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「兄ちゃん、一人でプールなんて寂しくねぇか?」


 夏休みに入って、数日。まだ課題を片付ける心配はしなくてもいい頃。おれがナンパをされたのは、できたばかりの大型レジャー施設だった。

 おれの股間を無遠慮に眺めてきたのは、大学生らしい雰囲気の熊二人組。片方は茶褐色の毛皮は小麦色に焼いた肌のようで、胸も腹も手足も太い男らしい身体にぴったりとはまっていた。

 もう片方は灰色熊種で、夏には似つかわしくない落ち着いた色をしている。だが、盛り上がった筋肉と脂肪とのギャップによってかえって存在感がある。

 

 ついでに言うと、けばけばしい警戒色の水着がどちらにもぴったりだ。いや、ナンパをしてるんだから、雌を誘う男のカラーになるのかもしれない。

 

「ん、一人ですよ。彼氏が急に来られなくなったけど、プールは来たくって」

「へー、そりゃかわいそうに。ちょっとおれらと遊ぼうぜ」

「おれたちも友達が急に来られなくなってな。人恋しかったんだ」


 そう言っておれの腰掛けていたビーチチェアの両サイドにどかっと音を立てて座り込んだ。ケツ肉だけでおれの体重ぐらいはあるんじゃないかという巨体がのしかかり、椅子がみしりと悲鳴をあげた気がした。

 日の匂いがする空気に、潮の香りが混じる。目の前にあるのは海に見せかけた人口のプールだけ。それでもしょっぱいような心地がするのは、熊二人から迸る汗のせいだろう。

 

「おれぁ茶館(さかん)な。そっちのは灰村。大学生」

「きみは高校生?なら一人でこんなところ来ないか。いろいろうるさいだろうし」

「大学生ですよ。あんま頭良い大学じゃないけど」

「えー、めっちゃ頭良さそうだけどなぁ」


 へらへらと笑ってみせるが、嘘だ。

 おれはまだ高校生で、そもそも彼氏なんていたことがない。ただ、性欲と本能で生きてそうなナンパ男が好みそうな設定をでっちあげたに過ぎない。

 そして『嘘』にうまく引っかかってくれたようで、雄熊二人は鼻息を鳴らしつつおれのそばへとにじり寄る。毛皮がおれの肌をくすぐる距離になってから、茶館が手に持っていたドリンクを差し出した。

 

「これもなんかの縁だしさぁ、今日はおれらと遊ぼうぜ。奢るからさ!」


 いかにも人畜無害ですという笑顔で。

 人懐っこく、下心の無い声色で。

 こうして何人もの男を食ってきたんだろう。でも、おれには薄皮一枚で渦巻いている情欲が分かってしまう。反対側ですました顔をしている灰熊が、ちんぽを硬くしていることだって分かるんだ。

 

 おれにも同じ欲望があるから。

 雄として、性欲を晴らしたい。雌の身体を貪って自分のもにしてやりたいって浅ましくて醜くて獰猛な欲望があるから。

 

「なあ、その恰好だと暑くないか?せっかくプールなんだしさ、パーカーとか脱いじまったらどうかな?」

「たしかにここ暑いよなあ。プールに飛び込んだら気にならないんだろうが」


 露骨に脱がせにくる二人に、内心で苦笑してしまう。

 プールサイドに建てられたリラックススペースは木製の屋根のおかげで直射日光こそ避けられるが、うだるような熱気までは和らげてくれない。

 下は水着で上にパーカーを着ている格好だとじわりと汗が染み出してくる。まあ、これも男を引っかけるための囮みたいなものだし脱いでしまおうか。見るからに露出が多い格好だとナンパ野郎は警戒すると思って纏った小細工だ。

 

「おほぉ……❤」


 茶館から漏れ出た淫らな声を聞き逃さなかった。

 パーカーを脱ぎ捨てるついでにわざと腰を揺らしてみると、二人の視線がちんぽへと集中する。

 普段なら恥ずかしくてはかないであろうビキニタイプの水着はおれがちょっぴり自慢に思っている巨根の形を浮きだたせる。ちょっと揺らすだけでも膨らみが弾み、踊る。こいつも男を引っかける疑似餌みたいなもんだ。

 

「な、泳ぎに行く?ここでだべっててもいいけどさ」

「んー、おれ泳ぐの下手でさ……二人は上手そうだよね、筋肉ついてるし」

「まあ、それなりに。おれたち二人ともラグビー部なんだが、運動なら大体好きだから良く泳ぎに行くんだ」


 少し身体を褒めると、二人とも立ち上がってでかいケツ肉と雄っぱいをアピールしてくれた。

 ラグビー部と言われて、全身にみっちりと肉の付いた体躯に納得する。巌に手足をくっつけたような身体は見てくれではなく戦うために鍛えた男のそれだ。触れなくても肉の詰まり具合が分かる身体はまるで大砲の玉。

 

 二匹のデカケツに張り付いているのは、赤と黄色のボックスタイプ。本当なら尻をすっぽり隠せているはずの水着が、ケツ肉に食い込むばかりかムチムチな肉の形が丸分かり。きわどいビキニタイプをはかず、本来ならばまともな部類に入るはずの水着をあえてサイズ違いではいているのは趣がある。特に、丸々としたケツの形で引き延ばされたカラフルな水着は今すぐ頬ずりしたい淫らさだ。

 

「二人ともカッコイイなぁ。おれなんかと遊んでいいんですか?」

「いやー、全然モテねえんだよおれたち。相手募集中っていうかぁ」

「だから、きみみたいな可愛い子と遊べてラッキーだよ」


 警戒心を煽らない笑みを浮かべると、灰村はビールを煽った。社会人にはない緩さと、高校生では出せない少しばかりの成熟した空気。それにこの肉体とたぶんイケメンの部類に入るであろう熊の顔。これなら大体のちんぽは堕とせてしまうんだろうな。

 今日もおれを食っているつもりで内心舌なめずりをしているに違いない。ちょろくて、簡単にモノにできてしまう頭の緩そうな大学生ちんぽ。そう思っているんだろう。

 

「へへ、じゃあ今日はいっぱい遊びましょうね。今晩は近くのホテルに泊まるつもりなので、遅くまで遊べますよ」


 馬鹿っぽい顔で微笑んでやると、二人は勝利を確信したように腰を揺らした。罠にかかった獲物をどうやって調理してやるか頭を巡らせているに違いない。

 

 だが、この二人には分からない。

 おれは罠にかかったんじゃなく、自ら飛び込んだことに。おれは貪り食われる獲物じゃなく、馬鹿な雄熊を狩る捕食者の側であることに。

 

 おれがこの世界――『マンコが感じるほど男らしい世界』にやって来た異世界からの来訪者であることを、彼らは知らない。

 

 ***

 

 今日も元気にこの世界は狂っている。

 ケツがデカくて雄っぱいもでかくて筋肉むちむちなマンコモロ感虎獣人なんてパーフェクトな雌野郎が、マンコにちんぽをハメてこいとねだってきて、しかもそれが男らしい行為と評される。

 

 最初はおれだって戸惑ったが、今じゃすっかり順応した。

 おれの方からモーションかけたら大体即ハメでてきてしまうので、物足りなく感じるぐらいだ。ちんぽを犯されてなすがままにされるなんてことは少なくなって、おれがリードしてのセックスが大半になった。屈強なマンコのセフレに犯されたりはするけれど、行きずりのマンコ相手じゃ途中でおれが責める立場になる。

 

 それはそれで楽しいんだが、元の世界でのハーレム物と同じようなシチュエーションになってしまう。雄の性欲丸出しの野郎にレイプまがいで搾られて、性欲を晴らす肉バイブ兼性奴隷みたいな扱いでちんぽを使って欲しくなる。

 

 ということでおれが選んだのがこのホテル併設のリゾート施設。

 ちゃらくてヤリチンっぽくて、身体がいい具合のちんぽを誘うための逆ナンにやってきたわけだ。

 ちょうどよく見つかるわけもないし、夏休み中は毎日通う覚悟でいたんだが――

 

 ***

 

「結構エロいビキニはいてるよなぁ❤へへ、ギリ見えちゃいそうだ❤❤」

「あっ、ちょっと!触らないで……」

「人族の身体はいいな❤❤細いのに肉はついてるし、鱗よりもすべすべだ❤」


 早速当たりを引いたようだ。

 アルコールが入って気分が良くなったのか、それとも周囲から人気が減ったからか、二人のグローブみたいな手がおれの太ももをまさぐり始める。

 茶色い指先が鼠径部と太ももの境界線に潜り込む一方で、灰色の手のひらはふとももを好き勝手に撫で回す。おれは「やめてくださない」なんて態度をとるが内心ではついに来たなと興奮していた。

 

「ちんぽの形浮き出てんじゃん❤ンなスケベ水着はいといて恥ずかしがるなよ❤❤」

「あっ、駄目だって。こんなところで」

「大丈夫だ❤❤ここの監視員は知り合いだからな❤ちょっと騒いでも、誰もこないからな❤」


 灰色熊は優し気だった目つきを上弦に歪ませると、耳元で囁いた。つまり、騒いだところで無意味だと言外に伝えているわけだ。

 おれは既に熊の縄張りに入ってしまっている。もう逃げられず、あとは牙にかかるのみ。

 二人は両サイドからビキニに指を引っかけて、クイクイと引っ張り上げてくる。何が楽しいんだと思うが、おれもオスケモの下着をケツに食い込ませるのは大好物だし文句は言えない。

 

「い、痛いからやめてください。ほら、身体に食い込んじゃうから。見てください」

「おおぉっ❤❤」


 少しばかり腰を浮かして股を開いて見せる。肌に食い込んだ水着を指先でかきだしつつ、ちんぽを見せつけるようにクイッと腰を突き出してやる。

 飢えた獣に生肉を差し出す愚かな行為だが、すべては計算づくだ。積極的に誘うんじゃなく、自分のエロさに無自覚な雌を装ってみせる。その方がこいつらは興奮すると分かっているから。

 

「……あぁもう我慢できねぇ❤❤ヤっちまっていいよな、コイツ❤」

「おれはとっくにそのつもりだったぞ❤エロガキは大人として、躾けてやらないとな❤❤❤」

「ふ、二人とも何言って――んむっ!?」


 とあまにも自然な動きすぎて反応ができない。といった風に目を丸くして硬直する。後頭部に手のひらが回されたかと思うと、次の瞬間にはちくちくした毛皮に感触とぬめった舌の柔らかさを感じていた。

 

「ふぐぅっ!な、にぉおぉんっ!んんんぅ!」

「逃げるんじゃねえよぉ❤❤舌出せ❤んじゅるぅうぅぅぅ❤❤❤」


 おれの唇、というより顔の下半分はマズルで塞がれて生臭い息が顔に吹きかけられていた。そして口に潜り込んだ舌はあっという間におれの舌肉をからめとり、巻き付いたまま口内をめちゃくちゃにかき回す。

 優しさなんて微塵もないおれを貪るようなキス。雄そのものの口技におれも唾液を流し込んで返したくなるが、そこはこらえて舌に翻弄されるフリをする。

 

「おっと、動くなよ❤❤キスぐらいはさすがにしたことあるだろう❤」


 昨日も教師相手にしていたよとはと答えずに舌で歯列をなぞられるに任せる。後ろからは灰村が抑え込んできて、全身が汗臭い毛皮に包まれる。前に回された太い腕はキスの代わりとでも言うかのようにおれの身体をまさぐった。腹をくすぐり、太ももの裏側を指でなぞり、片方の手ではずっと股間を撫でている。

 

 身をよじらせてやるとキスの相手は機嫌を良くし、舌肉をいっそう激しく動かし始めた。唾液は口から溢れておれの口元から首元までも伝わり落ちる。グチュグチュと舌をからませてから、茶館はおれの顔を上向きにして、そのまま太い舌が咽頭まで突っ込まれ直接唾液を流し込まれる。

 

「んんううぅっ!」

「んっ❤ぶぅう゛ぅうぅぅぅ~~~❤❤❤」


 おれは何の抵抗もせず、もっともするつもりもなかったけど、若い雄熊から流し込まれる唾液を喉で受け止めて味わうことしかできなかった。

 茶館の舌はさっきまで飲んでいたビールであろう苦いような、えぐいような味とアルコールの香りがして、不道徳な男とキスをしている実感が湧く。

 おれが喉を鳴らして唾液を飲み干すと、茶館は満足した様子で鼻息を荒くする。

 

「ふっほぉお゛❤ずるっ❤❤ちゅ❤すっげ❤おれの唾液は美味ぇだろ❤よく覚えとけよぉ❤」

「ちんぽも機嫌を良くしてるからなぁ❤唾液を飲まされるのが好きな変態なんだろう❤❤おれのも飲ませてやるからな❤」


 煮えたぎった男の欲望を流し込まれている間も灰村は揶揄するように囁いて、肌の上に手のひらを這いまわらせてくる。酸欠と熱気、そして雄臭さのせいで頭が茹る。これは童貞ちんぽならばあっという間に堕ちてしまうだろう。

 

 おれはどうにかディープキスから逃れようとするフリをしたが、二匹の腕で捕らえられているために何もできず、なすがままに口内と舌肉を蹂躙され、濃厚な唾液を臓腑へと流し込まれる。そして、唾液の味が味覚にしがみついたころになってようやく茶館の顔が離れた。

 離れる間も舌を巻きつけたままだったから、おれの舌も引きずり出されてまるで未練がましくすがりついているかのように舌肉を追いかける。じゅるり、と離れても舌を出したまま震わせているとまるで犬が餌をねだっているみたいだ。

 

「ん❤もっとキスして欲しいのかよ❤❤かーわいいなぁ❤んむっ❤」

「ちがっ!やめ、ぇ」

「オイ、次はおれだ。そいつと違って上手いぞ、おれは」


 しつこく舌に吸い付いて来る熊の口から逃れると、今度は灰村の顔が目の前に突き出される。べろり、と唇を舐められて口を開けるとすぐに舌を突き入れられて、さっきと同じように口内を好き勝手に荒らし回される。

 獲物の腸を食い漁る時のような動きで舌肉が暴れ、舌が逃げようとしては絡みついて、ナメクジの交尾をした後は口蓋のざらつきを舌先で撫でる。確かに茶館よりも巧みで、荒々しいだけではなくおれを快楽で蕩かせるような淫らさがある。舌肉が溶けて、飲み込まれてしまいそうだ。

 

「んんっ❤じゅ、ちゅ❤❤ずるるぅぅ❤」

「キスだけでエロい面になってきたなぁ❤❤な、もっとして欲しいだろ❤ホテルで可愛がってやるよ❤おれたちの新しい専用ちんぽにしてやる❤❤嬉しいだろ❤」

「だ、誰がそんなああっ!やめてぇ」


 おれが拒んだ演技をしようと口を引き剥がすと、茶館の舌がおれの耳をべろりと舐めて、さんざんおれの舌肉をいたぶった舌先を耳穴へと突き入れてかき混ぜるようにして囁きを吹き込んだ。

 耳から伝わるこそばゆさとくちゅりと鳴る水音を聞いて背筋が粟立って、全身震えてしまう。思わず甘い声を出そうとした口はまたもキスで塞がれて、二人で口内と耳穴の両方を犯される。

 

「ん゛っ!うぅ!」

「な~❤来るだろ❤❤来ないならやめてやらねえぞ❤」

「それともやめないで欲しいか❤❤ここでヤってもおれたちは構わないぞ❤彼氏にもレイプされたって知られるだろうがな❤」

「そ、そんなのっ、んぶぅ」


 反論しようとすれば茶館の舌を捻じ込まれ、代わりに灰村の舌が耳をほじくり返す。周囲から人気が消えたとはいえまだ日が落ち切っていないプールサイドだ。こんなところで犯されれば誤魔化しようがないだろう。

 もちろんこいつらだって困るんだから、ハッタリだとは分かる。でもここは素直に屈したフリをして連れ込まれるのが一番楽しめるだろう。キスと愛撫のせいでおれのちんぽはぎんぎんで、水着に卑猥なテントを作ってしまっているんだ。

 

「わ、分かっひゃぁ。行く、行くからやめて」

「よっしゃ❤んじゃ早速行こうぜ❤❤朝までハメ殺して、彼氏マンコじゃイけねえように調教してやる❤」

「金玉空になっても許さないからなぁ❤覚悟しておけよ❤❤❤お前が行くって言ったんだからなぁ❤」


 二人の手がビキニを盛り上げるちんぽを握りしめ、水着の生地ごしにおれのちんぽを追い詰める。この世界の男にとっては、ちんぽを握りめられるなんてケツ穴を撫でられて犯すと宣言されているも同義だ。

 

「さ、行こうぜ❤❤こーんなデカマラヤっちまうの久しぶりだぜ❤❤❤」

「やりすぎるなよ❤前ヤった童貞はイきすぎで失神したからなぁ❤❤ヤられて泣きながら喘いでるのを見るのがいいんだ」


 二人にはやしたてられ、おれは間に挟まれるようにしてホテルへと引きずられて行く。捕らえた獲物を逃がすまいと抱きしめる二人はでかすぎるケツを揺すっていて、おれを食らいたくて待ちかねていた。この世界の雄にとってはなんの自慢にもならないのだろうが、ボックスタイプの水着にも凶悪なサイズのデカマラが形を明瞭にしていた。

 

 茶館の腕はおれの肩へと回されて、雄っぱいを頬へと擦りつけてくる。灰村の腕は腰を抱いていて指先で腰をくすぐってくる。どうあがこうが逃げられず、おれはなすがままに二匹の汗臭い毛皮に挟まれたまま。

 

「マンコもう濡れてきちまったぜ❤触ってみろよ❤❤」

「や、やだ。そんなの……」

「お前のちんぽを犯してやるマンコだぞ❤❤今のうちにご機嫌伺いをしておけよ❤」

 

 二人に命じられ、おれは仕方なく、恐々とって感じの顔ででかいケツへと手を伸ばす。その卑猥すぎる肉の塊に手を伸ばした瞬間思わず声を出しそうになった。今までいろんなケツを揉んで、引っ叩いてきたがこの二人のケツ肉は、デカさだけなら最上位だしその肉の詰まり具合も半端じゃない。

 力を込めて揉んでみると薄っすら纏った脂肪のぶんだけ沈み込むが一定まで進むと筋肉の鎧で跳ね返される。水着が食い込む部分に指を潜り込ませ、デカケツを揉みこむと左右から甘ったるい声が聞こえた。

 

「おひぃいぃ❤んあぁ❤❤いいぜ❤しっかり揉めよ❤」

「自分が❤んっ❤マンコ大好きドスケベちんぽですってアピールしろよ❤❤止めたらお前のちんぽを可愛がってやるからなぁ❤」


 周囲からじろじろと見られても二匹に恥じらいはなく、むしろ誇らしげにケツ肉を通行人へと振っていた。本当なら恥ずかしがらなければならないのはおれの方で、とんだ淫売だなと言いたげな目でオスケモどもがおれを見つめていた。

 

 お望みどおり、顔を伏せて視線から逃げるように歩いてやった。

 通行人どもも、左右の雄熊どもも、おれが顔を真っ赤にして恥じらっているんだと思ってやがるんだろう。

 

 実際は、熊二匹と同じような下衆な笑顔で顔を歪めているんだけどな。いよいよ獲物を食うことができるって、おれはケツを鷲掴みにしながら笑いを必死に抑え込んでいた。

 

***


「ふーーっ゛❤❤むふぅう゛うぅぅ❤んぶうっぅうぅ❤❤❤」

「ちゅ❤ンジュルルルゥツ❤❤❤じゅろおおぉ❤」


 雄熊の住処に入った瞬間に、唇へと再び舌が侵入してきた。今度はぶ厚い舌肉が二枚。情欲で恐ろしく火照った身体に挟み込まれて、身動き一つ取れない体勢で口内を凌辱される。

 二人は鼻息を吹きかけあうことを厭いもせず、舌が擦れ合っても甘やかな声だけを出して、おれの中で唾液を混ぜ合った。

 

「んっぶぅうぅ❤あぁぁ❤❤舌柔らけぇ~~❤んんんっ❤❤」

「ざらついてなくていいなぁ❤❤ほら、唾液をもっと舌を突き出せ❤」

「ふぁ、ふぁいいぃ」


 命じられるままに舌を突き出すと、さっそく二匹のマズルが食らいついてくる。茶館が舌先で何度もおれの舌を弾いてくれば、灰村は舌をふくんでちゅうちゅうと赤ん坊のように吸い上げてくる。

 舌先から口内まで快楽が満たし、キスだけでも達してしまいそうだった。しかも、二人の手がビキニの上からちんぽを撫で回し、睾丸を優しく揉みほぐしてくるのだ。たまらないといった体で腰を振ってみると二匹は満足したように顔を舐め上げてきた。

 

「へへへ❤もうイきそうか❤❤自分から腰振りやがってエロガキめ❤」

「このまま手コキでイかせてやってもいいぞ❤❤潮噴くぐらいに気持ちがいいぞぉ❤❤❤」

「お前に手コキされたこいつの金玉空になっちまうだろ❤もったいねえよ❤❤❤こ~んなデカマラと金玉だからザーメンも濃いんだろうなぁ❤」

「だな❤❤スーッ❤んふぅぅ❤❤脳みそ痺れそうだ❤」


 二人はおれの前に膝をついて、鼻をすんすんと鳴らす。汗と雄の匂いが二匹の知性を鼻腔から犯せば、肥えたケツ肉が震え出す。

 おれが怯えた表情をつくってやると辛抱たまらないとちんぽへ食らいついてきた。茶館は金玉から、灰村はビキニが張り付いた亀頭から、舌を伸ばしてちんぽに貪りつく。

 

「あっ!そんなところ、舐めるなぁ!」

「ん~~❤❤くっせぇちんぽだな❤ザーメンの匂いでマンコ疼くじゃねぇか❤❤❤」

「彼氏はフェラで掃除してくれないのか❤ザーメンの味がこびりついているぞ❤❤❤」


 灰色熊のマズルがビキニごとちんぽを咥えこんだまま器用に喋る。上目遣いで見上げてくる顔は雌が機嫌を伺うのと似ているようで、実際は真逆。ちんぽをジュルジュルと吸い立てながら、喘ぐおれを嘲笑っている。

 もう一匹の鼻先はおれの会陰部から金玉までを重点的に嗅ぎまわり、ビキニに隠れた金玉をひきずり出しては黒い鼻を押し付けてくる。もちろん舌での奉仕も忘れずに、乳首でもしゃぶるみたいにおれの袋を唾液まみれにしていく。

 

「おほぉおぉ❤❤マンコとろける❤❤❤こいつのガキ孕んでやるってクパクパしてやがるぅ❤❤」

「おれもぉ❤ちんぽの味で脳みそマンコになるっ❤❤❤雄マンコ子宮が下がってるぅ❤お゛ぉおぉ❤❤」


 巨岩のような二色のケツはゆっさゆっさと左右に振りたくられ、ぶつかり合うと肉がだぷんと波打った。ただでさえ布面積が少なかった水着は勃起ちんぽに引っ張られケツ肉へ食い込んで、愛液のシミというデコレーションを加えられ卑猥すぎる布切れになっていた。おれのちんぽでハイになったのか、片方は鼻の下を伸ばしきってちんぽをしゃぶり、片方は相貌を崩れさせて金玉を転がしていた。

 

「おおぉ❤あーもうマンコ限界❤❤種付けさせたくて膣締まる❤❤❤おれが先にヤっちまうけどいいよな❤な❤」

「お前はいつもそうだなぁ❤❤仕方ない❤おれが風呂から上がるまでに緩マンでちんぽの準備させておけよ❤❤❤」

「テメーが戻るまでにザーメン全部搾っといてやるよ❤❤萎えちんぽでもしゃぶってな❤❤❤」


 おれの意思なんて無視して、まるでゲーム機のコントローラーを使う順番でも決めるように二匹は笑う。これだよこれ。下衆な男の欲望丸出しで、肉バイブ扱いでオマンコさせられるんだ。おれが思わずちんぽを跳ねさせると、獲物を独り占めにした熊はうっとりと頬ずりをする。安っぽい繊維の上からちんぽを擦られるとむずがゆく、腰をくねらせるおれを茶館は軽々持ち上げる。

 

「ぶへっ❤もう待ちきれねえかぁ❤❤お待ちかねのオマンコブチこませてやるよ❤彼氏の粗チンとは違うマジモンの雄マンコだ❤❤❤❤」


 ソファにおれを座り込ませて、でかい熊もぴたりとおれに巨体をくっつけた。ちんぽから太ももまでいやらしく撫でながら、甘えるように身体をよりかからせる。

 と言っても当人は甘えている気なんて少しもなくて、おれを追い詰めているつもりなのだろう。舌なめずりが止まらず、目にはハートが浮かんでいた。ケツに食い込んでいた水着を脱ぎ捨て、熊の巨根から汁が垂れる。

 

「おれが先で良かったな❤❤❤あの灰色の野郎と違っておれぁ優しいからよ❤マンコ狂いの肉スタンドにするぐらいですむぜ❤❤❤」


 もう既になっている気もするが。茶館はおれ黙っているのを怯えているのと解釈したのか、嗜虐性を露わにしてビキニを引き裂いた。

 腹を打つ巨根を見て我慢は限界を迎えたようだ。脈打つ巨根を握りしめて、うっとりとした息を吐く。

 

「でっけぇちんぽしやがって❤❤どうせいろんな男とヤってんだろ❤❤❤何人とオマンコしてきたんだ❤言えよ❤❤」

「そ、そんな……おれは彼氏としか、そんなこと」

「へっ❤こんなエロチンポじゃ彼氏一人で満足できねえだろぉ❤❤❤おれが毎日使ってやるぜ❤」


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