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(あれ、時雨の身体から……目が離せない……) 正確にはその筋肉を目で追いかけてしまう。女の子にあるまじき肥大化したそれが、だんだんと素敵なものに思えてくる。頭の中が筋肉のことで一杯になっている。 自覚はある、わずかに違和感も覚えているのだが、止められない。 ただでさえ時雨の体型を隠蔽できるほどの認識改変の効果があるのだ。こんな密室で、しかも目の前で筋肉とその汗が噴き出していれば、龍鳳の身にも即座に作用する。 自覚のないまま、龍鳳は価値観が書き換えられつつあった。 「ふふっ、ガマンしないでいいんだよ?」 時雨は微笑みを浮かべながら、汗にまみれた身体で龍鳳の目の前、ほぼゼロ距離まで近づいた。 洗脳途中の龍鳳は顔を背けることもできず……大胸筋の谷間が眼前に広がり、発せられる汗の蒸気をモロに浴びる。 濃厚な汗の匂いが龍鳳の鼻腔を満たすが、既に筋肉狂いへと変わりつつある彼女は抵抗することなく、むしろ欲情しながら嗅いでいた。 全身を汗ミストで包まれ、服を濡らして身体の外側からも染み込んでいく。 すでに、十分すぎるほどの量が取り込まれていた。 「これでよし♪」 「あっ……」 パッと身体を離す時雨と、もっと味わっていたいと言わんばかりの口惜しそうな表情を浮かべる龍鳳。 すでに9分9厘堕ちている彼女を、その肉体をジックリと観察する。 「龍鳳もボクみたいになれるはずさ。一緒に筋肉で愉しもうよ」 「ど、どういう……っ!?」 言葉よりも先に、身体が理解した。 龍鳳の中で何かがドクンッと熱く脈打ち、湧き上がっていく。連動するように全身が太く、大きく膨らみはじめた。 「あっ、うぁっ……!」 どんどんキツくなっていく服、真っ先に胸が和装を押し広げて外気に晒された。 形よく適度なサイズだった双丘は大和並の巨乳と化しており、さらに膨らみ続けている。胸だけでなく尻や太腿も……元から大人の女性としてみて差し支えない肉体だったのだが、それを性的な方面に強化する形で変化が進んでいく。 膨れ上がる感覚に耐えようと自らを抱きしめるが、ムチムチとした肉は腕からはみ出しながらその量を増していく。 「はぁ……」 変化が落ち着いたとき、龍鳳の身体は様変わりしていた。 外気に晒されるのは時雨以上に大きな爆乳。内側からの圧力で服が破け、床に押し付けられてたわむ桃尻。 Iowaに匹敵するような、日本人離れした恵体。 「とてもエッチな身体になったね♪」 ギュムッ 「ひゃぁん♡」 時雨はできたばかりの爆乳を掴み、一気に揉みしだく。 普通であれば痛みが先に来るであろうほどの力だったが、性的に変化した龍鳳の身体は開発されきった娼婦のようにすべてを快楽に変換してしまう。 初めて経験する量の快感が全身を駆け巡り、軽い絶頂を起こす龍鳳。 ワンテンポおいて、身体の内から熱が湧き上がってくる。 次に起きる変化は、何となく予測ができた。 ムググッ……! メリハリのついたグラビア体型が、みるみる横に太くなっていく。 目の前で見せつけられた時雨と同じ変化が、龍鳳自身に起きていた。 筋肉の隆起がなだらかな全身の輪郭を歪ませる。 ムキッ、ボコッ、ゴキキッ! 華奢な撫で肩は風船を膨らませるように盛り上がり、ガッシリとした広い肩幅を形成していく。鎖骨が浮かび上がり、女性的だった胸板の厚みも増していく。 床についていた両脚が、肥大化した筋肉で持ち上げられていく。 辛うじて身体を隠していた和服が、限界を迎えてすべて破け落ちる。 「……あはっ♪」 全身の筋肉が肥大化していくにつれ、大きくなっていく快感。 頭の中へが押し寄せ、精神までも書き換えていく。 火照った肌が汗を噴き出して、変化した身体を彩っていく。 「はぁん♡」 ウットリとした表情で軽い絶頂を起こし、肉体の変化は治まった。 肌は先ほどまでと変わらない、一点の曇りのない白い色をしている。しかし身体の太さは倍以上はあり、そのすべてが筋肉によるものだった。 時雨のように大胸筋や前腕に筋は浮かび上がっていない。丸みを帯びた筋肉がボコボコと盛り上がっている。 爆乳はサイズ感をそのままに、ハリと柔らかさをもって大胸筋の上についている。乳首がツンを上を向き、息をするたびにフルフルと揺れる。 腹筋は時雨ほど深い谷間ではないものの、一つ一つが分厚く盛り上がってドーム状の腹直筋がテカテカとした光沢を放つ。 筋肉の上に脂肪も乗った、重量挙げの選手の身体を更に大きくしたような筋肉巨体。 「バルジもついちゃった……♡」 「綺麗だよ、龍鳳」 時雨は歓迎するように、今度こそ龍鳳の全身を抱きしめる。 ムッチリと吸いつくような龍鳳の肌、しかしその下には分厚い筋肉の層が控えており、時雨の腕を強く押し返す。 密着した全身が、ムチムチギチギチと筋肉で快感を味わい合っている。 ヌリュッ、ニチュッ……! 汗はローションのように滑り、互いの性感を高めていく。 彼女たちにとって、究極の美しさを湛えた身体が目の前にあるのだ。興奮するなというのが無理な話で、筋肉の求める衝動に従って全身を這わせ続ける。 「龍鳳の脚、ボッコボコに太くて綺麗だよ」 「時雨の胸板も素敵よ……♡」 相手の熱を感じながら、全身をくまなく撫で回し、押し付け合い、貪っていく。 自分の身体とは違う刺激に、ドンドンと高まっていく性感。 ブルリと背筋が震え、息が荒くなっていく。 せり上がっていく予感に、お互いの身体を強く抱きしめ合いながらその時を迎える。 「「イックゥうううううう♡」」 筋肉すべてが爆発したような、圧倒的な絶頂に達した。 頭の中が快楽で焼ききれてしまいそうな感覚を味わいつつ、密着した相手の身体で支え合い、幸せを享受する。 ボココッ! と2人の身体がさらに一回り肥大化した。 「……まだイケるよね?」 「ええ、筋肉が求めています♡」 発達した筋肉が疼き、性欲が治まらない。 さらに交わり合おうとしたそのとき、ノックの音が空気を醒ました。 「変な声が聞こえたのだけど、大丈夫かしら?」 幸か不幸か、心配そうに入ってきたのは山城だった。時雨にとっては龍鳳と同じく古くからの戦友でもある。 山城は入ってすぐに部屋を満たす汗の匂いに顔をしかめ、2人をみつけた瞬間―― 「ひいっ!?」 声にならない悲鳴をあげつつ、腰から崩れ落ちた。サアッと山城の白い顔面が恐怖で青白くなっっていく。 しかし2人は抱き合ったまま微笑みを崩さない。第二ラウンドができなかったのは残念だったが、筋肉を楽しむのは後でもできる。今はやるべき事があったのだ。 「ああ、大丈夫だと山城。すぐに会いに行くつもりだったんだ」 「この身体、とっても素敵なんですよ♡」 ポージングをしながら2人で身体を見せつける。褐色と白の巨体が並び立ち、山城の目の前に迫ってくる。 その顔はよく知った戦友のものなのに、身体は異形とすら思えるレベル。 しかも喜々として見せつけてくる。パニックになった山城は、涙を浮かべながら見つめることしかできない。 「山城も一緒に楽しみましょう?」 「筋肉さえあれば、もう不幸なんて気にする必要ないんだ♪」 「ひっ、あっ、あぁ……」 時雨だけでなく龍鳳からも発せられ部屋に充満した2人分の汗は、山城の身体をまたたく間に変えつつあった。 価値観や精神が変化する前に、肉体の方が変容し始めたのは、山城にとって最後の不幸だっただろう。 ムグッ、ムキッ、ボココッ……! 戦艦ゆえだろうか、一気に筋肉が発達していく。 変わり果てた同僚を、強制的に自分の身体が変わっていく様子を、どうすることもできずに絶望しながら見つめている山城。 「うそよ、こんな……あぁ……あっ……んっ♡」 徐々に精神への変化も追い付いてきたのか、青かった顔は紅潮していき、恐怖に引きつった表情は緩んでいく。 これからは筋肉という絶大なる幸せと共に過ごしていけるだろう。 その様子を眺めながら、満ち足りた笑みを浮かべる時雨。 山城は間違いなく筋肉に堕ちる、そう確信があった。 (次はどうしようかな……♡) もちろん山城の筋肉を味わうのも素敵なのだが……その脳裏にあるのは、同じ白露型である姉妹たち。 早くみんなにこの身体を見せてあげたい。そして自分の同じように変えてあげたい。 どんな身体になるのだろうか、その想像だけでもニヤニヤが止まらない。 神通と共に訓練を受けた他の駆逐艦たちも、今頃は親しい艦娘に自分の身体を見せつけている頃だろう。 鎮守府全体が筋肉で埋め尽くされるのも時間の問題だろう。 山城が開けたドアから、今も濃厚な汗の匂いが流れだしていた。

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