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3章、終幕です。 エピローグ単体で8500字を超えたため、いささか時間がかかりました。 ~~~~~~~~~~ 開店から一ヶ月、『母乳メイドカフェ・ミルキー』の「本格的な」営業がはじまった。 大通りに面したカフェがメインのサービスであることは変わりない。 ただ、店内の雰囲気はガラリと変わっていた。 「「「おかえりなさいませ、お嬢様」」」 店に入った客を迎えるのは、元退魔師の少年メイドたち。 色香を増した彼らはメイド服を着こなし、慣れた動きで淫魔たちを案内していく。 「ランくん、オーダーいい?」 「は~い♡」 ランはその中でも、看板娘と呼んでも差し支えないほどに人気のメイドとなっていた。 ぎこちなさや恥ずかしそうな素振りは微塵もなく、むしろ喜々としてメイドとしての仕事を全うしていた。 顔立ちはパッと見ただけでは大きく変わっておらず、快活な少年らしさに満ちている。 しかし身体は、それらの印象を吹き飛ばしてしまうほどのインパクトがあった。 白かった肌はこんがりと焼けた褐色に染まり、退魔師として培ってきた細くしなやかな体躯とあわせてダークエルフを連想させるスレンダーな肢体。 そして、それ以上に目を引くのが…… どぷっ、ゆさっ、むちぃっ! 一歩ごとに重たげに揺れる、規格外の爆乳だった。 胸まわりが大きく開かれたメイド服は北半球をさらけ出し、下半分を覆う乳袋ごと前方に大きく突き出ている。 中は柔らかな肉でギッチリと埋め尽くされ、それでも収まりきらない乳肉が白い布との境目から溢れだしていた。 満杯のコップの縁が表面張力で盛り上がるように、ギリギリのところでこらえている褐色の肉鞠。 乳首は隠れているものの、ぷっくりとした輪郭は布ごしに浮き上がっているし、乳輪に至っては完全にはみ出してしまっている。 見れば見るほど周囲に見せつけるために存在しているかのような、下品なくらいに淫猥なメス爆乳。 ふるっ、むちっ、ぶるんっ! くわえて、その下半身……一歩ごとに左右に振れながら揺れまくる尻肉も負けていない。 スカートごしにもわかるほどに大きく後方にカーブを描くヒップライン。 胸に匹敵するボリュームの尻肉によって、ただでさえ短いスカートが大きく押し上げられた結果、股下は10センチを切っている。 骨盤を雌肉で包み込み、さらに上乗せを繰り返したような柔らかな肉感。 細い腰回りから一気に広がる輪郭が、余計にその大きさを際立たせている。 胸ほどではないがふるふると揺れる後ろ姿はあまりにも扇情的で、無自覚に媚びているようにも見えてくる。 くわえてフリルつきのスカートの下端から露わになっているのは、こちらも肉量を湛えた太腿。 退魔師として培ってきたであろう、しっかりとした筋肉を包み込むように雌肉が乗り、むっちりとしつつも健康的なハリを感じさせる。 ニーハイで適度に締め付けられた脚の境目からは柔らかな肉があふれだし、乗り上げていた。 フリルや縫製では隠しきれないエロ体型。 シーメール男娼メイドとして、性欲をかきたてる一点においては完成された肉体といえるだろう。 「お待たせしました~、ケーキセットになります」 ……もちろん、メイドとしての対応もより淫猥に変わっていた。 中性的な声に甘ったるさを加えたような、少年らしさを失わずに雌の色香をこれでもかと盛った艶声。 皿を机に置く動作だけでも重たげに揺れる爆乳。 かがんだ際にスカートが動いて浮かびあがる尻の形。 そしてもう一点。 スカートが翻るたびにチラリとみえる、股間の膨らみ。 彼の陰茎はメスらしさを象徴するようにより小さく……とはならず、萎えていてもなお存在感を放ち、ふたなり淫魔のそれに迫るサイズへと肥大していた。 陰嚢も相当な質量で、ショーツを張りつめさせているそこには、みるからに精を詰め込んでいるのがわかる。 胸や尻と同様に肉をたたえた、むっちりとした印象の男性器。 男娼としてメスの快楽に目覚めてもなお、男としての自分も好ましく思い大切にしてきたランの精神が、肉体にも強く反映されていた。 ふたなりでないサキュバスたちも満足させる巨根が、特注のショーツいっぱいに詰めこまれもっこりと膨らみを形成している。 胸と尻が人目を引く中でもしっかりと存在感を放つ股間。 ショーツからいまにも溢れ出しそうな膨らみが、スカートが翻るたびにチラチラと顔を覗かせるのだ。 「あ、こっちの方、気になります?」 おそらく初めて来たであろう客の淫魔がスカートをチラチラ見ているのに気づいたランは、ニヤリと笑みを浮かべながらスカートの端を摘まみ、そっとまくり上げる。 艶やかな太腿の間に鎮座する男の象徴は、ランの肢体を倒錯的に、より淫猥に飾っていた。 「でも、こっちは裏で……オレもいますから♡」 もちろん股間は射精したくて疼いているし、アナルは挿入を欲している。 ただ母乳メイドカフェとしてはプレイのメインではないため、ヤり部屋……あの裏手での提供となっていた。 こちらも正式なサービスとして提供されており、こちらもメインに匹敵する人気スポットとなっている。 いまでは少年メイドたちの人員の半分が交代で受け持つ体制が固まっていた。 メイドとしてのコンセプトを崩さないこちらとは異なり、性行為が息を吐くように行われる、男娼らしいサービスだ。 もちろん、裏でもランのサービスは大好評である。 たぽたぽと重たげに揺すりながらのパイズリ。 パックリと縦に割れ、巨尻の肉圧とともに精液を搾り取るアナル。 少年らしい顔の中でもぷっくりと適度に厚みを増した唇に、キスやフェラに最適な口腔。 ふたなり淫魔の逸物を受け入れ、しゃぶり、手でも腋でも奉仕する。 挿入の方だって巨根が待ち構えているし、逆にしごかれたりフェラされて射精するのも一興という淫乱ぶり。 客の淫魔はもちろんラン自身も興奮していたようで、窮屈そうなショーツの膨らみがジワリと先走りで濡れだしていた。 「~♪」 店内を闊歩する間もずっと、性器もお尻も常に疼き、快楽が湧き続けている。 淫魔の愛撫や責めは疼く身体を満たしてくれる素敵な行為となり、身体に注がれる視線すらも心地いい。 男娼なので要望があればマイクロビキニなどの着用も可能ではあるのだが、メイド服であえて肌の露出を抑えた方が趣があると好評だ。 乳首が擦れて気持ちよくなれるし、ラン自身も気に入っている。 もちろん容姿や性行為だけでなく、メイドカフェという仕事においても、この身体が大いに役に立っていた。 「ランくん、ミルクくれる?」 「かしこまりましたぁ♡」 いつものようにやってくる常連の淫魔に指名され、にこやかに応じながら自分の胸へ手を伸ばすラン。 ギチギチに詰まっている褐色爆乳と下半分を覆っていた白い乳袋の境目に指を差し込み、ズルリと引きずり下ろした。 どぶるんっ! 重たげに揺れながら、乳房がまろび出る。 綺麗な楕円を描きながら胸板からはみ出した、褐色の大玉スイカが2つ。 メイド服の圧迫から解放されたためか、よりサイズ感を増している。 乳袋の中で蒸れていたようで、わずかに汗ばんだ肌は店内の照明によってしっとりとした光沢を放っていた。 手のひらよりも大きな乳輪はふっくらと盛り上がり、中心にはぷっくりと蕾のような乳首が張り詰めている。 姿勢を変えるたびにたぷたぷと揺れる雌肉。 「それでは、ミルクを注いでいきますね」 透明なグラスを右手に持ったランは、自らの乳房の頂点に向けてグラスの口を押し当てる。 グラスの口径よりも大きな乳輪がはみ出しつつ、わずかに円形にたわむ。 その状態を維持したまま、空いていた左手で乳肉を圧迫しはじめた。 褐色の乳肌に手のひらが沈み込み、指の間からも溢れだす。 そのまま乳首の方向へと圧迫しながら動かしていくと―― 「んっ♡」 ぷしゃあぁ……っ! 大粒のイチゴくらいある乳首から、シャワーのように母乳が迸った。 乳首から噴き出した母乳はシャワーのように幾筋も迸り、押し当てられたグラスの壁面にぶつかり、白い滝となって底面にみるみる溜まっていく。 片方だけでも顔より大きな乳房は、ただ大きいだけではない。 淫紋と魔力、そして本人の性欲によって最大限に発達したランの乳腺は、母乳を生み出す性器官へと成長を遂げていた。 はみ出した乳輪からわずかに滲む母乳が褐色肌を白く濡らし、下乳を伝って流れ落ちる。 少年メイドが甘い声を漏らしながら自らのミルクを注ぐ様子は、あまりにも倒錯かつ煽情的な光景だった。 いくばくもしないうちに透明だったグラスの内側は、なみなみと乳白色で満たされた。 「お待たせしました、少年メイドの母乳ミルクになります♪」 コトリと音を立ててテーブルにグラスが置かれる。 これが母乳メイドカフェの看板メニュー。 最もオーダーされる、男娼メイドの母乳ミルクだ。 グラスいっぱいの母乳を美味しそうに味わいつつ、そのまま一息で飲み干した淫魔は、満足そうに笑みを浮かべた。 「一目みたときからランくんを気に入ったけど、本当に素敵なメイドになったわね」 開店直後、彼女が真っ先に抱きついてきた頃を思い返し、少しだけ懐かしい気持ちになる。 ただ、いまの自分の身体を見下ろすと、彼女の胸よりもずっと大きな肉鞠がついている。 「この一ヶ月で、見た目はかなり変わりましたけどね」 容姿が変わってもなお自分を気に入ってくるていることは嬉しいが、本当にそれでよかったのだろうか。 当時のような初々しさとは別の性的な魅力はあると思うが、彼女が気に入ってくれた当時の自分からはかなり離れたようにも思う。 しかし彼女はキョトンとした顔をした後、当たり前だと言わんばかりにランに語る。 「どんなにエッチになっても、まっすぐで可愛いランくんなのは変わらないもの」 元退魔師だろうと、どれだけ淫乱なメイドになっても関係ない。 容姿や過去に左右されない内面の部分、ランという存在を気に入っているのだと、彼女はにこやかに告げていた。 男娼をいくらでもとっかえひっかえできる中で、毎日のように指名するということは、そういうことなのだ。 「エッチになったら、エッチになった分だけ可愛がって、愉しんで、犯しちゃうから♪」 「……ヘンタイですね」 初めて会った時から変わらず性欲丸出しの好意を向けてくる彼女に対して、ランはツッコむように言葉を返す。 ただその顔には、自然と笑みが浮かんでいた。 「こっちにもミルクくれる?」 「わ、私にも!」 常連とはいえ、メイドがずっとかかりきりになれるわけではない。 濃厚なミルクは、客である淫魔たちの目当てといっていい。 少年メイドそれぞれに味の個性があるようで、淫魔の指名を受けてそれぞれおっぱいを揺らしながらオーダーに応えている。そんな中で。 褐色の下乳を母乳が滝のように流れ落ち、甘い匂いをまき散らした結果……周囲の淫魔たちの発情スイッチも入れてしまっていた。 グラスに注ぐのが追いつかないくらいに、ランへの注文が殺到しはじめる。 「あの、直接吸ってもいい?」 「はい! 思いっきり吸って、イかせてください♡」 待ちきれないといった様子の要望に、ランは2つの肉鞠を抱え上げるように淫魔たち……奉仕すべきお客様へと差し出した。 だだ漏れになった乳首は、練乳に浸したイチゴのように甘やかな見た目となっていて、性欲と食欲を同時にそそる。 ちゅぷ 「ふあぁっ♡」 自分の胸に吸いつく淫魔を愛おしそうに眺めつつ、自らも快楽を享受していた。 乳首の陰圧とネットリと絡みつく口腔の粘膜、わずかにざらついた舌先……淫魔の無自覚な責めを受けて、ランの喉は甘い嬌声をあげていた。 わずかに汗ばんだ肌からは少年らしい匂いも立ちのぼり、より倒錯的な興奮をかきたてる。 複数の淫魔に囲まれるように乳首を吸われ、空いた手で愛撫され……左右の乳房から母乳を噴き出して絶頂を繰り返す。 「こっちも飲めたらな~」 「ひぅっ♡」 そっと股間を撫で上げられて、甘く喘ぐラン。 発情によって、ムクリとスカートごしに持ち上がっていく膨らみ。 むっちりとした股間の方にも需要はあるし、こちらも精をぱんぱんに詰め込んで、すでに臨戦態勢に入れる状態になっている。 もちろん「おちんぽミルク」の方も出せるし、淫魔からの需要はあるのだが。 ただ、やはり母乳メイドカフェという店の性質上、表メニューにはない。コンセプトとしての問題だけでなく、淫魔たちが本気になって歯止めが効かなくなってしまうのも大いにあった。 なので裏の乱交部屋の方にシフトが回った際は、心ゆくまで注文可能となっているらしい。 少年というには性に特化しすぎた身体は、淫魔たちからの指名と予約が絶えないのだ。 「順番に……おっぱいミルクはいっぱい溜まって、疼いてますからっ♡」 甘イキしながらミルクを提供し、淫魔たちに奉仕して回るラン。 淫魔に匹敵するほどに淫乱で、性に満ち足りた仕事ぶり。 「指名ですか? はい、喜んで♪」 「あっ♡ お嬢様っ、ミルクこぼれちゃいますからぁ♡」 「そんな乱暴にされると……きゃうぅ♡」 もちろん同僚の退魔師だった少年たちも、みな似たようなものだ。 彼らに困惑や動揺はなく、むしろ嬉しそうに淫魔たちに奉仕し、愛撫も受け入れている。 胸のサイズや体型などは様々で、それぞれの好みや「理想のエッチな姿」に心身ともに変わっていた。 「お待たせしました~、ミルクパフェになりま~す♪」 同室だったミツハも同様に、胸と尻がさらなる成長を遂げていた。 もともと白かった肌はその白さと艶にさらに磨きがかかり、中性的で端正な顔立ちはぱっちりと伸びた睫毛や薄くも紅い唇に彩られ、少女と見紛うばかりの美貌へと進化していた。 色素の薄い銀髪は腰まで届くほどに伸び、ボリュームのあるツインテールにまとめられている。 衣装はランや他のメイドのようなコスプレ然としたメイド服ではなくゴスロリ調の特別製で、本当に人形のような美しさをたたえている。 形よく前に張り出した巨乳に布がピッタリとフィットし、綺麗な乳袋を形成している。 白くマシュマロのような上乳が顔の下で存在感を放ち、華奢な腰がさらにそれらを強調する。 小柄でスレンダーな体躯はそのままに、抱えきれないだろう乳房と3桁オーバーのヒップがついた、現実離れしたプロポーション。 しかし性的に誇張するわけではなく、胸まわり以外はきっちりと長袖やロングスカートで全身を包んでいる。 この露出の少なさが、逆にビジュアルの完成度を高めていた。 年齢よりも幼くみえる顔がより体型とのギャップを生み出し、美しさの中にフェティシズムを内包している。 さらに精神面は容姿相応に……むしろ過剰なほどに少女然としていた。 「え~、ボクのミルクですか? この服、汚したくないんだけどな~」 淫魔を相手に一歩も引かず、甘いソプラノボイスでからかうようにコミュニケーションを取るミツハ。 小柄な体躯を活かして、淫魔を下から覗き込みながらニンマリと笑みを浮かべる様子は、いわゆる「メスガキ」という表現が最も的確だろう。 「お嬢様、エッチなことはいっぱい経験あるのに、ボクのおっぱいで興奮しちゃってるんですかぁ?」 もちろん彼も母乳は出るのだが、焦らしたり、逆に淫魔を責めてみたりと好き放題だ。 ムニムニとおっぱいを押しつけながら、上目遣いで見つめるメスガキメイド。 「そんなに欲しいのなら、ボクをイかせてください。ほらほら、自信あるんでしょう?」 だぷっ、ゆさぁっ! 挑発するように胸を目の前で揺らしてみせるミツハ。 圧倒されていた客の淫魔もここまで言われると本気になってしまう。 「このっ……!」 「え~、大きいおねーさんが本気になっちゃうの? まぁいいけど~ホントに大丈夫?」 愉しそうに声をあげつつ、むしろ責めを促すように身体を差し出すミツハ。 普通の人間を相手にした場合は起こりえない状況に、淫魔の方もどこか力ずくだ。 「あっ、ちょっと、これヤバ……ひゃうぅ♡」 プシャァァッ! ……なお、思いっきりメスイキして母乳を噴き出すまでがワンセットである。 ミツハ自身も淫魔たちに責められ、思いっきりイクために挑発している節はあるのだが、お互いの需要が噛み合った結果ともいえる。 それでも指名されてから時間内に相手の性欲を満たしてしまうのだから、男娼として堂に入った振る舞いといえるだろう。 「あ、今度はランと一緒の指名だって~」 「わかった、すぐに行くから!」 指名が一段落ついたところで、ミツハに声を掛けられて応じるラン。 メイドとしての仕事は常に単独での行動というわけではなく、複数での客で指名されたり、互いにフリーの時間が生まれれば絡みに行くこともよくある。 ときには2人で並んで見せつけるように抱き合うこともあった。 「ランのおっぱい、大きくなったよね~♪」 「そっちだってウエスト細いくせに、何カップあるんだよ」 むにゅ♡ だぷっ♡ むっちぃ♡ 白いゴスロリおっぱいの上に、褐色おっぱいが上から覆いかぶさるような乳合わせ。 鏡餅のように柔らかく形を変えながら上半身を覆ってしまいそうな乳肉は、圧巻の一言に尽きる。 4つの肉鞠がひしめき合い、褐色と白の乳肌が陣地を取り合うかのようにむにむにとたわみ合う。 その中央からは溢れだした母乳がポタポタと垂れ、互いの下乳を伝い落ちていく。 淫魔たちの熱視線を浴びながら、抱き合う様子を見せつけるミツハとラン。 2人で母乳ダダ漏れエッチも気持ちよくて、プライベートでもよくヤるようになっていた。 「「イックうぅぅぅ♡♡」」 抱き合いながら、一緒に胸で絶頂する2人。 同室だった頃よりもずっと親密で、身体の相性も良い。 ランもミツハも、退魔師のときには抑えてきた欲望が噴き出したともいえる。 プレイも、奉仕も、メスイキも……すべてが愉しくてたまらない。 淫魔たちからしても、えっちになることは大歓迎であり、人気は高まるばかりだ。 そして……彼らもそれを心から望んでいた。 「明日のお休みさ、裏で一緒に」 「いいね、今度は何人とヤれるかな……♡」 最近では、休日も「自主的に」シフトを入れてヤりまくっている。 1人でオナニーに耽るよりもずっと気持ちよくて愉しい時間を過ごせるのだから、ヤらないわけがない。 より丈の短い……ほとんど股と同じスカートで股間を見せつけるように誘い、性欲を煽り、受け止め、ときには逆に責め返す。 メイド服を精液を愛液でドロドロにしながら、肉欲の限りを尽くして交わる日々。 いくら性行為をしても、心身が悲鳴をあげることはない。 彼らの下腹部に刻まれた淫紋が、尽きない体力と精力を生み出してくれていた。 堕ちたという言葉では足りず、淫魔の眷属に匹敵するほどに、彼らは性の権化となっていた。 しかし、彼らは心の底からそれを受け入れていた。 この店、そしてこの街は、淫らであればあるほどに幸せな空間なのだ。 「おかえりなさいませ……あれ?」 メイド業務のさなか、ランは新たに入ってきた客を迎えようとして、見覚えのある顔に動きを止めた。 紫色のショートヘアに、どこか落ち着いた物腰……このカフェへの配属を案内したあの淫魔だ。 「お仕事で近くまできたので、寄ってみました」 ランの姿をみつつ一礼し、以前の説明のように淡々としたトーンで話す彼女。 席まで案内したのち、メニュー表を差し出したランに声をかけた。 「この店での生活はいかがですか?」 メイドカフェへの就業の説明をした際に、かなり不信感を持っていたことを覚えていたのだろう。 彼女の問いかけに、ランは満面の笑みで答える。 「もう……最っ高♡」 「満足いただけて何よりです」 心情の見えにくい彼女だが、その微笑みからはわずかに安堵の色を感じられた。 彼女は店内の様子を眺めては、どこか嬉しそうに微笑みを浮かべて過ごしていた。 しばらくして、待っている客もいるからとミルク1杯で席を立とうとする。 「あ、そうだ、お客さんたちから聞いたんだけど――」 ランは、出入り口のドアに手をかけようとする彼女を呼び止めた。 1つ、気になる事を耳にしたのだ。 「この街の構想って、あなたが考えたって本当?」 それはメイドとして奉仕する中で、客の淫魔たちから、ちらと聞いたことだった。 変わり者の高位の淫魔が中心となって、和睦後の問題を解決するシステムを築き上げ、いまのラディールができあがった。 紫色のショートヘアをした彼女は、いまも街を回っては新たに来た客たちを案内している……と。 「もし本当だったら、お礼を言わなきゃ……って」 自分の居場所を作ってくれたのが彼女かもしれないという思いからか、どこか緊張気味の表情のラン。 彼女はじっとランを見つめていたが、ゆっくりと口を開いた。 「私は……しがない案内係ですよ」 それだけ告げると、彼女はニコリと笑みを浮かべ、一礼して店を去っていった。 「あ、あの……」 掛ける言葉が見当たらず、彼女の後ろ姿を見送るラン。 しかし立ち尽くしている余裕はなかった。このメイドカフェは、行列のできる人気店なのだ。 ドアに付けられたベルが鳴り、入れ替わるように他の客が入ってくる。 ランの表情は男娼メイドとしてのそれにすっと切り替わり、性欲に満ちた笑みを色香で迎えた。 「おかえりなさいませ、お嬢様♡」 母乳で白く濡れたメイド服で、奉仕する相手に深く一礼する。 動きに合わせておっぱいが大きく揺れ、トプリと母乳が滲む。 「今夜は、めいいっぱいご奉仕させて頂きますね♡」 ミルクの香りに包まれたこの店は、どこまで甘く、暖かい。 (了)

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