Home Artists Posts Import Register

Content

Skebの依頼で書いたssです。 神社を訪れた不幸体質の青年が、不思議な巫女さんたちによって身も心も変えられていく話です。 ジャンルとしてはTSF、ふたなり、筋肉娘、虎娘……などになります。 全体で20000字、本ページは約4700字です。キリのいい場所で区切りつつ更新していきます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~ 「ここかぁ……」 観光地の街並みから外れた山の中腹、木々の生い茂る細道を進んだ先。 一気に視界がひらけて、突如ドンと構える大きな鳥居が目の前に現れた。 朱塗りの太い柱、中央に場所の名前が記されている扁額を見上げながら、目的地に着いたことを確認する。 俺、山野修はようやく取れた休暇を利用して、とある神社にきていた。 「少しでもマシになればいいんだが……」 キッカケというか原因は、身の回りに起きた様々な現象の積み重ね。 不幸というか、災難というか……仕事でもプライベートでも運に恵まれないことが立て続けに発生し、俺の財布や精神にかなりのダメージを与えていた。 どれもこれも自分ではどうしようもないことばかりで、しかし負担ばかりが降りかかってくる。 精神的にも行き詰った感が強く、このままだと心身に支障をきたしかねない……そんな危機感が募る中で、ふと脳内に浮かんだのが、 (こうなったら神頼みか) 神社への参拝だった。 よくよく考えてみると忙しくて正月も初詣にすら行けていなかったし、自分でどうしようもないなら誰かの力を借りるくらいしか思いつかない。 少なくとも精神的な助けにもなるだろうし、やるだけやった方がいいだろう。 正直、効果があるかは分からない。ただ藁にもすがる思いではあった。 そしてようやく取れた休みを利用して、観光がてら街を回りつつこの神社に向かうことに決めたのだった。 実際のところ、メインはこっちの方まである。 どこに行けばいいのか調べている中、なんとなく惹かれてこの神社を訪れることに決めて、逆算するように近くの観光地のホテルを予約したのだ。 「結構広いな……」 交通の便がかなり悪いことを除けば、有名な神社と比べても遜色ない規模だ。 山の中にあるのに木の葉や落ちてたり雑草が生えたりもしていないし、かなり丁寧に管理されているのだと思う。 虎を祀っている神社らしいが、なかなか珍しい。 とはいえちょうど干支も寅年だし、偶然だとしてもいいタイミングだろう。 そんなことを思いながら参道の石畳を踏みしめ、鳥居をくぐって境内へと入っていった。 「誰もいないな……」 参拝のための建物へとまっすぐ歩いてみるが、人の気配が少ないどころか誰もいない。 まぁ何でもない平日に、わざわざ訪れる人なんでいる方が珍しいか。 しかし参拝客がいないのは仕方ないにしても、大きな神社なのに神職の人も見当たらないのは困る。 厄年ではないから、こういうときは祈願とかになるんだろうか。予約もなしにできるのかは分からないけれど……とにかく窓口がないと始まらない。 辺りを見回しながら広い境内をうろうろと歩き回っていると、拝殿の後ろにチラリと見えた巫女服が目に留まった。 「すみませ~ん」 声をかけながら駆け寄る。あちらも俺の存在に気づいたようで、顔を上げてこちらに身体を向けていた。 白を基調とした和装に、紅く丈の長い袴。出で立ちからして、間違いなく巫女さんだろう。 「ちょっとお聞きしたいことが……」 近づいて彼女の前に立ったところで、俺はあることに気づいて驚きで固まった。 「あら、何かご用ですか?」 まず巫女服の方はその装いの通り、女性だった。 通った鼻筋に切れ長の瞳、凛とした顔立ちの美貌に、柔和な笑みを浮かべている。 そして日の光を反射してきらめく、艶やかな銀髪。 とにかく「和風美人」というものを象徴するような容姿だ。 ……ただ、圧倒されたのはそこじゃない。 (でっか……) 背が高い。一般的な男性の身長である俺よりも頭が半分ほど上にあるので、180センチはあるんじゃないだろうか。 そのぐらいの高さがあるから、わずかに視線を下げるだけで彼女の胸が視界に入ってくる。 巫女服ごしにもわかる胸の膨らみは、みるからにかなりのボリュームがあった。 いわゆる巨乳という感じで胸板の中に収まってはいるものの、長身ゆえにそのサイズ自体は相当なものだろう。 女性的でありつつも華奢な印象はないというか、体格もかなりいい方になるだろう。 あまり目にするタイプではないけれど、バレーの選手とかを連想する。 「あ、えっと、祈願をしたいのですけど、窓口の場所が分からなくて……」 「あら、そうでしたか。うちはなかなか人が来ないので、受付を置いてないんですよ」 目の前の彼女に圧倒されながらも、ここに来た目的を伝える。 少しばかりたどたどしくなってしまった気もするけれど、こちらの意図を理解して微笑みを崩さずに応じる巫女さん。 受付が無いのであれば、いくら探しても見つからないわけだ。 ここまで観光客が来ないのであれば受付でずっと待っていても仕方がないし、彼女みたいに他の仕事をしていた方が生産的なのはわかる。 俺みたいに平日の日中に休みを取ってくるレアケースな人間は少し困ることにはなったのだが、すぐに彼女を見つけて話が進んだのだし、やはり受付はなくてもよかったのだろう。 「私、この社の巫女をしております銀(しろがね)と申します。こちらへどうぞ」 「あ、ありがとうございます……」 一礼する巫女こと白銀さん。 俺は彼女に促されるまま社殿の中へと案内された。 「この奥ですね」 「は、はい……」 参拝するために鈴やお賽銭箱が置いてある建物の、外からは絶対にみえない場所。 銀さんの後をついていきながら、廊下を進んでいく。 境内も綺麗だったけれど内装も同様に手入れが行き届いていて、埃の一つも落ちていない。 神社らしい和式の建築は、清潔さと神聖さを感じさせる。 「こちらで祈願を行います」 案内されたのは、広い部屋だった。 正面には捧げものを置いてある段があり、神棚をより大きくしたような印象を受ける。 さらに人が踏み込めないような高い位置に、小さな建物と扉のようなものが安置されていた。 配置と雰囲気からして、神様がいる場所として造られているのだと一目でわかる。中にはご神体とかが入っているんだろうか。 そんなことを思いながら部屋に入ると、中央に誰かが座っているのに気がついた。 「おや、客人か?」 俺の気配を感じたのか、こちらを振り向く人影。 ちょこんと座っていたのは、小柄な少女だった。 金髪のショートヘアで、かなり幼くみえる。中学生と言われても通ってしまいそうな容姿。 身に着けているのは神社らしい和装で、ただ銀さんの巫女服とは少し意匠が違っていた。 「祈願の依頼でいらしたそうです」 「珍しいな、こんなさびれた社にわざわざ出向いてきたのか」 銀さんと言葉を交わす少女。2人が並ぶと、かなりの身長差がある。 少女はそのまま俺の方に向き直り、胸を張って自己紹介をした。 「我は黄虎だ」 「よ、よろしくお願いします……」 見かけによらず、とても尊大な口調で話す少女。中二病みたいなものだろうか? とにかく失礼がないよう頭を下げながら挨拶するが、なんとも複雑な気分だ。 「なんとなく理解はしたが、祓えばいいのか?」 「はい、おそらくは十分かと」 祈願の内容を打ち合わせているのか、言葉を交わす2人。 さっきから、むしろ銀さんの方が畏まっているような気がする。いったいどういう人間関係なんだろう? 見かけによらず、先に巫女になったのがこの少女だったりするんだろうか。 ……しかし、いくら経っても他に誰かがやってくる気配はない。 こういうときって神社の一番偉い人か、その補佐役みたいな人が出てくるんじゃないのか? 「あの、ここの神主さんとかは……」 俺の質問に、きょとんとした顔をする少女。 「我がこの社の主ではあるが」 「えっ?」 さも当然かのように話す彼女に驚きを隠せない。 そんな俺の反応をみて眉根を寄せる黄虎。 「なんだ、我では不満か?」 「い、いえ……」 そんなに偉い人だったのか。少なくとも銀さんよりも立場が上だということは察せられた。 となると、彼女は一体いくつなのだろう? 立場が上ということは、普通に考えれば銀さんより年上ということになって…… 「何か余計なことを考えてないか?」 「い、いえ!?」 何かを察知されて、慌てて手を振りながら否定する。 年齢の推測はもちろんのこと、独特な名前だなと思ったのも絶対に言わないでおこう。 「まあよい、祈願なら容易くできるのだが……」 こちらをじっと見据えてくる黄虎。 そのまま何かを判断したように銀さんに目配せする。 銀さんの方もその意図を理解したみたいで、一礼して部屋を出ていった。 「あの、何かありましたか?」 「こちらの話だ。さて、祈願を始めようかの」 真剣な表情になって俺を見下ろす黄虎。 一気に引き締まった空気に、こちらも正座をして居住まいをただす。 「~~~~~、~~~~っ!」 何かを呟きながら、ときどきテレビとかで見る白い紙が沢山ついた棒を振っていく。 ……140センチくらいの身長では高さが足りなくて、紙の束が思いっきり頭や顔にかかったけど。 「お持ちしました」 「ん、客人に出してくれ」 儀式を一通りおえたところに、銀さんが戻ってきた。両手に持った台に何かを乗せて運んでくる。 小さめの器と、白い壷みたいな独特な形状の容器が俺の前に置かれた。 「御神酒だ。お主には追加で与えておくべきと思ってな」 「はあ……」 追加ということは、普通はこんな事はしていないらしい。やっぱり何か悪いものでも感じるんだろうか。 杯に注がれたそれを、促されるまま口に含む。 味は……悪くない。少しだけ舌に広がる甘さもあるし、日本酒なのかなと思いつつ飲み込んだ。 「しっかり飲めよ。神の霊力が宿ってるからな」 そんな俺を見下ろしながら、明るく笑っている黄虎。 酒はそこそこアルコールが強いようで、カァッと喉が焼けるような感覚がどんどん下ってゆき、胸の中に広がっていく。 いちおう三口くらい飲んで、杯を戻した。 「まだ残ってるな」 黄虎はまだ瓶の中にお神酒が入っているのを確認すると、そのまま口をつけてグビリと飲み干した。 「あっ……」 「どうした、我への供え物なのだから飲んだって問題なかろう」 妙なことを言いながら笑う黄虎。 一体どういうことだ……? ここの神社に仕える神職だから、奉納されてるものに手を出しても大丈夫とか? 少しだけ考えてみたものの、鈍った頭では彼女の意図を理解することはできなかった。 というか、さっきからずっと黄虎は奥の神様が祀ってあるだろう場所に背を向けているんだけど、大丈夫なんだろうか? 祀られている神様に失礼というか……後で怒られるんじゃないだろうか。 銀さんはニコニコしてるし、実は普通のことなのかな。 「はあ……」 酒のせいか、火照ったような感覚が全身に溜まっていく。 ふわふわとした意識の中で、俺の祈願は終わった。 「ありがとうございました……」 社殿を出て、2人に頭を下げる。 かなり型破りな祈願だった気はするけれど、少なくともリフレッシュというか大きなきっかけにはなりそうだ。 「何かあったら、また訪ねてくるがよい」 「帰り道にはお気をつけて」 最後まで尊大な言葉遣いの黄虎と、微笑みながら手を振る銀さん。 俺の身体はまだ火照り続けているが、ひどく酔っているわけじゃないから帰るのに問題はなさそうだ。 ふたたび一礼してから、境内を出て山道を下っていった。 「……のう、銀よ」 「はい」 修を見送り、彼の姿が見えなくなったところで黄虎が巫女に問いかける。 「お前が巫女となっていつぶりだ?」 「1000年になります」 即座に返ってきたのは、彼が聞いていたら嘘だと思うだろう数字。 それを黄虎は真顔で受け止め、思案する。 すっと銀へと近寄り、後ろから抱きしめるように腕を伸ばす。 「ずっとお前1人だったからな……そろそろ眷属を増やしてもよかろう」 「あっ❤」 黄虎は銀の胸元に手を差し込み、もにゅもにゅと膨らみを堪能しながら、2人は本殿の中へと入っていた。

Comments

No comments found for this post.