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翌日の夜、それまで人の気配すらなかったサーカスが、何の前触れもなく開催された。 ぞろぞろと会場のテントに入ってきたのは若い少年少女たち。 「一般チケット」と書かれた紙を手に持っており、どこか目は虚ろだ。 「ハーイ、皆さんどうも、団長のエロピエロだヨー!」 観客席が一杯になったところで、パッとステージがライトで照らされる。 中央に立っていたのは、アヤ、タマミ、トモカを弄んだあのピエロだ。 やはりみるからに怪しい容姿で、しかも胡乱な名を語りながら挨拶をする。 「終わるまでは席から動けないけど、きっと満足してもらえると思うナ♪」 不穏なことを口にするピエロだが、観客の反応は鈍く半分夢をみているかのような状態でその様子を眺めている。 おそらくはあの3人のように、半ば無理やりここに来させられたのだろう。 「それでハ、団員たちによる変態サーカスをご覧くださーイ!」 エロピエロはニヤニヤとした笑みを顔に浮かべながら、サーカスの開始を宣言した。 「まずはー、マッスル団員アヤの、ポージングショー!」 アナウンスとともにステージの入口からのしのしと姿を現したのはアヤだ。 服は1枚も着ておらず、ニップレスのようなハート形のシールを両乳首と股間に貼っているだけ。 ほとんど露出した肌はチョコレートのように濃い褐色でムラなく染まり、その上をオイル質の液体が覆ってステージのライトを反射しテラテラと光っている。 露出狂でもしないだろう姿……しかし何よりも目を引くのは、見せつけている身体そのものだった。 少女らしいの顔の下についているのは、全身を包み込む分厚い筋肉の鎧。 顔との境目が分からないほどに太くなった首には筋がビキビキと浮かび、大きく窪んだ鎖骨へと繋がっている。 筋肉で広がった肩幅はゴツいという言葉では足りず、左右にボールのように張り出している。 分厚い胸板と、それ以上に広い背中。樽を2つ並べたような太腿……あまりにも大きすぎる筋肉の塊。 しかし大胸筋の上で膨らんだ乳房や、括れらしき輪郭を描く腰、ピッチリとした股間からして女性だと判別できる。 顔も年相応の少女のものだが、首から下は男でもみたことのないレベルにまで肥大した筋肉であり、そのギャップも異様さをより際立たせていた。 「昨日、スカウトして団員になったんダ。すごいでしョ♪」 自慢するようにピエロが語る中で、ステージの中央に立つアヤ。その肉体は、昨夜よりも大きくなっているようにみえる。 ステージ裏でも筋肉を使い続けていたのだろう、肌からはすでに汗が流れ落ちており、パンプアップした筋肉が皮膚を極限まで引き伸ばしていた。 どこか正気でない観客たちの間にも、驚きと困惑の空気が流れている。 しかしアヤの方は痴女同然の姿をまったく恥じることなく、むしろ堂々と胸を張って立っていた。 そして、ざわめきを破るように会場に音楽が流れだす。 「ふんぅ!」 ムキィッ! アヤは音楽に合わせるように両腕を曲げ、両脚を軽く開きながら、気合いとともに全身の筋肉を収縮させた。 ダブルバイセップス、筋肉を強調する有名なポーズだ。 ボコリと二の腕や太腿の筋肉が盛り上がり、全身がひとまわり肥大化する。 逆三角形の上半身と、それに匹敵する下半身のボリューム……まるで砂時計のような輪郭を描いている。 数秒おいて、今度は身体の厚みを強調するサイドチェスト。 肥大化した大胸筋が前に大きくせり出して、おそらくアヤの視点では足元が見えないだろう。 「ふっ……んっ……はぁっ!」 ムグッ! ビキィ! ボゴォッ! 曲に合わせて、笑顔でポージングを繰り出し、己の筋肉を見せつけるアヤ。 オイルでヌラリと光沢を放つ褐色肌が筋肉の凹凸をこれでもかと強調する。 肥大化した二の腕の筋肉は顔よりも大きく、胸とあわせて4つの肉塊が並んでいるようにもみえる。 背中はカーブを描きながら大きく左右に張り出し、ボコボコと筋肉の波がうごめいている。 どこを見ても異様な姿……しかし、観客たちが嫌悪感を示することはなかった。 最初はみたこともない姿に驚いたものの、徐々にアヤの肉体を凝視しはじめる。 彼女の均整のとれた筋肉の数々は、肉体美という概念をこれでもかと濃縮したかのようなものだ。 圧倒的な量の筋肉を見慣れていなかっただけで、とても美しいものではないか……次第に見ている側の価値観が歪められていく。 ステージ近くで観ている人はもちろん、遠目にみていても視線を釘付けにされてしまう。 ほぼ全裸の女子が己の身体を見せつけている、そんな異様な状況さえも筋肉に飲み込まれていく。 観衆はアヤの筋肉に魅了されつつあった。 ……もちろん、自然に起きる状況ではない。 変態サーカスの一員となったアヤの筋肉が与えた影響である。 見ている者たちをじわじわと魅了し、筋肉で染めていくのだ。 「着ぐるみとかじゃナイですヨー、触ってみてくださイ」 ピエロの合図に合わせて、のしのしとがに股で観客席の方へと近づいていくアヤ。 一歩ごとに肌のすぐ下でギチギチと動く筋肉は、とても造り物には思えない。 大胸筋の谷間を汗が伝い、ムワリと汗の湯気が立ち昇る。 迫ってくる筋肉の塊に、ステージに近い観客たちは圧倒されていた。 最初は誰も動けなかったのだが、魅了のせいか、はたまた好奇心か……一人の少女が手を伸ばした。 ヌルリとしたオイルの感触と、その内側から伝わってくる筋肉の熱。間違いなく生身の肉体だ。 促されるまま胸に触れると脂肪はわずかで、ほとんどが筋肉で構成された巨乳だとわかる。そして歓迎するように大胸筋がピクピクと震える。 接近した汗と熱気が周囲に広がり、さらに観客たちの精神を侵食していく。 前の方で見ていた者たちは特に、アヤの筋肉による影響を受けていた。 汗の匂いと筋肉に価値観や思考……身体までもが歪められていく。 アヤの汗の匂いを嗅ぎ、筋肉を感じるたび、少女たちの身体がムクリと大きくなる。 最前列の子たちは、すでに着ている服がキツそうだ。身体に触れた少女などはすでに破け、女子らしくない肉体へと変質しつつある。 しかし、そんな変化すらも熱気に呑まれていった。 「ふんっ!」 ステージに戻ったアヤは、ふたたび全身を見せつけ、己の肉体美で会場を魅了していく。 筋肉そのものが最高の衣装だと言わんばかりの堂々とした振る舞いは、会場の興奮を徐々に高めていく。 しかし、アヤの方もただ見せつけているだけではなかった。 近くで見ないと気付きにくいが、ニップレスごしに乳首がそそり立ち、股間からも汗とは異なる液体が溢れだしている。 筋肉を視られることで感じ、興奮しているのだ。 筋肉を肥大化させるのが気持ちいい。そして会場中の視線が、自分の身体に、筋肉に刺さっている。 それがたまらない快楽となってゾクゾクと全身を満たしていた。 「んぁっ♥」 プシャァッ! クライマックスに全身の筋肉を肥大化させ、会場中の視線を肉体に集める。 同時に筋肉で絶頂し、股間から勢いよく潮を噴き出した。 ビクビクと筋肉を歓喜に震わせながら立ち尽くす。 「ハーイ、アヤの筋肉ショーでしタ~!」 曲の終わりとともに去っていくアヤ。 あまりにも異様で、圧倒的なステージに、会場には熱気が残り続けていた。 「お次はァ……デカタマ団員のタマミ~!」 次のショーをピエロがアナウンスするが、さきほどのようにすぐには現れてこない。 10秒ほど遅れて、重々しい振動が足元から伝わってくる。 どぷんっ、どゆんっ、むちぃ! 重低音とともに出てきたのは、巨大な玉にのった女の子……かと思われたが、そうではない。 その玉が彼女の股間に繋がっており、彼女の身体の一部となっている。バランスボール以上に大きなそれは精嚢……いわゆるキンタマなのだ。 よくみれば中央にラインがあるし、左右に2つの玉がギチギチに詰まっている。 タマミの身体は自らの巨玉に完全に乗った状態で、ゲームに登場するスライムナイトのような恰好になっていた。 彼女は快楽に蕩けた表情で、頬を紅潮させながらステージ中央へ移動していく。 これまた現実離れした光景だが、アヤの身体をみている観客たちはすでに彼女の巨玉も受け入れつつあった。 「この玉、見かけだけじゃないんですヨ!」 ピエロのアナウンスとともに、ステージより数メートル高い場所にいくつもの的が降りてくる。 タマミは発情したまま、股間に生えている包茎ペニスを掴んでしごき上げた。 ギュルル……と巨大な玉がたわみながら精子を増産し、みるみる肉棒が固くそそり立つ。 「あはぁぁ♥」 ビュルルゥ……ベチャァ! またたくまに絶頂するタマミ。 喘ぎ声とともに包茎の先端から白い筋のように噴き出した精液は……そのまま的を撃ち抜いた。 ベッタリと張りつくふたなり巨玉ザーメンは、濃厚すぎるのか半固形のゼリー状になっている。 「おほっ♥射精るっ♥イックぅ♥」 ドビュッ、ビュグッ、ドププ……バチャァ! 下品な声を漏らしながら、しかし他の的にも正確に命中させていく。 「まだまだイクよ~! そレッ!」 ピエロが皿回しの要領で頭上高くにタライを掲げ、そこにタマミが器用にデカタマザーメンを注いでいく。 少しでも逸れれば精液まみれになってしまうだろうが、快楽に震えながらも白い噴水はブレることがない。 その光景は、ある種のショーとして成立していた。 少女に生えた男性器と、巨玉によるものだという事実を除けば……だが。 こうしてパフォーマンスを繰り出したタマミ。会場も興奮というよりも驚きと感心に包まれるつつあったが、この変態サーカスがこれだけで終わりなはずもなかった。 「お客さんにもサービス、そレ!」 「んほぉおおおお♥♥♥」 ドビュウ♥ゴビュルッ♥ドププッ♥ 唐突に、ピエロがデカタマを揉み上げる。 刺激を受けた巨大な玉はいっそう激しく球がうごめき、タマミの身体が快楽で身悶えする。 そして一気に噴き出したザーメンのシャワーは、そのまま会場の最後方……遠目から眺めていた観客たちへと降り注いだ。 「うわっ!」「ひっ!?」「きゃっ!」 男子も女子も、べっとりと白濁で濡れる。 夢をみているようにボンヤリとしていた少年少女たちは一瞬正気に戻ったように声をあげ……精液の匂いを嗅いだ途端に、また表情がおかしくなっていく。 まるで性欲が溢れだして止まらないかのように息が荒くなり、もじもじと内股を擦り合わせる。 白濁を振り払ったときには、そのズボンやスカートを押し上げるように膨らみが形成されていた。 その膨らみは、時間の経過につれてじわじわと大きくなっていくのだが……それはまた後の事になる。 「ハーイ、タマミのデカタマザーメンショーでしタ~!」 「はぁ……♥はっ♥おちんぽぉ♥」 ドプッ……ゴプッ……ビュルッ 勢いはないものの、包茎の先からドプドプと白濁液を溢しているタマミ。 オスの快楽に浸って蕩けてはいるが、まだ欲求不満のようだ。 「射精し足りないだろうけど、それは裏手でネ~♪」 ギュルギュルと精子を生産しているのが傍目にも分かるが、ここですべてを吐きだそうとすると、ステージが精液まみれになってしまう。 ステージの裏手を彼女に示すピエロ。 「デカタマッ♥射精♥もっとビュービューするのぉ♥……おほっ♥」 射精欲のままに動くタマミは、その言葉を聞いて重い玉をドユンと揺らし、ステージを去っていく。 会場は汗と熱気にくわえ、ネットリと濃厚な性臭で満たされた。 「さあ、次がラストのショー! 存分に楽しんでネ!」 ピエロの合図とともに、さきほど退場したアヤが、箱を担ぎながらステージへと運び込む。 3つの箱が縦に詰まれたような形をした大道具。トモカが中に入っているあのボックスだ。 本来であれば、箱をずらしたり剣を刺したりしても中の人は無事……というマジックに使われるものだ。 しかしこのサーカスが、そんな平凡なことをするはずがない。 「最後は、ここで新たな団員をスカウトするヨー!」 ピエロは高らかに宣言して、箱の扉を開けた。

Comments

瀬谷(アイコンは渦巻トグロウ様)

完全に変態サーカス団員と化した犠牲者と蝕まれていく観客、最高ですね! そして3人目はどうなったかこれはもうたまりません!

HNZM

ありがとうございます! ラストもほぼ書けておりますので、期待に応えられるよう頑張ります!