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 ここは、レベルがマンコの感度となる世界だ。

 冒険者たちは力を求めると同時にマンコの疼きに苦しめられ、ちんぽを求めるようになる。

 仲間同士で慰め合うか、金で男を買うか、冒険者を止めて平凡な人生を求めるか。彼らは様々な道へと進む。

 

 今日話すのは、この世界にとって良くある話。

 とある冒険者の話だ。

 

***

 

「あー胸糞悪ぃ。情けねぇやつばっかだ」

 

 酒場の喧噪の中、酒を煽るトカゲは非常に機嫌が悪かった。暖炉の火に輝く鱗は美しいがそこかしこに傷跡があり、急所だけを隠す革鎧を身につけた全身は筋肉でどこもかしこも膨らんでいる。一人で冒険者だと分かる風体だ。

 

 冒険者ギルドからの依頼をこなし、報酬も受け取った。本来ならば酒を浴びるほど飲んで気を良くするところだが今は尻尾で何度も地面を打つほどに不機嫌だ。

 

 その原因は先輩冒険者にされた説教が原因だ。腕っぷしに自信のあるトカゲは仲間を作らず一人で依頼をこなしてきた。報酬は総取り。自分より弱い連中を気遣う必要も無い。トカゲは仲間を作る理由が何一つとしてなかった。

 

『お前も駆け出しを卒業する頃だ。そろそろ仲間を作らないといけないぞ』

 

 そのトカゲに対して先輩冒険者が告げたのだ。

 無論、聞き入れるわけがなかった。

 

「けっ、何が仲間だ。おれぐらい強けりゃ仲間なんていらねえんだよ」


 その後もごちゃごちゃと言っていたが、トカゲは怒鳴り散らして別れを告げた。

 田舎から出てそろそろ3か月ほどになるが仲間が欲しいと思ったことなど一度も無い。大体、他の冒険者連中ときたらひょろひょろとして頼りない連中ばかりを連れ回している。剣も持たない。魔法が使えるわけでもない。そんな奴らを仲間に入れて、ちやほやとしている。トカゲにとっては唾棄の対象でしかなかった。

 

「おれの半分ぐらいでも腕っぷしを強くしてみろってんだ。あんな弱っちい連中なんて仲間にしてやるかってんだ」


 そうして胸をそらしてみると鎧が千切れそうなほどに胸板が膨らんだ。鱗に覆われていない柔らかな肌は筋肉をこれでもかと詰め込んでおり、そこらの女よりボリュームがあった。鍛え上げたこの身体はトカゲの誇り。自分のいた村でも、冒険者になってからも褒めそやされれる鍛錬のたまもの。

 

 自分ならばすぐに一流冒険者になれる。仲間と群れている連中になんか負けるわけがない。トカゲはそう信じて疑わなかった――この日までは。

 

「だなあ、お前の言う通りだよ。年ばっか無駄に食った連中よりお前さんみたいな元気の良いのがよほど頼りになる」


 そして酒を継ぎ足したのはごわごわとした毛並みの犬人だった。体格でいえばトカゲの胸元までしかなく、手足はハリガネのように細く頼りない風体だ。

 犬は次々と酒を煽るトガゲの身体を尻尾の先から頭まで。軽装鎧と褌のみの筋肉を舐め回すように眺めつつ、あくまで人当たりの良い笑顔を向ける。

 

「お前もレベルが上がった頃だもんなぁ……そろそろ5ぐらいになるんだっけ?」

「あーそうだ!さっきステータスを見たら5になってたんだよ!これでもっと上の依頼を受けられるぜ!」


 トカゲの言葉に酒場内にいる冒険者たちがぴくりと耳をそばだてた。その表情は憐れむ者、嘲る者、期待に昂る者と様々だ。犬人はその全てを睨みつけるとトカゲのグラスへとひときわ強い酒を注いだ。


「おうよ!すんげぇ冒険者になってこの店を有名にしてやるからよ!」


 豪快に酒を飲み下すトカゲは気付かない。

 目の前の犬人がその身に巣食わせている獣の如き劣情を。

 革ベルトを巻きつけた大腿筋も、太い首も、艶やかな鱗も、膨らんだ尻肉。

 見られていた。

 発達した大胸筋が揺れ動くさま。汗がたまった腋のくぼみ。下を向いた乳首。ふんどしが食い込む尻の谷間。脚を組み替えるたびに前垂れから見えるスリット。

 

 全身が色香を放ち、雄を嗜好する者にとっては極上の獲物に見えることなどトカゲは知らなかった。

 そして自分の身体が徐々に変わっていることにも。トカゲは若く愚かであり、何も知らなかった。まともなギルドに所属していれば、最初に教えられる冒険者としての心構え。先輩冒険者の話を聞いていればすぐに知れた事もトカゲは知らない。

 

――そしてトカゲは何も知らぬままに人生の袋小路へと迷い込もうとしていた。


 ***

 

 ぐちゅり、と粘っこい音が宵闇の中に響いていた。

 

「お゛ぉ❤ううぅおうぅ❤❤んっ❤」


 牙の並んだ口から湿り気と熱を帯びた吐息が垂れ流される。

 気に入らないやつを怒鳴りつけ、勇ましい雄たけびを上げるばかりだったトカゲの口からはなんとも淫靡な喘ぎ声が漏れていた。それも、肛門へと指を突っ込んで。

 

「あ゛……ぃいい゛ぃ❤❤なんだ、こりぇ❤ん、おおぅ❤」


 指で触ることすらなかった肛門。

 それが今は。安普請の客室では隣室に声が聞こえるかもしれないのに。男色の趣味なんてなかったというのに。

 寝巻シャツを胸元までめくりあげ、尻を丸出しにするまでズボンを下ろし、褌の隙間から指を潜り込ませている。肉孔をぐちゅぐちゅとかき回して卑猥な水音を響かせていた。

 

「ぐぅぅ❤はっあ゛ああぁ❤❤❤」

 

 初めは微かなうずきだった。

 尾てい骨のあたりに生まれた違和感は尻肉の上から引っかいても解消されず、火に油を注いだように大きく、強く尻の中で燃え上がっていった。

 

 尻を振り立ててもおさまらず、腰をくねらせずにはいられないもどかしさ。心臓の鼓動が早まり、呼吸が乱れた。ついに肛門へと指を潜らせ、奥へと進ませては小刻みに動かしてしまうようになった。

 

「はあ゛お゛ぉ❤❤なんで、だよぉ❤ぐぞおぉ❤お゛ぉおぉ~~っ❤❤❤」


 止められない。尻の奥で生じる疼きはどれほどに尻穴をかき回してもおさまらない。

 それでも指が止まらないのはそうしないと狂ってしまいそうだからだ。尻穴をほじくると湧き上がる心地良さが神経を焼く。脳の中でバチバチと弾ける火花とともに腰が跳ね上がり、視界で光が瞬いた。

 足りない。こんな刺激では到底足りないのに、肛門から生じる快楽が脳を壊している。今日初めて知った感覚にトカゲは中毒していた。

 

「たりねえ゛えぇ❤こんなんじゃ❤❤❤ふう゛ぅぅ❤」


 汗と涎と股からの水分が寝巻と褌を重くしていた。魔物との戦い以上に体力を消費していたが、不思議と疲労感は無い。

 

 あるのは、渇望。

 

 指では届かない奥まで届くモノ。がりがりと引っかいてもおさまらない腸壁を抉ってくれる凶悪なモノ。もっと激しく尻を蹂躙してくれるモノ。

 

 それが何かも分からないはずなのに、欲しくて下腹部が熱くなる。

 

「はぁ❤ああぁ……❤❤なんとか、しねえとぉ❤」


 尻の疼きに歯を食いしばり、トカゲはどうにか立ち上がった。何処へ行けばいいか、何をすればいいかも分からないが尻をいじる屈辱的な自分に耐えかねての行動だ。まだプライドと理性は消えていない。

 

「そうだ、水を飲もう。そうすりゃ、少しは……」


 喉の渇きなど少しも覚えていないが、トカゲは自分に言い聞かせるようにして部屋を出た。このおかしな熱を少しでも冷ますためにと階段を降り、上機嫌に酒を飲んでいた酒場へと向かう。

 冒険者ギルドと宿屋兼酒場が一体になっているせいか昼夜問わずガタイの良い雄が騒いでいるが、今晩は不思議と静まりかえっており酒場にも人の気配が無かった。

 

 こんな醜態を見られるわけにはいかないトカゲにとってはありがたいことだ。蒸留水を見つけなければと、カウンターを漁り始めたその時だった。

 

「おやぁ、どうしたんだこんな夜更けに」

「――――ッ!」


 

 突然、背後からかけられた声に反射的に振り向くとそこにいたのは冒険者ギルドの主人である犬人だった。今はエプロンを外し半袖と下着というラフな恰好でグラスを手にしていた。手脚ややせ細り、ぼっこりと下腹部だけ膨らんだ体型は実にだらしなく、トカゲが常に見下していた身体だった。


「ぅ、あ❤なんでも、ないんだ❤❤ちょっと、水ぅ❤」

「もしかして酒に酔っちまったのかな?そりゃ大変だ、介抱してやらないとな」


 びくり、と身体が跳ねた。

 自分の中で期待が熟したことが告げられた。


「あうぅ❤❤おれ、あの❤」

「ほら来いよ。おれの部屋で休め」


 有無を言わせぬ態度だった。いつも柔和、というよりもトカゲに対して媚びへつらった態度を取っていた男は全くの別人だ。

 そして、トカゲの身体を這いまわる視線は獲物を品定めする獣のそれであり、汗でシャツが張り付いた大胸筋やもじもじと揺れる尻肉を劣情丸出しで凝視していた。

 

 トカゲはそれに気づいていながらごくりと喉を鳴らす。生じた感情を口に出そうとするのが、怖くてたまらなかった。

 

「ちゃんと歩けねえのか?ほら、おれが支えてあげよう」

「あっ❤」


 太い腰に腕を回されて引き寄せられた。普段のトカゲならばたやすく抵抗できる程度の力だった。脂肪しか詰まっていないような小男の腕なんてすぐに跳ねのけられる――はずだった。


「はあ゛ああぁ……❤❤」


 しかし、トカゲは犬人の腕が自分の身体に触れていることに言いようの無い興奮を感じていた。手のひらが尻肉を鷲掴みにしていた。

 歩く度に揺れる尻が、膨れ上がった大臀筋が、開かれた犬人に右手に何度も揉みこまれる。

 

「どうしたんだい、変な声出して。具合悪いのかい?」

「な、なんでもぉおっ❤おおんっ❤❤❤」


 露ほども心配していないであろう声を出して、店主はトカゲの顔をのぞきこむ。ぎらついた瞳に映る雄の顔は蕩け、涙でも流すのではないかと思うほどに瞳は潤んでいた。鱗に覆われていない胸元は赤く染まっている。

 

 犬人は火照った身体を揉みほぐしつつ、二階の角部屋へとトカゲを導いた。

 

「散らかってるけどいいよな。ベッドは準備してあるからよ。とりあえず汗を拭いてやる」


 そこは犬人の私室だった。

 帳簿や資料が乱雑に積み上げられ、脱ぎっぱなしの衣服や下着、ゴミが散らばり、中年男特有の汗と煙草の匂いが充満していた。

 

 散らかっているどころではない不衛生で汚らしい部屋だが、トカゲは忌避するそぶりも見せずにベッドへと仰向けになった。

 

「あー、タオルが無いなぁ。おれの身体で拭いてやるけどいいよな?」

 

 これから何を行われるのかトカゲは理解していた。それでも逃げ出そうとせず、尻の中の疼きと熱は更に大きくなっていた。ガチャリと扉の鍵がかかる音を聞いた時、尻肉を揺すってしまった。

 

「まずは服を脱がさないとな。腕上げろ」

「あ、ぁあ❤❤」


 シャツの裾を掴まれ、上にめくりあげられる。乱暴に、獣の皮を剥ぐように。

 しかしたくし上げられる薄手のシャツが引っかかって止まる。それは両胸の先端部――恐ろしいほどに硬くなっている乳首によるものだ。犬人の手はそれでも止まらずに、そのまま乳首を引っかけて上へ上へと大胸筋が引っ張られ――ついに決壊する。

 

「おおぉんっ❤❤❤」


 トカゲの雄臭い悲鳴の後に、ぼるんっとした音でも聞こえそうなほどに爆乳は躍動した。その圧倒的な質量。重量感と存在感を放つ二つの山に犬人は唾液を滴らせた。仰向けになっても形を崩さず、山頂で勃起する乳首は桜色をしながらもいやらしく存在を主張している。


「やっぱ良い乳してるわお前。んじゃ、いただきまーす」


 ついに介抱や身体をぬぐうといった体裁すらかなぐり捨てたようで、トカゲの巨体へと覆いかぶさった犬人はデカ乳へとむしゃぶりついた。

 

「あむっ……ジュルルルッ!」

「ひぅうぅ❤❤お、おぉおぉ❤❤❤」


 左乳を乱暴に掴まれ、右乳首へと吸い付いてくる。犬人はいじったことすらないデカ乳首を口に含み、コリコリとして弾力を舌で味わい始めた。

 胸から生じた刺激で熱にうかされていた意識が一気に鮮明になる。胸の快感で尻がわずかに浮き、電流を流し込まれたように身体が痙攣する。

 

「あ~っ乳うんめぇ。いつもいつもこのエロい胸見せつけやがってよ」

「お゛おぉっ❤❤やめ、揉むな゛ああぁ❤お゛ぅうぅうぅ❤❤」


 抵抗の言葉など乳首を甘噛みされるだけでかき消されてしまう。

 乳を揉みしだき。手のひらを滑らせ。掴み、摘まみ、指の間で挟む。実に経験豊富な手つきで左胸が蹂躙され、そのたびに足や腰をくねらせてしまう。加えて、右胸は赤子にされるように吸い付かれ舌で荒々しく転がされている。

 

 トカゲは女のように乳を愛撫されて、前後不覚になって喘ぐしかなかった。娼婦を抱いた時や一人寂しくオナニーをした時では味わえない快楽が身体の中で暴れ回り、制御できない。

 

「ぷはぁ……なんだお前、勃起してんじゃねえか。もう辛抱できないか、ぐひひ」

「あ、あぁ……❤❤❤」


 トカゲも気づかぬうちにスリットからちんぽがはみだして、褌とズボンを突き破らんほどに隆起していた。女のように扱われ、発情してしまったのだという証明だが羞恥心など感じる余裕は無かった。

 

 犬人はズボンにまで手を伸ばすと破るように引き下ろし、我慢汁でべっとりとちんぽに張り付く褌までもほどいてしまった。自らを犯そうとする下準備にも逆らいはせず、ただ我慢汁をだらだらと垂れ流していた。

 

「バカなガキのくせに身体だけはドスケベになりやがって。おれ好みのマンコに教育してやるぜ、エロガキ」


 そして自らも衣服を脱ぎ捨てた犬人の身体は醜悪そのものだった。脂肪と汚らしいか毛皮に包まれた怠惰な肉体を好む女など存在しないだろう。

 対して、トカゲの肉体は冒険者として鍛え上げられた逞しさと雄性の塊だった。芸術品、といって差支えの無い身体は汗を月灯で照らし出して妖しい美しさすら放っている。

 

「おら、自分で脚持ち上げろよ。マンコされやすいようにてめえで股開くんだ」


 最高の身体を持つ雄は、最低な雄の言われるがままに脚を開いた。そうすると男などしるわけがない薄桃色の肛門が露わになる。滝のような愛液を垂らし、かすかにひくついているすぼまりが犬人へと曝け出される。その行為は、雄としての終わり。雄を迎え入れる雌と成り下がる服従のポーズだった。

 

「ボケッとしてねえでちんぽねだれ!マンコ気持ち良くしてやるおちんぽ様に媚び売れウスノロ!」


 罵倒混じりの命令にも逆らうことができなかった。

 今までの自分ならばこんな態度をとる男は誰であろうと許さなかった。拳で黙らせてやったはずだ。

 溶けかけた理性で思い浮かんだ言葉は頭の中の欲情に上書きされた。瞳の中に雌を浮かべ、先走りを飛ばしながら、火照った雌の表情で懇願する。

 

「お゛おぉおぉ❤お願いしまずっ❤❤❤おれの……ケツ❤気持ち良くなりてえんですぅ❤ケツの奥❤奥の奥までぇ❤❤気持ちよくしてぐだしゃいぃ❤❤❤」


 それは洗礼だった。一人の――いや、一匹の雌畜生として生まれ変わりたいという願い。

 犬人は想いを受け止め、祝福を授けんとして筋肉が浮かび上がる太ももを掴むと、己のちんぽをトカゲに見えるように持ち上げた。

 

「ああ、いいぞぉ。おれのちんぽはてめぇみたいな処女のガキを何匹も堕としてやったからな。完璧なちんぽ狂いにしてやる」

「あ、ひいぃ❤ちんぽ、すげぇ❤❤おれのより、でっけぇ……❤」


 それは茹った頭を覚ますしかねないほどの衝撃だった。

 大きい。大きすぎた。他の男のちんぽぐらい湯屋なので見かけたことはあるが、自分の知るどんなちんぽ可愛く思えるサイズだった。

 自分の中に突き刺されるであろうそれは血管が浮き出てガチガチに固まって、トカゲが誇りに思っていた自身のデカマラすら比較にならない凶悪さを備えていた。

 

「安心していいぞ。すーぐちんぽしか考えられなくなるからな。おれのちんぽのためなら何でもする便器野郎になるんだ」

「あ、やだ❤待ってぇ、んおっ❤❤」


 くちゅりと音を立て性器同士がキスをする。使い込まれてドス黒く変色したちんぽと一度も使用したことのない淡い桃色の肛門。雄臭い中年男の我慢汁と若々しい雌の愛液が触れて混ざり合う。

 

「あ゛っ❤駄目だ❤だめだめ――――」


 最期の瞬間、足がもがくように暴れたのは雄としての残滓が抵抗を見せたのだろうか。

 逃げようとしても脚は抱え込まれ、掴まれて、逃げられない。

 

 そして犬人が勢い良く腰をぶつけて――トカゲの『雄』は終わりを迎えた。

 

「ひ、い゛ぃいっ❤い゛ぃいいああ゛あ゛あ゛あああああぁぁっ❤❤❤❤」


 一突きで肺の空気が全て押し出された。

 誰の接触も許してこなかった腸内の肉が、純潔が。互いの粘膜と粘膜とが。愛液と我慢汁を混ぜ合わせながらちんぽが腸内を突き上げた。

 

「ひひゅっ❤❤❤ふごぉお❤んぎぃ、い゛ぃ❤」


 腸内をめりめりとこじあけて押し込まれたちんぽによって、内臓を裂かれるような痛みとともに、脳を揺らすような感覚が襲う。

 それはこれまで知らなかった快感。痛みはあるが、それ以上に脳みそを震わせる衝撃の方が強かった。未知の感覚を処理しようとして、思考が纏まらない。

 

「ホイ処女貫通。このまま種付けまでやるからな」

「待ッ❤❤お゛おぉお~~~~~❤❤❤❤」


 止める暇は与えられなかった。すぐにちんぽを肛門ぎりぎりまで引き抜かれて間抜けな声が漏れる。内臓全てが引き抜かれるような錯覚を覚えるが、凶悪なカリ首が腸内の肉ヒダをゴリゴリと抉る感触によって生み出される錯覚だった。

 内臓を逆方向に引っかかれる快楽によって思考も五感も性情に働いていなかった。ただ全ての感覚が尻に集中し、全身が膣と子宮にされていた。ちんぽをぎちぎちに締め付け、懇願する。痛いはずなのに。嫌なはずなのに。肛門がちんぽにしゃぶりついてもっと欲しいとねだっている。

 

「その調子で締め付けとけ。そうりゃ良くしてやるから、よッ!」

「んっぐぉお゛おぉおおぉお❤❤❤う゛おぉ❤❤おおおぉおおん❤❤❤」


 おねだりに帰って来たのは激しすぎるピストンだった。腸内を押し広げながら行き止まりにぶつかったかと思うと、すぐに亀頭が露出するまで引き抜く。

 それを繰り返されれば人の言葉を忘れる快楽が叩きつけられる。トカゲはただ本能のままに動物的嬌声を上げるのみ。雌を孕ませようとする腰振り運動に鼻の穴は拡がり、鼻水を垂らしてよがり狂う。それだけしかできなかった。

 

「ほっ!ふんっ!ほっほぅ!」

「んぎぃい゛っ❤あ゛お゛っ❤❤ん゛ぉ❤ぅう゛❤んひいぃいぃ❤❤」


 トカゲの尻が真っ赤になる激しさで下半身がぶつかりあう。そのたびにでかい乳肉は上下に揺れる。獲物を誘う疑似餌のように。一突きごとにマンコが喜んでいるのを表すように。ぶるんっ❤ばるんっ❤と下品な音と共に。

 その規則正しく妖艶な乳肉の踊りを犬人が見逃すはずもなかった。正常位のまま腰は止めずに、再び乳へと腕を伸ばす。そして、乳を握りつぶしながら腰を押し付け始めた。ぐりぐりと、密着しながら亀頭を最奥にねじりこむ。。

 

「ひぃい゛ぃい゛いぃいぃぃん❤❤❤しょれ、やべで゛ええぇぇ❤❤」


 犬人は声など聞こえていないかのように直腸の行き止まりに鈴口を押し付ける。そのまま乳首を口に含んでねぶると、雄マンコがきゅっと締まる。ただでさえ締りの良い直腸が更に締まることでちんぽにぴったりと密着してしまう。マンコの狭さ、肉ヒダの形状、結腸口のすぼまり。それら全てをちんぽに伝えるかのように。

 

「あ゛ーっ、ちんぽにしがみついてきてマンコが離さねえぞ。そんなに気に入ったか、おれのちんぽがよぉ」


 気を良くしたのか、犬人はトカゲの全身に唾液をなすりつけ始めた。酒と煙草臭い舌で乳首を舐め回し。腋にたまった汗を舐め、乳肉全体にも舌を這わせ蒸れている乳の谷間や下乳は念入りに舐め回す。

 唾液を這わせることでマーキングした気分になるのか、犬人は抱え上げた太ももや膝裏、むちむちのふくらはぎに足の指までも唾液をまぶしてくる。

 生理的嫌悪感を催す行為も快楽を生み出して、トカゲは自ずから唾液を鱗に塗り込める。目の前の雄の所有物にされていることがたまらなく嬉しかった。

 

「はは、もうおれの匂いが取れねえぞ。他の野郎に嗅がれたらおれの雌になったってバレちまうなぁ?」

「は、ひいぃ❤❤おれ、雌ですっ❤雌にされちまったからぁ❤❤もっと気持ちよくして、んおぉおぉぉ❤❤❤」


 両脇の下に腕を差し込まれ、より密着する形で交尾が続行される。トカゲは幸福に浸りきったような表情で雄を見つめ、マンコをきゅんきゅんとさせていた。

 犬人の薄っぺらい胸板で大胸筋が押しつぶされ、行き場を失った柔らかな筋肉がむにゅりと表面積を拡げる。

 

 腰を振られるたびに乳首が擦りつけられる。犬人の突き出た腹は贅肉を削ぎ落した腹筋に凸凹ぴったりとはまるように触れ合う。

 より深く繋がる雄に対して、トカゲの両足は絡みついていた。種付けしようとするつがいを逃すまいとする、原始的な雌の本能がさせたものだ。確実に受精するため、優れた雄の精液を求めるため、トカゲの全身がすがりついていた。

 

「気分出てくるじゃねえか。オラ、キスしてやるから舌出せ。ベロチューだ。恋人みてぇにキスすんだよ早くしろマンコトカゲ!」


腋の下から差し込まれた腕がそのまま頭部を掴んで固定する。顔をそらすことすらできなくなったが、もとよりトカゲは逃げるつもりなどない。鼻息を感じるほどの距離まで顔を近づけると、牙が並ぶ口から舌を伸ばす。


「ん❤んうぅうぅ~~っ❤❤❤」


 次の瞬間、ピンク色の舌は犬人の口に捕食された。

 

「んぶうぅうぅ❤❤ちゅ❤じゅる……❤あ゛ぁ❤くぅ❤❤んぢゅ❤」


 唾液と唾液を交換する。口内に侵入する酒と煙草臭い舌に、蹂躙される。熱く肉圧な犬人の舌と唾液にトカゲの舌が絡め取られる。

 犬人は若く筋骨隆々とした雄マンコとのディープキスに興奮したのか、腸内でちんぽを膨らませて腰を加速させる。

 

 キスの経験など数えるほどしかなかった瑞々しい口内。どんな酒よりも美味く酔いしれてしまう処女男の唾液。それらを堪能しながら、まるで歯列を調べるかのように鋭くとがった牙は舌先でなぞられてしまう。

 

「んぶうぅうう゛ぅうぅぅ❤❤❤ぶぢゅるうぅうぅ~~~❤❤❤❤」


 手慣れた娼婦ですら耐えがたい激しい交尾を、トカゲは喜々として受け入れていた。目を半開きにしながらも、蕩けた瞳で犬人をしっかりと見つめていた。快楽からくる反応によって、ぎらついていた瞳は今や腸内と同じほどに濡れそぼっていた。

 そして犬人の腰を両脚でホールドするだけでなく、背中に両腕を回し、ごわごわとした背中の毛を撫でる。自分へと最高の快楽をくれる男が愛おしくてたまらなくなり、キスをしていなければ愛の言葉を囁いていたことだろう。

 

「ぶっふぅ!あーっ、イクぞ。しっかりマンコの準備しとけ」

「あ゛っひぃいぃ❤❤❤お゛ーっ❤んぁあぁ❤❤イきますうぅ❤❤おれもっ❤おれもいくううぅうぅ❤❤❤❤❤」


 キスハメされながら、汗と淫液を潤滑油のようにして身体を擦りつけながら。トカゲは最高の瞬間が訪れると察知した。

 ちんぽがマンコの中で硬くなったのを。玉袋がフル稼働し発射体勢に入ったのを。そして自分の奥底から体験したことのない素晴らしいものが押し寄せていることを。

 

「くるっ❤❤しゅごいのくる❤くる❤くるうぅ❤❤マンコにきちゃううぅーー❤❤❤」


 考えるのは快楽だけ。

 自分の夢も、故郷でいた恋人の顔も、自分が冒険者であったことすら忘れていた。目の前にいる中年男と、マンコで感じる熱が全部。それだけだった。

 

「あーいくいくいくっ……」

「ん゛お゛ッ❤❤❤お゛ぉおおぉおぉおぉおぉおおぉぉぉおぉ❤❤い゛っ――」

 

 どすん、と直腸の行き止まりをこじあけたその先で。

 全ての欲望が開放された。

 

「――――っぐうぅぅぅう゛ぅうぅぅうぅ❤❤❤❤❤」


 永遠にも一瞬にも感じられた射精は結腸を溶かすような熱さで、トカゲの瞳が完全にひっくり返る。

 無様なアヘ顔を晒すトカゲなど無視して犬人はぐっ!ぐっ!と腰を押し込んで更に最後の一滴まで注ぎ込む。同時にトカゲちんぽからもザーメンがとろとろと零れているのだが、膣内に出されなかった精液はすぐに空気に触れて死んでいく。

 

「お゛おぉおおぉっ❤❤❤んぎぃい゛ぃいぃいぃ❤❤」


 トカゲにとってもちんぽから垂れ流される無駄ザーメンなんてどうでも良かった。マンコの中に注がれる精液は快楽に拍車をかけて、トカゲの脳内で何度も火花が舞い踊る。全身の神経にまで快楽が流し込まれて、歯を食いしばっていないと意識を失いそうだった。

 

 しばらくそのまま繋がりあって、射精がおさまると犬人は長い長い息を吐いた。

 

「ふぅ、なかなか良かったぞお前のマンコ。やっぱ処女マンは締まりが違うわ」

「ひぎっ❤いぎいぃ❤❤」


 口角に泡をためてよがるトカゲをよそに、犬人はちんぽをずるりと引き抜いた。

 ぽっかりと空いた肛門からは精液と愛液の混ざった粘度の高い液体がごぼっ❤と零れシーツを汚した。

 

 しかしそれをふき取ることも、くぱくぱと開閉する肛門を隠そうとする思考能力も残っていなかった。今はただ身体の中で波打つ快楽に、人生で初めて味わう多幸感に身を任せるのみ。

 

「へ、ふへぇ……❤❤❤」

 

 自分の中に生まれた疼き。

 それに従って犯され、種付けをされることはなんと素晴らしいのだろうか。どんなに美味い料理も酒も、冒険での達成感も、娼婦とのセックスも、犯される快楽に比べてみれば陳腐でつまらないものに思えた。

 自分はなんと愚かだったのか、と後悔が胸に宿った。もっと早くにこの快楽を知っていれば人生は素晴らしいものになっただろうに。

 

「オイ、いつまでも休んでんじゃねえよ。さっさとケツ突き出せ」

「んぎいぃっ❤❤」

 

 トカゲの思考を中断させたのは打ち据えられた尻の痛みだった。犬人はもう気力を回復したのか、トカゲに再びのしかかっている。

 どれだけ精液を放出したのかは自分のマンコが良く分かっている。普段自分がオナニーで出す量の数倍はマンコにぶちまけられたというのに、まだ続きをする気なのかとトカゲは酩酊した頭で恐怖する。

 

 しかしそれを裏付けるように犬人の剛直は変わらぬ太さと長さを維持している。むしろ上澄みを出して準備ができたとばかりに濃い先走りを垂らしている。


「あ、あ……❤すげ、こんなのぉ❤❤」


 目の前の中年男は、本物の『雄』だ。自分を上回る精力と性欲を理解してトカゲの尻がまたも強い疼きを放つ。

 

「二回や三回じゃ終わらねえからな。てめぇが完璧におれの雌になるまで犯してやる。マンコがちんぽの形になるまでハメ殺す。逃がさねえぞ」


 自分を征服しようとする雄の言葉一つ一つで無いはずの子宮が熱を持つ。

 もはや立ち上がることでもできない足腰で、それでも上体を起こし、肘で支え、背中を向ける。そしてでかい尻肉を持ち上げる。玉粒のような汗を浮かせ、白濁をごぼりとこぼす真っ赤な肛門を尖らせて。

 

「乳もケツも下品だなお前。もーっとおれ好みにしてやる」

「あっ❤」


 丸々とした尻を掴まれた。ぐいと引かれてちんぽと肛門が触れ合う。

 牙を突き立てられた獲物のように、もはや食われるだけ。鈴口と触れあう肛門がちゅぱちゅぱと吸い付いていた。

 荒い息が背中にかけられて、トカゲはちんぽが来ると顔を弛緩させた。そして、何の合図もせず、精液と愛液でとろとろになったマンコへとちんぽぶちこまれた。

 

「あ゛っはあ゛ああぁああぁぁ❤❤❤マンコおマンコきたあああああぁあぁぁ❤❤❤❤❤」


 逞しさと熱に、トカゲは一際大きな声で鳴く。それを合図に犬人はガツガツと腰を不利始めた。

 たるんだ腹と筋肉で張り詰めたデカ尻がぶつかり合う。バックの体勢で激しく抜き差しされるとちんぽの長さや形まではっきりとマンコで感じとらされる。尻に爪が食い込むほどの力で掴まれると逃げられず、意思なんて関係無しに直腸を犯されるしかなかった。

 

「おおおっ!良く締まるなあおい!ちんぽの形良く覚えとけよ!これから毎日使うんだからな!」

「はい゛ぃいぃ❤❤❤おちんぽ様の形い゛ぃい❤マンコで覚えまずう゛うぅうぅ❤❤おっごおぉおぉおおぉ❤❤❤」


 まさにケダモノのまぐわいだった。今までに出したことのない喘ぎ声が喉から搾り出される。自分が人未満の存在になったかのような体勢で犯されていると、興奮が止まらなくなる。こじあけられた結腸の入り口に亀頭がめりこむと顎が跳ね上がる。

 

「ん゛ぁ❤深い゛いぃ❤❤はぁあ゛っ❤おぐぎでるうぅ❤ん゛ぉ❤ちんぽ、おぐうぅうぅ❤❤❤」


 さきほどの射精で放たれたザーメンが潤滑剤の役割を果たし、挿入のたびに部屋全体へぐちゅぐちゅと卑猥な音を響かせる。そんな音を聞きながら汗ばんだ毛布へと顔を埋めると、煙草とむせ返りそうな加齢臭が鼻腔に拡がる。五感の全てが雄に支配されて、快楽が燃え上がる。

 

「こんなでっけぇ背中してんのによぉ、ケツは女より具合良いんだもんな」

「ひぃんっ❤❤」


 玉のような汗が浮かぶ背中。筋肉が隆起する広大な翡翠色の大地を舌が這う。

 ねっとりと、嗜虐的な舌使いで舐め上げられ、背骨に沿って舌が滑り、首筋を舐め上げられた後に甘噛みされる。

 

 マンコからの暴力な快感とくすぐったくもどかしい甘やかさが混ざり合い、口を閉じる暇もなくトカゲから卑猥な嬌声が漏れ続ける。

 そうして開きっぱなしの口からは涎が首筋に沿って垂れて、ぶるんぶるん❤と揺れる胸へと落ちていく。腰が尻に打ち付けられるたびに尻肉はさざ波を起こし、二つのデカ乳が連動して揺れる。四つん這いになった今、乳肉はいっそうに存在感を増していた。

 

「この乳もだぞテメェ!雄のくせにでけぇ乳しやがって!」


 後ろから伸びてきた手が腰の動きと連動して揺れる大胸筋を揉みしだく。痩せぎすな指が柔らかな乳肉に沈み込んでいく。瑞々しいが熟しきっているほどの果実を堪能され、思うがままに中年男の手の中で形を変えられてしまう。更には乳首をぎりぎりと潰されてトカゲは胸でも鳴かされる。

 

「い゛ぃいぎいぃいぃ❤❤乳首ぃいいぃ❤いじめないでへえぇぇ❤」


 痛いほど勃起した乳首を万力のような力で潰される。乳首をねじられるとマンコが締まるため、カリ首が余計にマンコを抉る。

 そして躍動する両胸をより味わいたくなったのか、犬人の右腕が胸の下へ、左腕は胸の上の鎖骨あたりに回される。上腕で胸の肉を寄せ集められ、行き場を失った筋肉がはちきれそうなほどに突出する。形の良かった乳肉が、このままだらしない形になってしまうのではないかと思うほどに伸ばされる。

 

「はあぁ~~デカ乳のせいでまたイクわ。イクぞ……っ!」

「ぐう゛ぅうぅ❤❤あぁーーーーっ❤❤❤❤」


 背中の上からしがみつき、つがいを孕ませようとする獣が如き動きを速める。雄の、野獣がまたも精液を放とうとしていることにマンコは迎え入れる準備を整える。

 雄の遺伝子を受け入れるのは雌として当然とばかりに、膣ヒダはその全てで奉仕し、結腸口は開き、中年親父精子を待ち望む。

 

 そして一際深く腰を打ち付けられ、結腸へと潜り込んだちんぽからドクドクと雄の欲望が流し込まれる。

 

「お、おおぉ……!」

「あづっ❤❤あ゛ぁ~~~~っ❤❤❤❤❤」


 マンコがザーメンを逃がすまいと締め付けるせいで、ちんぽに浮かぶ血管内の流れも、精液の奔流も、精子一匹一匹の動きすら感じ取ってしまいそうだった。

 二度目であるにも関わらず勢い衰えぬ種付けを終えると犬人はちんぽを引き抜く――こともなく。痩せた身体で驚くほどの力を発揮すると、繋がったままトカゲの両脚を抱え上げる。肘だけで上半身を支え、下半身を浮かべる体勢になったわけだ。まだ交尾は終わらない。とても幸福な事実にトカゲはデロリと顔を破顔させた。

 

「あ、へえぇ❤❤❤ちんぽ❤もっとちんぽちょうらいいぃ❤❤」

「おうおう、みっともねぇ顔になったなぁ。テメェをモノにするため手間をかけたかいがあるってもんだ」

「手間ぁ❤なんだよそれぇ❤❤❤いいから早くちん――」


 言葉を紡ぐ前に、ちんぽが三たび膣内へと分け入ってきた。

 

「お゛っほぉおおおぉおおぉぉ❤❤❤❤」


 下半身を抱え上げられての後背位で、再び挿入と引抜が開始される。通常の後背位よりも深くちんぽを押し込める体勢で、より激しくマンコを蹂躙される。その腰使いは二度の射精を終えているとは思えない力強さだった。

 

「お前みてぇな田舎育ちのバカを見つけたらな、何も教えないようにして育ててやるんだよ。まともな冒険者だったら食われる前に処女卒業しちまうからな。おれから逃げられないように一発目でマンコを調教してやるんだ」

「んお゛っほお゛おぉお❤❤❤あ゛へえぇ❤❤ひぎぃいいぃ❤❤❤おっおっおっ❤あ゛ああぁあぁ❤❤」


 そんな事実の告白などトカゲには届いていなかった。ただ貫かれていながら、マンコの快楽を貪っていた。それ以外に大事なことなどあろうはずもない。肛門をごりごり。直腸をごりごり。結腸の入り口をごりごり。マンコの気持ちいいところ抉られてちんぽから無駄ザーメンをぼたぼたとこぼす。それがトカゲの全てだ。

 

 自分の望む通りの便器へと堕したトカゲを見て犬人は口角を吊り上げると、あえてちんぽをぎりぎりまで引きぬいた体勢で止まる。

 

「おいおい、よがってねえで人の話を聞けよ。ちんぽやめちまうぞぉ?」


 それは実に分かりやすい罠であり、駆け引きだった。

 止めるつもりがないことなどちんぽの硬さが証明しており、ただトカゲは辱めたいだけだ。ここで続きを催促すればそれは雌としての敗北宣言であり、人としての誇りを失う行為だ。

 

 もっとも、既に人として終わっているトカゲには躊躇う理由は無かった。

 

「あ゛ああぁあ~~っ❤❤❤やめないれぇええぇ❤❤❤❤ちんぽもっと欲しいぃいぃ❤❤おちんぽほしぐて我慢できないがらあぁあぁぁぁ❤❤❤❤」


 自由に動かせない下半身にだが、それでもマンコを懸命にしめつけてトカゲはねだる。口唇を尖らせた肛門は必死に亀頭へとすがりついていた。

 

「お、おちんぽぉ❤❤ちんぽしか考えらないのおぉ❤❤❤❤頭ちんぽでもー何もわかんねぇ❤❤❤なんでもするがらぁ❤❤一生ちんぽのものになる❤❤❤だからおちんぽくださいいぃ❤❤❤❤❤」


 淫汁と精液の混ざった液体をマンコからこぼし、力が入らず半開きになった口からピンク色の舌を踊らせて、唾液を垂らしながら懇願するその表情は完全に屈服しており、もはやちんぽ以外に興味のない色狂いの娼婦以下であり、種付けを求める畜生の顔だった。


「……仕方ねえ、なあッ!」


 犬人は残酷に笑むと、またもやちんぽを深くまで突き入れた。

 腸内を擦りながら突き進むちんぽは、一息に結腸の曲がり角にまで突き刺さる。

 

「ちんぽお゛おおぉおおぉ❤❤❤あひっ❤❤きたああぁああぁ❤❤❤デカちんぽしゅきいぃいぃ❤❤」


 中年男のちんぽに屈服し、翡翠色の肉体は汗と雌のフェロモンを発する。

 更に下半身を引くことで、より深くまでちんぽが入り込み、犬人の所有物であるという証が刻みつけられる。

 ぶ厚い筋肉と脂肪がぶつかり合い、汗と淫液がほとばしり、この部屋にまで届きそうな濃厚な性の匂いが立ち昇る。

 

「いいかっ!テメェはおれの奴隷だからな!ちんぽのために死ぬ気で働けよ!いいなっ!」

「はっひぃいい゛ぃいぃいぃ❤❤❤このおちんぽさまに一生仕えまずう゛ぅうぅうぅ❤❤❤❤❤」


 マンコ以外の全てがまともに動かず、ちんぽに使われるだけの肉人形へと化していた。マンコからグボォ❤と下品な音を立てながらちんぽに奉仕するだけの性処理道具。

 冒険者ではない。人ですらない。ちんぽを受け入れるだけの肉穴であり奴隷。それが何よりも幸福だった。

 

「い゛っ❤❤い゛いぃいいぃ❤❤❤」


 マンコがぎちぎちにちんぽに食らいつくと、それに呼応するように今夜で一番大きな快楽の波が押し寄せようとしていた。

 

 トカゲの人生を終わらせる、大津波が。

 

「イクぞ……!いく、いくぞっ!孕みやがれっ!」

「――う゛っごおお゛ぉおおおぉぉぉおおぉぉおぉ❤❤❤❤❤❤」


 結腸に放たれる大量の白濁がマンコだけではなく結合部の外までも白く染めた時、トカゲの意識はホワイトアウトしていく。

 

 最期に思い出したのは幼い頃に交わした約束。

 世界で一番の冒険者になるという子どもじみた自分への約束を、何故か思い出した。

 

 だがそれも快楽で塗りつぶされてすぐに消えてしまう。意識を失う間も犯されて、たたき起こされて種付けをされるうちにすぐに忘れてしまうだろう。

 

 夜が終わっても。朝になっても。

 ちんぽの奴隷として使われるだけだ。

 トカゲの冒険は、ここで終わってしまったのだから。

 

 ***

 

 ここは、レベルがマンコの感度となる世界だ。

 冒険者たちは力を求めると同時にマンコの疼きに苦しめられ、ちんぽを求めるようになる。

 仲間同士で慰め合うか、金で男を買うか、冒険者を止めて平凡な人生を求めるか。彼らは様々な道へと進む。

 

 今日話すのは、この世界にとって良くある話だ。

 

 そして、道を間違え袋小路に入る者もいる。

 この日から一人の冒険者が街から姿を消した。腕の立つ新人だと噂されていた男だが、すぐに忘れられるだろう。冒険者など数多おり、消える者をいちいち気にはしていられない。どこかの冒険者ギルドで身体を売っているだとか、愛人になっただの囁かれたが、良くある噂話でしかない。

 

 今日の話はこの世界にとっての良くある話。

 ありふれた一つの終わり方だ。

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