fanbox1周年記念ss 変態サーカスの団員募集(終) (Pixiv Fanbox)
Published:
2021-05-30 14:16:12
Edited:
2021-05-30 14:32:28
Imported:
2023-05
Content
「んっ……うぅ……?」
トモカが差し込んできた光で目を覚ますと、視界にサーカスのステージが広がっていた。
予想外の光景に驚きつつも、覚醒したばかりのボンヤリとした意識で昨夜の記憶をたどる。
ピエロから身を隠したはずが見つかって、意識を失って……
「なっ!?」
数秒おいて箱の中に閉じ込められていること、自分がサーカスのショーに出されていることに気がついた。
会場から集まる視線に困惑や羞恥、恐怖がごちゃまぜになって押し寄せる。
「さあ、今からスカウトするのはこの子! 普通の女の子の身体なのを、よーく見ておいてネ~!」
「だ、誰か助け……ぁ……っ!」
自分たちを捕まえたあのピエロが、何かしようとしている。
トモカも抵抗するべく叫ぼうとするが、意識が戻って来たばかりのせいか声が思うように出てくれない。
吐息混じりにわずかに漏れた声も、ガンガンにかけられたBGMにかき消されてしまった。
「っ……」
トモカは落ち着くように自分に言い聞かせて、周囲の状況を把握する。
どうやらの3つ縦に並んだボックスを開けて、自分の身体を観客にみせているようだ。
顔の高さにある一番上のボックスを開かれているおかげで、いまのところ視界は確保されている。
しかし身体はほどんど動かせないし、ピエロが隣にいる状態で逃げられそうもない。
また会場は自分と同じくらいの男女たちで満員になっていた。どこか正気でない様子からして、無理やり連れてこられたのだろう。
「さぁ、ショータ~イム!」
開かれていた扉がバタンと閉められ、真っ暗になった。
箱ごしに聞こえる曲調が変わり、ピエロが周囲を動いている気配がする。
何かをされるんじゃないか……と身構えるトモカだったが、しかしアヤやタマミのように液体を掛けられたりすることはなく、箱ごと放置されているような状態だった。
そのまま音楽だけが盛り上がり、ピエロが扉に手を掛けた気配がする。
「さあ、中はどうなっているかナ~?」
バタンッ!
大きな振動が響き、中段の箱……上半身のあたりを隠しているボックスが開かれ、上半身が外気に触れた。
一拍おいて、観客の方から驚いている雰囲気が伝わってくる。
視界を奪われている自分からは見えないし、変なことをされている感触もない。
箱の外で何か起きたのだろうか?
「……?」
トモカはわずかに身じろぎして眉をひそめた。少しだけ、身体の感覚がおかしい気がする。
まず服が脱げているように感じるし、そもそも妙に重い。
何時間も閉じ込められたせいで、血行が悪くなっているんだろうか。
「これだけじゃないヨ~!」
ピエロのアナウンスとともに、さらに下の箱も開かれる。同時に、箱の内壁に尻がぶつかった。
もともと狭い箱だからなのか、さっきからとても中がきつく感じる。
でもマジックをやっているのなら、このままいけばもうすぐ出られるはず。おかしなことをされる前に、ピエロの隙をついて逃げ出さないと――
「それでハ~御開帳ォ♪」
バタンッ!
音楽がクライマックスを迎えるとともに、3つのボックスがすべて開かれた。
同時に金縛りが解けるように、トモカの身体が開放される。
「うわっ! ……っと」
箱から飛び出た彼女は、そのまま前につんのめりそうになって、なんとか踏みとどまる。
そしてバランスを取るように前かがみになって……動きを止めた。
バルンッ!
「……えっ?」
下を向いた視界を埋めつくすのは、肌色の巨大な塊2つ。
片方だけでも顔よりデカい、規格外の爆乳だった。
相当な重さがあるにも関わらず形が崩すことなく前に突き出ていて、身体から一番遠いところには乳肉に相応しいサイズの乳首がそそり立っている。
不自然なほどに巨大な球型をした乳房は、自分の身体の一部だと主張するように呼吸に合わせて上下に動きつつフルフルと揺れていた。
ブルンッ!
そして下半身にもズッシリとした重さがある。
両手をあてると、異様なほど後ろに張り出した尻肉にむっちりと手が沈み込んだ。
胸に匹敵するサイズまでデカく肥大化した巨尻は、腰から大きく急激なS字カーブを描いて後ろに突き出ている。
「え……えっ?」
視界を埋め尽くすデカ乳のせいで足元がまったく見えないため、両手で身体をまさぐっていくトモカ。
腰は外人でもお目にかかれないほどに細く括れ、胸と尻の肉量をこれでもかと強調している。
太腿も尻に負けないほどムチムチと肉をたたえて、巨尻を支えていた。
片方の腿だけで、ウエストよりも太いんじゃないだろうか。
「なんれ……あれっ、口が!?」
喋ろうとしてみると、うまく口が回らない。
混乱しながら手をやると、むっちりとした唇の感触が指に伝わってくる。
彼女の唇は、アヒル口のぼってりとした肉厚リップになっていた。
視界に映る髪は金髪でキラキラと揺れている。こんな色でも長さでもなかったはずなのに……。
よくみれば両手もスラリとした指を派手なネイルが彩っているし、肌の色はやけに白くなっているようにみえる。
どこもかしこも変わっていて、自分の面影が見当たらない。
「ハーイ、不思議なボックスに入った少女が、見事Bimbo団員になりましター!」
呆然と立ちすくむトモカを示して、愉しげに語るエロピエロ。
彼女の身体は、海外のポルノ女優のような……いやそれ以上に性的な肉体に変わり果てていた。
「身体だけじゃなく、衣装も整えないとネー!」
ポンッ!
ピエロが指を鳴らすとトモカの足元からピンク色の煙が立ち昇り、全身を包み込む。
煙は数秒で晴れていったが、裸だった彼女に新たな衣装が身に着けられていた。
マイクロビキニのような下着で乳首を隠し、裾のとても短い白シャツを羽織った格好。
ただへそは丸出しで、胸は全然隠せていない。いわゆるアメスクだ。
ビキニの布面積もほとんどないため、乳輪も見えてしまっていた。
下は丈の短いホットパンツで、巨大な尻肉の半分以上がはみ出してしまっている。
性的な象徴をこれでもかと肥大化させ、見せるつけるために存在するような身体。
くわえて大切な箇所を隠すというよりも、胸や尻を強調してアピールするための服装。
それはあまりにもはしたなく、下品で、そして……エロかった。
「元にもどひなさいよ……ひぅっ!?」
ピエロに詰め寄ろうとしたトモカだが、尻や胸をブルンブルンと左右に振りながら歩くことしかできない。
そして刺激を受け取った胸が、尻が……そして女性器が疼きはじめた。
今まで感じたことのない強烈な疼き。
すぐにでもここでオナニーしたい。できることならヤりたい。
そんなビッチな欲求が全身を満たしていく。
クチュ……
「ひぐぅ♥」
立っているだけでも疼きに耐え切れず、トモカはホットパンツに自らの手を突っ込み、秘所にその指を挿し込んだ。
その直後に押し寄せた規格外のメスの快感に、はしたない喘ぎが喉から漏れてしまう。
極度に開発されたレベルで鋭敏な性感帯となった膣は刺激を与えてくれた彼女の指にグニグニと絡みつき、愛液をヌパヌパと分泌している。
股間の割れ目そのものも、胸や尻のように肉を増してムニムニと分厚く盛り上がり、彼女の手に吸いつくようにうごめいていた。
子宮がキュンキュンと疼いて、下腹部からゾクゾクとした甘い痺れが這い上がってくる。
(みんなに見られてる……♥)
全身から溢れ出す性欲で頭までおかしくなってしまいそうだ。
しかし手を動かすのが止められない。
「オマンコが疼いて……止められないぃ♥」
身体から溢れ出す性欲に、トモカの精神が蝕まれていく。
両乳首や乳肉も疼きが強くなり、股間を責めたまま左手をつかって揉みしだく。
全身から押し寄せる疼きと快感によって、彼女の心身に限界が訪れる。
「イックウゥゥゥ♥♥♥」
プシャアァ!
そして水風船が弾けるように、快感をまき散らしながら絶頂した。
背中を反らしながらガクガクと身体が震えるたび、爆乳が大きく揺れる。
見た目だけではなく、すべてが性に特化したものへと変えられた身体。
オーガズムに至ったことは何度もあるトモカだったが、比べ物にならないレベルの快楽が全身を暴れ回って抗うこともできない。
「ア……あひっ♥」
白目をむいてピクピクと身体を痙攣させている。
その間に、トモカは頭の中まで急速に書き換えられていく。
この身体に相応しい、ビッチなメスとしての精神に。
「…………」
絶頂が終わったらしく身体の震えがピタリととまり、トモカは迷いのない動きで立ち上がる。
立ちあがった拍子に爆乳がユサリと揺れ、尻肉が跳ねる。
そして……その胸を強調するように抱え上げた。
「は~い♥ショーのおかげで、こんなにエッチで素敵なカラダになれました~♥」
分厚い唇でニンマリと笑みの形をつくり、フリフリと全身を揺らしてアピールするトモカ。
さっきまでの様子からは想像もつかない言動。
当たり前のようにデカ乳をデカ尻をブルンブルンと振って見せつけながら、観衆に挨拶していく
胸や尻、唇……性に特化したその身体は、見ているだけで性欲が刺激されてしまう。
「また後で会いましょ♥バーイ♥」
腰を左右に振って巨尻を見せつけるように、そして後ろからみても背中からはみ出している爆乳を誇るようにして歩く。
ホットパンツを愛液でグッショリと濡らしながら、彼女は満足げにステージから去っていった。
「さーて、楽しんでもらえたかナ~?」
すべてのショーが終わり、静かになったステージでピエロが語りかける。
観客は入場時と変わらず黙って座っているものの、静かで異質な熱気に包まれていた。
性欲を刺激され、しかし動くこともままならないような……もどかしさと興奮の入り混じった空気。
「変態サーカスはこれでオシマイ! みんな、気を付けて帰ってネ~!」
団長たるエロピエロがサーカスの閉会を宣言すると、同時に観客たちの手にしていたチケットが破れ落ちた。
ゆらりと立ち上がり、そのままフラフラとテントを出ていく少年少女たち。
家に着くまで、このチケットによる効果は続くのだろう。
まだいくらか無事な身体つきをした者もいたが、アヤやタマミの影響を受けた者もかなりの数みられた。
肥大化した肉体で服が破れかかっている者や、股間の膨らみで歩きにくい者たち。
……では他の子たちは安全なのかというと、そうではない。
「今日は来てくれてアリガト♥ん~まっ♥」
出口のところにBimbo団員となったトモカが立ち、気に入った子にハグやキスを行っていたのだ。
無防備に歩く少女を抱きしめ、爆乳を押し付けながら分厚い唇を重ねる。
「これで、アナタももっと素敵になるわ♥」
「あ……うぁ……?」
開放された少女が、無事でいられるはずもなく。
その唇はあきらかに肥大化し、胸の膨らみも大きくなりはじめていた。
「あ、こっちにはかわいいBoyが♥ンー♥」
そして……トモカに目をつけられた男子も例外ではなかった。
ハグから開放された少年の、男物のシャツを内側から押し上げているのは、おそらく自分の胸で間違いないだろう。
そしてズボンもみるみるキツく、尻が布地を押し上げていく。
「シーメールBimboの身体、愉しんでね♥」
異常な影響を受けながらも、フラフラと会場を出ていく男女たち。
その胸や尻は歩いている間にもじわじわと大きくなっているようにみえる。
くわえて服が破けて分厚い筋肉が露わになってきている者や、股間の膨らみが肥大化しすぎてがに股になっている者もいるのだが……家に着いたときにはどうなってしまうのだろうか。
おそらく正気に戻って、ようやく自らの異変に気付くのだろう。
「ボクたちの体液を少しでも吸いこむと、ヘンタイな影響が出ちゃうけど……気持ちいいからいいよネ!」
最後に付け加えたピエロの言葉は、おそらく夢見心地な彼らの記憶にうっすらとだけ残るはずだ。
……正気に戻ってそれを思い出したとしても、どうすることもできないのだが。
「サーカスは大成功、スカウトしたかいがあったヨ♪ 」
観客を全員送り出した後、ピエロは3人の方を振り返って満足そうに話す。
「少ししたら別の街に移動するけド……その前に、気に入った子がいたら後で団員にスカウトしようカ♪」
普通の少女だった団員たちは、団長の意図に応えるように、元の面影を感じさせない性欲丸出しの笑みを浮かべるのだった。
数日後、サーカスは忽然と姿を消した。
同時に消息を経った少女たちが複数人いたそうだが、関連性は不明とされている。
またこの地域では日を追うごとに女子や男子に筋肉化や巨玉化、体型の過度な女性化などが認められたが、これらの原因も不明。
対処法も皆無であり、症状が悪化し変態と化していく少年少女たちの様子を見守るしかなかったらしい。