Home Artists Posts Import Register

Content


 某エロタワーディフェンスにおけるケツデカオラネコ虎ケモオッサンの二次創作(途中経過)です。


ドアに飾られたベルが軽やかな音を立てた。

 何十年かの付き合いになるそれが立てた音に、カウンターの奥でグラスを磨いていた虎が耳を動かした。

 

「……ん?もう営業時間は終了だぜ、新人」


 けだるげにグラスを棚へ並べながら、巨漢の虎が顔をしかめた。

 とがめられた侵入者は恐縮そうにしながらも足を止めず、カウンターに備え付けられた椅子へと座り込む。

 すん、と鼻を鳴らすといつもの匂いがした。酒と肉、チーズ。そして目の前の虎がいつもつけているお気に入りの香水のもの。ふわふわと、頭が蕩けてしましそうになる甘い香りだ。

 

「す、すいませんエドガーさん。クエストの報告をしたくって」

「なら明日でいいだろうがよ。明日の準備なりギルドのマスターは忙しいんだがな」


 エドガーと呼ばれたその虎は顔をしかめてはいるが追い返すつもりは無いようだった。手を止めると訪れた若者へと向き直る。

 虎の視線の先にはふわふわと綿毛のような毛皮をした兎が身体を縮こまらせていた。まだ、親元を離れて間も無い年齢。エドガーとは倍ではきかない年齢差があるだろうが、体格差も相当なものだ。おそらく耳の長さを抜けばこの兎の身長はエドガーの胸元程度までしかないだろう。体重にいたっては兎が三人いても足りないかもしれない。

 

 現役を退いて長いというのにエドガーの肉体は全く衰えを感じさせなかった。ワインカラーのシャツは大きくはだけた胸元から分厚い胸板をのぞかせており、あふれんばかりの大胸筋からは濃厚な雄臭さが発散されていた。大胸筋に相応しく肩や首の筋肉も発達しており、頭の幅よりも太く見える首筋が下から隆々と盛り上がる筋肉に抱きとめられている。上等な仕立てのシャツであるはずだが、極太の筋肉に目を惹かれてしまうせいでほとんど印象に残らない。

 

 上はもちろん下半身の迫力も凄まじい。黒革のエプロンをこんもりと膨らませている股間の逸物は普段から男女問わず客の視線を引いているが、エドガーという男を印象付けるのは腰から足首にかけてのラインだろう。なんせ、下半身はぴったりと身体に張り付く白のタイツとブーツという淫猥極まりない恰好なのだ。

 いやらしくくびれた腰からは特大の大殿筋が何の遠慮もなく飛び出しており、軽く体を動かすだけでユサユサと誘うよう振動している。ムチムチに盛り上がった太ももは筋肉の線がなまめかしく強調され、ふくらはぎはブーツを千切らんばかりに力強く発達している。

 

「ま、クエスト報告なら歓迎しねえわけにもいかねえが。エールでも飲むか」

「あ、はい。イタダキマス……」


 二人の体型を比べると大人と子どもが並んでいるように思えるほどだ。若者が差し出されたエールをちびちびと飲んでいる間、エドガーは並んだグラスを片付け、店じまいの準備を整えていた。

 身長も横幅も規格外の虎は筋肉もみっちりと詰め込んでおり、身体を動かすたびに肉の鎧がゆさゆさと揺れる。そのさまを、若者はじっと目で追い続けていた。

 

「んで、どうだった?」

「ふえっ!ど、どうだって」

「クエストに決まってんだろ。近場の森に出たイノシシ退治だったか?さすがに随分かかったが……手こずったのか?」

「い、いいえっ!ちょっと、休んでただけで。すぐ終わりました、はい」


 そして依頼人から渡されたクエスト達成の報告書を手渡した。

 今回受けたのはイノシシを2~3匹仕留めるだけの簡単な任務だ。まだ駆け出しの身とはいえ手こずるような任務ではない。

 

 ギルドの営業が終わってから訪れたのは、邪魔者を排する為だ。この男前なギルドマスターと二人きりで話す時間が欲しかったから。

 

「ん、確かに確認したぞ。コイツが報酬な」


 エドガーは報告書を確かめるとエプロンについたポケットから銀貨数枚を差し出した。そっと、エドガーの体温が移った銀貨を受け取る。いつもと同じやり取り。エドガーの熱を感じることのできる数少ない時間。

 いつもならばこれで終わりだ。しかし、からからに乾いた口が勝手に動いていた。目の前の男から、自分の汗臭い身体とは違う、香水の混じった大人の雄が漂わせる匂いに釣られて欲望が喉から搾り出される。

 

「あ、あの……エドガーさん。おれ、もっと儲けられる仕事がしたくって」


 自分の顔はちゃんと笑えているだろうか。自然な言葉を吐けているだろうか。やかましい心臓の音のせいで自分を客観視できていなかった。いつもどおりにため息をついたギルドマスターは自分の言葉の意味を理解しているのか。

 

「だったら腕をつけて、仲間も見つけるこったな新人。お前じゃ上のクエストに行ったって死ぬだけだ」

「です、よね。だからクエスト以外で金になる仕事があったらなあって」


 本当にこのこの先の言葉を口にしていいのかと自分の中にいる理性と恋心がブレーキをかけた。

 この冒険者ギルドを訪れた理由。吟遊詩人の詩では何度も登場した憧れの冒険者。逞しい身体に冴えた頭。一流の冒険者だった虎はギルドマスターとなって若き冒険者たちを導いている。それを聞いて、このギルドの門を叩いたのだ。

 

 そして、実際に出会ったその人は想像以上に格好良かった。言葉を、姿を見るだけで胸を高鳴らせてしまうほどに。その顔と服の上から浮き出る筋肉を思い浮かべて毎晩自分を慰めてしまうほどに。

 

「だから……おれを買ってくれませんか。エドガーさんが、男を買ってくれるって聞いて、おれ」


 ようやく口にできた時、唇が震えていることを自覚できた。

 やけに酒場の中の空気が冷たかった。ついさっきまで汗ばむほどに暖かったはずなのに、今では空気が白むのではないかと思うほどに寒い。


「買う、ねえ。意味分かって言ってんのかお前?」


 そして、エドガーの眼光はもっと冷然としているように思えた。ギルドの冒険者たちを出迎えてくれる陽気で懐の深いマスターではなく、獲物を淡々と仕留める時の猛獣のような目だ。

 

 視線で射すくめられ、喉が詰まる。呼吸すらままなくなって恐怖による汗が滲み出ていた。恋心は性欲に乗っ取られ、次いで後悔に支配される。ああ、自分はなんて愚かなことを口にしてしまったんだ。許してください。どうかしていたんです。そう口にしようとして――

 

「いくらだ?」


 ぎ、とカウンターが軋みを上げた。目の前に虎の顔があった。酒と、わずかな雄の匂い。それに混じる香水はいつもは分からない樹脂のものが感じられた。近くで嗅ぐと印象が変わるんだな、と場違いな思考がよぎった。

 

「いくらって、あの」


 動揺したまま、それだけを問うた。

 エドガーの反応は予想してものと、期待していたものと違っていた。拒否されるか。怒鳴られるか。笑い飛ばされるか。欲望を抱いてはいたものの受け入れてもらえるはずがないと信じ込んでいた。

 筋肉がムチムチと実った身体が更にカウンターへと乗り出して。いつも酒瓶やグラスを手際よく扱う手が頬へと伸びる。

 

 いちだんと濃い香りがした。

 鼻が首筋へと埋まり、毛皮にしまい込まれていた芳香と筋肉を感じる。

 抱き寄せられていた。背中と首へ絡みついた腕から体温を感じる。

 憧れていた人と肌を触れ合わせているという現実に心臓が止まりそうだった。呼吸が荒くなり、より強く虎の匂いを感じてしまう。

 ぴちゃ、と唾液が粘つく音が耳朶を打った。

 力強い指先が背中をくすぐっていた。

 恋焦がれていた男が、下卑た獣の顔で口を開いた。

 

「お前をいくらで買えばいいんだ、って聞いてんだよ」


 背中を這う指先が、やけにくすぐったかった。

 

 ***

 

「散らかってるが構わねえよな。どうせ使うのはベッドだけだしよ」


 通された部屋は男の一人暮らしにしては清潔だった。机の上に開きかけの本が開いている程度で、ベッドのシーツも丁寧の整えられている。日ごろから掃除をしているのだと分かるような小奇麗さで、床に酒瓶が転がっているようなこともなかった。

 だが、それでも部屋の中ではエドガーの匂いが充満していた。自分ではない、他の男の生活が沁みついた部屋だ。部屋の外では纏っている香水の匂いもなく、ただ男の体臭が鼻をくすぐっていた。

 

 導かれて訪れたのは冒険者ギルドにあるエドガーの自室だった。憧れの人の部屋を訪れることができるなんて、と普段ならば心を躍らせただろうが今はこの男の生活が自分に侵入している感覚に股間を硬くしてしまう。

 

「もう硬くしてるじゃねえか。どんだけ貯めてんだ」

「あ、うぅ……」


 ぴたりと身体を寄せられると香水の香りがわずかに復活した。生活臭と香水はそのままエドガーの本性と外面を表しているようで、甘やかな香りの裏には獰猛な獣性を隠していたのかと背筋が震える。

 器用に動く指先が太ももへと伸びた。冒険者御用達である薄手のズボンは太ももにぴったりと張り付いていて、太もものラインも勃起したちんぽの膨らみまでも丸わかりになっていた。その恥ずかしさをもてあそぶようにして指先は内腿をまさぐっていた。

 

「その方が楽しめていいけどな。楽にしとけよ童貞坊主」


 童貞じゃない、などとほざいたところで虚勢だと丸わかりだろう。なんせ、太ももをくすぐられるだけで腰をくねらせてちんぽをますます硬くしているのだから。

 気持ちいいはずなのに、憧れの男に愛撫されているのに身体は拒もうとして。エドガーのたっぷりとした胸板に手をやって押し返そうとした。

 が、あっけなくその手を掴まれてベッドへと押し倒されてしまう。

 

「てめぇはおれに買われたんだからよぉ、大人しくちんぽだけ勃たせてな。色気なんぞ最初から期待しねえから安心しろ」


 カイゼル髭のようにカールを描き、まとめられた髭を動かして虎の口元が歪んだ。その視線は童貞と嘲笑った若い雄の股間を向いており、エドガーの豪勢に肉がついた下半身と比べたらあまりにも貧弱な下半身では股間が存在を主張していた。


「身体は情けねえがちんぽは立派なモンじゃねえか。金貨一枚払ってやるだけの価値はあるぜ」


 意地悪く言われて頬が紅潮するのを感じた。

 確かに、平均よりは大きい自覚はあった。何もかも立派な男とは言えない身だが、このちんぽならばもしやチャンスがあるのではと期待していた部分もあった。

 だが目の前の下卑た笑顔で褒めそやされる事は想定していなかった。まだ自分の置かれている現実を受け入れられずにいた。

 

「いつもおれのケツをジロジロ見やがってよぉ。見ながらこのデカちんぽ硬くしてやがったのか?ん?」

「それは、そんなことして……」

「してやがっただろ。おれのケツにちんぽブチこみてえってセンズリコイてたんだろ?エロガキ❤」


 否定できなかった。

 革のバンドを食い込ませている下半身に抱き着いて尻を舐め回したい。青臭い精液をぶちまけたいと何度願っただろうか。

 太ももに顔を寄せて笑うエドガーを見ていると股間が激しく疼いてくる。性欲に火が付く。雄の炉心が音を立てて駆動している。恋心を薪の代わりにくべて情欲の炎が燃え上がる。

 

「あっ、エドガーさん……」


 太ももに頬ずりをしていたエドガーがベルトへと手を伸ばしていた。太ももに顔を寄せながらゆっくりと股間へ顔を近づけて、シャツからはみだした腹筋へと口づけしていた。

 ちゅ、ちゅと腹にキスをされるこそばゆさに、はきかけられる生暖かい吐息に若者の身体はビクンと引き攣った。

 ズボンをずり降ろされて下着までも露出させられ、慌てて手で隠そうとするが力強い虎の手で制止されてしまう。陽気で洒脱なマスターはケダモノ同然の貪欲な顔つきで股間に顔を寄せていた。

 

「んー、雄くっせ❤ちゃんと風呂入ってんのかよ❤❤こんなくっせぇちんぽ売るとかふてえガキだな❤」


 蕩けた瞳を隠そうともしないまま、エドガーは若雄の股間へ鼻先を突っ込んだ。布地ごしに脈動と熱を感じさせる一物に唇を押し付け、微かに開いたマズルから舌を出して、若い雄の味を確かめながら、堪能するように匂いを嗅いでいた。

 ちんぽへの甘えた声に加え、恋していた男が自分の汚らしいところを嗅ぎまわっている。それだけでもちんぽが暴発してしまいそうだが、足にはぐりぐりとエドガーのデカ乳が押し付けられている。ズボンの上からでも分かる乳肉の躍動感にちんぽがむせび泣いていた。

 

「もう出そうなのか❤❤もうちょい我慢しろよ発情期のエロガキちんぽクン❤一発目の童貞汁は口マンコで楽しむからな❤」


 夥しい量の我慢汁が下着を雄臭く染め上げて次の快楽を待ちわびている。虎のマズルが色が変わった下着越しに何度も口づけると、若者はつま先をよじらせて声を漏らした。

 性器に与えられる快楽よりも憧れのギルドマスターが情夫のような所作でちんぽに媚びている姿がちんぽを漲らせていた。目を瞑って堪えようとはしているが先走りはとどまることを知らず下着の中をヌルヌルにしていた。

 

「んっ!くぅ、んぅ」

「へへ、可愛い声出すんじゃねえよ❤辛抱できなくなんだろ❤❤」


 虎は唇で下着を咥えるとそのまま口で下着を脱がせた。それとともに雄臭い匂いがむわりと拡がって、粘っこいちんぽ汁がエドガーの顔へとかかった。

 

「うおっ❤❤❤やっぱ良いモンしてるぜお前❤久しぶりの上物ちんぽだ❤❤」


 下着を脱がされたことで勢いよく姿を現した肉槍の威容に歓喜の声が上がる。まだ指一本添えていないにもかかわらず、ちんぽは天を突くような鋭い角度で立ち上がり、下腹を何度も叩くような勢いでわなないていた。

 

 若い雄の匂い。

 鼻をひくつかせながら飢えたケダモノのような表情でちんぽに顔を寄せる虎は、その逞しさに尻を疼かせた。

 そのサイズはこれまでに食ってきた雄の中でも最上位に入るレベルだ。種族によって性器のサイズは変わるものだが、それを考慮してもここまで凶悪な代物はめったにお目にかかれない。長さでいえば両手で握っても亀頭がはみ出すほどで、太さは小型の酒瓶と比べて遜色ない。その下では小芋を二つ並べたような玉袋が実に美味そうに揺れていた。

 

 だが、なんといってもエドガーがそそられたのはその匂いであった。

 若い雄にしか出せない青臭い性の匂いに加えて一日中クエストで動き回ってかいた汗の匂い。下着の中で蒸しあげられた雄臭いちんぽに虎の尻がますます疼きだす。

 もう少し口を開けば呑みこめたが、エドガーは辛うじて堪える。このまま口に含んでしまえば楽しむ余裕も無く精を吐き出すのが目に見えていたからだ。

 

「まずはくせぇちんぽを掃除しねえとな❤掃除中にイくんじゃねえぞ❤❤」


 口に含む代わりに、長い舌を出した。ピンク色のカリ首に狙いをつける。喉奥で包んでやりたい衝動を抑え、舌を亀頭に纏わりつかせ、十分に発達したカリ首を掃除するように何度も滑らせた。

 

「ああうっ!すごい、エドガーさんが、ちんぽを舌で……」


 目を開けて喘いでいる若者を見つめ、虎は亀頭を磨きながら笑んだ。じゅるっと音を立てて舐め回していたが、鈴口がひくひくと震え始めた段階で舌を離す。

 何故?と未練がましく見つめてくる雄に対して口角を吊り上げると、なだめすかせるように亀頭へキスをした。

 

「慌てんなよ❤❤もうちょい我慢してみせろ❤客より先にイくなんて情夫失格だぜ❤」


 唾液を口の端からこぼした下品な笑みは普段のエドガーとは違う、ぎらついた助平親父のそれだ。射精までは至らないように加減しながらちんぽを扱き、虎の顔がちんぽの根本へと突っ込まれた。鼻息とひげでちんぽをくすぐられて、思わず腰が引けそうになる。

 

 初々しい反応を楽しみながら虎の舌が根本を舐め上げた。匂いも汚れも濃くしみついた場所をエドガーは忌避するわけでもなく平然と舐めとっていた。それも、情けない喘ぎ声をあげる若者の顔を嘲笑いながら。

 それを見て湧き上がるのは快楽の先走りと失望だ。尊敬していた冒険者がちんぽを美味そうに舐めている姿に、身勝手な落胆を覚えてしまう。

 

「ガッカリしたか?お前の憧れてたギルドマスターは若ぇ男のちんぽが好きなエロ親父だったんだぜ❤❤」


 そんな感情すらも可愛らしいと言いたげに虎は口角を歪めた。

 ガッカリしたか、と問われても若者は答えることもできず喘ぐだけだった。確かな失望はあるはずなのに、どうしようもなく昂っている自分もいた。

 目の前でちんぽをしゃぶる虎は抗えないほどに淫らであり、唾液の音が鳴るたびに我慢汁が泉のように湧き上がってくる。

 

「いいじゃねえかお前❤虐められて喜ぶんじゃうタイプか❤❤そりゃ客が喜ぶぜぇ❤」


 濃い雄の汁は花の蜜のようにエドガーを搔き立てた。

 くつくつと、嗜虐性と愉悦を隠しきれない笑いを合わせて、若雄のちんぽへ再度舌を使い始めた。

 猫科の肉棘がついた舌で、槍のように硬く鋭くそそり勃たったそれを削り取るように下から上へ。膝が笑えば亀頭だけをねちっこく磨き始める。

 

「あ、ううぅっ!エドガーさぁんっ」

「女みてえな声出すお前❤❤アガってきちまうぜ❤」


 舌先で尿道口をほじくっていた虎が、高まった喘ぎ声を合図に亀頭へ口づける。

 とぷとぷと際限なくあふれ出してくる雄の蜜を下品な音を立てて吸い上げて、そのまますぼめた口でゆっくりとちんぽを飲み込んでいく。

 

「あ、ああぁ……」


 それは自分の手で扱くだけのものとは比較にならない快感だ。

 口内粘膜にちんぽが包まれていく感覚に感嘆の吐息が漏れだす。エドガーへの思慕や失望も、すべてがどうでもよくなっていく歓喜と快感だ。

 暖かくぬめった肉にちんぽが包まれていく悦びは本能を刺激し、ただ欲望に忠実な雄へと知性を退化させる。

 

 気持ちいい。

 ただそれだけが頭の中で反響していた。

 

「ずちゅ❤❤んぶっ❤あーマジでっけぇ❤❤こんなちんぽで童貞とかもったいねえぞ❤」


 床にひざまずき、自分の半分も生きていないような若造に忠誠を誓う雌のポーズで虎が抗議の声を上げた。

 といっても並外れた巨根を根本までやすやすと呑みこんんで、口蓋や頬肉で擦り上げたり、吸い付きながら口から引き抜いたり、また喉壁にぶちあたるまで飲み込んでと苦も無くちんぽを弄んで、若者の腰をしっかりと抱きしめていた。

 すがりつく、というよりも獲物を逃さないために太い腕を巻き付けたまま、上目遣いでちんぽをジュボジュボと音を立てて吸い上げる。

 その快感に、いやらしい姿に膝は耐えきれず、支えを求めて虎の頭に手をやった。

 

「んんんむっ❤ぢゅぼ❤❤もっと根性見せろよ❤昨日の野郎はもっと長持ちしたぜ❤❤」


 煽り立てるような言葉をわざとはいて、口マンコから引き抜いたちんぽを根本から亀頭まで舐め上げた。

 屈辱と、敵愾心。虎を抱いた名前も知らない男に、そして自分を煽る目の前の雌猫にちんぽがびくりと震える。

 そんな怒りすらも興奮材料にして虎の口がまたもちんぽを咥えこむ、頭が上下するたびに快感が流れ込み、いやらしい水音が鼓膜を揺らし、自分の雄臭ですら興奮する。

 激しい口マンコのストローク。そして咥えこみながらの舌技に童貞ちんぽが勝てるはずもなかった。金玉がきゅっと持ち上がり、射精欲求がちんぽの根本から湧き上がる。


「エドガーさん、もうっ……!」

「お、イくのか❤❤ジュゾッ❤いいぜ❤童貞汁を❤んっ❤情けねえ顔でぶっ放してみろ❤❤❤」


 抵抗する気力もなく、ただ津波のような射精欲求に流されるまだ。

 男のプライドを捨てて射精しそうだと申告すると、エドガーの口淫はより激しさを増して腰に抱き着いてくる。

 追い込むようにちんぽを舐めしゃぶられて、ちんぽと理性がどろどろに溶けていく。この蕩けるようなフェラをもっと味わいたいと歯を食いしばるが、熟練の口マンコはそれを許さない。

 

「オラッ❤イけよ❤❤じゅっ、ずるぅ❤一番搾りのザーメン飲ませろ❤❤んっ❤じゅずうぅぅぅ~~❤❤❤」


 尻尾で自らのデカ尻を打って、虎がラストスパートをかける。

 より深く、喉奥へめりこむまで。口内で舌を絡みつかせながら、口と喉を性器としてデカマラをしゃぶりつくす。

 肉食の鋭い牙はちんぽへ当たることはなくただ柔らかい口マンコに包まれ、ざらついた舌はアクセントとなってちんぽを嬲る。

 そして、口内のちんぽが硬度を増したのを感じた虎は鼻が陰毛の茂みに潜り込むまでちんぽを突っ込んだ。

 

「お゛ごぉお゛ぉ❤んぐむぅぅう❤❤❤んじゅるるるっ❤ぐおぉ❤❤ずぞっ❤ずぞぞぉおぉ❤❤❤」

「あっ!だめです、それやばい!やばい、からぁ……!」


 腰を深く抱きしめられたままなので、逃げることもできず口マンコにちんぽを使われる。

 窒息しそうな圧迫感。陰毛の凝縮された雄臭さ。

 喉壁にぶち当たるどころか食道にまでちんぽを突っ込んでいるが虎はより大きく口を開けてちんぽをもっと深くまで迎え入れようとしていた。

 喉をゴリゴリとされ、我慢尻を擦り付けられることすら悦ばしく、エドガーは舌肉で竿を舐め回す。

 

 その激しい口淫が行われたのは、10秒にも満たないだろう。限界寸前であったちんぽは喉奥に突っ込んだまま、ぶくりと膨れ上がった。

 


「あっ!くそ、イく、イくイくうぅ!もう、だめだっ!」

「ぐごぉ❤❤んぶっ❤んぐむぅう゛うぅううぅぅ❤❤❤」


 背筋が大きくのけぞって、腰がより深く突き出される。

 エドガーの首筋にちんぽの形が浮かび上がり、喉に我慢汁を擦り付けていたちんぽがそのままザーメンをぶちまけた。

 尿道を熱い雄のマグマが駆け巡る感覚。これまで経験したことのない快楽を伴って、びゅるびゅると精液が爆発する。

 

「んっぶう゛う゛ぅううぅぅぅ❤❤❤❤」


 それは液体と形容して良い濃度ではなかった。

 我慢汁と混ざり合って吐き出された精液は喉奥でぶちまけられて、食道の壁にビシャビシャとぶつかった。

 口呼吸をちんぽと精液でふさがされてしまったエドガーは反射的に鼻での呼吸をするが、失策と言う他ない。

 まともな呼吸ができない状態で酸素を取り込もうとしても、喉には精液が今も流し込まれている状態だ。雌を孕ませるための精液は、どこに向えばいいのかもわからず鼻や口へ逆流することになる。

 

「んぐげえ゛ええぇっ❤❤ぐぉ❤んぶっ❤ぶぶぅう゛ぅ❤お゛えっ❤お゛おっ❤❤」

「あ、ああぁうぅっ!エドガーさ、吸わない、でぇ」


 咽せかえりながらもエドガーは吸引をやめず、どくどくと流れ出す精液を更に吸い上げんとする。

 そのせいで精液は逆流し続けて口の端からあふれ出しては顎の毛までも汚し、黒光りする鼻では精液の風船ができている。

 

「あうぅ!いってますっ!エドガーさ、イってるから吸わないでっ」

「んぶっ❤じゅぞろろろおぉおぉ❤❤❤」


 喘ごうが、離してくれと顔を押しのけようがエドガーは断固として顔を離さなかった。ちんぽを吸い上げるその顔は虎としての獰猛さは残っておらず、麻薬の中毒者のような無様で淫らな相貌だった。

 尿道に残った精液までもすすり上げた後は、ちんぽに付着した精液をふき取るようにして頬ずりをして顔面中を雄臭くしている。でろりと崩れた顔で笑いながら、だ。

 その顔を捉えたまま、若者の視界はゆっくりと暗転していく。

 

「あっ、うぅ。あ……もう、だめだ、あぅ」

「んんぅ❤❤んだよ、この程度でへばったのか?ちんぽも根性も鍛えなおさねえとな、こりゃ」


 亀頭へと口づけられるこそばゆさも意識を保つには足りなかった。

 脳を焼き焦がすほどの快楽は意識を断ち、身体から力が抜け出ていく。

 

 最後に感じたのはむっと饐えた生臭さ。

 そして、背中を抱きとめてくれる腕の逞しさだった。

 

 ***


「……お゛っ❤ぐ、ぅうお❤❤い……」


 街の灯りも消え、月だけがある。

 喧噪も消え、漣だけがある。

 

 そんな中、聞こえてきたうめくような声で目を覚ます。

 若者が身体を起こすと、そこは住み慣れた安い部屋ではなくついさきほどまでちんぽをしゃぶられていたあの部屋だった。

 まさか夢だったのか、酒でも飲んで眠りこんだところをエドガーに運び込まれたのか――一瞬の安堵感と恐怖を、しかし生臭い精液の匂いが否定した。

 

「エドガーさん……」


 ドアへと視線を向けると、そこには白濁が点々と性向の跡を残していた。ベッドでもなく、部屋へ入ってすぐにちんぽを舐めしゃぶられたのだと思い起こし頬が紅潮するのを感じた。

 しかも、風呂にすら入らずに汗臭く蒸れた自分の下半身を嗅ぎまわれて、舐め回された。性行為の時は興奮のあまり羞恥心がかき消されていたが、こうして思い返すと自分がどれだけ下品な行為をしたのかと自覚させられる。

 

 いや、そもそもの話としてよくも「自分を買ってくれ」などと言えたものだと自分の愚かさが信じられなくなる。考え抜いて出して結論だったが、射精と共に欲望が抜け出た頭では最低な行いをしたという後悔が湧いて出てくる。

 

「エドガーさん、あんなに楽しんでたけど……」


 そして、同時に思い浮かぶのはエドガーのあの下品な顔だ。

 自分のちんぽを豚のように嗅ぎまわり、雄臭いちんぽを舐め回している好色そうな顔。

 ちんぽを喉奥までも咥えこんで、タコのように口をすぼめてちんぽを吸い上げていた下品な顔。

 

 あの顔を思い浮かべるだけでちんぽがまたも硬度と大きさを増す。

 自分が尊敬し、恋していた男は情夫以下の淫売だったのか。その失望と一緒に興奮がまた熱を持ち始めていた。

 

 自分はどうしたいのか。

 性欲に任せて自分を売りつけてしまったことを詫びて、もう一度ギルドマスターとただの冒険者に戻るべきなのか。そして、今度こそ正しい手段でエドガーを手に入れるべきなのか。

 

 枕を持ち上げて匂いを嗅いでみると、いつものエドガーの匂いがした。

 寝る時も身に纏っているのだろうか。樹脂のような甘い香りと壮年の雄が放つ、独特な匂い。自分はこの匂いが大好きだった、と思い起こされる。

 

「やっぱり謝らないと……どこにいるんだろう」


 何に謝るべきなのかも決まっていないが、ベッドから身体を起こした。

 ちんぽは今も硬いままで、ズボンに押し込むのも一苦労。もう一度エドガーと出会ってしまえば、もう一度なし崩しにセックスをしてしまうのではないか。そんな不安もある。

 

 だが、気合を入れるようにして頬を叩くとエドガーの部屋からそっと抜け出た。今は一体何時ごろなのかも分からない。もしも冒険者ギルドが再会しているのならばエドガーに迷惑をかけてしまう。

 

 廊下に出てみたがどうにも人の気配がしない。窓から外を見てみたが、まだ真夜中のようで人影もない。エドガーも寝てしまったのだろうか。自分がベッドで寝ているから、どこか他の場所で。

 

 迷惑をかけてしまった、とため息をつく。謝ることが増えたと思いつつ2階から酒場へと通じる階段を降りていく。

 

 そこで、唐突に足を止めた。


「……ぉ❤――んぉおぉ❤❤」


 どこからか声が聞こえる。といっても明確な言語を伴っているとも思えない、妙な感じの声だ。

 

 怪しく思った若者は耳を澄ます。おそらく、酒場が出所だろう。

 不審な声のする、酒場への入口の方へ恐る恐る近づいていく。次第にそれが人のうめき声であることが分かってきた。

 まさか、エドガーが怪我でもしたのかと思い、酒場へ飛びだしそうになる。しかし、半分ほど身体を乗り出したところで即座に身体を入口の影へ戻した。

Comments

No comments found for this post.