コミッションss『筋肉、沸々と高温』(終) (Pixiv Fanbox)
Published:
2023-01-13 16:30:35
Edited:
2023-01-13 16:30:54
Imported:
2023-05
Content
のしっ、ずしっ、ゆさっ……
撮影が終わり、解散となった頃にはすでに日が暮れていた。
激しいイベントとは打って変わって、外にはいつも通りの静かな街中が広がっている。
繁華街が近く、明かりには事欠かない。
「ふーっ、ふーっ♡」
収録を終えた冬優子と愛依は、そんな夜の街を歩いていた。
服装はイベントのまま……乳首と股間を隠すだけのマイクロビキニのままだ。
何か着ようにもこの巨体に合うサイズなどロクにないのもあるが、彼女たちにとって折角の筋肉をわざわざ隠す必要がなかった。
なお、あさひは負けた悔しさからか、身体を動かしたくてたまらなかったのか、そのまま走って帰ったらしい。
「はぁ……♡」
先ほどまでのイベントを思い返しながら熱い息を吐く。
全力を発揮し、筋肉の限りを尽くしたイベント。
今は祭りの後のような静けさと寂しさ、少しばかりの物足りなさが全身に残っている。
いくらか冷静さを取り戻した2人だったが、その顔は紅潮していて瞳もどこか蕩けている。
全身から湧き上がる熱と、最高の肉体美を見続けたがゆえの興奮。
ムワアァ……
全力を発揮した名残か、いまだに汗が筋肉の間を流れ落ち、肌からは湯気が立ちのぼっている。
見るからに熱そうな2人の身体、夜の気温も彼女たちには関係ないらしい。
歩くだけでもギチギチとうごめく筋肉が、夜の街の光を反射してヌラリと光沢を放っている。
腕を振るたびに大胸筋がブルンブルンと揺れる。
「うぉ……」
「すっげ」
「筋肉ヤバくない?」
絶世の美女を見たかのように、足を止めて見入る通行人たち。
そのバルクに圧倒され、筋肉に魅了されている。
冬優子も愛依も、その周囲の視線が甘美な快感としてさらに蓄積していく。
運動によるものだけではない、発情した熱が筋肉を満たしていた。
「んっ……♡」
ただ筋肉を使っただけでは、興奮し続けた身体は解消してくれない。
それが性欲であることは、2人とも何となく察していた。
全身に溜まった熱い疼きは、自分の筋肉だけでは満たされないと分かってしまう。
ただ、かといって貧弱な身体の相手に性欲をぶつけたいとも思えなかった。
今の彼女たちが興奮できるとしたら、自分自身のような存在になるだろう。
この身体が相手をするに相応しい、筋肉量と肉体美……。
「「……」」
すぐそばから感じる熱気と筋肉。
一歩ごとに膨れ上がっていく疼きと性欲。
全身の筋肉から伝わってくる衝動は、すぐ隣にいる相手の身体を求めていた。
「ね、ねぇ……」
先に口を開いたのは愛依だった。
どこかもじもじとした素振りだが、以前に街中を歩いたときとも違う様子。
どうやって言葉にしたものか迷いつつも衝動を必死に抑えているのが伝わってくる。
「身体、熱くってさ……どっかで休めないかなって……」
遠まわしに、しかし隠しきれてない誘惑の言葉。
端的ではあるが、それが愛依らしくもある。
「いい場所があるわ」
冬優子も内心では待ち望んでいた申し出に、断る選択肢は微塵もなかった。
2人が入ったのは、いわゆるラブホテル。
その中でもかなり大きな部屋だった。
「ここなら2人でも大丈夫でしょ」
壁に沿って置かれているベッドも長さ、横幅ともにかなりのサイズで、筋肉巨体である冬優子たちでも十分に収まりそうだ。
どかっとベッドに腰掛けると、あまりの筋肉の質量に目に見えて沈みこむ。
「ふぅ……うわ、汗すごいわね」
ずっと筋肉を使ってきたからか、身体を休めてようやく気づく。
自分の身体から熱気とともに立ち上る汗の匂い、そして発情した雌の匂い。
サウナにでも入ってきたかのように全身がしっとりと濡れ、汗の滴がいくつも筋肉の溝を流れている。
無我夢中で筋肉に負荷をかけ続けてきたのだから当たり前ではあるのだが、やはり気付くと気になってしまうものだ。
流石に汗を流すべきかと思う冬優子だったが……
「ん?」
ぬっと巨大な気配がして見上げると、愛依が彼女の前に立っていた。
荒い息と、冬優子と同様に流れている汗と熱気。
彼女は無言でがっしりと両肩を掴み……
どさっ
「きゃっ!」
そのまま冬優子を押し倒した。
予想外の行動に、筋力を発揮する余裕もなく仰向けに倒れ込む。
2人分の重量が乗ってさらに沈み込むベッド。
「ちょっと、まだシャワーも浴びてないから……」
「このままがいいの!」
今までで一番大きな声をあげて、冬優子の静止を遮る愛依。
冬優子のことを尊敬し、その肉体に魅了されていた彼女。
会場でも相対した圧倒的な筋肉、その全身をそのまま感じたかった。
ずしっ
大きさだけなら冬優子よりもデカい褐色巨体が冬優子の全身を覆うように密着して、筋肉ごしに熱が伝わってくる。
困惑しつつも、冬優子の肉体は愛依の身体に勝手に発情していた。
押し倒されたことに歓喜し、熱く目の前の相手を求めている衝動が内側から湧き上がってくる。
ためらっていた冬優子だったが、次第に性欲と衝動が全身を支配してゆく。
愛依の腕が伸びてくるのを自然と受け入れていた。
さすっ、ぬちっ、つぅっ……
筋肉の溝に指を這わせ、張り出した筋肉を褐色の分厚い手のひらで愛撫していく愛依。
適度に脱力しているため、お互いの筋肉がむっちりとたわむ。
「んっ……」
もちろん心地良くはあるのだが、どこか物足りない。
全身から押し寄せる快感……競技中のような、肉体と精神すべてが筋肉と衝動に包まれるような感覚。
冬優子は、理性すら吹き飛ばすような刺激を欲していた。
「ちょっと待ちなさい」
両腕で愛依の身体をそっと離して、一息つく。
思う存分に快楽を得るために、一つやってみたいことがあった。
「……コレ、使わせてもらうわ」
取り出したのは、いつものスマホ。
ここで使うとは想像もしてなかったようで、愛依の顔に驚きと少しばかりの困惑が浮かぶ。
「なんで……」
「3人の中で最下位だったでしょ。罰ゲームだと思いなさい」
怪力王のイベントにおいて、トップ争いを繰り広げた冬優子、あさひ、愛依の3人。
しかしストレイライトの中でみれば、愛依が一番ポイントが少なかった。
そもそも、ヴィジュアル寄りの愛依の身体は競争向きでないというのはある。
ただ、スペックという点でみればそこまで差があるとは思えない。
そのデカさが結果に結びつかないのは冬優子からしても歯がゆさがあった。
小柄なまま筋肉を詰め込み、全力を出し尽くすあさひのようなタイプが珍しいのもある。
ただそれ以上に、愛依本来の気質がどこか影響しているのだろう。
「じっとしてなさい」
冬優子がアプリを弄っていく。
筋肉量の欄……ではなく、バストとヒップの項目。
バストは胸から背中を回して測定するため、数値は筋肉の分も含まれる。ヒップについても同様のことが言えるだろう。
すでに大胸筋と広背筋によって150を超える数値を示していた欄に、さらに上乗せした値を入力していく。
ぐむむっ……むちっ!
「あっ……うあぁっ♡」
ぶっとい腕でさえ抑えきれないほどに、褐色の乳肉が溢れだしていく。
ベッドに座ったまま、愛依の身体がさらにデカくなる。
大胸筋もすさまじいのに、その上に乗った脂肪の膨らみは規格外の爆乳へと成長し、胸板どころかへそ上まで下乳が押し寄せている。
それだけの質量でありながらも、乳肉はほとんどたわむことなく前に突き出している。
胸板のデカさも相まって、スイカ以上の何か……ビーチボールでも抱えているような様相だ。
ムニュ、ムチッ、ダププッ!
さらに下半身でも肥大化が進行していた。
体重を受け止めてクッションのようにたわみながら、むっちりとベッドの上に溢れだす褐色の尻肉。
太腿も筋肉の上を艶肉が包み込み、がっしりとした輪郭を描きつつボリュームたっぷりの艶めかしい脚線美を描いている。
これらの脂肪を支えるため、バランスを取るためか全身の筋肉量も数十キロほど増加していたが……2人にとっては素晴らしいものでしかない。
全身の厚みを増した筋肉の上に脂肪が乗り、褐色の艶めかしい肉感を生み出している。
圧倒的バルクの肉体美と、女としての魅力が詰まったプロポーション。
「グラビアならあさひに勝てたでしょうね」
少しばかり乳房を羨むように呟く冬優子。
目の前の身体の魅力にやられかけているのを自覚しつつ、心からの称賛だった。
「あっ、んくっ……」
一方で、愛依の方にはあまり余裕がなさそうだった。
頬を紅潮させながら自らの胸を抑えつつ、もじもじと内腿を擦り合わせている。
ビキニの隙間から、汗でない液体が溢れだす。
冬優子の胴体に匹敵するほどぶっとい太腿の間、ビキニをべったりと濡らしつつ内股にまで広がっていく愛液。
「なんか、さっきから興奮がヤバくて……」
「そんだけメスらしくなったら性欲だって桁違いでしょ」
筋肉が、そこに絡みつく柔肉が、目の前の逞しい肉体に発情している。
今にもヤり始めそうな様子の愛依だが、冬優子は距離を保ったまま自分のスマホを差し出した。
「ふゆの身体も弄っていいわよ」
「えっ?」
予想外の言葉に目を見開いて固まる愛依。
冬優子は続ける。
「あんたも好みに変えた方が興奮できるでしょ?」
罰ゲームとは言ってみたものの、対等にヤり合う行為なのだから一方的に変えるだけなのは性に合わない。
それと、自分の身体にも新鮮な刺激が欲しいというシンプルな理由もあった。
「じゃ、じゃあ……」
愛依は冬優子からスマホを受け取り、数値を弄りだす。
どうなるだろうかは、冬優子自身にも分からない。
体型を愛依のように変えられるのか、それとも自分が主導権を握るために小さくされてしまうだろうか。
期待と緊張の中で、愛依の入力が終わり――
ボコォッ!
「っ!?」
冬優子の全身が内側から爆ぜるように膨れ上がった。
イベントの負荷と筋肉への渇望でこれでもかとパンプアップしていた筋肉、それらがさらなる肥大化を遂げ、全身がずっしりと重くなっていく。
アプリの改変はいつものように短時間で終わったが、全身を満たす重さと熱は異様なほどに残っている。
どうなったのだろうと冬優子は自分の身体を見下ろして、目を見開いた。
「すごいわね……」
筋肉の虜になった冬優子ですら、思わず呟いてしまうほどのバルク。
顔面を覆い隠せそうな二の腕は、直角に曲げるだけでも筋肉同士が干渉するほど。
視界の下半分を覆い隠す胸は、もう脂肪らしきものはまったく感じない。
大胸筋のみで構成された膨らみが前方にこれでもかと張り出していた。
デカく、分厚く、逞しく……横幅だけなら、愛依をも上回るサイズだ。
「あんた、もっと胸を盛るとかできたでしょ……」
「冬優子ちゃんは筋肉がいいのっ♡筋肉筋肉っ♡」
愛依は甘い声音をあげつつ、蕩けた瞳で冬優子の身体を見つめている。
誰よりも逞しく屈強な、オスよりもオスらしい冬優子の肉体に、愛依は発情していた。
「はぁ……」
あまりの変わりように軽くため息が漏れるが、求められて悪い気はしない。
腕は半開きのままだし、前に動かすだけで大胸筋が邪魔をする。
あまりにデカすぎて動きにくさはあるが、今夜はベッドの上だけにいるだろうから問題ないだろう。
まだ冬優子は理性を保てているようだが、膨れ上がった筋肉から湧き上がる性欲はさきほどよりも倍増しており、もうあまり持ちそうになかった。
ニヤリと獣のような笑みを浮かべ、理性を自ら破り捨てた。
「そんだけ言うなら……ぶち犯してやるよォ!」
「あんっ♡」
勢いよく押し倒し、全身の筋肉を張りつめさせながらマウントを取る。
胴よりも太い両腿で抑えつけながら、ゴツく太くなった指が愛依の股間へと伸びていく。
ギチュ……
「きっつ、筋肉と脂肪で肉圧ヤバいことになってんぞ」
身体の内側も発達した筋肉がひしめき、内圧が冬優子の指を圧迫する。
さらに子宮まわりの筋肉が収縮し、キュンキュンとうねっているのが鮮明に伝わってくる。
「すきっ♡冬優子ちゃんの身体すきなのっ♡」
常人ならただ圧倒されて終わりだろうが、愛依の褐色巨体は冬優子の責めを受け止めるだけの頑強さとデカさ、そして美しさがあった。
ひとしきり責めて腕が止まったところで、やはり一方的に責め倒すだけでは面白くなかったらしく、強引に体勢を逆転させる。
「ほら、お前も責めてみろよ」
誘うように両腕を広げながら、胸を差し出してくる冬優子。
愛依は誘われるままに、大人の胴体ほどありそうな太さの腕を伸ばしてその胸を掴む。
ぎゅむっ
両手に感じる胸の感触は、乳房というよりも筋肉だった。
肌のすぐ下まで詰まった大胸筋のしなやかさと、ビクビクとした脈動が手のひらから伝わってくる。
冬優子の身体の上に横たわるように、全身を密着させる愛依。
腹筋の上に愛依の爆乳が乗っかり、どっぷりとたわみながら褐色で覆い隠す。
「筋肉おっぱい……サイコーじゃん♪」
両手はただ、冬優子の両胸を揉みしだいていた。
ほぼ筋肉のみで構成され、パンパンに張り詰めた冬優子の胸。
乳首は筋肉によって左右に押し出された状態で、わずかに下を向いている。
「冬優子ちゃんの筋肉、やっぱすごい……」
抱きしめるように腕を回しながら冬優子の胸、大胸筋の間に顔をうずめ、匂いや汗を堪能する。
こうしてじっくりと冬優子の身体を感じる機会が、思い返してみるとなかったのだ。
しなやかに、しかし弾力をもって跳ね返してくる筋肉乳房。
「ちょっと、くすぐったいな……」
身をよじる冬優子だが、愛依の巨体が密着しつつのしかかられた状態では思うように動けない。
両手の刺激に反応してビクビクと筋肉が収縮し、筋繊維を浮き上がらせながら指先を跳ね返す。
(あ~、こりゃ勝てないわ)
愛依は圧倒的な筋肉を全身に感じながら、心の中で白旗を上げる。
バルク、力強さ、美しさ……認識すればするほど、自分よりもすごいと思えてしょうがない。
ただ目の前の身体への愛情と欲望は尽きることがなく、胸を揉む両手を止めてはいなかった。
同時に腰を動かして下半身を擦り付けながら、甘い快感を積み重ねていく。
しかしそれらは全力を出して責めるというよりも、貴重な芸術に触れるような、どこか遠慮した動きだった。
「あーもう、まどろっこしいなぁ!」
「あんっ♡」
愛依の責めが物足りず、しびれを切らして責め返してくる冬優子。
マウントをとっているはずの愛依は完全に主導権を握られ、リードされてしまう。
気持ちいいまでの圧倒……ただ、もう勝ちたいとも思えなかった。
並び立てることが嬉しく、そして幸せなのだ。
そして今も、羨望の的である冬優子の肉体を独占できる……そう考えるだけでもさらなる歓喜と興奮がこみ上げてくる。
愛依の筋肉グラマラスボディも性的な目で視られているのだが、本人はそれを過小評価しているようだ。
どこか受け身になっている愛依に、痺れを切らした冬優子が動く。
「お前だってイイもん持ってんだろっ!」
だぷんっ
お返しとばかりに胸を揉み返す冬優子。
ただ、愛依の乳房はデカい。とにかくデカい。
分厚くゴツく、元のサイズの倍以上になった冬優子の両手でさえも半分も掴めなかった。
巨体かつ爆乳のため、数十キロはあるだろう乳肉の質量。
しかしクーパー靱帯までもが強化されてうるのか、垂れることなく突き出ている。
どぷっ、どむにゅっ、ぶるっ!
胸板の厚みの上に乗っているからより大きく、仰向けになっても適度に自重でたわみながらも、胸板の上で存在感を放っている。
大胸筋によって形成された谷間は、冬優子の胸の中心に走る溝とよく似たラインを描いていた。
指先が軽く沈み込みながら、反発で強く指先が押し返される。
衝撃が全体に行き渡るように揉みしだきながら、全身を擦りつけ合う。
(やっぱ……いい身体してるじゃない)
愛依の身体を堪能しつつ、冬優子は自然と彼女の筋肉を心から認めていた。
一瞬だけ手を止め、本心からの言葉を告げる。
「あんたも十分にメスゴリラよ」
「メスゴリラ……」
冬優子の言葉を反芻する愛依。
自分の筋肉を、冬優子に認められた。
どこか現実感のなかった事実が、自分の身体のことなんだと……自分も目の前の彼女に匹敵する肉体なんだと脳が認識する。
自分が欲情している身体と同じなんだと理解した途端に、ムラムラと沸き上がってくる興奮と衝動。
「……いいじゃん、あははっ♡」
心の底から楽しそうな声で笑う愛依。
彼女は、頭の中まで完全に筋肉に染まりきった。
グチュッ、ニチュ、ヌチュッ……
ベッドの上で、2つの筋肉の塊がうごめいている。
一目ではその筋肉がどの部位かも分からないほどに肥大化した肉体は、筋肉ダルマと表現して差し支えないサイズに達していた。
「んぅ……」
「うぁっ♡」
甘い吐息を漏らし、互いにマウントを取り合いながら、股間や胸を責めつつ筋肉を愛撫する。
上に乗った側の巨体ゆえの質量がずっしりとのしかかり、しかし同等の肉体が受け止める。
大胸筋とともに質量と柔らかさで包み込む愛依の褐色爆乳と、ビキビキに繊維が浮き上がった冬優子の筋肉乳房がたわみ合い、乳首や乳肌が甘く痺れる。
掴めそうな背筋が隆起がグニグニとうねり、顔の倍近くある二の腕が相手の身体に回される。
肉の詰まった尻を揉まれるだけで腰が震え、もっちりと肌が吸いつくように両手を歓迎する。
奥にある筋肉とハリは胸よりもずっと強く、両手を跳ね返すように反発する尻肉。
ぶっとい太腿を絡めながら股間を擦り合わせると刺激に反応して愛液が溢れだし、筋肉の陰影が浮き上がる内腿をダラリと流れ落ちていく。
外側からは見えない深層筋の動きを反映するように、下腹部がヒクヒクと震える。
汗で濡れた肌がヌルリと滑り、全身からお互いの筋肉の脈動が伝わってくる。
「あっ、やんっ、ふあぁ♡」
「んっ、あっ、んくっ……♡」
喘ぎながら衝動のままに身体を重ね、目の前にある肉体の美しさに見惚れながら、その筋肉に責められている事への興奮とともに高まっていく。
股間に指を這わせ、キスを交わし、全身を境目がなくなりそうなほどに密着させる。
乳首が乳房に包み込まれ、ときには筋肉に押し潰される。
筋肉が震えているのが目に見えてわかる。
密着する肌すら快感を滲ませる。
「ヤバっ、そろそろ限界かもっ……♡」
「こっちも」
巨体が快楽の許容量をこえて震えだすが、身体の動きは止まらない。
衝動のままに巨体をぶつけ合い、互いに自らの身体にトドメを刺し……。
溜まりに溜まった全身の疼きと性欲を爆発させた。
「「イクううぅぅぅッ♡♡♡」」
絶頂。
愛液をゴプリとこぼしながら、太く甘い声をあげてよがる2人。
股間だけではない。
全身の筋肉が甘く痺れてピクピクと痙攣し、血管が浮き上がり、汗が噴き出す。
肉体の大半を占める筋肉から押し寄せる快楽に、2人とも抗えるはずもなかった。
快楽、そして互いの熱と筋肉だけが脳内に流れ込んでくる。
「あっ……ふあぁっ……♡」
「んくっ……ひうっ♡」
巨体を震わせながら喘ぐ2人。
甘い余韻が筋肉を痺れさせ、脳を蕩けさせ、目の前の相手を求めだす。
筋肉が生み出す無尽蔵の体力と性欲は、底なしの疼きとなって全身を満たしていく。
まだイき足りない。
もっと目の前の筋肉を味わいたい。
冬優子は蕩けた頭のまま、愛依に声をかける。
「デカいイベントだったし、明日もオフでしょ。このまま続けるわよ」
「……うん♡」
2人は身も心も筋肉のみに染まっていた。