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 空はすっきりと澄んでいたけれど風は無く、蒸し暑い日だった。

 街道を歩む一人の冒険者――巨漢の竜人の雄は流れ続ける汗を不愉快そうに拭った。滝のような汗は全身から流れ落ち、歩いた後に汗のしるしを残している。金属製の全身鎧に巨大な盾と剣を持ち歩いていれば無理も無いだろう。常人ならば持ち上げることすら不可能であろう重装備だ。真っ黒な鱗も熱を溜め込む一助を果たしているかもしれない。隆々とした筋肉も装備も雄臭く、近寄るだけで暑苦しい。そんな男だった。


「むう……こう暑くてはかなわんな。今度からは鎧をもっと通気性の良いものにせねばならん」


 竜人は冒険者だった。

 重鎧と首からぶら下げた聖職者のシンボルを見れば神官戦士と呼ばれるタイプであるとすぐに分かる。神の力を借りる魔法に加えて前衛として剣を振るう彼らはともに冒険する仲間としても優秀だが、一人でも魔物と戦い抜くことのできる万能性を兼ね備えている。

 

 加えて、ある程度のレベルの冒険者が見れば竜人を見てある違和感を覚えるだろう。その体躯や足さばきはベテランの冒険者を思わせるものだ。鎧や盾は使い込まれて傷がつき、歴戦の戦士であると物語っている。だが、それ以外のブーツやマント、荷物を入れる背負い袋は新品同然。金持ちが貧相な衣服をあえて身に着けているようなちぐはぐさだった。

 

「やはり、騎士と冒険者では装備からして違うものだな。倒れては元も子も無い。休むとするか」


 水筒から水を飲み干すと近場にあった小川で荷物を降ろした。へばりつくような熱気の中、清流の近くだけは空気が涼やかで竜人は熱を吐き出すように息を漏らした。岩に腰掛けて地図を拡げると、目的地である街へは日没前に辿りつけそうだと再確認する。

 ようやく身体を休めることはできると安堵して、冷水を頭からかぶって火照った身体をクールダンさせる。

 

 自分の足ならば1週間もあれば辿り着けるだろうとたかをくくっていたが、出発してから既に10日が経過していた。天候による足止め、魔物との遭遇、地図とは異なる地形、竜人の予測しえなかったトラブルによって体力も時間も削られていた。

 知識として冒険者を理解したつもりではいたが、やはりままならいものだとため息を吐いた。

 

「まだ自省はできているが、これ以上長引けば……」


 外からではなく、内から生まれる熱を逃そうと息を吐いて竜はでかい尻を岩場の上で揺すった。この世界で剣を持つ者ならば誰もが孕む熱は街を出てから常に竜人の身体を苛んでいた。

 旅の行程が滞っているのもこの熱が原因の一つだ。歩いている間も熱に苦しめられ、耐え切れなくなれば一晩中熱を逃そうともがかかなければならない。冒険者がパーティを組む理由を竜人はこの旅で思い知っていた。

 

 街に着いたらすぐに仲間を探さねば――そう考えていた時だった。

 

「……ぁ……、……っ」

「む?」


 かすかな気配を察知して振り向く。

 小川の近く、茂みの奥からわずかだが声がした。

 竜人は腰の剣に手をやってから慎重に茂みへと近づいた。自分と同じような冒険者ならばいいが、人語を介する魔物という可能性もありうる。そっと茂みを覗き込もうとして――

 

「いい加減にしてよ!こんなところでヤろうだなんて、アンタにはうんざりだわ!」

「っ!?」


 だが、そこにいたのは魔物ではなかった。それどころか、竜人が考えもしなかった光景が拡がっていた。

 茂みの奥、わずかな草地にいたのはすさまじい剣幕で怒鳴り散らす女性と下半身丸出しの男だったのだ。

 

「金は勝手に使い込む!戦いでもロクに働かない!そのくせこっちの都合なんて無視して襲ってくる!とんでもないクズね!」

「おおぉ、落ち着けよぉ。おれぁお前がムラついていると思ってよぉ……。マンコを慰めてやんのがおれの仕事だろ?」

「ふざけないで!あんたがヤりたいだけでしょ!こっちは街に着くまで我慢ぐらいできるのよ!」


 どちらも冒険者風の恰好をしており、会話の内容からパーティを組んでいるのだと竜人にも想像がつく。女の方は金属製の鎧を着込んで、若い男の方は軽装で剣すら帯びていない。会話の内容とその装備――そして男の股間でそびえ勃つたくましいちんぽから、竜人には男の役割がすぐに理解できた。

 

 使い込まれ赤黒く変色した凶悪なちんぽ。雌を犯したいと欲望の涎を垂らす逸物は、本来冒険者が持ちえないものだ。この世界――レベルとマンコの感度が等しい世界においては強くなればなるほどにちんぽを使う欲求は減衰する。にも関わらず、男は性欲丸出しの顔で女の身体を視姦していた。

 

「もうあんたとはパーティを組んでらんないわ……!ここで解散ね」

「なっ!?まだ街まであるんだぜ!魔物に襲われたらどーすんだよ!」

「知らないわよ。ご自慢のちんぽを気に入ってくれるお仲間でも見つけるのね」


 そう言うと女は荷物をひっつかんで竜人とは反対の方向に歩み去って行った。その間も男は未練たらしく叫んでいたが、女の姿が完全に視えなくなるとため息を吐いて草地へと寝転がった。

 

「あーっ、クソ女が……!こんなところに放りだされてどうしろってんだよ。魔物に会ちまったら終わりなんだぞ」


 その後も女への愚痴を吐き続け、女を追いかけるでもここから去るわけでもなく駄々をこねる子どものように草地に這いつくばっていた。よほど溜まっているのか、ちんぽだけは威勢良く天を突き上げたまま。

 男は「おれのちんぽによがってたくせに」「ちょっと賭け事に金使ったぐらいで文句言いやがって」「おれを守るのがあいつの仕事だろ」と恨み言を口にして、苛立ちを紛らわせるようにちんぽを扱き始めた。

 

「……」


 さきほどの会話から、竜人には目の前の男がろくでなしであると理解できていた。女と賭け事にうつつを抜かし、見捨てられれば自分で立ち上がろうともしないような男だ。

 生真面目な竜人からすれば嫌悪の対象だった。このまま見捨てて自分の冒険を続けるべきだ。それが正解のはずだ。

 

「……失礼、そこの御仁。話を聞いてしまっていたのですが」


 そのはずなのに、男へと声をかけてしまった。

 それは憐れみか。慈悲か。神官としての責務か。

 どれも違うと竜人自身が理解していた。

 

「もしよろしければ、私と街まで同行しませんか?私としても、旅慣れた方が一緒だと安心なのですが――」


 竜人を動かしていたのは、尻の中で生まれた疼き。

 決して抗うことのできない衝動に従って、竜人は茂みの中へと足を踏み入れた。その先が二度と戻れぬ破滅への道筋だとも知らず。

 

 竜人の目は、ふてぶてしく勃起たしたちんぽを見つめたままだった。

 

 

***


「いやー、あんたがいてくれて助かったぜ!おれ一人じゃいまごろゴブリンに生皮剥がれてたところだ!」

「いえ……私もザック殿の案内に案内していただいたおかげで日が落ちる前に辿り着けました。やはり旅慣れた方は違いますね」


 二人が街へと到着したのは日が落ちかける頃だった。

 道中は幾度か魔物と遭遇したが竜人の剣が全て切り伏せて、ザックと名乗った男の案内にによって道に迷うこともなく街へと向かうことができた。

 

 街へ到着したが別れることもなく、二人揃って街をぶらぶらと歩いていた。二人の目的地だった街は大河の近くにできた港湾都市であり、人も物も多く流れてくる。そのおかげで物売りや冒険者で通りは賑わいを見せていた。

 

「オッサンも冒険者なり立てなのにすげえ強ぇよな。元騎士なんだっけ?」

「ええ、以前は騎士の務めを果たしておりましたが、故あって冒険者となりました」


 竜人は北方の国で騎士の誓いを立てた男だった。剣も、神の力を借りる魔法も騎士の訓練で身に着けたものだ。

 本来ならば今も騎士として剣を振るっていたはずだが、上官の不正を糾弾しようとしたところ逆に汚名を着せられてしまった。結果、国からも追放され今では根無し草の冒険者だ。

 

 詳細な過去までは伝えずに、ザックには自分が騎士であったことや冒険者としてこの街を訪れたことを伝えていた。軽薄な男ではあるが口がうまく、自分の目的や過去をいつの間にか引き出されていた。


「んで、この街の近くにある湖を調査する依頼なんだっけ?癒しの効果があるとかで」

「はい。遠出となりますが、報酬が良かったので」

「なるほどな。んじゃ今日は宿屋に泊って明日泉に行くのがいいぜ。おれが宿屋を紹介してやんよ」

「それは、ありがたいですが……そこまでお世話になるのも」

「別にいいぜ~。オッサンとはもうちょい仲良くしたいから、なぁ?」

「――ッ!」


 ひきつった悲鳴をどうにか喉のあたりで押しとどめた。

 ザックの腕が馴れ馴れしく腰に絡みついて、ぴったりと身体を寄せてきたのだ。二人の対格差ではザックの頭はちょうど胸元に添えられるような形になり、過剰とも言えるスキンシップだった。

 

 しかし竜人は拒むわけでもなくザックと歩調をそろえて歩き出す。鎧の下では心臓が早鐘のように鳴っており、この男に聞こえないかと心配でならなかった。

 

「な、宿はちょっと高くてもいいよな?かけ流しの温泉が付いてるしさぁ、飯も美味いんだわ。おれも疲れたから温泉で身体を休めてぇんだよな~」

「そ、その。ザック殿も一緒に泊まる、気なのですか?」

「いいだろぉ?おれがいろいろ教えてやっからさぁ。金はねーから宿代は代わりに払ってくれよな」


 へらへらと笑う男は厚かましくも宿代を払えと要求し、そればかりか腰に回した腕で太ももから尻肉の境目を撫でまわし始めた。騎士であったころの竜人ならばこのような無礼な輩は腕を掴み上げてやるところだ。

 今はいやらしい指先を許容して、周囲からの視線に対して恥ずかしそうに目を伏せる。大通りを行き交う人々は巨漢の竜人と軽薄そうな男の二人組に目やるが、腰に回された腕を見ると納得して視線を外す。竜人とザック。二人のような光景はこの街では――この世界では珍しくもないからだ。

 

 ザックはいやらしい手つきを続けつつ、街について様々な情報を教えてくれた。冒険者ギルドの宿は安いがベッドが硬くサービスも悪い。あの店は高いくせに料理がまずい、そこの道具屋は質はそこそこだが常連になればサービスをしてくれる。などなどだ。

 そうしているうちにザックは1軒の宿屋前で立ち止まる。その店の看板では魔動機による温泉施設がウリであると喧伝されていた。

 

「お、ここだここ。この宿の女将とセフレでさぁ、安くしてくれんだわ」

「せ、せふれ?」

「あー、いつでもやれる便利な女ってことだよ。アッチからおれにヤらせてくれって頼んでくんだ」


 ザックの話す全てが竜人にとっては理解しがたいものだった。

 やはり間違いだったのでないか、という後悔の思いと一緒に下腹部が熱を持っていた。騎士から冒険者へと墜ちて以来より強く感じるようになった熱が道徳心や誇りといったものを正常に機能させてくれない。

 

「何してんだ、入るぞ」


 胸の中の葛藤を無視して宿へ連れ込まれると妙齢の女性が出迎えた。優美なドレスに浮かぶ身体のラインは肉感的で、竜人の目から見ても美しい、と言える風貌だった。

 その女性はザックに対して微笑を浮かべるとしなを作った口調で話しかけてきた。

 

「あら、また相方を変えたのね。この前の子とはもう別れたの?」

「顔もケツもでけぇけど生意気すぎてな。ひでぇ目にあったぜ」

「あらかわいそう。慰めて欲しくなったら呼んでちょうだいね」


 からかうように笑いながら、女性は部屋の鍵を「一つだけ」手渡した。

 それが意味することに気付き竜人は狼狽するが、ザックは当然といった顔で宿屋の廊下を進む。

 

「ザック殿、まさか一緒の部屋なのですか?それは、さすがに……」

「ああ?当然だろ、パーティなんだからよ。無駄な金になるじゃねえか」


 それは私の金ではないですか――とは言い出せなかった。

 同室に泊まると分かった瞬間から、動悸が早まっていた。この軽薄な男と同じ部屋で夜をともにする。その事実が鎧下の逞しい肉体にどうしようもなく熱を持たせる。

 激しい心臓の音も聞こえていないのか、ザックはとぼけた表情で女性の方を顔を向けた。

 

「あーそうだ、かけ流しの温泉っていつまで使える?個室のやつ」

「……個室なら真夜中まで使えるわよ。ただ、他のお客さんの迷惑になるようなこと、しちゃダメよぉ?」

「わーってるって、コイツに荒っぽいマネはしねえよ。言う事聞くメスには優しいんだぜ、おれ」

「なっ……!私が雌だと!?」

 

 

 自分を指さして笑うザックに竜は牙を剥き出しにして吠えた。

 雌。

 ザックの下品な言葉を耐え忍んていた竜にも聞き逃せない言い草だった。麻痺していた男としてのプライドに火が灯り、部屋へと連れ込もうとするザックの腕をふりほどく。睨みつけたザックの顔は見下すような笑みを浮かべていて、それが尚更に苛立ちを誘った。

 

「ザック殿……貴方の態度は無礼が過ぎる!私はあなたの雌になった覚えはない!」

「あー?セフレか嫁って呼ばれた方が良かったのかよ、めんどくせえな」

「ふざけないでいただきたい!私は、あなたとただ同行しただけで」

「面倒くせえな。おれのちんぽが欲しいってガン見してやがったくせによ」

「ッ!」


 気付かれていた。

 ザックを見つけた時の、剥き出しになっていた下半身。その股間で凶悪に勃起していたちんぽを見つめていたことを。ザックが衣服を纏うまでの間にちらちらと盗み見てしまっていたことを。

 

「それによぉ、おれに抱かれてぇから大人しくついて来たんだろ?」

「ち、違う!私はただ……」


 ただ、困っている人間を見捨てられなかっただけだ。旅慣れている仲間が欲しかっただけだ。そう言いつくろう前にザックによって壁へと突き押される。

 

「何も違わねえよなぁ?だってお前、おれなんかよりずーっと強ぇもんな。我慢できねえよな?」

「あ、う……」


 言葉をつむげずに顔をそらそうとしても、ザックの腕によってマズルを鷲掴みにされる。視線から、言葉から逃げられないように。視界にはザックの顔がいっぱいに拡がっていた。互いの息がかかりあう距離で。

 

「お前のレベルなら、マンコの感度が上がり過ぎてちんぽ欲しくて我慢できねえもんな?ちんぽをくれる仲間がずっと欲しかったんだよなぁ!」


「違う!私はっ」


 否定の言葉を口にしようとした、その時だった。

 ザックの唇が竜人のマズルを塞ぐように覆い被さった。

 

「ん、んんぅっ!?」


 鉄串で脳天まで貫かれたように身じろぎ一つできなくなる。

 恋を知らぬ乙女でもないというのに、軽いキスをされただけで思考が停止していた。何を――そう口にする前にマズルへと吸い付かれる。

 

「ん゛っ❤んむぅうぅ❤❤ちゅ❤ふ、ぅ……っ❤」


 口先を唇で柔らかく食まれ、ちゅうちゅうとしゃぶられる。抵抗しようとしてもしつこいキスをされていると身体から力が抜けていく。何の抵抗もできないのをいいことに、ザックによって両手首を掴まれて壁の押し付けられる。自分より遥かに貧弱な男に拘束され、唇をむさぼられてしまう。互いの鼻息と吐息を感じる濃厚な、恋人同士でするような甘やかなキスで。

 

「んっ❤んんぅ……❤❤はぁ、あっ❤」


 ようやく唇が離れて、忘れかけていた呼吸を取り戻す。二人の口先には唾液の橋が未練がましくかかっていた。

 酸欠になった脳みそが呼吸を急がせるせいで、は、は、と荒く呼吸を繰り返してしまう。キスが終わったというのに力が入らないのは、酸素が足りないせいなのか分からなかった。

 

「キスだけでみっともねぇ顔になりやがって。予想以上のドスケベだな」

「ぅあ❤やめろ、離せぇ……」

「エロい顔で何ほざいてんだ。ほら、てめぇが欲しいモン触ってみろ」


 ザックに掴まれた片手が下半身へと誘導される。

 それは窮屈なズボンにくっきりと浮き上がった雄の輪郭。布を窮屈そうに押し上げる雄の象徴へと、竜人の手が押し付けられる。

 

「あっ❤ああぁ……❤❤❤」


 触れた瞬間に竜人の中で『何か』が壊れた気がした。

 ズボン越しにはっきりと感じ取れるカリ首の張り出し。火傷しそうなほどの熱。肛門がきゅっとすぼまって怯える太さ。

 雄を体現しているようなちんぽ。その雄性をもっと感じたいと指が這いまわってしまう。会ったばかりの、下品で軽薄な男のちんぽを。

 

「人のちんぽ勝手に撫でやがってよぉ。そんなにマンコが飢えてんのか?下品な騎士サマだなオイ」

「ッ……❤」


 触らせたのは己だというのに身勝手な言い草だ。

 羞恥心を煽る罵倒の言葉に指の動きこそ止めたが、ちんぽからは手が離せなかった。その逞しさを感じていたいと手が動かない。

 

 その隙に、ザックの唇がふたたびむしゃぶりついてきた。

 

「んんぅ~~っ❤❤❤」


 さきほどよりも激しいキスだった。

 舌を無理やりにねじこまれ、唾液をすすられ、流し込まれるキスを強要される。発情によって雌臭くなった唾液をすすされ、それを粘っこく煙草と酒の匂いが混ざったザックの唾液と混ぜ合わされてから流し込まれる。生真面目な騎士が経験したことのない下品な接吻だ。

 

 その間もマズルのあちこちを唇で愛撫され、引っ込もうとするぶ厚い舌を人間の薄っぺらい舌で絡めとられてしまう。そして長く真っ赤な舌肉がザックの器用な舌先と絡まって口の外へと引きずり出される。それは舌先で行うセックスのようで、互いの舌が淫猥に絡み合っていた。

 

「ん゛うぅっ❤くぅうぅ❤❤❤」


 そうしてはみ出した舌と唇と舌で甘く噛まれる。舌を性器扱いされて貪られていると唾液が溢れ出しては口の端からこぼれ落ちていく。

 自分の唾液であるのが信じられないほどに粘度の高い涎は角ばった顎を伝い落ちてから太い首筋を流れ落ちる。それを拭おうとする力も残されていなかった。

 

 唇が吸い付いて来るたびに。舌を舐り回されるたびに。唾液を流し込まれるたびに。逞しい身体から力が抜け落ちていく。鎧がやけに重たく感じられた。

 呼吸がままならなく、意識がぼやけてきてもザックは許してくれなかった。自分が息継ぎのために口を離しても、すぐに口をキスで塞がれてしまう。

 

「くぅう❤おぉう❤❤んっ❤ふは❤ぢゅるるうぅ❤❤」


 啄むように。擦りあわせるように。貪るように。

 巧みにキスのやり口を変え、口からの快感に慣れさせてくれなかった。舌をしゃぶられる感触と、唾液の濃厚な味と、口から頭蓋骨まで伝導する粘膜接触の音が脳を支配していた。

 竜人の記憶にあるどのキスよりも巧みな舌遣いで口内を蹂躙し、溢れ出てくる唾液を好き放題に吸い取られ、口蓋のざらつきをくすぐられる。尖った牙を舐め取られ、歯列をくすぐったく愛撫される。

 自在に動く舌先に口内が性器に変えられてしまっていた。快楽の痺れが走り、舌を奥まで挿入されえずきそうになる事すら気持ち良かった。


「お゛ぉおぉう❤❤ん~~っ❤ぢゅうぅぅ❤んっぶぶうぅ❤❤」


 女を悦ばせる為のキスに全身を支配され、抵抗できない。

 ザックの舌先で見せる動きの全てが初めて知るものだった。キス一つにこれだけの技巧があるだなんて知らなかった。唾液を流し込まれるたびに、淫猥な知識を脳みそに注がれている感覚だった。

 竜人が知るキスは唇を触れ合わせるための軽いもの。セックスの時にはキスなんてしなかった。あくまでセックスとはおぞましい性欲を晴らすためのものであり、ただ性器を使わせるだけのものだった。こんな、自分の口を愛されるような行為は知るわけがなかった。

 

「んっはぁ……キスでバカになってんじゃねえか。マンコにちんぽブチこまれるだけのセックスしかしてこなかっただタイプだろお前」

「うぅうあ❤あ、当たり前だ❤❤わらひは、男なんてぇ❤」

「いるんだよなぁ~テメェみたいなの。強くなりてえけど、男に抱かれるのはプライドが許さねぇってヤツ。男娼相手に嫌々ケツ使わせてたんだろ?」


 全てを言い当てられていた。

 ここは、レベルとマンコの感度が等しい世界だ。本人の意思に関係なく鍛えれば鍛えるほどにマンコの感度は上がり、ちんぽが欲しくて耐えられなくなる。いや、耐えようとすれば快楽に猶更弱くなり、ちんぽに簡単に負けるメスブタになる。

 

 だから、竜人の所属していた騎士団では騎士たちに男娼を使わせていた。マンコが感じるようになれば男娼にちんぽを使わせて欲望を発散させていた。男に抱かれるのはどうしても嫌悪感があったが、そのおかげでマンコの疼きに苦しめられる事はほとんどなかった。

 

「テメェにマジのセックスを教えてやるよ。ケツ振ってちんぽをねだるヤリマンにしてやるから覚悟しとけ」

「な、なあっ❤❤そんなものに、誰が――おんっ❤」


 ザックの太ももが股座へと押し付けられて、ぐりぐりと尻肉を圧迫される。褌が食い込んでいる尻肉を刺激される度に切ない快楽が尻の中で生まれ、じわり、じわりと肛門から愛液が染み出してくる。

 

「おおぉおぉおぉ❤❤んぉ❤ひいいぃぃん❤❤」

「もうマンコ火照ってんだろ?淫売」


 筋肉が実った両脚が情けなく痙攣し、快感に屈してしまいたいと内股になる。スリットからも肛門からも汁が溢れ出し、ズボンと褌がぐっしょりと濡れていた。尻を押しこまれ、舌を吸い上げられると下半身が蕩けてたまらない。

 

「んぢゅ❤❤ちゅ❤じゅるっ❤んっふぅうぅぅ❤」


 いつの間にか竜人の腰は自分から動いていた。へこへこと腰を動かし、舌を吸われて馬鹿面になった竜人の姿は無様の一言だが、竜人の心中はこれまでに知らなかった幸福感で満たされていた。

 下腹部から生まれる快楽の熱湯は褌で受け止めきれず、太ももまでも濡らしている。ちんぽを挿れられているわけではない。性器を直接いじられているわけでもない。それなのに、甘い絶頂が休みなく続く。

 

「ふぐぅう゛うぅ❤❤いぐぅ❤ぢゅぱ❤いがざれるっ❤❤キスでいくぅう❤おぉ❤」

「へっ!イけよ!ベロチューでイくんだよ淫乱!イきやがれ!」


 逃げられぬように頭を固定され、舌を根本から引っこ抜かれるのではないかと思うほどのディープキスによって、唾液と舌を吸い上げられ――竜人の身体は大きく跳ねて、肛門から多量の愛液を噴き出した。

 

「ん゛っぶう゛う゛ぅうぅうぅーーーっ❤❤❤❤」


 下半身から背骨を駆け上がる絶頂感に竜人の理性やプライドが削り取られる。マンコを使った時よりも、ちんぽを弄った時よりも深い絶頂感に視界が瞬いた。

 

 火花が散る視界の中で、ザックは満足げに顔を話す。その唇と竜人の間には先ほどののもよりも粘つく唾液の糸が煌めいている。

 二人の唾液によって引かれた銀の架け橋を、竜人は蕩けた瞳で見つめ続けていた。

 

 ***

 

 レベルとマンコの感度が等しくなる世界とはいえ、男に抱かれるのが屈辱で無くなるわけではない。

 竜人が初めてマンコを使ったのは騎士見習いを卒業した時である。隊舎にある男娼宿に向かうように、とだけ命令を受けた。

 初めての相手は痩せた白猫であり、手際よく竜人の相手をしてくれた。男相手に抱かれることに戸惑っていると、前戯や会話も最小限に留めてちんぽをはめてくれた。その後はわけもわからぬままにマンコの快楽に翻弄された。快感で頭がやられないように加減してくれていたからか、ザーメンを何発かぶちまける程度で処女卒業は終わった。

 

 その後も毎日のようにマンコを犯された。

 相手は全てプロの男娼であり、キスや愛撫などはほとんど行わせなかった。自分が雄であるという誇りや男に身体を好きにされる嫌悪感がどうしても拭えなかったのだ。

 あくまでセックスとはどうしても疼いてしまうマンコをなだめるものであり、仕方なく行うものだったのだ。


 それで何の問題も無かった。欲望は発散できて、男のプライドを汚されるようなセックスも行わずにすんだ。騎士時代の男娼がプロの高級娼婦だったおかげだろう。竜人のような男を相手にするのも慣れたものだったのだ。

 

 そう、何の問題も無かったのだ。

 

 竜人が冒険者となるまでは。

 ザックに出会ってしまうまでは。

 

「……失礼、かけ流しの温泉は何処にあるのでしょうか」

 

 時刻は深夜を回っていた。

 冒険者が多く訪れる宿といえども多くは自室でぐっすりと寝ている頃合いだ。竜人はそのような時間に宿のロビーを訪れていた。いつも身に着けている鎧も剣も脱ぎ捨て、ゆったりとした部屋着の恰好で。

 ロビーでは宿に来た際に出迎えてくれた女将がおり、小馬鹿にしたように鼻を鳴らすと、奥へ続く廊下を指さした。

 

「あらぁ、ザックちゃんのお連れさんね。温泉ならアッチの廊下を行った先よぉ。こんな時間に温泉なんて物好きねぇ?」

「は、はい。人が少ない方が、ゆっくりできるかと」

「ふぅん。そうねぇ、お楽しみの最中に人が来たら大変ですものねぇ……汚したら綺麗にしておいてね?」


 宿の女将にくすくすと笑われながら、竜人は温泉へと向かった。

 あの態度からして自分とザックが何をするつもりなのかも知っているのだろうか。そう思うと竜人の身体が羞恥で火照り出す。

 

 ――真夜中になったらかけ流しの温泉に来い。ちゃんと、おれの渡した『防具』を装備してこいよ?

 

 あのキスの後、ザックはそう命じた。

 キスでとろとろになってしまった身体をそのまま犯されるのかと覚悟していたが、ザックは荷物を渡した後に一人で飲みに行ってしまった。

 

 すぐに抱かれるものだと覚悟していた竜人は安心したが、すぐに安堵感は恐怖へと変わった。一人で部屋に待ち続ける間、考えていたのはズボン越しに触れたあの凶悪なちんぽだった。太く、硬く、自分がこれまでハメられたどのちんぽよりも逞しい逸物。あのちんぽでマンコを貫かれて、自分は壊れずにいられるのだろうか。待ち続けている間も増す、マンコの乾きを満たされた時どれほどの快楽を注ぎ込まれるのか。

 

 恐怖と期待でマンコは茹り、愛液を漏らし続けていた。指先で感じたちんぽの熱を思い出しては腰をくねらせ、ザックを待ちかねてしまった。

 これも男を堕とす手口なのだろうと竜人にも分かった。焦らして、飢えさせて、自分のちんぽを求めるように躾ける手管。


 そう理解できてもなお、竜人の足はザックのちんぽを求めて止まらない。しゃぶられた舌先には今も酒と煙草の味が残っている。

 

 そして辿り着いたのは『温泉:個室』とプレートが付けられた扉の前だった。ザックに指定された場所で間違いないと確認すると、左右を見回して人気が無いことを確認してから部屋着を脱ぎ捨てる。

 

「はっ、はあぁ……❤」


 筋肉の鎧と下着だけの姿になるとぞくりとした寒気が走った。

 それは冷え込んだ夜の空気によるものではなく、どうしようもない背徳感によるものだ。人に見られかねない場所で下着姿になるという変態的な行為に、そしてザックの命令に従うまま『防具』を身に着けているである自分に、どうしようもなく興奮していた。

 

 何度か深呼吸を繰り返した後に、股間を手で隠しながら扉を開いた。

 

「し、失礼、します……❤❤」


 扉の向うでは石のタイルが敷き詰められた正方形の部屋の先に、一本道が続いていた。通路の壁には窪みがいくつもあり、温泉が壁から垂れ流されている。窪みにはそれぞれ木製の扉が設置されており中を覗くことはできない。せいぜい足首と顔が確認できる程度だ。

 

 だが、そんなものはどうでも良い。問題なのは竜人の『防具』だ。扉の向うで待っていたザックは竜人が装備した姿を見て愉快そうな声を上げた。

 

「似合ってんじゃねーか。鎧よりもドスケベ装備のが合ってるぜ」

「く、くうぅ……❤」


 筋肉で丸々とした尻がきゅっとすぼまった。

 ザックの渡した『防具』とは鎧や盾どころか服としてカテゴライズできるか疑わしい極小の紐パンだった。竜人のスリットと尻の谷間を辛うじて隠すだけの布地を除き、紐で構成されているだけのものだ。しかもサイズがろくにあっていないせいで紐が尻肉に食い込んで、布地が股間を窮屈に締め付けてくる。こんなものをはくぐらいなら全裸の方がマシ。そう断言できる変態的な衣装だった。

 

「ケツがでけぇせいでキツキツじゃねえか。恥ずかしくねえのか下品なケツしやがって」

「し、尻が大きいのは私のせいではぁ❤❤」

「テメェのせいだろ。淫乱だからケツがデカくなるし、ケツがでけぇからおれのちんぽが苛つくんだよ。分かってんのか?」


 横暴で自分勝手極まりない言い草で尻のでかさを非難され、竜人の羞恥心はますます燃え上がった。両手で股間と尻肉を隠そうとするが、その姿が更に雄の興奮を誘うのだ。

 

 ザックはべろりと唇を舐めるとちんぽを硬くして竜人の身体を視線で舐め回す。漆黒の鱗で飾った美しい身体は汗粒というアクセサリで輝いていた。傷跡とをそこかしこに付けた腕や脚は筋肉が豊富に実り、大木のごとき逞しさ。精悍な竜の顔を支える首筋もそれに連なる肩幅も男らしいの一言だ。体重でいえばザックの倍でもきかないだろう。

 

 そして、乳と尻だ。

 紐パンで窮屈になっているデカ尻も極上モノだが、空気を詰め込んだような大胸筋も規格外だ。普段は金属鎧で押し込められている胸板は解放されればぶるりと揺れてその量感をアピールする。漆黒の鱗におおわれていないクリーム色の体表に包まれた乳は実に柔らかそうに弾み、先端では乳肉に相応しくでかい乳首がつややかなピンク色をしていた。

 

「乳首もでけぇけどあんま可愛い色してんな。いじってねえのか?」

「乳首をいじるなど、そんな、ふしだらな行為は、私は……❤❤」

「ふしだら、ねぇ。んじゃそのふしだらな事を大好きにしてやるよ」


 そしてザックは衣服を脱ぎ捨てると竜人との距離を詰める。その間も竜人は抵抗どころか逃げる事すらできなかった。ザックの股間で揺れるちんぽがあまりにも恐ろしく、逞しく。喉を鳴らしてちんぽを見つめる事しかできなかった。

 

「腕は頭の後ろで組んでろ、邪魔だ」

「あっ❤」


 むにゅり、と柔らかな雄乳がザックの手のひらに包まれた。

 筋肉が詰っているくせに硬さを感じさせず、柔らかさと心地良い弾力だけを提供する大胸筋が無遠慮に捏ねられて、乳首ごと押し込まれる。

 

「おぉおぉぅ❤むね、私の胸ぇ❤❤❤」

 

 大して力を込められてもいない。ただ軽く乳肉を揉まれただけだ。それでも竜人の胸肉からは今まで経験したことのない悦びが湧き上がり全身の神経を駆け巡る。

 軽く触れられただけに感じてしまうのに、激しく愛撫されればどうなるのだろう。

 もっと強く揉んで欲しい。握りつぶして欲しい。乳首をいじって欲しい。喉からこぼれそうになる言葉を懸命に堪えていると代わりに下半身に熱が溜まる。腰が勝手にくねり出して、ちんぽを乞うような踊りを始めていた。

 

「まずはこの下品なデカ乳の使い方教えてやるよ。メスの奉仕の仕方をしっかり叩きこんでやる」

「だ、誰がそんな――お゛おおっ❤❤❤」


 否定しようとしたその瞬間、乳首を軽く弾かれる。巨体のほんの一部、乳を出す事もできない無駄な器官を指先で叩かれただけで否定の言葉を奪い取られ、代わりに甘美な快楽が喉からほとばしった。

 

「おー良い声出すねぇ。どうだ?乳首も調教して欲しくなんだろ?」

「だ、誰がぁあぉおおぉっ❤❤お゛ほおぉ~~❤しょれやばいいぃいぃ❤❤❤」

「何だって?聞こえねえなぁー」


 細く器用な指先で乳首をいじられると竜人の身体がすぐに屈服してしまう。弄った事もない。女のように乳で喘ぐなんて恥ずかしいとすら思っていたのに乳首をつねられると肛門がきゅんきゅんとする。

 全身から力が抜け、尖った肉突起を指の間で転がされるたびに甘く蕩けた喘ぎ声が溢れ出す。引き伸ばすように引っ張られると膝がガクガクと笑いだしてしまう。

 

「マンコの感度が上がったら乳首もモロ感になっちまうのが不思議だよなぁ。こーんな処女くせぇ乳首でも感じまくるんだもんな」


 頭の悪そうな男だったザックが今では獲物に食らおうとする肉食獣の顔となり、残忍に乳首を嬲っていた。抵抗しなければと理性が叫んでいるが、ザックの肩に手を置いて、情けなく身体を預けるだけ。内股になった股間ではスリットからはみ出したちんぽが紐パンを押し上げていた。

 

「も、もうぅううぅ❤❤❤許しでえぇえ❤❤」


 勃起ちんぽに感じる熱はザックの股間で隆起している凶悪なデカマラだ。サイズでいえば竜人には劣るはずだが、使い込まれた色も浮き出た血管瘤も張り出したカリ首も全てがおぞましく、雌を征服するための凶器と化した逸物。その先端からは我慢汁がとろりと垂れており、竜人の太ももを雄臭く汚していた。

 

「テメェのせいで勃起しちまったわ。責任取らせてやっからこっち来い」


 乳首を捻られるともう逆らえなかった。乳肉を引っ張られ、中腰になった姿で連れ込まれたのは温泉を浴びるための個室だった。

 鍵も無く、その気になれば中を覗けてしまう個室の中は二人で入ればいっぱいになり、竜人の巨体が嫌でもザックと触れ合ってしまう。生きた彫刻ともいえる筋肉でできた芸術品のような身体と、酒や暴食によるだらしない身体が密着し、熱を共有する。竜の全身から汗が滝のように流れ、個室を体臭で占拠する。

 

「はあぁあぁ❤❤駄目だ、これ以上はぁ❤」

「雌くっせぇ匂いプンプンさせといてうるせえな。まずは身体の洗い方から教えてやるよ」

 

 ザックは備え付けられていた棚から石鹸を取り出すと、爆乳の谷間で擦り合わせ、泡を作っていく。そうして乳肉が泡だらけになれば中腰になった竜人と自分の身体を押し付け合って、たっぷりとした乳肉が潰れる勢いで抱きしめる。

 乳肉をぐにゅぐにゅと潰され、形を変えられる快感に喘げばすぐに唇が吸い付いてきて、舌をねっとりとしゃぶられる。

 

「んぶ❤ぢゅぷ❤❤んうぅぅ❤はふ❤おぉぅ❤❤」

「あ~っ柔らけぇ。舌も乳もムチムチしてやがる。こんなガタイ良いくせによぉ」


 乳肉を揉み込むついでに泡をすくい取ると、全身を洗うようにぬるつかせながら愛撫していく。筋肉の凸凹を丁寧に撫で回されながら舌を絡ませあって、身体を擦りあわせていると全身が甘く溶けていき、巌のごとき筋肉も硬い鱗もただの快楽器官へと成り下がる。

 目の前の男が下劣で最低な人間だと理解しているが、こうして肌を触れ合わせているとたまらなく愛おしくなり下腹部が疼く。

 

「あ゛うぅうぅ❤❤おっぱいぎもぢいぃ❤❤❤ぞくぞくってくるのほぉおぉ❤」


 自分でも驚くほどに頭の悪い言葉を吐き散らかして、媚びるように身体をくねらせる。それも、自分を性処理用の雌呼ばわりする最低な人間相手にだ。

 舌を吸われるだけで忌避感や抵抗欲が根こそぎ吸い取られ、全身を這いまわる手つきによって悦楽と愛おしさに脳みそが支配される。


「ひぃー❤んおぉ❤❤」


 乳から脇腹へと手は滑り、背筋によって凸凹が激しい背中へと回る。滑らかな鱗を撫でまわし、背骨に沿って指先を滑らせ、筋肉で作られた広大な台地を揉み込んで。快感ともどかしさ、こそばゆさで竜人にはしたない踊りをさせて。

 

 ついに、十本の指が馬鹿でかい尻肉を鷲掴みにした。

 

「お゛ぅうぅ❤❤尻❤私の尻がぁ❤❤❤」

「マジでけぇなこのケツ。掴み切れねえぞぉ、どうなってんだ」


 指を尻肉に食い込ませ、手形を残しながら尻肉を捏ね潰す。

 肉をこれでもかとばかりに実らせているくせに、垂れているといった印象を少しも与えない。豊満なくせに引き締まっている。矛盾を孕んだ黒曜石のような尻が泡でぬるぬるになる。

 この巨大な肉塊に対して紐パンは何の役にも立っていない。石鹸の泡につややかな鱗が包まれているだけだ。鍛錬の結果ぱんぱんに膨らんだ大臀筋は、クズ男の玩具となって好きにされてしまっている。

 

「おかしくなるう゛ぅ❤尻❤❤尻揉まないでへえぇ❤尻ぐにぐにしないでぐれぇ❤❤❤」

「このデカケツもっとでかくてやらしいケツにしてやるよ。男が放っておかねえやらしいケツにな」

「んくぅうぅうぅぅぅ❤❤❤」


 ずぶずぶとザックの指が尻肉へと沈みこんでいく。まるでむしり取ろうとするようにぐちぐちと力任せに捏ね回していく。筋肉の塊でありながら尻肉は自在に形状を変え、ザックの思うがままになる。しかし手を離せば弾力に満ちた尻肉はボルンッと音を立てる勢いで元の形へと戻る。

 肉を下から持ち上げ、筋肉をほぐすようにして揉みこんで、時に会陰のあたりや太ももを撫でまわし、たまらず尻を揺すったところを強く握りつぶしてくる。

 

「ほっ❤おぉお❤❤尻が、溶けるぅぅう゛❤❤あ゛ぅうぅ❤」

「一人で楽しんでんじゃねーぞ。ちんぽを悦ばせんのがテメェの仕事だろ」

「だって、尻❤尻がぁ❤❤」

「ヨガってんじゃねえボケ。ベロチューだ。舌ちんぽしゃぶっておれのご機嫌取れ。やらねーとケツ揉んでやらねえぞ」

「も、申し訳ありません❤❤ベロチューさせてください❤私の口で舌ちんぽ様にご奉仕させてくださいぃ❤❤❤」


 尻肉を好き放題に揉みこまれ、涎を垂らしてよがっていると、理不尽な言葉で罵られてしまった。それでも湧き上がってくる感情は怒りではなく尻をもっと気持ち良くして欲しいという欲求と下品な媚びの言葉だった。この雄に嫌われて、気持ち良くして貰えなくなるのを本能的に恐れていた。

 

「む゛っふぅうぅ❤❤❤んぢゅ❤うぅぅ❤❤ぢゅぱ❤お゛っ❤❤ん゛っ……❤ふぅぅ❤❤」


 窒息しかけるほどに濃厚で長いキスだった。絡め取られた舌が攣りかけるまでに吸い上げられ、飲み切れずにむせかける量の唾液を流し込まれる。

 酸欠で霞んだ視界に映るザックの家は残忍で竜人を嘲笑うように口角を吊り上げていた。その顔を自分を孕ませようとする雄の顔だと認識し、竜人は肛門をひくつかせた。

 

「っはぁ、次だ。たっぷりケツ揉んでやった礼をさせてやんよ。デカ乳使って媚びてみせろ」

「む、胸を使うの、かぁ❤何をすれば❤❤」

「それを考えるのがテメェの仕事だろボケ!馬鹿じゃ冒険者はできねーぞ!」


 人格を否定するような罵倒にも怒りより怯えが湧き上がる。親や上官に叱責された時以上の恐怖に雌ボケした頭がフル回転し、雄を悦ばせる為の手法を考え出す。

 そして思いついたのはいつか花街で聞いた低俗な誘い文句――当時は聞いただけで眉をひそめたくなる下品なサービスだった。

 

「ふぁ、ふぁい❤❤このデカ乳でぇ❤ヌルテカマッサージをさせていただきます……❤❤❤」


 石鹸を乳の間に挟んで擦り、泡立てる。

 谷間から溢れ出した泡を発達した大胸筋に塗りたくり、黒曜石のように優美に輝いていた黒色を、安物の石鹸で白く汚す。そうしてぬるついた筋肉の塊を作り上げると、がに股の中腰になってザックと目線を合わせた。

 

 そのままだぷんと震える乳をザックの薄っぺらい胸板に押し付ける。がに股になった足を真っすぐにし、すぐに曲げ、屈伸体操でもするかのように乳を上下させ始めた。

 

「おほっ、いいじゃねーか。全身パイズリされてるみてーだ」


 尻が床につくまで腰を下げて、持ち上げて。胸板、腹肉、陰毛、ちんぽ、太もも――と。ザックの体表を乳肉が滑り落ちる。その度に泡塗れの大胸筋はぐにゅりと歪み、潰れた乳肉から体温が伝わる。

 何度も。何度も。

 膝から胸まで、またその逆から。泡塗れの爆乳でザックの身体をぬるぬる、ぐちゅぐちゅと卑猥に洗浄する。筋肉が詰まった乳肉はザックの身体に引っかかると伸びてしまうが、すぐにぶるんっと音を立てて跳ね踊る。

 

「い、いかがですか❤❤んぐぅ❤わ、私の乳肉は❤おちんぽのお役に立ててまずかぁ❤」


 ムチムチとした乳肉で洗うだけではなく、ビンビンにった勃起乳首や、快感で硬くなった筋肉の感触が絶妙なアクセントとなって刺激を与えていた。竜人のデカ乳首がザックの乳首と触れあい、柔らかさとヌルヌルの中に発情の証である硬さを感じさせる。

 

「バッチリちんぽに効いてるわコレ。娼婦のが向いてるぜお前」


 そして、ザックのちんぽも乳首以上にガチガチに勃起していた。乳肉で擦りつけるたびにびくびくと震えるちんぽを間近で見て、竜人の中にどうしようもない悦びが生まれる。

 この膨れ上がった乳肉や尻肉は、竜人にとって恥でもあった。鍛錬の結果身についたものとはいえ、女性顔負けの乳や尻はいやらしい目で見られていたからだ。娼夫に良い身体で褒めそやされては顔を赤くした。冒険者になってからは見ず知らずの男にセックスを誘われる事まであった。

 

 しかし、今では自分の身体が誇らしかった。この下品な乳や尻のおかげでこのちんぽは悦んでいる。きつい先走りの匂いを嗅いでいると顔がでへでへとゆるむ。目の前の雄に奉仕するためにこの雌臭い身体に生まれたのかもしれない。そんな思考の袋小路へと辿り着いていた。

 

「はいぃ❤では、おちんぽをもっと重点的にゴシゴシさせていただきますね❤❤」


 尻肉を床に付けるまで股を開いたポージングで固定すると、自身の誇りであるデカ乳でちんぽへと狙いを定めた。

 我慢汁と石鹸の泡でぬらぬらとした粘液を纏ったちんぽ。口づけたくなる思いを抑え、たっぷりとした乳肉の谷間へと、ちんぽを迎え入れる。

 

「あ、あ❤ああぁ……❤❤」


 竜人の口からたまらず喘ぎ声が漏れた。

 自分が咥えこんだ中でも最上位のサイズを誇り、匂いだけででも頭がやられそうな雄臭ちんぽを乳肉で挟み込む悦びにちんぽで貫かれる以上の快感が襲う。

 

「すご❤❤でっかいぃ❤❤❤胸からはみ出てるぅ❤」


 ちんぽは乳肉よりも熱く、脈打つ血流は竜人の鼓動をかき消してしまいそうなほどに大きい。黒い鱗の覆われていないクリーム色の肌に挟まれてちんぽは一層グロテスクな色彩を見せていた。

 もう我慢できなかった。乳肉から顔を出したちんぽは我慢汁をたらたらと流し、谷間を雄臭く汚している。このちんぽにもっと媚びたい。奉仕したい。自分の身体を使って欲しい。尻の中から湧き上がる欲求に支配され、乳肉をぐりゅぐりゅと動かし始めた。

 

「おおおっ!」

「あっ❤ああぅうあぁ~~❤❤❤」


 パイズリなどという下品な行為を竜人が知るわけがなかった。ただ、乳肉でこのちんぽを気持ち良くしたいと考えれば勝手に身体が動いた。張り詰めた乳肉を自ら掴み、上下に動かしてはちんぽを扱く。己の鍛え上げた筋肉をオナホ代わりにしてちんぽを愛撫する。

 ちんぽが柔肌を擦る快感はザックと、そして竜人自身に声をあげさせるほどにすさまじかった。

 

「おがざれてるうぅうぅ❤❤がぁ❤❤❤ずぼずぼっでへぇ❤お゛おおぅぅお❤❤」


 ちんぽが谷間を滑る快感に耐えられず、竜人は天井を仰いで叫んでいた。乳肉の大きな動きにもちんぽはすみやかに追いついて蠢く乳房の中でちんぽを跳ねさせる。乳肉に亀頭が潜り込んだかと思うと鈴口がぬめぬめとした柔肉をつつき、裏側の筋で乳肉を撫でられる。ちんぽの付け根周囲にも石鹸で濡れた乳肉が密着するが、離れようとするとべっとりとした粘液の柱がかかった。

 

 犯されている。

 性器ですらない筋肉の塊で挟んでいるだけなのに、竜人は倒錯的な快楽に酔っていた。乳肉の海にちんぽが潜り込むと、肛門から背骨へと痺れが走り抜ける。ぎゅうぎゅうに狭い乳肉でちんぽの熱を感じると乳がとろとろに溶けてしまいそうだった。カリ首で大胸筋をこそがれればもう駄目だ。ちんぽからも肛門からも淫液が噴水のように噴き上がる。

 

「あ゛ああっ❤いぎぞうぅうぅ❤❤胸をずぼずぼされで、いぐのおぉおぉ❤❤❤」

「ふはっ、マジかよお前。パイズリでイキそうになってんの?救えねえド変態だな」

「だ、だっでぇ❤❤ぶっといおちんぽゴシゴシしでるど、お゛ぉぉ❤❤❤頭おがじぐなる❤尻にぞぐぞぐっでぐるからぁあぁ❤❤」


 巨根による乳肉の蹂躙に、竜人の脳は妖しく麻痺し始めていた。ちんぽを扱く度大粒の汗粒が内腿に湧き、ちんぽと肛門の間に湿度の高い汗が滲みだす。粘つく汗はきつい雌の匂いを放ちただでさえ馬鹿になっている竜人の頭を駄目にする。しかも乳肉を動かずごとに汗粒はねばねばと全身の表面に染み出してくる。発情し、身体は着々と孕む準備を整えている。この雄の精液が欲しいと身体が訴えている。

 

「んぅう゛ぅうん❤❤と、止まらないの゛ほぉ❤胸❤❤胸がぎもぢよずぎでぇ❤❤❤いぐ❤胸おがざれで、おぉおっ❤」


 大胸筋の中でもう一回りちんぽが膨張するのを感じ、潤んだ瞳で竜人は射精を促そうとする。パイズリを加速させ、大きなストロークで根本から亀頭エラまでを刺激する。乳肉に力をこめてちんぽを圧迫し、ザーメンを搾り取ろうとする動きを見せる。ちんぽからは粘っこい我慢汁がじょろじょろと漏れ、肛門はぐぱぐぱと開閉して中の肉をちらつかせている。

 

「あーあー奉仕しろって言ったのにテメェがイいきそうになってんじゃ世話ねえな。奉仕もできねえマンコ野郎にはちんぽくれてやりたくねえなぁ?」

「しょ、しょんなぁ❤❤嫌だ❤ちんぽ❤ちんぽ欲しい❤❤」

「欲しいならよぉ、テメェも努力しねえとな。ちゃんとできたらマンコほじくってやる」


 ニタリと笑うとザックは乳オナホからちんぽを引き抜いた。ヂュポン!と音を立ててマンコからちんぽを引き抜かれて竜人は泣き出しそうに顔を歪めたが、すぐにその顔は喜色に染まる――鼻面へとちんぽが突きつけられたのだ。石鹸では隠し切れない、汗と我慢汁を塗り固められた雄臭さの煮凝りのようなちんぽが、竜人の鼻面へとキスをする。

 

「お゛ほっ❤ち、ちんぽおぉ❤❤❤すごい、雄くっさいちんぽがぁ❤」

「しっかり口で奉仕してみせろ。テメェの頑張り次第でご褒美をくれてやる」


 ズリズリと鼻面に擦りつけられるちんぽは我慢汁を鼻の穴へと吐き散らかし、自分の雌であるとマーキングしていた。性欲を晴らすために尻へ挿れた事は数あれど、しゃぶった経験など一度も無い。初めて間近で見るちんぽは今にも爆発しそうだった。

 

「は、はあぁあぁ❤❤❤」


 雌を孕ませるためだけに最適化された、凶悪さと強靭さを兼ね備えた姿だった。雄性の集合体。男である事の証。この世界の強者はけしてさからえぬ絶対的なシンボル。石鹸で流したはずだが少しも薄まらぬフェロモンが漂ってくる。


「ん……ちゅっ❤❤」


 蜜の垂れる鈴口にバードキスを落とす。ちゅ、ちゅと軽く吸った後にゆっくりと亀頭を口に含み、ちんぽの味を舌先で感じてから、獰猛な牙の並ぶ口を開く。亀頭の全てを口内に含み、味覚や粘膜の全てでちんぽの脈動を感じ取る。

 初めて味わうちんぽは塩辛さと苦さが混じっているような独特のもので、決して美味いと思えるものではなかった。しかし、我慢汁を飲むのが止まらない。もっとこのちんぽが欲しい。呼吸するたびに鼻から突き抜ける雄臭さがその感情をより膨らませた。

 

「頭使ってちんぽコキしろ。歯ぁ立てたら殺すぞ」


 ちんぽの半分ほどまで口内へと挿し入れた。口蓋と舌の肉でちんぽをぴたりと挟み込み、密着させているとちんぽの全てを如実に感じらせられる。支配されているような感覚だった。ザックが主だ。竜人はこの逞しいちんぽに仕えている悦びに、身体を震わせた。

 竜人はザックの腰をしっかりと掴み、頭を前後させ始めていた。舌を使う余裕がないほどに、口内をちんぽで埋め尽くされる。ピストン運動により口内に隙間ができた時だけ舌がちんぽへ絡みつく。

 

「下手くそなフェラしやがって。そんなんじゃマンコ使ってやれねえぞぉ~?」

「んぶうぅ❤ふっ❤❤おぐぅ❤ん゛おぉ❤」


 竜人を虐めるための言葉であるのは明らかなのだが、ますますちんぽを奥まで咥えこもうとし、嘔吐きそうになりながらも喉奥までちんぽを飲み込んでしまう。頭を動かす速度は上がり、口内や喉を性器に見立てているかのように猛然とちんぽを飲み込み、喉奥にまで受け止める。

 喉壁にちんぽがぶつかるとくぐもった声と一緒に食道からこみ上げてくるものがある。それを必死に堪えているともりだが、口内では唾液とちんぽ汁の他に透明な胃液が溢れかえっていた。

 

「ぐぇ❤ぐっ❤❤お゛ごっ❤❤ぐぎゅごぉ❤ごっ❤❤」


 苦しい。息ができない。吐きそうだ。視界が霞む。

 キスをされた時以上に息苦しく、食道までめりこむ勢いで喉を犯されて。鼻の穴や口の端からも胃液が溢れ出してみるに堪えない顔面になっている。口から抜け出て行くちんぽを名残惜しそうにしゃぶるフェラ顔は惨めこの上なかった。

 それでも、口を離そうという思考はなかった。鼻面を陰毛へと突っ込んで深く呼吸すると意識がトビそうになる。脳髄までちんぽに征服された実感に肛門から愛液が噴き出した。

 

「すげぇブサイクな面になってんぜ。そんなにちんぽ美味ぇのか、変態騎士さんよ」

「ん゛む゛っふぅう゛ぅうぅ❤❤❤」


 竜人は声も出さずに咆哮した。ザックが戯れに腰を叩きつけてやると精悍だった顔が醜く、険しく歪む。竜人は腰に腕を巻き付かせたまま喉奥へとちんぽを突きこませ、鋭い歯列で砲身を軽く擦り、滑らかな舌肉を先端に纏わりつかせる。胃液と唾液の混合物がローション代わりとなって、突きこむごとににジュボジュボと濁った音を立てる。

 

「あ~っ、安い娼婦のマンコよか具合はいいな。その調子で喉マン締めとけ。そろそろイきそうだからよ」


 ザックはそう言うと竜人の角を掴んで固定し、荒々しく口マンコを蹂躙し始めた。喉をごりごりと抉り取られ、身体が反射的に震えるがザックは構わずに卑猥かつ動物的な腰の動きで先端を上顎へねじこんでいく。

 竜人は胃液を逆流させながら一心不乱に舌を這わせ、懸命に技巧の限りを尽くす。鈴口をちろちろとついばみ、先端のくびれ部分をねぶり回す。豚の鳴き声のような呼吸をしては、ちんぽをバキュームする。

 

「ぶお゛っ❤じゅぶ❤❤ちゅぷ❤ふぐぉ❤❤ズゾッ❤おごお゛おぉ❤❤んぶぅ❤じゅっぼぉお゛おぉ❤❤❤」


 ザックの腰を振る速度が速まるにつれて竜人の呼吸音が惨めで下品なものへと変わっていく。喉奥まで突きこんでは引き、また一気に喉を貫く腰遣いに竜人は何の抵抗もせずにちんぽの直撃を受け入れるだけだ。牙の隙間から口マンコとちんぽによってかき混ぜられた胃液が泡立っていた。

 

 竜人は酸素が足りず機能不全を起こした頭で、ただ『きもちいい』と『ちんぽ』という言葉だけを反芻していた。喉奥をガツガツと突き上げられると瞳がひっくり返りそうになり、全身の穴から体液が噴き上がる。ちんぽから漏れる我慢汁は白く濁っており、もはや自分でもイっているのかどうかすら分からない。快楽の中でオナホとなっている幸せをただ甘受していた。

 

「やべ、いくっ!いくぞ!喉マンしめろ!こぼすんじゃねえぞっ!」

「ぶっぐぅう゛ぅぅうぅうぅ❤❤❤❤」


 ただ分かったのは喉の中のちんぽの震え。射精の兆候に竜人の喉がぎゅっと締り、太く逞しい首筋がちんぽで膨らんだ。同時に喉と口の筋肉全てを使ってちんぽをバキュームしザーメンを金玉から吸い上げる。

 

「ん゛っ、ぐぅうううっ!いく、いくうっ!」

「~~~~~~~~~~っ❤❤❤❤」


 顔をがっちりとホールドされたままちんぽを押しこまれ。

 極太ちんぽが脈打ってドバドバと大量の精液が食道へと注ぎ込まれる。雄だけが作り出せる濃厚な精子は食道を通って胃に注入され、飲み込み切れない白濁は逆流して鼻の穴から溢れ出た。


「む゛ぉおう゛ぅうぅうぅぅぅっ❤❤❤」


 喉壁で精液を感じた瞬間、竜人も絶頂していた。身体がビクビクと反応し紐パンを突き抜けてザーメンがぶちまけられる。

 本来ならば大声でわめいているところだが、ちんぽで栓をされているおかげで醜い呻き声をあげるに留まる。

 

「おーっ、出るわ出るわ。どうだ、美味いだろ?お待ちかねのザーメンだぜ」

「んごぉお゛ぉぉお❤❤んぶっ❤ぶぢゅうぅ❤❤」


 腰を回してちんぽを喉奥へと押し付けられ、竜人はまたも胃の中のものを吐きもどしそうになる。ザックはザーメンを全て出した後も何度かちんぽを喉マンコで往来し、尿道に残っていた精子を搾り出すとようやく竜人を解放した。


「は、ふ、ああ゛ぁあぁぁ……❤❤ぐぇ❤げええぇ❤❤❤」


 しかし、口からちんぽが引き抜けても立つことすらできず、尻をついたまま放心するばかり。呼吸をしようとすれば胃液と精液の混じった液体を吐き出して、紐パンがはりついたちんぽを更に汚してしまう。半分白目を向きながら、ザーメンでいっぱいになった胃がやけに温かく感じられた。

 

「チッ、汚ぇな。おれぁ部屋に帰るからよ、掃除しとけ。ザーメンくせぇ身体もな」

「は、ひぃ❤んぶぅ❤❤ふーっ❤おえ゛ぇ……❤」

「ちんぽは明日の依頼が終わったらやるからよ。しっかり準備しとけ……って聞こえてねえか」


 ザックがへらへらと笑いながら出ていく間、竜人は胃液とザーメンまみれの顔でマンコをひくつかせていた。

 ちんぽは貰えていないというのに満たされていて。けれど、ザックのちんぽが欲しいとマンコが火照っていて。矛盾した感情を孕んだまま、竜人は生温かい腹を撫でた。思考が纏まらないが、一つだけ分かっている事がある。

 

 自分は終わってしまった。

 これだけひどく汚されてもザックから逃げようと思えない。

 誇りや尊厳をめちゃくちゃにされたのに、どうしようもなく幸福だ。

 あの男に食われてしまった。あとは、骨の一本までしゃぶりつくされるだけ。

 

 ――ちんぽは明日の依頼が終わったらやるからよ。

 ザックの言葉を思い出して、ちんぽからじょろりと先走りを漏らした。

 

 ***

 

 そこは、神聖な空気に満ち溢れていた。

 深い森に囲まれた湖には一点の曇りもなく、満月や星々までも映し出している。その清らかさは見るだけでも心が洗われるようだった。

 

 竜人とザックが訪れた街は水の都と呼ばれる。

 その所以は大河の傍にあるだけではない。水による様々な恩恵を受けるが故にそう呼ばれるのだ。地下深くから染み出す良質が源泉。周囲の村々にまで水の恵みを運ぶ清流。竜人とザックが出会った小川も水の都を訪れる旅人が休息や水の補給に役立てている。

 

 ここは、水の恵みをもたらす水源の一つ。

 底まで見通せる澄んだ水をたたえた湖だ。蒼玉を溶かしたような鮮やかな蒼の湖は美しいだけではなく、あらゆる病や傷を癒す霊水とも言われている。この湖を訪れるために海を越え山を越えて訪れる旅人がいるほどだ。

 

「んー、わりかしすぐに到着したな。魔物もすぐに片付いたし。楽な仕事だぜ」


 竜人の受けた仕事とは霊水の採取だ。

 街から泉までは足場の悪い山道を通らねばならない上に魔物まで出る危険な道行だったが、竜人の体力と剣の腕ならばさして問題にはならなかった。無論、ザックは何もせず竜人に荷物を持たせ、魔物との戦いでも後ろで隠れているだけだった。

 

 これまでパーティを組んだ時もこうして何の役にも立たず寄生虫のように分け前を手にしていただけだったのだろう。

 この男を仲間にしていればこの先もずっと奴隷同然に使われるだけだ。そんな事は分かっている。しかし、竜人にはザックから離れようとする考えなど微塵も無かった。

 

 昨夜、ザーメンを胃へと注がれてから、ベッドの中で自分を慰めていた間。湖を目指す道中。食事の間。魔物との戦の間。竜人が考えていたのは――

 

「んじゃ、依頼も終わったしな。お待ちかねのご褒美やるとすっかぁ」

「……っ❤は、はい❤❤」


 ザックの視線に晒されつつ、鎧を脱いでいく。留め金を外すと金属製のプレートが鈍い音を立てて落ちる。続いて、盾や剣。汗でじっとりと濡れたシャツも脱ぎ捨てる。その清浄さから魔物も寄り付かぬ場所とはいえ、野外で鎧や服までも脱ぎ捨てるなど以前の竜人ならば考えられない事だった。それも、こんな清らかな場所で。

 

 ザックは紐パンのみの姿になった竜人の身体をじろじろと眺めまわした後、不快そうに鼻をつまんだ。

 

「汗くっせえなぁ。まずは身体流せ。都合良く湖があるしよ」

「そんな、ここは清らかな場所でぇ❤」

「だからちょうどいいんだろぉ?霊水ならテメェの色ボケ脳みそも治してくれるかもしんねぇぜ!」


 ゲラゲラと品性の無い笑い声を浴びせられ竜人は屈辱に顔を歪ませるが、意を決したように湖の縁へと立つ。

 鼻をひくつかせると自身の身体から立ち上る汗臭さと一緒に澄んだ空気を感じられる。一日の間鎧で蒸された身体は汗の匂いがこびりつき、昨夜からはいている紐パンにいたってはちんぽの汁と汗を発酵させたもので耐えがたい臭いを放っていた。べたりと濡れて、股間と尻に張り付く布地は普段の竜人ならば触れる事すら拒む汚物である。

 

「何やってんだ!さっさとしねぇとちんぽブチこんでやらねえぞ!」

「は、はひっ❤❤申し訳ありません❤」


 理性が発する躊躇いもザックに怒鳴られれば消えてしまう儚いものだ。

 ゆっくりと、汗が染み付いた足指の先から湖へと浸すと火照った身体がには驚くほどの冷たさだった。

 心地良い冷水に身体を沈み込ませると、全身の汗を洗い始める。紐パンのくいこむ尻の谷間や股間をの汚れを取り、だぶん❤と揺れる大胸筋を持ち上げ谷間や胸下に溜まる汗を流す。乳肉の汗は溜まりやすく、シャツを着ていてもすぐに濡れて透けてしまうほどだ。街中を歩いていた時に集まる男どもの視線をいとわしく思っていたものだが、今はザックの邪な視線を感じると自然に乳首がむくむくと膨らんでくる。

 

「ああぁ❤❤見られている❤こんな、はしたない……❤」


 ザックの視線から守るように乳首や尻を抑えてみたが、乳首はなおも視線を感じているようにびりびりと痺れ、硬くなる。でかい尻も同様で疼き出す肛門に耐えかねて尻を振ると静謐な湖面に波紋が拡がった。

 ここは、多くの病に苦しむ者を救ってきた聖なる場所だ。決して自分が汚していい場所ではない。

 なのに。

 紐パンだけを尻に食い込ませた身体をザックに視姦されていると、身体の熱が渦巻いて頭が茹る。霊水の清涼さでも抑え込めない欲望の火に従って、指先や乳首や肛門へと伸びてしまう。

 

「く゛うふぅ❤❤んぉ❤く、乳首いぃ❤❤デカくなってるぅ❤」


 ふっくらと膨れた乳輪を指先で潰し、乳首をぐりぐりと捏ね潰す。

 尻たぶをかきわけて肛門を擦り、指先を潜り込ませる。

 月と星に照らされながら、清らかな水の中でいやらしく肉がついた身体を愛撫する。

 

「あ゛おぉお゛っ❤こんな、ところでぇ❤❤オナニーじでるぅ❤んぅ❤❤あぁ❤」


 冒険者となってから野外で自分を慰めた事は幾度となくある。しかし、このように清らかな場所を汚すように。雄の視線に舐め回されながらの自慰などあるわけがなかった。

 最低な行為であると分かっていても乳首をひねる指先に力がこもる。両脚が自然と開いて、ぎりぎり湖底につま先をつくガニ股で肛門を弄ってしまう。騎士時代の同輩にでも見られれば腹を切るしかない醜態だ。

 

 今は、その姿を見て欲しくてたまらない。

 ザックに向かって胸を突き出し、乳首を捏ね潰していると快感が跳ね上がる。わざとらしくでかい声を出しながら直腸を指で擦っているとそれだけで軽くイってしまう。

 

「ん゛っおおぅ❤❤❤い゛っ❤❤いぐうぅ❤」


 びくびくと尻尾を跳ねさせると静寂を搔き乱す水音が立ち、漏れ出た愛液が聖水へと混じる。清く美しいものを自分の汚らわしい汁で汚すことにぞくぞくとした背徳感を覚えるが、まだ身体のうずきは収まらない。

 自分の指ではあの快感――ザックに乳首を捏ねられ、舌を吸われたあの快感には到底及ばない。熱を持った尻が求めているのは硬く熱い肉の槍と、自分を溶かしてくれる滾った精液だ。

 

 尻にただちんぽをハメられるだけのものではない。

 セックス。

 快楽を晴らすのではなく、脳が踊り狂うまで快楽を注がれ続ける行為。

 セックスという享楽をザックによって教え込まれてしまった。


「ザック、どのぉ……❤❤❤」


 肛門と乳首を弄りながら彼を呼ぶ。

 自分を狂わせたクズ男の名を。

 バシャバシャと波が立つほどに激しくオナニーをして、全身を疼かせて。波紋が徐々に大きく広がっていくのは、自らの興奮を、卑しさが肥大化していくさまを表しているかのようだった。

 

「身体を洗えっつったのにオナニーまでしやがって。恥ってモンをしらねえのかよ」

「ぅ、あああぁ❤❤❤」


 ザックに見下ろされ、醜態を嘲笑されると心臓と下腹部の熱は胎動を始め、視線はザックの股間へと釘付けになってしまった。いつの間にかザックも服を脱ぎ捨てており、股間ではふてぶてしいちんぽが半勃ちになっていた。

 竜人の高貴な黒色とは違う醜悪な赤黒いちんぽ。濃い陰毛。完全に勃起しておらずとも凶悪なサイズを誇るその雄臭い性器に見惚れてしまう。

 

「初めて会った時はこんな色ボケだとは思わなかったぜ。聖水をマンコ汁で汚しやがって」


 その聖水で身体を洗えと命じたのは自分自身なくせに、身勝手な言い草だ。

 しかし竜人からすればそんな事はどうでもいい。肛門がぐぱぐぱと開閉しているのが分かる。目の前に愛おしいちんぽがあるのだから、早くちんぽを、ちんぽをハメて欲しい。

 

「ザ、ザックどのぉ❤はやく、はやくぅ……❤❤」

「あ、なんだよ?聞こえねえ。早く何して欲しいんだ?」

「それは、そのぉ❤❤私の尻を、ちんぽでぇ❤」


 ちんぽを求める声は水音に紛れてしまいそうなほどに小さい。

 それでも、ザックには分かっているはずなのだ。竜人がモゴモゴと口を動かすさまを愉快そうに見下ろしているのだから。


「い、意地悪をしないでくださいザック殿❤❤お願いしますぅ❤」

「だから何して欲しいのか分かんねえんだってハッキリ言ってくれよ」

「セックス、です❤ザック殿が、依頼が終わったらセックスしてくださると」


 どうにかひねり出したおねだりに、ザックは面倒くさそうに頬をかいた。

 ちんぽを硬くしながらも、あくまで自分は興味が無いのだというポーズを示す。

 

 その態度に尻の疼きは耐え切れず、湖から上がって身体を曝け出す。湖の中から現れた肉体は漆黒の鱗に聖水を滴らせ、月光を反射しその美しさを一層引き立てていた。

 腰を下ろすザックの足にすがりつくように頬を摺り寄せ、懸命に媚びを売る。

 

「どうか、私を虐めないでください❤依頼が終わったら、私の尻で、セックスをしてくださるとぉ❤❤」

「んーでも、面倒くせぇしなぁ。テメェも鬱陶しいし、パーティ解散して他の良い女探すかねーって」

「そ、そんなぁ……❤❤❤」


 あまりにも無責任で、横暴に思えた。

 こんなにちんぽを勃たせておいて、美味そうなちんぽの匂いを振りまいておいて。ベロチューの気持ち良さを教えたくせに。パイズリなんて下品な奉仕を教えたくせに。脳が駄目になるような濃いザーメンを飲ませたくせに。あんなに自分を気持ち良くさせたくせに。こんな立派なちんぽと性欲を備えた最高の雄のくせに。

 

「お願いです、ちんぽぉ❤この立派なちんぽでセックスしてくださいぃ❤❤❤ずるい❤すごいおちんぽなのに、セックスしてくれないなんてぇ❤❤」


 あまりの横暴にちんぽちんぽと繰り返しては尻を振り立ててしまう。水滴に塗れた尻肉がゆっさゆっさと踊るさまにザックはギラつく獰猛な瞳を向けている。ちんぽは半勃ちから天を突いて雄臭汁を垂れ流すまでになっている。

 その有様を見れば竜人を言いなりにするための駆け引きを行っているにすぎないと分かるのだが、竜人にはこれ以上言葉を交わすだけの余裕が無かった。ただ、どうやればちんぽのご機嫌を取れるのかとマンコを濡らすのに必死だ。

 

「そうだなぁ。お前がそこまで言うんなら、ちんぽをくれてやってもいいぜぇ?」


 そして、竜人の顎をクイと持ち上げて「ただ、条件がある」と囁いた。


「お前、おれの奴隷になれ。報酬は全部おれに寄越せ。おれの命令は全部聞け。ヤらせろって言ったらすぐ股を開け。おれのオナホ奴隷になるってんならちんぽちんぽをやる」


 それは、竜人の人生を終わらせる取引だ。

 冒険者としての生どころか人としての生を投げ捨ててちんぽに仕えるだけの性処理道具になれという命令だ。

 

「どうする?嫌だってんならおれの前から消えろ。淫売を相手にしてくれる粗チンでも探しに行けよ」

 

 決して成立がするはずがない取引を、ザックは勝利を確信して顔を歪ませる。

 もはやこの竜人は自分の牙を突き立てている。肉や内臓を食い散らかす前のお遊びをしているに過ぎず、何の抵抗もできはしない。

 

「あ、あぁ❤❤❤」

 

 こうして顔にちんぽを押し当ててやるだけでも竜人の顔はとろとろに崩れていくのだ。硬く勃起したちんぽの感触。その匂いと熱に思考回路は停止し、ただ欲望に任せて叫ぶだけの淫獣へと墜ちるのだ。

 

「なり、ますぅ❤」


 何の躊躇いもなく、喜々として竜人は吠える。

 

「なりますぅうぅ❤❤❤ザック殿の極太ちんぽに我が剣を捧げますぅうぅ❤❤ザック殿のちんぽ様をいただけるなら私は何でもしますうぅ~~❤❤❤❤」


 ちんぽに頬ずりをしながら竜人は人生を投げ捨てた。

 これから得られるはずだった名誉や幸福も、これまで手にしてきた尊厳や思い出も、それら全てよりもちんぽを選んだ。月と星は変わらず竜人の身体を纏う水滴を輝かせていたが、それは色狂いの愚者を照らしてさらし者にしているかのようだった。

 

 瞳を色欲で濁らせた竜人は媚びるように顔を見上げる。人生を投げ捨てたのだから早くちんぽが欲しいと。その恥知らずな顔にザックはくつくつと喉を鳴らすと、竜人の角を鷲掴みにして顔を無理やり持ち上げた。

 

「口開けろ。テメェの大好きなベロチューからしてやる」

「はひぃいぃ~❤キスぅ❤❤ザック殿とキスぅ❤❤んっ❤ん゛ぅううぅぅぅ❤❤❤」


 マズルへと噛みつくようにして舌を貪られる。挿しこまれた舌肉にすぐさま舌を差し出すと、巻き付かれたまま強く吸い上げられる。唾液ごと、舌の根本がじんと熱くなる激しさで舌を吸われ軽く意識を失いかけると今度は口内をめちゃくちゃに蹂躙される。歯列の裏側から舌肉の裏側。昨日のキスでは触れられなかった部分までしつこく舌先で愛撫される。

 

 抵抗は無意味だった。竜人が舌で奉仕しようとしても口内が快楽で弛緩してまともに動かない。キスだけで肛門とスリットからは愛液が滝のように染み出して尻どころか太ももまでも汚している。何度も視界はホワイトアウトして、太い腰がくねる。キスだけで軽いメスイキを何度も起こしている。

 

「んぢゅ❤❤むぅ❤ふ、ふぶぅ❤❤ん゛っふぅ❤ぢゅぱ❤❤ざっく、どのぉ❤んぢゅうぅぅ❤❤んぐ、んんぅぅ❤」


 鋼鉄製の剣と盾を軽々と持ち上げる両腕は愛おしい男の背中へと回されて、巨木のような下半身はキスの快感にびくびくと震えるのみ。鍛え上げた身体はキス一つで無意味と化し、注がれる唾液にうっとりと喉を鳴らす。

 何も考えられない。考える必要もない。ただ、目の前の雄に屈服して媚びていればいい。体液を垂れ流す肉人形となり竜人は淫靡に尻を揺する。


「んぶっ❤は、あぁあぁ❤❤❤」

「キスだけで何回イってんだお前。処女の女でもここまで弱っちいマンコしてねえぜ」

「ふ、あ゛ぁ❤❤だっでぇ❤キス、キスざれでるどぎもぢよずぎてぇ❤❤頭バカになるうぅ❤」

「元から救えねぇバカマンコだろお前。あーあ、乳首までこんな勃たせやがって」

「あ……あ゛お゛っ❤❤いぎぃい゛ぃいぃ❤ぢぐび、ぐひぃい゛ぃいぃ❤❤❤」


 乳首へとしゃぶりつかれるのを恍惚とした表情で眺めていると、突然痛みが走り甘ったるい悲鳴をあげる。

 鱗に覆われていない柔らかな肌の部位、乳首を囲うようにしてギリギリと歯型をつけられる。血がでかねない強さで性感を噛みつかれ、胸の先端から心地良さと痛みが混ざり合った感覚が流し込まれる。

 

 ザックは噛み痕へと舌を這わせつつ、大胸筋をへ手形を残すように揉みほぐす。

 

「エロ乳首してちゃ他の雄にヤられちまうからな、おれの雌だってマーキングしといてやるよ」

「そ、そんな゛の゛おぉんっ❤❤❤んぉおぉ❤乳首伸びるぅうぅ~~❤❤吸ってぇ❤もっと乳首ぃぃ❤❤淫乱乳首にキスしでぇ❤お゛ッ❤❤噛まれるのぎもぢぃいぃ❤❤❤」


 他の男と寝るわけがない――と貞淑を主張しようとしたがその前に反対側の乳首へと吸い付かれ媚び媚びな喘ぎ声を上げるしかできなかった。

 乳首をぢゅるぢゅるといやらしい音を立てて吸い上げられ、舌先で乳輪ごと舐られて、甘さに蕩けたところを見計らって歯を立てる。痛みと快感で乳首を虐められている間も反対の胸肉を揉みほぐされ、感じ入った吐息が漏れ出でる。

 

 ザックは乳首を指先で摘まみ上げながら唇をゆっくりと滑らせて、クリーム色の体表へと吸い痕を残していく。昂った身体には些細な刺激すらも毒であり、嬌声を抑えられない。肛門がきゅんきゅんと締り、スリットからはみ出したちんぽが紐パンを押し上げる。

 

「お゛ー❤❤んひぃ❤やめ、待っでぇ❤❤ちんぽ欲しぐなるぅ❤おちんぽ欲しすぎて、狂っでじまうぅ❤」

「もうイカれてるけどな。こんなマンコどろどろにしやがって」

「あ゛っ❤おおぅ❤❤❤」


 左半身を地面に付ける側臥位の体勢で寝かせられた竜人は、右足を掴み上げられ天高く真っすぐに伸ばされる。そうすれば股間の全てが丸見えになり、愛液でねばついた肛門までも曝け出されてしまう。滝のように流れる愛液が尻肉と左太ももを濡らすのを間近で眺め、ザックはついにちんぽを尻へと突きつける。

 

 でっぷりと精子で肥え太った金玉が重たげに揺れ、臍まで余裕で届く竿の長さと血管が蔦のように絡む砲身は雌の心をヘシ折る威圧感を放っている。

 雌を孕ませるためにあるような本物の雄のちんぽに、竜人の中の子宮が悦びの声を上げる。

 

「す、すんごぃいいぃ❤❤❤大きい❤こんなの、挿れられたら壊れてしまう❤❤」

「こんなドスケベマンコが壊れるわけねえだろ。脳みそはぶっ壊れるだろうけどな」


 ザックは亀頭を肛門へと押し当てて狙いを定めると、いよいよ竜人の興奮がピークへと達する。尻の中から生まれる疼き、火照り、全て燃え上がってちんぽを求めている。肛門がちんぽへとキスをして、早く早くとねだっている。


「は、早くうぅ❤壊れていいから❤❤バキバキ雄臭ちんぽでぶっ壊しでぇ❤はや――」

「黙ってマンコ締めてやがれ、よっ!」


 そして、ひくつくマンコへと凶悪なデカマラがゆっくりと侵入を始めた。

 焦らされ続けたとろとろの肉に、硬い塊がずぶずぶと埋まっていく。肛門の縁を限界まで拡げて、直腸を内から圧迫して、肉ヒダや前立腺といったものをすり潰しながらずるずると奥へと侵略を始める。


「ん゛っ、お゛っ❤❤❤お゛ぉおぉ~~~~っ❤❤ぐるうっ❤❤ふっといちんぽお゛ぉっ❤ふどっ❤ごれふどいぃいい゛ぃいぃぃ❤❤❤❤」


 直腸を無理やりに押し広げて、恐ろしく緩慢な速度で奥まで進み入ろうとしてくる雄のちんぽ。亀頭がおぞましく浮き上がった血管瘤で直腸のあらゆるところを抉り取ってくる。それも、なめくじのような速度で進むせいでちんぽの感触をねちっこく思い知らされる。一瞬で奥まで突き入れられた方がどれだけマシだろうか。

 そして直腸を性器へと作り変えんと進むちんぽは、直腸の奥。これまで誰も到達したことのない竜人の最奥にまで到達しようとしていた。

 

「む゛りいぃい゛ぃ❤❤ごれ以上❤むりっ❤❤おちんぽ入れないでえ゛えぇ❤ああ゛ぁ~~~っ❤❤❤おぐ❤そこ一番お、お゛っひょぉお゛ぉお゛ぉ❤❤」


 竜人の抵抗もむなしくザックのちんぽが最奥へと到達し、結腸口へと鈴口でキスをする。今まで経験した事のない、しかし強烈な快感に竜人は触れられてはいけない部分にまでちんぽを突き入れられたと理解してしまう。


 竜人は心臓を掴まれたように身体を固まらせ、浅く呼吸を繰り返す。これ以上はいけない。ここから先へとちんぽに踏み込まれたら本当に自分は壊れてしまう。そう確信できた。

 しかし、ザックはそんな事はお構いなしに顔をニヤつかせると、竜人の右足を抱きかかえた。

 

「あ~マンコの具合たまんねぇわ。ぜってぇおれ専用のオナホに調教してやるからな。しっかりマンコでちんぽの形覚えろよ」

「あ゛っ❤❤ま、あ゛ぉおおほぉおぉ~~~~❤❤❤❤」


 返事をする前にザックの腰が動き始めた。竜人のムチムチとした太ももを抱きかかえた体勢で腰だけを引き、最奥に押し付けられていた亀頭をぐちゅりと引き剥がし、我慢汁の糸をのばしながらずるずるとちんぽを引き抜いていく。

 挿入の時よりは早い動きで直腸壁を逆向きにかきむしられて、竜人は太い首を仰け反らせて絶頂した。紐パンを千切らんばかりに勃起したちんぽからは先走りをびしゃびしゃと飛ばしていた。

 

「いぐ、ぐぅうううっぅうぅ❤❤❤ぬが、ないでえぇえ❤❤尻が❤尻がだめになるがらぁあ゛ぁあぁあぁ❤❤❤」

「ガタガタうっせえな。セックスってのはこうやんだよ。抜いたらこうやって、ゆ~~っくりっと」

「のぉお゛ぉおぉおぉおぉぉおぉぉぉぉ❤❤❤❤」


 野太い嬌声を合図に、緩々としたピストン運動が始まった。

 張り出したカリ首が前立腺を平たく押し込んで、引き抜く時にはカサに引っかけて弾き、熱い肉棒の熱が蕩けた直腸を焼き焦がす。スローペースで動くちんぽの血流までも肉ヒダで感じさせられてしまう。

 

「んぉおおっぉ❤❤❤あ゛ひぃいぃ❤尻がとけるぅう゛❤❤ちんぽでぐちゅぐちゅざれでるのぉおぉぉん❤❤❤」

 

 本来は排泄器官であり、他の男に晒してはいけない場所を自分の所有物だとばかりに押し入って自分の形を教え込む。ちんぽを突っ込まれるだけのセックスしか知らないマンコは、自分を気持ち良くしてくれる最高のちんぽに独りでに媚びて、結腸口をちゅぱちゅぱと吸い付かせる。

 

「マンコで媚びてんじゃねえよ。まだ全部入ってねえんだぞオイ」

「お゛っひぃいぃ❤❤❤うぞおぉお❤ごんな、おぐまでぎでるっ❤❤のに゛ぃいぃぃ❤❤❤おぢんぽでがずぎぃいぃぃ❤❤❤」


 ぶ厚い尻たぶなど関係無いとばかりに最奥まで突き入れられるちんぽは結腸口にキスをしてもまだ余裕がある。圧倒的な『雄』に対して腰を引こうとしても足を抱え込まれた体位では逃げることすら叶わない。

 直腸の肉ヒダを味わうようにザックのピストンは繰り返され、ちんぽ汁を直腸へと擦り付けていく。もっと激しい勢いで尻を犯された事があるはずなのに、快感はこのゆったりとしたピストンの方がはるかに上だ。


「どうだ?これがマジモンのセックスってヤツだ。頭ぶっとんじまうだろ」

「とぶっ❤❤❤とぶぅう゛ぅうぅ❤❤ほ、ぉお゛❤頭ぶっどぶ゛ぅぅう❤❤」

「粗チンばっか相手にしてたから子宮口虐められんのも初めてだろ?オラ、いいか?」

「おっほぉおぉお❤❤❤いぐっ❤いぐ❤いぐ❤いく❤奥とんとんざれていぐ~~~っ❤❤」


 ゆったりとした長いピストン運動のペースを速めて、小刻みに結腸口を責めるものへと変わる。自覚したばかりの性感帯をしつこく亀頭でノックされ続けても竜人はちんぽから潮をぶしゅりと吐いて身体を痙攣させる。

 

「ああぁ❤❤なに、ごれぇええ゛えぇ❤❤❤あたま、のーみぞ変になるう゛ぅうぅ❤❤のぉおぉ❤ザーメン出てないのにいぎまぐるぅうぅ❤❤❤」

「それがアクメってんだ。覚えとけよ?これからアクメ漬けの生活になるんだからな」


 これがアクメなのか、と鼻水を垂らして震える竜人へとザックは腰をぐりぐりと回し付けてくる。脳みそが踊り狂うアクメの衝撃からまだ戻ってこれない身体を更に追い詰めるように快感を捻じ込まれ、はみ出した舌が喜悦の踊りを見せた。

 

 屈服していた。

 敗北していた。

 身体と心が二度と立ち上がれないようにと壊された。


 ちんぽ一本で何も考えられなくなり、指先まで痙攣して尻だけがちんぽに媚びようとうねっている。

 

「マンコの奥グリグリされんのたまんねえだろ?ケツマンコ吸い付いて離さねえもんなぁ?」

「ずぎっ❤❤尻のおぐぎもぢよずぎぃい゛ぃいぃ❤❤❤❤もっど❤もっどおぉお゛ぉおぉぉ❤❤❤」

「そうかそうかぁ。でも、もーっと気持ち良くなれるセックスがあるんだぜ?」


 ザックはちんぽをゆっくりと引抜きながら囁いた。

 結腸口に擦りつけられていた鈴口は、ぢゅぽぢゅぽとしゃぶりつく結腸口を無視して離れていき、カリ首で腸壁をかきむしる。快楽とちんぽが抜けていく切なさにたまらずマンコを締め付けると、またも優しさすら感じさせる速度で最奥をノックする。


「どうだ?これよりもっと気持ち良くなりたいか?」

「あ゛お゛ぉおん❤❤おぐっ❤奥ごんごんずぎい゛❤❤なりだいぃ❤もっど、ぎもぢよくしでええぇぇん❤❤❤」

「なら、おねだりをちゃんとしないとな。極太ちんぽでハメハメされてアクメしたいです~ってわめいてみろ」

「ほ、お゛っ❤❤ちんぽぉ❤ごくぶと、ちんぽでええぇ❤❤❤ハメハメしてぇえぇ❤❤すてきすぎるちんぽでハメてハメてええええぇぇ❤❤❤アクメっ❤アクメしたいのほお゛ぉおぉおぉぉ❤❤❤❤」


 舌をもつれさせての『おねだり』に満足したのか、ザックは口角を吊り上げて腰を引き始めた。結腸口をねちねちと突き回していたちんぽがずろろ、と音を立てながら引き抜かれる。

 すっかり盛り上がってしまった肛門周りの肉が火山口のようにちんぽにしゃぶりついて、めくれそうになりながらも引き留めようとしていた。

 無理も無いだろう。もっと気持ち良くしてやる、と言われたのにちんぽは逆に抜けていき与えられたのは快楽ではなくどうしようもない寂しさだ。

 

「あ゛~~~~っ❤❤❤なんでぇ❤抜かないでえぇ❤❤ちんぽちんぽちんぽおぉおぉ❤❤❤」


 ちんぽが抜けても肛門はぽかりと開いたままであり、中を覗いてみれば物欲しそうに中に肉が蠕動しているのが見えるだろう。虐められた奥はきゅんきゅんと疼いており、直腸の全てが快楽で痺れたままだ。下半身も、乳首も全身がちんぽを求めている。竜人は足を抱えられたまま尻尾をくねくね動かした。

 

「慌てんなよ。せっかくイイ場所なんだからよ、風呂に入りながらやろうぜ」


 と湖を指すと、竜人の手を引いて身体を起き上がらせる。

 愛液で濡れ光るちんぽはいまだ太く、硬くそり返っており満足などしていないのは明らかだ。場所なんてどうでもいい、もっと気持ち良くして欲しいと泣き出しそうな雌へと、ザックは耳に唇を寄せて囁いた。

 

「焦んなって。お前に、雌の一番の幸せってヤツを教えてやるよ……」


***


「ほっ❤❤ぐ、ほおお゛ぉおおぉおぉ❤❤❤お゛ッ❤❤お゛ぉ~~~❤❤❤ずごお゛ぉお❤❤ちんぽっ❤お゛ォお゛ぉおぉおぉ❤❤❤❤」


 湖の中、竜人は後ろから犯されていた。

 腋の下から伸びる手によって大胸筋を鷲掴みにされ、乳首ごと捏ね潰されながら。下半身を聖水に浸かりながら、上半身は突き出た岩場へと必死にしがみつき、ザックが腰を叩きつけるたびにバシャバシャと水音が鳴る。

 

 湖の中へと連れ込まれた竜人はお互いの足がつく浅瀬で尻を突き出すようにと命じられた。ザックはその尻へと騎乗するかのようにのしかかり、ちんぽを真上から肛門へと打ち下ろすような体勢で犯していた。

 

「んぐぅお゛お゛ぉおお゛❤❤❤おぐっ❤奥だべだめだべえぇえぇ❤❤❤んぐぅお゛ぉおぉぉぉ~~~~~っ❤❤❤❤」


 さきほどまでのゆるい腰振りが嘘のように激しい勢いで杭打ちが行われていた。筋肉で張り詰めた尻肉と腰が派手に音を鳴らしてぶつかり合っていた。竜人は岩場へと必死に抱き着いて、直腸の行き止まりから生じるアクメの奔流に醜い喘ぎ声を上げるしかできない。愛液でねとねとになった肉壁を擦り上げられながら行き止まりにドスドスと亀頭をぶつけられる度にちんぽから出た汁が聖なる湖に混じる。重い一突き一突きに何度も背筋を仰け反らせ、乳肉を握り潰されながら情けなく内股になる。

 

「でけぇケツしやがって。これじゃ奥までちんぽブチこまれた事ねえだろ?」

「な゛ッ❤❤❤お゛っ❤❤とどぐぅう❤❤❤グルッ❤おちんぽごんごんしゅんごぉお゛ぉおぉおぉ❤❤❤❤ごんなのっ❤はじめ、でえぇえぇ❤❤」

「だろうな。テメェのデカケツの奥ブン殴ってやれんのはおれのデカマラだけってこった」

「ごぉお゛ぉおおぉおぉぉ❤❤❤❤おちんぽ、はやぐなっだあぁあぁ❤❤❤」


 初めて、という言葉に気を良くしたのかザックの腰つきは加速して波打つ音がより大きくなる。直腸のヒダを激しすぎる腰振りで摩擦され、耐え切れなくなった竜人は尻尾をザックへと巻き付かせていた。

 本来ならば両手両足を使って抱き着きたいところだが、ケダモノのように組み伏せられ犯される快楽も捨てがたかった。ザックは乳と尻を犯しながら、背中に歯を立て、舌を這わせて全身をくまなく汚してくる。オスに屈服させられているという実感は無いはずの子宮を昂らせるのだ。

 

「その調子で媚びろよ。これからはおれのちんぽ無しじゃ生きていけねえマンコになるんだからな」

「は、はぎい゛ぃいいぃ❤❤❤お゛っ❤お゛ぉおおぉ~~~~❤❤❤❤媚びまずうぅ❤❤おちんぽ様ぁ❤尻でいぎまずっ❤ちんぽさまあ゛ぁあ❤❤おちんぽしゃまで尻がいぐぅううぅん❤❤❤」


 バチンッ!と小気味よい音を立てて尻と腰がぶつかった瞬間、最奥を亀頭で強く殴打され竜人はアクメ声を響かせて絶頂した。唾液をとろとろと垂らしてアヘ顔をする竜人に対して、ザックは不満げに舌を鳴らす。

 

「オイ、尻じゃなく『マンコ』だろ。ケツ穴はザーメンコキ捨てるマンコになったんだ。いいか『マンコ』だ。言ってみろ」

「ま、まん……❤恥ずかしい❤❤そんなの゛――んお゛っ❤❤❤」


 爪の先ほど残った理性が己の尻をマンコと呼ぶ事に恥じらいを覚えていると、すぐさま腰をぐりぐりと押し付けられて結腸口を虐められる。

 

「ああ?ちんぽ咥えこんでイキまくるんだ。マンコ以外のなんだってんだ?言え!」

「のぉおおぉ~~~っ❤❤❤やめへぇ❤わがり、まじだぁ❤❤言う❤言いまずぅ❤❤」


 わずかな雄としてのプライドは結腸口を柔らかく揉みほぐされて蒸発する。緩んできた直腸の行き止まりに我慢汁をなすりつけられたら脳みそがぐずぐずに溶けてしまう。

 

「おま、オマンコぎもぢいぃいぃ❤❤❤ん゛ぉう❤おちんぽでオマンコズボズボされるのすぎぃいぃ❤❤良すぎでオマンコおがじぐなるうぅぅ❤❤❤マンコ❤マンコ❤マンコッ❤❤❤私のケツ穴はぁ❤ザック殿のおちんぽハメハメするためのオマンコでずぅうぅ❤❤」


 マンコ❤と吠えるたびに結腸口の入り口を小刻みにノックされる。よくできましたと子どもを褒めるようにマンコの行き止まりを突かれて、竜人の脳みそはますます崩壊する。ザックの言葉に従えばマンコが気持ち良くなれるのだと認識してしまう。

 

「んじゃ、マンコの奥にあるのはなんだ?ちんぽにちゅぱちゅぱキスしてくるここは?」

「お゛っ❤け、結腸口❤❤ぉおほぉおぉ~~~っ❤ぐりぐりやめ゛へえぇ~~❤❤❤ぐうぅぅおお❤」

「マジで頭悪ィな。マンコの奥にあるんだから子宮口だろ?んで、その奥は?今度間違ったらちんぽ抜くぞド低能マンコ」


 結腸口から子宮口へと生まれ変わったマンコの奥を鈴口でキスされれば、竜人の頭は最適な答え――ちんぽに媚びるための解答を導き出してしまう。

 

「し、子宮❤でずぅ❤❤❤」


 でかい尻をもじもじとさせ、ねとねととするマンコを締め付けて。子宮口を緩め、ちんぽを受け入れる準備をして。

 

「ガキ孕むためのぉ❤マンコ袋です❤❤❤雄臭ザーメンドピュドピュしていただくためのっ❤❤雄子宮で~~っす❤❤❤」


 自分を貶める言葉を吐いてザックを見上げると、満足げな笑顔で見下ろされていた。ニヤついた顔のまま腰を引き、結合部と腰の間に卑猥な糸を粘つかせながらちんぽが抜け出ていく。

 

「ひぃん❤やだなぁ❤❤抜かないでぇ❤」

 

 ちんぽを引き留めようと懸命に締め付けるが、ずろおぉ~~と間抜けな音を立てて引き抜ける。肛門は未練たらしく竿に吸い付いて、めくれ上がりそうになるが、無視してちんぽは全て抜け出てしまう。

 

「あ゛ああぁああぁ~~っ❤❤何でなんでええぇ❤ちんぽもっとぉ――あ゛ぁはぁ❤❤❤」

 

 泣きそうになって振り返ると、愛液や我慢汁をべっとりと張り付かせた強靭でおぞましいフォルムのちんぽが湯気を立てていた。鼻腔から脳みそを犯すような濃厚なフェロモンを放つちんぽは、ぽってりと膨れた肛門に再び口づけた。


「よーく見とけよ。このちんぽがテメェの子宮を犯すんだ」


 肛門にズリズリとちんぽを擦りつけて囁く。


「マンコを抉って、子宮口ブチ抜いて、子宮をブッ叩いてやるんだ。おれがイくまでマンコを使い倒して、ザーメンを子宮にブチまけてやる」

「あ、ああぁ❤❤❤」


 デロリと顔が崩れた。

 下腹部がキュンキュンと切なくなる。この雄の所有物になるための準備をしている。

 

「お前はこれから孕むんだよ。マンコも子宮もおれのための孕み袋になるんだ。いいな」

「そんな、そんなのお゛ぉ❤❤❤」

「最高だろ?んじゃ、しっかり子宮で受け止めろよ」


 そして、竜人を終わらせるための一撃が振り下ろされた。

 最奥まで一気にちんぽを突き入れる動き。何の優しさも愛情も存在しない、その一撃によって竜人の中で快楽が爆発した。

 

「お゛っほ゛お゛ぉおお゛お゛ぉおぉおぉーーーー~~~~~っ❤❤❤❤❤」


 腹の中から鈍器で殴られたような音がして、子宮口を一息に突破されてしまった竜人は、勃起ちんぽから何度目か分からない精液を吐き出し、すぐさま潮も湖へと噴きかけた。

 膨れ上がった肛門に感じるじょりじょりとしたこそばゆさはザックの陰毛だ。根本までちんぽが突き入れられた事をマンコで理解する。

 

「いぐいぐうぅううぅ❤❤❤いぐの止まらないのほぉお゛ぉお~~❤❤❤❤めくれるめぐれるぅうぅ❤❤❤オマンコぎもぢよすぎてちんぽのモノになるうぅうぅ❤❤」


 当然、一発では終わらない。ザックが腰を引いてマンコ襞をかきむしりながら抜け出ていく。深い絶頂で痙攣しっぱなしの結腸口はちんぽを締め付けるが、雄に敵うはずもなかった。カリ首を引っかけていたちんぽは子宮口からグポンッと音を立てて引っこ抜かれ、その勢いで腸壁もゴリゴリと抉られる。

 

「お゛っぉおっおぉお゛っおっぉおぉぉお~~~っ❤❤❤❤❤」

 

 ビシャビシャとちんぽから汁が飛ぶ音に紛れて、竜人の咆哮が炸裂する。眼球が一際大きくひっくり返り、巨体が痙攣した。これまでの快楽全てが霞んでしまうほどの深い絶頂に舌を伸ばして吠えていると、またもや腰を叩きつけられる。鈴口だけを残したちんぽが再び雄マンコをめりめりと押し広げ、子宮をノックする。

 

「お゛ぉおぉお❤❤❤んひぃいぃい❤❤あ゛っぎいい❤❤❤ん゛ほぉ❤いぐぅうぅうぅぅうぅ❤❤❤❤ちんぽしゅんごぃいぃ゛ぃいぃ❤❤❤マンコっ❤ゴンゴンぐるのぉおぉおぉ❤❤❤もっとオスマンコ子宮ハメじでええぇぇ❤❤❤❤」


 肉にぶつかり合う音が響く度にドラゴンマンコが腫れあがり大きくなっていく。大きく腰を引いて、ぶつける長いストロークで子宮口を突破され、一突きごとに内臓が性処理用のマンコへと作り変えられる。

 ドラゴンちんぽはもはやイっているのが当たり前になり小便か潮か分からないものを吐き出し続けているが、ザックは気にすることなくマンコを掘り進めていく。

 

「じぬっ❤❤死んじゃう゛ぅうぅうぅぅうぅぅ❤❤❤❤オマンコアクメしずぎてじぬう゛ぅうぅぅぅ❤❤❤お゛ぉお❤❤いぐ、まだいぐのぉおぉおぉぉぉ❤❤❤❤❤」


 またもや背筋を仰け反らせて吠えた。ちんぽもマンコも顔面も穴という穴が体液によって汚れており、清廉潔白な騎士らしさは微塵も残っていない。高貴な黒色の鱗は体液によって艶めかしく塗装され、下品な性の匂いを撒き散らす淫魔と化していた。

 

 良い奴隷を手に入れた、とザックは牙を光らせた。腕が立ち、身体もマンコも極上の雌だ。芸術的にカットされた筋肉、月灯りを受けて輝く鱗。男前な顔。ここまでの上物がパーティも組まずにいるところを見つけるなんて早々無い事だ。

 

 後は仕上げをするだけだ。自分の雌であるという証を子宮に刻みつけてやれば、ちんぽの為ならばなんでもするオナホ奴隷が完成する。

 

「オイ、そろそろイくからな。子宮にザーメンぶっ放す。子宮口締めて準備しとけ」

「あ゛あ゛ああぁっはあぁあぁ❤❤❤種付けっ❤❤きて❤きて❤❤オマンコ孕ませてええぇぇ❤❤❤❤おちんぽ様のガキ仕込んでえ゛ぇぇ❤❤❤ん゛ひぃいぃ❤❤特濃ザーメンで子宮をいっぱいにしてええええええぇぇぇっ❤❤❤❤❤」


 ちんぽからは栓が壊れたかのように体液が噴き出し、結合部からは透明な粘液が突き入れられるたびに飛び散った。でかすぎる尻はちんぽが叩きつけられる動きに合わせて突き出され、より深くまでちんぽを迎え入れる。

 ザックの腰振りが長いストロークから射精へ向けた小刻みなものへと変わる。子宮口をより短いスパンでグボグボと子宮の痙攣が止まらない。

 

「お゛おほぉおぉ❤❤❤お゛っ❤マンコ壊れ゛ぇえぇお゛っいぐぅうぅん❤❤❤❤奥いぐ❤子宮ハメずぎぃいいぃ❤❤❤ほぉおん❤❤オマンコいぎまぐっでっ❤❤❤」

「イクぞっ……!イク!孕め!受精しやがれ、おれのガキ種マンコからこぼすなよ!全部受け止めて、ぶっ壊れちまえ!」

「あ゛ひゃああぁ゛あああぁあぁあぁ❤❤❤❤きてきてきてきてえ゛えぇえぇぇ❤❤❤ちんぽちんぽちんぽちんぽ最高種付けだいしゅぎぃいぃぃぃぃぃ❤❤❤❤❤」


 今までで一番大きな音が尻とマンコの奥から響き、それと同時に竜人は腹の中がびちゃびちゃと熱い飛沫で満たされていくのを感じる。雄であったはずの男の胎は、ザーメンをぶちまけるためだけの子宮と化した。

 

「~~~~~~~~~~~~~っ❤❤❤❤❤❤」


 雄そのもののちんぽがマンコの中で跳ねるのを感じながら、竜人も深い絶頂を迎えていた。瞳が完全に瞼の裏側へと隠れ、ついに意識を手放した。身体は弓なりに反り返ったまま固まり、尻尾や舌先だけが無意味に踊っていた。


「あーいくっ!まだ止まんねぇ~~」


 その間もザックは腰をぐっ、ぐっと押しこむ動きを繰り返し、射精を続けるちんぽを少しでも奥に捻じ込もうとしていた。雌を孕ませる雄の動きに竜人の身体は意識を失っていても迎合し、ぎちぎちにちんぽを締め付けていた。

 種付けを終えた後もちんぽを子宮へと押し付けて精液を擦りつけ、尿道に残ったザーメンまでも吐き出してからようやく腰の動きは止まる。

 

「あーイきまくったわ。テメェも……ってこの程度で気ィ失ってんじゃねえよ。面倒くせぇな」


 種付けを終えた竜人の顔は完全に白目を向いており、体液を垂れ流すまま。人として完全に終わっている姿だが幸福に浸りきっていた。

 

 その顔を嘲笑いながら、ザックは萎えぬままのちんぽを再度動かし始めた。意識を失っていようとマンコは締め付けているままで何の不都合もない。どうせ、精液を吐き捨てるだけのゴミ箱と変わらないのだ。

 

 一旦の静寂を取り戻した湖面がまたも波打ち始める。

 月と星の灯り反射する湖面は、精液や愛液で混ざっていてもなおも美しく輝いていた。

 

 ***

 

「ザック殿ぉ❤今日の仕事も終わりました❤❤帰ったらすぐに風呂と食事の準備をしますね❤」

「おう、今回はだいぶ稼ぎが良かったなー。こんだけありゃ借金返しても賭場で遊べるわ」

「明日も日帰りの仕事ですからすぐにお金を渡せますよ❤❤足りなかったら御申しつけくださいぃ❤仕事を増やしますから❤❤❤」


 夏も終わり、風が枯葉を舞わせる頃。

 水の都のとある冒険者ギルドでは二人の冒険者が仲睦まじく抱き合っていた。いや、抱き合っていたというのは正確ではないだろう。竜人が軽薄そうな男を後ろから抱きしめて、犬猫が甘えるように顔を擦りつけている。男とはいえば竜人が持ってきた報酬にしか関心が無いようで、上機嫌に金貨を数えている。

 

 異様な光景だが、周囲の冒険者は誰も気にしない。

 こんな姿は冒険者にとってはありふれたものだからだ。レベルを上げた冒険者が悪辣な男に抱かれ、ちんぽの虜になってしまう。ちんぽの為に鍛え上げた身体を使い、死ぬまで使い倒される。鍛え上げた身体も、マンコもだ。

 

「ただ、おれもそろそろでけぇ家に住みてえからな。今度からもっと稼いでこいよ。もっとワリの良い仕事があんだろ?」

「はいっ❤❤ザック殿がお望みでしたらぁ❤いくらでも稼いできます❤❤ですからぁ……❤」


 竜人のごつごつとした手が股間へと伸びる。ズボンの上から膨らみを撫で、媚び媚びな声でおねだりをする。

 竜人はちんぽの為なら何でもするだろう。自分では敵わない魔物の討伐であろうと、命を失いかねない危険な迷宮の探索だろうと。ちんぽが貰えるのならば命なんてどうでもいい。ちんぽだけが彼の全て。

 

 ちんぽの為に使われて、死んでしまえば男は代わりのマンコを見つけるだけでも。マンコを犯される快楽の為ならば未来なんてどうでもいい。ちんぽだけが彼の全て。

 

 竜人と男が店を出て行っても止める者はいなかった。

 彼らのようなパーティなんて珍しいものではない。ちんぽの食い物にされる愚かな冒険者一人消えるだけ。

 

 今日の話はこの世界にとっての良くある話。

 ありふれた一つの終わり方だ。

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