしめられて、ぶるぶると震わされるのがたまらない。聞くもいやらしい声が独りでに漏れてくる。

 

「その調子ですよぉ。おっぱいでイけるようになれば勃起不全も良くなりますからね、我慢しないでいいんですよぉ」


 囁かれる声にも意識を蕩けさせられる。鼻孔にしみ込む心地よいアロマにぬちゃぬちゃと響く水音、温かい手の感触。

 身体に感じる全ての刺激が甘美に思えてきて、剛田は更にはしたなく吐息を弾ませていく。

 飴玉のように知性を溶かして意識が混濁とする中、バスタオルの下では勃起ちんぽが暴れまわっていた。情けなくダンスをして、シミを作ってしまうまでにバスタオルへ我慢汁を吐きこぼす。

 

「おやぁ?これはどうしたんですかねぇ、剛田さん」


 醜態をさらすちんぽへと、医師は今しがた気づいたとでも言いたげに視線を向けた。

 膨らんだバスタオルの頂点を摘まみ上げ、勃起に擦らせるようにずらしてしまう。さらけ出されたちんぽは紐パンを張り付かせて震え踊り、我慢汁の糸をべっとりとかけていた。亀頭が触れていた布地では、我慢汁による泡がぷっくりとできているほどだ。

 

「立派に勃起されてるじゃないですかぁ。そんなに良かったんですかね?男にマッサージされて」

「ち、違うっ!これは、ああおぅ❤❤」

「違わないでしょう。施術の最中にガチガチに勃起されて……ここを性感マッサージ店と勘違いされてます?」


 違う、と否定しようにも勃起の付け根をなぞるように鼠径部を擦られた瞬間、またも情けない喘ぎ声を漏らしてしまう。

 新たな羞恥心に襲われて顔をそむけるが医師は笑みを絶やさないままちんぽを撫で上げ、爪の先が甘く裏筋を搔きむしる。その刺激にちんぽが跳ね、腹にまたがっている医師へとぶつかった。

 

「たまにいらっしゃるんですよね~~。剛田さんみたいなマゾのホモ野郎が。良い迷惑ですよホント」

「うぉおぉ❤❤❤やめっ❤ん、ううぅぅぅ❤❤❤」

「ちんぽこんなにして何をやめて欲しいんですかねぇ?ま、これも仕事ですから治療は続けて差し上げますが……暴れたら通報しますよ?変質者がマッサージにかこつけてちんぽを見せつけてきたってね」


 この部屋で行われた行為を明らかにすれば逮捕されるのは医師の方だろう。しかしそんな当たり前の結論にすらたどり着けないまでに剛田の思考力は疲弊していた。

 もっとも、脅迫めいた言葉を囁かれずとも抵抗など考えもしなかっただろう。亀頭を浅く握りこむようにカリ首が摘ままれ、蛇口を捻る動きでそのまま左右に回転されていた。快楽に腰が浮き、淫熱が下腹部にまで広がっていく。

 

「もうオイルがいらないぐらいドロドロですねぇ。おっぱいとケツとどっちが良かったですか?施術の参考にさせてくださいよ」

「そんな、のおぉおぉ❤❤❤」

「気持ち良すぎて言えませんかぁ?おちんぽ弱すぎですけどこれでよく風俗なんて行けましたねぇ」


 オイルのように粘ついた口調でなじられていると屈辱と羞恥で全身が火照り、汗が滲み出す。湯気さえ立てる身体に跨りつつ、小さな手が激しく飛沫を跳ねさせ、ちんぽを何度も扱き立てる。卑猥な水音が響くとともに、抗いきれない鋭い快楽が走り巨体は腰を跳ねさせて身もだえしてしまう。その姿をジッと見下されていることに気づいても蕩けた下半身は抗えない。

 

「ぐぉおぉお゛おおぉおぉ❤❤❤チンポッ❤ちんぽがあぁあぁ❤❤」

「何センチぐらいあるんですかね?もう使われないでしょうけどご立派なちんぽですねぇ。金玉もデカい」


 剛田の腹へ優雅に跨る医師はちんぽをいじりやすい体勢を取りながら両手を股間へと伸ばし、内股になった太ももをかきわけてオイルを塗りたくる。

 鼠径部のキワキワを優しく撫で、睾丸を絶妙の加減で揉みしだき、尻たぶを無理やり割り開いて、尻穴を擦るようにオイルを塗りつけていく。

 無論ちんぽを放置することもなく、切なそうに腰をよじらせるたびに亀頭を握りこみ、ギア操作のような手つきで捏ねまわし始めた。

 

「お゛ごぉおおぉぉ❤❤❤あぎいぃいぃ❤❤いぐっ❤無理だぁ❤❤こんなっ❤イグッ❤❤❤」


 ギチギチと肛門を締め付け射精を堪えようと牛は泣く。

 その抵抗を嘲笑うように指先がアナルの皺にオイルを塗り拡げる。慣れない刺激に声を上ずらせると、トドメを刺すように亀頭を磨く速度が上がる。

 

「おっと、本当に早漏ですねぇ。いいですよ、手コキで無様にお射精ください」


 分厚い包皮ごとぐちゅぐちゅと扱かれて、ついに牛ちんぽは限界を迎えた。

 罵声を浴びながら精液が尿道を駆け上がり、剛田はみっともなく腰を持ち上げながら己の欲望を吐き出していく。


「お、おおおおおおぉんっ❤❤❤」


 視界が瞬間的にホワイトアウトし、情けない雄たけびと一緒にザーメンがぶちまけられる。既に我慢汁を吸収していた紐パンはザーメンを受け止めきれず、ビュルビュルと撃ちだされた白濁が施術台の上へと吐き出されていく。

 それはソープで女を抱いた時とは比較にならない快感であり、どんな男も怯えさせる巨体が情けなく震え、瞳が半分瞼の裏へと隠れかけた。

 

「お゛ーーーっ❤❤❤ちんぽちんぽスッゲエエェェェ❤❤おっおおぉおぉぉ❤❤❤」

「ずいぶんと出しますねぇ。早漏のくせに金玉は働き者のようだ」


 背筋を痺れさせる快感の波に四肢はのたうち、声は掠れ、けれど腰ははしたなく踊る。

 小さな手を女性器だと思い込んでいるかのように腰はヘコヘコと上下して、吐き出した精液は空気と触れて何も孕ませることのないままに死んでいく。

 施術台の上に落ちる精液の塊は強烈な牡臭を放ち、ホカホカと湯気を立てている。そればかりか黄ばみがかるほどの濃厚さを見せていた。

 

「うわーくっさいですねぇ。これじゃしばらくこの部屋使い物になりませんよ。どうしてくれるんですかねぇ?」

「ん゛っ❤おううぅ❤❤」


 射精が収まった後もゆるゆるとちんぽを扱かれて、尿道に残ったザーメンまでも搾りだされる。興奮が多少は静まった頭は羞恥心が再び持ち上がり、股間だけでも隠そうとするのだが指一本動かす余力が無い。

 懸命の努力もモジモジとぶっとい脚をすり合わせ、ちんぽを跳ねさせるだけの結果に終わり、医師の喉を鳴らすばかりだった。

 

「射精はちゃんとできるみたいですがぁ……もう少し性感を高めてみましょうか。この下品な身体のどこでも射精できるようにしましょうねぇ」

「てめぇ❤おれの身体が下品だと――ぉおんっ❤❤❤ぐひぃ❤んうぅぅう❤❤」


 もつれる舌を動かし反論しようとした時、それを窘めるように医師の爪が乳首を摘まみ扱いた。その刺激だけで上半身全てが痺れ、官能の波が広がり、尿道口をこじ開けて先走り汁がどぷりと噴き上がる。完全に役立たずとなった紐パンを突き抜けた快楽の噴水は、オイルまみれのちんぽを汚らしい汁で上書きしていく。

 

 ちんぽもそして乳首もガチガチに勃起しており、医師が乳首をいじるたびに腰がガクガクと躍動する。

 

「でかいですがまだピンク色の可愛い乳首してますねぇ。乳首での射精は経験されてます?」

「そんな゛、のおぉ❤❤おではっ❤変態じゃね゛ぇえ❤❤❤」

「男にちんぽ扱かれてイくマゾホモさんが何言ってるんですかねぇ?じゃ、今日からモロ感に開発しましょっか」


 マッサージという体裁を取り繕う気も無くなったようだ。

 剛田の身体の隣へ、横抱きするように寝そべると首筋を舐め上げて、耳元へと吐息を吐きかける。

 本来は不快さしか感じないはずの行為でさえ、剛田は身悶えしながら腰を振り乱し、ちんぽを暴れさせてしまう。抱き着かれると感じるのは中年男の加齢臭と、その体温。自分の大好きな女の柔らかさなんてどこにも無いゴツゴツした男の身体だ。

 

 気持ち悪い。

 すぐに引きはがさないと。

 逃げなけれないけない。

 

 理性が叫んでいる。


「いや~エロい乳首ですねぇ。もっとデカく真っ黒にして、シャツに擦れるだけで射精するザコ乳首にしてあげますからねぇ。覚悟してください」


 しかし、オイルを乳輪に塗り込められるだけで喘ぎ声がほとばしる。

 大きく膨らんだ乳首を押しつぶされ、指の腹が円を描く。

 敏感になったそこに爪を立てられると鋭い痛みが走るが、すぐさま癒すように優しく扱き上げられると先走りがこぼれ、腹筋にツゥと粘っこい糸を引く。

 

「おぅおおおぉぉ❤❤❤乳首、やめ゛ろおぉ❤❤やっべぇから❤それっ❤❤」

「もっと素直になりませんかぁ?素直に乳首いじってくださいと言ったらもっと気持ちよくなれるんですがねぇ?」


 くつくつと笑い声を首筋に吐き掛けると、唾液で濡れ光る舌をいやらしくくねらせ、マズルや鼻先を掠めながら、剛田の耳朶へ着地する。

 

「じゅるっ。ほら、乳首気持ちいいでしょう?乳首いじらないと射精できない身体になっちゃいましょうねぇ」


 キスでもするように舌は妖しく淫らに踊る。

 熱い粘膜が耳を包み込み、淫猥な水音をぐちゅぐちゅと響かせながら、蕩けるような快感とともに刺激を流し込んでくる。

 剛田のつま先はピンと張り、ブリッジのように腰が浮いて膝が曲がり、自らちんぽを突き出してしまった。もっといじって欲しいと願うように、血管を浮かせては千切れんばかりに膨らんだみっともないちんぽが絶頂を思わせる躍動を繰り返す。

 

「おーっ❤んおおぉお❤❤❤耳だめらぁあぁ❤頭おがじぐなる❤やめへぐれぇ❤❤」

「無理しなくていいんですよぉ?ほら、乳首いじられて射精したいんですよねぇ?さっきよりもいっぱいザーメンだしたくないですかぁ?」


 手のひらが胸元や腹筋を撫でまわし、密着度を高め、剛田の性感を煽り立てていた。耳朶をしゃぶるマズルが囁き、舌先が耳道をほじくるように抽挿される。

 乳肉を揉み解されると脳みそまでも柔らかく捏ねられて、馬鹿になっていくのが分かる。クリクリと耳の奥で舌が回転し先端が深くねじ込まれ、頭をかき混ぜられる。

 

「お゛~~~~っ❤❤❤のーみそおがじぐなるうぅ❤❤やめ、頭おがざないでぇ❤❤❤」

「おかしくなっちゃいましょうねぇ。雄も人間もやめちゃいましょ」


 囁かれる猥褻な言葉が舌と一緒に鼓膜を揺らし、ちんぽがビタンと腹筋を打ち据える。赤茶けた毛皮に覆われた腹の上では先走りの水たまりができて、オイルと一緒に身体へと塗り拡げられていく。

 全身が淫らなオイルで塗装され下品な身体になっていく一方で、雄臭かった顔といえば見るも無残なものだ。鼻の穴は大きく広げられ、口は「お」の字になって沸騰したヤカンのように吐息を噴いている。剛田が抱いてきたどんな女よりも情けない色に溺れた顔つきだった。

 

「さっきイったのにすぐ元気になるちんぽですねぇ。こんなにガッチガチです」


 我慢汁のオイルを掬い上げた手が伸びると、熱々の肉棒がぬるついた汁の感触に包まれ金玉が一気に持ちあがっていく。その金玉にもオイル塗れの手は伸びて、皺の一本一本にまでオイルが刷り込まれ手の中で転がすように揉みしだかれ始めた。

 ブリッジしたままの体勢で突き出された股間がグチャグチャにされ、ちんぽと金玉だけでは飽き足らず内腿や尻肉に至るまでオイル塗れの指でもみくちゃにされていた。その快感に頭の奥がジンと痺れ、尻穴がヒクつき出すのを自覚させられる。

 指の腹でアナルを撫でさすり、震える肛門にまでオイルを塗りたくりながら医師はついに豊満な胸肉にまで顔を寄せる。

 

「良い具合になってきましたねぇ。そろそろオマンコの中もほぐしましょうか」

「んひいぃぃ❤❤やだ、そこはやめでぇ❤おりぇ、ホモになっちまうよおぉ❤❤❤」

「風俗嬢にアナル舐めさせてるんだから平気でしょう……諦めてホモマンコになってくださいねぇ」

「んううぅうぅぅ❤❤❤」


 緩んだアナルは実にあっけなく指の侵入を許してしまった。

 オイル塗れの指とはいえ、処女だったはずのケツ穴は食い止めることもできずにズブズブと入りこまれ、好き放題に直腸を撫でまわされる。

 

「あぁおおぉおぉ❤❤んひぃ❤あああぁ❤」


 風俗嬢に肛門を舐めさせたことはあれど、それはあくまで女を屈服させるプレイの一環だった。尻の中を撫で擦られる感覚はこれまで経験したことがないもので、しかし抗いがたい悦びを与えるものだった。

 自分は男だ。そのはずなのに女のように指で犯されて感じている。グチョグチョと音を立てて尻穴をかき混ぜられてちんぽが萎えるどころか硬くなっていく。

 

「ケツッ❤❤ケツがぁ❤おれのケツが手マンされちまってるうぅーー❤❤」

「随分とユルユルですねぇ。もう二本も咥えこむなんて、才能ありますねぇ」


 その言葉のとおり、二本に増やされた指がオイルをケツ穴の中でかき混ぜていた。直腸を撫でさすり、肛門を指関節で擦るように出し入れをされると鼻の下を伸ばして牛は喘ぐ。

 もはや、部屋に焚かれたアロマの香りなんてどこにも残ってはいない。自分で漏らした我慢汁やケツマンコから漏れる汁の匂いで肺も頭も満たされていた。

 すっかり馬鹿になり喘ぎ声を漏らすだけの肉塊となった獲物の乳肉へと、医師は唾液を濡れ光らせる舌を這いまわらせる。

 

「ケツぅうぅ❤ケツいじられでるうぅぅ❤❤❤おれのケツがぁあぁ❤指マンされてぎもちよぐなっぢまっでるよおぉおぉぉ❤❤」

「ケツマンコ、ですよ。これからはケツマンコと呼んでくださいね。今日から私のちんぽ専用性処理オナホになるんですからね」


 そして牙を剥き出しにしたケダモノはビンビンに勃起した胸先――乳首へとむしゃぶりついた。胸元への凄まじい快感とともに尻をかき混ぜる指先が急加速する。

 

「ん゛っおおぉおおおぉぉぉぉぉぉ❤❤❤❤」


 乳首を襲うのは指でいじられるのとは比べ物にならない快感。柔らかく熱い粘膜の壁で乳首を包み込まれる鮮烈な刺激。剛田の理性を無理やりに舐め取られていく。

 口に含まれただけでその暴力的なまでの淫熱に乳首が蕩け、舌が這いまわるたびに背筋が痺れて止まらない。

 更にマズルをすぼめて乳首に吸い付かれ、舌の感触とのサンドイッチ状態で扱き立てられると、頭の中はたちまち真っ白になっていた。いましゃぶられているのは乳首ではなく、乳から生えている乳首だと錯覚させられるほどの、目が眩む快感の奔流。

 

「お゛ーーーーっ❤❤お゛お゛おおおおぉぉおん❤❤❤乳首いぐいぐいぐぅうぅぅ❤❤❤むりぃ❤これむりいぃぃぃ❤❤んっひいいいぃぃぃん❤❤❤❤」


 抵抗を失い、反射的に反り返ってゆく身体は股を開いたブリッジの体勢を取り、おのずからマンコをいじられやすいようにしてしまう。筋肉で超えたデカケツへと潜り込んだ指先は肛門から直腸まで指を出し入れし、あますところなくオイルを塗り込んでいた。

 それに加えて二本の指先は器用に動き回ってはばらばらに直腸を掻きむしり、グリグリとねじ込むような動きで肛門を擦り、内壁をぐっと押し込んでケツマンコを性器へと仕立て上げていく。自分では到底及ばない淫技でマンコを犯されて、尿道口が大きく膨らんでいく。

 

「ほら、イっていいんですよぉ。乳首とマンコでザーメンいっぱい漏らしましょうねぇ」


 激しく乳首を吸い上げていた口先は、歯を立ててはっきりとした痛みを伴うような刺激を追い打ちする。

 乳首をぎりぎりと甘噛みされ、尻穴は下品な音を立てて指で犯されている。全身をオイルと体液でテカテカにされて。

 

「おぉおおおぉおでぇえぇ❤乳首とケツでぎもぢよくなっでるうぅぅう❤❤いくっ❤いがされちまうよおぉおぉぉ❤❤❤」


 もはや自分を制御できなかった。尻をヘコヘコと上下させて指がイイトコロに当たるように自分が尻を動かしていく、いくと壊れたレコードのようにわめきたてる。

 さっきイったばかりのちんぽがまたも硬く張りつめて、射精の体勢を整えている。

 

「ジュゾゾゾゾゾッ!ジュルッ!」

「す、吸われてるううぅうぅぅ❤❤❤デカ乳首吸われちゃってるうぅうぅーーーー❤❤いいっ❤デカ乳首吸われでぇ❤おっ❤❤くるくるっ❤ザーメンくるぅうぅぅ❤❤」


 ちんぽが何度も強く腹筋を打ち、白く濁った先走りを周囲へとまき散らしていた。根元まで突っ込まれた指先を尻がギチギチに締め上げて、射精が近いと知らせている。

 

「ひぃいい゛い゛い゛いぃいぃぃ❤❤❤❤いぐぅ❤ちんぽいじられでねえのにぃいぃ❤❤お、おおお゛おおぉ❤❤おれ、いぐうぅうぅ❤❤❤」


 意識が真っ白になり、それを塗りこめるように圧倒的な快楽で上書きされる。尻の一点をゴリッと押し込まれた瞬間尿道口が開き、ザーメンが一気にかけ上げってくる。

 

「いっぐぅうう゛う゛う゛ぅうぅぅぅうぅ❤❤❤❤」

 

 今日二発目のザーメンは天に向かって飛んで、剛田の身体どころか部屋中を雄臭く汚染していく。さきほどの精液は黄色く濁ったゼリーのような濃厚さだったが、今度は天井にとんだ汁がへばりついて取れないほどに粘っこい。乳首とケツ穴をいじられる情けない射精であるにも関わらず、精液の濃さはこれまでの人生で経験したことがないほどに凄まじかった。

 噴火した火山のようにザーメンが噴き上げられる。勢いも快楽もちんぽを壊しかねない凄まじさで、射精の最中にケツ穴と乳首をゴリゴリとされてザーメンの勢いが更に増した。

 

「ほっ❤ほっぉおおぉおぉお゛おぉ……❤❤❤」


 射精が収まった後も剛田はちんぽを突き出したブリッジの体勢で弱弱しく震えていた。ちんぽは未練がましくザーメンを漏らし、指を引き抜かれた肛門は物欲しそうに収斂を繰り返す。

 そしてその顔はといえば牛タンをデロリとはみ出させたまま涙と鼻水で顔面を体液塗れにしていた。その無様な面からは普段のパワハラ管理職の面影を全く感じ取れない。

 

「では、仕上げにケツマンコをほぐしましょうかか。ケツ突き出してくださいねぇ」


 その言葉に逆らえなかった。

 全身の筋肉が疲労してだるいはずなのに身体は勝手にマッサージ台へと膝立ちになり、尻肉を突き出してしまう。

 それは剛田がいつも風俗嬢にさせている姿。女を征服している気分になれるお気に入りの体位。尻を掲げて、犯してくださいと媚びている後背位だった。

 

「いやぁ、こうしてみるとでかいケツしてますねぇ。これからもっとデカくなりますよ。もっと男がムラつくでかくていやらしいケツに育ててあげます」

「むぉっ❤ふ、ふおぉ❤❤」


 尻肉に吐息を吐き掛けられてぶるりと尻肉が跳ね踊る。

 医師の眼前では自分の頭よりもでかい筋肉の塊が悩まし気に揺れ、毛皮をオイルでたっぷりと塗り固められてテカテカと光沢を放っている。

 筋肉だらけのごつい身体の中で丸々としたラインの尻肉がオイル塗れで艶を放っている姿はまさに視覚の暴力。しかも、紐パンのデルタ生地を尻たぶに貼り付けているのだから雄が見ればちんぽをいきり勃たせずにはいられない下品さの塊だ。

 

「ケツ穴も可愛らしい形をしてますね。今日からじーっくり私のちんぽの形に変えてやりますよ」

「あぁあ❤❤見るなぁ❤ひぃん❤」

 

 これを自分のモノにするのだという興奮を隠さずに、尻たぶに指を食い込ませて割り開くと谷間にはオイルと愛液で作られた糸がねちゃりと引いて、その奥ではオイルを塗りたくられた肛門が震えていた。淫肉の塊である尻肉に反して尻穴はいまだ桃色の楚々とした姿であり、指でかき混ぜられた名残でわずかに口を開いている程度だ。

 まだ男を知らない処女マンコは、しかし男を求めて口をわずかに開閉させていた。

 

「はい、力を抜いてマンコをリラックスさせましょうねぇ。勃起不全のみっともないちんぽとは大違いの太いのが入りますからねぇ」


 剛田が息を乱して振り返ると、ファスナーからギチギチに硬くなった醜悪なちんぽが飛び出ていた。自分よりもはるかに貧弱な雄の股間に生えているのは幾重にも血管瘤を巻き付けて我慢汁の艶をおびた逞しいちんぽ。

 それにオイルを塗りたくりながらプラムほどはあろうかという亀頭を谷間へと差し込んだ。焼けた鉄のように熱い亀頭が肛門を撫でる。

 

 逃げなければ。

 これ以上踏み込んだら戻れない。そう理解してしまっている。

 だが乳首は今も硬くそそり勃ち、ちんぽからは粘ついた汁が溢れて止まらない。絡みつくオイルが蜘蛛の糸のように感じられた。


 恐怖か、歓喜か尻肉がぶるりと震えた。

 その直後メリメリと肛門を押し広げられる感覚と共に、硬く熱い肉棒が直腸へと押し入ってきた。

 

「んごっ❤❤ぐ、う゛ぅう゛う゛お゛お゛おおぉおおぉぉぉ❤❤❤❤」


 指しか知らない肛門に膨れ上がった鈴口がめりこんだかと思うと、あっという間に亀頭のいやらしいくびれを通り越し、張り出したカリ首までも飲み込んだ。サツマイモのように良く超えた竿の部分もズルズルと咥えこんで、なんの抵抗もなく半分近くまで侵入を許してしまう。


「お゛っううぅうぅおぉおぉ❤❤❤くるぎでるぅううぅ❤ちんぽがっ、ながにぃいぃ❤❤む゛りっ❤ごれ、ふどぃいいぃいぃぃ❤❤❤」


 野太い悲鳴を上げながら、剛田の拡がった鼻から鼻水があふれ出した。マッサージ台に突っ伏した顔が持ち上がり、恐怖と緊張で硬直していた身体が痙攣する。尻尾は激しくのたうち回り、狂いそうになっている剛田の精神を如実に表している・

 肉のひだが一つ一つ拡張され、ガチガチに硬いちんぽが内壁を擦る感覚に痛みではない感覚を味わわされる。嫌悪感を覚えなければいけないのに、直腸の肉はちんぽへとまとわりついて歓迎している。

 

「抜い、抜いでぐっ❤❤むり、ふどいぃい❤❤❤ひぎぃ❤ごれ、でかすぎるっがらっ❤❤あ゛ぁあぁ~~お゛おぉおぉぉ❤❤❤動かす、にゃぁあ゛ぁあぁ❤❤」

「おっと、意外と早く奥に届きますねぇ。孕みたいって子宮が降りてんですかね?」


 尻を構わず推し進められて、実にたやすく剛田の一番奥――直腸と結腸の境目に滾った熱の塊がぶつかった。しかし医師の腰はそれでも止まることはなく腰をぐりぐりと動かして、雄の子宮である結腸口にまで押し入ろうとしてくる。

 信じられなかった。

 自分の肛門にちんぽをぶちこまれていることも、こんなにも簡単に自分の一番奥にまでたどり着かれてしまった事も。それに、自分を犯しているちんぽはまだ余裕を残しているのだ。全身を収めきれておらず、根本のあたりが取り残されている。

 

「あ゛っううぅ❤あっ❤はいっでるっ❤❤こんな、太いのぉ❤うそだ、んおぉおぉ❤」

「感極まってますけど、こんなんで満足されちゃ困りますよ。私のちんぽを全部咥えこめるようになってもらいますから、ねっ」


 処女を喪失したばかりのマンコを擦り上げるように動かされると、牛の大殿筋が大げさなほど痙攣する。同時にオイルをねちゃねちゃと絡みつかせる音が、密閉された施術室に反響しいやらしく鼓膜を揺らす。

 

「ん゛っほおおぉお❤❤❤」


 隙間が無いほどくっついた直腸がオイル塗れの亀頭で強く擦り上げられる。凸凹のはっきりした血管瘤も動揺に、敏感な粘膜を無理やりに蹂躙していく。


「お゛お、おおぉ……おぉ❤❤❤」


 初めて味わうちんぽに最奥までも到達されて、牛の口端から一筋の涎が垂れた。

 ゆっくりとちんぽを引き抜かれただけで下半身全てが溶けてしまいそうな快感がもたらされる。カリ首に引っかかれる直腸壁が、鈴口で叩かれた最奥が、擦り上げられる肛門が。余すところなくちんぽに愛されてケツ穴がきつくちんぽを締め付けていた。

 自分は男なんかに興味は無かったはずだ。こんな、叩けば一発でブチ飲めるような小男に尻を犯されるなんて許していいはずがない。

 

 そのはずなのに内壁は思い切り拡げられていながらもちんぽにみっちりと吸い付き、きゅうきゅうと締め付けを行っていた。自分の意志とは関係なくちんぽにしゃぶりつき、ずるずると引き抜かれると肛門が竿に追いすがる。

 

「あ゛ーっおおぉおぉーーっ❤❤❤ケツっ❤ケツがあぁぁ❤❤おかしくなるぅ❤おでのケツぅうぅ❤ちんぽっ❤ちんぽ吸い付いてるうぅ❤❤」

「反応いいですねぇ。やっぱ鍛えてる男はケツの締まりが良い。この仕事をして良かったと思う瞬間ですよ」


 尻穴の中に埋め込まれたちんぽの形や浮き出た血管の一つまでも感じ取れるほど直腸は敏感になっていた。その熱やわずかな脈動でさえマンコ肉は歓喜し、指でほぐされた柔らかい肉を極限まで硬くなったちんぽで擦られるたび、ちんぽがびたんと腹筋を打ち据えた。

 

「ぐちょぐちょいっでるうぅ❤❤ケツうぅ❤おれのケツがマンコみてぇな音してるうぅ❤❤ああぁ、やだぁ❤おれの、尻マンコにしないでぇ❤❤❤」


 だらしなく鼻の下を伸ばして息を吐きながら、剛田は男らしくも甘い声で懇願する。それは捕食者を煽り立てるだけだと、処女を失ったばかりの獲物が知るわけがない。

 

「んー、剛田さんやっぱ才能ありますよ。今の仕事やめて愛人しません?どうせちんぽ無しじゃ生きられないエロマンコになるんですし、ねぇ?」

「ん゛おおぉおおおぉぉ❤❤❤ちんぽ、早ぐじないでええぇぇ❤❤」


 腰の動きはだんだんと早まっていき、最奥の壁が立て続けに突きあげられるようになる。剛田のケツ穴から脳天まで快感が走り、辛うじて残っていた理性が死に絶えていく。

 平手で打つような音を鳴らしつつ、剛田の肥えすぎた尻が間断なく打ち据えられる。豊満な尻肉が腰で叩かれるたびに弾む。

 腰の速度が上がることで尻で鳴り響く音とねちっこい水音もやかましくなり、剛田の頭が聴覚からも浸食されていく。

 

「ほっ❤お゛っ❤❤いぐっ❤❤んおッ❤」


 マッサージ台に敷かれたタオルをすがりつくように握りしめ、男らしさのかけらもなく四つん這いになったまま、ゴリゴリと肛門を抉られる。それはいつも女相手にやっていた行為だ。自分のモノにしてやっているという征服欲を何よりも満たしてくれる。

 後ろから腰を掴まれてひたすら奥に向かってちんぽを突き入れられる。膨らんだ亀頭がマンコの弱い部分を押しつぶして、直腸をメリメリと押し広げて、結腸の入口を激しくノックする。


「お゛っぅううぉおぉおぉ❤❤❤ぁあぁああぁ❤くるっ❤ぞくぞくってくるうぅ~~❤❤」

「それがメスイキですよ。ちんぽ気持ちいいってマンコが悦んでるんです。しっかり足りない頭に刻み込んどきましょうね」


 これがメスイキなのだと1ピストンごとに理解させられる。

 ちんぽを一番奥にまで叩き込まれて1回。浅く入口だけをしつこく擦られて2回。マンコのイイトコロをカリ首で擦られて3回。それ以降は数えきれなかった。初めてぶちこまれたちんぽはあっという間にマンコを支配して、快感の海に溺れていつイっているのかも分からない。

 マッサージ台は剛田の流した鼻水や涎で汚れて、下半身の下では我慢汁と愛液による水たまりができている。バスタオルでも吸収しきれない量の淫液はマッサージ台から床にまで垂れ落ちている。

 

 どうにか快楽を堪えようとケツ肉に力をこめはするのだが、肛門をゴリゴリとやられるとすぐに腑抜けて崩れ落ちそうになってしまう。ケツを突き出した股を開いて、ちんぽをくれとねだるようにハメ倒される。


「んぎいぃいいぃ❤❤おごぉおぉ❤❤❤ケツ穴、ごわれえぇえぇえぇ❤」


 男のプライドが削り取られて、ぽっかりと空いた精神に卑猥な感情が流し込まれる。

 ケツで気持ち良くなるなどあってはならないと思い込もうとしても、メスイキをすると視界で火花が散って思考が霧散する。

 抵抗しなければならない。だが、気持ちが良すぎる。

 

「ケツきもぢぃいいぃぃぃぃ❤❤❤ンアアアアアッ❤ケツよすぎぃいぃぃ❤❤おぐドチュンってざれるどおおぉおおぉ❤❤❤いぐぅ❤メスイキぐるうぅうぅぅ❤❤」


 医師の手が腰から腹肉を撫でまわしながら大胸筋へと這いあがる。

 そして尻肉を腰で叩くのに合わせて、乳首を指先で鋭くはじき出した。ぴったりと背中から抱き着かれた体勢で、それはまさしくケダモノが子を孕ませようとする姿だった。

 マンコを抉られる快楽に脳をかき混ぜられ、乳首からの鋭い快感に息が詰まる。首筋にねっとりと舌を這わされて犯されているという実感が強くなる。自分が雌のように犯されていると認識し、視界が白み始める。


「メスイキっ❤❤めすいぎ止まらね゛ぇえぇええぇ❤❤❤やべえ゛ぇ❤ごれぇ❤ケツよすぎでえぇえぇ❤❤おがじぐなるがらあぁああぁぁぁぁ❤❤❤」

「おかしくなるんです。ちんぽ狂いの牝牛になるまでこの部屋から出れませんよぉ」

「お゛おおぉおおぉ~~~~❤❤❤❤」


 医師のピストンは実に巧みだった。

 ちんぽのデカさと体力に任せた剛田のセックスとは違い、マンコの隅々まで屈服させるように突いてくる。

 ずろぉと鈴口だけを残して引き抜いて、ひくつく肛門に亀頭をしゃぶらせてから腸内を押し広げながら突き入れられる。そのままねちょねちょとゆっくり結腸口をかき混ぜられて、牛はバスタオルを噛みしめて悶絶した。

 

「ん゛むぅうお゛ぉおぉぉ~~~っ❤❤❤」

「あ、声は我慢しなくて大丈夫ですよ。ウチのクリニックは全員剛田さんをハメ殺してるって分かってますからね。今頃剛田さんの生ハメを楽しんでますよ」


 絶望的な言葉を囁かれながら肉孔をヌポヌポとされ、乳首を摘まみ転がされる。首筋を這っていた舌は耳穴をほじくり返し、ピストンで揺れるちんぽからは精液の混ざった我慢汁をまき散らしている。

 こんな姿を監視されている。

 自分が終わってしまう。

 絶望が思考を支配するよりも前に前立腺を亀頭で潰されて「んぎぃ❤」と汚い喘ぎ声を漏らした。マンコが幸せすぎて、自分の人生がメチャクチャにされていても頭は幸福だと認識させられる。

 

「ケツ穴が締まりまが、マゾっ気もあるんですかぁ?私も剛田さんみたいな身体だけの馬鹿を虐めるの好きですからねぇ、相性良いと思いますよ」

「お゛っおおん❤❤そ、そんなの゛おぉおおぉ❤❤❤ちんぽしゅごぉおぉ❤メスイキでっケツとろけぢゃうぅうぅぅ❤❤❤」

「毎日このマンコ使って、私好みに調教してあげますよ、幸せじゃないですか?」


 黒目を上に向け舌を出したながらも、口の端が持ち上がるのを抑えられなかった。

 うねるマンコ肉は確かそれを望んでいる。このちんぽにハメられて、全身をオイル塗れにされて喘げるなんて幸せに違いない。脳みそがどれだけ拒んでも、肛門はぐちゅりと鳴いて肯定する。

 イキっぱなしのちんぽからはじょろろろっと少量の潮までも噴き散らしていた。メスイキし続けている身体を更に追い詰めるように乳首を引き延ばされて、尻肉がへこへこと動き出す。

 

「おっと、ケツを動いちゃってますがだいぶ素直になりましたね。その調子で自分が雌だって覚えてくださいね」

「お゛、おおぉおぉ❤❤❤乳首とケツいぐっ❤ケツがちんぽの形になるぅう゛ぅぅ❤ケツ止まらなぐなるぅうぅ❤❤」


 ピストン運動は更に早まり、ちんぽは興奮のためか太く硬くなり、マンコ肉の全てを擦り上げられる。

 ケツ肉が盛大な音を立てる勢いで突き立てられたちんぽは結腸の入口をドチュンと叩き、狭い結腸口に早く入れろとせっついてくる。

 マンコは常にイキっぱなしでボルテージが上昇し続け、上の口も下の口も粘度の高い嬌声を歌う。肉がたっぷりとついた身体は淫音を鳴らす楽器となり、剛田はそれを崩れた顔で迎合する。こんなにも気持ちがいいのならば、拒む理由なんてどこにもない。

 

「おおぉおおおおぉおおぉ~~~❤❤❤❤」

 

 ちんぽからはジョボジョボと派手な水音が響いていた。我慢汁と精液を漏らしっぱなしだったちんぽが、結腸口を虐められると潮を噴き漏らし始めたせいだ。下半身は栓が抜けたようにピストンに合わせて潮を噴き上げる。

 この恥ずかしい音も全て聞かれている。マンコが立てる下品な音も、すべて。

 そう考えただけで興奮が跳ねあがり、腰がぐりぐりとちんぽへ押し付けるように動いてしまう。

 

 それを見て医師の手が尻肉を打ち据え、耳を舌肉でかき回すと視界で極彩色の火花がとんだ。

 

「ちょっと……漏らしすぎですよ。後で躾けないとですねぇ。ちょっとマンコが根性無さすぎですよ、聞いてます?」

「ごっ❤❤ぐうぉおおぉ❤ごべんなひゃい゛ぃいぃ❤❤ケツ、よずぎでぇえぇえ❤むり❤むり❤またいぐぅうぅうぅぅ❤❤❤❤」


 乳首をぐりぐりと捏ね潰され、尻肉が赤くなってもなお激しく腰を叩きつけられる。

 醜い嬌声を吐き出しつつ、剛田は自分の身体がどうしようもなく変質してしまったと理解する。マンコだけではなく全身が火照り、空気に触れ合っているだけでも快感が生じる。

 こねくり回されている乳首は火傷しそうなほどに熱く、乳輪ごとつまんで引き延ばされるとケツ穴がぎちぎちと締まる。

 

「ぎ、ぎもぢぃいいぃぃ❤❤❤おおぉ❤」


 自分の身体は悦んでいる。

 男の手で愛撫されて快感を受け入れている。この熱は快楽の証。

 

「ケツうぅぅ❤❤お゛ーっ❤乳首しゅんごおぉおぉ❤」


 でかいケツの弾ける音が絶えることなく響く。

 直腸内でちんぽが硬くなることに嬉しさすら感じている。さらなる快感を求めてケツマンコはこれまで以上にちんぽに吸い付いていた。優しさなど欠片も無い激しさで押し込まれてくるちんぽを大殿筋で締め上げて快感を搾りだす。素早く抜け出ていくちんぽにも内壁と肛門は追いすがって吸い付き、それが押し込まれると同時に直腸から肛門まで満たすデカマラをぎゅうぎゅうと圧迫する。

 

「締まりが良くなってきましたね。そろそろアクメ決めましょうか」

「は、はいぃい゛ぃい゛ぃいぃ❤❤❤しゅるぅう❤んぉおぉ❤❤アクメっ❤ケツアクメきめるうぅぅうぅ❤❤❤❤」


 意味も分からずアクメと繰り返しているとちんぽも激しさを増し、結腸口を無理やりこじ開ける勢いで最奥を殴りつけられる。同時に乳首もぎりぎりとひねり潰されて、脳はアクメこそが幸福であると認識する。

 それは剛田の人生の終わりと同義であるが、白目を剥いて鼻水を流すその顔はどう見ても幸福そうだ。

 

「あ~っ私もイキそうですよ。種付けしてあげますからね、しっかり精液の味覚えるんですよ」

「ザーメンざーめんっ❤❤❤お゛おぉお❤種付けざれるうぅ❤おで、雄なのに種付けされでアクメしちゃうのおおぉおおぉぉ❤❤❤❤」


 歓喜してむせび泣く牛ちんぽから祝砲のように潮が飛んだ。

 とどめとばかりに、医師はちんぽを、牛の人生を終わらせる一撃を撃ちこんだ。


「おら、イくぞインポ野郎っ!劣等オスのマンコに本物のザーメンを注いでやる!」

「ぶっもおおぉおぉぉ❤❤❤❤」


 直腸をごりごりごりごりと突き進んだ一撃は直腸の行き止まりへとぶつかり、その奥――結腸の曲がり角にまで突き刺さった。

 超えてはならない最後のラインを超えられて、ついに剛田はこれまでの自分に終わりを迎える。

 

「――――ぉ、お゛❤」


 太い首筋がのけ反った。

 鍛え上げた筋肉全てを射精のための発射台にして、雄として最後のザーメンがぶちまけられた。

 

「んほお゛お゛ぉおお゛おおぉおおぉおぉぉおぉぉぉぉぉぉ❤❤❤❤❤」


 白濁の噴火。

 最後の射精はそう表すにふさわしい勢いだった。

 ザーメンは潮で作った水たまりへとぶちまけられて、ザーメンの山をいくつも作り出す。

 

 同時に根本まで突っ込まれたちんぽが奥深くで膨らんで、ドクドクと熱を放っていた。残滓もすべて注ぐように結腸口でちんぽを扱いて、ザーメンを少しでも奥まで注ぐように腰を押し付ける。

 

「お゛ぉおお゛お゛おぉおぉ~~~~っ❤❤❤❤」


 アクメはいつまでも収まらず、脳が頭蓋骨の中で踊っていた。

 鼻の穴を大きく広げ、ありったけの空気を吸いながら絶頂に溺れる牝牛がそこにいた。鼻輪を付けるとよく似合いそうな表情は、もはや知性ある生き物かすら疑わしい。

 乳首を捏ねられ、全身をオイル塗れにされ、尻を犯され、剛田は人間未満の畜生として完成した。

 

「お゛うぉおっ❤❤んぉ❤お゛お゛おぉおぉ……❤」


 ちんぽがようやく引き抜かれると、剛田はマッサージ台の上に倒れこむ。全身を痙攣させ、潰れた蛙のような恰好で弱弱しく痙攣していた。

 精液をぶぽぶぽと漏らすケツ穴を見て、医師は満足そうに尻を撫で上げる。そのちんぽはいまだに硬いままだ。

 

「まだ終わりませんからねぇ?次は口マンコの使い方を覚えましょうか、そのデカ乳の使い方と一緒にね」


 まだ終わらない。

 それを理解して牛の口は歓喜の笑みを形作る。わずか3回の射精で脳は歪み、もはや元に戻ることは叶わないだろう。

 ケツを犯されて、乳首と筋肉を捏ねられてアヘ顔を晒す。そうした最低の生き物へと彼は堕ちたのだ。

 

 だが、彼は幸福だろう。

 女を抱くよりもずっと素晴らしい快感を知れたのだから。

 

 インポに悩む事も無くなった。

 もう、彼が女を抱くことは二度と無いのだから。

 

「ふへ、へ……❤」


 眼前へ突き出されるちんぽを見て、牛は笑う。

 悩みなんて全て無くなったと、幸福に蕩けた顔で。

 

 終

 

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