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「だ、大丈夫か……?」 「……うん」 しばらく経過して、全身を渦巻いていた熱が引いていく。 晴はのそりと身体を起こして梨沙を気遣うと、彼女からはうずくまったままだが弱々しい返事だけが返ってきた。 身体の肥大化も止まったようで、ひとまず安堵する。 ただ……床に手をつくと、まず別人のような太さの腕が視界に入った。 その下に広がる肌色も妙にせり出していて、かつボコボコとした肌色に覆われている。 自分の身体もおかしいが、未だにうずくまっている梨沙の姿も同様で、声とツインテール以外には違和感しかない。 「どうなってんだ……?」 晴はのそりと立ち上がり、さっきまで着替えていた小部屋の方へと足を向ける。 身体がズッシリと重い。しかし動かないわけではなく、それ以上に強い力が全身にみなぎっているような妙な感覚だった。 しかも歩いているだけなのに、両脚を一歩動かすたび太腿同士が擦れている感触がある。腕も脱力しているはずなのにダラリと下がりきらず、両腋が半開きになったまま一歩ごとに左右に振れている。 まるで、着ぐるみでも着ているかのような違和感。 自分の身体に何が起きているのか確認するため、晴は先ほどまで使っていた姿見の前に立ち―― 「ウソだろ……」 鏡に映った光景に言葉を失った。 顔はいつも通りボーイッシュな少女らしい晴のままだ。しかしそこから下……身体は別人のような変貌を遂げていた。 一言でいえば、筋肉の塊。 筋を浮き上がらせつつ太くなった首は、肩へと広がる像帽筋と重なって境目が分からない。 肩幅は筋肉の形を浮かび上がらせながら左右に広がり、さらにボールを埋め込んだようにボコリと盛り上がっている。 続く二の腕はさらに巨大で、肩よりも太くとラグビーボールのように張り出した筋肉が存在を主張している。持ち上げると顔を覆えてしまいそうだ。 そして股関には雄を象徴するように、ビキニを限界まで押し上げている男性器。 いつも飲んでいるペットボトルよりも太く、長さもある。 男ばかりの家庭ゆえに兄のそれをチラリと見てしまったことはあるが、比べ物にならないほどの巨根だ。 「オレの身体、男になってる……!?」 愕然としながら、鏡に映った現実を認識する。 どこからどうみても、これでもかと筋肉をつけた男の肉体だった。 晴のボーイッシュな顔立ちもあって、余計に男らしさが際立っている。 ただ1つ付け加えるなら、男と筋肉という組み合わせによるむさ苦しい印象はなかった。 逞しい肉体ではあるのだが筋肉の一つ一つが丸みを帯びており、どこか中性的な要素を残している。顔立ちがそのままなのも大きいのだろう。 アンバランスなはずなのに、どこか均整の取れた肉体。 「これのせい、なのか……?」 牛柄ビキニを触りながら呟く。 肉体はかなりサイズアップしたはずなのだが、ビキニは最初からこの身体専用だと言わんばかりに、筋肉で膨れあがった身体にピッタリとフィットしていた。 とはいえ胸まわりの布は大きく張り出した大胸筋のほとんどを覆えておらず、乳首をギリギリ隠せている程度。 男の身体なのだから厳密には乳首を隠す必要はないはずなのだが、しかし隠すことで妙に煽情的な衣装となっていた。 「どうなってんのよ、これ……」 声がして後ろを向くと、床に座り込んで呆然と自分の身体を見つめている梨沙がいた。 彼女も晴と同じように首から下が見たこともない厚みの筋肉で膨れ上がっている。 やはり顔が変わっていないため晴よりも女子らしい印象もあるが、股間の膨らみと体格は男であることを強烈に主張していた。 しかし丸みを帯びた筋肉が上半身を中心にバランスよくついて、どこか中性的な魅力を感じさせる肉体美になっている。 雄々しいはずの筋肉に包まれつつ、しかし女性としての名残も残している……そんな身体。 「「…………」」 言葉も出てこないまま、静寂が辺りを支配する。 あまりに現実離れした光景に夢や錯覚だと思いたかったが、しかし呼吸のたびに上下する胸板は間違いなく自分たちのものだ。 2人はしばらく呆然としつつお互いの身体を見つめていたのだが……なぜかパニックにはならなかった。 それどころか、自分の身体を見下ろしているうちに妙な感情が湧きつつあった。 「……オレたちの胸さ、前よりもデカくなってないか?」 晴はビキニをギチギチに押し上げている自らの胸を両手で掴みながら呟く。 視線を下げると胸板から盛り上がった大胸筋が視界の下半分を隠すようにせり出している。 足元が見えないほどに張り出した、女子のとき以上に膨らんだ胸……すべてが大胸筋で構成された、いわゆる「雄っぱい」だ。 筋肉だけで構成されたバストは、左右に広がった背筋も合わせてになるが軽く100センチは超えるだろう。 成長途中とはいえ薄めの胸とは比べ物にならないボリュームである。 さっきまでは余裕のある布面積だったビキニも、大きく膨らんだ胸では際どく感じてしまう。 そのまま両手を視線を下げていくと、ボコボコに盛り上がった腹筋が目に入る。引き締まったというよりも筋肉の厚みが際立ったシックスパックにくわえ、括れのない腰回りはその分だけ太く、大木の幹のようにガッシリと分厚く張り出していた。 さらに尻も後ろに突き出つつ、ギッチリと筋肉が詰まっているし、太腿はそれよりも左右に太い。 自分の身体のはずなのに、触っているだけでも身体が熱くなって……今まで感じたことのない感覚が全身に広がっていく。 「あんた、背中もすごいことになってるわよ」 「ああ……」 正面から鏡に映している晴だが、軽く両脇を広げるだけでその奥から分厚い背筋の縁が顔を覗かせていた。 梨沙の側からは、うねるような背筋の凹凸がしっかりと見えていた。 逆三角形という表現が生易しく思えるほどに、すさまじい筋肉量。 ……ただ、彼女にも同じものがついていることを補足しておく。 「すごい筋肉だよな。こんなサイズの太腿、プロのサッカー選手でもいねーぞ」 そして晴の特筆すべきは、その両脚である。 幾重にも折り重なった筋肉で分厚く、樽のように太く膨れ上がった左右の太腿。 肌のすぐ下では血管や筋肉が浮き上がり、パンパンに張り詰めている。 軽く足を開いてもなお、内腿が発達した筋肉でぶつかり合っている。 擦れないようにガニ股で歩きつつ、改めて鏡に自分の肉体を映す。 分厚く張り出した大胸筋や広背筋、それらに匹敵するボリュームの下半身。 全身の筋肉が余すところなく発達した、トップクラスのボディビルダーのようなプロポーション。 「すげぇ……」 先ほどまでは困惑しながら見つめていた晴だったが、なぜか嫌悪感は湧いてこなかった。 むしろ筋肉が熱く滾って、「この身体をもっと見ていたい」という欲求が湧き上がってくる。 湧き上がる欲求のままに、晴の身体は自然と動いていた。 「ふんっ!」 ボコッ! 試しに腕を曲げつつ力を込めてみると、ただでさえ太い二の腕がひと回りサイズアップし、山のような力こぶを形成した。 胸に意識を向けてみると、ビクッと大胸筋が収縮して谷間がギチリと深くなる。 両脚もアスリートでも見たことのない筋肉の塊がさらに太さを増し、ビキビキと血管が浮き上がる。 「何してるのよ」 「いや、なんか身体が自然に……」 なぜか晴の頭の中に浮かんでくるポーズの数々。 それらがボディビルのポージングだと、晴本人は理解していなかった。 筋肉の小山のような身体、その肉体美を強調していく。 こんなことをしている場合じゃないはずなのに、晴は鏡に映った自らの筋肉に魅力を感じはじめていた。 そして梨沙の方をみて……ふと気づく。 「お前の身体だって、オレよりすげーんじゃね?」 晴と同じようにすさまじい量の筋肉に包まれた身体になっていた梨沙。 しかし下半身のボリュームが際立つ晴とは対照的に、彼女は上半身の発達が顕著だった。 「そ、そうかしら?」 晴の肉体を見つめていた彼女は、言われて自分の胸や腕を眺めだす。 普段から露出の多い衣装を着ることが多い彼女だが、よく露出している肩や腕まわりの筋肉は、晴のそれよりも二回りほど大きく肥大化していた。 顔よりも存在感のある両肩が左右に広がり、華奢だった肢体は見る影もない。 そして腕は力を抜いているにも関わらず、ボコリと筋肉の塊が浮かび上っている。 二の腕のインパクトに負けない胸はメロンを2つ並べたようなボリュームをたたえた、大胸筋100パーセントの巨乳。 さらにその胸板からはみ出て見える背中は、極太の二の腕とぶつかり合いながら左右に広がり、さながら分厚い筋肉の甲羅のようだ。 立っているだけなのに自然とその筋肉量が強調されて、威圧感さえ感じられる。 「梨沙も何かポーズとってみろよ」 「え、こう……かしら?」 晴と同じような欲求が梨沙の中にも生まれているのだろう、促されるまま身体を動かしていく。 いつもならばガーリーな服で取っている、女の子らしさを全面に押し出したポーズ。 手足を内側に寄せたせいで太腿や大胸筋、二の腕で肥大化した筋肉がたわみ、ギュムギュムとひしめきあう肉感がすさまじい。 梨沙の強気な少女らしい顔と、すぐ下にあるゴリッゴリの筋肉に包まれた肉体のギャップがさらに際立っていく。 違和感しかないはずなのに、どこか倒錯的な魅力があった。 「なかなかイイじゃん」 晴はニヤリと笑みを浮かべながら梨沙の肉体を見つめ、自らの筋肉にもさらに力を込めた。 ポーズを変えるたびに肌の下で筋肉がうごめき、強調される部位も変わっていく。 筋肉を欲求のままに見せつけるのが、そして梨沙の視線が筋肉に注がれているのが心地いい。 そして晴自信も膨れ上がる梨沙の胸や腕を見つめるうちに、その筋肉から目が離せなくなっていた。 「はぁっ!」 「んっ……!」 わずかに笑みさえ浮かべながら、互いに自らの筋肉を見せつけ、そして相手の肉体美に魅了される。 あきらかに異様な雰囲気……身体だけでなく、その精神にも影響が出ているのだろう。 しばらくポージングを繰り返していた2人だったが、その身体は熱く火照りうっすらと肌に汗が滲む。 力み続けたためだけでなく、徐々に興奮が高まってきていた。 そんな中でふと、新たに生じた違和感に晴が動きを止める。 「なんか、ここがウズウズしてきたんだけど」 筋肉を動かしたせいか、2人とも全身が熱く火照り、じっとりと汗ばんでいる。 しかし晴が両手をやったのは下半身……股間だった。 ビキニの内側でギチギチに詰まった男の象徴は、布ごしにもクッキリとわかるほどに膨らんでいる。くわえて、鈍く重い疼きを放ちつつあった。 ムクッ、ムクッと脈打つように肥大化していく特大の肉棒。 ブルンッ! ついに布と紐では収まりきらず、極太の竿がしなりながらまろび出た。 「うわぁ……」 露わになったものをみて、思わず声を漏らす梨沙。 肌よりも黒く猛々しいフォルムをした男性器は、見ている間にもさらに固くそそり立ち、限界まで怒張していく。 軽く反りながら屹立したその先端は、分厚い腹筋に触れてしまいそうだ。 太さも筋肉に包まれた腕に負けていないし、かなりの巨根。 自分たちの身体が男であるという事実を、これでもかと突きつけている。 「これが疼いて仕方ないんだ……」 しかし、晴はショックを受けている余裕はなかった。 パンパンに張り詰めたそこが、刺激が欲しいと訴えるように疼きを強め、ムラムラとして性欲を湧き上がらせる。 初体験の事態のはずなのに、どうすればいいのかは身体が分かっていた。 晴は筋肉で厚みを増した手で腕くらいに太い肉竿をガシッと掴み、身体が求めるまま上下にしごく。 「うおぉっ!?」 刺激を与えた瞬間、思わず声をあげる晴。 今まで感じたことのない強烈な快感が下半身からこみあげてきたのだ。 それに反応するように男性器の疼きもより強くなり、みるみる理性を蕩けさせていく。 たどたどしい動きだった手が一気にスピードを増し、腕の筋肉がうごめいているのが見て取れるほどに力強くしごいていく。 「ちょっと、なにやってるのよ」 逸物をしごき始めた晴を咎める梨沙だったが、晴の性欲は湧き上がるばかりで手を止める様子はない。 そして晴の視線は梨沙の下半身に向いていた。 「お前も固くなってんじゃん」 グニュ 「ひゃぁ!?」 空いた手で梨沙の股間を掴むと、内側に詰まっていたものが露わになる。 ビキニから解放されたそれは、やはり晴のものに匹敵するほどの大きをもつ巨根だった。晴はそのまま梨沙の肉竿をしごきあげる。 ガシュッ、ゴシッ、ズリッ…… 「あんっ、うそっ、そんな……ぁ♡」 分厚くゴツくなった手で肉棒をしごかれるたび、押し寄せる未知の快感。 梨沙の喉からは自然と甘い声が漏れ、責められた男性器はパンパンに怒張する。 普段ではみることのできない彼女の顔と、筋肉に包まれた巨体がビクビクと反応する様子は、晴の中にある種の征服感にも似た快楽を生み出していた。 ゾクゾクとした倒錯感と興奮に包まれ、雄としての快楽に思考が支配されていく。 「なんでこんな……あぁっ♥」 梨沙も口では嫌悪感をこぼしてはいたが、湧き上がる性欲に押し流されつつあった。 極太の腕が自らの逸物へと伸び、ガッシリと掴んで上下させはじめる。 おかしいことだと分かっているのに、ビキビキに固くそそり立った男根をしごく手が止められない。 パンパンに張り詰めた亀頭、その割れ目から透明な先走りがゴポリと溢れだしていく。 周囲を満たす熱気と、濃厚な性臭。 普段なら顔をしかめてしまうような匂いのはずなのに、身体が発情してしまう。 興奮で汗ばんだ肌はジットリと濡れ、うごめく筋肉をヌラリと輝かせる。 「こうなったら、ヌいてスッキリしようぜ」 ムギュッ! 梨沙の身体を抱き寄せる晴。 筋肉で生み出された互いの熱が伝わってくる。 大胸筋の間に顔を埋めると、ムワリとした汗まじりの熱気に包まれる。 その匂いは女子とは違う、どこか鼻に残る雄の匂い。 晴は衝動のままに梨沙の雄っぱいへと手を這わせ、ビキニごしに乳首をカリッと弄ると―― 「ひゃんっ♡」 梨沙の分厚い上半身がビクリと跳ね、甘い喘ぎが漏れる。 男の身体のはずなのに、女のときよりも強い快感を伝えてくる雄乳首。 今ではこの大胸筋が何よりも魅力的にみえるし、ホルスタイン柄のビキニはそれを美しく飾っているように見えてならない。 自分と同じ、筋肉でゴリッゴリの肉体が目の前にある。 性欲をぶつけてもそれを受け止めて、さらに高めてくれる。 女子のときとは違う、マグマのように熱く煮えたぎった性欲が込みあげてくる。 汗の雫が浮かび、筋肉を伝い落ちる。 下腹部からグツグツとマグマのように湧き上がる重く熱い快感。 快楽に限界が近いのに、扱く手を止められない。 それが何か、身体はわかっていた。 「射精るっ!」 「私も……あぁっ!」 さらに太く脈打ちながら、わずかに濁った先走りがゴポリとこぼれる。 甘い嬌声をあげながら全身の筋肉がギチリと脈動する。 竿が晒され、巨玉をギリギリ覆う玉ブラと化したビキニが、ギュッと強く収縮する。 「「イックゥゥウウウ♡」」 ドビュルルルゥゥッ! 噴水のようにザーメンが噴き出した。 筋肉で肥大化した身体を震わせながら、雄の快楽に喘ぐ2人。 肉棒と巨玉に見合うような、常人ではあり得ない量の射精が降り注ぎ、その身体ごと辺りを白濁で汚していく。 「はぁ……♡」 「ふぅ……♡」 お互いの分厚い身体を抱き合ったまま脱力する2人。 腹筋や大胸筋の溝をドロリと流れ落ちる感触や、濃厚な性臭さえも心地よく感じてしまう。 どちらも雄の身体の快感に飲み込まれつつあったのだが……心地よい時間はそう長くは続かなかった。

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